2016年08月30日

良い鍼灸治療院の選び方「出会い編」

今回は良い鍼灸治療院の選び方を記事にしてみたいと思います。

「なんで、漢方相談しているところが鍼灸治療院の選び方なんて記事を書くんだ」と不思議に思われますよね。

実は、うちは現在、鍼灸の先生と治療提携しています。
業務提携ではないですよ。治療提携。

「うちの患者さん紹介するから、そっちも紹介してよ」とか「患者さんを紹介してくれたら手数料を払うよ」的なのは業務提携です。
これは、たまにやってるとこがあります。こちらはお金的な、つながりですね。

僕が今、一緒にやってる鍼灸の先生は以前から知っている人でした。
以前は、漢方薬的なサプリメーカーさんの営業さんとして知り合い、意気投合し友達になりました。

でも、その時に僕は「鍼灸でまともな治療をできる人はいない」とは考えていたので、鍼灸の先生というよりは取引先の営業さんであり、友達であり、といった感じでした。

鍼灸で治療はできないと考えていたのは、その先生以外での実際の治療体験です。
うちの周りには鍼灸治療院は山ほどあり、鍼灸治療と一緒にできたら面白いだろうなと考えていたので、うちの嫁さんと母親に周りの鍼灸治療に行ってもらいましたが、どこもマニュアルの「病名鍼」や「症状鍼」。
うちの店にも鍼灸治療院の受付の方や鍼灸治療院で勤めている先生などが相談に来られたこともあり、その方々から内情を聞いても「やっぱり、まともに鍼灸治療できる人っていないんだな」という印象でした。

漢方業界も漢方内科とか漢方薬局がたくさんありますが、9割は「病名漢方」「症状漢方」といって病名や症状にあてはめてマニュアルで漢方薬を選ぶだけのものをそれを五行論などで、もっともらしく説明する感じのところがほとんど。

漢方も鍼灸も本来は東洋医学的治療思考で「証」とよばれる体質を分析して、それを調整することができる漢方薬や施術方法(ツボなど)を選ぶことが目的で、直接的に頭痛を止めたり、湿疹のかゆみをとめるといった効果があるわけではありません。

現実は東洋医学らしい治療をしているところは、ほとんどなく、漢方も鍼灸も西洋医学もどきのものをやっているというのが、この業界の情けない実情です。

漢方業界もそんな調子なので、鍼灸も信用していなかったのです。
しかし、僕が人差指1本を怪我ををした際、6つの整形外科(有名で大きな整形外科、著名な専門医含む)で「一生、曲がらない」とお墨付きをもらった状態で、その先生に一応、聞いてみる的な形で相談してみたら「あっさり「治せますよ」とのこと。

最初は、以前の嫁さんとうちの母が近所の鍼灸治療院を何件と行ったけど、どれも東洋医学の治療から見ると偽物だったので「本当に治せるのかな?」なんて失礼なことを思っていました。

治療の様子は、また別で細かく書きますが、病院のリハビリに結構、通い人差し指は60℃まで曲がるかどうかみたいな感じだったのですが、今は普通に曲がっていて、ピアノもギターも怪我する前と同じようにできています。
6つの病院で保障された「一生曲がらない指」は、ほぼ「完治」しました。

その僕自身の指を治す時に、どちらも治療をやっている者なので、指の状態を解剖学、東洋医学の両方から2人で検討したのですが、その先生も「証」(東洋医学の体質)でみることができることがわかりました。
特に解剖学に造詣が深いところがすごいと思いました。
僕は常々、漢方治療(東洋医学)をやるにしても、西洋医学の基礎生理、病態生理、薬理は理解しておくべきだという考えで治療していますので、解剖学に詳しいというのは、すごく共感しました。

「鍼灸の人もちゃんと証をみれるんだ」と思い、鍼灸業界を誤解していたなと反省しようとしましたが、その先生に聞くと、鍼灸業界は漢方業界よりもひどく「マニュアル治療ではなく、東洋医学治療として鍼灸治療ができる人間は、全体を100%としたら全国で5%もないと思う」とおしゃっておられました。

つまり、ほとんどの鍼灸は、患者さんに言われた凝っているところや痛いところをその場だけ、緩和したりはできるが、本来の「証」をみて東洋医学的な調整はできないとのことです。

言うまでもなく、漢方も鍼灸も東洋医学なので「証」を見ない治療は「偽物」です。
この「偽物」というのは治る。とか治らない。ではなく、漢方薬や鍼を本来の正しい使い方をしていないということです。

当たり前ですが、2千年も歴史のある漢方薬と鍼を東洋医学のルールにのっとって正しく使用しなければ、本来の力は全く引き出せないと思います。
病名漢方(鍼灸)や症状漢方(鍼灸)でも治ることはありますが、それは、たまたまであって、治療者側は東洋医学的な治療方針や理論がないため運任せと同じになります。

そんな感じで、東洋医学理論にのっとった漢方治療を実践しているところを探すのも難しいですが、鍼灸はもっと難しいということです。

まず、家や職場の近くで東洋医学の治療として実践できている店があるとは思わないほうがいいでしょう。

漢方も独特の考え方や理論、用語がありますので、一般の人には理解しがたいですが鍼灸は、もっと理解しがたい分野になります。
ちょっと傲慢な物言いかもしれませんが、一般の方に良い鍼灸治療院かどうかなんて、まず判別はできないんじゃないかと思います。
僕は知識的な鍼灸の知識はありますが、僕でもその先生に会うまでは「どんな鍼灸治療院がいいか?」なんて判別できなかったと思います。

次回は具体的に、どんな鍼灸がダメなのかを書いてみたいと思います。


posted by 華陀 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月26日

生薬量が倍や濃度が濃いと効果が高いのか!?

最近、うちのメールによく似た質問が来るので、一般的にすごーく誤解されていることなんだろうなと思って、その事について僕なりに説明してみたいと思います。

何の誤解かというと「医療用の漢方薬は含有されている生薬量が多いから良く効く」とか「エキス量が多いから良く効くとか」といった類のもの。

実際、医療用としても販売している漢方薬メーカーの営業さんが、ドヤ顔で「うちの漢方薬のエキス量は医療用と同じで何倍も濃いものですから」なんて説明してまして、医者なんて、持ってきた資料を鵜呑みにする人が多そうなので「医者の中にも漢方薬の生薬量やエキス量が倍の方がいい!」なんて意味不明なことを信じている人がいるんだろうなーと思いました。

「エキス量が濃い」

有効成分が多そうだから、効きそうですよね。
でも、漢方薬で重要なのは、そこではないのです。

病院のお薬は、単独の症状に対して、薬の持っている作用成分の効果で、無理やり体の反応を変え症状をなくします。

例えば、痛み止めだと痛みを発する物質を薬の成分でカットしてしまうのです。
作用成分自体が痛みなどをカットしますので、当然、その成分は量が多かったり、濃度が濃いほど、よく効きます。

ただし、効くというのは、痛みを抑えるだけで、根本的に治るわけではなく、あくまで薬の力だけで効くのです。

漢方薬が濃度が濃くても意味がないのは、漢方治療の原則にあります。
そもそも、今から説明する漢方治療の原則を一般の方だけでなく医者も誤解しているから漢方そのものが誤解されているのです。

漢方薬は、漢方薬の有効成分が、症状を無理やりカットするわけではありません。
だいたいの病院は、この部分を勘違いしているから、頭痛という単独の症状だけを目標に五苓散を処方したり、ひどいのになると不妊症とう病名に当帰芍薬散や温経湯を処方します。

この方法は、漢方を習いたてのド素人の初学の頃は、そこから手をつけないと、どうしようもないので、しょうがないですが、本来の漢方治療では「西洋医学の病名や各症状に合わせて処方する」なんて方法は存在しません。

本来は「証」とよばれる病的体質を分析し、その証に対して漢方薬を合わせるのが正道です。
しかし、今の漢方業界は勉強しない人向けのマニュアル漢方治療という邪道が正道になっているというなんとも不思議なことになってしまっています。

証に合わせるというのは、簡単に説明すれば、冷えている人には、温める漢方薬を合わせるということです。
これでプラマイゼロで何も悩みのない健康な状態に戻ります。

漢方治療は痛みを止めるとか、ホルモンを活性化するといった作用で治療を考えるのではなく、患者さんが「冷えているか?」「余分な熱がこもっているか?」を判断し、冷えている人には、温める漢方薬を。余分な熱がこもっているには冷やす漢方薬を合わせていきます。

だから、冷えている人に温める漢方薬は薬になりますが、余分な熱がこもっている人を温める漢方薬で温めたらどうなるでしょう?
夏の暑い部屋で更に暖房をいれるようなものです。
もう、最悪な状態になります。

ちなみに説明上、簡単にしていますが、現実の治療では、冷えているだけ。とか、余分な熱がこもっているだけ。なんて単純な状態はありません。
上半身は熱がこもっていて、下半身は冷えていて・・・と矛盾した要素がいくつのも重なっているのが証の現実です。

漢方薬は、おなじAという漢方薬でも薬になる人もいれば、毒になる人もいます。

漢方薬の生薬量が多いとか、エキス量が濃いというのは、体質と合っていない漢方薬を処方した場合、もし効果が強ければ、よりひどくなるということです。

もう一つの問題は、漢方薬というのは、生薬量や煮出す時間(濃度)が、あらかじめ厳密に決められているので、医療用もそうでないものも、漢方薬である限りは同じ生薬量と濃度じゃないとおかしくなります。

漢方の治療原則は「中庸であること」つまり、真ん中のバランスが理想なので、
生薬量が多いとか濃度が濃いというのは、西洋医学では効果の高さにつながるかもしれませんが、漢方では「多い」という要素もバランスが崩れていると言えます。

例え効果が高くても証(体質)の分析を間違えて、余分な熱がこもっている人を冷えている人と間違えて判断し、本当は、余分な熱がこもっている人に対して更に温める漢方薬を処方し、そして生薬量が多かったり、濃度が濃いということは、更に温める。という間違いを増幅させる結果になってしまいます。

ちなみに「余分な熱がこもっている体質」の「熱」は「体が熱い」とか「熱がある」などの単純な症状だけでなく、全身の症状から総合的に判断しますので、病名や症状だけをあてはめて処方している漢方は、体質を分析していないのは、もちろんのこと、間違って処方していることすら、判断できていないと思います。

漢方薬で気にしないといけないのは、生薬量や濃度の濃さではありません。
その漢方薬に使われている生薬の「質」です。
食べ物と同じなので粗悪で、まずいものが、どれだけ、たくさんあったって、まずさが倍増するだけ。
モノの良さが重要です。

生薬の値段はピンキリで同じ生薬でも上質と下品では全然、金額が変わってきます。

そして、一般的に医療用の方が良さそうに見えますが、医療保険の漢方薬は薬価といって定価が決められています。
生薬は質が良いほど値段も高くなりますが実費の漢方薬なら定価を高くするだけで良いのですが、医療用は、それが法律で、できません。

企業は定価が決まっていて利益を出したければ、(原価)つまり生薬を安くあげるしかなくなってくるのです。
だから、僕は漢方薬の「質」は医療用ほど粗悪になるんじゃないかと上記の理由で思っています。
漢方の専門家としては一般の方と逆の考えですね。
実際に生薬の値段(仕入原価)が上がって、利益が出せなくなって撤退した漢方薬メーカーさんは何社もあります。
今、医療用で供給されている漢方薬メーカーさんも年々、薄利でキツくなっているとこぼしています。

漢方薬の効果を気にするなら「生薬量」や「エキス濃度」ではなく「質」ですね。
簡単に考えれば、要は天然の鯛などと同じで、漢方薬も安けりゃ悪いということです。
高いからいいとも限りませんが。コツは目利きと情報です。


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2016年08月13日

まごころ漢方薬店のお盆休みのお知らせ

まごころ漢方薬店からのお知らせです。

まごころ漢方薬店のお盆休みは【8/23(火)】のみです。
本日、【8/13(土)】、【8/16(火)〜20(土)】は通常通り営業しております。


posted by 華陀 at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

漢方薬を効きやすくする考え方!?

世間では、なんとなく西洋医学と東洋医学が分けられていて、漢方は「ゆっくりと効いてくる」とか「自然の食べ物に近い生薬なので体にやさしい」とか「根本的に病気を治してくれる」などのイメージがあると思います。

こういったイメージはありますが、例えば「なぜ、ゆっくりと効くのか?」「実際に体に優しいのか?」「本当に根本的に病気が治るのか?」と具体的に質問されると、おそらく、漢方薬を飲みたいと思っている患者さんだけでなく、大半の漢方薬を処方している医者や薬剤師も説明できないのが漢方業界の現実です。

つまり、漢方って実は「どんな医学なのか?どんな治療なのか?」具体的には、ほとんどの人が知らないけど「なんとなく困ったら漢方薬で治してみたい」とイメージする曖昧で不思議な医学になっちゃっています。

しかし、漢方は曖昧で不思議な医学ではありません。

ちなみに皆さんがイメージとして持っている「漢方薬はゆっくりじっくり効いてくる」は嘘っぱちです。
「漢方薬で病気を根本的に治る」というイメージも厳密には間違っています。
漢方薬という薬のみで根本的に病気は治りません。

西洋医学と東洋医学は、医学という名前はついていますが、似て非なるものです。
スポーツでいったら医学にあたる言葉は球技みたいなもので、サッカーと野球はボールを使う球技ですが、ルールや使用するものが全く違います。

漢方も西洋医学とは全く違うルールの医学です。
最も大きな違いは、病院の薬は「人工化学物で体に悪い」漢方薬は「自然で体にやさしい」そんなことではないのです。

本質的な大きな違いは人間の体を治していこうとする根元の考えが違います。

西洋医学は、外から薬(人工化合物)を取り入れて、本来の体にない。もしくは不足していた働きを強制的に起こし、症状をなくします。
いわば、化学の力で体を騙したり誤魔化したりするのです。

頭痛薬なら痛みを発する物質を薬の成分によって遮断して、その人の体本来のシステムとは別の働きで無理やり痛みを止めます。

薬を飲んでいるいる間は効いて、しばらくして薬の効果がなくなったら症状がぶり返す姑息療法とよばれるゆえんですね。

漢方の場合は、外部から強制的に力を変えてやろうとするわけではありません。
体内のもともとある働きが、何らかの影響でゆがんでしまっていると考え、元に戻すための治療を行います。なので、漢方では人間の体は元のニュートラルな状態に戻せば、あとは結果的に勝手に良くなっている。と考えます。

無理やり外部から手を加えようとする西洋医学と元の形に戻そうとする漢方。
全然、考え方が違います。

どちらも「薬」を使いますが、薬の使い方が根元から全く違うのです。
僕がこのブログで医者が西洋医学の病名を元に漢方薬を処方している「病名漢方」は、漢方じゃない!と言ってるのはこういう理由です。
そこには「漢方の治療理念」がありません。

治療の方向性は精神的な部分にも大きな違いがあり、西洋医学は自分自身がある種、参加しない医学です。
外部から見てもらって、外部からの強制的な働きで治していきます。
方向性としては病院や医者に頼る感じですね。
だから、医者は上から目線でやらないといけない部分があるのかもしれません。
見方を変えれば、押し付ける医療でもあるわけですから。
なので、傾向的に誰かになんとかしてもらいたいと思う人間と親和性が高い治療です。

漢方の場合は、違います。
治療の目的は、元の状態に戻すことなので、漢方医と一緒に体のどの部分が元と違うのかを探していかなければいけません。
病気の原因を探すというよりは、何のバランスが崩れているのか?

1つの原因を探すわけじゃないので、症状を調べる場合は、全身の状態、その他にも生活環境、食事や睡眠、ストレスなど、あらゆる場面でのアンバランスを探っていく必要があり、また治療の場合も「まかせていたらいいや」では治りません。

自分自身のアンバランスを見つけたら、体内の調整は漢方薬が受け持ってくれますが、その他は自分で調整していかないといけないのです、

ただし、その方法は、体質を分析すれば、おのずと自分がどうすれば良いのかが見えてきますので、あとはその調整を頑張れば、その時に初めて根本的に治ります。

漢方での根本的に治る。とは漢方薬のみで根本的に治るのではなく、漢方薬を選び出す時点で体質を分析しますので、その体質を元の良い状態に戻す養生も合わせれば根本的に治るということなのです。

漢方はこういった考え方なので、先生側も「治してあげる」のではなく、「一緒に治そう」といった感じですね。
僕と患者さんでどうやったら治るかを考えていく治療です。
なので、自分自身で変えていきたい!自分も参加したい!という方にはぴったりの医学です。

処方する先生側としては「僕が専門家だから治してやる。だまって治療を受けなさい」的な上から目線の場合は、漢方薬を扱うのに向いてないように思います。
漢方薬も漢方としての治療の力を発揮しないでしょう。

「漢方薬だけに頼る」治療は急性病ならOKですが、慢性病は根本的に治すことはできないと思います。
「何かに頼る」だけで治したいなら、漢方でなく病院の薬でなんとかしたほうがいいです。漢方治療との相性が悪すぎます。

こんな感じで、西洋医学と漢方は、使う薬の違いではなく、「体を治す考え」が違うのです。

あなたはどっちの治療と相性が良さそうですか?


posted by 華陀 at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月03日

アトピーは脱ステもステロイドを使うのも間違い

アトピーでも冬に悪くなる乾燥型の人がいたり、夏に悪化する人がいたり、はたまた、年中、ずっと悪い人がいたり・・・。

症状が強くなる時期だけでなく、湿疹の形も質も、人それぞれだったりします。
まだ、僕地震、治療に慣れていない初学の頃は、肘裏や膝裏、首辺りに湿疹ができるのがアトピーなんて、幼稚くさいことを考えていたこともありましたが、何年も何人もアトピーの人を治療していて、わかったことは、体内の原因で湿疹が出ている人、アトピー系湿疹に菌系の湿疹が混ざっている人、蕁麻疹的な湿疹が混ざっている人、薬剤性の特異な、ゆがんだ新種の湿疹みたいになっている人、乾癬になっている人、それらが、複数混ざっている人など、いろいろなタイプがあることがわかってきました。

アトピー自体が「奇妙な」とか「特定されていない」などの意味なんだから、いろいろな皮膚病の総称だといってもいいかもしれません。

病院ではあたかも、アトピーという特定の湿疹があるかのような診断をするから、ややこしいんですよね。
最初から「あなたはよくわかんない皮膚病ですね」と診断?していれば、ややこしくないのですが。
ただ、これ、医者が正直に表現したら「だったら診察代とらないでくださいね」って言われますね。

話が飛びますが、病院に行って、医者が診察した時に「よくわからない」っていう場面が多いのですが、なんで、その後の支払いで診察代が含まれているのか不思議です。
はっきり「わからない」って言ってんだから「診察代」はとれないような気がするのですが・・・
あれ、場所代?

まー、そんな感じで、僕も初学の頃は、さすがにアトピーに消風散、十味敗毒湯みたいな幼稚なマニュアル処方はしてませんでしたが、それでも「アトピーという体質に対して、どんな漢方薬が良いのだろう?」と今考えたら、よくわからない病気を目標にして体質を考えていました。

それから、もうすぐ10年になろうとし、いろいろなアトピーの方の治療をしている間に、アトピーがある体質を見るのではなく、冒頭にも書いたような多様なアレルギー反応の集合体としての体質を考えなくてはいけないという結論に至りました。

うちでは、アトピーが治りやすい人と治りにくい人の差が明確に現れていて、その違いも最近、はっきりとわかりました。

これも多様なアレルギー反応の集合体を発見するに至ったきっかけなのですが、女性は比較的に早く治るが、男性は結構、苦労するという治療経験です。

女性は、早い、遅いはありますが、確実に1歩、1歩、治癒改善していく感じです。
男性の場合は、良くなって1歩進んだかと思うと、次には斜め後ろに1歩下がるという感じ。

この治療の経過を最初は、ただ単に自分の腕が悪いと思っていましたが、女性側で治った人は、30年来のアトピーが完治している人だったりするのに男性側の場合は、それよりも、もっとキャリアの少ない10年位のアトピーの男性の方が苦労する。という事態になってきました。
なので、ここは治療研究として、うちで完治した人にインタビューしてみようと思い、治った後で今は治療していない人の何人かにインタビューしました。

そうすると、1つのおもしろい事実が浮かび上がってきました。
どんなにひどい状態でもうちの治療でアトピーが完治した人は、ステロイドの使用期間が短く、かなり昔に一切、やめていたのに対し、男性はほぼ、100%ステロイド使用は今も現役で、それも、使い方も結構ハデな使い方です。

ステロイドの薬理も副腎の働きも西洋医学の生理、薬理で理解していますが、なぜ、ステロイドを使っていると治りが遅いのかよくわかりません。

ただ、ここから更に突っ込んで考えていくと、ストロイドを使用していない人とステロイドを使用している人の漢方薬に体質差が見えてきました。

漢方治療って、体質のいろいろな東洋医学的要素が湿疹にどう関係しているのかを分析し、それを調整する漢方薬を選びます。

熱の巡りの悪さからきている湿疹なのか?
水の巡りの悪さからきている湿疹なのか?
肝の臓の機能が関係している湿疹なのか?
それらが全部絡んでいるのか?など。

「かゆみを止めるとか、湿疹の炎症を抑える」みたいな、そんなストレートで単細胞的なわかりやすい治療ではありません。
それだったら楽なんですけどね〜

その人の体質を推測し、その体質が調整されるであろう漢方薬を選び、飲まれる前に治療方針として「たぶん、こんな感じ体質が変わっていくはず」という推測を元に漢方薬を選ぶわけですが、女性というかステロイドを使用していない人の場合は、割合、推測通りの体内変化を辿るのですが、過去も今も絶賛ステロイド使用中の人の場合、予期せぬ体内変化を辿ったりします。

それで、治療が1歩、1歩進まなくなっちゃったりするんですよね。

手放しにステロイドが悪い!とは言いませんが、あれ、たぶん、長期間、強いものを使っていると体の働きを何か違うものに変えていってると思います。

そんな体内を魔改造してるであろうステロイドですが、魔改造するからといって、ピタッと止めても、これはこれで難儀です。

脱ステロイドで治すとかいう病院も増えてきていますが、うちに来られるアトピーの患者さんはキャリアが長いので、そのキャリアの中で脱ステロイドで治った(?)こともあるみたいですが、とりあえず地獄だし、結局、再発するみたいです。

ということなので、実際に悩んでいる人の現実をお聞きしていると、ステロイドを塗り続けたら、漢方薬がまともに効かない体になるし、脱ステは地獄で再発するしで、病院のステロイドは結局は、その場しのぎでしかないし、完治させたいなら、その場しのぎ位にしておいたほうが無難だと思います。

どうせ、最近の皮膚科ってストロングかベリーストロングのステロイドをただ、塗らせるだけだし、ステロイドの副作用的な2次的な湿疹になっている人もいるので、最早、皮膚科は医者なしのステロイドの自動販売機でいいんじゃないかと結構、本気で思ってます。
ちなみに、これはヘビーなアトピー患者さんも同じ意見でした。

うちでの治療は折衷案です。
いきなり何の代替えも補助もなく根性で脱ステするのは、無謀というか、よろしくない行為なので、漢方薬でかゆみの元を断ちながら、調子をみて、ステロイドのレベルを順に落として、なるべく早く、ステロイドをやめて漢方薬が素直に効く体にしていくといった感じですね。


posted by 華陀 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする