2015年02月24日

ネットの中の漢方薬の情報を見分ける方法

お店に「ネットには漢方薬に関するいろいろな情報がたくさんありすぎて、どれが本物でどれが偽物かがわからないです。どれが正しいのですか?」

という質問が非常に多い為、その答えを書こうと思って書いたのですが、ネットの情報のウソホントの見分け方までしか書けなくて、肝心の漢方薬の情報の見分け方を書けませんでしたので、今回はネットの中の漢方薬の情報のウソホントの見分け方を書いてみたいと思います。

前回の記事はこちら 混乱したネット情報をうまく使う方法

今や漢方薬の情報もネットの中にはごまんとあります。
大半は漢方相談をしている薬局さんのサイトです。
漢方科がある病院や漢方をやっている医院などのサイトもチラホラ。
後は、漢方薬メーカーのサイトですね。
一応、専門のツムラさんから、今の漢方ブームににってサプリ的に売り込みたいゲッスいメーカーもサイトで漢方情報を提供していたりします。

それにブログ。ブログもうちみたいなブログは漢方相談をしているお店の人が書いているブログが多いですね。
素人の人が独学で勉強して漢方を説明しているサイトもあります。

全く店などが関係無いように見えるサイトも調べていくと結局、どこかの店が店じゃないように見せているだけだったりします。

皆さんのお悩みは、いろいろと主張の違うサイトがあって、どれが本物の情報なのかがわからないということがお悩みのようです。

ここで1つ大前提をご理解いただきたいのですが、漢方は西洋医学やその薬とは決定的に違う部分があります。

西洋医学の薬の情報などは、どのサイトであっても変わりありません。
変わりがあるとすれば、表現方法が難しかったり、わかりやすかったりといった、そんなところでしょう。
しかし、内容自体が食い違うことはありません。

これは、西洋医学の薬はあらかじめ厚生省で法的に認可を受けているからです。
また、西洋医学はある診断方法などは一定のレベルで統一されています。
血液検査の方法や検査数値はどこの病院で受けても同じですよね。

だから西洋医学関連の情報では「あっちのサイトでこんなことを言ってたけど、こっちのサイトでは全然違うあんなことを言ってる」なんてことはまず起こりません。

ところが漢方ではこれが簡単に起こります。
なぜ、お店や病院ごとに言ってることが違うのか?

それは漢方薬の効果や診断の方法は「絶対にこうしないといけない」というような西洋医学にあるような基準がないからです。

漢方は西洋医学の薬のように製薬メーカーが何十億もかけて研究し人工的に薬をつくりだすわけではなく、お米や豆などのように自然にあるものを組み合わさって薬になっています。

この効果は製薬メーカーや厚生省が決めているわけではありません。

漢方は2千年前から続いている生活に根ざした伝統医学で、ずっと昔から、先人の漢方家の経験や口伝、書物によって今まで伝わってきています。

2千年前から続いていて、おまけに中国でも日本でもいろいろな漢方家が自分の経験を伝えてきているので、ほうぼうで漢方薬の効果の考え方が違うわけです。

漢方薬の効果とは、その2千年の漢方治療の経験がいろいろな書物として残っているのもののことです。
ほうぼうの漢方家が自分の経験に基づいて漢方薬の効果を主張してきたわけです。

僕や本格的に漢方薬のみで治療している人間はそれらの書物を自分なりに解釈して更に実際に治療で使用してみた結果を踏まえて漢方薬の使い方をつかんでいきます。
参考にした本が嘘ではないですが、ベーシックなことを書いてあるだけで、実際の治療の場合の漢方薬の効果や使い方は自分で考え出さないといけないのです。

いわば、考古学から治療方法や効果を学び、自分の理論とつくりあげる感じですね。

歴史的にこういう流れがあるので「ある漢方薬に対して、どの効果だったら絶対に正しい」という概念はないのです。

漢方はその先生の治療方針や捉え方によって効果や治療目標が変わっちゃうのですね。
だから、先生ごとに漢方薬や漢方理論の説明が変わっていても、なにもおかしくないのです。

こういった調子で漢方の場合は、どれかの情報が絶対に正しい。という概念がありません。
漢方薬の捉え方はその先生の自由なのです。

では、そんなある種、好き勝手が通る漢方の情報をどうやって選り分けたらいいか?
それは、漢方の熟練度でみることです。

「あーここダメだな」とわかりやすいのは、西洋医学の病名に対して、ある漢方薬の説明をしているところ。

漢方は西洋医学とは何の関連もないので、西洋医学的な毛細血管の血流がどうとか、そういった説明が多く漢方独特の考えが感じられないサイトは偽物というか、レベルがかなり低い可能性が高いです。

大手メーカーが「頭痛や冷え性の方にぴったり」とか説明していてセルフで購入できるようになっている漢方薬の説明は専門的に言えば、完全に偽情報です。
そもそも一人ずつの体質をみないといけないのが漢方の根幹なので、たくさんの人に宣伝して同じ種類の漢方薬を売ろうとしていること自体が偽物以外の何物でもありません。

簡単にいえば、皮肉な話ですが「素人の方が読んでわかりやすいサイト」は漢方のレベルが低い可能性が高いです。漢方理論は独特ですので。

かといって四文字熟語っぽいものばかりで何を書いてるかチンプンカンプンなサイトは熟練度は高いかもしれないです。しかし漢方の場合、相手と相談しながら体質を分析するので、コミュニケーションが非常に重要です。
わけわからない言葉を並べ立てて漢方を説明するのは、僕は相手の配慮に欠けている。つまりコミュニケーションがどうなのだろうか?と考えます。

本物かもしれませんが、中には理論だけの頭でっかちの人もいるかもしれません。

西洋医学で名の通っている病院などのいわゆる「権威」もアテになりません。
医大でも薬大でも学生の時に漢方はほぼ勉強しません。
ちょっと漢方の本を読んだことがある人と同じ程度です。
後は、自分で勉強するしかないので、医者や薬剤師という肩書きは残念ながら漢方の治療では全く役に立ちません。それは西洋医学の方で役立ちます。

サプリメントの匂いのするところもアウトだと思います。
漢方で治せるのならサプリメントなんて扱いません。

なんかダメなとこばっかりですね。
でも、漢方の世界って本当にそうで、ほぼ勉強していないかじりか、めっちゃ勉強しているか両極端で下手したら漢方相談している先生の8割が、かじりだと僕はこの業界をみてきて感じました。

では正しい漢方情報をみつけるために必要な条件はなんでしょう。
それは、治療に対する姿勢でしょうか。どこかの漢方の本からパクってきたようなきれいな説明でなく病気や治療に対するその先生の考え、主張ですね。後、漢方の詳しい先生はみんなマニアックです、なので、そのサイトから漢方オタク感を感じるか。
なおかつオタク感を感じつつ親しみやすさを感じるか。
親しみやすさがないのは、コミュニケーション不全の可能性がありますから。

これらを参考にいろいろと調べてみてくださいね。
posted by 華陀 at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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