ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

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漢方相談室

2017年12月01日

良い鍼灸院の見つけ方

「先生、鍼灸治療ってどうですか?いい鍼灸治療院、ご存知でないですか?」
昔からよく聞かれる質問です。

実は良いところは僕の中では1件しか知りません。
それも10年間、東洋医学の治療に携わってきて、たった1件。

その治療院も今は事情があって、積極的には治療をしていないので、今は紹介できません。
現在はゼロ件です。

漢方も鍼灸も一般の人から見たら、不思議な治療ですよね。
どの店がいいのか?どんなだったらいい店なのか?
全くわからないと思います。

食べ物屋さんなら雑誌に載っている美味しいと言われている店や食べログの評価やコメントを見て、良さそうなところを選ぶことができます。
また、食べてみれば、本当に美味しいかどうかは別として自分が気に入れば、また行けばいいですが、漢方や鍼灸の場合はそうはいきません。

食べ物であれば、メニュー、金額、店の感じなどを自分の経験に照らし合わせれば、なんとなく「こんな感じの店かな」と予想もつきますが、漢方、鍼灸になると何をもって予想をつければいいのかもわからないですよね。

そこで、僕の勝手な意見ですが、今回は良い鍼灸治療院の選び方というか、良い治療院を選ぶ基準は、その人自身に東洋医学の専門知識がないと判断できませんので、僕ら専門家から見たら「最低限、そこは行っちゃダメだろ」という条件を話してみたいと思います。

★行かないほうがいい鍼灸治療院の条件★

@保険適応である。

A回数券を買わせるところである。

B毎回、同じ治療。「証」(東洋医学的な病的体質)を診断できないし治療方針もない。

C担当が変わる。

DWebサイトなどの目立ったウリが「そこで治った症例」である。

E病院の治療を全否定するだけで具体的に、どう悪くて、今度どうすればいいのか説明がない。
(病院の薬や手術、リハビリのことを詳しく知らない)

これにプラス、なぜか良い鍼灸院のことを質問してくる方は不妊症の方が多いので、特に不妊症の方が気をつけないといけない条件です。

F基礎体温を体質とオーバーラップして診断のデータとして扱えない。

G病院の不妊治療のことを詳しく知らない。ホルモン剤のことも全否定のことが多く薬効薬理を詳しく知らない。

この6つの条件、不妊症の方なら2つの条件にあてはまるところはやめたほうがいいです。
精査してこの条件なので、正直、1つでもあてはまったら、東洋医学の専門家である僕はその鍼灸医治療院の治療を受けようとは思いません。

ではそれぞれの条件の根拠を説明しますね。

@ 保険適応である。
まず、保険適応で治療しようと思ったら医師の診察と同意書が必要です。
だから、自分で勝手に行って保険適応で治療をやってもらうという流れではありません。

実際は、ベルトコンベア式に同意書を書いていたり、グレーな感じでやっています。
でも本当の問題はそこではありません。

これは病院の漢方薬でも言えることですが、保険適応になると患者さんが払うお金は安くなります。
患者さんにとってはいいことですね。
でも安いということは、たくさんの人が気軽に集まってくるのです。

となると、たくさんの人を治療していく必要があります。
なので保険適応のところはマニュアル的になっていきます。言い方が悪いですが、丁寧さは捨てざるえない。

また保険適応の点数の絡みなどで細かいルールもありますので、もし腕のある先生だったら、もどかしくてやってられないそうです。

大量の人をさばく目的の回転寿しにたいしてカウンターが8席しかない味の追求をしている割烹鮨の店のクオリティーを求めるようなものですね。
物理的に無理です。

A 回数券を買わせるところである。
このパターン、最近、増えています。
漢方薬局でも最初に何ヶ月分かを買わせるところもあります。
その理由は漢方や鍼灸は治療にじっくり時間をかけないといけないから。

確かに長年、患っている慢性病が2、3ヶ月で治ることはありませんが、またその治療院にかかるか、かからないかは患者さんの自由です。

逆にこちら側からすれば、腕がいいと思ってもらったら、絶対、また来てくれるし、事前に買ってもらう必要などありません。

また食べ物の例で申し訳ないですが、高級フレンチでポイント会員カードなんか発行するところはありません。
大体、ああいう会員登録させるものってスーパーなど、別にその店じゃなくても、どこで買ってもいいというところが必死になって会員登録させます。

なぜなら、他店に比べてたいして勝てるものがないからです。
回数券なんてポイント会員よりも更に低レベルだと思います。

東洋医学専門の僕的から見たら回数券を売ってる先生って「僕は治療の腕が良くない」って自ら言ってるようなものです。
「次に来てもらえない」自信があるので「お金、払っちゃたし、しょうがないか」と思わせて再来院させるのです。

実際、回数券を買った方は、みんな「行きたくて行ってるのではなく先にお金、払っちゃったからしかたなく行ってる」人ばかりでした。

B 毎回、同じ治療。「証」(東洋医学的な病的体質)を診断できないし治療方針もない。
東洋医学である漢方薬、鍼灸、薬膳は「証」という病的な体質を診断し、その証に基づいて治療方針を決定します。

触って痛いところや凝っているところを直接、治療するわけではありません。
それはワンコインマッサージの仕事です。

漢方薬も同じです。病名や症状に合わせて漢方薬を選びません。
施術に入る前に自分の証と治療方針をかならず聞くようにしてください。
これがないと、いつも同じ施術を漫然と続けられるかもしれません。

C 担当が変わる。
2回目の治療と違う人だったりするところ。
保険適応のところに、このパターンが多く、研修生などを使って安く上げているところもあります。

ほぼ行かないが、たまたま首を寝違えた位の1回きりの治療だったらいいですが、慢性病を治療するのであれば、東洋医学は、あなただけの体質を診断して、治療のたびに前回の治療の結果を検証して治療に微調整を加えていきます。

これは漢方薬でもそうで、前の飲んだ結果を検証して漢方薬を変更していきます。

つまり治療方法は毎回、少しずつ変わっていかないとおかしいので、担当が変わっていたら、いくらカルテの文字上で引き継ぎしても細かいことは漏れ漏れで、ちゃんと治療が引き継げません。

そもそも、次々に担当が変わるのと、同じ人に見てもらうは、医学知識がなくても同じ人にみてもらうほうが良いに決まっているのは常識的にもわかることです。

D Webサイトなどの目立ったウリが「治った症例」である。
これは漢方薬局のサイトでもそうですね。
治った例、これを読むと「あたしも治るかも」なんて思っちゃいます。
でも鍼灸も漢方も人それぞれの体質に合わせて治療します。

人それぞれ体質も治療も変わるということは、治った例は、あなたにはあてはまらないということです。
病名や症状なんて、その人のごく一部分が共通していただけで全身をちゃんと問診すれば、治った人とあなたは全くの違う体質なのです。

治った例を参考にするなら「ある病気が治ったこと」ではなく「どういった診断、治療方針で治していったのか?」「その先生の考え」をみてください。

えっ治ったことしか書いてない?
だったら、それは嘘を混ぜて書いているかもしれません。
鍼灸も漢方薬局も嘘の治った例なんて書くのは朝飯前です。
また、良いことを書いただけの治った例などは、ネット上では禁止になりました。良いことばかりの例はそもそも書いてはいけません。※「個人差があります」と書いてもダメです。

E 病院の治療を全否定するだけで具体的にどう悪くてどうすればいいのか説明がない。
(病院の薬や手術、リハビリのことを詳しく知らない)
いきなり、鍼灸治療する人は珍しいと思います。
大体、病院での治療があって、それを踏まえて、鍼灸院に行くかと思います。

病院の治療のことを知ることは重要です。
たまにトチ狂った鍼灸師や漢方薬局の人が東洋医学と西洋医学は関係ない!みたいなことを言うことがありますが、薬や手術が体に与える影響は大きく、鍼灸も漢方も体全体の体質をみますので、病院での治療を知ることは必須で、同時にその治療や手術の内容、薬であれば、薬の薬理や作用機序も知っていないと話になりません。

そして、これらがわかっていない人は「なぜ、そうなのか」という説明がなく病院の治療を全否定します。

F 基礎体温を体質とオーバーラップして診断のデータとして扱えない。
鍼灸で不妊治療をしているところが増えましたが、鍼灸業界を広く知っていて鍼灸師との繋がりも多い先生が不妊治療なんか知っている先生はいないと断言されていました。

実際、その先生は鍼灸で名医でしたが、それまでは不妊治療は特定のツボ2箇所を施術するくらいにしか知らず、急ピッチで僕の元で勉強されました。

基礎体温は、血の巡りが悪い瘀血パターンなど、そんな占いみたいな見方はしません。
体温からホルモンの波長やバランスを読み取ります。

基礎体温を持ってこなくていいところは、マニュアルでやっている可能性が高いです。
基礎体温を持っていって現在の状態を解説してもらってください。

本当に不妊治療をしていたら、僕のように、ものすごい数の基礎体温を見ているはずです。

G 病院の不妊治療のことを詳しく知らない。ホルモン剤のことも全否定のことが多く薬効薬理を詳しく知らない。

「E」と被りますが、病院の不妊治療は他の外科や内科などと違ってかなり特殊です。
独自のルールで動いているような感じです。

不妊治療をやってきたなら、病院の不妊治療を受けたことのある患者さんが多いので、知識も経験も豊富なはずです。

また、ホルモン剤は体全体の調子だけでなく月経周期、月経の状態、基礎体温にも悪い影響を与えています。

専門で治療してきたのであれば、不妊治療の病院が開けるほど西洋医学的な知識が豊富でないとおかしいです。
これも全否定するような態度であれば、商売上で不妊治療専門を掲げていると思います。

細かくいうと体質の診断をしていないのに漢方薬をすすめてくるところとか、いろいろ行っちゃダメな鍼灸院はの条件は、まだまだありますが、最低限、この条件だったらダメというのを書いてみました。

実は、なぜ、僕が分野外の鍼灸院の評価が偉そうにできるのか?
その証拠も合わせて書こうと思いましたが長くなりすぎたので、それは次回にします。

最も重要なことは、漢方も鍼灸も「やらないよりはやるほうがマシ」という治療ではありません。

治療が下手な先生だとかえって悪い体質に変えられてしまうことがあるので、良いところだと確信がないのであれば、治療を受けない方が「良いこと」ともいえます。

僕は同じ東洋医学の業界にいながら10年で1人しか見つけられていません。
ちなみにうちの隣は鍼灸院ですが、一度も紹介しようと思ったことがありません。

まともに治療してもらえる先生は数%だと考えたほうがいいと、僕を治してくれた鍼灸の先生が言っておられました。

逆にうちでは、良い鍼灸院を探しておられる方が多いので、今回の記事の条件にはまらず、「証」が診断できて、明確な「治療方針」が説明できて、難病も治療する自信がある先生は、ぜひ、うちに連絡ください。
患者さんを紹介いたします。


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2017年11月24日

サプリメントと漢方薬どっちがお得?

不妊症やアトピー、腸内環境や便秘などの問題、そして花粉症や高血圧など今、悩んでいる病気を治すためにたくさんの種類のサプリメントを飲んでいる人がいます。

また今、病気じゃないけど、漠然と免疫をアップしたいとか、ガン予防したいなどでサプリメントを飲んでいる人もいます。

うちで漢方治療する場合、基本的にはそれまで飲んでいたサプリメントはやめてもらっています。

なぜか?

それは意味がないから。

漢方薬局の中には、漢方相談と言いながら、その相談の中身は、ただいろいろなサプリメントを勧めているだけ。というところがあります。

漢方薬は生薬というもので構成されていますが、生薬を使っている商品だったら漢方薬ではありません。
漢方薬と説明しながら、実はある生薬をエキスにしただけという漢方もどきの健康食品は漢方薬局の中の商品に一杯あります。

これは、漢方薬の方がサプリメントよりも効果が高いとか、そういう問題ではなく、漢方薬を処方したら、それで「漢方」ではなく、漢方薬とサプリメント(漢方もどきの生薬サプリメント含む)との違いは、医学理論がしっかりとあるかどうかです。

言うまでもなくサプリメントには医学理論はありません。
効果などの研究データがあるじゃないかと思うかもしれないですが、あれは当のサプリを売っている会社が自分達で勝手に大学病院などにお金を出して良い効果のデータっぽいものを発表しているだけで公式のものではありません。

病院の薬は何十億円とかけて効果などを研究し、公式に効果が認められないと「薬」になれませんが、サプリメントは自分の会社のデータを勝手に出したもの勝ちで別に公式に認められなくても、そのデータを餌に販売できます。

本当は、そのサプリメントを売りたいと思っている当の会社が差し出した効果のデータを本物か偽物かを考えるのはあなた自身が考えなければいけません。

サプリメントの効果の研究データも病院の薬のような感じで、どんな有効成分があるのだとか、その有効成分にどんな科学的な効果があるのかの研究データとなり、考え方は病院の薬と同じですが、かけている研究費等は病院の薬と比べるとサプリメントは研究にお金をかけていないに等しいので、病院の薬の劣化版で廉価版ともいえます。

「あのサプリメントの効果は、こんなすごい大学の研究データがあるからすごいんだよ」みたいに話している人を見ると裏事情を知っている僕からすると「うわぁ〜しっかり騙されてるわ」と思います。

漢方薬も自然のものだから、副作用が少なく、それでいて効果があるので、サプリメントと近いようなイメージを持つ人が多いですが、全くの別物です。

先ほどもお話したように漢方は効果を比べるのではなく漢方には医学理論があります。
サプリメントは元々、医療的に治療目的で使うものではなく、いわば、ほとんどがただの食べ物。
医学理論は後からくっつけたような会社勝手なデータらしきものがあるだけ。

漢方は効果がどうとかではなく、漢方には体質診断や副作用に対する対応方法など、漢方薬を生かすための医学理論があります。

生薬をサプリメントにしているものとも違う点も正にここで、体質を診断し病的体質である証の調整方法を考えることが漢方の治療のミソであって、漢方薬自体の効果がどうたらこうたらと考えることではありません。

なので、生薬に血の巡りを促す効果があって・・・などは、漢方の医学理論に則っていないし、医学理論のない生薬は民間療法的なレベルで使うことになるので、その場合の生薬は漢方ではなく、ただのいい加減系サプリにもなりかねません。

うちでは、病院がやっているような漢方の医学理論を無視し自分たちの都合のよい病名マニュアルで漢方薬を処方するようなやり方はしていません。

漢方薬をできるだけ正しく使い、できるだけ本当の効果を引き出すために病的体質を分析、診断し、その病的体質をどう調整すれば治療できるか、東洋医学理論に則って治療方針を考え、最適な漢方薬を選んでいます。

効きそうな効果の漢方薬を選ぶのではなく、漢方は人それぞれの体質の分析から入らないと漢方治療として成立しません。

サプリメントはどんな体質の人に合うのか、そんな理論や情報は一切ないし、効果の研究も病院の薬と比べたら、ひどい劣化版で、その人の体質が良くなるのか?悪くなるのか?理論的に全くわからないので、よくわからないのであれば、お金を出してまで余計なことをする必要がなく、ゆえにうちで治療する場合は、サプリメントは全部やめてもらっても問題ないと言ってます。

またサプリメントは食べ物由来のものが多いので、だったら、食事を整えればいいだけです。
それができないからサプリなんだと言うのであれば、根本的な生活を改善できない人が根本的に治るわけがありません。所詮、付け焼き刃。

栄養素などはたくさん摂ったから良くなるわけでもなく、良くて体から無駄に捨ててるか、体質に合っていないものをたくさん摂って、より悪くなっていることもあります。

サプリメントは便利ですが、良いものかどうかは別です。ただ単に便利なだけですよ。

そうは言っても、もう一つ疑問が残ります。
では、漢方薬をサプリメントのように飲み続けてもいいのか?

答えはイエス!

しかし、条件があります。それは日々の体調に合わせた漢方薬を選ぶ必要があります。

漢方薬は栄養素ではなく薬ですので特定の効果が決まっている薬ではなく「病的体質を調整する薬」です。

ここでの病的というのは西洋医学の病気や病名ではありません。
特定の病気を診断されてなくても体のどこかに不調であれば、病的体質です。

漢方薬は大きな病気であろうと小さな1つの症状であろうと、その病的体質を調整して治療します。

漢方では病気を治すことと毎日の生活の中での不調や症状を治すこととは同じ治療方法です。
なので、体質をしっかり分析していれば、むしろ飲み続けたほうが、サプリメントのいるか、いらないかわからない栄養素の補給なんかよりも体のメンテナンス能力は段違いです。

病院のようなド素人でもできる病名マニュアル処方ではテキトーすぎて飲み続けるのはかえって危険ですが、体質を調整する目的での漢方薬なら飲み続けることができるし、サプリメントなんて目じゃないです。


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2017年11月17日

病院の薬と漢方薬の「副作用」という不都合な真実

病院の薬を続けたくないというのは誰でも思うところだと思います。
高齢の人で医療に対して無知で古臭い考えのままの人は「薬は治してくれるもの」と無条件に信じている人が多いようですが、今の若い人で普通の感覚の人はネットの情報のおかげもあるのか、病院の薬って無条件にいいものではないということは理解されているようです。

そういえば、医者の薬の処方の仕方をみていると、薬が「無条件に良い」的な感じに考えているように見えますが、医療の専門家でありながら、まさか薬に対して無知ではないと思うので、お金儲けのために無条件に薬は良いと信じているフリをしているのか、それとも、そのまさかで薬に対して実は無知だったりするのか・・・どっちに転んでも嫌ですね。

みんな病院の薬は嫌だと思います。
そして、その具体的な理由はなんでしょうか?

副作用があるから?
化学合成品だから?
効果が一時的でどうせ症状が再発するから?

多分、全部だと思いますが、今回は副作用のことを取り上げたいと思います。

「薬の副作用」
多分、あなたの感覚では「薬を飲んでいたら時々、運悪く起こる作用」と考えていません?
医療の専門家である医者も医療素人の方と同じようにそんな風に考えている節があります。

実は副作用というのは、もう一つのりっぱな効果なんです。

例えば鎮痛剤は@痛みを取る効果とA胃粘膜を荒らす効果の2つの効果があります。
鎮痛剤を飲んで胃痛などが起きれば、鎮痛剤はバッチリ効いているということ。

だから、鎮痛剤を処方する時は同時に胃腸薬も一緒に処方されますよね。

保険適応って安いからあまり深く考えずにお金を支払っていると思いますが、良く考えたら、これって変ですね。

治して欲しいとお願いしたら、鎮痛剤という商品を医者から提案されたわけですよ。
「治るのなら、それ頂戴!」となりますが、提案されたのは実は「痛みは取るけど胃を荒らす」という未完成の欠陥商品みたいなものだったのです。

おかしいと思うのはセット販売してくる胃腸薬が無料だったら納得いきますが、欠陥品を売っておいて、さらにそれをフォローするための胃腸薬という商品も買わせているところ。

普通の商品なら「イヤイヤ、そんな欠陥品はいらないから、痛みだけとるものをください!」となりますが、そうはいっても良い効果だけの薬なんてないのです。

抗菌剤とビオフェルミンのセットなんかもそうですね。
抗菌剤は悪い菌をやっつけるのではなく、菌を根絶やしにします。
菌は実は良いとか悪いとかなくて、僕らにとって「良い」という状態は簡単に説明すれば、良い菌と悪い菌と呼んでいるものが半々みたいな「バランスがとれている状態」が良いのです。

良い菌が多かったら良いではありません。
抗菌剤は悪いもクソも良い菌ごと殺しますから、腸内環境はバランスの崩れた最悪な状態になります。
そして下痢になるのですね。

だから、抗菌剤も2つの効果があります。
@悪い菌をやっつけてくれる。
A腸内菌を荒らして下痢になれる。

鎮痛剤や抗菌剤なんてまだマシですよ。
良い効果が1つと悪い効果が1つと1つずつで、胃腸薬やビオフェルミン(ビオフェルミンで下痢が簡単に治るのか疑問だが)などを被せて飲むくらいですが、なんとか悪い効果は消せます。

ステロイドなんて最悪。
@炎症反応を抑えるとA免疫抑制しアレルギー反応を抑える。の2つの良い効果に対して、10個位の悪い効果があります。
悪い効果は多すぎるので、またの機会に詳しく書きますね。

ついでに書くとAの作用はステロイドを長期間、使っていると免疫が低下して、言わばバリアのない丸裸状態になるので、菌やウィルスにやられやすく、自分の持っている日和見菌のバランスも崩れて、自爆感染みたいになりますので、Aの免疫抑制は良い効果でもあるし長期間使えば、悪い効果に変わります。

これだとステロイドは1個の良い作用に対して11個の悪い作用ですね。
たった1つの「かゆみ」を止めるために体をいろいろ犠牲にしすぎじゃね?って感じ。

残念ながら病院の薬は実はどれもトレードオフの商品なのです。
トレードオフというのは「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態 byWiki」という意味。

難しい言い方をしましたが、要は「あちらを立てればこちらが立たず」というのが病院の薬の正体です。
シーソーゲーム。だから通院が長くなると、いつまで経っても治りません。

医療者側の薬の説明には、どの薬にも「薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。」という説明があります。

まるで株などの投資商品のような説明ですね。
「株などの投資は、かならずしも儲かるものではありません」みたいな。

薬はこういったものしか存在しないので薬が悪いというわけではなく、問題は医者の説明の仕方や印象のつけ方です。

副作用には「副」がついているから、なんとなく弱い方のたまに起こる一時的な作用のイメージになってしまっています。

しかし実際は悪い副作用だって、良い作用と同じくらいの強さの効果なんです。
薬の添付文書などの作用機序を薬理レベルでみればわかります。
だから、鎮痛剤の効果には「炎症と止める」だけでなく「胃を荒らす」ことも同じレベルで含まれます。

そこをしっかりと患者さんに誤解なきよう伝えるべきだと思います。

うちの患者さんで病院の薬が増えた人に対して問診をとった時に前よりもいろいろな不快な症状が増えていて「なんか最近、いろいろな症状が増えてきたのです。なぜでしょうか?」と聞かれました。

なぜって、病院の薬のもう一つの悪い効果がバッチリ効いているのですよ。
ステロイドを塗り続けていて、むくんでいるならバッチリ効いてますよ!

病院の薬はどれもこういったトレードオフのものです。

そして、この流れでいくと漢方薬は「安心してください。漢方薬は自然のもので副作用がありませんよ」的になると思いました?

違います。漢方薬だって良い効果と悪い効果があります。

体質と漢方薬によれば病院の薬よりシャレにならないくらい悪くなります。

漢方薬の副作用は、体質と漢方薬が合っていない場合。
これ、元々の体質診断が間違っているというパターンもありますよ。

実に単純に説明すれば、冷えている人に冷やす漢方薬を選んだ時は副作用的な悪い効果を発揮します。

この時に「普通、手足の冷えている人に冷やす漢方薬なんて選ばないだろ」と思うでしょ?

漢方の体質分析って、症状まんまで診るんじゃないのですよ。
手足の冷えも単純に寒証といって冷えとして診る時もあるし、同じ冷えを血の巡りが悪くなって起こっていて、しかも、その血の巡りの悪さは血熱といって血が余分な熱を持ったからと診る場合もあり、この場合は、足の冷えがあるのに冷やす漢方薬で治します。

症状も冷えだけでなく漢方は全身をみますから、この調子で「頭痛」やら「寝つきが悪い」など何十個の症状をみていきます。

だから、専門でやってる先生でも体質分析を見誤ることなんてめずらしくないです。
ちなみに保険適応の漢方薬なんて、病名あてはめるか、症状あてはめるか、朝のテレビ占いレベルみたいなことしかやってないので、良い効果も悪い効果もクソもありません。
処方している医者がわかってないですから。

漢方薬もトレードオフの薬です。
しかし病院の薬のような薬自体が欠陥品ではありません。漢方薬はよくできています。
漢方薬の場合は薬自体ではなく体質に対してのトレードオフです。

「温める漢方薬は冷やさないといけない体質の人には効かないし副作用になる」

漢方の潔いところは病院の薬のように「副」作用とかいって悪い効果を姑息に隠してません。
そもそも、陰陽の法則から「誰にでも良い効果があるものなんて、この世に存在しない」という考えなんです。

だから漢方では正式には副作用という概念はありません。
「ある体質が治った人の漢方薬は正反対の体質の人には合わない」という考えが常識なのです。

なので「私の漢方薬の副作用ってなんですか?」と聞かれることがありますが、病院の薬みたいに「胃痛になります」「下痢になります」なんてものはありません。

その人の体質と漢方薬が合っていないゆえの副作用が出るので「あなたの体質と、この漢方薬だったら、合っていない場合は、○○が考えられます」と同じ種類の漢方薬でも人によって出るかもしれない副作用も人それぞれなんですね。

もし「私の漢方薬の副作用ってなんですか?」って聞いて「あなたの体質であれば・・・」と言わずに「あっ、その漢方薬の副作用は・・・」と体質置き去りで説明しはじめたら、その先生は実は漢方ができないニセモノです。

病院の薬も漢方薬でさえも悪い効果がない薬はありません。
逆に悪い効果がないものがあれば、体を変化させることができないということなので、良い効果もありません。


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2017年11月09日

漢方の根本的な医学理論を無視した病院の漢方薬

僕が大尊敬している先生の著書の中で「漢方は正鵠を射ることが必要」というくだりがあります。

正鵠を射るとは弓で的の中心を射抜くことで、その様から急所や物事の要点を正確につく意味として使われている言葉です。

大先生は「漢方薬は人それぞれの体質に合わせて選ぶので、その人の持っている体質の的のど真ん中を射抜かないと治すことはできない」とおっしゃられています。

この話、かなり確信をついていると思ったのは、的を射抜かないといけないのは、もちろんなのですが、漢方は「治療の方意」という大きな方向性というものがあって東洋医学的な病的な体質である「証」の診断をちゃんとしていれば、的のど真ん中の100点に当たらなくても、80点とか、60点みたいなところに弓(漢方薬)が刺さることもあるのです。

この80点とか60点とはあくまで漢方薬を飲んでもらう前に「証」を診断しているから採点できるのであって、漢方薬を処方する先生が勝手に点数をつけるものではありません。

あくまで漢方薬を1ヶ月など飲んだ後に患者さんの体がどんな風に変化したか、証とその変化の成績をクロスして評価することによって点数をつけることができます。

よく誤解されますが、漢方薬と体質が合っていて治る場合、患者さん自身が気になっている症状が病院の薬を飲んだ時のように「いきなりなくなる」なんてことはないので、患者さんが気にしている症状がなくなるか、なくならないかのオンオフでは評価しません。

それだったら、0点か100点しかありませんよね。
それはただのギャンブルで知的に考えられた作業ではありません。

ギャンブルだったら誰でも適当にやろうと思えばできますが漢方はギャンブルではないのです。

漢方薬は体質に合わせますが「自分と他人の体質が違う」「人、それぞれ体質が違う」というのは何をもって分けられているのでしょうか。

簡単に言えば、人とは違った「情報量」です。

例えば、顔は客観的にみれば、目が2つ、鼻が1つ、口が1つ、耳が2つ、髪や頭、輪郭で構成されています。
これだけだと人間はみんな同じ顔のように思いますね。
ところが、実際は顔は人それぞれ違います。

では、実際は何が違うかというと、どのパーツも微妙な長さや大きさ、色などが変わって、無限に近いようなパータンにわかれていきます。

性格もそうですね。
性格診断に代表的なものが血液型診断。
A型は几帳面で、B型はわがままで、AB型は2重人格でO型は八方美人みたいなステレオタイプな性格診断があります。

もうちょっと、それぞれの血液型に性格を付け足したところで、どこかで聞いたようなステレオタイプな感じは変わりません。

では、この性格診断は正確なのか?というと、もし正確だったら、人間は4つの性格しかないことになります。

言うまでもなく、性格パターンがこんなに少ないわけがなく、実際は人それぞれ、みんな性格が違います。
これも無限に近いパターンがあります。

どちらも自分と他人を分けているのは、たくさんの情報量の違いです。

病院では西洋医学の病名で漢方薬を処方します。

漢方薬は2000年前に中国で発祥し治療方法として使われてきて、西洋医学は200年位前からヨーロッパやアメリカで今のような服薬の治療方法が使われてきています。歴史は一桁、違いますね。

両者には全く、つながりも共通点もありません。
つまり、今の病院が行なっている保険適応の漢方薬の方法は本来の漢方からすると間違った方法となります。

漢方の成り立ち、西洋医学の成り立ちから見ても西洋医学の病名と漢方が何の関係もないことは、十分にわかりますが、更に西洋医学の病名と漢方が関係ないことは先ほどの顔や性格の違いの話からもわかります。

あなただけの体質は顔や性格と同じです。
同じ体ですから。

顔や性格は人とは違うけど、体質はみんなと同じなんてことはありえません。

西洋医学の病名は、2,3の条件があてはまったら「○○病」という診断になります。
例えば、アトピーは「繰り返す湿疹」というたった1つの条件。
無月経は「月経が長期間、来ない」というたった1つの条件。
不妊症は「なかなか子供を授からない」というたった1つの条件。

つまり、病名で漢方薬を処方するということは「あなたと他人に体質の差はありません」と言ってるのと同じこと。

漢方治療の人それぞれの体質に合わせるという原理原則を根本から覆していますね。
血液型診断よりヒドイです。もはや素人レベル。

いや病名だけでなく2、3の症状もプラスして聞いているという医者も、ごくごくわずかにはいます。

でも、残念ながら症状も他人と分ける、あなただけの体質ではありません。
症状もさっきの顔のパーツと同じで、人間は誰しも似通ったような症状を持っているのです。

女性なら「足が冷える、月経痛がある、お腹が冷える、頭痛がする」なんて、誰でもあります。

症状も「あるか?ないか?」ではなく症状と症状の関連、症状が起こる時の条件、複数の症状が起こってきた順序、それに生活スタイルや精神状態をミックスして、その人、独自の「病的体質である証」が分液できて選ぶべき漢方薬を考えることができます。

無月経の人を漢方薬で治療するのに「長期間、月経がない」というたった1つの情報だけでは人とは違う体質を分析できるわけもなく、そこにほとんどの女性が感じているような「足が冷える、月経痛がある、お腹が冷える、頭痛がする」という症状を付け加えたところで、あなたと他人をわける体質の差を見出すことなんてできません。

逆からみれば子供のアトピーも30代の3年キャリアの男性のアトピーも生まれてから20年以上続く女性のアトピーも全部、同じ体質ということになります。そんなわけないですね。

情報のない状態(病名)で漢方薬を処方するのは、あてずっぽうで処方しているだけで、漢方薬の本来の効果を発揮させることはないので、体質と合っていない時に起こる静かな副作用におびえつつ、いつか治るかもしれないという幻想に近いラッキーを待つしかありません。

漢方薬を選ぶのは始めて合った人の性格をできるだけ正確にあてないといけないようなものです。
知識はもちろんのこと、それなりの相談時間、鋭い観察力や洞察力、分析力が必要です。

「マニュアルに書いてあるから、この漢方薬だー」なんてバカみたいな医学ではないのです。

医者は病名と症状という情報量の少ないマニュアルだけをあてはめて、病気が治せるって本気で思っているなら、お金が目的でなければ、どんな頭をしてるのか不思議です。


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2017年11月02日

どのサプリメントや漢方薬が良いのかわからない

サプリメントの話になるとかならず出てくる質問があります。

「サプリメントってどれも良い効果があることを宣伝していますが、本当はどれがいいものなんですか?」

気になるところですよね。
山のようにサプリメントってあり、どのサプリメントも「このサプリメントはこんなに良い効果があります!!」と宣伝しています。

こんな記事がありました。

チョコレートにまつわる研究が続々と発表される理由

記事の内容を要約するとチョコレートが体にいいという論文が定期的に発表されるのは、米食品大手会社のMarsが何十年にもわたりチョコレートの研究に資金提供してきたことによるもので、資金提供が豊富だと、研究する人も多くなり、研究論文も多くなります。

そして中には良い結果も出ます。
もちろん、良くない結果なんかも出ます。
しかし、発表の際には良い結果だけを選んで発表すればよいだけで、研究数が多ければ、発表の機会も多くなり、良い効果みたいなのばかりが目立つようになるというカラクリといったような内容。

この話はそのままサプリメントにもあてはまります。
サプリメントの場合はサプリメントを販売している会社などが自主的に宣伝のために大学病院などに要はお金で頼んで研究していもらいます。

実は僕も昔、サプリメントを原料から販売まで携わったことがあるので裏を知っています。

そしてこの記事のチョコレートと同じで、例え、悪い研究結果が出ても発表しなければいいのです。

どこの世界に副作用のような悪い作用を発表するバカがいるでしょうか?

良い効果だけを発表し、良い効果しかないように宣伝すればいいのです。

だからサプリメントは怪しいというオチではありません。

一般的にはサプリメントの販売会社は、こんなことを平気でやってるので、なんかすごそうな大学病院の研究結果があったって当てになりませんが実はそこはサプリメント業界では当たり前の話で重要なのはそこではありません。

サプリメントは食べ物由来のものをエキス化しています。
そして、食べ物でどれが良くて、どれが悪いなんてものはありません。
体に悪かったら食べてないですから。

どれも良いものだし、どれも悪いものにもなります。

研究で発見された「◯◯効果」なんてどうでもいいのです。
食べ物は本気で研究すれば、どれも良い成分、良い効果があります。
だから、良いサプリメントを飲みたいのであれば、世界中のサプリメント全部を飲めばいいのです。

でも食べ物もサプリメントも悪い効果もあるともいえます。

なぜ、良い効果とも悪い効果とも言えるのでしょうか?

それは、今のあなたの「体質」と「タイミング」に合っているかどうかが最も重要だからです。
それと「バランス」
この3つが欠けると良いものが悪いものに変わります。

スイカが夏にできるのは偶然ではありません。
東洋医学では食べ物には食性というものがあって、スイカは性質が「寒」といって強烈に冷やします。

効果は潤、降といって気や熱を下ろし、水の巡りをこれまた強烈に促します。

なので、暑さで余分な熱がこもり水分を多く取り水分が貯まりがちな夏に食べます。
タイミングは夏です。
そして、夏だったら誰でも食べていいのかというと冷やす性質あるので冷え性の人や潤す性質があるので花粉症などで鼻水などが多い水滞証の人、こういった利水や清熱作用が体に負担になる疲れやすく気が下がっている人には毒になります。

「タイミング」と「体質」を分析して、食べることが適切なのかどうかを考えないといけません。
ビタミンが・・・ミネラルが・・・有効成分が・・・なんてどうでもいいんです。
だって、そんなの調べたら食べ物はどれにもいいものが含まれていますので。

「タイミング」も「体質」も見ないで食べるなら、どれでもいいですよ。
どれもそれなりにビタミンもミネラルも有効成分も入ってますので。

これはスイカに限らずセサミンなんかで有名なゴマなど、どの食べ物、サプリメントも同じです。
ちなみに食べ物はそれほど強く体質を選びませんが、例えば、スッポンなどの生薬由来のものになってくるとかなり、ちゃんと体質に合わせないといけないので、自分の体質がわからずに飲むということは場合によっては毒薬をせっせと飲んでいることになることもあります。

そして「バランス」です。
言うまでもないですね。サプリメントはエキス化して吸収を良くし大量の有効成分をとれることを宣伝していますが、例えば、毎日、ゴマだけ大量に食べているのってどう思います?

日本人なら感覚的にダメなのがわかりますよね。
ビタミン、ミネラルや有効成分だけで元気になるなら、料理なんて概念は生まれていません。
何か特定の単体のものだけを食べてきていますよね。

料理はいろいろなものがとれて、尚且つおいしくいただけるようになっている素晴らしいものなのです。

つまり、食べ物は全部いいものなので何でも食べないとダメ。
偏った食事は体を悪くします。形はそう見えないですがサプリメントは偏った食事、偏った栄養素です。

偏った食事の人が不足した栄養素を補うためにサプリメントを飲む。
偏った食事の人が更に偏った食事をするわけです。こんな間抜けな話はありません。

どのサプリメントがいいかどうかよりも必要なのは適正なものを選ぶ分析力です。

@自分はどんな体質でどんなものが合うのか?
Aどのタイミング(季節など)でそれをとるのが良いのか?
Bバランスがとれているのか?

この3つの条件を考えないのであれば、どうせ適当なのでサプリメントはどれを飲んでもいいと思います。どれも良くてどれも悪いので。

漢方薬は薬膳からつながる食べ物のようなものです。
医者は漢方薬をサプリメントのように有効成分やそれすらも考えずにマニュアルだけを当てはめて処方しますが、漢方薬も「体質」「タイミング」「バランス」を考えて必要で最適なものを選びます。
病名や症状では選びません。
漢方薬も有効成分は何の関係もないです。

僕的には証で選んだ適切な漢方薬とバランスの良い食事が結局、最強だと思います。
サプリメントは手軽ですが健康にはなれません。
「健康っぽく」なるだけです。


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2017年10月20日

漢方薬が効かない人。漢方治療が向いていない人

時々、患者さんから「私は漢方薬が効かない人でしょうか?」という質問があります。
漢方薬は西洋医学の病名に合わせるものではないので、病院で原因がわからなくても治療できますから漢方薬が効かない人というのは、ほとんどいません。

効かないのは、処方する先生の体質の分析判断が間違っているか、選ぶ漢方薬が間違っているか、その逆か、その両方が間違っているから、効かないので、僕も含めて処方した先生の腕の無さというのが漢方の非情な掟です。

ちなみに病院の保険適応の漢方薬は、そもそも東洋医学的な体質の判断もしていないので漢方治療自体が始まってもいません。

「ただ漢方薬を適当に飲んでいるだけ」という状況なので漢方薬が効く、効かない以前の問題です。

保険適応の漢方薬で、なおかつ証(体質)判断もなく病名のマニュアルだけで処方されている方は、効かないかどうかよりも医者と一緒にラッキーを待っててください。
どうせ治療理論も治療方針もありませんので、漢方治療を進めていく根拠がありませんので。

こういった条件を抜いて通常の漢方治療で考えても漢方薬が効かない人はいます。

それは病院の薬を年単位で続けている人で高齢(経験上70歳以上)の人。
風邪を引いた時とか、月経痛でたまに鎮痛剤を飲むのはかまいませんが、降圧剤や利尿剤などを長年続けてきた人は、漢方薬を使っての根本治療が難しくなります。

なぜなら、漢方というか人間の治療というのは、実は全部、自分自身の自然治癒力で治しているからです。

例えば、骨折しても周りから補助はできても、骨をつくってつなげるのは自分自身がやってるのです。

病院の鎮痛剤や湿布はその都度、一時的に痛みを和らげる役には立ちますが「折れた骨が治る」ことに関しては1mmも役立ちません。

西洋医学も漢方も実は、自分自身が治しやすいようにバックアップしているだけなのです。治療の主人公は医者ではなく常に自分自身の中にある自然治癒力。

(ただし病気の中には薬を飲み続けないと体内の正常な働きを保てない特殊な病態は除きます)

