2017年07月13日

卵巣嚢腫の漢方治療3(漢方の治療)

前回の記事はこちらから卵巣嚢腫・嚢胞の漢方治療2(病院の治療)

卵巣嚢腫の治療相談はうちに結構、来られます
漢方薬で卵巣嚢腫をどう治療するのかを書き始める前におさらいですが、病院での治療は、どうするのかというと詳しくはこちらの 卵巣嚢腫・嚢胞の漢方治療 1(病院はどんな診断) を読んでもらいたいのですが、まとめると、

@卵巣嚢腫・嚢胞の部分摘出手術。
A卵巣自体の摘出手術。
Bホルモン剤

この3つにわかれます。ホルモン剤に関して、かならずしも治療になるのか、その辺りのことは、こちらので 卵巣嚢腫・嚢胞の漢方治療 2(病院の治療) 書いています。

病院でのホルモン剤の治療は、卵巣嚢腫の西洋医学的な見解の中に、「エストロゲンが関わっていることはわかっているが、ホルモン値は卵巣嚢腫がない健康な方と同じで正常である」というホルモン剤が治療になるのだか、ならないのだか、よくわからない感じで西洋医学の専門書に記されています。

実際に治療のつもりのホルモン剤を飲んで、かえって卵巣嚢腫や嚢胞が大きくなる人がいますが、これにはホルモンなどの内分泌とフィードバックというものが関わっていて、大きくなってもおかしくない理論も西洋医学的にあります。

ホルモン剤の決定的な問題は、不妊症でも同じなのですが、ホルモン剤自体の問題よりも、ホルモン量が、果たして、その人にとってどれくらい不足していて、どれくらい過剰なのかが、全くわかっていないことです。

よしんば、個人の必要な量がわかったところで、ホルモン剤自体は個人、個人、分量を変えられるわけでもなく、誰でも同じ分量を服用することになるので、治療が確信をもってできないのが現在のホルモン治療の問題だと思います。

となると、病院の方で自信を持って、おすすめできるのは手術です。
理想は卵巣嚢腫、嚢胞だけが、手術で取り除ければいいですが、卵巣のほとんどを除くことになったり、卵巣自体を摘出することになることも少なくありません。

漢方的には、最終的には体質によってタイプは別れてきますが、大きくはへそから下の下半身の部位を示す下焦部の血の水の巡りが問題になっていることが多いです。

現在の漢方では手術はありませんので、この下焦の血の巡りと水の巡りを整えていきます。

ここで西洋医学の手術と比較してみましょう。
卵巣嚢腫や嚢胞は放っておけば、卵巣ガンにも変わる可能性があるので、手術で取り除いてしまえば、少なくともガンになる可能性は低くなります。

ところが、この裏のリスクもあります。
それは「妊娠に悪影響を与えるかもしれない」ということと、漢方では人間の体で失ってよい臓器というものはありませんので、年配の女性の治療の経験から、卵巣がないことが直接的な原因ではないかもしれないですが、どうも更年期以後も血の道症的(ホルモンがらみの病気のこと)な症状で悩んでいる人に卵巣を摘出した人が多いのです。というリスクです。

リスクの方向性は、その人の捉え方もあるので、一概には言えないですが、少なくとも、まだ閉経していない人は、治療自体のホルモン療法で、ホルモンリズムを薬でむちゃくちゃにしちゃうのも問題だし、手術でとってしまうのも具合悪いわけです。

卵巣嚢腫はウィルスや菌が直接的な原因によってなるわけではありません。
病院の薬やホルモン剤でなりやすくはなりますが。

卵巣嚢腫の治療で使用するホルモン剤が卵巣嚢腫の原因にもなるのが人間のホルモン分泌の複雑なところですね。

漢方的には血と水の巡りの悪い状態が、長い間、続いて徐々に血と水が卵巣に溜まっていきます。
つまり、急に事故のように卵巣がおかしくなるわけではなく、ベースに血と水の巡りの悪さがあるので、僕ら的に自然治療から体質を考えると、卵巣の全摘出でない限り、嚢腫や嚢胞を取り除いたところで、また徐々に水と血が溜まっていって卵巣嚢腫や嚢胞を形成するわけです。

西洋医学では再発とかいいますが、手術が応急処置であって、手術では、血と水の巡りを整えていないので、もともと治療してないんじゃないのと根本的治療からみると思うのです。

もともと、応急処置なので、また卵巣嚢腫や嚢胞ができるのは、応急処置のままで「根本的には治してなかったもの」がひどくなるだけですね。

また、このような漢方の自然治療の考えからいくと、下焦の血の水の巡りが悪い状態が奥底であるわけですから、手術でとったところで、次は子宮自体の巡りが悪くなったりして、子宮筋腫につながると漢方的には考えます。

だから、西洋医学でも卵巣嚢腫と子宮筋腫は同じ項目で書かれていたのかもしれません。
根本的に治そうと思ったら、下焦の血と水の巡りを整えていくしかないのです。

病院で卵巣嚢腫や嚢胞が漢方で「治らない」と患者さんに言い切っている医者がいます。
もちろん、漢方薬で治せますとも言い切れませんが、おかしなのは、そういう医者って漢方のことを全くわかってないところが多いのです。(実際に患者さんに探ってもらいました)

漢方治療なんてしたことないし、やっていても、病名マニュアル漢方で漢方薬の治療というよりも、ただの販売レベル。

そんな漢方をわかってない人が、「治らない!」と言い切る根拠って、どこにあるのでしょう???

いいかげん「医者なら漢方を知っている」という、ざっくりした、まやかしのポーズはやめるべきではないかと思います。
東洋医学の基礎から概念、治療哲学等を勉強していないことは本人が一番、わかっていますからね。

漢方の治療というのは、こういった風に考えますので、ホルモン剤のように卵巣嚢腫、嚢胞が小さくなるのか、大きくなるのか確信を持てない不安定な治療でもなく、手術のような、応急処置的なものでもない根本的な治療を目指します。

漢方的には卵巣嚢腫や嚢胞は、下焦の血と水の巡りの悪さといっておりますが、あくまで大まかには、その傾向があるというだけで、細かくは一人一人、体質が変わってきますので、お悩みの方はご相談ください。

明らかに卵巣嚢腫のガン化の高そうな人は、手術を検討されたほうがいいですが、漢方が考える卵巣嚢腫や嚢胞は、下焦の血や水の巡りの悪さから考え、卵巣嚢腫や嚢胞になりにくい体質へと調整するのが目的ですので、手術と併用して治療されるのも良いかと思います。

ご相談ご希望の方はこちらの「漢方相談する」に現在の状態を入力し送信してください。

お問い合わせはこちらまで。



posted by 華陀 at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする