2016年07月21日

失敗しない良い漢方薬局を選ぶチェックポイント

うちは、店頭でもネットでも相談をさせてもらっていますが、最近、ネット相談で、「何日か前に、とある漢方薬局(もしくは東洋医学内科)で漢方薬を購入したのですが・・・でも私の体質って、どんなものでしょうか?」的な感じでのネット相談が増えています。

漢方は、処方する先生ごとに治療方針や選ぶ漢方薬が変わるものなので、別にさっきどこかで漢方薬を買ったばかりで、そこからうちに相談に来られても全然、かまわないのですが、どこかの漢方薬局、病院で漢方薬を処方したもらったばかりで、うちのネット相談を希望するということは、つまりは「処方してもらったものの、本当に大丈夫なのかな?」と思っている部分があるのではないかと勝手に推察します。

そこで、漢方薬を購入する前、病院で処方される前に「実は漢方をよくわかっていない先生」にひっかからないように僕が「漢方ってこんなだよ」というものを自分勝手に説明したいと思います。

ちなみに僕は、今の仕事の前は病気の相談を受けつける相談薬局さんを相手に営業をしていまして、山梨と沖縄以外の都道府県に出張もしていましたので、全国の薬局さんの内情をそれこそ、店によれば、そこの家族構成レベルまで知っていました。
要は裏のことを知ってるということです。

父親も相談薬局をやっていまして、そういった病気の相談を受け付ける専門薬局の方向けの勉強会合などで講師をしていましたので、相談の受け方や売り方なんかの裏も知ってます。

何が言いたいかというと、他のお店のことを勝手な想像で言ってるのではないということですね。

まず、近くで探す必要はないです。
というか、近くの漢方薬局が本格的とは限らないです。

うちが全国向けにネット相談をしていますので「自分とこに来て欲しいからじゃないの〜」と思われるかもしれませんが、以前の仕事で全国400店以上の薬局を知っていますが、漢方治療レベルで漢方の医学理論を理解している人は、全相談薬局の数パーセントしかいませんでした。

僕が大阪からわざわざ福岡まで漢方修行に行ったのはそのためです。

友達の鍼灸の先生も以前に漢方薬局さん向けの営業をされていたことがありますが、その先生も何百件と営業周りされていましたが、漢方を東洋医学の治療レベルで理解している先生はゼロだったそうです。

残念ながら9割以上の店が、五行論などの治療には直接役に立たない(僕はそう考えてる)東洋医学イメージ的なものを不可思議にうまく説明できる程度で、実際は西洋医学の病名や症状に当てはめてマニュアル的に処方するだけです。

病院は直接、裏を知りませんが、うちに来られる患者さんが病院で漢方を処方された経緯や説明を聞いていると漢方薬局よりも、はるかにひどいです。
病名と症状にあてはめるマニュアルをおぼえているだけで、良くても、それにプラス、漢方治療にとっては何の関係もない病院における西洋医学的な漢方治療の臨床を人よりも知ってるくらい。
病院なんかは、まともに東洋医学レベルで考えられる人なんて1%もいないんじゃないのか?という印象です。

医学なので、机でお勉強して、ものおぼえのいい人が良い先生みたいに思いがちですが、漢方の場合は、感覚やセンスの方が重要だと思いますので、すぐれた音楽家や絵を書く人を探すような感じです。

そんな人、大都会ならまだしも、自分で歩ける範囲なんかにそう都合良くいません。

なので、通って治療するのがベストですが、自分の近くにいるとは考えないほうがいいです。

次にお店の見た目。
古臭い、瓶詰めの高麗人参とか蛇がおいてあると本格的に見えますが、治療の腕とは何の関係もないです。
厳密には60歳以上の先生の店だったら、当時はそんな作りが当たり前でしたが、先生が60歳以下で新しい店なのに、いかにも漢方っぽい店にしているところは、大概、腕がない人が多かったです。

外観がどうであれ、相談のためのプライベートスペースをとっていないところもアウトだと思います。
サプリメントが山積みになってる横に、ついでのように椅子と机がおいてあるようなところですね。
やはり、オープンスペースの片隅で相談をしているところは、看板に専門って書いてても本格的ではない店が多かったです。

本格的なところは、他の患者さんが一切見えない基本1:1的スペースをとれているところですね。

つぎに問診。
これだけで、そこの漢方が本物か偽物かがわかります。
漢方は東洋医学的な体質を分析して、その体質(証)に合わせて漢方薬を選びます。
病名や症状をチョコチョコと聞いて選びません。

ちなみにうちの問診は、全身150項目をお聞きします。

問診の項目が多ければいいというものではないですが、うちは、何年も検証して、それをシステム化して、お聞きしている項目に無駄がないようにしてきた結果です。
これだけ、絞ってきても結構な項目です。

漢方は病気や症状にマニュアル的に合わせるわけじゃないので、例えお聞きする項目が少なくても東洋医学的体質を判断するための問診は必要です。
そういう意味では、この時点でほとんどの病院はアウトかなと思います。

問診からは体質(証)がわかります。
証から治療方針が考えられます。

つまり、漢方薬を選ぶ前に証と治療方針があるはずです。
なので、この2つを聞くようにしてください。
「私の体質(証)はどんな証ですか?」「今後はどういう治療方針ですか?」

治療方針を考えていない先生は「今後はどういう治療方針ですか?」って聞かれても「いや、マニュアル(本)に、これがいいって書いてあるから」というのが本音なので、今後どうなるか?なんて推測はたっていません。
これも一発で偽物かどうかわかると思います。

まとめると、

@いい腕の漢方薬局や病院が自分の家の近くにあるとは限らない。
まず、遠方にいかないといけないかもと考えたほうが良い出会いがある。と思う。

A店の見た目は治療の腕と何の関係もない。ついでに病院の肩書き(漢方的な肩書き含む)も漢方治療の腕とは何の関係もない。

B問診は絶対に必要。東洋医学的な問診をとらないのは論外。
問診が重要なので、コミュ障っぽい先生もアウト!「いや、そうじゃないんだけどな」と思うのであれば、治療は運だめしになります。

C体質(証)と治療方針は絶対に説明できます。

この4つのポイントを購入する前に確認してみてください。
そして、最初に「相談だけでもいいですか?」と言ってください。
大体、この時点でダメな先生はチラッと嫌な顔をします。

ネット時代ですから、ネットできない人はしょうがいないですが、ネットができるなら、すぐに購入しないで、うちみたいなところを2,3件、相談してみてください。
そこから考えてもいいと思います。

ご参考になればと思います。


posted by 華陀 at 18:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする