ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

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漢方相談室

2017年03月24日

花粉症で病院に行く意味がイマイチわからない!?

この時期になると耳鼻咽喉科の前に自転車がズラーッと並んだりします。
花粉の飛散時期が、ひどい日は途端に自転車の列が多くなるので、うちでは天気予報などの花粉の飛散情報を見なくても「花粉屋(うちで、耳鼻咽喉科を勝手にそう呼んでる)に一杯、自転車が止まってるから、今日は花粉が多いよ」なんて話をしています。

この行列を見るといつも不思議に思います。
花粉症で病院に行く人は、一体、何のために行くのだろう?

もちろん、本人たちは「花粉症を治すため」だと答えると思います。
ただ、薬理なども知ってる僕からしたら、どうせ、医者に診てもらっても、最終的には、処方箋でザイザルやジルテック、アレジオンを出すだけ、それだったら、アマゾンでも買えるのだから、病院なんか行かずにアマゾンで家にいながら、薬を届けてもらえばいいじゃんと思います。

病院で何時間も待って、ほぼ相談もせず、大した相談もしていないのに診察料など余計なお金をとられる。
保険で安いからと思うかもしれませんが、時間はお金では買えません。

そして、健康保険で安いたって、その当の健康保険は大赤字で、それを賄っているのは、その病院に通っている人たちの税金です。
皮肉なことに、子供さんをよく連れて行ってるけど、アマゾンでも代わりが務まるようなレベルの低いサービスに払っているお金は、当の子供の未来をより借金づけにしているという皮肉な状態です。

西洋医学の知識が医大を出た専門家しか知らず、処方箋薬と同じ成分が手に入らなかった大昔ならいざ知らず、調べる気になれば、専門的な医学知識も得ることができるし、医者が使っている治療マニュアルも簡単に手に入り、しかも外科は別だと思いますが、内科や皮膚科なんて、ガイドライン遵守なんて、かっこいい言いかたして、おもしろいほど、そのマニュアル通りに検査、診断、処方をしています。

処方箋薬と同じ成分の薬がアマゾンが自宅に送ってくれる時代に、なんで時間と労力をかけて病院に行くのか不思議でなりません。

ひょっとして、通販で買える薬をわざわざ、時間と労力を払って病院に行くのは、対症療法の薬でも飲み続ければ根本的に治るとでも考えているのかな・・・

残念ながら、通販だろうが、病院でもらおうが、対症療法の薬は鼻水や目のかゆみを薬が効いている規定の何時間か抑えるだけで、何年、まじめに続けようが根本的に治ることはエビデンスとしてありえません。

ただ「そんなことは知ってるけど症状が辛いから」というのであれば、だったら通販でいいじゃん!って思います。

そもそも、花粉症に限らず、病院の薬は、ほぼ、一時しのぎの対症療法で、僕自身は西洋医学の薬は「どうしても症状を止めないとしょうがない」時に「化学合成品で気持ち悪いけど、しょうがないから使う」時だけ使うものだと考えています。

そのしょうがないというのは、数時間で死んじゃうかも。とか、痛すぎて眠れないとか。花粉症であれば、鼻水がポタポタ落ち続けて何もできないなど、我慢を遥かに超えて、仕事や生活が手につかない状態ではないかと思います。

症状が嫌だからだけで、この時期に薬を飲み続けるのはどうなの?って感じです
病院の薬は確かに飲み続けても命に別状はないですが、自分の肝臓に負担をかけているのは事実ですし、自然のものでない化学合成品であることに変わりありません。

僕は凝り固まったナチュラリストではないですが、それでも、わざわざ、化学合成品を飲み続けようとは思いません。
昨今は食べ物や添加物のことは、みんな気にするのに純粋な人工化学品である薬は気にしないのがどうなのかと思います。

実際に、うちに来られる患者さんたちは、純粋な人工化学品は嫌だという以外に病院の薬の鼻水を栓でフタして効果時間が切れたら、鼻水を出してやるぞ!というような利き方が、理屈でなく単純に気持ち悪いという方が多いです。

結構、こんな感じで人工化学品の薬は気持ち悪いと言われるようになってきたので、病院も病院で、漢方薬という医者本人は、よくわかってないけど「自然のもので良さそう」的な素人と同じノリで漢方薬の取り扱いを始めたりします。
ある耳鼻咽喉科も、この何年かは見なくなりましたが、昔はツムラの営業が小青龍湯の箱を山のように抱えて、病院に入っている場面を見ることがありました。

これは僕からすると非常に迷惑な漢方薬の使い方です。
漢方は東洋医学的な体質を分析し、その病的体質に対して、調整できる漢方薬を選びます。
実はツムラの漢方薬のマニュアルにも「使用目標=証」「患者の証を考慮してすすめること」と書いてあります。
※「証」とは東洋医学的に分析した病的体質のことです。東洋医学的に分析するので、西洋医学の病名は直接は関係がありません。

ところが、病院は、花粉症→小青龍湯のような病名マニュアルで漢方薬を処方したり、症状をいくつかあてはめて、自分の思い込みで漢方薬を処方しています。(処方された患者さんから聞きました)

実は昔からある漢方の専門書にそんな方法は存在しません。
あるとすれば、漢方薬を勉強したての素人の頃は、漢方の医学理論が難しすぎるので、せめて、西洋医学の病名だったら、どんな漢方薬を出すのか的な、特別措置みたいに、初心限定で、そういった勉強もしますが、当たり前ですが、お金をもらうプロとしてやっていくのに、そんな素人時代の方法のままというわけにはいきませんので、その方法はあくまで修行時代のごく初心者限定の方法です。

病院は漢方薬ですら、そんな無駄でもったいない使い方ですから、僕は余計に、みんなは何しに病院に行くのか不思議に思います。

ちなみに、うちでは漢方薬を使って、難病なども治療しますが、うちのように専門的にやっていても、花粉症に関しては対症療法になります。
小青龍湯でも2,3時間で効果が切れます。しかも漢方薬の場合は、花粉症といえども体質と漢方薬の相性はありますので、体質と小青龍湯が合っていなければ、2,3時間どころか、1mmも効きません。花粉症でも体質に合わせて何種類かの漢方薬を使い分けますので、小青龍湯で効かなければ、「証」に基づいて漢方薬を変更していもらいましょう。

体質と合わなければ効かないのは漢方では当然ですので、小青龍湯が1mmも効かないからといって、漢方薬が効かないとは思わないでね。

専門的にみても花粉症を漢方薬で根本的に治そうと思ったら年単位かかり、かなり根気がいります。
時間がかかるのは、花粉症を治すのではなくアレルギー体質を根本から治さないといけないからです。

花粉症は漢方薬だけに限らず生活養生で症状を緩和する方法もあります。
そのあたりは、また今度、書いてみたいと思います。

ついでなんで、通販で買うための薬の知識を仕入れるのに役立つURLを書いておきます。
ここで少し勉強して、自宅に送ってもらえば、病院に行く無駄な時間と労力は、ほかの楽しいことに時間が割けると思いますよ。

アレロックに似た市販薬6選!飲む回数や価格を比較!
※別に、ここの回しものではありません。
適当に検索しただけですので「花粉症の薬 スイッチOTC」で検索してみてもいいと思います。


posted by 華陀 at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

自分の湿疹(アトピー?)の具体的な治療方法

自分の治療シリーズです。
シリーズといっても、滅多に病気にならないので、シリーズっていうほど、記事の数をかけないのですが・・・

僕は大の医者嫌いなので、病気になっても病院には行きません。
自分自身の経験ですが過去に髄膜炎のような病態で死にかけた時は、担当の医者から「原因はわからないし、治療方法もわからない」となぜか自信満々に断言され、人差指の靭帯を断裂した時は、指が60℃以上曲がらなくなったのですが、それも6つの病院で、それぞれ「一生、治らない」お墨付きをいただきました。

いずれも結局、漢方薬と鍼で根治させましたが、医者自身に「治せない」と断言され、それは自分自身で診断したわけでもないので、今のところ、実体験から「西洋医学は治療としては非常に頼りない」という結果しか知らず、僕の中では病院は治すところではなく、検査するところ。もしくは、一時的に症状を誤魔化して、しのぐ。位にしか思わざる得ない経験しかしていません。

一時しのぎの誤魔化しの姑息療法ではなく、根治させてやるぜ!と自信のある病院があるのであれば、県外であったとしても、ぜひ、行かせていただきたいです。
うちのブログで素晴らしい治療を実況させてもらいます。

そんなわけで、自分や自分の家族は、治療といえば、病院ではなく、漢方薬と鍼灸。と昔の人みたいなノリです。

今回は、右まぶたの上がアトピーみたいな湿疹になりました。
原因は何かと思い返してみましたが、1つ位しか思い浮かびません。

お風呂で目を休めるために、タオルをやや熱めの湯で温めて、それを目の上にかけていたこと。
タオルは載せているとすぐに冷めちゃうので、だんだんと熱いお湯でタオルを温めるようになっていったのですが、とは言っても、ヤケドするくらいのものではありませんが、多分、ごく小さなヤケドみたいな傷ができて、そこを無意識に掻いたのでしょう。

こんなことでアトピーみたいになるものなのか・・・と自分でも不思議ですが、どう考えても、それ以外の原因が思い浮かびません。アトピーの始まりって、案外、そんな小さなものなのかもしれません。

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こういう状態になると、僕にとったら、貴重な状態なので、つい、いろいろと治療実験を試してみようという気になります。これは一大、チャンスなのです。

で、まず、外用治療の真実を検証してみようと思い、うちでもスキンケアでおすすめしているリスブランというメーカーの皮膚ベースの肌環境を整える特別な水であるジネンミストとノンEローションを使ってみました。

これは、実際にうちの治療でも使っていて、赤ちゃんの湿疹は、これだけで、すぐに治ります。

右まぶただけなので「これはリスブランだけで、サッと治っちゃうんじゃないの〜」なんて、ノンキに治療を始めました。

結果、次の日に、まぶたはカッピカピになり、右目だけ半分しか開けられない状態。
かゆみもジネンのスプレーとノンEローションを使った後は、しばらく治るのですが、その後は2倍位、かゆくなります。

2倍位、かゆくなって、掻きすぎたのか、2日後は、薄黄色の汁が出現。
かゆさも更に倍!といった感じ。

その後も、いきなり悪くなったからといって、やめるのは、漢方家としてダメだと思い、何日か、この外用を実施、同時に漢方薬は、肝の臓の熱を冷まし、和解といって、体内のアレルギー物質を分解する的な役割を持った処方としました。

まー平たく言うと、外用のリズブランで完全にこじれて、めっちゃひどくなりました。
熱感、腫れ、赤み、かさぶた、オールレッド。
かゆみは仕事に集中できない位のひどさ。
漢方薬は、多分、1mmも効いてない感じ。体質と合ってないのでしょうね。

アトピーの患者さんには、湿疹は絶対、掻いちゃダメと言いますが、「掻かずにいられるかー!」って感じ。
なんとか掻くのを耐えますが、それでも起きてる間は1日5回位は根負けして、掻くというか、湿疹を抑えてしまいます。

問題は寝た後、明らかに無意識世界で掻いてる!
なんか夢の中で掻いてて、それが現実に反映している感じです。

掻いた後をよく見ると、皮膚が破れて微小な裂け目ができていて、そこが特にかゆい感じ。

僕のアトピー治療の自論で、そもそも、アトピーって、内面からの湿疹や蕁麻疹、外面の菌の影響による湿疹の要素がごちゃ混ぜに混ざっていると考えているので、よし!うちで菌系の湿疹を治す時のある塩水を希釈して、スプレーしてみようと考えました。
この方法、うちの店では数々の手荒れの人を根治させてきました。

結果、惨敗。かなり希釈しましたが、熱感、腫れ、赤みが爆発。
次の日は、目が開かない状態に。
ほとんど、水のような塩水なのに「ある意味、ここまで悪くできるのってすごいな」と妙に感心しました。

そして、いつもなら、漢方薬は種類をどんどん、変更していきますが、外用としての効果を見たかったので、漢方薬は変更せず。相変わらず、何も効いてない感じ。
飲んでも飲まなくても一緒だよ!と思いますが、もうしばらく我慢。
病院の漢方薬を飲むってこんな感じなのかなとも思いました。

これは、ダメだと思い、リスブランのノンEローションだけとか、ジネンミストのスプレーだけとか、を何日間かずつやってみたら、どうもジネンミストのスプレーだけだと、かゆみが治り、寝た後のかゆみが治まる感じです。
掻かないので「掻いて傷ができる→かゆくなるからまた掻く」の地獄のスパイラルからは、逃れられそうです。

そして、ここから、漢方薬は変更。
表の利水といって、皮膚表面の水の巡りを巡らせる基本処方に補助処方として、強力な殺菌を行う漢方薬にしました。ここまでが1ヶ月。

ジネンミストだけにして前のひっどい状態よりはマシになったのですが、ただ、単純に、まだ湿疹としてはひどく、全然、治っていません。なので、患者さんには「先生、目、大丈夫?」と心配される始末。

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たまにアトピーの皮膚科の医者とか、アトピーの漢方相談をしている先生とかで、ひっどいアトピーの人がいますが、まさか「それどんなボケネタだよ。ツッコミ待ち?」みたいなことは、うちではできませんので、そろそろ、いろいろ実験はやめて、本気で治すモードに切り替え。

まず、外用は、無用なアレルギー反応を誘っていると考え、リスブランのものは、全部中止。
つまり、なにも塗らないということ。
そして、漢方薬は、殺菌系の補助処方の方が強すぎるのか、すぐに軟便になっていたので、一段階、殺菌力を落としたものに変更しました。

普段からお菓子は、ほぼ食べませんが、一切、口にしなくしました。

そして、地味そうですが、実は重要な「掻き方」を変えてみました。
掻き方というか、湿疹の患部の抑え方というのでしょうか、
日中に意識して、抑え方を変えたら、なぜか、寝た後も同じ掻き方(抑え方)になり、傷にならなくなりました。

そうしたら、見る見る、かゆみが治まってきました。
ただし、見た目は、前よりも最悪。
前は赤みと腫れ、皮膚が硬くなってシワがよっていた感じですが、皮膚の硬さがなくなってきたのですが、かさぶた感がひどく、病院に言ってたら「余計ひどくなったー」なんて騒いでいたかもしれません。(病院には行きませんが)

その後、漢方薬の飲み方を変えてみようと思い、朝、昼、寝る前は表の利水と殺菌の処方で夜に一度、表の利水で不要で汚い水を流した後に、熱を冷やして、肝の臓の解毒能力を上げてアレルギー反応を抑えるもの加えました。

1日のうちの1回だけ、方向性の違う漢方薬をあえて、放り込む感じですね。
そうしたら、それがよかった。
そこから、治療レベルアップ!
だんだんと良くなっていきました。

途中、「熱感」「腫れ」「赤み」「かさぶた」状態をみて、常に漢方薬を変更するべきかどうかのチェックも行い、変更すべきかどうかを監視していましたが、結局は変えずに治りました。

いろいろと外用で遊んでひどくなって1ヶ月経過し、こりゃ本気で治さないと漢方家のプライドに関わると思い、実験なしで治療を初めて1ヶ月です。
全部で2ヶ月。僕的には「本気で治そうと思ってからは1ヶ月で治したんだからね!」って感じ。

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言い訳じみているかもしれませんが、肉眼では赤みがないです。かゆみはゼロ。
ただ、時々、疲れるとカサカサはするので、完全な根治までは、まだかかりそう。

最後のまとめ。
治るのが早かった答えははっきりしてます。
それは、ステロイドを使用していないから。ステロイドに限らず、肌に塗る系のものは、大体、害にしかならない。
ぶっちゃけ、医者が処方しようが、どっかのド素人が処方しようが、一時的にかゆみを止めて、その後、再発することがわかりきっているステロイドで、どうやって根治させるのか、不思議でしょうがないです。

