2016年06月15日

漢方のネット情報は要注意!

うちではネット相談が多く、ネット相談のみで会ったことがないけれど、妊娠されたり、アトピーが治ったりした患者さんがたくさんいる中で、こんな話をするのも変な話ですが、ネットは高度な扱う能力がなければ、同時に危険なものでもあると思います。

最近は、最早、ネットやPCが苦手な人にとって有益な情報なのか?と感じることが多いです。

ちょっとネットの歴史をサラッとお浚いし、インターネットとはどういうものか、把握していただけたら、本当に良いサイトに辿りつけるのではないかと思いますので、ちょっと聞いてください。

ネットの黎明期は、Yahoo!に稚拙な情報が載り始めたり、反対に本当に専門家しか理解できない超専門的なものがGoogleの検索でひっかかってきたり、もしくは、対して良い情報でもないのに目端のきく人が先に書いたものが、まるで正しいかのように誤解された情報が載っていました。

それが、だんだんと情報が増え、結構、専門家の人がわかりやすく書いてくれている無料で有益な情報なども増えるようになってきました。

そのうち、インターネットの情報が商売に使えるようになるとわかると、まがいものの情報は一気に増えました。
それは企業がお金をかけて参入してきたからです。
企業の第一の目的は本当にいい情報を提供することが目的ではなく、自分達の商品を売りさばくための情報を提供すること。

企業の情報は巧妙でモロに売り込みにすると余計に嫌われることをよくわかっているので、あの手この手で、無料で有益な情報のようなフリをしてバラまくようになりました。

その後、ブログなどが登場し、素人の人もネットに積極的に参加してくるようになりました。
僕もその1人ですね。
ブログも最初は、本人が書いた本物の経験が載っていたのですが、それも商売に利用出来るとわかると、企業系はブログをモロに商売に利用するにようになりました。

「素人のフリをして、体験談などを書く」といったものですね。
もちろん、今も僕のブログのように本人が書いているというものもありますが、ブログの世界もお金を出して代行で書いてもらうというシステムが完全に出来上がっています。

うちでもたまに患者さんから誰かの不妊症の体験談ブログで「こうこう、こういう風に書いておられましたよ」って話される方がいらっしゃいますが、そもそも、それが、本当にその人の体験談なのか、どこかの企業が商売で素人演出のブログを書かせているのか、それを調べたほうがいいと思うことがあります。
こういう系のブログはサプリメントの会社がよくやってます。

「ブログ 代行」で検索してみてください。
「ブログ 代行 求人」など、宣伝のための素人のフリをしたブログを書くことは今やお仕事の1ジャンルです。

出会い系サイトのサクラの仕事が一つの仕事として成り立っているのと同じです。

僕は医療ジャンルなら、専門なので、そのブログが本当に素人の方の情報なのか、商売で書いているのかは大体、判別がつきます。
たくさんの病気で悩んでいる人の相談を受けてきた経験で、その方々が使わないであろう文脈や単語を使っているから、すぐにわかるのです。
でも、ネットに慣れてなかったり医学系の知識が苦手だと見抜けないかもしれません。

話が飛びましたが、要はインターネットは昔は専門的な知識がなくても、専門的なことを知ることができる便利なツールだったのですが、今は専門的な知識のフリをした、まがいものの情報を知ることができるツールになりつつあります。

現在のネット情報は真実の情報に触れようと思ったら、真実かどうかを見極めるための基礎知識がないと真偽の判断ができないのです。

医療系だとせめて基礎生理学や薬理、臨床データの読み方などが、わかっていないと、そのサイトで言ってることが本当なのかどうかが判断つかないんじゃないかな・・・

特に漢方系は、医者や薬剤師の医療系の専門家の中でもネットがなかった昔から超高度で全然、理解されてこなかったジャンルです。

高額な漢方の講演会に通っていても、ちんぷんかんぷんというのが当たり前だったので、漢方系のネットの情報は今も教科書の丸パクリか、漢方薬メーカーに言われたことそのまま書いている。という、先程の商売的な宣伝に近いような情報が圧倒的に多いように思います。

教科書といっても、漢方はその先生の思考と経験で治療方法が生み出されていくものなので、漢方の場合は教科書というよりも本当に参考にする程度の「参考書」なので、それが合っているとは限りません。

もちろん、僕のこのブログで話していることも正しいとか、そういうことではなく、漢方自体が、ある程度の基礎的な東洋医学の基礎的考えがあって、それを先生自身がどう捉えて、どう考え、どう処方し、治ったとか、悪くなったとか、どんな経験を積んできたかが、漢方であって「参考書となっている知識を知っている」ことが正しいわけでもなく、そこに答えもありません。

東洋医学の基礎理論自体も複数の考え方と流派があり、何種類かの考え方や解釈の仕方があったりします。
そこも、どれが正解ではなく、その漢方の先生がどの解釈を選択し、どの考えで治療するかです。
ちなみに僕は、日本漢方と古方を支持し、折衷派という流派を支持し、その理論に基づいてい体質を診断し、漢方薬を選びます。

一般的には中医学という考えが主流ですが、これは僕の考えでは「学校漢方」で学んだり、理解はしやすいとは思いますが、治せない。と思いましたので昔に勉強してやめました。
ただ、学校漢方だけあって、漢方という情報がキレイにまとめられているので、この理論では僕は治せないですが、患者さんに対する説明はしやすいので便利です。

ところで、病院は医療のトップなので、漢方もトップのように勘違いされますが、多分、医療業界で一番、漢方をわかってないし、西洋医学の思考方法は漢方から一番、遠い思考方法ではないかと僕は考えています。

病院や漢方薬局、漢方崩れのサプリメントを売りたい会社などが漢方のことをネットに書いていますが、ほとんどが教科書丸パクリの実践的でないものが多いと僕は感じています。

また、素人の漢方体験なども、
「東洋医学的な体質を見てもらって→治療方針を立て→その治療方針に沿って、漢方薬を選び→飲んだ後の検証をする」という東洋医学の基本ステップを踏まず、ただ病名や症状だけをあてはめて考えられたものを飲まされているケースが多いようなので、素人の方の漢方薬体験記も役に立つものが少ないように思います。

またネット上の漢方薬の話って「漢方薬のモノがいいかどうか」ということが、良く書かれていますが、実践で漢方治療している僕としては、漢方薬のモノがいいかどうかよりも、自分の体質をちゃんと分析してもらっているかどうか、その体質に合わせた漢方薬を選んでもらっているどうか。を気にしたほうがいいと思います。

@ 東洋医学的な体質は分析しないけど、漢方薬の品質は世界一。
(一般的によくある病名や症状だけあてはめて漢方薬を選ぶ方法で漢方薬のモノがいい場合)

A 東洋医学的な体質をみて、そこそこの品質の漢方薬を選びだす。

だったら、絶対に治療したいならAです。

理想は「東洋医学的な体質に合わせて品質の良い漢方薬を選ぶ」ですけどね。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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