漢方は西洋医学の人工科学よりも人間の自然治癒力の活かし方に長けているのです。

そして、病院の薬は長年続けていると体内の働きを歪めます。
この話をすると「体内にまだ薬の成分が残っているのでしょうか?」と言われますが、安心してください。
薬の成分は2,3日もすれば体内から抜けていきます。

問題は長年、自分の本来の働きでない薬の成分の力で体内の働きを歪めていることです。
病院の薬で歪めて誤魔化した結果、症状は一時的になくなるのですが、本来の問題(本当の原因)を棚上げして、薬の成分だけで体内のシステムを変えちゃってきたことです。

例えば、アトピーに使うステロイド剤は長期間使うと副腎が萎縮します。
元々、ステロイドは副腎が少量ずつ他のホルモンとの連携を考えながら分泌調整しているのですが、それがストロイド剤が多量に体に入ってきて他のホルモンとのバランスなんて無視して体内で働くわけです。
勝手に暴れるといってもいいかも。

それが長期間続くと副腎はうまく働けなくなり、だんだんと動かなくなって萎縮します。

ステロイド剤に限らず病院の薬は大なり小なり、この問題を持っています。
なにせ、薬の薬理が「体のどこかの一部分だけの働きを強烈に変更する」となっているからです。
ところが、人間の体は全部つながっていて何かの成分やホルモンは他の何かに影響しています。

体は「えっ肌がかゆい。じゃあステロイド10倍位だしときゃいいよ。あっ待ってやっぱ念のため20倍位にしといて」なんてバカなことやってません。
すごく繊細に他のホルモンの様子も見ながら調整しているのです。
でもこのバカなことをやってるのが病院の薬。

ステロイドはかゆみを抑えるだけでなく他にもいろいろな働きに関わってます。
本来、体内では分泌するはずがない量を強制的に体内に入れるということは、他の部分や他のホルモンとの連携がむちゃくちゃになるともいえます。

人間の体はロボットではないので、1つのホルモンが、体のいろいろなところに関わっています。
だから、自分勝手な量(ステロイド剤など)を好き勝手な時間に使用されても困るわけです。

※ただしステロイド剤などは急性で治療として必要なことはあります。問題は慢性症状にダラダラと使っていることです。

糖尿病は糖分の取りすぎなどで発現する病気です。

では、糖尿病と診断されてから糖分を控えたら治ります?
治りません。

もう手遅れなんです。糖尿病と診断されたら、もうその時に膵臓とか、いろいろの働きが変わっちゃってるのです。

今更、過剰な糖分という成分を抜いても、すでに体内の働きは悪く変わってしまい、その変化は変えることができません。
ガラスが割れるようなもの。2度と元に戻せません。

誰にとっても人間全体にとっても生きていくために不可欠な糖分。
そんな、そこらにある普通の糖分でも食べ方を間違えたら2度と治らない病的な体になるのです。

それが薬となると・・・糖分なんて目じゃないですよね。

なので、成分が体に残っているかどうかなんてどうでもいいことです。
指の骨にずっと何かが当たっているとタコになる。
プロのスポーツ選手はそのスポーツの動きに合わせて体に特有の歪みなどが出てきます。

別に薬を飲まなくても外的な影響でも体は少しずつ歪んでいきます。

漢方は二千年前から存在し、二千年分の人体実験の結果が叡智となっている治療方法です。

ありとあらゆる体質の人や病気、症状を治してきています。
2千年もやってきているので、あらゆる治療経験が詰まっているのですね。

しかし、その中に「病院の化学薬で体の働きを変えてしまった人」を治す経験がありません。
経験値ゼロです。

このタイプの人を治すデータが存在しないのです。
なおかつ、高齢で自然治癒力が衰えているとダブルダメージで最早、漢方薬で根本治療できる余地が、ほとんどありません。

漢方の自然治療理念からいったら病的体質ではなく「科学薬によって作られた異常な体質」です。

病院の薬を何年か飲んでいても高齢でなければ、薬を徐々になくしていき、同時に漢方薬で治療していけば、病院の薬を全く使っていない人よりは時間はかかりますが、最終的には根本治療できます。

ただし、この場合も最終的に病院の薬を手放せないのあれば根本治療は難しいです。
本当にかなりの時間がかかると思います。

うちの義理のおばあちゃんは90歳の頃から99歳の亡くなるまでに何度かうちの漢方薬で治療しましたが、どの病態も2、3週間で完治。最後は何の問題もなく老衰です。
病院の薬を続けて飲んでいた経験はありませんでした。

一方、何年と病院のいろいろな薬を飲まれてきて相談に来られた70代のおばあちゃんは、うちで漢方薬で治療を始めたら、たった2服目位から副作用のオンパレード。

うちは体質を分析判断してから、漢方薬を選びますので飲んだ後に「どんな風に良くなるか」「副作用があるとすればどんな風に出てくるか」を事前に予測しています。

しかし、こういった方は漢方理論がどれもあてはまらないような予期せぬ、副作用がジャンジャン出てきます。

だったらと薬性を一気に落として通常なら1、2ヶ月でジワジワと効いてくる穏やかな漢方薬に変更しても、1、2服で「なんでそんな副作用が!!」みたいな予期せぬ副作用が出てくるのです。あとはこれの繰り返し。

漢方は普通の体質の病気は大概のものを治せますが、長年の病院の薬の服用と高齢が重なると、どう治療してよいのかわからなくなるのです。

ちなみに病院の薬はどれも1回毎に飲んだごとに効くエビエンスがあるだけで、長期間、飲み続ければ、根本的に治るエビデンスなんか存在しません。
病院の薬は慢性病を飲み続けて治すように作られていないのです。

ましてや複数の薬との飲み合わせなると、もはや、良くなるのか?悪くなるのか?医者どころか作った製薬会社も未知すぎて分からないのです。

特にステロイドと心療内科系の薬の長期間の使用は歪な体質になっている人が多いです。
なので、うちでは廃薬ペースはその人のペースでいいですが根本治療したいなら最終的には病院の薬は廃薬が前提です。

これ、若い人だといいのですが、70歳以上になってくると、すでに病院の薬をやめられないところまできていることが多いのです。
簡単に言えば、病院の治療を続けた人は漢方薬で根本治療するには手遅れ。

ですから、うちでは70歳以上で病院の同じ薬を年単位で飲んできた人には、漢方薬での治療は、かなーーーーーーーーーーーーり難しいですよ。と説明しています。

これから、うちの患者さんには病院の薬を飲み続けないといけなくなった場合、「かならず最初に教えてほしい」と言っていこうと思います。
本当にその病院の薬を飲み続ける必要があるかどうかを検討する必要があるからです。

でないと、病院の薬の服用が長くなるほど、僕は治しにくくなりますので。

追記:いろいろ誤解もあったようなので追記です。
単に高齢だったらダメというわけではありません。病院の薬を飲んでいても先々で廃止する覚悟があれば、根本治療は可能です。
僕は西洋医学は好きですが、病院の薬と漢方治療ってものすごく相性が悪いのです。


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ラベル:漢方薬 病院の薬
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2017年10月13日

保険適応の漢方薬と実費の漢方薬の違い

ここで書いているブログは個人的な考えや思いもありますが、元のネタは病院や医者やネットの漢方情報に対する実際の患者さんの疑問だったりです。

年に二人もいない位レアですが、たまにトチ狂った医者か、病院や西洋医学の大ファンの人がブログに文句をつけてきますが、むしろ元ネタは患者さんが現場で体験し、心の中で思った真実を僕が代弁しているようなものなのでキツイことを書いているというよりも「王様、すっぱだかですよ!!」と親切に言ってるつもりなのですが、ごくごく一部の人には届かないようです。

うちによくある質問です。
「保険適応の漢方薬と実費の漢方薬ってどう違うのですか?」という質問の時に、ほとんどの人が「多分、漢方薬の質が違うんだろう」みたいに思いながら質問してこられるのですが・・・

これは当たっているようで的ハズレというか・・・

多分、サプリメントのノリで「品質がよければ、それだけ効きがいい!!」という感覚を漢方薬も同じノリで考えてしまっているんじゃないかと思います。

実際のサプリって中国から汚ったないコンテナで運んできた原料を「〇〇県産の上質のエキスが・・・」みたいに宣伝して売るのですが。

確かに品質の良し悪しは間違ってはいないのですが、重要度でいうと2番手です。

漢方薬において重要なのは品質よりも「体質と漢方薬が合っているかどうか」が最も重要です。
「体質と漢方薬が合っているかどうか」が最も重要です。本当に大事なので2回言っときます。

最も重要な「体質と漢方薬を合わせる」が重要度ランキング1位としたら、2位の「品質が良い」とは結構、離れています。

言い方を変えれば、最悪、漢方薬の品質が悪くても「体質と漢方薬が合ってたらそこそこイケる」ということ。

その絶対に外しちゃいけない漢方治療の重要なこと「1位 体質に合わせる」、「2位 品質が重要」を軽々とスルーしているのが、保険適応のツムラの漢方です。

体質は漢方とは何の関係もない西洋医学の病名マニュアルで処方する。
病院の悪しき漢方の習慣である病名漢方についてはこちらから ツムラが国民を欺いた「漢方」の大嘘Vol.1

品質、効果に至っても去年の週刊新潮で生薬の農薬管理を徹底していると言いながら現実は管理ができていなくてツムラの社員が自分の家族にツムラの漢方薬を飲ませたくないほど、農薬まみれになっているという記事がありました。

品質に関しては、現実にはわかりませんが、漢方業界では何十年も前から、ツムラの漢方薬が薄いと言われています。

友人で漢方相談と調剤薬局もやっている先生も自分で飲んでみても味というか効果は1/3位に思うとのことでした。

どれも個人の見解ですが、真剣に漢方相談している先生にツムラの漢方のことを聞けば普通に「効きが薄いよね」って申し合わせたようにいいます。そしてなぜか「みんな1/3位の感じ」と言います。

実は昔に堺市のツムラの勉強会で講師の医者が「ツムラの漢方薬は効きが薄いから重い病気は多めに使ったほうがいい」と言っていました。その時もなぜか「3倍量」でした。

そして、僕は実際、どうなのかを試したことがあります。
患者さんにスパイと臨床をしてもらったのですが、過去3人の患者さんで頭痛や鼻水、副鼻腔炎による鼻詰まりなど、わかりやすく治しやすい病気で、うちの漢方薬で症状が良くなったのを確認した後に5日ほど放ったらかしにして症状を再発させて、その後に病院に行ってもらい、ツムラの漢方薬を2倍量、3倍量と増やして飲んでもらったら、3人ともに「3倍量で先生のところの漢方薬の80%位の効果感がある」とのこと。

「80%って何?残りの20%の悪さって何なの?」とお聞きすると、効き始めるまでの時間とか、持続時間が、なんか頼りない感じだから、総合で20%引かせていただきました。とのこと。

そして、更にその後にまた漢方薬を飲まないで症状を再発させて、うちの漢方薬を飲んで、どう効いていたかという確認も行いました。

本当はどうなのかわかりませんが、実際にはこんな感じでした。
ツムラの漢方の品質に関してのブログはこちら ツムラの漢方薬は、なぜ効かないと言われるのか? その1

その時に患者さんが「もし、本気で漢方薬で治療したかったら結局、3倍量を出してもらって、漢方としての診察はナシに等しく、飲む苦痛も3倍、金額も3倍かかるから保険適応の意味がないっすね」って言っておられました。

思わず漢方薬の品質のくだりが長くなりましたが、漢方薬の場合は西洋医学の薬のように薬のある有効成分が何かの症状を抑えるのではないので、薬の力が強いかどうかが、良いかどうかとは関係がありません。

むしろ、漢方薬の効果の強さは、あなたの体質の漢方薬を受け入れられる強さとも合わせないといけないので「効果が高い=治る」にはなりません。

薬性と効果が強い薬はあなたの受け止める体質が弱く、漢方薬と体質のバランスがとれていなければ、漢方薬は毒薬と化します。

漢方薬はごく単純にいえば、冷えている人に温める漢方薬。
余分な熱がある人に冷やす漢方薬を合わせれば、体がニュートラルになって症状や病気が治るという仕組みです。

現実はやっかいなことに冷えているだけの人とか余分な熱があふれているだけの人なんて単純な人はいません。

実際は、足は冷えて頭はのぼせて、肝臓は熱をもって気は胸で滞り、水が下半身で溜まっているけど、首から上は水が不足しているみたいな複雑な体質で、しかも「冷えている」という判断も「足が冷たいから→冷え体質」にならず、実際の温度で判断するわけでもありません。

例えば「胃もたれ」でも「余分な熱が胃にこもっている」とか「胃が冷えている」とか「胃の気が停滞し機能が停止に近い状態になっている」など、いろいろな診断があり、しかもこの診断は処方した漢方薬で症状が治れば診断が合っていたことになるし、症状が治らなければ診断が間違っていた。という風に考えます。

だから、漢方と何の関係もない病名マニュアルで漢方薬を合わせたって意味がないわけです。

漢方薬は全種類、どれも良いもので悪いものです。
要は冷えている人に冷やす漢方薬を与えれば、それは毒なのです。
そのまま、それを体の余分な熱で困っている人に渡せば薬になります。

その診断が病的体質である「証」をみるということ。

さっきの漢方薬の品質としての良さと体質をみて漢方薬を合わせるというのは、料理が全くできない人に最高級の野菜などの食材を与えて料理してもらうのと、最高の腕を持ったシェフに最高級ではない普通の食材で料理してもらった場合、どっちのものを食べたいですか?ということ。

保険適応の病名マニュアルで処方している医者の漢方薬は言うまでもなく、料理が全くできない人。「切る→焼く→味付けする」ということしか書いてないアホみたいなレシピで料理したものです。

一方、食材が普通でも最高の腕を持ったシェフなら、めっちゃ美味しい料理をつくることができるのです。

だから、よく皆さん「やっぱり保険適応の漢方薬は品質が悪いですか?」とお聞きになりますが、問題はそこじゃなく、相談に1時間位かけてもらって東洋医学的な体質を診断するための問診も書いたかどうかが重要です。

品質なんてさっきの料理の話からいったら二の次。品質が悪くても体質をちゃんと診断して治療方針を考えて治療していれば、若干、時間がかかっても治ります。

実際、僕も昔に漢方薬局をお手伝いしていた時分に、時間はかかりましたが、ツムラの漢方薬でリウマチを治したこともあります。効果が弱いせいか時間はかかりましたが。

漢方薬の品質に関して「ドラッグのものはどうですか?」と聞かれたのでついでに説明します。
これも真実はわかりませんが、僕は昔、営業時代にドラッグさんと値段交渉していた経験がありますが、ドラッグは徹底して薄利多売で利益を出します。

なので経営上、高級なものを置けません。
また、ドラッグさんが想定しているお客さんも富裕層とかではなく、どちらかというと安いものを求めて来られる方が大半ですので店を存続させるマーケティング上「良くて高いもの」を置くと、在庫として、かえって弊害になります。セグメントが違うのです。

漢方薬は体質と合っていないと副作用になります。
つまり、どの漢方薬も良い効果があるし副作用にもなるので、東洋医学的な体質も診断できないし、東洋医学的治療を説明できない人の処方する漢方薬であれば「いっそ飲まない方が治療になります」と説明しています。


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2017年10月05日

漢方薬で根本治療するための最初の方法

週刊新潮の記事でマニュアルかつステレオタイプ的にしか仕事ができない医者を糾弾していましたがツムラの病名漢方マニュアルやそれらのマニュアルを使っていた医者に限らず、漢方薬局も含めて、体質(証)をちゃんと判断して治療方針を考えて漢方薬を使うことができる先生なんて、そもそもほんの数%しか存在してません。

大概は西洋医学の病名マニュアルか、症状を2,3あてはめるだけ、もしくは訴える症状ごとに漢方薬を当て物のようにあてはめて選んでいます。

そして漢方の説明は五行論や瘀血タイプ、気滞タイプなど、またお得意のマニュアル的なパターンのはめこみで説明します。

漢方薬を西洋医学の薬を補助する副作用のない薬。
ひどいのになると、なんとなく飲み続ければ根本的に治る魔法の薬みたいに考えている人がいます。

漢方薬を処方している当の医者も素人と同じようにこんな間隔で処方したりするので、始末が悪いです。

西洋医学は「薬自体に頼って飲んでさえいれば治る」みたいな、ある種、他人任せのファンタジーな治療だと思います。根本的に治るまでのイメージもメカニズムもエビデンスもないからです。

実際に現場でも医者も患者さんも「薬の成分がどうにかしてくれる」という、ちっぽけで単純な治療理念にすがって治療しているように僕にはみえます。

漢方治療や根本治療の場合は有効成分がどうとか、漢方薬という薬自体が主役ではありません。
西洋医学的な感じだと薬が主役なので漢方薬もそう考えがちですが、漢方薬というのは根本治療の1つの方法にしかすぎないです。

薬の成分がどうとかこうとかではなく、漢方では「どうやって治すか?」という「治療」に対する考え方自体が重要なのです。

西洋医学の薬は外部から人工的な有効成分を体内に入れて、無理やり症状が起こらないようにします。

自分でどうにかできなくなったものを外部の成分が一定時間だけ肩代わりしてくれます。
その成分は症状が起こらないようにする成分なので、薬を飲めば症状は消えます。

しかし、これは外部の薬の成分が働いて薬が体内にある数時間限定で、あくまで一時的に働いてくれているだけなので、数時間すれば、元の病気の状態に戻ります。

これが西洋医学の治療の考え方。治療理念ですね。
簡単に言えば根本治療には、程遠い「症状や状態のごまかし」です。
もちろん、そのゴマカシが必要な時もあるので、悪いというわけではないですが、実は必要な場面が皆さんが考えているよりもはるかに少ないです。

漢方の場合は症状自体を消すことを目的にしていません。もちろん最終的には症状もなくなりますが。

体質をみないで漢方薬を処方している先生は、この辺を大きく勘違いしていると思いますが。

漢方においては「症状」とは体内のいろいろな臓器や組織の連携や働きのバランスが崩れた結果、警告として知らせていると考えます。

ですので、西洋医学のようにただ単に症状を薬の成分で消しても何の意味もないのです。
症状が即座に消えれば、確かに嬉しいですが、症状のみ消すことを目的にしてしまったら、体内のアンバランスが見つけられなくなり根本的に治ることはありません。

漢方の治療理念は実に単純で「大自然の中で生きているものは大自然の流れに沿うことが最も悪くならない方法である」という考えです。

そして自然は循環と一定のリズムで巡っています。
単純ですが、地球で生きていくなら理にかなっていますね。

漢方は自然の営みと体内の営みは大なり小なりの違いはあれど同じものだと考えました。
同じというのは、全く何もかも同一ということではなく、自然も体も一定のリズムを保つために全体の調和をはかる営みという感覚が同じだということです。

これを元に考えると、最も健康なのは、常に最も調和のとれた状態を保つことです。
ですから漢方では「健康」という考え方そのものが西洋医学と違います。

西洋医学の考える「健康」は病気か病気でないかの状態。
病気じゃなくなれば「健康」です。
病気はしょっちゅうなるものではないと考えられ病気と健康は違いに行き来する固定されたものです。

でも漢方では毎日、いろいろな要因で病気に傾いていると考えます。
生活環境、生活リズム、ストレス、普通に生活しているだけで、健康を保つバランスはいとも簡単に崩れますので、保つほうが難しいと考えます。

健康と病気の明確な境目がありません。
健康か健康でないかではなく現在、バランスのとれた状態なのかを考えます。

バランスのとれた状態とは、何も不調がなかった時の状態。
これは西洋医学的に病気かそうでないかというものではなく、何も問題のない頃の状態です。

漢方治療や根本治療とは体の状態をバランスのとれていた元の状態に戻すことなのです。
病的な体質から何も不調がなかった時代まで漢方薬を使って巻き戻すといってもいいです。

不妊治療なんてまさにこの状態で、ホルモンがどうとか、そういった小手先の問題ではなく、月経周期や体調におかしなことがなかった時代に巻き戻すのです。
若返れば誰でも妊娠しやすくなります。

子供の頃は特別な遺伝的な病気でない限り、誰もが何も気にすることのない体でした。
それが、いろいろな要因でバランスが崩れて悪くなり、そのバランスの崩れがひどいと「症状」となって警告音がなります。

元の病気も症状もなかったバランスというのは人それぞれです。
体つきや体力、生活環境、生活リズムに見合った状態でその人独自のバランスで健康を保っています。
なので、誰でにも共通する健康なんてものは漢方には存在しません。

今、病気じゃないという人も不調がゼロか?と問われたら、そうではないでしょ?
漢方では元でない状態。一つでも慢性的に気になる症状がある場合は、治療対象です。

病気や症状が現れた場合は、その人に応じたバランスの崩れが起こっていることを知らせてくれているので、その人の状態に応じて、元に戻るように漢方薬で調整します。

漢方薬の魔法成分が症状を抑えるのではありません。
病気を治すのではありません。
体内が何もなかった頃のバランスとリズムで営めるように調整するのです。

これが漢方の原則です。
西洋医学の病名や症状に合わせて漢方薬を処方することが、いかにマヌケな行為であるかはこの漢方の治療理念からわかります。

漢方治療とは枝葉末節の漢方薬の小手先の使い方を学ぶのではなく、治療理念をどれだけ深く理解しているかが、治療の武器となるのです。
漢方の専門書には、だいたい、こういったことが当たり前のように冒頭で書かれています。

病名で選んだり、症状をあてはめて選んだりなどの低レベルな知識で治せるようなものではありません。
それでも治ることはありますが、それは治しているではなく、たまたま治っただけのギャンブルです。

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2017年09月29日

ツムラが国民を欺いた「漢方」の大嘘Vol.2について

・週刊新潮 2017年09月14日号 40P〜  こちらでは”医者が漢方薬を処方していても実はその医師自体は漢方薬や漢方医学理論のことには詳しくなくツムラが売らんがためにつくった病名マニュアルで漢方薬を処方している。”といったことが書かれていました。

この記事の内容にあるように実際に保険適応の漢方薬を処方しているほとんどの医者はメーカーのつくったマニュアルで処方しています。

こちらの記事では本来の漢方治療では漢方と何の接点もない西洋医学の病名で漢方薬を処方する道理はないということを ツムラが国民を欺いた「漢方」の大嘘Vol.1について に詳しく書きました。

この週刊新潮の記事は以下の第2弾も出ています。

・週刊新潮 2017年09月21日号 44P〜  こちらでは”ツムラがいかに自社の儲けのために本来の日本の漢方を歪めていったかが書かれています。
漢方薬が保険適応になった当時は漢方の講義は行われていなかったようで教習所がないのに車が売り出された状態と例えられています。

実は医大では漢方教育は行われておらず漢方薬を売っている当のツムラが教育していたことや、その勉強会に参加した際に本格的に漢方を行なっている先生がツムラの勉強会で講師をしていた大病院の副院長に鋭い質問(方証相対の事)を投げかたところ、講師の先生が口ごもってしまい(文面からは恥をかかせた感じ)、その後、質問した先生はツムラの社員に「なんてことをしてくれたんだ、漢方界で食えなくしてやるぞ」と脅されたらしいです。

この「方証相対」については、質問した漢方専門の先生もツムラの勉強会の講師である大病院の副院長もどっちもどっちだなと疑問に思うくだりです。

「方証相対」は難しい概念なので、また別で書きたいと思います。

その後、ツムラによって役に立たない漢方専門医という地位が認定制度によって作られたのですが、これは審査も実力もクソもなく要はツムラにお金を払えば認定医になれるという粗いものらしいです。

ツムラの営業にお金を払ってまかせておけば、事務手続きみたいな感じでなれるということが詳細に書かれていました。

ツムラは大学にも次々に自社の儲けを寄付して、寄附講座というものを設けていき、お金を巧みに使いながら医学界に侵食していったとのこと。”

ざっと記事の内容はこんな感じ。

ツムラが自社が儲けるための病名マニュアル漢方薬処方の普及のために自前の都合の良い勉強会を全国で展開し、その結果、歪んだ漢方自体が常識になってしまったのかもしれません。

現に今も、医者は西洋医学の病名だけで漢方薬を選ぶための本来の問診もとらず、体質も分析せずに何のおかしさも感じずにツムラの漢方薬を処方していると思います。

患者さんも「なぜ漢方薬を選ぶための問診をとらないのか?」「体質の説明なんて一言も聞いた事がないけど?」と思ったとしても、まさか「医者」が実は漢方独自の診断方法や治療の考え方など何も知らずにメーカーのマニュアルだけみて漢方薬を処方しているとは夢にも思わないでしょう。

しかし、現実は週刊新潮の記事にある通り、ド素人でもできる「病名のマニュアルだけみて漢方薬を処方する」という漢方的にみたらウソみたいなことを平気でやってます。

自分が実は知らないのに知っているように見せかけて、売ってるって・・・いいのでしょうか。
(ちなみにこのツムラのマニュアル、僕は持ってますので、うちの患者さんで見たい人いれば、見せますよ)

医者は「国民だけでなく僕もツムラに騙されたんだ!」っていうかもしれないですが、普通の感覚だったら、漢方と西洋医学は違うものって気づくと思うのです。

「西洋医学の病名と漢方薬は関係ないじゃないか!!」と医者自身がツムラに文句言ってもいいくらいです。

でも、そこはスルーで「ツムラ自前の勉強会で勉強しているぞ!」と言うかもしれません。
薬を売るためのメーカーであるツムラの勉強会にです。

実は僕は実際にツムラの漢方の勉強会に何度か潜り込んだことがあります。
言うまでもなく「〇〇の病気には□□の漢方薬を使います」と記事にあったように権威のありそうな先生が、話していて、それを聞きにきた医者が必死でメモってました。

それが終わるとると次はある漢方薬の成分が化学的にどんな成分が含まれているかを化学式や数値のデータで説明します。

西洋医学の病名漢方薬の科学成分もどっちも本来の漢方理論とは何の関係もないアサッテの方向の勉強会。

これに参加したからってどうなの?って感じ。

ちなみに僕自身は漢方専門店に修行に行って、毎日、毎日、実際の漢方治療をしながら、その臨床とともに勉強させてもらいました。

自論になりますが、漢方は机の上の勉強じゃなくスポーツや楽器と一緒で実地と理論を一緒に勉強しないといけないものだと思います。

ツムラの勉強会といっても毎日やってるわけではありません。
あっても3ヶ月に1度くらいでしょう。実際はそんなにもないんじゃないかな。
これが勉強?しかも、講義は漢方と関係のない病名と漢方薬マニュアルのこと、化学成分と漢方薬のこと。

ツムラでない他の漢方専門の勉強会にも参加していましたが、正直、どこも漢方の本を説明しているか、どこかの先生が治療した経験を語っているかです。

漢方の治療という考え方、診断方法、病名や症状を当てはめるようなものでない東洋医学的な選び方などを教えてくれる勉強会はなかったです。
それっぽいことはやってるのですが、なんというか、本のことばっかりやって、いかにも机上論なんです。

サッカーやサーフィン、ピアノやギターを本だけ読んでうまくなれ!みたいな感じです。

ツムラでないもう少し専門的な勉強会にしろ、そうそう回数はありません。
いろいろなところを探したって月2回、参加できたらいい方じゃないですか。

この手の勉強会って聞いている時はわかった風に思えるでのすが、実際の現場では「どうやって体質を診断するんだー」って感じ。
日本ってこういう試験ありきのような暗記型の方式が好きですね。
サプリの勉強会は毎週ありますけれど。

僕も実際に治療させてもらいながらの修行(勉強)でなければ、西洋医学の病名で漢方薬を処方していたかもしれません。

あッでも僕は医者じゃないので、医者のように何も突っ込まれずになんとなくで誤魔化して押し通せるオイシイ状況がつくれないから、漢方専門ですって宣伝して、病名だけ聞いて「はい、〇〇漢方薬」って医者と同じようにやってたら3ヶ月で潰れてますね。

人間の体を根本的に治すのに西洋医学でやっているような一時しのぎの西洋薬を処方する病名マニュアルの方法を「漢方薬」に振り替えただけで根本治療になると思うのはあまりに考えがお気楽すぎないかと思います。

根本治療がそんな甘いわけがない!
西洋医学が200年(新薬系の歴史)かけて、いろいろと科学の力も使い、結局、一時しのぎの対症療法の薬しかできなかったじゃないですか。

西洋医学においては根本治療は未だ何もできていないのです。
なのに「一時しのぎの治療方法で漢方薬を処方する」こんなおかしな方法はありません。

ツムラのつくった病名漢方マニュアル以前にその人のことを何も知らないで病名マニュアルと2,3の症状を聞いて漢方薬を処方し続けていれば、いつか根本的に治るとそんな簡単に思っているなら、それはちょっと・・・お花畑すぎやしませんかと思う。
posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

ツムラが国民を欺いた「漢方」の大嘘Vol.1について

普段、雑誌、テレビなんか見ないのですが、患者さんから「先生、ツムラのあの保険適応の漢方薬の話って何なのですか?」なんて何人からも聞かれたので早速、雑誌を買いました。

週刊新潮 2017年09月14日号 40P〜
週刊新潮 2017年09月21日号 44P〜

正直、週刊新潮の「ツムラが国民を欺いた!!「漢方」の大嘘」という見出しを見た時、本来なら「そうだ!そうだ!それが真実だ!」と喜ぶところですが、なんか複雑でした。

なぜなら、僕は漢方を始めた当初から「医者は漢方のことは、ほぼ何も知らず、マニュアルでやっているだけ」と、このブログでも散々言い続けてきたからです。

僕が言い続けてきたと言っても「医者が西洋医学の病名や症状でマニュアル的に漢方薬を処方する」というのは、実は昔から真面目に漢方をやっている先生界隈では当たり前に知っていることでした。

医者に限らず、漢方薬局でも病名や症状だけを当てはめてマニュアル的に処方している先生の漢方を「病名漢方」「症状漢方」と呼び、こういう方法しかとれない先生の漢方のことを「なんちゃって漢方」と呼ぶのは僕ら的には半ば常識でした。

それどころか、昭和初期の昔の漢方の専門書籍の文中にも「病名漢方の誤治による弊害で・・・」なんて文も出てきたりで、昔からマニュアルでしかできない、どうしようもない先生というのはいるのだなと知っていました。

ちなみに「誤治とは誤った体質判断で間違った漢方薬を選ぶこと」ですが、西洋医学の病名や2、3の症状をあてはめて漢方薬を処方している医者や、なんちゃって漢方薬局は東洋医学的な体質判断すらしていないので、誤治にもならない、ある意味、無敵(気の毒な意味で)だと思います。

新潮の記事の内容を要約すると、一般の人は病院で漢方薬を処方してもらったら、誰でも「医者は、ちゃんと考えて処方してくれているだろう」と考えるかもしれないが、実は漢方のことなんて1mmも知らないでツムラから渡されたマニュアルをみるだけで処方していますよ。というもの。
(これって大げさな表現でなく本当に素人と医者に何の違いもありません)

それはレアケースではなく、そんな異常な状態にしたのはツムラであると。
ツムラは一時、倒産寸前までなりましたが、保険適応の漢方薬である医療用医薬品のシェアを獲得し、売り上げは回復します。

ツムラ復活の鍵になったのが、マニュアルだけで漢方薬が処方できるという方法です。
漢方の医学理論や漢方薬の薬学理論の知識を持たない医者でも簡単にマニュアルをみるだけで漢方薬を処方できるようにしたのです。

こんな方法は「歪んだ漢方」そのもので、ツムラ曰くはこの漢方を「日本独自に発展した漢方」と主張していて、北里大学にもツムラの宣伝が行き届いているのか、同じことをパンフレットに書いてあります。

本来、一人一人の体質に合わせる漢方薬を既製品化し、診断や処方の方法もマニュアル化し、それを日本独自と主張するとは嗤うしかない状態である。

というような内容で、この記事はゴシップでもなんでもなく、漢方という難しい分野をよく調べてあって問題の核心に切り込まれていると思います。

この記事のよいところは、ちゃんとツムラにもこの問題点について、細かく指摘した取材依頼書を送ったのですが、当のツムラからは<弊社は「自然と健康を科学する」という経営理念のもと、高品質な・・・」とパンフレットに書いてある宣伝文句の回答が送り返されただけらしいのです。

つまり、ツムラは逃げた → 書かれている問題点にしっかりした反論はできません。ということですよね。

この後は漢方薬の副作用のことが書いてあるのですが、これはVol.2にも書いてあるので、まとめてツッコンでみたいと思います。

さてさて、実は業界では昔から言われてきたことですが、実はこの問題って僕は漢方薬やツムラに限らない問題ではないかと思い、次の問題提起をしたいと思います。

そもそも、普通で考えれば、西洋医学と漢方は場所も時代も全く違うところで活躍している医学なのです。
なので、西洋医学の病名で漢方薬を処方する道理なんてありません。

では、なぜ、そんな意味不明な方法が医者にウケたのか?

実は僕もド素人で漢方を勉強したての頃は、体質診断なんて訳がわからないし、できないので、最初は西洋医学の病名では、どんな漢方薬を使うのかと勉強し始めました。

だって、その方が楽ですやん!
風邪→葛根湯とか、アトピー→消風散とか、不妊症→当帰芍薬散とか。

でも、さすがにそこまでお花畑脳じゃないので、一通り「病名=漢方薬」を覚えた時に「いや、そもそも漢方と西洋医学って関係ないじゃん!」って嫌でも気づきます。

漢方家でなくとも「漢方は人それぞれの体質に合わせるもの」みたいなことは最初からモヤ〜と知ってるので実は病名で漢方薬を選んでいる時も「いや、西洋医学の病名は、その人の体質じゃないし」って思っていました。

そして、漢方の治療概念や考え方、診断方法の勉強を進めていくと、どんどん、西洋医学から離れていっちゃって、勉強すればするほど、西洋医学とは似ても似つかないものになっていきます。

しかし、漢方治療の第一歩である体質診断は、マニュアルがあってできるようなものではなく、漢方理論を全部、駆使して診断していかないといけないようなものなので、病名漢方の次は、症状漢方に逃げました。

症状が、一人一人違う体質を表しているから症状に当てはめたら体質で漢方薬を選んだことになるよね。と勝手に思い込んで。
しかし、これも結局、病名でマニュアル的に選ぶことと根元の方法が変わらないのです。
そこに漢方独特の根本的な治療していく治療方針が欠落していたのです。

そこからは漢方修行中、実践で治療経験を積み重ね、自分や家族、今のお店で患者さんの治療経験を積み重ねながら、体質である「証」を分析し根本的に治療していく治療方針をつくることができるようになりました。

何が言いたいかというと、ツムラから西洋医学の病名で漢方薬を処方できるマニュアルを教えてもらっても、普通の感覚だったら「いや、西洋医学の病名と漢方薬、関係ないしょっ!」ってなるわけです。

ちょっと漢方の本に手をのばせば、西洋医学から見たら、意味不明、訳がわからないことで埋め尽くされていることに、当時のお花畑脳の僕でも気づいたのです。
医療のド素人の人が読んでも、西洋医学とは全く違うって最初の5ページで気づきますよ。

実際に真面目に漢方をやっている先生はそうやって病名・症状マニュアル漢方から離れて、その訳のわからない理論の勉強に突入していき、病名漢方をやっているのは「漢方家として恥ずかしいこと」とう認識に変わっていきます。

なのに、副作用があろうが、西洋医学の病名で漢方薬の処方することを続けられるのは、医者の元の性質もあるんじゃないかと思うのです。

来る日も来る日もアトピーにステロイド。工夫したってランクが変わるくらい。
花粉症や鼻炎、蕁麻疹にアレロック。
不妊症にクロミッド、HCG注射、ルトラール、ソフィアA。
無月経や月経困難症にバカみたいにピル。
ちょっと困った自体に陥ったら「手術しかないです」

普段の西洋医学の治療もマニュアルなんですよ。見事に。
僕が漢方家だから言ってるのではなく、僕も僕の家族もマニュアル以外の治療をしてもらったことがありません。

僕は医学知識があり、西洋医学の治療のガイドラインを知っているので、どこの病院に行ってもバリバリのマニュアルでやっているのがモロバレ。

そして、ガイドラインの流れのようにいかなくなったら、初回の自信満々、上から目線の説明が急に萎んで、ひたすら効くかどうかも分からない薬を出し続けて、漫然と薬の種類を増やしていくか、「手術しかないですね」の一言。

ちなみに僕は、1度、死にかけて、1度指の関節が曲がらなくなったことがありますが、どちらも病院の見解は「死にかけている原因がわかりません」「指は治りません」ということは自信たっぷりに宣言していただけました。

40年以上、生きていますが、今のところは医者に助けてもらった記憶が一度もありません。(救急、外科手術、歯科、産科には助けてもらっています)

病院の薬に関しては医者に処方されるまでもなく、事前に何を使えばいいのか、どんな作用機序なのか、わかっていますので、薬でよくなったことはありますが、病院(市役所)で処方箋という事務手続きをしてもらったようなものですね。

「マニュアルで治療」は言わば、医者の十八番。
ツムラは復活のために、見事にそこにマーケティング的に漬け込んだのでしょう。
いいかげんなマニュアル漢方処方になる下地は実は医者自身が昔から持っていたと思います。

ツムラも昔は部会によっては、地道に体質診断して治療方針を打ち立てて、漢方薬を選んでいくという勉強会をやっているところもありました。

でも、うちの相談もそうですが、実際に真剣に相談となると問診だけで書いてもらうのに20分かかることもあります。
そこから更に症状の1つ1つの状態を詳しく聞いていきます。
要は一人一人の体質に本気で合わせてたら、めっちゃ時間がかかります。

なので、漢方薬局業界でもそうですが、本当に漢方薬のみの治療だと滅多にちゃんとやっていけるほど売り上げは上がりません。
現に漢方薬局も専門とか言いながら、乳酸菌とか、深海ザメエキスとか、かき肉エキスなどのサプリを漢方とか漢方薬の補助とかいって、無理やりくっつけて売り上げを膨らませないとやっていけないところも多いのです。

医は仁術。聞こえはいいですが、実際はイバラの道。
ましてや上場会社のツムラの最も優先すべき目的な「売り上げ」です。
どれだけキレイ事を並べようが上場会社は立派な目標よりも、とにかく株主のために「売り上げ」を何がなんでもあげないといけないのです。

そういった背景もあるのか、昔の地道な勉強会もなくなっていきました。

残念ながら、人を治すことと商売は矛盾するのです。
だから倒産を回避するためとか売り上げ倍増を目的とすると治療はうまくいきません。
手前味噌にはなりますが、漢方は昔から宮廷系のお金を気にしないでよい位置づけか、町の個人の漢方でないと成り立たないのだと思います。

もちろん、うちでも存続のための売り上げは必要ですが、それ以前に患者さんから「漢方マニアの変態」と言われるほど、漢方が好きじゃないとダメじゃないかと思います。


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posted by 華陀 at 17:10| Comment(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする