ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!あなたの悩みにお答えします。
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漢方相談室

2012年04月10日

ツムラの漢方薬は、なぜ効かないと言われるのか?

病院業界での漢方薬No.1シェアはツムラの漢方薬です。
なので、病院で漢方薬を貰っている場合は大体、ツムラの漢方薬を飲んでいると思います。

そのツムラの漢方薬ですが、僕ら漢方業界では、なぜか効きが悪い言われています。
僕たち漢方医の間では、ツムラの漢方薬をで効かせたい場合は、3倍量は飲めとも言われています。

業界全体の経験的なところから来る噂だと思うので真意はわかりませんが、うちの経験から『なぜか」を考えてみました。

まず、僕の実際の経験からお話します。

その人は病院で一切、体質判断されずに病名漢方で処方されました。

しかし、僕が体質からみても、すでに処方された漢方薬と同じでした。
たまたま、処方と体質があってたのですね。ラッキー!

で、その漢方薬、かれこれ半年は飲んでいるとのこと。
僕は患者さんに『病院と同じ、処方になりますが、それでもいいですか?』
と事前にお聞きしたら、かまいませんとのこと。

その後、うちの漢方薬を飲んで1週間で効果が出ました。
ツムラの漢方って何が違うの?

もう一人の方は、副鼻腔炎。

この人は、もともとツムラの漢方薬でもそこそこ効いている方でした。
うちでは、違うことで相談していただいていたのですが、どうも、そのツムラの漢方薬、飲んだら、なんとなく効くが、だらだらと1年以上飲んでいて、ぴしゃっと治らないのでやめられないとのこと。

業界的に『ツムラの漢方薬は3倍飲まないと効かないと噂されている』という話をしていたら、その方が実際に3倍量に挑戦したようです。(うちの漢方薬ではないので指示はしていません)

そしたら「前よりも効いた」と
しかし、量が半端じゃないので、先生のところで出してほしい。とのこと。

そして処方としては、同じものをお渡ししました。
もちろん、量は通常の規定量。

そしたら、「ツムラの3倍量より効いた」とのこと。
しかも、ツムラの飲んでから、「なんとなく効いてるのかな」といった感じではなく、明らかに「効いた」感じがあったとのこと。

僕は『そうでしょう!』という思いより、漢方家として、「噂は本当やったんや。なんでツムラの漢方薬が効かないのかが不思議だ」と思いました。

なぜなら、ツムラの漢方薬も処方構成が変わらないはずだからです。

漢方薬は、飲めばかならず、なんらかの効果があるというものではありません。

新薬の場合は、体質の違いによって、同じお薬の効果が変わることはありませんが、漢方の場合は、体質と漢方薬が合っていなければ、ウンともスンともいわない時もあります。

だから、体質であわせずに病名漢方で処方している漢方薬が全く効かないのはわかります。

でもそれは僕らも条件は同じ・・・

でも、この例で使った処方は、ツムラもうちも全く同じ処方です。

で、100歩譲って、患者さんに慎重に慎重にミスリードしないように聞いてみても、やっぱりツムラは効いていない感じ。

そこで考えてみました。

ちょっと長くなったので、次回に持ち越し!

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2012年03月14日

西洋医学と東洋医学の治療は何が違うのか?(不妊症)

今まで病院で不妊治療をされていた方がうちに来られて質問されました。

「病院の不妊治療と漢方の不妊治療は何が違うのですか?」

確かにこの違い、知られているようで知られていません。


実は全く違います。


たまにお医者さんや漢方医の中にも 「新薬は作用が強くて、副作用があり、漢方薬は穏やかで副作用がない」 なんて違い位しか言ってない人がいますが、完全な勘違いです。

更に言うと、お薬が自然のものかどうかとかという問題ではありません。

治療に対する根元の考え方が全然違います。


不妊症を例に話しますと、

西洋医学の治療では、ホルモン剤。人工授精。体外受精。
のおおまかに3段階の治療があります。

このうち、人工授精と体外受精は明らかに漢方との違いがわかるので、除きます。

ホルモン剤での治療は、妊娠するために必要な条件である、30日前後の月経周期、14日間の低温期、残り14日間の高温期、西洋医学必要だと決めたホルモン数値に整えるために強制的にお薬で変化させようとします。

強制的な作用なので、基本的には誰でも基礎体温などが変わってきます。

一方、漢方は、月経リズムやホルモン数値を直接的に変えるわけではありません。
漢方的に体質を分析し、人それぞれの体内のアンバランスを見つけ出し、そのアンバランスを整えるようにもっていきます。

バランスが整えば、体調がよくなり、健康になります。
健康になれば、正常な月経バランスを取り戻し結果的に妊娠すると考えるのです。

西洋医学は、人それぞれの体質などは関係ありません。
なぜなら、ホルモン剤は強い作用で誰にでも強制的にホルモンが働くようにするからです。

漢方の場合は、漢方薬自体が直接ホルモンなどに影響させるわけではなく、体内のいろいろな要素を修復するようにもっていき、自然治癒的にホルモンバランスを整えていきます。


月経リズムにはホルモンが関わっているから直接、ホルモンを足せば整うだろうと考える西洋医学。

月経リズムには女性ホルモンだけでなく、冷えやストレス、いろいろな生活の中での環境が関わっていて、それは人それぞれ、だから、一人一人にあわせてトータルで体調を整えるのがいいだろうと考える漢方。

同じ、医学でも治療の考え方は全然違います。
posted by 華陀 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月12日

漢方のお店ごとになぜ違う?「私の体質」

僕が、「あなたは血虚という体質と虚労という体質が混ざった状態ですね」
と説明すると・・・

「違うと思います。違う漢方のお店で、お血体質と言われました」

っていう話がよくあります。

これ多分、皆さん、体質は唯一、1つの体質があって、それを僕ら漢方医が分析していると考えていると思います。

ちょっとわかりにくいかもしれないですが、西洋医学では、例えば不妊症と病院が判断したら、他の病院でも不妊症なんですね。

なぜなら、「不妊症の人とは」という設定が決まっていて、それにあてはまる人は不妊症と決めるのです。


<不妊症の人と判断される設定>
定期的な性生活を送り、とくに避妊などをしていないのに、2年以上妊娠しない場合。


年齢とか体質とか、状況とか関係なくこの設定にはまれば不妊症。

他の病気でも高血圧なら上140mmhg以上、下90mmhg以上とか。

これも体質とか関係ありません。

とにかく、調べてこの状態だったら、無条件に高血圧!

西洋医学では検査して、いくつかその病気の条件にあてはまれば、その病気決定!なんです。

検査の結果で決定する病気は、どの病院で診てもらっても変わりません。
ある病院では高血圧だったけど、違う病院では低血圧というのは検査数値が大幅に変わらない限りあり得ないのです。

多分、そういった感覚が、皆さんにあって、前の漢方の先生と違う体質をいってると思ってしまうのです。

ところが、漢方は、病気を診断するのではありません。

体質がどんな具合にアンバランスになっているかをみます。

病院では検査が病気を決定します。そして検査数値は客観的な情報です。
体質をみるのは、漢方の先生の主観ですので、絶対こうだ!というのは決まっていません。

いわば、漢方の先生の知識や経験で体質の見方は変わります。

言いかえれば、漢方では、よほど知識や経験、体質を考える思考が似ていない限りは、同じ体質になることがないのです。

ある意味、漢方医が好き放題に判断できます。


では、正解はなんなのか??


正解は、その判断した体質に対して選んだ漢方薬で治った時。

結果論的に治った後で、あの漢方薬が「あなたにあっていた」となります。

たまに、「私の選んだ漢方薬で間違いないはずなのに・・・」って上から目線で体質を考える漢方医がいますが、これは根本的に漢方をわかってません。もしくはマニュアルで選んでる。

患者さんのからだに変化がなければ、選んだ漢方薬が間違っているのです。つまり漢方医が悪い。

ただし、からだが変化してくる時期は体質によってそれぞれなので、よいかどうかを判断するのは漢方医としっかり相談してくださいね。

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2012年03月09日

漢方薬をどれくらい続ければ効果が出るを詳しく語る

「漢方薬ってどれくらいの期間飲めば治りますか?」
よくこういった質問を受けます。

前回にもこういったことに対してい記事を書きましたが、今回はもうちょっと詳しく説明します。


世間一般では、3ヵ月位、6ヶ月位から効いてくるというようなウソが当たり前になっています。

漢方薬は250種類以上ある。

漢方薬は、漢方薬の役割自体がその人のあう体質を示しています。

例えば、葛根湯は、発熱、悪寒、頭痛があって、背中の後ろがこわばるもの、鼻水が垂れるというよりは、詰まる方。

これが、葛根湯のあう体質の人であって、この症状を治すのが葛根湯です。

こんな感じで、漢方薬それぞれがいろいろな体質の人にあうようになっている。

つまり、いろいろな性質の漢方薬がある中で、全部ひっくるめて、3ヵ月で効いてくるとか、6ヶ月で効いてくるとかはあり得ないです。

ちなみにさっきの葛根湯の症状なら、この症状はいわゆる風邪です。

風邪なので、当然、漢方薬が効いてくるのが3ヵ月かかるなら、風邪に葛根湯を飲む意味がないです。

それと、その漢方薬が、あなたの体質とあっているかどうかも関わってきます。

漢方薬がどれくらいの期間で効いてくるかは?

@体質(病気)と、それにあわせた漢方薬の種類によって変わってくる。

A体質と漢方薬があっていなければ、どれだけ飲んでも効かないので、その場合は、永遠に飲みつづけることになる。

この2つの要素が関わります。

ただし、よほど、体力がなくなっている消耗性の疾患でない限りは、症状が変化してくるのは、2週間くらい。

その後、漢方薬をやめても再発しなくなるまでの体質になるには、目安になる期間はありません。

当店では、逐一、体質の変化をみながら、いち早く、漢方薬に頼らなくてもよくなるようにみています。


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2012年03月06日

からだによい食べ物を見分ける方法

一般的にからだによいと言われている食べ物は、大概、成分のことをいってます。

例えば、生姜がからだを温めてくれるといわれているのは、生姜の中のジンゲロールがよいとか。

ゴマが抗酸化作用をもっているといわれているのは、ゴマの中のゴマリグナンがよいとか。

食べ物というより、その食べ物の中の成分がよいと言っています。

ゴマ自体がからだによいというよりは、ゴマリグナンが抗酸化がある。ということですね。

これは、栄養学や西洋医学の薬の発想からきている考え方です。

そして、薬はそういった成分を抽出したり成分だけをつくりだすことによって、食べ物とは、比べ物にならない位の作用をもったものを開発します。

サプリメントも考え方は一緒ですね。

ある食べ物によい成分があるので、それを大量にとるためにエキスの錠剤などにして飲みます。

漢方は、そういった食べ物の中のある成分がからだによいという考え方ではありません。

そもそも、漢方では、何かの成分に効果があるといった考え方自体がありません。西洋医学とは、元の考え方が違うので。

漢方では、食べ物全体の性質を考えます。

冷やしたり温めたりする性質のもの。
気を上げたり下げたりする性質のもの。
気や水、血をからだから漏れ出ないよう集める性質のもの。
逆にそれらを発散させて、からだに余分にたまらないようにするもの。
乾燥を潤したり、逆に余分な水を乾かしたりするもの。
そして、どの影響も与えない平らな平のもの。

寒熱、昇降、収散、潤燥(軟堅)という4グループ、8種類の性質が1つの食べ物に組み合わさっています。

それに帰経といって五臓六腑とよばれる肝、心、脾、肺、腎のどれに配当されるかも決まっています。

これらが食べ物の性質です。

例えば、先ほどの生姜なら微温、昇、散、肺、脾、胃、辛という性質。

発散と温める性質なので、高血圧でのぼせや頭痛のある人には毒になります。

つまり、漢方では、平という性質だけが、誰でも食べてもよいものとなり、冷やすものは、からだに余分な熱のある人。

温めるものは身体が冷えている人が食べるものです。

ただし、食べ物なので、漢方薬ほど体質を考える必要はありませんが、サプリメントのようにエキスとして大量に飲みつづける場合は、体質とあっているものかどうかを考えたほうがいいでしょう。

漢方では、からだにいい食べ物を知るには、自分の体質がどうなのかをまず知る必要がありますね。
posted by 華陀 at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康生活!食べ物のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月03日

漢方薬はどれくらい続ければ効果が出る?

漢方薬はゆっくりと効いてくるから最低、3ヵ月や半年は飲まないといけない。

これは完全に間違い!

効果(変化といったほうがいいかもしれませんが)は体質や、あわせる漢方薬によりますが、急性病なら飲んで20分後位です。

長ければ、2カ月位。
でも変化や効果まで2カ月かかることはまずないです。

かならず、なんらかの変化はそれまでに現れます。
また、2カ月かかる場合は、相当からだが弱っていて自然治癒力が発揮できない状態です。

ということで、答えは、 【体質とあわせる漢方薬の性質による】 なんです。

今日のお話はこれに少し付け加えたいのですが、

最近思ったのは、みんな3ヵ月で治るだろうとか、6ヶ月で治るだろうと無意識に思ってしまうことが定着してるんじゃないかということ。

更に中には他店や他病院で漢方薬を飲んできた期間を無意識に合算して考えているんじゃないかと思えるような人もいます。

(例えば前の病院で漢方薬を6ヶ月飲んでいたら、うちで飲み始めて2カ月でも、かれこれ8カ月くらい漢方飲んでるって気になってしまっていること)

これは、前回まで飲んできた漢方薬、もしくは漢方薬もどきの金額が高いほどその傾向が強まります。

おそらく、「これだけお金をかけてきたんだから、よくなるだろう」的な。


残念ながら、漢方は処方する先生によって、全く考えが違います。

体質に見方、養生の方法、処方する漢方薬。

だから、処方してもらうところ、処方してもらうところ、毎回初めからです。

例え、超高額であっても、漢方を適当にやって商売に徹しているところなんていくらでもありますので。

これは、一種のジレンマになりますが、漢方薬は先生一人ひとり、見立てが違います。

だから、変なとこだったら、本来は即やめるべき。

しかし、コロコロ変えてたら、なかなか漢方の良さが引き出せない。

ダメだったら病院やお店を変えないといけないけど、コロコロ変えてもダメ。
みたいなジレンマなんですね。

なので、よかったら、こちらを読んでみてね。
本格的な漢方のお店、病院の選び方

よーするに疑問に答えてくれない。不安を煽られると爪の先ほどでも感じたら、トコトン話し合えるところに変えるべきですね。
posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月29日

漢方薬を続けるため知っておかないといけないこと

うちに漢方相談に来られる人は、以前に漢方薬を飲んでいたという人も多いです。

大概は、複数の漢方薬と複数のサプリメントの複合を半年とか飲まれて、何がどう変わったのかよくわからないので、うちに来てみたというパターンです。

この時に前から気になることがありました。

うちで2カ月ほど飲んでいると不妊の方で「なかなか妊娠しないのはなぜですか?」という質問を受けることがあります。(漢方薬が妊娠させるわけではないのでいろいろな理由がありますが)

確かにうちでは、漢方薬を飲んでから1,2カ月で妊娠する方もいらっしゃいますが、通常は体質を調整していくには、それなりの時間がかかります。

では、なぜそんな疑問が患者さんに湧いてくるのか?

これは、僕の予想ですが、多分、うちに来る前に半年間、漢方薬を飲んでいたので無意識にその期間を合算しているんじゃないかと思ったんです。

つまり、前の漢方のところで6ヶ月、うちで2カ月。
その方にとったら合計8か月間、漢方薬を飲んでいたことになるんですね。

残念ながら、前の期間は何の関係もありません。

漢方は西洋医学と違って不妊症にはかならず当帰芍薬散とかそういった決まった治療ではありません。

処方される先生が体質を分析して、それに見合った漢方薬をあわせます。
(まーほとんどの病院や薬局では、病名漢方などのマニュアルで体質すらみてませんが・・・)

だから、前にどんな体質と分析して、それが半年でどんな風に変わってきたのかがわからないと前の治療を活かすことはできないのです。

前のところで3年飲んでいようが、結果がでていなければ、ただ飲んでいただけになります。それどころか、「壊病」といって体質とあっていない漢方薬なら続けた分、余計に悪くなっている可能性もあります。

だからといって、コロコロ病院やお店を変えたほうがいいというわけではありません。

常にどんな自分にどんな変化があって、それを先生はどう捉え、今後どうしていくのかを話あう、コミュニケーションととって一緒に取り組んでいくのがよいかと思います。

なんとなくいいのかな・・・では結果は出ません。
話し合い、相談のない漢方だったら、一度考え直してみてはいかがですか。
posted by 華陀 at 18:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

漢方薬の真髄は風邪の処方にあり

漢方は、風邪などの流行り病の治療からはじまっています。

今でこそ、インフルエンザは、それほど死亡率の高い病気ではなくなりましたが、昔は、感染力が高く次々に死んでいったため、それをなんとかしようと漢方薬の使い方が試行錯誤され発達しました。

漢方では基礎中の基礎ですが、実は最も体質判断と処方が難しい病気でもあります。

慢性病の体質の場合、みじかい期間で体質がどんどん動いていくことはないですが、風邪の場合は、体質がどんどん変化していきます。

だから、本当に漢方薬でピシャッと治そうと思ったら、1日おき、できたら、3時間おきに漢方薬をしていく必要があります。

漢方では、ウィルスが侵入して、それが粘膜を炎症させ・・・というように西洋医学のように具体的にはとらえません。

風邪(かぜではなくふうじゃ)がからだの表面から侵入し、いろいろからだの状態を変えながら(症状が変わる)からだの中に侵入していくと考えます。

漢方の大家である藤平先生が戦に例えておられるのですが、まさにそんな感じ。

からだの外の防衛網から風邪がどんどん侵入してくるのです。

それを迎え撃つのが、漢方薬。

戦のステージは5段階にわかれていて、最後まで攻められると死に至るといった感じ。

このステージを三陰三陽というのですが、三陰三陽の6つのグループごとに漢方薬がわけられているのです。

第一ステージは太陽病。
はじめに敵と接触した時ですね。

この時の漢方薬は越婢加朮湯、麻黄湯、葛根湯、桂枝湯、桂麻各半湯などの中から体質に合わせて使います。

第2ステージは少陽病。
敵が侵入し、鼻やら、喉を壊しながら進んできます。

この時の漢方薬は、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、桂麻各半湯、香蘇散、麦門冬湯などです。

第3ステージは太陰病
胃腸などがやられてしまう状態。

この時の漢方薬は、人参湯、竹茹温胆湯。

そして、最終防衛ラインは少陰病。
ここまでやられると、体力がなくなり、からだが冷えきっています。

この時に使う漢方薬は、麻黄附子細辛湯、真武湯です。

慢性病では、ここまで病気のステージを明確にわけてはみませんが、風邪は、わりあい、この病気のステージを意識して処方しますよ。
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2012年02月25日

タンポポ茶って不妊に効くの?

最近、ネットや漢方系のお店で子宝相談、タンポポ茶って流行ってますね。

うちの店でも以前は力を入れてやってました。

他店さんの話を聞いているとタンポポ茶を不妊症治療のメインのものとして、おすすめしているみたいですが、うちは不妊治療の補助として、おすすめしてました。

もちろん、メインは、漢方薬。

なぜ、他店さんのようにタンポポ茶をメインにしていなかったかというと、簡単な話です。

それは、一人一人の体質にあわせたものではないからです。

不妊症っていっても、年齢、不妊治療の治療歴、過去の経験した病気、生活環境などなど状況、状態は皆さん違います。

タンポポ茶の効果は、女性ホルモンを活性化させる、視床下部を刺激するなど、そういった働きです。

それも、その効果は、タンポポ茶を売っている業者さんが主張しているもの。

どんな体質の人なら、タンポポ茶があうとか、どんな体質の人ならあわないといったデータは一切ありません。

(ちなみにタンポポは漢方では蒲公英といって煎じて、乳腺炎などの主に上焦(からだ上部)の炎症を抑えるのに使います。
主要な働きは清熱なので、冷えの強い人には使いません)

業者さん曰く「不妊で悩んでいる人ならタンポポ茶は、誰でもいいですよ」ってことです。

タンポポ茶に限らずサプリメントは、大体そんな感じで、卸販売している業者さんが独自で実験してわかった作用をそのサプリメントの効果としています。

漢方は、2千年の膨大な経験データを元にどんな体質にあうとか、あわないといった理論が発達してきました。

だから、うちでは、体質にあわせることのできないタンポポ茶はメインでは使えないのです。

あなたが自分の状況や体質にあわせて治療してもらいたいと思っているのであれば、タンポポ茶などのサプリメントをメイン治療にしていたら、それは補助なので、体質にあわせた治療を希望されたほうがいいです。

タンポポ茶を漢方的に体質にあわせてると説明して出しているところは、その店に来られている方には、全員、同じ組み合わせのものを出しています。

漢方で体質にあわせるのか、みんあ飲んでるサプリを補助にするのかは、わけて考えましょう。
posted by 華陀 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

男性不妊の原因は?

男性不妊症という言葉が増えてきていますが、そもそも不妊症は、どっちかが病気だとか、どっちかに責任があるといったものではありません。


まー、中には、こういった状態で↓病気の場合もありますが。
(阪大、男性不妊の原因酵素を特定  http://s.nikkei.com/wWy2HH


病院での不妊治療は、不妊症を病気として扱い、それを治療するような考えがあるので、検査をし、その検査にパスしなければ、男性も不妊症!みたいに考えられがちです。

でも、そもそも男性の精子検査でみているのは、精子の調子です。
毎日、毎日、検査を何度行っても、濃度が低いとか、運動率が悪いとかなら病気かもしれませんが、月1回するかしないかで精子が悪いと言われても実際、どうなんでしょう。

たまたま、体調が悪ければ、同じからだからつくられる精子だって悪くなると思います。

それと、何が一番問題かというと、検査の状態が悪いからといって、病院では、解決策がないことです。

苦し紛れに補中益気湯を治療薬みたいに処方しているところもありますが、当然、男性不妊に使うものではないですし、元々、漢方薬は病名で処方しません。

処方した根拠もおそらく、ツムラさんあたりの勉強会で聞いて、

「漢方って、よくわからないけど、みんな出してるから出しとけっ」みたいな感じでしょう。


ただ、だからといって、精子も調子が悪いときもあるから、「俺は男性不妊じゃない」ということはありません。

漢方では、新しい命は腎の臓の精を使って、つくられると考えられています。
つまり腎の臓が元気じゃないと精は弱くなってしまうのです。

そして、この精は、現在の自分の健康を保つためにも使われています。

つまり、体調が優れないと、とてもじゃないが新しいことまでできないということです。

ここで腎の臓が弱いなら、六味丸や八味丸がいいと短絡的に考える人がいらっしゃいますが、先ほどの補中益気湯と同じ考え方で、それでは、体質にあわせていませんし、腎の臓を補うのは何も六味丸や八味丸だけに限りません。

ここは、あくまで体質にあわせるということです。

自分のからだが、いつも健康であれば、精力的生薬などで腎の臓を補う方法がいいと思います。

しかし、しょっちゅう、体調が悪くなったりするのであれば、まず、健康にすることも男性不妊症を克服することにつながるでしょう。



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不妊症の病院でうまくいかない・・・ホルモン剤を飲んでもなかなかよくならないとお悩みの方。
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