2017年10月13日

保険適応の漢方薬と実費の漢方薬の違い

ここで書いているブログは個人的な考えや思いもありますが、元のネタは病院や医者やネットの漢方情報に対する実際の患者さんの疑問だったりです。

年に二人もいない位レアですが、たまにトチ狂った医者か、病院や西洋医学の大ファンの人がブログに文句をつけてきますが、むしろ元ネタは患者さんが現場で体験し、心の中で思った真実を僕が代弁しているようなものなのでキツイことを書いているというよりも「王様、すっぱだかですよ!!」と親切に言ってるつもりなのですが、ごくごく一部の人には届かないようです。

うちによくある質問です。
「保険適応の漢方薬と実費の漢方薬ってどう違うのですか?」という質問の時に、ほとんどの人が「多分、漢方薬の質が違うんだろう」みたいに思いながら質問してこられるのですが・・・

これは当たっているようで的ハズレというか・・・

多分、サプリメントのノリで「品質がよければ、それだけ効きがいい!!」という感覚を漢方薬も同じノリで考えてしまっているんじゃないかと思います。

実際のサプリって中国から汚ったないコンテナで運んできた原料を「〇〇県産の上質のエキスが・・・」みたいに宣伝して売るのですが。

確かに品質の良し悪しは間違ってはいないのですが、重要度でいうと2番手です。

漢方薬において重要なのは品質よりも「体質と漢方薬が合っているかどうか」が最も重要です。
「体質と漢方薬が合っているかどうか」が最も重要です。本当に大事なので2回言っときます。

最も重要な「体質と漢方薬を合わせる」が重要度ランキング1位としたら、2位の「品質が良い」とは結構、離れています。

言い方を変えれば、最悪、漢方薬の品質が悪くても「体質と漢方薬が合ってたらそこそこイケる」ということ。

その絶対に外しちゃいけない漢方治療の重要なこと「1位 体質に合わせる」、「2位 品質が重要」を軽々とスルーしているのが、保険適応のツムラの漢方です。

体質は漢方とは何の関係もない西洋医学の病名マニュアルで処方する。
病院の悪しき漢方の習慣である病名漢方についてはこちらから ツムラが国民を欺いた「漢方」の大嘘Vol.1

品質、効果に至っても去年の週刊新潮で生薬の農薬管理を徹底していると言いながら現実は管理ができていなくてツムラの社員が自分の家族にツムラの漢方薬を飲ませたくないほど、農薬まみれになっているという記事がありました。

品質に関しては、現実にはわかりませんが、漢方業界では何十年も前から、ツムラの漢方薬が薄いと言われています。

友人で漢方相談と調剤薬局もやっている先生も自分で飲んでみても味というか効果は1/3位に思うとのことでした。

どれも個人の見解ですが、真剣に漢方相談している先生にツムラの漢方のことを聞けば普通に「効きが薄いよね」って申し合わせたようにいいます。そしてなぜか「みんな1/3位の感じ」と言います。

実は昔に堺市のツムラの勉強会で講師の医者が「ツムラの漢方薬は効きが薄いから重い病気は多めに使ったほうがいい」と言っていました。その時もなぜか「3倍量」でした。

そして、僕は実際、どうなのかを試したことがあります。
患者さんにスパイと臨床をしてもらったのですが、過去3人の患者さんで頭痛や鼻水、副鼻腔炎による鼻詰まりなど、わかりやすく治しやすい病気で、うちの漢方薬で症状が良くなったのを確認した後に5日ほど放ったらかしにして症状を再発させて、その後に病院に行ってもらい、ツムラの漢方薬を2倍量、3倍量と増やして飲んでもらったら、3人ともに「3倍量で先生のところの漢方薬の80%位の効果感がある」とのこと。

「80%って何?残りの20%の悪さって何なの?」とお聞きすると、効き始めるまでの時間とか、持続時間が、なんか頼りない感じだから、総合で20%引かせていただきました。とのこと。

そして、更にその後にまた漢方薬を飲まないで症状を再発させて、うちの漢方薬を飲んで、どう効いていたかという確認も行いました。

本当はどうなのかわかりませんが、実際にはこんな感じでした。
ツムラの漢方の品質に関してのブログはこちら ツムラの漢方薬は、なぜ効かないと言われるのか? その1

その時に患者さんが「もし、本気で漢方薬で治療したかったら結局、3倍量を出してもらって、漢方としての診察はナシに等しく、飲む苦痛も3倍、金額も3倍かかるから保険適応の意味がないっすね」って言っておられました。

思わず漢方薬の品質のくだりが長くなりましたが、漢方薬の場合は西洋医学の薬のように薬のある有効成分が何かの症状を抑えるのではないので、薬の力が強いかどうかが、良いかどうかとは関係がありません。

むしろ、漢方薬の効果の強さは、あなたの体質の漢方薬を受け入れられる強さとも合わせないといけないので「効果が高い=治る」にはなりません。

薬性と効果が強い薬はあなたの受け止める体質が弱く、漢方薬と体質のバランスがとれていなければ、漢方薬は毒薬と化します。

漢方薬はごく単純にいえば、冷えている人に温める漢方薬。
余分な熱がある人に冷やす漢方薬を合わせれば、体がニュートラルになって症状や病気が治るという仕組みです。

現実はやっかいなことに冷えているだけの人とか余分な熱があふれているだけの人なんて単純な人はいません。

実際は、足は冷えて頭はのぼせて、肝臓は熱をもって気は胸で滞り、水が下半身で溜まっているけど、首から上は水が不足しているみたいな複雑な体質で、しかも「冷えている」という判断も「足が冷たいから→冷え体質」にならず、実際の温度で判断するわけでもありません。

例えば「胃もたれ」でも「余分な熱が胃にこもっている」とか「胃が冷えている」とか「胃の気が停滞し機能が停止に近い状態になっている」など、いろいろな診断があり、しかもこの診断は処方した漢方薬で症状が治れば診断が合っていたことになるし、症状が治らなければ診断が間違っていた。という風に考えます。

だから、漢方と何の関係もない病名マニュアルで漢方薬を合わせたって意味がないわけです。

漢方薬は全種類、どれも良いもので悪いものです。
要は冷えている人に冷やす漢方薬を与えれば、それは毒なのです。
そのまま、それを体の余分な熱で困っている人に渡せば薬になります。

その診断が病的体質である「証」をみるということ。

さっきの漢方薬の品質としての良さと体質をみて漢方薬を合わせるというのは、料理が全くできない人に最高級の野菜などの食材を与えて料理してもらうのと、最高の腕を持ったシェフに最高級ではない普通の食材で料理してもらった場合、どっちのものを食べたいですか?ということ。

保険適応の病名マニュアルで処方している医者の漢方薬は言うまでもなく、料理が全くできない人。「切る→焼く→味付けする」ということしか書いてないアホみたいなレシピで料理したものです。

一方、食材が普通でも最高の腕を持ったシェフなら、めっちゃ美味しい料理をつくることができるのです。

だから、よく皆さん「やっぱり保険適応の漢方薬は品質が悪いですか?」とお聞きになりますが、問題はそこじゃなく、相談に1時間位かけてもらって東洋医学的な体質を診断するための問診も書いたかどうかが重要です。

品質なんてさっきの料理の話からいったら二の次。品質が悪くても体質をちゃんと診断して治療方針を考えて治療していれば、若干、時間がかかっても治ります。

実際、僕も昔に漢方薬局をお手伝いしていた時分に、時間はかかりましたが、ツムラの漢方薬でリウマチを治したこともあります。効果が弱いせいか時間はかかりましたが。

漢方薬の品質に関して「ドラッグのものはどうですか?」と聞かれたのでついでに説明します。
これも真実はわかりませんが、僕は昔、営業時代にドラッグさんと値段交渉していた経験がありますが、ドラッグは徹底して薄利多売で利益を出します。

なので経営上、高級なものを置けません。
また、ドラッグさんが想定しているお客さんも富裕層とかではなく、どちらかというと安いものを求めて来られる方が大半ですので店を存続させるマーケティング上「良くて高いもの」を置くと、在庫として、かえって弊害になります。セグメントが違うのです。

漢方薬は体質と合っていないと副作用になります。
つまり、どの漢方薬も良い効果があるし副作用にもなるので、東洋医学的な体質も診断できないし、東洋医学的治療を説明できない人の処方する漢方薬であれば「いっそ飲まない方が治療になります」と説明しています。


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posted by 華陀 at 17:37| Comment(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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