後、漢方薬は「アトピーに効く漢方薬」をマニュアルで探して、思い込みで「この症状あてはまるじゃん!」って選んだ消風散や柴胡清肝湯、越婢加朮湯では、やっぱり一生治らないんだろうなと思いました。


posted by 華陀 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

漢方薬の選び方の問題

昔、僕らの中で漢方ジプシーと呼ぶ類の人たちがいました。
ひょっとして、漢方ジプシーと呼んでいるのは僕らの内輪だけだったかもしれないですが・・・

どんな人かというと、1つは数々の漢方内科や漢方薬局を転々とする人。
もう一つは、ネットなどで漢方の情報を調べて、自分で漢方薬を購入して飲む人。
自分でいろいろと試している人です。

前者は、病院の漢方科、漢方薬局でまともに漢方治療ができるところは、ほとんどないと言っていいくらいなので、運が悪ければ、ちゃんとした漢方家に出会えることはありませんのでジプシーになってもしょうがない部分もあります。

ちなみに僕は真剣に漢方が勉強したいと思い、当時、仕事上で漢方相談などをしている漢方薬局を500店ほど店の深い内情も含めて知っていたところから探しましたが、修行させてもらいたいと思ったのは九州のたった1店のみで、他にまともな漢方相談をしているところがないのは分かっていましたので、新婚で新築の家を買ったばかりにも関わらず、迷わず、大阪から九州へ修行へ行きました。

当時の経験から残念ながら一都道府県に1件もない可能性もありますよ。
漢方薬局の大半は、漢方と説明しながら、複数のサプリメントの抱き合わせを売っているところばかりでしたので。

最近、2つ目の漢方ジプシーさん(自分で調べて自分で漢方薬を試す)が増えてきたように思います。
正直、この手の漢方ジプシーさん、昔からやっかいですが、今は昔よりも困り果てております。

別に何がなんでもうちで買ってほしいという意味で言うわけではありません。自分だけの判断で漢方薬を飲みたいという人はこれ以上、読まないほうがいいと思います。そう思うならそれも良しです。

多分、この手の人って漢方自体をものすごく誤解しているんだなと思います。

この手の人って、単純に漢方薬って「自然のもので副作用がなく安全で根本的に治るもの」と「漠然」と考えているだと思います。

これは2つのポイントがずれています。
@残念ながら漢方薬は副作用があります。
病院の薬の副作用は、まれに副作用が出る的な感じですが、漢方薬の副作用は実に単純で「体質と合っていないと副作用」です。(病院の薬の副作用も薬理的に見れば、まれに出るものではなく鎮痛剤は痛みを止めて、胃を荒らすという2つの働きが存在するので、実はまれに起こるといったものではない)

ここでももう一つ誤解されていることがあります。
これは、病院や大手漢方薬メーカー、現状の漢方薬局の責任もあると思います。
病名や症状が「体質」ではありません。
サイトや漢方薬のマニュアルに適応症状と書いてあるので、医者まで素人と一緒になって、西洋医学の病名や症状をあてはめて漢方薬を選んでいますが、症状は東洋医学的な体質を診断していく上での1パーツにしかすぎません。血液型診断みたいに症状をあてはめるわけじゃありません。

病名で漢方薬を選ぶ方法に至っては、最早、論外で西洋医学の病理は体質を分析していく1つの情報として手助けにはなりますが、モロ、病名で漢方薬を選ぶ道理はありません。

なぜなら、漢方薬を選ぶ方法論は2千年前の中国ですでに確立されていて、今、病気、病名だとよんでいるものは、150年位前に西洋で発展したもので、歴史も場所も何の共通もなく、他ジャンルといってもいいくらいです。

逆にして見てみれば、2千年前の中国で確立された診断方法で体質を判断し、薬は西洋医学の現代の薬を選ぶようなものです。現代の薬を選ぶのに東洋医学の体質なんて何の関係もないです。
なので、西洋医学の病名は漢方とは何の関係もありません。
こんな歪はことはないでしょ?

漢方は体質と合っていなければ副作用になります。
ということは前提に「体質」の診断が必要です。
そして「体質」は「病名や症状」のことを指しているのではありません。

なので、体質と合わない可能性が高いわけですから、自分で漢方薬を選ぶ場合は、
@何も効果がない。 A効果があった。 B余計に悪くなった。
のどれかになるのを運にまかせるしかありません。

そうなると、詳しい専門家に聞けばいいんじゃないの?となって、うちに相談がありますが、これも自分で飲んでいくなら無意味。

そもそも、うちの相談では、購入前に具体的な漢方薬名は伝えませんが、仮にこれを事前に聞いたって、同じです。
「専門家なら治せる漢方薬を知ってる」と思ってるでしょ?
違います。確かに素人の方よりも知識や経験があるので、治る確率の高い漢方薬を知っていますが、
A漢方と体質が合っているというのは、そもそも、飲んだ後の結果からわかる。
のです。

そして、その「結果」って「あなたが気にしてる症状が消えたかどうか?」ではありません。

漢方薬って、あなたの気になる症状を抑制したり、緩和する目的ではありません。それだったら病院の対症療法と同じですよね。
漢方薬が「自然の物」って言うだけで、根本治療になると思います?
そんな甘くないですよ。

根本的に治るのは表に出てる症状を、ちまちま一時的に消したりするものではなく、体全体のバランスを整えるから根本治療になるのです。
体全体のバランスを整えるわけだから、飲んだ後の結果から検討し、当然、「体全体の状態」が根本治療の方向に向かっているか?を考え、他の漢方薬への変更も検討します。

つまり、漢方医の仕事って、治りそうな確率の高い漢方薬を選ぶのはもちろんですが、それよりも「根本的に治る方向に向かっているか」を常に確認し、他の漢方薬への変更などの調整をかけていくことです。

更にあなたの体質に合わせた、あなたの体にやさしい生活に調整していくことも大切です。
睡眠時間3時間の人が、睡眠薬を飲んで3時間、寝たからって、睡眠不足が解消すると思います?
漢方薬が根本的に治すというのは、病院の薬と違う特殊効果があるわけではなく、病気にならないように生活と体の両面を調整していくからです。

ということなので、1つ1つの症状を消して回っていたら、それは結局、病院の薬とやってることは同じなんですね。
それに僕には不思議なのですが、よく占いみたいな感覚で副作用もあるものを飲むなと感心します。
うちに明らかに漢方薬名だけ知りたいっていう人が相談してくることがありますが、あの感覚も不思議。
そもそも、うちでは購入前に漢方薬名自体をお伝えしませんが、会ったこともない人が「無料で本当のことを教えてもらえる」って自信や保証がどこから来るのかな?と思います。
無料ってことは、こっちは治療に一切、責任もつ必要ないですからね。

ほいほい、無料で教えてくれるとこがあるなら、逆にそこで相談するのやめたほうがいいですよ。
漢方の治療原則から考えておかしいし、無責任すぎます。


posted by 華陀 at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月08日

瞑眩や漢方薬の副作用。

瞑眩って聞いたことがあるかと思います。
漢方の先生がよく「乱用」しているようび思います。

瞑眩とは、ある漢方薬を飲んで2日以内に不快な症状がドッと出て、その後にスーッと治っていくことを言います。

漢方薬は病名や症状に合わせてマニュアル的に選ぶものではなく、体質に合わせて選ぶものです。
体質はみなさん、違いますので、同じ病名の人でも身長、体重、全体の体の状態なんかを細かくみていくと全然、違う「病気(体質)」だったりするわけです。

なので、以前にアトピーの人に対して劇的に聞いた漢方薬も、次のアトピーの人に効くとは限りません。
なぜなら、病名は体質ではないからです。

漢方薬は体質に合わせるものですが、その体質を漢方薬が合っているというのは、一定期間、飲み終えて、いろいろと良くなっていれば、その時に初めて「その漢方薬は、その人の体質に合っていた」と判断できます。

