2016年03月08日

漢方薬にはエビデンスがないのか!?

本当にごくたまに、このブログに「あなた、医学のことを何もわかってないよね」的なコメントが来ることがあります。

おそらく医者のコメントの感じですが、どうも大きな勘違いされているようなので、ちょっと説明しようと思います。

僕は別にこのブログで正しい医学についての論議がしたいと思っておりません。
そもそも、絶対的な正しいなんて誰が決めてるんだという話ですが。

自分の病気の治療や漢方に対する思いを綴って、それに共感してくれた人が、うちの相談に訪れてくれたら、嬉しいなと思って書いています。

そんな文句や揶揄っぽいものの中に「漢方ってやっぱ、怪しいよね。なんで効くのかよくわからないもん」みたいなのもよくあります。

これもコメント欄だけで説明しようと思っても物理や化学の観点からだけでは説明できないので、コメントでは僕は返信しません。
そもそも、ブログの目的からいけば説明する必要も感じていないのですが。

確かに漢方薬に西洋医学でいうところのエビデンスというものがありません。
漢方は何千年の結果論を体系化したものなので、化学的に成分的にどうたら、こうたらというものが治療上、必要ないからです。

人間の身体は人それぞれですが、それでも延々と皆、それぞれ体質が違うということはなく、いろいろな種類の体質はありますが、似た様な体質のグループというものは存在するわけですね。

それらを東洋医学理論的にまとめて、診断したり、処方したりしたのが、漢方です。

アメダスとか温度系とかで明日は雨です。と予報しているのは科学的な根拠です。
仮に過去4千年間の日本の天気の結果のデータがあり、そこから、今日の要素をインプット→その要素を考慮して経験値から明日の予報をするのが漢方みたいなものです。

みなさん、ご存知のようにアメダスなどの人工衛星とかの科学データとか引っ張り出しても結局、なんだかんだハズします。

お薬もそうですね。
添付文書には化学的臨床によって、理論的に証明が書かれています。
こんな効果がある!と断言されていて、化学的にはっきりしているから一見、間違いないように見えますが、結局、思ったような効果を感じない人もいますし、そんな風に治ってほしいんじゃない!と思っている人もいます。
真の結果は容赦なく残酷です。

何よりも副作用です。
エビデンスがしっかりしているとか言いながら、どんな人だったら副作用になるというのは推測できないのです。
推測できるのは素人でもわかりそうな肝臓の悪い人とか、他の大病を患っている人とか、
「そんなのおまえじゃなくてもなんとなくわかるわ!」みたいな感じ。

余談になりますが、お湯が沸いたらピーッ!ってなるケトル。
あの音がなるメカニズムって、この最近、科学的な理屈がわかったんですよ。
なんと100年以上も理屈を説明できなかったのです。
要するにエビデンスは、なかったけど「便利だから使ってた」のですね。

なんか漢方っぽい。
漢方は自然思想理論からの根拠は説明できますけどね。

病院はエビデンス、エビデンスと言いますが、皆さんが使用しているもので、一見、科学的に見えているものも「実は、なぜそうなるのか、かわからない」ってものは多いのです。

病院のお薬から1つ紹介しておこうと思います。

サラゾピリンというお薬です。
潰瘍性大腸炎なんかに使われるお薬です。

メーカーの添付文書はこちら。

このお薬のエビデンスは・・・
不明。効果不明。
潰瘍性大腸炎の原因も不明だし、効果も不明。
(これ、僕が言ってるのでなくて薬の添付文書です。
3Pに書いてあります)

でも、良い結果も得られるから使ってる。

潰瘍性大腸炎で最近、使われているのはペンタサです。
ペンタサは化学的メカニズムがはっきりしているのか?
していません。
簡単に言えば、サラゾピリンの副作用が少ない版です。

実は、このお薬だけが特別でなく、効果が化学的→生理学的にはっきりとわかっていない
薬は結構あります。
しかも、わかっていないけど、なんだか結果を得られるから使われています。

これもなんか漢方っぽいですね。
ただし、漢方は、そもそも西洋医学と効果の考え方が違うし、三陰三陽、気血水弁証、臓腑弁証、その他モロモロで、ちゃんと診断すれば、自然科学的理論的には説明がつきます。
東洋医学的な問診をとらないで、マニュアルだけで漢方薬を処方していたら説明できないと思いますが。
だって、誰かがデタラメに近いようなマニュアルを受け売りでやってるだけだから。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする