2014年11月04日

漢方薬を飲み始めてから調子が悪いのは気のせい?それとも副作用?

僕は特にうちで治療していくという状況でなくても、漢方に関する質問などにお答えさせてもらっています。
(うちで治療している方が優先なので場合によっては、お答えに時間がかかることがありますが)

そんな中、一番、多い質問が、病院で冷え症に23番の当帰芍薬散や更年期障害に24番の加味逍遙散など、なんらかの漢方薬を処方してもらったけれど、飲み始めてから胃が痛くなったり、むかつきが出たり、むくみが強くなったりし始めたけれど、これは気のせいでしょうか?という質問です。

要するに、この前、病院で処方してもらった漢方薬を飲み始めてから漢方薬の副作用らしきものが出ているといったもの。

漢方薬の副作用については、このブログで何度も書いているので内容が、かぶる部分も多いかもしれませんが、今一度、まとめて、この質問にお答えしたいと思います。

まず、前提としてご理解いただかなくてはいけないのは、漢方薬の副作用と病院の薬、つまり皆さんが普段飲んでいる薬の副作用は、副作用の考え方が全く違います

病院のお薬の副作用は薬として、薬として正式に承認される際に、いろいろな臨床実験を行って、何人かに一人、●●の副作用が出るといったものが発見されていて、副作用となるかもしれない症状などがあらかじめ、わかっています。

しかし、そういった症状等はわかっていますが、どんな人がどんな状況だったら副作用が起こるのかはわかっていません。

ただし、明らかに肝臓病など、他の病気を患っていたり、何か他の薬との飲み合わせなどで「副作用になるとハッキリ」とわかることもありますが、他の病気もない場合は、その薬に副作用が存在していることはわかっているのですが、

「どんな体質だったら副作用が起こるのか?」

「どんな状況だったら副作用が起こるのか?」

それは医者にもわからないのです。副作用が存在しているということがわかっているだけで、まー簡単に言えば運みたいなものですね。

同じ、病気で同じ薬を2人の人が飲んで、Aさんには副作用がなく、Bさんに副作用があっても、なぜBさんは副作用があったのかは説明できないのです。

「Bさん、運が悪かったね」なんてことにんなります。

エビデンスとかいってる西洋医学が意外でしょ!

漢方薬の場合の副作用は全く意味合いが違ってきます。

病院の薬の副作用は、元々、良い作用とダメな作用が存在していて、まれによくわからないけど、ダメな作用になることがある。といったものですが、漢方薬はそもそも、良い作用とダメな作用とに別れていません。

漢方薬は体質に合わせて処方します。

漢方薬の目的は病気を良い効果で治療するのではありません。

簡単な例えですが、手足が冷えている人を治すには温補といって、温める作用の漢方薬を使います。(実際には温める効果1つではなく、もっと複雑ですが)

これは冷えている人にとっては、良い効果の治療薬ですね。

ところが、手足の冷えがなく、のぼせ気味で汗をかきやすいなど、僕のような熱証とよばれる熱がたまりやすい体質の人にさっきの良い効果だと思われる漢方薬を処方するとどうなるでしょう?

冷えている人を「温かさ−3」としてこの温める漢方薬を「温かさ+3」としましょう。

そうすると差し引きゼロ。

東洋医学でいうところの中庸な健康状態です。

ところが、僕のように冷えがなく、熱がたまりやすい状態の人を普段は「温かさ+3」としましょう。

そして、温める漢方薬「温かさ+3」合計で「温かさ+6」で倍になります。

温かさもいきすぎると熱になります。

漢方の場合は、熱がそのまま体温で上がる熱だとは捉えません。

熱の症状としては、のぼせ、不眠、手足のほてり、耳鳴り、頭痛などいろいろとあります。

これが漢方薬の副作用です。

AさんもBさんも同じ種類の漢方薬ですが、Aさんにとっては副作用のない漢方薬

Bさんにとっては、最初から副作用しかなかった漢方薬です。

漢方薬って、病院の薬のように誰にでも良い効果があって、誰にも副作用がある。といったような理屈はありません。

通常の病院の薬は、副作用というものが、薬として、すで存在していますが、漢方薬は、処方する先生が体質を見間違え、漢方薬を選び間違えることによって、副作用が起こります。

つまり、「副作用の原因は、漢方薬を処方した先生」なのです。

漢方薬は、元々、良い効果や悪い効果(副作用)があるのではなく、ただ変化を与える薬なのです。

その変化は、体質と合っていなければ結果的に副作用となります。

先生が漢方の達人ではなくて、ことごとく体質とあっていない漢方薬を選べば、何百種類とある漢方薬全てに副作用の可能性があるわけです。

病院で処方された漢方薬を飲み始めた場合に、何か副作用らしき症状が出てきた場合、その漢方薬自体がどうかよりも、自分の体質と漢方薬が合っているかどうか?が問題なのです。

この時に副作用かどうかを判断しようと思ったら、次の条件がないと検討することが不可能です

@現在の東洋医学的な体質(西洋医学の問診ではない)はどんな体質なのか?

Aその体質に対して、どんな漢方薬を合わせたのか?

この2つの要素がわからないと副作用かどうかすら判断できません。

そして、大半の病院では、漢方薬を処方する際に東洋医学的な体質を判断する問診をとらないで西洋医学の病名や西洋医学的な考え方の症状をあてはめてマニュアルで漢方薬を選びますので、体質がわかっていません。

体質がわかっていないから、本来なら、それに合わせる漢方薬も選べないはずです。

真の漢方薬の副作用は「漢方薬と現在の東洋医学的体質と合っているかどうか?」でわかりますので、この2つともわからない方法で処方している医者の漢方薬では、副作用は判断できないということです。

なので、うちで副作用かどうかを判断するためには、東洋医学的な体質判断する体質判断表に入力してもらっています。

体質判断表

要するに初めに東洋医学的な体質判断がなければ「良い効果も副作用も判断できない」ということです。

漢方薬は、飲んでいたら、なんとなく症状が抑えられるというものではありません。

病院で東洋医学的な判断なしにマニュアルだけで処方された場合は「良くなるのも」「悪くなるのも」「何も変化がない」のも全部、「運」で考えるしかないです。

治ったらラッキー!副作用が出たらアンラッキー!

(医者はツムラなどの営業からもらう漢方薬の臨床データで効果や副作用を判断する人がいますが、東洋医学的な体質で考える漢方にとって西洋医学的な理論でとられた臨床データなど漢方治療と何の関係もありません)

ただし病院であろうと薬局であろうと「東洋医学的な体質を判断してから、漢方薬を選んでいる先生」だったら、僕に聞かないで、その先生に聞いたほうがいいです。

漢方薬はさっきのように決まった効果ではなく、処方した先生の弁証(体質判断や治療方針)で治療しますので、例え、副作用的な症状だったとしても他の先生は口出しできません。

その先生が副作用的な症状が起こっているのはなぜなのか?漢方的にビシッ!と答えてくれます。答えてくれるはずです・・・

うちでは、体質判断表に記入して送ってもらえれば、基本、他人の弁証に口出しはできませんが、うちだったら、こう考えるというお話はさせてもらっています。

●更年期障害など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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