あくまで飲んだ後の結果論なのです。
いくらアトピーの人を1000人、治しても、次の人は新たに「体質」を考え、一定期間、飲んでもらって
漢方薬と体質が合っているかどうかを答え合わせしていかなっければいけません。

そんなわけで、漢方薬は処方した時に合っているかどうかは、処方した先生も患者さんもわからないわけです。

漢方の先生も患者さんも「治る」と思って飲み始めた漢方薬。 
思いには反して漢方薬を2,3回飲み始めると湿疹がひどくなったり、下痢したり・・・
いろいろな悪い症状が出てくることがあります。

これを瞑眩とよんで「良くなる前の悪い症状」と説明する先生がいらっしゃいますが、実は瞑眩なんてものは滅多に出てきません。

僕は10年の漢方人生の中で2,3人。それも急性病の方のみ。
慢性病に至っては記憶にありません。
漢方のいろいろな名著を残された日本漢方の大家の先生の言葉では「40年の治療経験の中で数例にもみたない」と書いておられました。

そんなすごい先生でも、ほぼ、瞑眩というものは存在しないのです。

なのに、患者さんからは前の漢方の先生から「瞑眩反応」だと言われたという話を良く聞きます。
それはあまりに瞑眩という不渡り手形を乱発しすぎです。

それって、体質と漢方薬が合っていないから、ただ単に副作用なんじゃないの?
と思います。
漢方薬の副作用は「体質と漢方薬が合っていない」場合は全て副作用につながるからです。

瞑眩って説明してしまうと聞こえはいいですが、瞑眩だろうが、副作用だろうが、その時は「漢方薬を飲み始めて悪い症状が出てきた」という状態です。

この時に瞑眩だから「もうちょっと飲んだら良くなるから飲んでみて」と、言うのは簡単ですが、漢方の大家の先生の経験や僕の見解では瞑眩は「ほぼない反応」なのです。
つまり、その時は「体質と漢方薬が合っていないための副作用」と考えるか「調整途中で体が大きく動きはじめた結果の悪い反応」の2つを同時に考えます。

瞑眩の考え方と似ていますが、瞑眩は僕のイメージでは予期せぬ感じで悪い症状がドバーと出てきてスーッと劇的に良くなっていく感じ。

一方、僕が考える「調整途中で体が大きく動いた結果の悪い反応」というものは、バランスの崩れた体質が治っていこうとする時に起こりうる悪く見える症状です。

僕は漢方薬を選ぶ際に体質を分析し、漢方薬の調整がどんな風に進んでいくのかの予測を立てますが、その予測の範囲内で起こる副作用的な「悪い」症状を想定しています。

そして、漢方薬を飲み始めて「先生、なんか悪くなってきているので漢方薬を変えてもらったほうがいいでしょうか?」という相談がよくありますが、その際は、悪くなるかもしれない想定をしているとはいえ、常に「ただ単に体質を漢方薬が合っていないか?」「良くなるための調整か?」の正反対の2つに1つの決断を強いられます。
2つに1つといっても正反対の現象です。

経験上は、どちらもあるのですが、単純には決められないので、詳しくいろいろとお聞きして「良くなるための調整途中」だと判断した場合は、「耐えられない症状でなければ、もう少し続けてほしい」とお願いします。漢方薬を飲み始めて悪くなっているのに、更に僕が決めた一定期間(それほど長くない)を続けてもらうわけです。

そうすると、悪い症状が出ていたのに、何日かすると、その症状もなくなって、だんだんと良い感じになってきます。

患者さんには後から「実は続けてと言われた時は大丈夫なのか?と思いました」と言われることもあります。

再度、言いますが、これは瞑眩ではないように思います。なぜなら、僕は東洋医学理論に基づいて、理論的に分析して、続ければ治るという予測がある上で「続けてください」と決断しているから。
未来からみれば、ただの治る時の変化です。
もちろん、一定期間、続けてもらった後「漢方薬が合っていなかった」なんてこともあります。

最近、ご自身で漢方薬を選ばれる人がいますが、漢方治療にはこういったことも治療の中に含まれます。
飲んでみたけど「悪くなってきた」ことを理由にすぐに「漢方薬が合っていない」と判断しないほうがいいです。
全身の状態の変化を分析して、一定の期間で止めるべきか、また続けるべきかを検討しないと、基本的に、飲み始めて悪い症状が起こり、その薬を止めてしまうと、その薬を2度飲むことはなくなるので、下手すると一生、治せる漢方薬に出会えない可能性があります。
だって、その止めようとしている漢方薬こそが最高に合っている薬かもしれないですから。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月02日

漢方薬はマニュアルで選んでも治らない

みんなの家庭の医学というテレビ番組で漢方の事をやっていたらしいですね。
(僕はテレビを見ませんので僕は番組を見ていません)
治療提携している鍼灸の先生から、先生にブログのネタを提供しますよ。と話を聞きました。

なんでも冷えの女性が出てきて、千葉大学の漢方の先生が、いろいろと診察して、その冷えの原因を「ストレス!」と言ったらしいです。

正直、この話を聞いた時、少し悲しかったです。
千葉大学といえば、日本漢方の大先生の母校です。
バリバリの超優秀な日本漢方医がいた大学の漢方の先生の見立てが「ストレス」って、そこらのサプリを売ってる怪しい販売員じゃないんだから、嘘でも、もうちょっと漢方医らしく「証」(東洋医学的な病的体質の要素)を診断して「証」とは何かをズバッ!と説明してほしかったですね。

更におかしな話を聞いたのが、その先生、漢方のガイドラインをつくっている先生とのこと。
???
漢方のガイドライン・・・漢方は個人、個人のその時の「証」を診断して、その証と治療戦略に基づいて漢方薬を選びます。
先生ごとに分析方法や証も治療戦略も変わるので、ガイドラインで漢方なんかできません。
もし、なんらかのガイドラインがないと漢方ができないというのであれば、それは、ただの勉強不足の人です。

厚生省の役所仕事で、ガイドラインやマニュアルをつくって、どの医者も漢方ができるようになる基準を作りたい気持ちはわからないでもないですが、漢方は個人の体質を調整する治療方法なので、ガイドラインを決めること自体、漢方薬を漢方らしく使えなくしているのと同じことです。

このガイドライン、どういう意味合いでのガイドラインか詳しくは知りませんが、おそらく、西洋医学の病名や症状をあてはめて、マニュアル的に漢方薬を選んでいくような今の病院がやってるファンタジーな方法を突き詰めていく感じなんじゃないかと勝手に推測します。

例えば、漢方では、治療の考え方の違いで中医学、古方、日本漢方と大きく3種類の方法があります。
この方法論は、どれが良いとかどれが優れているというような優劣などは、誰も決める事ができません。
どれも体質の診断の理屈や診断方法、漢方薬の選び方などが違い「それぞれの治療の考えがある」といった感じ。

この方法論。漢方では派閥と言いますが、この派閥のどれかを基準にするというのなら、まだわからなくもないです。
例えば「病院は中医学を漢方の基準医療の方法とする」などです。
ただ、中医学をガイドラインにしたところで、自分の考え方で、体質を分析し、漢方薬を選び、治療戦略を策定するというのは、変わりません。

やっぱり、西洋医学の病名や症状からあてはめて、漢方薬を選ぶという本来の漢方には一切ないファンタジー理論をガイドラインにするのは東洋医学的に異常なので、そんなガイドラインをつくったところで、診察する先生自身が一人一人、治療方針をつくらないといけないことに変わりないわけです。

西洋医学は、平均の医学で、個人の体質などは考えません。
小さな子供も、体格の良いアスリートも病弱で年老いているおばあちゃんも「頭痛」を治すのは、みんな同じ鎮痛剤を使います。
個人差を一切、考えないで、「頭痛」という症状だけに対して、一時的に治る薬を処方します。
時には効かないタイプもいますが、個人差を考えず「人間」だったら「効くはず」という前提で話がすすんでいきますので、効かなかった人は「なぜ効かなかったか?」の理由はわかりません。
「おかしいな・・・効くはずなんだけど・・・」で終わり。

漢方は西洋医学とは全くの逆で、一人一人、体質が違うと考えます。
顔や体つきと同じです。全く同じ人なんていませんよね。
小さな子供、体格の良いアスリート、病弱で年老いたおばあちゃんの「頭痛」を治すのは、全部、違う漢方薬になる可能性が高いです。

頭痛だったら呉茱萸湯とか、五苓散というのは、呉茱萸や五苓散が直接、痛みをとる働きなら、効くのですが、呉茱萸や五苓散もそういった効果ではないし、漢方は直接的に症状をとるために飲むものではないからです。

漢方は、頭痛そのものを直接的に治すものではありません。
漢方において「症状」とは体の健康を保つ要素のバランスが崩れた結果、出てくる警告音のようなものだとみます。
症状はあくまで警告音なので、警告音を直接切って、音をなくしても(症状をなくす)根本的な問題は何も解決しないのです。

体の中のいろいろな要素のバランスが崩れて症状が出ているので、全身の状態をみて、なぜ、頭痛という症状が出てきたのかを分析します。
それは、気の滞りと上焦部位(肩から上の部位)の水の滞り、それに寒証(冷え)という病的な体質(証)から出てきた症状かもしれません。
証を分析をする際は、全身の症状や生活状態などを調べていきます。
例え、不快な症状が「頭痛」だけであっても、食欲、胃腸の状態、睡眠に関すること、オシッコや便など、全身の状態をかならず調べる必要があります。

この場合、頭痛は、気滞の証、上焦の水毒の証、寒証という3つの証の組み合わせによって、現れていると考え、これらの3つの証を全部調整できる漢方薬を選びます。
ちなみに、これは僕がやってる日本漢方の分析です。

頭痛に効きそうな漢方薬を順に試していくのではありません。
漢方の初心者の頃は、どうしてもレベルが低いので、病名や症状にあてはめるところから、始めますが、あくまで初心者の頃の方法なので、そんな方法でやってていいのは、せいぜい6ヶ月位じゃないでしょうか。どんなものでもそうですが、いつまでも初心者レベルでやってちゃダメですから。

そして、肝心なのはここから。
本格的な漢方のマニュアルでも頭痛によく使われる漢方薬というものはあります。
ツムラのマニュアルを見ても7つ以上の候補があります。

今のガイドラインがどんなものか知りませんが、普段は、この候補から、いくらか書いてある頭痛以外の症状があてはまるかどうかを探していくのでしょうが、ここに書いてある症状は、あくまで例です。

その証拠に他の漢方薬の本を何冊も見比べてみてください。
漢方薬に適応症と書いてある症状は、本によって微妙に違うものが書いてあるはずです。
そうなったら、どの本をマニュアルにしますか?
ひょっとしたら、この「病名・症状=漢方薬」というマニュアルを標準化して、ガイドラインにするのでしょうか?

そもそも、現実には適応症状の全部の症状が一致することなんて、ありません。
「この症状はあるけど、この症状はないな・・・」
悲しいかな、詳しく見ていけば、見ていくほど一致しません。

そうしたら、どうするか?
「多分、大体合ってるから、これでいいか!」って急にテキトーになります。
でも、それっておかしいですよね。
症状を合わせるのであれば、全一致じゃないと「どれでもいい」になってしまいます。
これが、実は、漢方の勉強を始めて、本格的に勉強しようとした時に出会う大きな壁です。

最初は病名や代表的な症状だけをマニュアル的にあてはめて、処方しているのですが、その方法は、あくまで初心者用の方法で、当然、何ヶ月か経ったら、そのド素人の方法から抜け出さなきゃいけません。

そして、その次に、漢方薬の適応症状も見て、この適応症状が、あてはまるものを選べば、効く可能性が高いんじゃないかと思いはじめるのですが、皮肉な話、勉強すればするほど、その漢方薬に合う適応症状が増えて「あてはまる症状だったり、あてはまらない症状だったりが、ごちゃごちゃになって、どれがどれだかわかんない→どれでもいいや」状態になり、そのまま、レベルの低い占いのような病名・症状漢方を続けるか、漢方をやめるかという岐路に立たされた人は大勢います。

どんなガイドラインをつくっているのか知りませんが、ガイドラインをつくるのであれば、処方マニュアルではなく、中医学、古方、日本漢方の派閥をいずれかに設定し、どの診断基準を使うのか?で設定すればいいのではないかと思います。

ちなみに「漢方は気・血・水で診る!」みたいな、これまたファンタジーな話が一般的ですが、例えば日本漢方なら「気・血・水」「八綱弁証」「五臓六腑」「五行」「六経」「病因(外因・内因)」「八法」「治法」などの分析ツールを使って証(体質)を分析します。

「気・血・水」は体質分析ツールの1つにすぎませんので、もし体質分析を「気・血・水」だけでやってるなら、そういう先生は大丈夫かな?という感じです。


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2017年01月19日

良い漢方の先生を選ぶのがカオスすぎるワケ

「同じ病気や症状を伝えているのに、次の漢方のお店では前に処方してもらった漢方薬とは違うものが処方されました。なぜ一緒じゃないのですか?」

これは、うちによくある質問です。

答えは簡単です。
漢方薬は西洋医学と違うから!

すみません。これじゃあ、答えになっていませんね。
ちゃんと説明すると西洋医学には、治療のガイドラインというものがあります。
簡単に言えばマニュアルです。

西洋医学では、感じている症状が同じであれば、大体、どこの病院にいっても同じような薬が処方されます。

アトピーの人がそうですよね。
アトピーの人の薬って?
医者じゃなくても即座に「ステロイド!」って答えられますね。
むしろ、最近の皮膚科は「これしか治療方法知らないんじゃないか?」と疑うほど、ステロイドです。
たまに抗アレルギー剤、抗菌剤。

「えっでも、行く病院によって、いろいろな名前の薬を処方されますよ」

それは製薬メーカーさんの違いで名前が違うか作用の強弱位、それに抗菌の作用が加わる位。
基本的に「ステロイドで無理やり炎症抑える」という治療の考え方は1パターンです。
いろいろなな名前の薬がありますが、やってることは、大して変わらないということです。

西洋医学の治療のガイドラインには、
「この病気にはこんな薬を使います」「その時に最初に処方するのはこの薬。2番目に処方する場合は、この薬」というマニュアルみたいなものがあります。

病気に対する考え方も、「検査がこうだったら、この病気」と、これも流れ作業のように決まっています。
常にすでにうまくいったことが証明されたものをマニュアル的になぞって治療するようになっています。

何年か前に指の怪我で7つの別々の病院で治療を受けましたが、どこもやることは判を押したように同じでした。

@レントゲンを撮る。
Aレントゲンを撮りながら「骨折じゃないけど、捻挫かな?」と話す。
Bなんとなく鎮痛剤を処方する。

どの病院でも痛みは耐えられるし、鎮痛剤は1mmも根本治療に役立たないと思っているので、全部の病院で「鎮痛剤はいりません」と話しますが、そこは華麗にスルーして、治療した気になってる感じでした。
このケースでも治療?パターンは「鎮痛剤で一時的に痛みを止める」これだけですね。

7つの病院とも全部一緒。
この実体験から僕は、よほどの専門の病院でない限りは、病院はチェーン店の餃子の王将みたいなものだと思いました。

たまに患者さんから「どこか良い病院ないですか?」と聞かれますが、僕からしたら、堺市内の王将も大阪市内の王将もほぼ、メニューは同じ。
ほんのちょびっと、地域性のメニューの違いがあるくらい。

なので、こっちの王将(病院)だろうが、あっちの王将(病院)だろうが、どっちに行っても同じでしょ!と思うわけです。どうせ、処方する薬は同じです。

対して、漢方は西洋医学とは全く異なるものです。
漢方には西洋医学とは全く異なる点が2つあります。

@漢方は病気を診断するのではなく体質を診断する。
病院では、アトピーの人は、3歳の子のアトピーだろうが、40歳の大人のアトピーだろうが、アトピーはアトピーとしてひとくくり。どちらも治療方法はバカの1つおぼえではなく・・・得意のステロイド!

東洋医学には基本、病名診断がありません。
病名診断がないというか、病名に対して漢方薬を選んでいく考え自体がありません。

病院で病名や症状だけで漢方薬を合わせている先生がいますが、東洋医学には、そんな方法は一切書いていません。
そもそも、2千年前から中国で独自の診断方法や治療方法を持っていた漢方と200年位前からヨーロッパ周辺で発展した西洋医学との間に何の接点もないわけで、西洋医学の病名(病院で診断された病名)で漢方薬を合わせるなんてルールが存在するわけありません。

A漢方は治療のガイドラインがない。
「検査でここが異常だったら○○病」「アトピーにはステロイド」
漢方には決まったガイドラインはありません。
それどころか、治療の考え方の違いで「古法派」「日本漢方派」「中医学派」などにわかれます。

ガイドラインどころじゃないですね。
派閥が変わると体質の診断方法も使用する漢方薬の種類なども微妙に変わってきますので。
ちなみに僕は日本漢方派で、世間一般の先生方は中医学派が漢方の全てだと勘違いし、派閥の違いで診断方法や使用する漢方薬が変わることも知らない人が多いです。

漢方の診断は、血液検査などの客観的な化学的検査はありません。
患者さんの体質は先生自身がその場で考え出します。

一般の人で、自分のいろいろな症状を順に占いみたいに当てはめて、当てはまる項目が多いものが、自分に合った漢方薬だと思っている人がいますが、漢方は症状を当てはめるのではなく、ちゃんと症状から東洋医学的体質を診断します。

その診断に基づいて、最適な漢方薬を選びます。

なので、病院で診断された病名や自分の症状を同じように伝えても、漢方の先生によって体質の診断も、選ぶ漢方薬も変わってしまうわけです。

その漢方の先生の派閥、診断基準、使用する漢方薬に対する捉え方。
いろいろな条件でそれぞれの治療方針が考えだされます。
いわば、その人だけにコンサルティングするような感じです。

では、どの先生を選べばいいのか?
それは、徹底的に東洋医学的体質のことや選んだ漢方薬だと、その体質がどう調整されて、良くなっていくのかを聞くことです。
まともな漢方の先生は体質を判断し、それに最適な漢方薬を選んでいるので、スッと淀みなく説明できるはずです。

説明が五行論を持ち出してきて煙に巻こうとしたり、私が選んだのだから飲みなさいと説明がなかったり、なんか納得いかず、通ってないな〜と感覚的に感じた先生はやめたほうがいいです。

また、それ以前に病名にあてはめる、症状があてはまるからなどで漢方薬を選んでいる先生は、もう言うまでもなく・・・論外です。東洋医学としては、あまりにレベルが低すぎるので先生も患者さんも治ったらラッキー位に思っておいたほうがいいかもしれません。


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2017年01月13日

ネットの闇。Web検索の上位表示はアテにならない!?

ちょっと調べもので堺の漢方専門の店のことをネットで検索をしていて、変なサイトを見つけました。
http://www.o-kinikanpou.com/

一般の人が見れば「良くあるオススメランキングサイトじゃないか」と思うかもしれないですが、僕は、自分でWebサイトを製作したりもするので、内部構造などをよく知っているので、あることが気になりました。

1つは右側の「大阪版おすすめの漢方薬局」の下にある「コンテンツ一覧」その下に「トップページ」のリンクがあり、その下にある「【大阪編】真心の漢方薬局15選」というテキスト。

普通は「【大阪編】おすすめの漢方薬局15選」でいいと思うのです。
タイトルの「厳選の漢方薬局ガイド」を使うとか、単純に「おすすめの漢方薬局」とかでいいのに、なぜか「真心」という言葉が入ってます。

うちは「まごころ漢方」なので、店の名前を考えた時もそうですが、普通、「まごころ」を表現するときって、「真心」とは書きません。
なんか仏壇とかイメージしてしまいそうです。

しかも、あまり、こういう場合に使わないし、明らかにそぐわない。
それで、最初は、うちのファンが勝手に作ってくれたのかな・・・なんてお気楽なこと考えましたが、それだと、うちが3位以内に入っていないのがおかしい。
1位は漢方の葵堂薬局となっています。

でも、大阪の15選の中にはうちが入っています。

なんかおかしいと思い、漢方家から完全にWeb製作者の目に切り替えて、このサイトを分析していくと、1位葵堂漢方薬局となっていますが、そもそも、何によって1位に選ばれたのかがわかりません。

一般の人の投票か、他の何か?かとサイトをくまなく調べても、何で1位に選ばれたかもわからないし、一般の患者さんが投票しようとしても、どういった機関が、このサイトを作ったかも書いてないし、電話、メールなどの連絡先がないので連絡のしようがない。
つくりっぱなしの出入り口がないサイトなんです。

おまけに「【大阪編】真心の漢方薬局15選」と書いてあるのに、京都も東京もないのです。
うーん、調べれば調べるほど、うちのことも宣伝してくれてはいますが、うさん臭い・・・

そして、違うことで、ちょっと調べものをしていて、他のサイトを見つけたことによって、このサイトのカラクリがわかりました。

違うサイトというのはこちら。
http://xn--ickk0b6382czzwa.com/index.html

ここも先ほどのサイトと同じで、どれだけの種類の牡蠣肉エキス商材から選んだランキングなのか、誰に投票してもらったのか?全く不明。
6位に至っては、なんの基準で6位なのか意味不明。
こちらも一見、連絡先があるようにしていますが、外部のメールサービスを利用していて、やはり誰が責任者なのかわからなくしてあります。

こういうサイトって、Web業界では、いわゆるLPとか衛星サイトとよばれるもので、Webサイトって、他のWebサイトから自分のサイトにリンクを貼ってもらう数が多いほど上位に表示されやすいという法則があるのです。

本来は、「他のサイトの持ち主から良い評価されているからリンクを貼ってくれるので、そのサイトは良いサイトのはず」ということで検索で上位に表示する。という考えなのですが、それを「悪用」して自作自演するわけです。ステマの一種ですね。
自分たちで作って、自分のメインのサイトにリンクを貼るわけですね。

なぜ、そんなに詳しいかって?
なぜなら、恥ずかしながら、僕も昔に宣伝のために、この手法を業者さんに頼んで悪用したことがあるから。

でも、当時は、悪用のつもりはなかったのです(言い訳)。こういったサイトって大概が漢方薬局の先生ではなくWeb業者さんに製作を丸投げするのですが、Web業者さんは、医療や漢方のことなんか、良く分からないから、うちのサイトや他の漢方薬局のサイトから説明などをパクってきて製作、量産します。
だから、医療のド素人で「治す」ということに対してポリシーもクソもない人が部外者が、つくるので、非常に粗悪な紹介サイトが出来上がるのです。

ちなみにこういうのに類似した記事の作り方に関する問題が最近、社会問題にもなりました。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/08/welq-kuchiki-seiichiro_n_13510758.html
これも医療の専門家でない人間にお金を使って記事を作らせた結果、起こった問題です。

うちは「とにかく検索上位に上がって、薬がモノとして売れさえすればいい」という商売だけでやっているわけではないので、この手のサイトを作るのは一切、やめました。

今回の大阪の漢方薬局を紹介するサイトの場合、誰がつくったのでしょう?
目立っている人かな?はたまた、ウチ以外のここに掲載されている薬局が連合して作ったのでしょうか?

なぜか、うちだけのリンクがうちのメインのサイトでなく、ブログサイトだったり、なぜ、真心の漢方薬局15選という「真心」という言葉を使ったのかの謎は解けましたが、ここでは長くなるので割愛します。

もし、このサイトから、うちのリンクが外れたら、僕の予想は的中ということになります。
リンクから外された場合は、その謎解きの答えを記事にしたいと思います。
どうなるか、皆さん見ていてください。

未だに検索上位にあるのが「優良なお店」と思う人なんて、まさか、いないと思いますが、もはや、検索サイトは、こういう悪用がシステム化、ビジネス化していますので、治療のような重要なことを調べる場合は、むしろ、SNSやその薬局のサイトではなく、ブログ記事をしっかりと読み込んで、嘘かどうかを考えたほうがいいかもしれません。
ブログ記事もウェルクのように丸パクリはできますが、複数の記事を読んでいけば整合性が合わなかったり、矛盾点が見えてきます。

また、サイトを精査する際には、どこの誰がやっているのか?を真っ先に調べてください。
「このサイトの管理者」「どこの店、会社」「どんな立場の人」などをまず探してください。
それと「電話」「メール』「住所」の連絡先。これがないと、店や会社はテキストだけで騙せます。
なぜ、真っ先に調べないといけないかというと、ネット上では匿名のサイトは無責任になんでもやりたい放題なので、「どこの誰か」がわからない場合、匿名になるほど内容の信頼性が落ちます。

とりあえず、最近の検索ランクについては、何のアテにもならないし、有害で末期だなと感じます。


posted by 華陀 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

東京漢方相談会のお知らせ

お店の宣伝です。
まごころ漢方は全国からの漢方相談をお受けしていますが、
特に関東の方が多いため、定期的に東京で漢方相談会を行っています。

漢方相談は都内の浜松町で行いますので、
関東方面で漢方相談を受けてみたいという方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、ご予約ください。

ご相談当日は漢方薬はお渡しできません。病気などの相談のみです。
他で受けられた漢方相談での疑問や不安。

漢方薬の事だけでなく、
現在の病院の検査や治療、薬などの疑問や不安。
現在、飲まれている健康食品のことなど、

気になることは、なんでもご相談ください。
相談は無料で相談だけでもOKです。
事前の完全予約制です。

僕自身、元々、話好きなので、お気軽にお申し込みいただけたらと思います。

【日時】
・2017年 02/04(土) 11:10〜19:00(最終受付18:00)
・2016年 02/05(日) 09:00〜19:00(最終受付18:00)
・2016年 02/06(月) 14:30〜16:30(最終受付15:30) 
※いずれか、ご希望の「日」をお知らせください。予約可能時間枠をメールいたします。
そちらからお選びください。(相談時間は最長で50分位です)

【場所】
浜松町(詳しい場所は連絡をいただいた方にメールにてご連絡します)

ご希望の方は、こちらからご連絡ください。

(予約はコチラから)

(ネットでのご相談はコチラから)

ぜひ、お待ちしております。
※予約は一杯になり次第締め切ります。連絡を頂いた際には、
すでに予約がとれない状況もありますがご了承ください。
posted by 華陀 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月16日

不眠症の漢方薬(酸棗仁湯)から再確認したこと

「あー漢方薬って、やっぱりそうなんだな」と思うところがありました。

漢方薬は基本的な治療手順としては、全身の症状、生活環境、過去の病気などから総合的に判断して、現在の「体質」を分析します。

病院で言えば、触診、血液検査、胃カメラなど、いろいろな検査を参考に病気を診断するような感じですね。

病院の漢方は、漢方薬を選ぶための問診をとらないので、西洋医学的に言えば、何もせずに適当に薬を選んでいる状態ですね。

漢方薬は病院の薬のような有効成分の効果で症状を抑えたりするものではありません。
冷えている人には温める漢方薬を選んで体をニュートラルな状態になるように持っていって不快な症状が出ないようにします。

漢方治療の基本は大体がこの方法です。
体の中のバランスを崩しているアンバランスな要素を全て探し出して、そのアンバランスの要素を打ち消す働きの漢方薬を選びます。

この方法は最も重要でスタンダードな方法ですが、漢方治療は自分のアイディアでいろいろと展開できるので、時には病院の治療のように、ある症状だけに絞って、それだけを治療する方法をとることもあります。

ただ、こういった方法は滅多にとりません。
どんな時にとるかというと、あまりにいろいろな病気や症状が混ざってしまっている時や病院の薬を長期間、飲みすぎて体内の働きがいびつになってしまっている時です。

特に病院の薬の長期間の影響で体内の働きがいびつになってしまっている時は、全身の状態から体質を分析し、漢方薬を選んでも、予想した通りに調整されないことがよくあります。

なぜ、こんなことが起こるかというと、おそらく病院の薬は体に強い影響を与え、その強い薬の影響で体内の働きを変えて、症状を抑えたりしますが、その影響が長期間続くことによって、体内の機能が変わってしまうのだと思います。

製薬会社からしたら、そんなものはないというかもしれませんが、実際に製薬会社でも10年単位の長期間の連続服用の影響の臨床データなんてありません。
また、そういった場合の現場では、1つの種類の薬だけでなく、複合的にいろいろな製薬会社の薬を混ぜて長期間飲んでいることになっているので、こんな複雑なデータは存在しないのです。

そもそも、こんな難しく考えなくとも、糖尿病を考えれば、糖尿病は砂糖を長期間、とり続けることによって、膵臓などの働きがいびつになった状態をいいます。
つまり、見方を変えれば、砂糖を長期間とることによって病気になっているのです。
誰でも普通に食べている砂糖ですら、こんなことになりますから、もっと影響のある薬なんかを長期間、飲み続けて病気にならないと考えるほうが、おかしいですよね。

そんなわけで、複数の薬を長期間、飲まれてきた方は今、悩んでいる病気以外に「なんかよくわからない病院につくられた病的体質」になっていて、漢方薬が理論通りに効かない。なんてことがあるのです。

こういう状態だと病院の薬の中毒状態を治すことが最優先になります。

病院の薬の中毒状態を治して、体を更生させて、そこから始めて漢方薬の正当な治療を始められるといった感じ。

もちろん、中毒状態を治していく時も、ただ単に病院の薬を突然やめたら、禁断症状みたいなものが出る可能性があるので、薬を減らしていくことと、漢方薬で体を補助していく折衷案的な治療をしていきます。これはうちではアトピーの方向けにも使います。

実はここまでが、ものすごく長い前置きなのですが、うちの患者さんで不眠症の患者さんがいらっしゃいます。

この方は睡眠導入剤系だけでなく、心療内科系の薬もたくさん、長期間、飲み続けてきました。
今では、病院の薬も気休めレベル。

そして、漢方治療はしても、体がいわば、病院の薬の中毒状態のようなものなので、漢方薬の効果がストレートに効かない感じ。
いろいろと漢方薬を変えても、常に病院の人工化合物である薬に漢方治療が邪魔される感じです。

そこで、一度、3日間だけでいいので、スッパリと病院の薬をやめて、漢方薬のみにしてみようということになりました。

今回は、あえて一時的な治療措置として調整する症状をあえて「眠れない」だけに絞って、病院のマニュアル漢方みたいに漢方薬で睡眠薬とよばれている酸棗仁湯にしました。
しかも効果がシャープな煎じ薬。

しかし、酸棗仁湯の煎じ薬が、すぐになかったので、とりあえず、3日間だけ違う漢方薬を病院の断薬のお供にしました。

その時の漢方薬は、僕が初回の体質分析時に通常通りの方法で選んだもの。
ただし、こちらは粉薬。
なおかつ初回から2ヶ月間であまり効果がなかったもの。

3日間は、これですごしてもらい、結果を聞きました。
すると、こちらは「病院の薬の断薬+酸棗仁湯」の前座みたいなものだったのですが、なんとこれで、何年かぶりに病院の薬を一切飲まないで、3日間、ぐっすりと眠れました。
これ以外にも家の中で一つ実行されたことがあったのですが、これは内緒。誰にでも無料でできることです。

とにかく眠れた。
酸棗仁湯はどうしよう・・・でも、この3日間でお渡しした漢方薬は、初回の2ヶ月間であまり成績が良くなかったもの。
だったら、不眠に絞り、なおかつ効果がシャープな酸棗仁湯の煎じ薬で変えてみようということで変更。

そこから1週間後・・・煎じ薬に変えた途端、全く眠れず不眠症に逆戻り。
しょうがいないので、これの前の粉薬に戻しました。

そうしたら、結局、すぐに眠れるようになりました。

病院の薬の中毒体質だといびつな体質だと考え、「不眠症」だけに絞って、病院の好きな病名だけのマニュアル漢方にしてみましたが、見事に撃沈。

結局、元の全身状態から選んだ漢方薬が一番よかったことになります。
この結果は、普段から病名や症状で合わせる漢方薬はニセモノだと考えている僕にとっては嬉しいことです。

もしかしたら、病院の薬の断薬も同時に行ったので、体が自然な状態になり、漢方薬が素直に効く体になっていたのかもしれません。
posted by 華陀 at 18:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 漢方治療例(症例) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月07日

麻黄湯は取り扱いの難しい漢方薬

そろそろ、インフルエンザが流行ってきている時期ですね。

この時期になると毎年、麻黄湯とインフルエンザについて書いているような気がします。

インフルエンザが流行り始めると、よく聞かれるのが、「先生はインフルエンザワクチンを打っているのですか?」という質問。

僕はワクチンを打っていません。
別に放射脳的にワクチンは危ない!とか考えている派でもなんでもありません。
全種類のインフルエンザを100%防げるのであれば、打ちますが、そんな万能でもないというのが1つの理由。

もう一つは、病院と医者が嫌いなので、わざわざ行くのがめんどくさいし嫌。という本音。

そして、漢方ではインフルエンザという病名は存在せず、ただ強くて進行の早い傷寒(風邪)なだけなので、どうせ、自分の漢方薬で治すからという理由です。

ちなみに皮肉なことにインフルエンザワクチンを打った、お店を始めた初年度に1度インフルエンザにかかり、それ以降は、ワクチンを打ってませんが、インフルエンザには1度もかかっていません。

でも、毎年、インフルエンザになっている人、なっていた人が相談に訪れ、うちのチビも7年間で2回、インフルエンザをもらってきていますが、インフルエンザにはなっていないのは、漢方薬のおかげですね。

ここからが本題ですが、医者の記事やブログでインフルエンザには麻黄湯とか、言ってますが、あれは完全な間違った使い方。

漢方は体質に合わせるもので、そもそも、2000年前にほぼ、治療理論が確立していた漢方の世界にその約1800年後に始まる西洋医学の病名などはなんの関係もないので、漢方の世界に「インフルエンザ」という言葉も診断もないので、インフルエンザに麻黄湯を使うという概念自体が存在しません。

風邪の漢方治療は実は一番、難しいです。
なぜなら、漢方は、体質に合わせるもので、体質は「全身の症状」「生活環境」「過去の既往歴」などから総合的に診断していきますが、インフルエンザや風邪の場合は、熱、頭痛、咳、鼻水、喉の痛み、関節の痛み、食欲不振、胃腸障害くらいしかないのです。

そのくせ、風邪というざっくりした病名だけで、候補になる漢方薬を考え始めると「桂枝湯」「麻黄湯」「桂麻各半湯」「桂枝二麻黄一湯」「香蘇散」「柴胡桂枝湯」「葛根湯」「葛根湯加川芎辛夷」と絞っても8種類が考えられます。

8種類も候補として考えられる漢方薬があるのに、症状は、それほどの違いがない。
だから選択が非常に難しいのです。
なので高度な治療になるのですね。

こんな話「風邪→葛根湯」「インフルエンザ→麻黄湯」というようなマニュアルでしか処方していない病院には何の関係もないでしょうが・・・
僕もこんなド素人でもできそうな、お手軽な漢方処方だったら楽だろうなと時々、魔が指すように考えることがあります。

でも、こんなテキトーな漢方薬の選択方法では、治るかどうかが「ラッキー」に頼るだけという、これまたド素人臭いことになってしまうので、決してやりませんが。

漢方薬は、なぜ、そこまで細かく体質を分析して、体質と合っているものを選んでいけないかというと、副作用が病院の薬のような「ごくたまに少数の人が副作用になる」みたいな、ざっくり曖昧な薬ではないからです。

漢方薬の副作用は、至ってシンプルで、「体質と合っていない漢方薬を飲むと副作用となる」です。
これは、漢方治療の原理原則の物事には裏と表があるという陰陽の考え方からきています。
僕はこの陰陽の考え方がカッケー!なんて思いながら漢方をやってます。

漢方薬には、大きくざっくりと説明すると、ここに温める漢方薬と冷やす漢方薬があります。
冷えている人に温める漢方薬を与えれば、ニュートラルになり、治ります。
逆に余分な熱を持っている人に冷やす漢方薬を与えればニュートラルになり、治ります。

で、これを逆にして、冷えている人に冷やす漢方薬を与えると、余計冷えて、病状は悪化。
これは副作用です。

この例えだと、冷え体質か熱体質かを簡単に言ってますが、実際は、体温が高いから「熱体質」とかではありません。ここでは割愛しますが、もっと複雑に診断しないと分析できません。

肝心の麻黄湯の話ですが、麻黄湯は強く汗を出させる漢方薬です。
無汗(汗が出た後、ひく)になったら中止するものです。
そして、漢方薬にも裏表があります。

麻黄湯は、胃にダメージを与えやすいものです。
そして、漢方では、胃腸は脾の臓といって、体内のエネルギーを得るところとしてものすごく重要視しています。

風邪の時に気をつけなければいけないのは、胃腸のコンディションなのです。

そして、麻黄湯は、胃にダメージを与えやすいという特徴があります。
これは副作用ではないですよ。ややこしいですが、漢方では、良い効果、悪い効果の概念はありません。変化を与えているだけです。
副作用は、合わなかった結果論で考えます。
誰でも麻黄湯で胃にダメージが受けるわけではないです。

そして、漢方薬が体質に合っていたというのは、該当する漢方薬を飲んだ後に目標の症状等が治っていれば「漢方薬と証(体質)が合っていた」となります。

ここに麻黄湯とは対をなす桂枝湯があります。
桂枝湯は麻黄湯と反対の役割で、汗の出すぎを調整します。
こちらは胃の障害ではなく、胃が弱っていたり胃の調整が良くない人の消化器を強めてくれます。

さて、ここでリアルに風邪になる時を考えてみましょう。

風邪、ないしインフルエンザの本当の初期は、なんとなくだるく、鼻水と咳がちょこっとといった感じ。胃腸風邪というものもあるので、この後、胃が悪くなるかもしれないし、まだどう転んでいくのかわかりません。

この時に、頭空っぽでマニュアルだけで麻黄湯を選んだとします。
この後に、胃も悪くなり、下痢も出てくるような体質やパターンだと、風邪、インフルエンザは一気に悪くなります。

この場合、風邪やインフルエンザが悪化したのではなく、麻黄湯の「効果」で悪化させられたのです。
麻黄湯を処方した病院に悪化させられたと言ってもいいかもしれません。

こういった事態が起こるのが漢方薬なので、漢方で証(体質)を分析しないで漢方薬を処方してはいけないと思います。

漢方薬には薬性の強さのランクがあるのですが「強い=強い良い効果」ではなく「強い=強い変化を与えるもの」です。
したがって、体質と合っていなければ、強い副作用ともなります。
漢方薬は常に諸刃の剣です。

こういった風邪やインフルエンザの場面では、薬性の弱い方である桂枝湯から処方するのが体質と合っていなくても副作用が軽くなるので無難なのですが、薬性が穏やかであるということは同時に「速攻で効きづらい」とも言えます。
ちなみに薬性が穏やかな桂枝湯でも体質が合っていれば、速攻で効いてくれます。

なので、結局は、その人にその時の体質にピッタリの漢方薬を選ぶしか治療の道はないので「副作用を出さないように無難な漢方薬で・・・」とやると「副作用はないけど治せない」ということになってしまいます。
これはこれで、漢方医として、くやしい思いをしないといけないのです。

病院がやってる意味不明なマニュアル漢方の麻黄湯は、どうなのかは知りませんが、東洋医学から見たら、麻黄湯は決してインフルエンザ用の薬ではなく、悪化もさせる可能性のある、扱いが非常に難しい漢方薬ということですね。

posted by 華陀 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする