2017年04月06日

検査だけで病気の原因がわかるわけがない

今日、患者さんとお話しをしていて、病院って狂ってるよな〜なんて思うことがありました。

その患者さんは長年、不眠で悩んでこられた方で、うちで漢方治療する前は、数々の病院で治療されていました。
その中で何回か不眠に対する精密検査をされているのですが、その中のある検査は、何の意味があるのかわからないとおっしゃっておられました。

その検査は、睡眠薬を飲んで、脳波を測り、1日通してレムやノンレム睡眠の状態をみていくのですが、何がおかしいって、眠れない悩みの人が、誰でも強制的に無理やり眠れる睡眠薬を飲んで眠れているかどうか測るわけです。

もう一度、言っときましょう。
誰でも強制的に眠らされる睡眠薬を飲んで、眠れているかをみているのです。

それで、検査の結果は、非常に断続的で短い時間でバラバラに散らばっているけれど、「合計したら、それなりに眠れているので大丈夫です」とのことだったらしいです。

この話を聞いた時、本気で、それが謎の不眠症を解明するための検査だと考えているのかと思いました。
無理やりにでも眠れるように開発した薬を飲んでるんだから、眠れるに決まってんじゃん!

むしろ、その不眠を治療するとして処方している薬を飲んでも眠りの深さが断続的なのであれば、自分たちがいつも使っている治療薬としての睡眠薬が、いまいち、効いてないんだから、睡眠薬を再度、何十億円、何十年かけて再検討したほうがいいでしょ!と思います。
ある意味、この検査で睡眠薬も対して効かないというエビデンスを発揮したのに、自分達の治療が頼りないということは気にならないのですね。

僕の息子も検査で摩訶不思議な経験をしたことがあります。
乳児の頃に授乳後、5回に1回位、30秒ほど手足の痙攣が起こるのです。
僕も職業柄、常に観察、問診、分析をしていますので「もしかして、てんかんか?」と思いました。

ところが、2週間ほど観察しましたが、授乳後の30秒しか起こらないのです。
それも毎回ではない。

一応、心配なので、堺市で乳児などの専門治療として有名な病院に連れていきました。
そうしたら、最初に言った言葉が、「今は、発作がないみたいですね。今度、一度、発作の起こっている時に来てもらえませんか?」

「あのー先生、日本語わかります?」って言いそうになりました。
もちろん、医者は日本人ですが。

「授乳後の30秒しか起こらない。それも5回に1回位しか起こらない」ということを僕はすでに説明しています。

その病院までは車で30分。しかも病院ですから、着いてから何分も、長い時は1時間以上待っての診察です。
それで、どうやって「授乳後の30秒しか起こらない。それも5回に1回位しか起こらない」発作を見ることができるのでしょう。

その病院に住み込みで、毎日、診察予約しておいて、病院で授乳しろとでも?
まーでも原因解明のための検査というのであれば、それが一番、ベストかもしれませんが、そんな指示はないどころか、検査をしましょうということで息子の頭にいろいろ線をつけて、音鳴らしたり、光を点滅させたり、していました。
てんかんかどうかを検査して消去法で消しておく。
ここまでは、検査としてはありでしょう。

その後、診察室に入ったら、机の上に「てんかんの治療指針」みないな本が開けてありました。
「今から勉強かよ!」しかも、患者に見えないように隠すくらいのプライドがないのにも、あきれました。
「俺、てんかんに関して素人だぜ!」って患者にアピールしてどうするの?
で、検査の結果、異常なく、それで終わり。
「異常ありません」だって、
「おいおい、1つの検査しかしてないし、自分たちの検査をあまりに過信しすぎでしょ?」
こっちは、てっきり、その検査で急激にひどくなる、てんかんではなさそうという消去法として、検査をし、ここから原因究明をするのだと思っていたのですが、1つの検査だけして「異常ありません」だって。

そこは「異常ありません」じゃなく「なんだかよくわからなかったのですが、こんな頼りないもので申し訳ないですが診察代は、いただいてもよろしいですか?」でしょ。

本質的な検査は症状の再現だと思います。
つまり、患者さんがしてくれるかどうかは、難しいですが、一度だけでも、診察中に授乳し発作が起こるかどうか?それが、まだ的を得た検査だと思います。

病院の検査って、自分たちの持ってる数少ない答えに無理やり、あてはまるように持って行こうとしてるだけじゃないのかと思います。イレギュラーは認めないし存在しないはず!!みたいな。

血圧などもしかりですよね。
本来は、なぜ、血圧が上がったのか?を調べないといけないのに、検査してみたら血圧が高いから血圧下げる薬飲め!って、問題のすり替えです。

高血圧には、腎臓などの何かはっきりした問題のあるものもありますが、大半の人の高血圧は本態性高血圧といって、要は「原因が複雑でいろいろありすぎて、何で血圧が上がるのかわかんない」というものなのです。

だから、治療しようと思ったら、いろいろ検査して、全身の症状、生活環境、生活リズム、精神状態など、ありとあらゆることを聞き出して、患者さんと一緒に高血圧の原因を考えていく必要があります。

それを、検査したら血圧高いから血圧を下げる薬飲めって、機械で検査してサプリメントを売りつける怪しいサプリメント屋ですか。

いつのまにか、病院の検査って、薬を売りつけるためか、異常がなかったという誤魔化しを通すための機械に成り下がっているように思います。

検査というのは、本来、その検査で答えが出るかどうかなんてわかりません。

昔、外科医の師匠に検査数値それぞれの相互関係の分析方法を教わりましたが、その時に「例えば、血液検査なんて、肝臓の細胞の死骸など細胞の死骸や燃えかすのゴミをみて、あーだこーだと言ってるだけだから、検査も所詮、人間の体のごくごく一部分の情報でしかないから、検査だけでわかった気になっちゃダメだよ」と教えていただきました。

なのに、現実は「検査で異常がなかったから大丈夫」
そんなわけないじゃん!
人間の体はそんな甘くないですよ。

病気なんて、ウィルスや菌などのよほどわかりやすいのでないかぎり、基本的には、なぜ、その病気になったのかわからないものですよ。
そして、一人一人違ってます。
病名って、なんとなく、ざっくりとジャンルでくくっているだけで、病名が一緒の人が体内の働きが全く同じなわけがないのですよ。

検査は、そんな一人ずつ、何が原因かわからない原因不明の病気をその時々で解明するための補助としてのごく一部分の情報でしかないです。

検査だけでは、その病気を治すのに全然、全然、情報が足りないはずです。
足りていると思っているなら、傲慢もいいとこ。
なので、病院はこれから、「検査で異常がなかったので大丈夫ですよ」というセリフは「検査して異常がなかったけど、これ以上は、僕にはわかりません」と言ったほうが、患者さんとの誤解もなくなると思います。


posted by 華陀 at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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