2013年12月10日

漢方薬を複数処方することは毒になることもある。

病院で複数、漢方薬を処方されていることがよくあります。
特に難病などの難しい病気になると漢方薬の種類が多いように思います。

新薬は難病になるといろいろな薬を処方します。

ある過敏性腸炎の患者さんは下痢止め系のもの3種類。
睡眠導入剤を1種類。
抗うつ系の薬を1種類。
ビオフェルミン(これ好きですね)
を出されていました。

メインは過敏性腸炎でそれに対する薬は3種類出ています。
通常の腸の蠕動運動を止める系のもの、腸の水分代謝を調整するもの、結構、きつめの自律神経から排便を止めるものです。

睡眠導入剤は病気で悩んでいたので、なかなか寝つけないのを訴えたらプラス。
抗うつ剤も似たような理由で処方されていたようです。
患者に言われたら薬をプラス!

西洋医学は身体を部品のように考えます。
西洋医学のお薬は基本、1つの薬で1つの効果です。

重い病気になってくるといろいろな身体のパーツがダメージを受けますので薬の種類はたくさんになります。
たくさんの薬の波状攻撃で身体を治そう!って目的ですね。

で、ここ漢方に自信あるとこらしいです。

処方をみせてもらって、思わずプププ。
いや、すみません。

自信のあるわりにえらい適当な処方だと思ったので。
絵にかいたようなマニュアル系。

処方されていた漢方薬は真附湯、柴苓湯、人参湯と田七人参です。

どれも確かに下痢や腸炎に使うものですが3つ一辺って!
ノリが完全に西洋医学!

漢方薬は西洋医学のように特定の効果があるのではなく、体質に合わせて処方し、その体質とあっていれば初めて漢方薬が効果を発揮するというものです。

漢方薬は西洋医学のように身体を機械の部品にみたてて、1つずつ薬をあわせていくわけではありません。

体質というのは、その人の全ての病気、症状を総合的に判断して割り出すのです。

でもこの3種類の処方をみたら、完全に西洋医学ノリ。
真附湯と人参湯なんて、系列がかぶってますから、どうせ出すのならどっちかにして、様子をみながら、順番に処方するべきじゃないかと勝手に思う次第です。

それに漢方では病位といって「どれくらいの強さの漢方薬を身体を受け止めることができるか」を見ていく必要があります。

この病位というレベルもその人の体質によって合わせていかなければいけません。
強い効果の漢方薬は、それなりに体力がある人が飲む事ができます。
強い効果の漢方薬は効果が強いのではありません。

強い性質なので虚弱な人には処方できないのです。
逆に穏やかな効果の漢方薬は効果が弱いわけではありません。

虚弱であれば、穏やかな効果が丁度、良いのです。
普段、スポーツをバリバリやってる人がインフルエンザでヘロヘロになっているのに、精をつけないさいってステーキはすすめません。
そんな時はいくら普段、体力があっても「おかゆ」が最適なのです。

これが合わせるということです。
効果だけに目がいってると、どんなときでもステーキという、なんとも空気を読まないおバカな人になってしまいます。

で、さっきの真附湯と人参湯は系列がかぶってます。
おかゆとダシのついたおかゆ、おじやみたいなもの。
「どっちかでいいよ」って処方。

問題は柴苓湯。
これは病位からすると体力のある人に使うもの。
体力のない人に使う真附湯や人参湯。体力のある人に使う柴苓湯。
体力があるか、ないのかどっちなんだよ〜って話。

3つ一辺に処方しているということは、西洋医学ノリでたくさん出して波状攻撃したら治るだろうと思ってるのかな。

この医者、漢方のことわかってないんじゃない?と思ったのはこういうわけ。

ちなみに1日飲む薬。
新薬6種類。漢方薬3種類。生薬1種類。
合計10種類。
うわ〜飲むだけで気がめいる。

まだですよ。すごいところは、ここから。
これだけ飲んで、前よりはなんとなくマシ。なんとなく。
下痢は下痢。水溶性下痢も余裕である。

うちで体質をみさせてもらったら、漢方薬3種類のうち、1つの種類の合う体質でした。
だから新薬は全部やめてもらって。(やめる指示はできませんので説明した)

治療薬は漢方薬1種類のみ!

これで3週間目から下痢が止まりました。
症状が止まってきたので、抗うつ剤必要なし!

体質を見極めて見極めて1種類に絞る重要性。
今回のケースに限らず、漢方ではよくあることです。
複数の漢方薬を飲まれている方は、本当にそれだけ必要なのか?
複数は体質的にみて必要なのかを先生に積極的に聞いてみよう!!

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2013年12月03日

できれば1種類の漢方薬まで絞って選ぶ

漢方の医学は西洋医学と同じように考えることはできません。
当たり前ですね。

だって漢方と西洋医学は発祥した土地(場所)も歴史も考え方も全く違うものですから。

その異なる医学を最近「ごっちゃにしてませんか?」って思わせるような人がいるようです。

例えば1人の人に何種類も漢方薬を処方する先生。
1人の人に「何種類も漢方薬を出しちゃダメ!」ってことではありません。

漢方は流派によって治療の考え方が違うので、中医学だったら1人の人に複数の種類の漢方薬を処方することがあります。

ただ、どう考えて何種類も処方したのか?
この【考え】があって処方したのか、どうかが重要です。

西洋医学は基本、1つのお薬で1つの症状を治します。
痛み止めは痛みを止めます。
下痢止めは下痢を止めます。
睡眠導入剤は眠れるように身体を誘導します。

1つの症状に1つの効果。

だから、いろいろな症状を訴えていくと、いろいろなお薬が増えます。
経験ある人、多いのではないでしょうか。

風邪がいい例で、風邪を治してもらいたくて病院に行くと、お薬は抗生物質から始まって、喉の痛み用に炎症止め、痰を切る薬、咳を止める薬など、風邪だけで、4種類以上になることもめずらしくありません。

ちなみに風邪に直接効く薬ってのはなくて、全部「その周辺の症状を止めるもの」です。風邪の治療でたくさんのお薬を処方してもらったのに、その中に1つも「風邪に効く薬がない」というのは、なんとも皮肉な話です。

ちょっと話がそれましたが、西洋医学のお薬は通常は1つの症状に対して1つの薬といった感じですね。

これと漢方をごっちゃにしている人がいるんです。
漢方薬は体質に合わせるっていうのは皆さん、なんとなーく知っていると思いますが、その体質って主に症状から考えていくのです。(症状だけで考えるのではないですが)

本来は、その症状をいろいろ組み合わせて、そこからどんな体質なのかを分析していくのですが、それを勘違いして、症状ごとに漢方薬を処方する先生がいますよ。

頭痛には五苓散、足の冷えには人参湯、胃腸の不調に六君子湯。
と一人の人に何種類も同時に処方します。

もちろん、中医学の考えからすると、いろいろ合わせていくのが好きな傾向がありますので、おかしくはないですが。
ただし、中医学は弁証論治といって体質に対して漢方薬や生薬を増やすのであって、症状に対して増やすわけではありません。

後、中医学の場合も元の中国では漢方薬を複数合わせていくというよりは、漢方薬の中身の生薬を追加で複数合わせていくので、日本のは「コレジャナイ」感があるような気もします。

漢方薬は西洋医学と違って、ある漢方薬に特定の効果があるわけではありません。
「ある体質の人は、その体質に合った漢方薬を合わせることによって全身が調整されて、症状や病気が治ります」という考えです。

「全身を調整していく」という部分が「効果」とも考えることはできますが「その調整力はあくまで、その漢方薬が合う体質の人であれば」という厳しい条件付きです。

誰に使ったって、無条件にその効果を発揮するわけではありません。

また同じ種類の漢方薬でも病気や体質の違う人に使うことによって効果(調整力)が変わりますので、この漢方薬は「どんな人の頭痛の痛みも止める効果」なんてあり得ないのです。

症状1つだけをとって体質とは言わないです。
全身の症状を総合的に判断していって、1つの体質を決定し、それに原則1つの種類の漢方薬を合わせるのですね。

頭痛→五苓散みたいなのは、頭痛という症状しか考えていません。
他に汗のかき方や、オシッコの回数や状態、便の回数や状態、冷えの有無など、全身いろいろ聞きながら、主に頭痛に効かせることができるのかを考えます。

「頭痛=五苓散」だと、なーーーーーーんにも考えていないので、
「今から、いろいろ考えますから」状態なんですね。

そもそも「1つの症状=1種類の漢方薬」だったら、医者や漢方医なんていりません。
だって、ネットでその手の簡易的なマニュアルみたいなものってあるじゃないですか。

それ見りゃ、誰でもできますよ。
今のなんでも調べられる時代に素人でもできることをドヤ顔でされても・・・
って感じですね。

漢方薬は1つの病名や症状だけに合わせるものではない。
ということですね。

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2013年11月13日

楽天から見る、本当に良い漢方薬のお店の調べ方

楽天ショッピングの2重価格表示が問題になっていますね。

「1万2000円のシュークリーム”は楽天が価格チェック済みだった 「ルール甘かった」と三木谷社長が陳謝」(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1311/12/news034.html

簡単に言えば普段から2600円で売ってたシュークリームを優勝セールにのっかって「通常価格1万2000円を今なら楽天優勝セールで77%オフの2600円」とやっていた問題です。

言わば価格の偽装。詐欺といってもいいと思います。
問題になった当初は三木谷社長は「そのお店が勝手にやったこと」と言ってましたが、ネットで「そんなことないだろ」というような意見が上がってから手のひら返して「正式に楽天が価格をチェックし審査した上で販売したものでした。すみません」とあやまっています。

実は楽天は IT に強い人達からすると、なるべく買わないほうがよいネットショップになっています。

うちも不思議なことなんですが、楽天で買ったものだけが1年以内に全部潰れています。
「そんなの他の店でも同じものを売ってるんだから、こじつけだろ」と言われそうですが、今回のように社長からして嘘ついて逃げるような会社の考え方に賛同して店を出しているようなところであれば、もしかしたら在庫の処分品だったりと店主の考え方もあまり客のことを考えて売っているようなところではないので、物の管理が悪かったのかもしれません。

こんな問題が起こる前から元々、楽天ショッピング自体が好きでないので、楽天で買い物をしませんが、これからは絶対に楽天では買わないでおこうと思いました。
ちょっと位、高くなったって他のショップで買います。
(だって楽天の買い物って正に安物買いの銭失いになりそうだから)

この前提をわかっていただいた上で本題です。

お店に来られた患者さんによく聞かれることがあります。

「本当に良い漢方のお店ってどうやって調べたらいいんですか?」

その簡単な目安に楽天などのショッピングモールにカート方式でワンクリックで漢方薬を買えるようにしているところは偽物の漢方薬のお店と言えると思います。

楽天に限らず要は相談を一度もしないでネットだけで漢方薬の通販が成り立つお店は偽物です。その中でも楽天にショップを出しているのはおそらく

「治すことよりも儲けること」しか考えていません。

だから、信頼できる漢方のお店の目星をつけたら、まず「●●漢方薬局 楽天」と検索しましょう。「そのお店の店名と楽天」で検索ですね。

それでその店が出てきたら、相談なしにカートのクリックのみで漢方薬が買えるかどうか確認しましょう。

買えそうだったらアウト。
一応、言っておくと表向きはページに「相談できます」とか「相談しましょう」とか書いてありますよ。いいように言わないと買ってくれないですから。
宣伝文句は関係ないです。結果的に相談なしに買えるかどうか。

買えたらアウト。
そこはおそらく「治す」ためでなく「儲ける」ためにやってます。
また楽天に限らず、そのサイトで相談なしにカートだけで買えるかどうかを探しましょう。買えたら同じくアウト。

最低でも、こういう店に相談に行く事を外していけば良い漢方薬のお店に行き当たる確率も高くなります。

そもそも、漢方薬は効果というものがあらかじめ決まっていません。
あらかじめ決まっているようにマニュアル的に処方する先生もいますが、あれは漢方理論がわからないので逃げて簡単な方法をとっているだけ。

漢方薬は処方する体質によって効果が変わります。
また漢方薬の副作用は全ての漢方薬にあります。

ただし副作用が起きる条件があります。
それは、体質と合っていない漢方薬を飲んだ場合。

うちで一番、ひどかった副作用はうちの嫁さん。
ちょっと特殊な水イボを治そうとある漢方薬を使ったら、3日間、歩けなくなりました。

それくらい、ヤバい時はヤバい副作用が出ます。
逆に体質みないでどっかの本からパクってきたような効果を頼りに処方してもウンともスンともいいません。

漢方薬は常に現在の体質と症状の変化をみながら専門家が確認しながら調整していかないといけないのです。
西洋医学の薬とは別物です。

そんな理由があるので、何も相談しないで買えてしまうということは、見方を変えれば売る方の先生は「あなたがどうなろうと知ったこっちゃない」ということです。

もちろん、責任はメーカーがとってくれますが、自分として漢方家?としては責任をとる気がないということをネットで宣言しているようなものです。

「うちの漢方薬は簡単に買えます。僕は体質など見る気がないです。または見る事ができませんので、勝手に買ってください。説明は本から適当な効果を抜き出して書いておいたので、勝手に読んで買ってください」

どんなに治りそうな良い宣伝文句が書いてあったって言ってることの本質はこういうこと。
先生の(本音)はこういう考え方なんですね。

ましてや、ネットの苦手な人を社長ぐるみで平気で騙そうとするような楽天ショップに賛同し、二重価格の詐欺をしているショップと並んで売っている店ですよ。

裏でそんなことをしているお店にあなたは相談にいきますか?

もし、真剣に相談したいのなら、そんな店はやめておいたほうがいいと思います。
安けりゃいいと言う人は積極的に利用しましょう。
ただし「治す」目的で買うのはやめましょう。目的が違います。
「買いやすかった。安かった。」で目的は全部達成されていますので。
そこに「治す」はありません。治ったらラッキーだったと思いましょう。

それでは「店名 楽天」で検索して確認してみよう!

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2013年11月05日

漢方薬自体が合わない体質ってどんなの?

「私は漢方薬が合わない体質でしょうか?」

いろいろな漢方薬を飲んできたけど、何も症状が変わらなかったという人に、こういったことを質問されたりします。

漢方薬が合わない体質の人はいません。
これは断言できます。

なぜかって?
それは漢方薬自体が合わないと考えている人は大きな誤解があるからです。

漢方薬はお薬ですが西洋医学のお薬とは全く違います。
ついつい「薬」ってついているので、同じように考えがちですが、漢方薬と新薬は別物。

もちろん漢方薬だって、お薬によって副作用はあります。
ただし、副作用も漢方薬は新薬とは全く違います。

新薬の副作用は出る時は出ます。
飲む前から何が出るか、出るかもしれないこと自体もわかっているものです。

しかし漢方薬は違います。
漢方薬は体質と合わなければ副作用となります。
もしくは何も変化が起こらない。
漢方薬はどれもが効果があるし、どれもが副作用があるし、どれもが効果がないんです。

「ほら、やっぱり!副作用があったり、何も変わらないこともあるんでしょ!私はそうっだったもの。やっぱり私には漢方薬は合わないんだ」

ちょ、ちょっと待ってください。

漢方薬が合わないといっても漢方薬は500種類以上あるのです。
見方を変えれば、500種類以上の体質があるということですね。
この体質と漢方薬を合わせていくのです。
難解なパズルみたいな感じです。

ここから考えれば、漢方薬が合わない体質じゃなくって体質に合う漢方薬を飲んでいない。
まだ出会っていないというこです。

漢方薬が新薬と全く違うところは体質を判断してからその体質に合う漢方薬を選びます。
鍵(漢方薬)と鍵穴(体質)の合わせパズル!
病名だけで漢方薬を選んだり何かの症状を止める効果だけを考えて処方したりしません。

アトピーによく使う漢方薬のグループがあります。
消風散や黄連解毒湯、荊芥連翹湯や温清飲、柴胡桂枝湯や小柴胡湯など。
他にもいろいろありますが、目的の中にはもちろん、かゆみを止めていくことがあります。

アトピーによく使うくらいですから、どの処方もかゆみを止めていく効果というか目標をもっています。

では、かゆみを止めるためにどれを使ってもいいのか?
後は、ダーツで選ぶか、好きなの選びなさいってなると思います?

そんなわけないです。
どれも湿疹のかゆみや湿疹をなくしていこうという目標をもって処方しますが、これらの効果が発揮されるのは、あくまで体質と合っていたら。
体質と合っていなければウンともスンとも言わない。
(そもそもウンはわかるがスンって何だ?)

大事だから、もう1回、言いますよ。
「あくまで体質と合っていたら効果が発動する!!」

どの処方もアトピーなどによく使いますが、要は体質と合っていなかったら1mmも、かゆみや湿疹を止めてくれません。

病院でやってる病名だけで選んでいる処方がいかにおバカな処方かわかりますね。

マニュアル的に選ぶ東洋医学的な根拠のないおバカ処方はそれこそ、ラッキーでないと当たりません。
偶然、当たらないことはないけどね。
この合わない漢方薬を何度も何度も処方されたら、何種類かめで「あっ!私は漢方薬が合わないんだ!」って思ってしまいます。誰だって。

それって、あなたの体質に漢方薬が合わないのではなく「選んでる先生が合わないのを処方してるから」
合わないのを選んでいるというより「合うものを選べない」と言ったほうがいいか。

だって、病名マニュアルで選んで、そう簡単に合うわけないですやん。
そう悪いのはあなたの身体ではなく、処方する先生の脳みそだったんですね。
(もちろん、体質は一人一人違うので僕だって、そのリスクは常にあります)

どんな漢方薬も合わない体質かどうかを調べる方法があります。

漢方薬は生薬でできていますが、その中で体質に合っていなくても短時間でわかるものがあります。

それは薄荷。
そうスースーして爽快な気分になるやつ。

ちなみにお菓子なんかの薄荷は漢方薬で使うものに比べたら、かなり弱いですよ。
生薬の薄荷は食べてもないのに袋、開けただけで目が痛くなって鼻の先もツーンと痛くなります。

それを食べて、ちっともスースーしない人。
そんな人は漢方薬が合わないかもしれません。
いないと思うけど。

きっと、あなたに合う漢方薬はありますよ。


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2013年10月08日

お店による漢方薬の違いって何?

漢方薬は病院や、漢方専門の相談のお店、漢方薬だけでなくサプリメントや目薬などいろんな薬も一緒に売ってる一般店などで販売されています。

後、ドラッグでも売ってるところがありますね。

うちの患者さんにもよく聞かれるのですが、売ってるところによって何が違うのかを教えてほしいとよく聞かれます。

専門店だとモノがいい漢方薬を扱っていると思われるでしょう。
もちろん、漢方薬自体の品質の違いはありますが、漢方にとっては、それが最も重要ではありません。

薬の質の善し悪しよりも重要なことがあります。
それは、体質に合っているか合っていないか。を考えて処方できるか。

一般医薬品は、通常は1つの症状に対して1つの効果です。
痛みなら痛みを抑える鎮痛剤。
花粉症なら鼻水を抑える抗ヒスタミン剤。
胃痛なら胃散を抑える胃腸薬。

ご自身がお店で買う場合、体質がどうとか考える必要がないです。
頭痛があるから痛み止めです。
誰だって、自分の症状に対して何のお薬を買えばよいかわかりますね。

でも漢方薬の場合は?

頭痛があるから痛み止めの漢方薬。
そんなのありません。

漢方薬は直接、痛みを止める成分があるわけではありません。
漢方薬は1つの症状に1つの効果ではないです。
またいろいろな効果が1つの症状を止めるわけでもない。

例えば、頭痛なら、血の巡りからくるのか?
水の巡りからくるのか?
身体の何のバランスが崩れて頭痛という症状になっているのかを考えていきます。

例え漢方薬に「頭痛に効きます」みたいなことが書いてあってもそれはウソ。
東洋医学でそんな「症状=効果」なんてありません。

体質のバランスが整って、その結果、頭痛が治ります。
漢方薬は「症状=効果」ではないので、治り方も飲んだらすぐに頭痛に効いてくれるかもわかりません。

一般医薬品は1つの症状に対して1つの効果なので、効いているか効いていないかを確認しようと思ったら、頭痛なら頭痛そのものが飲んで治るかどうかだけを見ていればいいですね。

一般医薬品の場合は、通常は飲んでから長くても40分もすれば、効くようにできているので、その時点で効いたか、効いていないかを判断できます。

1つの症状(頭痛)が40分後になくなったかどうか?
そのお薬が効いたかどうかを確認するのにこれでOKです。

ところが漢方薬の場合は、自分の気になっている症状が直接、初めに治ってくるかどうかはわかりません。

水の巡りが問題で頭痛を起こしている人であれば、今まで少なかったオシッコの量が増えるという変化があって、それから徐々に肝心の頭痛がなくなるかもしれません。

直接、頭痛がよくなる場合もあるし、治り方も個人差があり、決まっていないのです。

またそのよくなる時期も個人差があるので、わかりません。
漢方薬のパッケージが1ヶ月分であっても、それは、別にその期間飲めば、効果が出る期間ではないのです。販売上、そうしているだけです。

漢方薬の治療には個人差があります。

どの漢方薬を選ぶか? 
何の症状に変化があれば効いてきているとするのか?
いつ(何日後)頃に症状の変化があるとみるか?

この3つの条件を検討しないと効いているか効いていないかがわからないのです。

だから、漢方薬の場合はモノの違いも大切ですが、そういった体質を管理してくれるカウンセリングサービスの差の違いでみないといけません。

ドラッグは論外。
モノは悪いと思います。ドラッグの経営上、良いモノは販売できません。
漢方薬のマニュアル的な効果すら、店員は知りません。
知ってるのは商品名のみ。
飲む人自身が漢方の医学知識がなければ、ただの賭けですね。

病院は漢方専門でなければドラッグと同じです。
病院は西洋医学はちゃんと知っていますが、ヘタしたら8割の病院は東洋医学的な理論を知らずに漢方薬のメーカーからもらったマニュアルや資料の通りに処方しているだけ。

病院も本当に体質からみるような専門のところでないと意味がないです。

サプリメントや目薬などいろいろおいている一般の店と漢方専門店は、2種類にわかれます。
ちゃんとカウンセリングをしている店と、ただ漢方の説明をしている店。

カウンセリングを行う店は、一方的な説明ではなく、患者さんの問題を聞き出して、それに対して東洋医学的な解決方法を提案します。

もう一つは、一見、カウンセリングしてくれているかのように1時間ほど話してくれますが、よくよく考えたら、自分の問題点を聞き出しているのではなく、全部、一方的に先生が自分に言いたい事を言ってるパターン。

この場合は「漢方とは?」とか「漢方薬の効果とは?」とか向こうからの一方的な説明ばっかりです。

いろんなところで違いがありますが、モノの違いよりも漢方薬の場合は、サービスの違いを気にしましょう。

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2013年09月25日

漢方薬と漢方風サプリメントの違い

うちに相談に来られた時、過去に何を飲まれていたかをお聞きします。
病院のお薬やサプリメント、そして漢方薬。

その時によくあるのが「●●の漢方薬を飲んでいたのですが・・・」という話。
その飲んでいたものを詳しく聞いてみると、それが漢方薬ではないんですね。

以前にも記事にしたことがありますが、例えばタンポポ茶とか。
また、ややこしいのでは、全部、漢字で書いてある商品とか。以前、お聞きしたのでは爽月宝とかいう名前のものがありました。

これらは、漢方薬でも漢方でもなく、生薬を原料にした「サプリメント」です。

「えっ!でも漢方薬も生薬でつくられているんじゃないですか?」

そうです。
漢方薬も数種類の生薬で作られています。

だから、原料表示だけでいったら、対して変わらないかもしれません。
原料表示だけで言えば・・・

でも、これが治療になると天と地ほどの違いがあります。
違いを一言でいうと、漢方薬には東洋医学的な理論や根拠があり、生薬風サプリには東洋医学的な理論や根拠はなくオリジナルの勝手に考えた根拠だけです。

そもそも、漢方治療とは漢方薬の効果のことだけを指しているのではありません。
漢方薬とは東洋医学理論にのっとって体質を判断し、それに合わせて処方されるように考えてある薬が漢方薬なのです。

だから、原料の生薬自体の効果が、どうたらこうたらなんて、漢方治療では関係ないです。

何かが違うのかちょっとわかりづらいかもしれません。
説明が難しい。

例えば、あなたは、どこかの知らない詐欺臭いおじさんが「みんなが良くなったって言ってます」ということを「根拠」にすすめられたサプリメントと大学病院の高名な教授が10年の研究の末に莫大な研究費を費やして突き止めた「根拠」のあるサプリメントがあれば、どちらを飲みますか?

よほど、変わった人じゃないかぎり、普通は後者の方を選びますね。
だってそれなりにしっかりしてそうじゃないですか。「根拠」が。
根拠、証拠、それがあやふやでは頼りないし、飲むのが怖いですね。

後、薬の選び方が違います。
生薬風のサプリメントは、会社か個人が勝手に効果などの根拠をこじつけて、患者さんにすすめます。
生薬風のサプリメントをすすめるのに、体質を東洋医学的に診断する必要はありません。
というか、体質を診断して処方するという理屈や理論がありません。

誰かが「●●の成分が効果がある」「●●病に良い効果がある」とか勝手に決めただけです。
後はそれを信じるのか信じないのかは、飲む人次第。

生薬を使った漢方風のサプリメントと漢方薬も広い大きな目で見ると先程の詐欺臭いオジサンから買うか、高名な研究している教授から買うか、みたいな違いになります。

漢方薬は500種類以上あります。
1つ1つの漢方薬にはどんな体質の人に使うのか、どんな体質の人には、使ってはいけないのか。
どんな調整効果があるのか?細かないろいろな理屈や設定があります。

この理論や理屈は、2千年前からいろいろな漢方医に研究され、現在もなお、進化しながら残っている根拠です。

何千年という、膨大な人数と研究の末にある診断方法と理論、それに見合う漢方薬なんですね。

ところが、生薬風のサプリメントは、どこかの会社か個人が勝手に考えたもの。
もちろん、漢方家が考えたものもあると思いますが、たかだか1人が考えたものと2千年間、研鑽された末に残っている理論。

どちらが、しっかりとしたものだと思います?

東洋医学からみれば漢方風の生薬サプリなんて、所詮、青汁などのサプリの領域を出ていないのです。

ただし、生薬風のサプリでも良いものもあります。
というか、普通の生薬を使っていない食品サプリよりは、はるかに良いものです。

ただ、東洋医学的な理論や理屈がないので、どんな体質だったら良いのか、どんな体質だったら合わないのかが皆目、わからないのです。

生薬風サプリにあるのは、新薬のエビデンスのできそこないのような理屈だけ。
●●成分が効くとか、効かないとか。

その性質からいくと、良いものでもメインの治療としては使えません。
だって、良いことしか理屈がないから、それがその人の体質に対してどんな変化を与えたのか考えようがないですから。また、漢方特有のどんな体質だったら合わないのかもわかりません。

ただ、ひたすら、良いものだから、飲んどこう。
3ヶ月飲んでも、よくわからないけど良いから飲んどこう。
めっちゃ、テキトー

否定的なことを言ってきましたが、生薬風サプリが全くダメなわけじゃありません。
メインにはなりませんが、補助としては使えます。

また、その生薬や生薬構成をみて、自分なりに東洋医学的な分析をして、どんな体質に合うかを考えれば使えるんじゃないかと思います。
(メーカーやつくった個人の「あれに良い」「これに良い」を鵜呑みにして従うのではなく、あくまで自分の治療方針に照らし合わせて考えるのがいいと思います)

それに生薬でも元々、漢方処方という形になっていなくて、昔から単体で効果を発揮するとされているものもあります。
霊芝とか鹿茸とか、牛黄なんかはその類いの生薬ですね。

これらは、東洋医学理論の中に理論がありますので、理論を踏まえて、うまく使うことができます。

そのモノが生薬風サプリなのか? 漢方薬なのか?
判別するのは難しいですが、漢方は効果で飲む物ではなく、体質を判断し、治療の目的や方向性を決めて、それに漢方薬を合わせるものだと頭の片隅でもおいておいてください。

「この薬は漢方の力で・・・」とか「この漢方は●●成分が■■に効いて・・・」なんて説明されたら、そうじゃなくて、まず「私の体質ってどんな体質なんですか?」って聞いてみてね。


posted by 華陀 at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月19日

漢方薬を飲む種類はなるべく減らすのがよい。と思う。

漢方と西洋医学は全くの別物です。
医学という「カテゴリー」が一緒なだけで球技という「カテゴリー」で言えば野球とサッカーくらい、使うものやルールが変わります。

まさか、野球のボールでサッカーしたり、サッカーボールで野球する人はいないでしょう。

でも病院の中には、そんなような勘違いをしているところもあります。
要するに西洋医学の病名だけで漢方薬を処方している先生は、野球のボールで必死でサッカーしようとしているようなものです。

誰か言ってあげてください。「野球のボールは野球のルールでやったほうがいいですよっ!」って。

ま、それはさておき、その他にも、いろいろな違いがありますが最も大きな違いは漢方薬はあらかじめ効果が決まっていないということ。

西洋医学のお薬はあらかじめ効果が決まっています。

アトピーで使用するステロイドが使う人の体質によって効果が変わることはありません。
効果は誰に使っても一緒。

でも漢方薬は体質によって効果が変わります。

柴胡桂枝湯という処方を「アトピーを持っている体質」の人に使うことがありますが、アトピーの薬ではありません。

また「アトピーを持っている体質の違う」の人には、さっきの柴胡桂枝湯はかえって悪くなる場合もあります。
要はアトピーという病名に漢方薬を合わせるのではなく、その人独自の体質に漢方薬を合わせるのですね。
漢方の場合は西洋医学と違って「ある体質にアトピーがたまたまあった」くらいに考えて処方したほうがよいです。病名なんて体質と直接は関係ないですから。

でも漢方薬の中にもあらかじめ効果が決まっていて変わらないものもあります。
例えば下剤的に使うセンナや大黄がソレです。

これらは、体質と関係なく効果も体質によって変わりません。
漢方では、こういった新薬のようにあらかじめ効果が決まっていて体質によって効果が変わらないものは「下薬」として区分し、使う場合に慎重にならないといけないし、なるべく長期間使わないように推奨されています。要するに薬としては低レベル。

漢方薬と西洋医学の勘違いで他にこんなのもあります。

たくさんの漢方薬を処方するほど効果が増すと勘違いしていること。

西洋医学のお薬だと、たくさんの種類のお薬を出すことがよくあります。
血圧下げるのに3種類の薬。
痛み止めに1種類の薬。
眠れるように2種類の薬。

各病気や症状ごとに薬を出していきます。
気づいたら6種類とか、ドえらい数の種類の薬を飲んでいることもあります。

漢方で、これと同じようなことをやってしまうのもNG。

漢方は薬を選ぶ時に病名や症状で選びません。
さっき、書いたようにそんなルールは一切、漢方にはありません。
そのヘンテコなルールは西洋医学の業務で忙しい医者などがマニュアル的に処方できるようメーカーなんかが勝手に考えたものです。

患者さんの持っている全ての病気や症状を総合的に分析して、1つの体質、そして、その1つの体質に対して合う1つの漢方薬を選び出すのです。(合病、兼病など例外もありますが)

「えっでも、たくさん飲んだほうがいろいろ効くんじゃないの?」
そんな意見もあると思います。

でも、それもフォローしてくれます。
なぜなら、1つの漢方薬は平均、8種類位の異なる働きの生薬で組み合わさっているのです。

だから、1つの漢方薬であっても何種類もの生薬で治療しています。
そして、その種類や組み合わせは多すぎず、少なすぎず、絶妙なバランスで成り立っているのです。

複数の異なる働きの生薬が絶妙な組み合わせやバランスで成り立っているので、漢方薬として1つの決まった効果というものはないのですね。

少なくともあらかじめ決まった効果というのであれば、8種類くらいあることになります。
「葛根湯ってどんな効果なんですか?」って聞かれたら、「あれとこれとそれにあれもこれも」となります。

でもそうじゃない。
その絶妙な組み合わせとバランスの働きの必要な体質の人に合うものなんですね。

なので、漢方薬は病気ごと、症状ごとに何種類も処方するものではありません。
だって、それだったら漢方薬3種類×中の生薬8種類=24種類の効果。
しかも、中には被っている生薬などがあって、どれがどう効いているのか、いくら賢い人でも良い悪いを判断できません。

結果「よくわからんから、しばらく飲んどけば」
みたいな「適当な治療」になっちゃう可能性があります。
「実は処方した先生がわかってない」みたいな。

一度にたくさんの種類の漢方薬を飲まれている人は、ひょっとしてルール無視して体質に合わせないで病名や症状ごとに漢方薬を合わせているのかもしれません。 どの漢方薬がどう身体、体質に影響させているのか?を確認したほうがいいですよ。


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2013年08月14日

何ヶ月も同じ漢方薬を飲んでいる人は危険かも・・・

漢方治療には、大きな誤解があります。

それは、初めに漢方の先生に選んでもらった漢方薬を3〜6ヶ月飲めば、ジワジワと効いてくるということ。

漢方治療は体質に合わせて漢方薬を選びます。
なので手順としては、症状やら、過去の病気、現在の仕事や生活の環境、家族の病気などをお聞きして、その情報を元に東洋医学的な体質を診断。

そして、体質にあった漢方薬を選びます。

ここでまた一つ、皆さんの無意識化で大きな誤解が生まれています。

それは漢方薬を扱っている先生が処方したものは体質に合っていると思ってしまっていること。

漢方薬を3〜6ヶ月飲めばジワジワと効いてくるということを事実とするならば、実は最も重要な大前提が必要なのです。

それは「先生が選んだ漢方薬が絶対に体質にあっている」ということが必要です。
でないと初回で体質と合っていない漢方薬を処方してしまっていたら、3ヶ月も3年も関係ありません。永遠に効いてきません!

漢方薬が体質に合っていたというのは、ご本人が飲んだ結果からわかります。
病気や体質によりますが、その結果がわかるのは短ければ1週間ほど、長くても1〜2ヶ月。
だから、そもそも3ヶ月位かけてゆっくりと効いてくるわけじゃないのですね。

漢方は無慈悲です。
体質と合っていない漢方薬はみごとに効いてくれません。

そういった事情から漢方には転方とか変方とかよばれているものがあります。
それは体質に合わせて漢方薬の種類を変更していくことですね。

・1ヶ月飲んで症状にあまり変化がない。
・漢方薬を飲み始めて、むしろ症状がきつくなった。
・胃腸の調子や便がおかしくなった。
・すごくよくなってきた。

体質は常に変化していきますので、その時点の体質にあわせて漢方薬も変更してきます。
なんせ、体質にあわせて500種類以上あるので、体質に合っているか合っていないか、わからないようなものを3ヶ月も飲んでいたら、治療に何年かかかるか、わかりません。

病名漢方や症状だけあてはめてやってる、なんちゃってマニュアル漢方の先生は、体質をみれない人が多いので、当然、漢方薬の種類を変更したくても変更することができません。

中にはそんな問診をとらない病名だけのマニュアルで選んでいる、なんちゃって先生も漢方薬を3ヶ月位たったら変更します。

でも、それは本来の変更ではありません。

病名漢方のマニュアルには、あらかじめいくつかの候補の漢方薬が書いてあります。
そして、3ヶ月位たつと、患者さんから「先生、何も変わらないんですけど」って言われるんじゃないかと恐れるわけです。もしくは「変わらんから、なんとかしてくれ」と言われます。

そして、どういう考えで次の違う種類の漢方薬を選べばいいのかわからないので、マニュアルの中にあるいくつかの候補の漢方薬を順番に試していくように変えていくのです。

もちろん、漢方ではこんな実験的な、あてずっぽうで漢方薬を変更していくわけではありません。

初回に東洋医学的な体質を診断していれば、使える傾向の漢方薬のグループというものが候補として出てきます。3,4種類位でしょうか。

そして、初回は最も治る可能性の高いものから飲んでもらいます。
漢方は「誰も答えがわからない結果だけが答えの医学」なので、
1ヶ月位飲んだ結果を患者さんからお聞きします。

飲まれてからの変化をお聞きし、そこから次の一手をどうすれば治るかを考え、
そのままの漢方薬を続ける場合もあるし、
どんどん、変更していくこともあります。

あてずっぽうで変更じゃありません。
変更するには変更するだけの「東洋医学的な理由」が必要です。
その「東洋医学的な理由」にしたがって変更します。

この時に注意しなければいけないのは、漢方薬は良い効果を与えるのではなく、変化を与えて、調整した結果、治るのです。

したがって、身体が良い状態になっていっても漢方薬を変更することがあります。
悪い状態だけじゃなく、良い状態も状態は変わっていますので、その変わった体質なりにあわせるのですね。

3ヶ月以上、同じ漢方薬を飲んでいて、何も変わらない人は「そろそろ、東洋医学理論的に漢方薬を変更してください」とお願いしてみてもいいかもしれません。


posted by 華陀 at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月16日

最も効果の高い漢方薬とは?

より品質の良い漢方薬が効果の高いものだと思われていることがあります。

「あの店は高級そうだから漢方薬もいいものを扱っていて効果も高いのではないか?」
「効果の高い漢方薬だったら、今度こそ治るかも」

しかし、これは半分は正解ですが、半分は間違い。

この考えって、漢方薬をサプリメントや新薬のような感覚でみていることがあります。
しかし、漢方薬の効果はそんな見方ができません。

サプリメントは、より品質のよいものでないと意味がありません。
サプリメントは良い成分を補充するものだから、食べ物と同じ。

質の悪い食べ物はよい成分など含まれていません。
ぶっちゃけ業界の人間から言わせてもらえば、むちゃくちゃな生活をしていないのにサプリメントで更にどうにかなりたいと思っているのなら、5000円以下のサプリメントはやめたほうがいいです。

要するに、むちゃくちゃな生活をしていれば、5000円以下のサプリメントでも初回は効いたように感じます。(出だしが低いので)しかし、それって見方を変えれば、サプリメントなんて飲まなくても生活さえ少し正せば良くなるレベルの人です。

だから、結局は5000円以下のサプリメントはお金の無駄になっちゃいます。
自己満足の世界ですね。

新薬は品質というより、より強いレベルのお薬は強い効果があります。
新薬の場合は、効果が高ければ症状は、より抑えられたりします。

そしたら、やっぱり漢方薬だって効果が高いほうがいいじゃないかと思いますよね。
でも違います。

新薬の効果にはあらかじめ1つの目的があります。

ステロイド剤なら湿疹などの炎症を止めること。
ステロイドを塗れば湿疹やかゆみが止まります。

強いレベルのものを使えばそれだけ、湿疹やかゆみを抑える効果も高くなります。
でも、対症療法なんで、塗っている間は強い効果を発揮しますが、薬の効果が切れたらまた湿疹は元通り。

慢性のアトピーの人は一番強いステロイドを塗り続けたって、結局、治りません。

効果が高くなるほどちゃんと治るわけではないのです。

うちでは、よく婦宝当帰膠を飲まれていた方から「先生のところの漢方薬の方が効果が高いですか?いいものですか?」という質問をいただきます。

もちろん、漢方薬を構成している生薬は食べ物に近いものなので、質の良いものを選ばないといけないし、よいものを選べば効果は高いです。

でも、漢方の場合は、効果は2番目に重要なことなのです。1番、重要なことではありません。
例え「最高の効果」をもっていてもダメな場合があるのです。

それは、体質に合っていない場合。
病院のお薬やサプリメントと決定的に違う点です。

漢方薬は体質に合わせて処方します。
処方薬の種類は500種類を超えます。逆に見れば、それだけの体質の人がいるということですね。

いつもの例ですが、体質に合わせるとは、冷えている人だったら、温補といって、身体を温める漢方薬を選びます。
逆に余分な熱がこもっている人だったら、清熱といって、身体の余分な熱をしずめる漢方薬を選びます。

例えば、身体を温める漢方薬が最高に良いもので、効果がズバ抜けて高いものだとして、それを余分な熱がこもっている体質の人に飲んでもらったらどうなるでしょう?

夏の暑い部屋で更に暖房をかけるようなもの。
気持ち悪くなって、いろんな副作用が出てきます。

なまじ効果が高ければ、より最悪ですね。

だから、漢方では、漢方薬自体が良いものかどうかよりも、ちゃんと体質に合わせることが、できているかどうかのほうが大事なのですね。

漢方においては、極端にいえば、

A. 体質には合っていないけど、効果が高い品質の良い漢方薬を飲んだ人
B. 体質に合っているけど、効果が低い品質の悪い漢方薬を飲んだ人

だったら、Bの人の方が治ります。Bの人のほうがというよりも、Aの人はなまじ漢方薬の効果が高ければ、よりおかしな体質になってしまう可能性もあります。そうなったら毒薬。

品質の良い効果の高い漢方薬を扱っていても、体質に合わせる事ができなければ、薬にならないということですね。
当然ですが、病名だけで漢方薬を処方している病院は、先生はそんなつもりはないでしょうが、毒になるか薬になるかを毎回、賭けで治療しているようなものです。

こうなるとツムラの漢方薬は品質が悪く効果が低いと業界で噂されていることが逆によいことになりますね。
だって、効果が低ければ、体質に合っていても合っていなくても変化がないので、少なくともクレームにはなりません。

ちなみに先ほどの婦宝当帰膠の場合も「体質に合っていれば、いいもの」だと思います。

体質に合っていれば・・・。

漢方業界の人間としての勝手な考えですが、婦宝当帰膠などの製品を売っている店は、お店の傾向的に誰にでもそれを勧めているという「病名漢方」と同じような感覚の先生が多いような気はしますが。

posted by 華陀 at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月18日

間違った漢方薬の選び方

漢方は以前より広く知れわたって、随分と認知度も高くなりました。

漢方を専門でやってる僕がこんな事をいうのもなんですが、まだ漢方の事を知らずにサプリメントで病気が治せると考えていた「痛い」時期は、

「漢方ってあの古くさい占いみたいなやつでしょ」

なんて思ってました。

現在は、漢方に対して以前に僕が思っていたほど、ひどい認知のされ方ではないですが、一般的にはまだまだ漢方って奴は誤解されてるな〜と感じます。

この誤解は、一般の人だけでなく、現時点で漢方薬を処方している漢方専門病院の医師や漢方専門薬局の薬剤師にもたくさんいると感じます。

先日、漢方の先生方が集まった勉強会で、こんな事を聞かれました。

「先生のところは不妊治療専門ですよね。不妊の人に一番効く漢方薬って何か教えてもらえませんか?」

アウッ、アウッ、アウトー!
一言でスリーアウト、チェンジです。

それっくらい漢方の事をわかっていない質問です。

そもそも「不妊の人って何?」って感じです。

西洋医学を中心に勉強してきている先生だから、そういう質問しちゃうのわからなくもないですが、漢方は西洋医学のように病名に対して処方するわけではありません。

漢方薬は体質にあわせるものです。

不妊症の人に「何かの漢方薬」ではなく、不妊症で悩んでいるAさんの「体質」に何かの漢方薬をあわせるのです。

どんな体質でも関係なく不妊に効く漢方薬や西洋薬なんてありません!


★漢方薬は「病気」に対して効くわけではない


仮に過去一番、妊娠することが早かった漢方薬を体質をみないで処方したって全く効かないこともあります。

漢方は「病気」を直接治す効果があるのではなく、「病的体質」を「調整」することによって結果的に「病気」が治るのです。


後、こんなことも言われます。
「それだけ、不妊症の治療を経験していたら、いちいち処方を考えなくても、できそうなので楽ですね」

これもさっきと同じ間違い。
だからこれもアウト

いくら経験しても、初めて来られる患者さんの体質はどんな体質かわかりません。

毎回が新たな体質との戦いです。

同じ種類の漢方薬を使うにしても、他の人と同じ期間飲んでもらったほうがいいのかもわかりません。

初回の体質も人それぞれですが、飲まれてからの反応も人それぞれ。
飲み方なども含めていろんな事を考えて、漢方治療をコーディネートしていかないといけないのですね。

■まとめ■
漢方薬を処方する際に漢方薬を選ぶための専用の問診をとらない場合は間違った方法です。東洋医学的問診なしで漢方薬を選ぶことは不可能です。

ちょこちょこと質問しただけで、五行論の説明だけで漢方薬をすすめるのは、間違った方法です。漢方薬は漢方の不思議感覚を押し付けて売りつけるものではありません。

ネットや本などを見て症状だけをあてはめて選ぶのは間違った方法です。症状から更にすすめて体質を分析しましょう。


ということで、500種類以上もある漢方薬、
残念ながら適当に選んだって効きませんよーーー

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2012年06月11日

漢方業界はなぜ詐欺みたいな方法がまかり通るのか?

漢方には、同病異治、異病同治という言葉があります。

同病異治は、同じ病気でも異なる治療になる。
つまり「同じ病気でも治す漢方薬は違うものになりますよ」と言う意味。

異病同治は、異なる病気でも治療は同じになる。
つまり「病気が違っても治す漢方薬は一緒ですよ」と言う意味。

要するに病名が同じだからって皆に同じ漢方薬なんて出しませんよ。
体質によります。体質に。って事を言ってるんですね。

ところが、病院や漢方薬局の中には、同病同治(こんな言葉ないですが・・・)
で漢方薬を選んでいる人がいます。

「同じ病気は同じ漢方薬で治せる」
てな感じでしょうか。その病院に通っている人はもれなく同じ漢方薬を飲んでるって事ですね。

何かっていうと不妊症に当帰芍薬散、温経湯とか。
風邪に葛根湯といったような病名のパターンで選ぶやつ。


ブログではこういった方法の話をさんざん言ってますが、「病名漢方」っていいます。
「ヤブ漢方医」の代名詞みたいなもんです。

ちなみに、風邪に葛根湯しか出さない医者は昔から「葛根湯医者」と言って治せないヤブ医者の事を言います。

昔、師匠に言われました。
「漢方薬を選ぶ時は、その人の候補になるべき漢方薬の種類をなるべく多く考えなさい」

例えば、不妊症の人の漢方薬を考える場合、
当帰芍薬散か温経湯だけでなく、六君子湯や逍遙散、小柴胡湯、女神散などなど、体質にあてはまりそうな可能性のあるものは、できるだけ考えろッ!ということです。

これ、考える候補の漢方薬は少ないほうが楽です。
だって当帰芍薬散か温経湯どっちかで考えればいいだけだから。
ひどいのになるとわからないので両方出します。

でも、漢方の真髄は、まず、なるだけたくさんの処方を考え、体質の見方にバリエーションをもたせてその後、ギューとそのたくさんの候補の漢方薬の中から絞り込んでいくのですね。

そうすることによって、より体質と漢方薬のマッチングの精度が上がるのです。

なぜ、「同病同治」で誰でもおなじ漢方薬を処方するのでしょうか?

それは、体質を分析できない、漢方薬をたくさん知らないのに加え、ツ○ラさんの勉強会なんかで、「不妊症には当帰芍薬散を出すといいですよ」っていうような簡単漢方の指導をしてるからなんですね。テキトーすぎッ!!
posted by 華陀 at 18:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

漢方薬の真髄は風邪の処方にあり

漢方は、風邪などの流行り病の治療からはじまっています。

今でこそ、インフルエンザは、それほど死亡率の高い病気ではなくなりましたが、昔は、感染力が高く次々に死んでいったため、それをなんとかしようと漢方薬の使い方が試行錯誤され発達しました。

漢方では基礎中の基礎ですが、実は最も体質判断と処方が難しい病気でもあります。

慢性病の体質の場合、みじかい期間で体質がどんどん動いていくことはないですが、風邪の場合は、体質がどんどん変化していきます。

だから、本当に漢方薬でピシャッと治そうと思ったら、1日おき、できたら、3時間おきに漢方薬をしていく必要があります。

漢方では、ウィルスが侵入して、それが粘膜を炎症させ・・・というように西洋医学のように具体的にはとらえません。

風邪(かぜではなくふうじゃ)がからだの表面から侵入し、いろいろからだの状態を変えながら(症状が変わる)からだの中に侵入していくと考えます。

漢方の大家である藤平先生が戦に例えておられるのですが、まさにそんな感じ。

からだの外の防衛網から風邪がどんどん侵入してくるのです。

それを迎え撃つのが、漢方薬。

戦のステージは5段階にわかれていて、最後まで攻められると死に至るといった感じ。

このステージを三陰三陽というのですが、三陰三陽の6つのグループごとに漢方薬がわけられているのです。

第一ステージは太陽病。
はじめに敵と接触した時ですね。

この時の漢方薬は越婢加朮湯、麻黄湯、葛根湯、桂枝湯、桂麻各半湯などの中から体質に合わせて使います。

第2ステージは少陽病。
敵が侵入し、鼻やら、喉を壊しながら進んできます。

この時の漢方薬は、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、桂麻各半湯、香蘇散、麦門冬湯などです。

第3ステージは太陰病
胃腸などがやられてしまう状態。

この時の漢方薬は、人参湯、竹茹温胆湯。

そして、最終防衛ラインは少陰病。
ここまでやられると、体力がなくなり、からだが冷えきっています。

この時に使う漢方薬は、麻黄附子細辛湯、真武湯です。

慢性病では、ここまで病気のステージを明確にわけてはみませんが、風邪は、わりあい、この病気のステージを意識して処方しますよ。
posted by 華陀 at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月13日

レベルの低い漢方

症状をあわせるのではなく、病理で考える。

漢方は一般的に、2つの大きな誤解と間違いがあります。

1つめは、漢方薬を病名にあわせて処方すること。
2つめは、症状にあわせて処方すること。

漢方薬を病名にあわせて処方するとは、不妊症なら不妊症の人、全員に当帰芍薬散を処方するといった方法です。

漢方の理論を知らない人が、この方法をよくしています。

漢方は、体質にあわせて処方します。
不妊症というのは、ただ単に「赤ちゃんが授かりにくい人」を指しているだけで、不妊症の人は、全員体質が一緒ということはあり得ません。

手足の冷えが強くて不妊症に人。
月経不順の不妊症の人。

不妊症という病名(正確には病気ではないですが・・)は、その人の体質を現わしてはいません。

なので、不妊症の人、全員に当帰芍薬散は、かなり荒っぽい漢方的には、あり得ない処方の方法です。

そして、病名であわせる漢方からちょっと勉強をすると症状にあわせて処方をしようとします。

これは、病名であわせる漢方よりはマシですが、それでも症状だけで、ひとりひとりの体質にはあわせて選んだとは言えません。

「こんな症状のある方は、○○の漢方薬があいます」と書いてありますが、実は参考にしている本のレベルが低いほど、この症状の数が少ないです。

そして、本のレベルがあがるほど、その漢方薬にあう人の症状の数が増えます。

月経不順と手足の冷えがあるといった症状だけで漢方薬を選ぶとなると7,8種類があります。

漢方薬の種類を知らなければ、月経不順と手足の冷えから選ぶ漢方薬の種類は2,3種類になり簡単に選べるでしょうが、勝手に簡単にしちゃっても、当然、治りません。

例えば、温経湯は、病名的には、不正出血によく使います。
そして、適応症状としては、手がほてる、唇が乾く、足が冷える、腰が冷える、

月経不順などなどがあります。

症状であわせる場合、これらの症状すべてがあてはまる必要があります。だって、自分の都合であわない症状を無視しちゃったら、結局その漢方薬であっているのかどうかわからなくなるでしょ。

でも、現実は、すべての症状があてはまることはありません。

では、どうするか・・・

それは、漢方の病理で体質を考え、その病理や治法(漢方でどう治していくの方法)から漢方薬を選ぶのです。

病名も症状も病理もすべて、ひっくるめて考えないといけません。


まず体質を病名、症状、漢方的病理で分析。
そして、勝手に自分の知っている範囲の少ない漢方薬の中から選ばず、なるべくたくさんの種類の漢方薬の候補となるものを選んで。
その中から、さらに絞りこんで、選ぶのがベストなんですよ。


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2008年11月27日

温清飲は不思議な組み合わせ


アトピーやにきびなどの湿疹系から更年期障害や月経不順、うつ病や紫斑病まで結構、幅広く使います。

貧血や胃潰瘍、大腸炎による下血や高血圧、難病ではベーチェット病や尋常性乾癬なども応用することがあります。

漢方では、かっか、かっかして身体に熱がこもっている人の熱をさます清熱剤とか、逆に冷え症を温める温熱剤とかいったようなお薬があります。

これらは、だいたいどちらかよりの体質と判断して、処方するのですが、温清飲の場合は、温と清をどちらも備えた処方です。

温める役割は四物湯とよばれる処方。
冷やす役割は黄連解毒湯とよばれる処方。

これらが、一緒になった処方です。

温めもするし、冷やしもする。

これだけ聞けば、随分と便利な処方だなと思います。
また実際に応用できる範囲も広いです。

でもそれだけに、体質を見極めるのが難しい処方でもあります。

病にある方をみれば、どんな方も冷えている部分もあれば、熱のある部分もあります。
だからといって、誰でも温清飲か、と言えばそうではありません。

やはり、症状に熱も冷えもあるといった単純なものではなく、体質に熱も冷えも混ざっているといった判断が必要です。

そこが、温清飲の応用範囲の広いところでもあり、選ぶのに難しいところでもあります。


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2008年10月10日

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

蕁麻疹やにきびやアトピーの炎症の強いものに使います。

掌蹠膿疱症や鼻炎、蓄膿症、水虫、リンパ節炎に使う事もあります。

上記の病気や症状でも、炎症が強くなかったり、化膿していなかったら十味敗毒湯は使いません。

次項有かゆみが強く、できもので化膿していれば、使います。
病気になってからの初期から中期に使い、その後、病能がどんどん進行し、炎症の度合いが表面でわかりづらくなってくる陰証の体質の方には、あいません。

このお薬があう方は、中肉中背からやや体格のいい人で、神経的にデリケート
な方にあいます。

舌は乾燥した白苔です。

小柴胡湯の系列とも捉えることができ、小柴胡湯より更に炎症、化膿の強い方の体質改善にじっくりと使うこともあります。

処方の由来は、かの華岡青洲です。

排膿湯、托裏消毒散、千金内托散とも方意が似ているため、眼鏡これらの処方との鑑別が必要です。

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2006年07月26日

夏バテに清暑益気湯

あたり前ですが、冬と夏では、環境が全然違います。
人間の身体は、必死でその環境の変化にあわせる努力をします。

それにあわせることができなかったとき、病気となって外にあらわれてきます。

漢方薬は、身体が環境にあわせられなかった隙間を埋めてくれるのです。

清暑益気湯は、主に夏の環境に身体をうまくあわせられなかった体質の方の漢方薬です。

清暑益気湯はいわゆる夏まけの処方で、夏痩せなどにも使う処方です。
その他、慢性胃腸炎、疲労感の強い慢性肝炎、慢性頭痛、手足がだるい食欲不
振などなどにも使うことがあります。

どんな体質の方に向いているかと言うと・・・

軟便でからだが、だるく足腰に力が入りにくく食欲があまりなく、だんだんと痩せていく体質の方によいです。

夏まけだけでなく、日射病を予防するのにも役立ちます。

体格は、太っていたり、がっちりした人にはあまりおすすめできません。

舌の状態は、湿っていてやや白い苔がついている感じです。

まだまだ暑い季節が続きますが、夏の終わりにこんな体質の方は清暑益気湯です。

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2006年06月28日

八味丸

八味丸は主に頻尿なんかに使われるお薬です。

漢方薬は病名や1つ2つの症状だけで選ぶものではないので八味丸=頻尿のお薬というわけではありません。

では、他にはどんな方に使うのかと言いますと・・
腰痛、ぎっくり腰、高血圧症、動脈硬化症、脳卒中後遺症、前立腺肥大、前立腺炎、慢性腎炎、腎臓結石、腎不全、糖尿病、精力減退、夜尿症、産後の尿閉、婦人科疾患のおりもの、白内障等々です。

次項有漢方は、病名だけで選ぶものではないので、これにプラスどんな症状をお持ちの方か、つまりどんな体質なのかも重要です。

八味丸があう方の体質とは・・・
まず大きくは、胃腸が健全であることが前提です。
食欲の不振や下痢によくなったり、吐き気などがある人には八味丸はよくありません。

体格は華奢な感じで体力のない方
疲れやすく、喉の渇きを訴え、手足が冷え、浮腫みがあり、尿の減少や尿の障
害がみられる方です。


舌をベーッとしてみてみると乾燥の具合はほどほどでやや白い苔がのっている
感じまたは苔のない状態です。

夜間尿や頻尿だったら八味丸
これではあまり短絡的!

選ぶ選ぶ際には、重要なのは体質です。


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2006年05月05日

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

この漢方薬がよく使われるのは・・・
更年期障害、風邪、気管支炎、気道炎、微熱、肺結核、胸膜炎、腹膜炎、神経症、血の道、不眠症、発作性の動悸、心臓弁膜症、心臓病、慢性肝炎、狭心症
慢性胆のう炎
 などです。

病名から判断するとほんとにバリエーションにとんでいます。
そこでどんな体質の方があうお薬なのでしょうか。

体力が低下している方または、病気によって体力が低下している方で体格は
どちらかというとやせ気味で貧血傾向があり、みぞおちが上の方向につかえる
感じがあり、食欲もあまりなく、ときには微熱を発します。

頭痛や寝汗があり、夕方くらいにかけて疲れやすく動悸、息切れがすることが
あります。



特に顔面や頭から汗が出やすく喉や口が渇いて水が飲みたくなります。
舌はじっとり濡れた感じもあれば乾燥の感じがあります。


ひらめき柴胡剤を主としたお薬の中では、もっとも体力の低下した虚弱な方に使います。
昔の経験からもち肌の方にあうことが多いようです。

更年期障害に使うことがありますが、もちろんこれは、体質があえばの話

眼鏡心臓病に使う場合、柴胡桂枝乾姜湯によって比較的はやくよくなることがあり
ますが安静にしていないと再び悪くなることがあります。



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2006年04月15日

関節の痛みなどに使う越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

越婢加朮湯は、漢方的には水の問題などに用いる漢方薬です。
越婢加朮湯は、慢性関節リウマチ、関節炎、変形性関節炎、感冒、気管支炎、
アトピー性皮膚炎、ネフローゼ、腎炎、むくみ、陰嚢腫痛、翼状片の初期、な
どの悩みのある方に用います。

越婢加朮湯は越婢湯に蒼朮という生薬を加えた処方です。

このお薬は、割合体格のしっかりした体力のある方にあうお薬なので痩せていて体力のない疲れやすい方は服用するときは、要注意です。

この漢方薬があう体質の方は・・・
口が渇き水分をよくとりたがりジワッとした感じの汗が出てむくみを起こしやすくオシッコを頻繁に行くけれども尿量が少なく関節の痛みが強い方です。

舌の状態は乾燥していて白い苔が舌の上にのっかっているような感じです。

通常は体力のある方に用いる漢方薬ですが、局所的に強い症状の方、つまり関
節痛が強いとかむくみがひどいといった症状の場合は、痩せている感じの方で
もあうことがあります。


ところで越婢加朮湯は、なぜ体力のある方に用いるかというと麻黄という働きの強いお薬が入っているからです。
薬の働きが強いと効果が高いと思われがちですが、強い効果に耐えうる体力が
ないとかえって毒となってしまうことがあるのですね。

ちなみに心臓に問題のある方は麻黄を飲むときは気をつけないといけません。

漢方薬がなぜ体格や体力までみないといけないのか?
こんな理由があるからですね。わーい(嬉しい顔)

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2006年04月05日

荊芥連翹湯 けいがいれんぎょうとう

アトピーやにきびなど湿疹系によく使う漢方薬です。

お肌のトラブルだけでなく中耳炎や外耳炎、アレルギー性結膜炎、尋常性乾癬、副鼻腔炎、扁桃炎、頚部リンパ腺炎、円形脱毛症、ときには神経の衰弱などにも使うことがあります。

色白で華奢な感じの方にはあまり使うことがありません。
またアトピーやにきびなどの湿疹で、じゅくじゅくしている傾向のある方にはあまり使いません。



肌のトラブルの場合は、どちらかというと乾燥して痒みがある。といった状態
の方があっていると思います。

このお薬があう方の体質は、体格は、中肉中背で皮膚の色がやや浅黒く(患部が浅黒いものも含みます。)、炎症系のものは、すぐに化膿してしまう傾向にあります。
両手の平がジトッとしていることが多く、精神的には過敏なタイプです。
耳鳴りやめまいを感じることもあります。


舌の状態は、舌の上に苔がのっかっている状態で乾燥と水分で湿った感じは丁度、中間位

漢方自体の働きは、精神状態を鎮め、消化器をいたわり、温めて皮膚の新陳代謝を高める役目をもっています。

柴胡清肝湯は、同じ系統のグループになるので区別が必要です。


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