2016年03月23日

漢方は食べ物、西洋医学は覚せい剤!?

世の中の身体を良くする手段として病院の手術や薬、漢方薬、薬膳、サプリメントなどが代表的ですね。

これらの治療手段は、それぞれ、どう違うのか?
よく、うちの患者さんから質問されます。

これらの違いを化学的だったり、観念的だったりといろいろな方面の理屈をこねくりまわしてお話できるのですが、一般の人が治療として考える場合は、どういう属性のものかをスパッとわかるのがよいと思います。

そこで本当に簡単に説明すると西洋医学の薬は覚せい剤。
漢方薬は食べ物です。
そして、薬膳は当然、食べ物に入りますが、サプリメントは効果の考え方が西洋医学の劣化版といった感じです。

西洋医学の薬が覚せい剤?と疑問に思うかもしれませんが、治療の考え方が覚せい剤と同じなんです。
というか、病院の薬は治療の考え方も作り方も方向性は覚せい剤と同じです。

治療の考え方としては、覚せい剤は、実際はどんな感じになるのかやったことないからわかりませんが、薬学理論的に考えていくと、自分の意思とは無関係に気分が高揚したり、疲れを感じにくくなったりするわけです。

自分の意思とは関係なくというのがミソで薬自体が身体の働きを強制的に変えることができますので、いわゆるラリっている状態に変貌するわけですね。

これは、病院の薬も原点の考えは同じです。
西洋医学の薬は、基本的にその人の持っている体内の自然な働きを無視して、人工的に作り出した薬の力で身体の働きを変えてしまうわけですね。

だから、逆に言えば「どんな体質の人にでも、すぐに効く」わけです。

鎮痛剤は、薬の強制的な力で痛みを伝えようとする物質を働けなくして痛みを緩和します。
アレルギー剤は、薬の強制的な力で免疫反応を起こそうとする反応をカットして免疫反応が起こらないようにします。

覚せい剤と共通するキーワードは、どちらも人工的に個人差を考えずに無理やり身体の働きを変えるという点です。

そして、薬の材料は、人工的に精製したもの。
実は覚せい剤は、漢方薬の生薬である麻黄の中のメタンフェタミンという物質から抽出されたエフェドリンという物質をさらに化学合成したものです。

病院の薬も元は自然界の植物などから成分を抽出し、それを化学合成しています。
だから、考え方としては病院の薬も覚せい剤も同じなんですね。

サプリメントは食べ物を原料にしていますが、考えは覚せい剤や病院の薬とよく似ています。
食べ物の中の効果のある主成分だと思われるものを抽出しエキス化しています。

病院の薬もサプリメントも主成分だけを濃くしていけば、強くなって治してくれるという発想です。
それが本当なら、サプリメントだけで食生活が事足りすはずなのですが、サプリメントだけでは生きていけません(昔に1ヶ月間、サプリメントだけで生活した実験がありましたが、病気にはなりませんでしたが、衰弱していました。おそらく年単位では健康を保てないでしょう)

漢方薬と食べ物、薬膳は、覚せい剤の発想とは真逆です。
そもそも、麻黄を麻黄のままで使っている時点で真逆ですね。

漢方では、自然界のものには無駄がないと考えます。
ですので、食べ物も自然界から得たものをそのまま使います。

西洋医学で「主成分」と定義しているものは、あくまで現時点の分析技術で勝手に決めたもので、時代が進み、研究が進めば、あれは毒だったなんて話は、西洋医学の薬の世界ではめずらしくもありません。

だから漢方薬、食べ物、薬膳は真っ向勝負。
何千年と良いと確認されてきたものをそのまま使います。

どれが主成分でどれがいらないものなんて、そんな傲慢な考えで勝手に取捨選択しません。
全てが必要なもの。

その上で、どうやったら効果的に治せるかを考えられてきたのが、漢方薬です。
漢方薬は、強制的に変えることのできる強い効果で体内の働き自体を変えようとは考えていません。

その人の体内の働きのクセ(それが体質)を分析し、そのクセに沿って、その人の自然治癒力が働きやすいように調整、応援します。

それゆえに西洋医学の薬のように効果が明確ではありません。
体質を無視して効いたり、すぐに効かせるのも難しいです(急性病は体質と漢方薬が合えばすぐに効きますが)

それは当たり前なんです。
漢方は人工的な強い効果で体内の働きを無理やり変える気がないからです。

漢方薬で効果を見る場合は「効いたか?」「効かなかった?」ではなく、体質に沿って、良い方向性に進んでいるかどうかを身体の症状全体から判断していきます。

なので、病院がやってるような病名や特定の症状だけにスポットを合わせて漢方薬を処方している方法は本来の漢方から見たら間違いです。
そんな治療方法は漢方、東洋医学には存在しません。

考えが違いますので、漢方薬で治療する場合は、根元の考え方から変えていかないと漢方薬は、まともに扱えません。

食べ物は言うまでもなく生きていくために絶対に必要なもの。
薬膳は、食べ物と漢方薬の間のような感じですね。
それに薬効の強い生薬や食べ物で構成されているのが薬膳です。
治療の側面もありますが、食べ物と治療が半々な感じです。

なんか生薬が入ってたら薬膳ではなく、基本的には漢方薬と同じで薬膳も体質に合わせます。

漢方薬は薬効のある生薬だけで構成されたもので、積極的な治療が目的です。
体質を見誤ったり、漢方薬を合わせ損なったりすれば、副作用を起こしたり、悪い方向に体質を変えてしまうというリスクも出てきます。

だから、しつこいようですが、病名や症状だけで漢方薬を合わせてはいけません。

うちではこんな感じで患者さんに説明しています。


posted by 華陀 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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