2015年06月16日

漢方を不可思議な治療にしないでほしい【願】

漢方というと東洋の不可思議な治療と考える人もいるようです。
これが、一般の患者さんならしかたがないのですが、実際に漢方治療の看板を上げている医者や薬剤師にこういう類が結構、いることが漢方業界の問題です。

僕は患者さんが初めて来られた時に以前はどんな漢方治療を受けていたかをよく聞きます。
理由の1つは、以前に飲まれた漢方薬でどんな変化があったかを探り、そこから体質を分析するためです。

もう一つの理由は漢方治療をしている先生の中には、不可思議な治療をする人がいるので、その話を楽しみのために聞きます。すみません、楽しみではなく勉強のためですね。

大半の漢方内科はツムラなどの漢方メーカーからもらったマニュアルや営業から貰った資料を見て、病名に対して漢方薬を選ぶか、漢方メーカーの勉強会で漢方で高名っぽい先生から聞いた漢方薬をこれまたマニュアル的に処方しています。
どちらにしろ「ある病名=この漢方薬」的な方法。

漢方薬局の方は、もうちょっとマシで、これに自分で買ってきた漢方専門っぽい本を読みながら、病名だけで漢方薬を選ばずに症状も、ちょこっと聞いたりして、病名と3,4の症状をあてはめて漢方薬を選びます。
そして、この漢方薬に更にサプリメントを漢方のフリをさせて、くっつけるみたいな感じです。

大体の病院や薬局がやっている漢方ってこんな感じなので話を聞いたって対して面白みはないのですが、たまに面白い方法をしている病院や薬局があります。

この間、患者さんからお聞きしたのは漢方の専門病院。
これがどんな方法で漢方薬を選ぶかというと病名ではないのです。
症状をあてはめるでもない。

では何かというとその人の好きな色。
それぞれの色に漢方薬が割り当てられていて、患者さんに色を選んでもらい該当する漢方薬を飲んでもらうみたいな。

最初、冗談で言ってるのかと思いました。
だって、僕は健康な時も病気の時も好きな色は青とオレンジだからです。
体調が良かろうが、悪かろうが好きな色は一緒。

つまり、この色診断?からいけば僕は健康な時も病気の時も飲む漢方薬は同じだということ。
漢方薬を飲む意味なしッ!

ちなみに色と心理からいけば、青とオレンジが好きな心理は理論的に分析しにくいと思いますよ。
でも、僕は心理学問的にどうであれ感性的にそうなんです。

これって体質に合わせないといけない漢方理論を根底から覆しているような。

でも、待てよ。漢方には古来より五色という法則があります。
例えば「肝の臓なら青色」といった感じに。
肝臓が悪い人は青黒く見えるとかそんな感じですね。

五色は好きな色を選んだりする理論ではないですが、これだったら、漢方薬を選ぶこととは何の関係もないけど、漢方薬を選ぶこととは何の関係もないけど(一応、2回言っときます)全くの的外れではないかな。

そうだったのか!と思って、その色と漢方薬の対応表を見せてもらったら・・・

「五色と何の関係もねーーー!!」
漢方理論との関係なんもナシっっっ!!

基本の漢方理論を無視してでも通す何か新しい漢方薬と色の関係を発見したのでしょうか。
僕には異次元すぎてついていけません。

最初、色と漢方薬を合わせるという方法を聞いた時「保険適応の漢方薬だけでも200処方以上あるんだから、それを1つ1つ対応させていったら、赤とか青とか基本の単色じゃ無理じゃん」と思いました。

200色以上に合わせようと思ったらRGBカラーの「BF914F」とか、カラー番号管理しないといけなくなるし、そもそもグラデーションのような微妙な色彩の違いを患者さんが見分けることができるのか?と思っていたのですが、5色くらいにざっくりと分けてあって、1色の中にいろいろな漢方薬が含まれています。

えーっ!同じ色のグループの中に数種類ある漢方薬はどうやって選別してるの?

結局、問診を分析してそこからちゃんと選んでるんでしょ?と思ってたら、もっと凄まじい事実が・・・

そこでは、問診は通常の西洋医学の問診でしか聞かないような問診しかとらないそうです。

「名前」「住所」「今なにかの病気で病院に通院していますか?」「お薬を飲んでアレルギー反応が出たことありますか?」みたいな普通の西洋医学の病院で最初に記入するあれですよ。

3分くらいで書き終わる問診。
あれの最後に好きな色のことを聞いているだけ。

東洋医学的に体質を分析するための問診を一切とっていないわけですから本気で色だけで漢方薬を選んでいるようです。

なんか、えーとッ・・・占い?

ちょこちょこ、医者や薬剤師という社会的信用性の高い方が、こういうことを真面目にやったりするから、漢方って不可思議な治療だと思われるんじゃないかと僕は思います。

もちろん、色と漢方薬の関係があるのかもしれませんが、正当に古典から勉強し「証」東洋医学的体質を立てて漢方薬を選んでいる僕はこんな選び方は見た事も聞いたこともありません。

いろいろな方法はその先生の個性でいいと思いますが、1つだけ間違っているんじゃないかと思うのは、なぜ、東洋医学的な体質を分析する問診を患者さんに記入してもらわないのか?

どれだけ個性的な漢方治療の方法であろうとこれだけは、これだけは最低限度の基本だと思います。
僕は漢方は西洋医学のような科学的ではないと思いますが、非常に理論的な医学だと考えています。

こんな流れだと西洋医学の3分で書ける問診表しかとっていないのは、東洋医学的な「証」(体質を構成する要素)を分析できないんじゃないの?と穿った見方をしてしまいます。
真相はどうなんでしょうか。

そして、この話にはまだオチがありまして、この医者、日本の漢方の名医の何人かに数えられる人らしいです。

僕はこれを聞いて、ひょっとして、その名医達って芸人のようなオモシロ漢方をする先生ばかりを集めた本なのかな。と思いました。まだ、こんなオモシロ漢方医が何人もいるのかな。

今度、患者のフリして行ってみようかな。と考えています。
処方してもらってから「僕の証はなんですか?」って聞いたら、おもしろいブログネタを提供してくれそうです。

行ってみたら、またご報告しますね。

「ねー漢方の先生方、普通に東洋医学的な証を分析して漢方治療しましょうよ」

posted by 華陀 at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月05日

チョコレートでニキビは悪くなる!?

僕はテレビは見ませんが、この間、たまたま見かけたテレビ(なんで見たのかおぼえてない)で女医がドヤ顔でチョコレートとニキビの悪化は関係無いと言ってました。

うちでは、ニキビとかアトピーで悩んでいる人にはチョコレートは厳禁にしています。
というのも東洋医学的にはチョコレートは「昇」とう性質をもっていて気・血・水を体の上部へ押し上げる性質を持っています。

血などが「昇」の作用で上がると同時に熱などを運び、行き場を失った熱は湿疹の形となって現れます。またニキビ、アトピーなどの方は肝熱という状態の方が多く肝の臓に「昇」の作用が加わると血や気などがより上がりやすくなり湿疹をひどくします。

体質にもよりますが、漢方薬で治療する際も顔などにニキビや湿疹がある場合は、上焦(体上部)の「降」で血や熱を降ろすことによって湿疹を治めます。

その他、チョコレートは脂肪が多く、胃もたれや胸焼けを起こすので胃腸を痛めたりします。

まー西洋医学はなぜか、身体はバラバラに存在していると考えていますので「胃腸の調子がニキビやアトピーとどう関係あるんだ」と思うのでしょう。
視野の狭い考えって怖いですよね。逆に人間をバラバラにしたら死んじゃうのですけどね。

ニキビやアトピーの方にチョコレートがよくない理由というのは東洋医学に見ればこういったことがあるのですが、それよりも長年、ニキビやアトピーで悩んでいる方なら自覚があるんじゃないかと思います。
「チョコレートを食べればニキビやアトピーはひどくなる」と。

だから、テレビのドヤ顔の女医は、言葉が足りないと思うのです。
「西洋医学でチョコレートニとキビは関係無い」と言わないといけません。

僕は今回の自分の指の怪我で1つの病院の在り方を理解しました。

今までも物心ついてから「病院に治してもらった」という記憶がありません。
今回も指が40℃位にしか曲がらなくなって、その時に専門医から「これ、もう治らないです」って言われました。
患者が相談に来て「治らないです」っていって成り立つ医者ってうらやましい仕事だなと思いました。
だって「治らない」ってド素人でも言えますよね。それで荒稼ぎするのだから。

ちなみに手指の専門家に「治らない」と保証してもらった指の拘縮は、2週間経って80%は治ってきています。
病院やリハビリは関係ないですよ。病院は「見て」はくれましたが治療には何の役にも立ってません。鍼と漢方薬と整体で治してます。

僕なりにわかったことは、西洋医学と東洋医学はどちらも「医学」がついてて「治療」を目的としていますが「治療」に関しては全く考えが違うということです。

西洋医学が考える「治療」とは見た目、表面、その場が取り繕えたら「治療」が成功です。
だから、ニキビやアトピーの人の治療でステロイドを使うじゃないですか。
ステロイドは炎症を抑えるので、塗れば見た目に湿疹がなくなり、表面上治ったかのように見え、その場は「治った」ことになります。

残念なのは「その場」でしか効かないこと。
ステロイドの効果の時間が切れれば見事に元のアトピー状態です。
やり直しですよ。

でもこれが西洋医学の「治療」です。
だから、東洋医学の肝の臓の熱や胃腸に関係あるチョコレートなんて関係ないわけですよ。
全身で、どんな状態だろうが要は患部にステロイド塗ればいいだけだから。
だから、全国のどの皮膚科もバカのひとつ覚えのように治療はほぼステロイドのみです。

東洋医学が考える「治療」とは根治です。最終的には漢方薬すら頼らないでも治っている状態を目指します。
西洋医学とは逆に見た目をシャッと変えることができません。
かゆみがステロイドのようにすぐに止まるわけでもないので、その場だけを取り繕うことができません。

しかも漢方の場合は漢方薬だけで治るとは考えていません。
漢方では自分の体質に沿って治るように生活方法を変えていくことも「治療」です。
だから、チョコレートなんかも控えていかないといけないのです。
東洋医学は人間の身体は全てつながっていると考えますので。

「エッでも病院でも漢方薬を処方しているじゃないですか?」

残念ながら、ほとんどの病院は漢方の「治療」の概念を理解せずに漢方薬を処方しています。
要は得意の表面的且つその場を取り繕うような西洋医学バリバリのマニュアル思考で漢方薬を処方しています。要するに新薬がたまたま漢方薬だったというだけで、東洋医学に則った「治療」ではありません。

病院が嫌いなので、ディスってるように聞こえるかもしれませんが、要は世間は西洋医学と東洋医学の違いに対する理解が違うのかもしれないということです。

西洋医学と東洋医学はどちらが上でも下でもなく、西洋医学はとりあえず、その場をしのいだり取り繕う治療です。
だから、緊急手術が必要だとか、とりあえず症状を抑えないと危ないという時に役立つ治療です。
逆に慢性病は治せないし、病院に通って治すようなところじゃありません。

東洋医学は逆に緊急手術が必要な状態の人を1ヶ月じっくり漢方薬で様子をみてみましょう。なんてやってたらダメです。西洋医学で初期の緊急状態を抜け出したら、そこからは、じっくりと体質をみて元通りになるように治していくのです。

ドヤ顔の女医の話は西洋医学側での話であって「医学」全体的な話ではありません。
東洋医学ではチョコレートを食べないほうがいいのは、常識レベルです。

一般的に2つの医学の認識や使い方が間違っているように思います。
ただ、1つだけ問題があります。
それは東洋医学に関しては本当に東洋医学の「治療」の概念を理解して「治療」できる人が、ほぼいないのです。
だから、2つの医学を選ぶたって、なかなか出会うことがないと思います。

大体は、西洋医学のその場をしのぐ発想で漢方薬をマニュアル処方していますので。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月14日

一流漢方医の見分け方

一流医師、二流医師、三流医師の見分け方
http://smarthospitall.com/?p=677

こんな記事を読みました。
一般の人にはちょっと難しいかもしれませんが、すごくいいこと書いてあります。
ちょっとこの記事を真似してみました。

この記事中にある通り、日本では国民皆保険という制度なので一流の医師だろうが、三流の医師だろうが治療代金は同額なんですよね。
国民皆保険というのはすばらしい制度ですが、いちサービスとして考えてみたら変ですよね。

腕が悪い医者も、腕が良い医者も同じ料金です。
普通のサービスじゃありえませんよね。

普通のサービスだったら腕が悪かったり、品質が悪いのに一流と同じ料金をとっていたら、「ぼったくり」とか「あそこは騙し」だと言われます。
そして今の時代だと、そんなサービスは、いつのまにか消えていくんですね。

ところが国民皆保険という制度は、いい意味でも悪い意味でも、そんな自然淘汰は起こりません。
この制度だと三流がゴロゴロ残るんじゃないかな。

開業医などが潰れることもありますが、一流、三流の自然淘汰が起っているというよりは周りの患者さんの評判などを聞いていると、腕の良さやサービス以前にコミュ症で人格障害?みたいだったり、経営者としてのセンスゼロ。みたいな印象です。
要するに治療の腕(サービスの品質)以前の問題です。スタート地点にも立ってないようです。

「でも、病院って安いから一流の人が三流の人の料金に合わせてるんじゃないの?」

そんなことはないですよ。
先日、骨折したかもしれないので病院に行ったのですが、僕が払った料金は全部で1500円でした。
「やっぱ、安いじゃん!」と思われたでしょうが、実質の料金はこの金額を3.3倍にした5000円ほどです。

これが病院の治療サービスとしての料金。
僕らが払う料金が安いのは国が全額の3分の2の金額を肩代わりしてくれているからです。

治療時間はいろいろ待ち時間除いて、正味の受付から治療終了までだと15分。
最初の話5分(3分かも)、レントゲン5分、最後の診断と処置(包帯巻くだけ)5分。
15分で5000円ですよ。
一流の料金ですね。

この記事中では
一流医師と二流医師の違いを

(記事より引用)
「患者の治療に対する価値観、病態に応じて「使い分け」しているかどうか?が一流と二流の医師の違いです。
例えば、働きながら治療を希望する患者には、通院回数が減り、仕事に支障をきたす副作用が少ない治療を、他の治療選択肢と比較したうえで提案できる医師は一流です。」
(引用ここまで)

これが僕の経験では、症状自体の状況などは聞かれたことはありますが、仕事などの生活の事を聞かれたことはありません。
外科医の師匠と友達の歯医者(友達だから贔屓にしていません)以外はそんな医師に会ったことがありません。
記事の基準からいけば、三流のみですね。

で、これは漢方でも言えることです。
漢方の場合は知識もさることながらセンスとコミュニケーション能力が重要です。

一流の漢方医の見分け方。
これは、かなり難しいです。
なぜなら、漢方では先生は、みんな知ってる”フリ”をしているから。

「先生」も「店構え」も「Webサイト」も”漢方を知ってるフリ”をしています。
過去に漢方を勉強する前に当時の仕事上で漢方相談などをしている店を400店以上知ってましたが、その中で実践で漢方をわかっているなと思ったのは大阪で1件。そして僕は修業で大阪からわざわざ福岡まで行ってます。

普通に考えたら信じられないことですが、薬局のほとんどは漢方を治療としてはわかっていないようです。
あっもちろん、本を読んで知っているとは思いますよ。
実践の治療レベルでは知らないといった感じでした。
例えれば、野球のルールや野球をする上での体の動かし方の知識はあるけど、実践でやらせたら単純にド下手!みたいな感じですね。
僕もびっくりしました。

こんな業界は他にないと思います。
病院に至っては9割は漢方を治療としては知らないと思います。
現状は漢方薬メーカーからもらったマニュアル通りにやったり、漢方薬メーカーの勉強会で聞きかじった方法をマニュアル的に処方しているだけな感じです。

病院の漢方で東洋医学的な体質をちゃんと診断しているのを聞いた事がありません。
あれって漢方というよりも、なんかよくわからない新ジャンルにしたほうがいいんじゃないですか。

うちの患者さんに病院が、どんなマニュアル使って処方しているかを紹介したら「えっこれだったら私でもできる!」って言っておられました。
インフルエンザに麻黄湯とか、花粉症に小青竜湯ですよ。

そんなフリをしている奴を見破る方法は大きく3つあります。
一流というよりも漢方の場合は大半の先生のレベルが低すぎるので、まともに”普通”にしている先生の見分け方ですね。せつない!

@東洋医学的な問診をとりあなたの東洋医学的な体質をちゃんと説明できる人(西洋医学の問診とは別)。
Aその体質に対してどのようにバランスを整えて治療しようと考えているかを説明できる人。(西洋医学の成分や効果ではない)。
B相談にそれなりの時間を取っている(いくら短くても初診は最低20分。うちは60分とっています。それでも短い!)

最低、これができていないところは実践伝統漢方をやってきた僕としては三流どころか「ただの偽物」だと思います。

一流になってくるとその先生独自のオリジナルの治療戦略が多彩になってきます。
見分けるのは難しいですが、見分ける方法を1つあげるとしたら、漢方のことで質問したら即座にわかりやすく答えることができる人でしょうか。即座にね。


posted by 華陀 at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月10日

花粉症だと思い込んでた風邪

一昨日、鼻水ダラダラがひどかったです。
もともと、軽くは花粉症を持っているので「あ〜、花粉症状ひどくなっちゃったな」って思いました。

今年はもともと、花粉症をもっている方々もひどいようです。
僕も3月頃から3種類の漢方薬を使い分けて花粉症状を抑えていました。

僕はひどい花粉症状じゃないです。
そして日によって症状が微妙に変わります。
1つは目の症状はかゆみ。もう一つは鼻水。

日によっては、その日の体質と状況に応じて1日で3種類の漢方薬を飲み変えることもあります。
でも大体、使い分ける条件は「雨の時」「晴れてる時」「ものすごく晴れて気温が高くなっている時」
この3つの状況で漢方薬を使い分けると割合、症状を感じずに快適にすごせてます。

ちなみに小青竜湯だけで全花粉症の症状が抑えることができるなんて幻想ですから。
多分、あれって漢方やる時に東洋医学的な体質をみれない先生が編み出した苦し紛れのマニュアル処方なんでしょうね。

そんな先生たちには残念な情報かもしれませんが花粉症といえども体質や天気などの状況に合わさないといけないと思うんですよね。

そんな感じで、3月辺りから、いろいろと毎日飲み変えていたのですが、一昨日の鼻水ダラダラは何を飲んでもダメでした。

こんなことは初めて。
いつも効いてたどの漢方薬も全く効きません。
鼻水はダラダラダラダラ出たまま。

いつもなら飲んで30j分もすれば鼻水が止まるはずなのに。

そして、その2日前からなぜか身体もダルイ・・・

症状は水鼻の鼻水ダラダラのみですが、もしやと思い、風邪の初期と想定してグルッと180度違う風邪で使う漢方薬に変更しました。

そしたらピタッと鼻水が止まりました。
どうも風邪にかかりかけだったようです。
今年は一度も風邪にならなかったので、最近、「風邪をひいたかも?」って思わないクセがついていました。
それで、鼻水→春=花粉症と思い込んでいたのですね。

今回、効果があった処方は花粉症では、まず使わない処方なんです。
この治療経験で漢方の治療の大原則を思い出しました。

漢方薬を処方している先生で、この「大原則」を知らなくて勘違いしているセリフがあります。

「この漢方薬で効くはずなんだけどな〜なぜだろう・・・」

これ、漢方の理論ではあり得ません。

漢方薬が体質と合っていたかどうかの判断は、狙っていた治療方針に沿って効果が合った時。

ある漢方薬を処方して良くならなかったのは、体質と漢方薬が合っていなかったのです。
要するに処方した先生の
腕が悪いだけ。悲しいけどそれだけ。

細かくみていけば始めの体質診断が検討違いだったかもしれないし、体質の診断はあってるけど、合わせる漢方薬の選択を間違っていたかもしれない。

「漢方薬と体質が合っていた!」というのは3つの条件を全てクリアすることが必要です。

@判断した東洋医学的な体質が合っているか?
A判断した東洋医学的な体質に対して選んだ漢方薬が合っているか?
Bどれくらいの期間で変化が現れるか? 
(漢方薬の効果が現れる時期は人それぞれ体質によって違います。2週間とか1ヶ月は便宜上であって効果が現れる期間ではありません)

漢方薬はどれかが欠けていたら、治療効果がありません。
だから「この漢方薬で効くはずなんだけどな〜なぜだろう・・・」なんてセリフは漢方ではあり得ないのです。

ただ、病院などは東洋医学的な体質判断すらしない(できない?)から、最初から漢方治療していないようですが。
逆にこのセリフを言ってくれたら「僕、漢方って医学的な理論は何も知らないんですよ」って言ってるようなものだから、わかりやすいと言えばわかりやすいですね。

自分が処方した漢方薬で思ったように治らない場合は、さっきの@とAを自分がハズしてしまったか、Bのまだ効果が現れる期間でないかどうかです。
ここでの効果が現れる期間は3ヶ月とか6ヶ月とかではないですよ。大体、どんな体質でも最長2カ月同じ漢方薬を飲み続けて何も効果がなければ処方した先生が思いっきりハズしていると考えたほうがいいです。それこそ腕が悪いだけ。

そんなわけで何か効果があった時に「その漢方薬はあなたの体質に合っていた!」となります。

だから、逆に今回の件は、自分では花粉症の鼻水ダラダラと考えていましたが、風邪で使う漢方薬でピタッと治ったということは、結果的には、花粉症の鼻水ではなく風邪の初期の鼻水だったということがわかります。

漢方っておもしろいでしょ。
西洋医学のように上から目線で自分が選んだ処方(どうせマニュアル)は合っているはず。と反漢方的な理論で考えるよりも、自分の治療の腕を真摯に受け止め、いろいろと考えて挑戦したほうが、いろいろとおもしろいし発見もあるのですね。


posted by 華陀 at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

ネットの中の漢方薬の情報を見分ける方法

お店に「ネットには漢方薬に関するいろいろな情報がたくさんありすぎて、どれが本物でどれが偽物かがわからないです。どれが正しいのですか?」

という質問が非常に多い為、その答えを書こうと思って書いたのですが、ネットの情報のウソホントの見分け方までしか書けなくて、肝心の漢方薬の情報の見分け方を書けませんでしたので、今回はネットの中の漢方薬の情報のウソホントの見分け方を書いてみたいと思います。

前回の記事はこちら 混乱したネット情報をうまく使う方法

今や漢方薬の情報もネットの中にはごまんとあります。
大半は漢方相談をしている薬局さんのサイトです。
漢方科がある病院や漢方をやっている医院などのサイトもチラホラ。
後は、漢方薬メーカーのサイトですね。
一応、専門のツムラさんから、今の漢方ブームににってサプリ的に売り込みたいゲッスいメーカーもサイトで漢方情報を提供していたりします。

それにブログ。ブログもうちみたいなブログは漢方相談をしているお店の人が書いているブログが多いですね。
素人の人が独学で勉強して漢方を説明しているサイトもあります。

全く店などが関係無いように見えるサイトも調べていくと結局、どこかの店が店じゃないように見せているだけだったりします。

皆さんのお悩みは、いろいろと主張の違うサイトがあって、どれが本物の情報なのかがわからないということがお悩みのようです。

ここで1つ大前提をご理解いただきたいのですが、漢方は西洋医学やその薬とは決定的に違う部分があります。

西洋医学の薬の情報などは、どのサイトであっても変わりありません。
変わりがあるとすれば、表現方法が難しかったり、わかりやすかったりといった、そんなところでしょう。
しかし、内容自体が食い違うことはありません。

これは、西洋医学の薬はあらかじめ厚生省で法的に認可を受けているからです。
また、西洋医学はある診断方法などは一定のレベルで統一されています。
血液検査の方法や検査数値はどこの病院で受けても同じですよね。

だから西洋医学関連の情報では「あっちのサイトでこんなことを言ってたけど、こっちのサイトでは全然違うあんなことを言ってる」なんてことはまず起こりません。

ところが漢方ではこれが簡単に起こります。
なぜ、お店や病院ごとに言ってることが違うのか?

それは漢方薬の効果や診断の方法は「絶対にこうしないといけない」というような西洋医学にあるような基準がないからです。

漢方は西洋医学の薬のように製薬メーカーが何十億もかけて研究し人工的に薬をつくりだすわけではなく、お米や豆などのように自然にあるものを組み合わさって薬になっています。

この効果は製薬メーカーや厚生省が決めているわけではありません。

漢方は2千年前から続いている生活に根ざした伝統医学で、ずっと昔から、先人の漢方家の経験や口伝、書物によって今まで伝わってきています。

2千年前から続いていて、おまけに中国でも日本でもいろいろな漢方家が自分の経験を伝えてきているので、ほうぼうで漢方薬の効果の考え方が違うわけです。

漢方薬の効果とは、その2千年の漢方治療の経験がいろいろな書物として残っているのもののことです。
ほうぼうの漢方家が自分の経験に基づいて漢方薬の効果を主張してきたわけです。

僕や本格的に漢方薬のみで治療している人間はそれらの書物を自分なりに解釈して更に実際に治療で使用してみた結果を踏まえて漢方薬の使い方をつかんでいきます。
参考にした本が嘘ではないですが、ベーシックなことを書いてあるだけで、実際の治療の場合の漢方薬の効果や使い方は自分で考え出さないといけないのです。

いわば、考古学から治療方法や効果を学び、自分の理論とつくりあげる感じですね。

歴史的にこういう流れがあるので「ある漢方薬に対して、どの効果だったら絶対に正しい」という概念はないのです。

漢方はその先生の治療方針や捉え方によって効果や治療目標が変わっちゃうのですね。
だから、先生ごとに漢方薬や漢方理論の説明が変わっていても、なにもおかしくないのです。

こういった調子で漢方の場合は、どれかの情報が絶対に正しい。という概念がありません。
漢方薬の捉え方はその先生の自由なのです。

では、そんなある種、好き勝手が通る漢方の情報をどうやって選り分けたらいいか?
それは、漢方の熟練度でみることです。

「あーここダメだな」とわかりやすいのは、西洋医学の病名に対して、ある漢方薬の説明をしているところ。

漢方は西洋医学とは何の関連もないので、西洋医学的な毛細血管の血流がどうとか、そういった説明が多く漢方独特の考えが感じられないサイトは偽物というか、レベルがかなり低い可能性が高いです。

大手メーカーが「頭痛や冷え性の方にぴったり」とか説明していてセルフで購入できるようになっている漢方薬の説明は専門的に言えば、完全に偽情報です。
そもそも一人ずつの体質をみないといけないのが漢方の根幹なので、たくさんの人に宣伝して同じ種類の漢方薬を売ろうとしていること自体が偽物以外の何物でもありません。

簡単にいえば、皮肉な話ですが「素人の方が読んでわかりやすいサイト」は漢方のレベルが低い可能性が高いです。漢方理論は独特ですので。

かといって四文字熟語っぽいものばかりで何を書いてるかチンプンカンプンなサイトは熟練度は高いかもしれないです。しかし漢方の場合、相手と相談しながら体質を分析するので、コミュニケーションが非常に重要です。
わけわからない言葉を並べ立てて漢方を説明するのは、僕は相手の配慮に欠けている。つまりコミュニケーションがどうなのだろうか?と考えます。

本物かもしれませんが、中には理論だけの頭でっかちの人もいるかもしれません。

西洋医学で名の通っている病院などのいわゆる「権威」もアテになりません。
医大でも薬大でも学生の時に漢方はほぼ勉強しません。
ちょっと漢方の本を読んだことがある人と同じ程度です。
後は、自分で勉強するしかないので、医者や薬剤師という肩書きは残念ながら漢方の治療では全く役に立ちません。それは西洋医学の方で役立ちます。

サプリメントの匂いのするところもアウトだと思います。
漢方で治せるのならサプリメントなんて扱いません。

なんかダメなとこばっかりですね。
でも、漢方の世界って本当にそうで、ほぼ勉強していないかじりか、めっちゃ勉強しているか両極端で下手したら漢方相談している先生の8割が、かじりだと僕はこの業界をみてきて感じました。

では正しい漢方情報をみつけるために必要な条件はなんでしょう。
それは、治療に対する姿勢でしょうか。どこかの漢方の本からパクってきたようなきれいな説明でなく病気や治療に対するその先生の考え、主張ですね。後、漢方の詳しい先生はみんなマニアックです、なので、そのサイトから漢方オタク感を感じるか。
なおかつオタク感を感じつつ親しみやすさを感じるか。
親しみやすさがないのは、コミュニケーション不全の可能性がありますから。

これらを参考にいろいろと調べてみてくださいね。
posted by 華陀 at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月03日

漢方薬の有効成分を考えても無駄!

漢方薬の中身はいくつかの生薬で、できています。
例えば葛根湯なら、葛根、桂枝、麻黄、芍薬、大棗、甘草、生姜 です。
これは薬やサプメントなどで言われるような成分ではなく、個々の独立したものです。
いわば、これらも1つ1つも1つの薬です。
だから漢方薬の中には一味処方といって、厚朴という生薬のみの漢方薬というものもあります。

よく勘違いされるのが生薬1つ1つに単純な効果や成分があって、それらを患者さんの言っている症状に合わせて付け足していけば、いろいろ治せると勘違いしていること。

西洋医学の薬は薬の中に有効成分というものがあって、それが、解熱や鎮痛に効きます。
だから、熱があれば、解熱の成分のある薬。下痢があれば、止瀉の成分のある薬を足していきます。

でも漢方薬は西洋医学とは全く違うのに東洋医学も同じように考えて、生薬の成分を研究したりしますが、そもそも漢方の治療理論は有効成分を積みかさねて治療していくわけではないのです。
生薬内の成分分析は漢方の自由研究としては良いでしょうが、現時点では実践の治療では何の役にも立たないと思います。

漢方薬を有効成分で考えるのであれば、そもそも何十億もかけて何万人も使って、効果と安全性を調べている今の病院の薬を飲んでいるほうが遥かにマシです。

そういえば、昔にツムラの営業さんが「麻黄湯がインフルエンザに効くのは麻黄湯の中の”麻黄”という生薬ですよ」と漢方の医学理論とは何の関係もない意味不明なことを言ってましたが、これも病院の薬と同じ発想ですね。

「何かの有効成分があるから効いている」という考え方。

漢方はどちらかというと現西洋医学の薬学や生理学よりも料理などで考えたほうがいいと僕は思います。

八宝菜の中には白菜、たまねぎ、にんじん、きくらげ、たまご、たけのこ、干ししいたけ
、もやし、豚肉、イカ などを入れますね。

この時の具材が生薬になります。その具材を炒めた結果、できあがった八宝菜というのが漢方薬の名前ですね。
漢方薬の名前って料理名っていっていいかもしれません。

薬の成分は化学式で固有のものが決まっています。
しかし漢方薬においての生薬は料理の具材みたいなものなので、ある漢方薬だけの成分ではありません。

例えば、麻黄湯がインフルエンザに効くのは麻黄が効くから。とツムラの営業さん言ってました。しかし、麻黄湯の中の麻黄というのは、麻黄湯にしかない生薬ではありません。

さっきの八宝菜に使った豚肉みたいなものです。
豚肉っていろいろな料理に入ってますよね。
麻黄だけが効くのであれば、葛根湯にだって”麻黄”は入っています。他にも薏苡仁湯とか、五積散という漢方薬にも”麻黄”は入っています。

さっきのツムラの営業さんの話からいけば、だったら、麻黄が入っている薏苡仁湯とか、五積散もインフルエンザに効くんですか?という話になりますね。

それどころか、麻黄の効果であれば、いっそ”麻黄”一味だけでいいじゃね?なんて思います。
ちなみに麻黄の一味処方は漢方薬処方の中には存在しません。

生薬はバラバラに使わずにいろいろな生薬を組み合わせて漢方薬として使ってきています。この何千年変わらずに。
だから、生薬をさっきの麻黄みたいに生薬の単体効果だけで使ったりするのって、漢方治療ではなく漢方を理解できない人が自分の知ってる西洋医学理論にあてはめて、ただ単に漢方薬を使用しているだけ。に見えます。

要は治療として生かしてないような・・・

料理も豚肉が好きだからって、豚肉だけで食べないですよね。
炭で焼いて塩をパッパッと振って豚肉だけで食べるのも悪くないですが、そんな食生活だけを延々と続けていると絶対に身体が悪くなっていきます。

やっぱり、そこに白菜いれたりキノコいれたりして、いろいろ食べて、バランスの良い食事をするのです。それが健康になる秘訣ですね。
トマトの有効成分はリコピンなど食べ物にも有効成分がありますが、それで、日々の食事を考える人なんていないですよね。
多分、その成分を1つ1つ考えて料理をつくったって、元々、伝わってきている料理のレシピのバランスの良さには敵わないですね。
だったら、成分や生薬1つ1つで細かく考えるのではなく、レシピのバランスがなぜ良いのかを学んで使ったほうがいいです。

漢方薬も同じですね。
生薬を具材のようにいろいろと組み合わせていくと、いろいろなタイプに合う漢方薬の出来上がり。

漢方薬ごとに1つの有効成分があるわけでなく、使っている具材(生薬)は他の漢方薬でも使われているし、他の具材(生薬)との組み合わせによって、味(効果)も変わるのですね。

薬膳や中華料理のように漢方薬も特別なものでなく、非常に料理に近いものです。
僕は、理論的に新薬の薬理の化学式のような理論的にはっきりしているものも好きですが、やっぱり漢方の料理的感覚で治療を考えていける部分が好きですね。
ちなみにこんなことを考えながら中華料理をつくるもの好きです。

「麻黄が有効成分だよ」的なものって、本来の漢方治療からかけ離れるのですが、一般的な理論としては、西洋医学っぽくってわかりやすいのです。
僕が言ってる「漢方薬は料理だよ」ってのは西洋医学や分析学からみれば、非常に非理論的なのですが、僕は、漢方の真髄に近づくには、こっちで考えたほうがいいのではないかと思うのです。

そして、うちみたいな伝統漢方の治療はどうも女性には受け入れやすいようです。
女性が受け入れやすいのは、女性は新しいことが例え理屈的にわからなくても、果敢にチャレンジしたり「漢方は有効成分理論ではなく料理である」というほうがわかりやすいのかもしれません。

なので、漢方薬で治療する際に有効成分が何かなどは気にしたって治療の何の役にもたちませんよ。意義はあるかもしれませんが、それは治療とは関係のない研究者にまかせておきましょう。


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2015年01月27日

ウソとゴマカシが溢れている漢方の世界

いつのまにか、世間に溢れているものはゴマカシのものばかりになっているような気がします。

スーパーなどは、いかにただの安物を高級なように見せかけて売るか?
この間も往年のポテロング(漢方家の癖に前は好きでした)にホタテ味が出ていたので「おっ好きな魚介系やん♪」と思って、つい買っちゃいました。

でもよくよく見てみたら、ホタテ「風」。
本物のホタテなんか入ってません。

騙される僕が悪いのでしょうが、最近のモノやサービスってこんなのばっかのような気がします。
メーカーからしたら「初めから本物なんて一言も言ってません」てなものでしょうが、ああいうのって、ニセモノはニセモノだけを置くコーナーを作ってほしいですね。

うちの嫁さんは昔、スーパーの関連の貿易の仕事をしていたので、食品メーカーの裏事情をよく知っていますが、食品メーカーさんが躍起になってるのってイイものを提供することではなく「いかに消費者の目をひいて買わせるか」だそうです。
だから健康志向が世間のトレンドだとしたら、健康っぽく思えるような偽の情報をパッケージにします。
経済観点から見たら、当たり前といったら当たり前なんですね。

リン酸塩という身体によくない添加物があるのですが、このリン酸塩って、いろいろな呼び名で、書かれています。なんで、1つの添加物が商品ごとに呼び名が変わっているかというと、よくわからないようにするためです。リン酸塩って、いいイメージがないからです。
こういう添加物の記事を書くと、人口添加物は健康を損なうほど含まれていないのだから、気にするのはおかしいとかいう人がいますが、僕はそもそも、単純に自然界にないものを好き好んで食べる必要がないと思っています。

例えば、自然にとれた野菜などを使った料理を作ってもらった時に、かならず人口添加物のふりかけをかけてお召し上がりくださいと言われて、かけて食べる人は、いるのでしょうか?
もし、わざわざ必要もないのにその、ふりかけをかける人がいるなら、本当のバカですよね。

要するに添加物は食品メーカーの運営等の都合で使われているだけで、健康とはなんの関係もないのです。
メーカーが考える食品の流通と儲け。それと健康とは切り離して考えなければいけません。
多くの社員を雇って、たくさん儲けないといけない企業が本当においしくて品質のいいものをつくって、儲かるわけがないのです。

チェーン系の回転寿司や焼肉の食べ放題などもそうですね。
本場、何々産マグロとか、和牛とか「嘘じゃないんだけど、まごころの精神で考えたら、みんながイメージしたようなイイモノではないはずなので、それって結局は嘘だよね」ってやつですよ。
お店側からしたら、こんなに安物でイイわけないじゃん。ってわかっていると思います。

広告は本来、商品やサービスの良さをわかってもらうためのものだったと思うのですが、それがいつのまにかいかに消費者を騙して買わせるかに変わっているようにみえます。

医療の世界でもこういう現象が当たり前のようにあります。
風邪での抗菌剤の処方などですね。
風邪自体を治療する薬はありません。

抗菌剤は、風邪の後の2次的に起こるかもしれない症状に対して予防的に処方しています。
風邪と全くの無関係ではないですが、ここでの問題は効果ではなく、風邪の治療に来た人に対して「風邪の治療はできないけど、2次的な予防的な治療はできるけど、どうする?」とちゃんと説明していないこと。

人によったら「2次的な治療だったら、またその時にお願いしますわ」って人もいると思います。
これも厳密にはゴマカシのサービスですよね。

そもそも、西洋医学の治療はほぼ、対処しかできないと思います。
慢性病治療で将来、廃薬していけるという確固たる理論をもって治療している人なんているのかな?

患者さんの目的は「薬を飲んだら治る → やめたら病気が復活する」なんて治療は望んでいません。
それに気づいていないのでしょうか?それとも気づかないふりをしているのでしょうか?

この辺りも、これからの時代、病院は、対症療法しかできないのなら「繰り返しの治療しかできない」もしくは
根本的に治せるのなら「根本的に治せる」と説明する義務があると思います。

漢方に至っては、業界自体がゴマカシで成り立っているといってもいいくらいです。
僕が偉そうに言う立場ではないかもしれませんが東洋医学的な証(体質)をたてて、東洋医学の治療方針で漢方薬を扱っているところなんて、ほぼ見たことがありません。

病院は証(東洋医学的体質)を分析しないし、大手製薬会社などの一般医薬品系の漢方薬を販売するところは「3、4個の症状が当てはまったら、当帰芍薬散があなたには合ってますよ。だから買いましょう」みたいな、ハナから体質の相談に乗る気もなく、今の安物食品系と一緒で、なんとかゴマカして売りたいという目的しか見えません。

大半の日本人女性に効くのが当帰芍薬散!?

サプリメントなどもそうですね。
「漢方の力」とかなんとかいってるサプリメントなどもあります。
厳密には漢方ではないのに、漢方って言ってるもの。

サプリメントのメーカーの中には生薬を使ったら漢方だと思っている人がいるみたいですが、漢方とは、治療の方法や概念の総称です。
手段として、漢方薬や鍼があるだけで、漢方とは、自然の流れに逆らわずに身体を調整する医学理論や方法論のことをいうのです。

大事なのは、生薬を使用しているかどうかよりも、東洋医学の自然治療の理念に基づいて「治療を考えているか」どうか。それが根本治療につながります。
病院の漢方薬や、製薬メーカーのセルフで買わされる漢方薬、サプリメントなどは、漢方ではなく漢方薬を使った、ただのモノを売ってるだけ。
モノだけ売るなら本質から離れて、消費者を騙したほうがよく売れます。
ちなみに広告や宣伝はモノ売りも「治療」のような顔をしていますからお気をつけください。

別にモノとしての漢方薬を買っちゃいけないということではないです。治療じゃなくモノとして漢方薬がほしい人もいるでしょうから。
ただ、治療として漢方薬を利用したいのであれば「漢方薬」ではなく「漢方」の医学理論や方法に重きをおいたほうがいいのではないかと思います。

ネットが普及するほど、本物がクローズアップされるようになってきました。
こういうニセモノ、ゴマカシサービスは、そのうち消えてなくなるのかもしれません。
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2015年01月23日

大半の日本人女性の冷えに効くのが当帰芍薬散!?

うちで買ってる女性向けの健康雑誌に変な宣伝がありました。
当帰芍薬散を錠剤にしたものです。
それ自体は別におかしくないのですが、気にかかったのは宣伝の方法。

冷え症を改善する漢方処方として「加味逍遥散」「桂枝茯苓丸」「当帰芍薬散」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」を4つ紹介して、その中の「当帰芍薬散」をW日本人女性に多いタイプWに合う漢方薬とし「日本人女性の冷えに効くのが当帰芍薬散なんだから、これ飲みなよ」って宣伝してるのです。

この広告には笑ってしまいました。
要はよくあるやつですね。製薬会社がセルフでポンポン売りたいから、本音では「体質でいちいち選んでられるかよ。安くするから、なんも言わんと買ってけ!!」って商品なんでしょうが、広告の構成が真剣に漢方をやっているお店にとって迷惑というか害だなと思って。

宣伝構成のヘンテコなところは、はじめに4つの処方を出しているところですよね。
冷え症のタイプに4つの処方だけって少なすぎるというのは置いといて漢方は体質ごとに選ぶんだよ。と言ってるんです。冷え症でも人によって4つのタイプがありますよって。

真剣に冷え症治すのなら漢方ではこんな感じじゃないかなっていう記事です。


ついでに漢方で冷え症は4つのタイプみたいにやってるけど、うちではこれくらいのタイプがいると考えてます。
当帰四逆湯、乾姜附子湯、人参湯、桂枝人参湯、呉莱東湯、大建中湯、帰牌湯、加美帰牌湯、桂萎薬草貰辛附湯
、苓甘萎昧辛夏仁湯、真武湯、温附湯、甘草乾姜湯、五積散、苓姜朮甘湯、四逆散、桂枝湯、参苓白朮散、小建中湯、加味遁造散、四君子湯、補中益気湯、八味丸、牛車腎気丸、当帰四逆加呉莱頁生萎湯、桂枝夜苓丸、温経湯、当帰有薬散、四物湯、十全大補湯、ベタな感じでこれくらい。まだあると思うけど・・・。

そう、漢方が西洋医学と違うところは、この宣伝の前半でもやってるようにココなんです。
一人一人に合わせる。というか、合わせないと意味がない。
「なんで漢方って2千年も経ってるのに未だに数百種類も漢方薬があるの?」って話ですよ。

この宣伝の後半の「大半の日本人女性の冷えには当帰芍薬散だから」という理屈が通るなら、冷えに使う薬は「冷え=当帰芍薬散」だけになっていて、現代に当帰芍薬散しか伝わっていないはずです。上にあった漢方薬はなくなってると思います。

でも、実際は、数百種類も漢方薬は伝わり残っています。
それは2千年前だろうが、現代だろうが、やっぱり、漢方薬は一人ずつの体質を判断してその一人のための漢方薬を選ばないといけないのです。
この宣伝のように「当帰芍薬散が合う人が多そうだから体質を見なくても当帰芍薬散、飲んでればいいよ」なんて理屈は漢方理論には1文字もありません。

平均的に多いタイプの体質に合う薬を飲むって、それって、まんま西洋医学ですやん!
西洋医学は一人一人に合わせませんよね。
ジュクジュクのアトピーだろうが、乾燥で血だらけのアトピーだろうが「日本人のアトピーに多いタイプに合う、お薬はステロイド!!」という平均的な考え方。
それがいいとか悪いじゃなくって、西洋医学の薬は山本さんとか、個人に効く薬じゃなく、日本人ですらなく、”人間というタイプ”に合わせたお薬です。動物じゃないタイプに効くお薬です。

漢方薬を飲みたいって思っている人って、西洋医学の薬が嫌だなぁ〜って思う人が多いと思うのですが、その人がこんなノリで漢方薬を飲んだって、根本が間違ってるから漢方薬飲む意味がないですね。
製薬会社がつくった漢方薬はやっぱり西洋医学の薬でした。

それをみてふと、思ったのは、逆に体質をみないで誰でも、それこそ日本人だったら誰でも飲んでもいい漢方薬ってあるのだろうかと。

ぱっと考えれば、答えはノー!ないです。
その人の体質に合わせるのが漢方薬だから。

例えばさっきの冷えに使う漢方薬を4つ出していましたが、桂枝茯苓丸の合うタイプと当帰芍薬散の合うタイプはざっくり簡単に現すと体質が正反対です。
つまり、もし当帰芍薬散が合う冷え症だったら桂枝茯苓丸を飲んじゃいけないし、桂枝茯苓丸が合う冷え症だったら当帰芍薬散を飲んではいけません。
どちらも副作用が出ます。ただ漢方薬の副作用って弱くて目立たずにじわじわと続いていく場合もあるので、処方した人間が気づかなければ、なかったことにしようと思ったらできるのです。
でも、その積み重ねは年月とともに大変な副作用に繋がっていきますが・・・。

そういった感じで、誰でも合う漢方薬となると難しいですね。
漢方の世界では「誰にでも合うものは誰にも効果がないもの」です。
良いも悪いも大きな変化を与えるから副作用も効果があるのです。「誰かにすごく効くものは、他人には、すごく悪いもの」なのです。

でも、そこをあえて追求していくと、あえて言うなら桂枝湯かな。
これだったら、風邪予防とか、胃腸や血と水の巡りを整えてくれるので、誰でも飲めそうです。
でも、治療はできませんね。あくまで、気つけのドリンク程度で考えてもらったほうがいいです。

だって、結局、漢方薬は「誰にでも合うものは誰にも効果がないもの」だから。
僕は病気ではないですが、それこど体調を整えるために毎日、漢方薬を飲んでいますが、短かったら3日。長くても2週間ごとに、その時の体質を自分でみて漢方薬の種類を変えていってます。

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2015年01月13日

インフルエンザ=麻黄湯 のエセ漢方理論の考察

少し前に漢方薬のことに関するテレビがやっていたらしいですね。

らしいですね。というのは、僕はテレビを見ませんので、僕は知りませんでした。
「その内容というのが、もう笑い話のレベル」だという話を漢方の詳しい人から聞きました。
その人がいうには「先生がもし見ていてたらテレビで医者がテキトーなこと言ってるからキレちゃってたんじゃないですか」みたいな内容だったらしいです。

僕自身は見てないので、その人から聞いた話になりますが、まーよくあるテレビの間違った知識シリーズですよね。
僕はそれを見ててもキレなかったと思います。
なぜなら、今までもテレビに出てくる医者が話している漢方の話で、まともなものって聞いたことがないから。
こっちにすれば、あれって漢方医学ではなく、あー言う、西洋医学風漢方という新ジャンル?といった感じですね。

テレビは見てませんが、どうせ「この病気だったら、この漢方薬」とか「この症状だったらこの漢方薬」みたいなお決まりの東洋医学的体質を理論的に診断することができない医者のよくある話なんでしょう。

さて、ネットなどでちらっと調べると西洋医学は引き算の医学で1つの原因を1つの成分まで精製された薬で対応し、漢方薬は足し算の医学で複数のいろいろな症状や病気に対応できるみたいなことの話だったみたいですね。
なにぶん見てないし見る気もないので違ってたらごめんなさい。

僕はいつも思うのですが医者って漢方に対する根元の考えが間違ってると思います。
こういう話を聞いていると西洋医学も漢方も同じ医学理論の属性の中で薬の使い方がちょっと違うみたいな印象を受けます。
漢方薬は一度にいろいろな症状に対応できるみたいな。

なんか治療(薬の使い方)だけが違うかのような話をしていることが多いですが、漢方はそもそも、病気に対する原因の考え方や症状の考え方、薬の対応の使い方まで何から何まで違います。
西洋、東洋と同じ「医学」という名前がついていますが、別ジャンルのものだと思ってもらっても差し支えないです。
例えれば、医者がパソコンのプログラムを組んでそれをうまく機能するように作成すること。それっくらい、違います。
医者は同じ医学だからと思っているようですが、僕は、実地で治療していると、それくらいの違いがあると思います。
だから、西洋医学の知識が全く役に立たないわけじゃないですが、逆に西洋医学がすごいから漢方でもすごくなれるとは限りません。

さっきの例でいけば西洋医学ですごい医者が途中から勉強して一流のプログラマーになれることなんて、そう、ないでしょう。
ここらあたりの感覚は一般常識がおかしいので、病院だから、医者だからという先入観は捨てたほうがいいです。

漢方医学はそもそも、西洋医学にあるような1つの原因を調べてそれに対応するという流れはありません。

西洋医学がなぜ原因を探し出してそれに対応する医学かというと、それは西洋医学は元は急性病や怪我などの外科的なもの、感染症などから始まっているからです。

これらは、調べていけば、原因が見つかります。
しかし、漢方が得意な慢性病はこれらの病気と違って、いくら調べても1つの原因なんかに行き当たらないと思います。

持って生まれた体質や長年の生活の中に無数の原因があって、それらが積み重なって病気ができあがっているのです。
だからアトピーなんかは、外から塗る治療であるステロイドしかありません。
抗ヒスタミン剤などもありますが、どちらも「その人」のアトピーの原因は突き止めていなし、その原因自体はなにも治療していません。
表面の最後の結果である湿疹を一時的に抑えるだけ。

なので、慢性病に関しては原因はありますが、その原因なんて、とてもじゃないけど特定できません。いくら調べていっても1つに絞り込むことができないのです。
いろいろ調べてわかるのは、原因が無数にからみ合っているということではないでしょうか。
漢方はそもそも、原因ごとに対応しているわけじゃないのです。

では漢方では原因は一切考えないのか?
そんなことはありません。

漢方では原因のことを病因と言います。
ただし、これ西洋医学と同じような感覚の病気の原因のことではありません。

西洋医学では病気が起こる詳しいメカニズムのことを原因と呼んでいますが、漢方で、病因というは、人間が病気になるかもしれない様々な法則のことをいいます。
季節ごとに起こりうる病因。
食事で起こりうる病因。などなど。

それらの理論を元にその人の体質と照らし合わせて、原因となるものをいろいろと考えていくのです。
しつこいようですが、この作業は原因を1つに絞るのではないですよ。
原因だと考えられるものを抜き出していくといった感じでしょうか。

そして、西洋医学なら、この原因をもとにそれに対応した薬を処方しますが、漢方ではいろいろな原因に対して薬を処方するのではありません。

原因から見るのは、体質の方向性です。
水の巡りが悪い水毒体質なのか、気が滞る気滞体質なのか、方向性を見ます。
そして、原因からだけで漢方薬は決定されません。

漢方では治療を決定するのに原因(病因)ともう一つ、その人の体質を知る必要があります。

この時に「体質」に対する誤解がありますが、体質はいろいろな症状のことではありません。
中には勘違いして、いくつかの症状が当てはまったら五苓散とか温清飲とかと安易に考える人がいますが、症状やさっきの原因(病因)などの情報をミックスして総合的に「体質」を考えます。

痛みがあったら芍薬甘草湯ではないのです。
ただ、テレビで言ってるような痛みがあれば芍薬甘草湯みたいな使い方も漢方ではします。
それは、慢性病でなく急性病の時。
急性であれば体質をみれなくても、病名やいくつかの症状だけをあてはめて効かすことができます。
しかし慢性病の場合は「この症状だったら、この漢方薬がすごく効く」という理論は通用しません。体質と病因を東洋医学的に考えていく必要があります。

医者がテレビなどで言ってるような「ある病名とある症状をあてはめる方法」は急性のわかりやすい状態の時しか通用しません。
でも、そんな急性の時なんかは僕は逆に西洋医学の薬の方が効果的なんじゃないかと思います。わかりにくい複雑な慢性病だからこそ、漢方に頼ったほうがいいのです。

そんな感じで結局、医者がやってる漢方薬って西洋医学的な急性病や感染症に使うような方法しかとれないんだなといつも思います。
こういった理論から「インフルエンザ=麻黄湯」なんて理論は漢方理論ではありえません。「インフルエンザに」ではなく「麻黄湯体質」のインフルエンザだったら中には適合する人もいるという逆の理論が漢方です。


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2014年12月09日

漢方薬の効果と副作用は隣り合わせ

漢方には治療に重要な原則があります。
それは「陰陽」です。

白と黒が1つの円の中に書かれているのは、正反対の事は常に隣合わせに存在していることを示しています。

taikyoku01.jpg

漢方は自然の流れや哲学など、医学のみの理論ではなく、いろいろな観念が関係しています。

なので、西洋医学のように、ただ●●病はこんなので、●●病の原因はこんなので、その原因には●●の薬の効果が効きます。
といったような、本に書いてあることをおぼえてやっていくものではありません。

漢方薬を治療に使おうと思ったら、東洋医学というよりも東洋思想の観念をしっかりと理解して、それから、病気や症状、漢方薬のことを勉強しなければ、思考がない状態で、ただ本のことを丸おぼえしても、びっくりするほど効果を発揮しません。

その考え方の中のもっとも原理的かつゆるぎないものが「陰陽」です。

これは、漢方ではどこにでも登場します。
意味は、その場面によっていろいろと変わりますが、要は、世の中は正反対のものでバランスがとれているということです。

熱さは寒さでバランスをとることができます。
緊張は緩和があるから存在しています。

熱さだけとか、緊張ばっかりというものはなく常に正反対のものでバランスをとって、ちょうど良い状態になっているのですね。

これは、漢方薬で治療する際に絶対にわかっていないといけない考え方です。

なぜかというとこの部分が実際の治療と副作用に関わってくるからです。
西洋医学と全く違う部分でもあります。

西洋医学では、薬には効果があって、そして副作用があります。
効果とは→良いもの。
で、副作用とは→悪いもの。というイメージがありません?

実際に西洋医学では、薬の大半は効果があるもので、副作用は滅多に起こらないものとして理解されています。

実際に副作用も、そうしょっちゅう起こらないし、西洋医学では、どんな人に副作用が起こるのかは、よほどの大病か状態の人でない限りわかりません。
ある種、副作用が起こるのはアンラッキー位の世界です。

不思議ですよね。あれだけ理論の世界に見えるのに、その人に明確な病気がなかったり、妊婦などの明確な特殊な状態でなければ、どんな人だったら副作用が起こるのかがわからないのです。ファンタジーの世界です。

漢方薬も「陰陽の思考」なく使うと、この新薬と同じように考えてしまうことになります。
「漢方薬は大体の人には効果があって、ごくたまに漢方薬でも副作用を起こす」みたいな。

ひどいイメージになると、漢方薬は自然のものでつくられているから、新薬よりもより副作用が少ない。みたいな、かなり乱暴なイメージで捉えられていることもあります。

でも、漢方薬は効果や副作用は、全く違う考え方なのです。

ここで登場するのが、西洋医学にはない陰陽の考え方。

漢方では、効果と副作用は隣り合わせです。
大半の人に対して効果があるものではなく、副作用もごくまれに起こるものでもありません。

漢方薬は常に体質に合わせて選んでいくものです。
ごくごく簡単に言えば、冷えている人には、温める漢方薬を。
熱がこもっている人には、冷やす漢方薬を使います。

この時に冷えている体質という判断があっていれば、温める漢方薬は冷えている人にとって良い効果になりますが、冷えている体質という判断が間違っていて、実は熱がこもっている体質(漢方ではよくある)に温める漢方薬を合わせるとどうなるのか?

症状はよりひどくなります。これは副作用です。
だから漢方薬は、効果も副作用も隣り合わせに一緒に存在しています。
効果が副作用にもなるし、副作用が効果にもなります。

漢方薬の副作用はごくたまに誰かに起こるものではなく、効果だと思っているものも、ある体質の人には副作用になるのです。
その効果や副作用に別れるのを決めているのは何か?

それは、処方する先生です。
西洋医学の薬は医者が処方していますが、医者は薬の効果も副作用も決めていません。
厳密には、その薬をつくった製薬会社が効果や副作用を決めています。
そのマニュアルを見て、処方しているのが病院ですね。

漢方の場合は先生が体質を判断して、それに対して先生が漢方薬を選びます。
効果や副作用を決めるというのは、ちょっと表現が違うかもしれませんが、ある人が本質的な体質は熱がこもっている人なのにその体質を冷えていると誤診して、温める薬を与えるのは、先生が初めから副作用を起こす漢方薬を渡しているので、効果と副作用を決めているようなものなのです。

漢方薬は効果や副作用ではなく、変化を与えるものですね。
だから、始めの体質を見誤ったらダメなのです。
ちなみに大半の病院は、東洋医学的な体質判断をしませんので「効果なのか?副作用なのか?」を理解する段階にすら達していません。

漢方薬は副作用が滅多に起こらない的に思われがちですが、なぜでしょうか?
それは、漢方薬を飲む前に東洋医学的な体質を判断していなければ、処方した先生も患者さんも、今、感じている症状が副作用なのかどうかが、認識できないからではないかと思います。

漢方薬は常に効果ではなく変化を与えながら調整していくもの。
変化を与えながらん調整なので、全部の症状が良くなるとは限りません。
その変化は良い方向に向かってるのかを判断する必要があります。
漢方薬は常に効果と副作用が隣り合わせに存在していることを意識されてみてください。


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2014年11月07日

漢方薬の効果と病院の薬の効果の明らかな違い

病気の治療っていうと薬の服用。
漢方薬も服用して治します。

何で治るの?
薬には効果があるからです。

しかし漢方薬の場合は、ちょっと違います。
「効果があるから」という事だけが治る要素ではありません。

病院の薬は何かの病気や症状に対して効果があるお薬を使用します。

湿疹だったら、炎症を抑える効果のあるステロイド。
喘息だったら、気管支を拡張する効果のある気管支拡張剤。

でも、漢方薬はちょっと違います。

病院のお薬は、体質がどうであろうが効果は変わりません。
誰に使っても同じ効果です。
本当にその通り効くのか、どうかは別として。

漢方薬にも効果はありますが、漢方薬の場合は誰に使っても同じ効果ではありません。
ステロイドのように誰に使っても絶対に同じ効果を発揮するものではありません。

僕がやってるのは日本で最も長く治療されてきた日本漢方という流派ですが、日本漢方では漢方薬には方意というものがあり、ある程度、治療方法にいろいろな幅があるという考え方があります。

例えば、葛根湯は風邪によく使われますが蕁麻疹の治療にも使います。
他にもリウマチや神経痛、肩の関節炎、乳腺炎などにも使います。

病院で風邪の時に処方する薬は抗菌系、咳止め、痰がひっかからないようにする系のもの、それと解熱剤。
抗菌系は風邪の後に菌の影響で喉の痛みなどが起こらないように菌を排除する効果。
咳止めは咳を出す中枢神経系を抑えて咳を出なくする効果。
解熱剤は熱を下げる効果のものです。
ちなみに風邪の治療で処方してもらう薬に肝心の風邪の原因であるウィルスをやっつける効果のあるものは一切ありません。
全部、付随するか、するかもしれない症状を一時的に止めたりするだけです。

葛根湯の場合は、咳を止める効果でもなく、熱を下げる効果でもないです。
葛根湯の効果は「表の寒証の発表と温補」「表の水毒の利水」「表の実証の寛解」です。

「表の寒証の発表と温補」とは身体表面の冷えを温めて、発散させる効果です。
「表の水毒の利水」とは身体表面にたまった水を巡らせたり発散させます。
「表の実証の寛解」とは身体表面や首や肩などに溜まった気や水などエネルギーを発散させます。

葛根湯の効果はこんな効果です。
病院の先生にとっては残念なことですが、気管支を拡張するとか、アレルギー反応の物質をブロックするとか、そんなわかりやすい西洋医学的効果はありません。

なぜなら漢方薬は西洋医学とは何の関係もないからです。
現代の研究で現代風に漢方薬の効果を西洋医学的に解釈しようとしていますが、研究としては意義があると思いますが、その漢方薬を選ぶ前の診断も身体や病気の解釈も全て、2千年前の理論とセットになっているものなので、漢方薬の効果だけを現代風に研究しても、現場の治療では何の意味もないと思います。
そんな考え方は趣味の程度にしておいたほうがいいです。

ちょっと横道にそれましたが、葛根湯は「風邪」に効く効果があるわけではないのですね。
そして、このよくわからない東洋医学的効果。

病気と効果を合わせるのではなく、その人の体質によって、この効果がどう応用できるのかを考えなくてはいけないのです。

例えば、蕁麻疹の場合は、さっきの「表の寒証の発表と温補」「表の水毒の利水」
「表の実証の寛解」でどうやって治すのでしょう。

漢方の場合は蕁麻疹が、この3つの効果が合わさって治るのではありません。

このうちの「表の水毒の利水」「表の実証の寛解」の2つの効果を採用します。

このときに重要なのは、蕁麻疹だったら、この2つの効果で治るのではありません。
ここからが西洋医学と逆なところ。

身体表面に余分な水が溜まって、身体表面が実証といって、発散できない状態になっている体質の蕁麻疹なら、「表の水毒の利水」「表の実証の寛解」で治ります。

ここで間違ってはいけないのは、蕁麻疹全般に効くのではないのです。

西洋医学的には蕁麻疹は1種類の蕁麻疹と言う病気ですが、漢方的には、蕁麻疹を主とした体質をみなければいけません。

蕁麻疹を主とした体質だと、他にも蕁麻疹+胃腸が悪いとか、蕁麻疹+肝の臓の機能が弱いとか、いろいろな体質の人がいらっしゃいます。体質が変われば葛根湯でなく、他のぜーんぜんっ違う漢方薬になります。

なので、葛根湯が効くのは「蕁麻疹」にではなく、「表の水毒」と「表の実証」の体質の蕁麻疹に効くのです。
他の体質の蕁麻疹だったら、葛根湯は、ま〜〜〜たく効きません。

これが体質と漢方薬を合わせるということですね。
風邪に葛根湯とか、アトピーに消風散とか、不妊症に当帰芍薬散っていうのは、風邪+「何の体質だったか?」がスッポ抜けているのですね。そこに何の考えもないテキトー処方です。

ちなみに実際には蕁麻疹+漢方的な体質(証)以外に、その蕁麻疹の強さや時期、その人自身の体力等の強さなども含めて考えて、更に深く漢方薬を選んでいく必要があります。
蕁麻疹に葛根湯というのは、結構、強い作用を使った方法なので、一気に悪くなることもあるので、体質を見れない方は使わないほうが無難です。

風邪に葛根湯しか出せない、もしくは肩こりでもなんでも葛根湯を出す医者のことを葛根湯医者といって、漢方では、これはヤブ医者の代名詞になっています。


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2014年10月30日

漢方薬が効いてくる期間の謎

漢方薬ってどれくらいで効いてくるか?
なぜか、世間一般的には「漢方薬は半年位かけてジワジワと効いてくる」みたいなデマが流れています。

なぜ、漢方薬の効いてくる期間が常識が、こんな風になっているのか不思議です。
というのも、漢方相談をするにあたって、いろいろな漢方の本を読みあさっていますが(古文レベルの古典も含めて)そんな事はどの書物にも一言も書いていない・・・。

この前なんて、病院で「冷え症を漢方薬で治すには1年位みないといけない」と言われたと言っておられる患者さんがいました。
ひどいデマですね。
「漢方薬」だと1年かかるんじゃなくて「僕が治療したら」1年かかってしまうと正確に言ってほしいものです。
お医者さんの立場で言っちゃったら、本当だと誤解しちゃうじゃないですか。
その人の体質ではなく、冷え症という病態に対して1年かかるとかいう言い方自体がが漢方をわかっていない証拠ですよ。
案の定、東洋医学的な問診を一切とらずにポッと漢方薬を渡されたと言っておられました。

これは僕の推測ですが、効果が出るのに半年もかかるというのは、病院辺りが漢方薬を正しく効かせる使い方ができないから「化学の薬は効果が早い!だから自然の薬である漢方薬は遅い!」みたいな単純な発想で広まったのかもしれません。わかりませんが・・・

それで、結局、漢方薬の効果って早いのか?遅いのか?
結論としては「どっちでもない」という、とんち問答のような答えになってしまいます。

漢方薬は体質に合わせて選びます。
その選んだ漢方薬の役割は、痛みを止める。鼻水を止める。などの特定の効果ではなく、身体全体の調整を行い、その結果、症状がなくなるといった流れです。

とは言っても、いつでもそのパターンではありません。
そもそも「昨日から突然、頭痛がある」「今日の朝から喉がイガイガして風邪っぽい」など、普段、全身症状で見れば対して何もないけど、昨日、今日、2、3の症状が出てきた!って場合は、西洋医学みたいな感じ対応します。

もちろん、漢方なので、西洋医学のように1つの症状に対して1つの効果(新薬1種類:効果1種類)ではないです。
いくつかの症状を組み合わせて、体質を判断し特に目立っている主な症状に漢方薬を合わせます。
それでも、その時は、いつもの漢方治療のように全身の症状くまなく聞いて、体質を分析して、それに見合った漢方薬を選ぶというパターンは踏みません。

急性の場合はそうやって西洋医学のように対応します。
昨日、今日の症状ですから、漢方薬でもこの時の治療期間は3日程。
早ければ1日です。
うちの息子なんて吐き気、頭痛、腹痛なんかはヘタしたら1服で終了。
風邪でも1日半以上飲んだことがないです。
家族も風邪や急性の症状なら、漢方薬を飲むのも3日位。

自分で言うのもなんですが、新薬よりも治るの早いんじゃないかと思います。

そしたら、漢方薬って治るのが早いかっていうとそうではない。
「3年以上前からだんだん症状が増えていって」とか、病気の期間が長くなってくると、やはりそこは治療に時間がかかります。
といっても「病気が完全に治る」ではなく「なんか良くなってきた」とか「なんかいい感じがわかる」とかなら、長年の慢性病の治療で漢方薬を飲み始めても早ければ「次の日〜長くて2ヶ月後」にはわかります。

平均すると2週間後あたりから変化がわかる感じでしょうか。
逆に2ヶ月以上経っても「な〜んにもわからない」場合は、体質と漢方薬が合ってません。
半年も待つのは無駄です。
合っていない漢方薬は、その後10年飲んだって、効果ありません。

何せ漢方薬は200種類以上あります。そんな状態になったら、さっさと処方した先生に体質を再検討してもらって、より合ったものに変えてくれとお願いしてください。

その時に「漢方は時間がかかるものだ」なんて言われたら「なぜ、変えないで続けたほうがいいのか」を聞いたほうがいいです。それで「東洋医学的」に説明できなかったら、そこは即、やめたほうがいいですよ。
東洋医学の理論から外れてます。

そういうことで漢方薬の効果が、わかる期間って早いわけでも遅いわけでもないのです。
そして、実はここからが本題ですが(前置きながっ)

本来なら漢方薬の効果がわかるまで時間がかかりそうな慢性病でも、飲み始めて3日とかで変化することがあります。

急激に気になってた症状が良くなります。
でも、こういう時って同時に悪くなるところも出てくる可能性が高いです。

なぜなら、漢方薬は西洋医学のお薬のように症状を遮断したり抑制したりするものではないからです。
身体の中の要素は互いの絶妙なバランスで成り立っています。
だから、どこかを強く引っ張れば、どこかの要素が引っ込みます。

強く引っ張った方は良くなった症状。
引っ込んだ方は症状が良くなったときに悪く出てきた症状。

急性の場合は、悪くなった部分が良くなるだけで済むのですが、慢性病になると、身体のあらゆる要素のバランスが崩れているので、どこかを強く引っ張ったって元の形には戻りません。

う〜ん、自分で書いてて、これはわけわからない説明かもしれませんね。
とにかく漢方治療って、慢性病の場合は、全体的に少しずつ整えていかないといけないのです。
だから、どこかがすごく良くなって、どこかが悪くなったら場合によったら、良くなった部分があった漢方薬だから名残惜しいですが、一から再検討し、その漢方薬自体を廃止して、考えなおさないといけない場合もあるのですね。

漢方薬の治療期間は早いし、遅いです。
ここが漢方の奥が深いところですね。


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2014年10月28日

実は漢方薬のレシピは皆一緒だけど、そこには秘密が・・・

最近、病院と漢方専門店との違いみたいなネタの記事が続いていますが、今回もそんな感じです。

前は漢方専門店の漢方薬って質がいい感じに思われているみたいなことを書きました。
その時に漢方薬の品質は薬価との兼ね合いがあるので、病院の漢方薬はどうしても原料にいいものは使えないんじゃないかという話しをしました。

今回は、逆に病院も漢方専門店も一緒であると言う話しです。
何が一緒かというと漢方薬の種類です。

多分、漢方治療の経験がない一般の方って漢方専門店は、他の人が考えつかないオリジナルの処方ばかりで病院やドラッグなどは既存のものばかりみたいなイメージがあるようです。

あれは誤解です。
漢方薬って例えば葛根湯とかって葛根、桂枝、麻黄、芍薬、大棗、甘草、生姜って7つの生薬の配合でできています。

新薬やサプリメントと違うところは、これらの配合がミソでこれらの生薬の成分さえ入っていたらいいというものではなく、いわば、これってレシピなのですね。

基本的には病院の葛根湯だろうが、ドラッグの葛根湯だろうが、漢方専門店の葛根湯だろうが、レシピは一緒です。

でも、この生薬の質は変わってきます。
質は薬価の問題で病院の漢方薬は多分、あまり良い物ではないと考えられます。
ドラッグも利益を上げる形態が薄利多売なので、高くていいものは仕入れることができませんので、当然、質は落ちてくると考えられます。

だったら、質がよければ効果が高いのか?
これも厳密には違います。
漢方治療の基本は、体質に合わせる治療。
現在の体質とそれに見合った漢方薬を合わせるのです。
マッチングですね。

その種類は基本だけでも200種類以上です。
つまり、最低でも200パターンの体質と漢方薬があります。

つまり、質が世界最高品質でも体質を分析できずに合わせる漢方薬を外してりゃ、効果ないわけです。悲しいくらいに。

だから漢方の場合は、モノの善し悪しよりも大事なのは体質を分析する能力とその体質に漢方薬を合わせる能力が大事です。

僕は漢方を料理のように捉えることがあります。
例えば、カルボナーラというパスタのメニューがありますが、あれは大体、使う物も質を別としてレシピは大体一緒なわけですよ。

ところが、同じようなメニューだけど値段はピンからキリまで。
サイゼリアのカルボナーラと夜のコースだと1万円はするイタリアン専門店のカルボナーラ。
どっちもレシピは似たようなものですが、一緒のものだと思います?

まったく違います。
もちろん、使っている食材の違いはありますが、だったら、サイゼリアで良い食材を使わせたらイタリアン専門店と同じカルボナーラを作れるでしょうか。

そもそも、サイゼリアにはガスレンジも包丁もないので、つくることができません。
また、道具があったってそんな、おいしいものをつくれる技術がありません。

僕のイメージでは個人の体質の問診をとらないで漢方薬を処方している病院は簡単に言ったらサイゼリアですよ。「作り方とかよくわかんないけど、マニュアル通りになんとかやってる」みたいな。

僕ら専門店がやっているのは、漢方薬をつくるわけではないですが、体質を分析して選ぶというのは、専門的な料理の腕みたいなものだと思っています。

同じ、カルボナーラでも食材だけでなく、作り方などいろいろと違うわけですよ。
それにサイゼリアにイタリアで修行した人なんか、働いていないでしょうが、イタリアン専門店にはイタリアで修行した人なんかがシェフだったりするわけですね。

僕も大阪から福岡まで漢方の修行に行きましたが、漢方もそんな感じです。
やはり漢方は誰かに修行をつけてもらうのがよいと思います。

漢方薬のレシピは同じ。
しかし漢方の知識が専門的に深いと合方といって、既存の漢方薬と漢方薬を合わせて、新しい処方をつくったり、加減といって生薬を2、3付け加えて新しい処方にしたり、複数の漢方薬を飲む時間を変えて新しい組み合わせにしたりと専門店はオリジナルの治療のバリエーションが多いのも事実です。

それは、漢方薬の質の問題ではなく、先生自体の東洋医学の治療の腕が高い人が多いからです。
サイゼリアみたいにマニュアルだけで料理というか盛りつけするようなところにオリジナルの隠し味や料理方法があるわけがありません。

漢方薬のレシピは同じ。
でも漢方の治療で重要なのは、それをどう使いこなすのかが最も重要です。
プロの料理人のレシピ本を見ながら作っても、なぜかお店の味と違う・・・
漢方だってそんなものです。

東洋医学として理解して漢方薬を使いこなすのとメーカーのマニュアルや他の病院の治験などをみて処方する。ここには大きな違いがありますよ。
はっきり言って2千年の歴史がある医学は奥が深いです。


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2014年10月24日

病院の漢方薬と本当の漢方治療

漢方治療は2、3症状を聞いて、それに合わせて処方すれば「ハイ終わり!」といった簡単なものではありません。
病院は症状すら聞かないで漢方薬の処方を簡単にやっているとこもありますが・・・。

漢方薬は「かゆみを止める」「痛みを止める」など直接的な効果で治療しません。
いろいろな症状や病気は本来持っているバランスが崩れるから起こっていると考えます。

ちょっと捉えにくいかもしれませんが、西洋医学は頭痛などの症状があって、それを止めるためのお薬を処方します。

頭痛 → 頭痛を止める作用で痛みを止める治療。
この場合は、病気や症状1つずつに対応していく必要があります。

頭痛を止める薬。胃痛を止める薬。血圧を下げる薬。などですね。
症状とその結果に対して対応します。

漢方の場合は、治療の根元の考え方が違います。
頭痛や血圧が高いなどの起こってしまった症状、1つずつに対して対応していくのではありません。

人間の身体は元々、自力で健康を保つ力を持っています。
いわゆる自然治癒力と呼んでいるものですね。

これは外界のいろいろな状況(暑いとか寒いとかストレスなど)に合わせて常にバランスをとっています。
毎日、毎日、いろいろな要因で崩れていますが、病気でない人はすぐにバランスを取り戻しています。

例えば冬が寒過ぎると本来のバランスの限界を越えて手足が冷えてしまいます。
それほど、きつい冷えでなければ、また元に戻ります。

一旦、バランスが崩れて冷えてしまうと今度は、なかなか元に戻れません。
この時に西洋医学的な発想だと手足の血流を流す(そんなものは西洋医学の薬にありませんが)という治療になります。
冷えた後の結果に対して対応するのですね。

漢方の場合は、なんのバランスが崩れてそうなったのか、元を考えます。
先程の西洋医学的な発想のように単純に温めるという治療方法をとることもありますが、この時に漢方の場合は全身の状態を見ますので手足の冷えと他の症状との関連がないのかをみていきます。

そうすると冷え始めてから耳鳴りがしていたとか、オシッコが頻繁になった。など全身様々な症状があることもわかります。

こういった症状を組み合わせて元々持ってる自然治癒力の何のバランスが崩れたのかをみていくのです。

外に出た症状から身体の中というか深い原因を探っていく感じですね。

そうやって他に存在する症状と手足の冷えを組み合わせて考えていくと、水の問題と胃腸と腎臓が関わっているとか、月経のリズムと血の巡りと肝臓が関わっているとか(本来はもっと複雑ですが)今のバランスを崩した体質がみえてくるのですね。

漢方には西洋医学のように目立った症状である手足の冷えを温める効果もありますが、結果に対応するのではありません。これでは西洋医学と同じです。

治療の本当の目的は冷えの本質的な問題である水の巡りと胃腸も同時に温めて整えたりと表に出ている症状から辿って身体の深い部分にある根本的な問題を探り、その根本的な問題を治すことによって、結果として手足の冷えが治ります。

全身の症状をみながら体質を探っていき、深い部分から治していくので、漢方の治り方は、気になっていた症状だけが治るのではありません。
その他、体質に関連した症状が全て調整されて治ってきます。

ここが西洋医学と違うところですね。
西洋医学は今の漢方的な見方から説明すれば、身体の深い部分から表に出て来た症状に対して対処するだけです。
だから、本質的なものが治りませんので、薬を永遠と飲み続けなければならないし、その他の症状は、また別に対応しない限り変わりません。

よく漢方と西洋医学の治療方法の違いを木に例えることがありますが、木の葉っぱに対する治療が西洋医学です。(外科などになってくると違ってくる場合もありますが)
葉っぱは無数にあるので、対応するのも大変です。

漢方は根や幹を治療します。
葉っぱが病気になっていても、所詮は枝葉末節。
一番、最後のところをいくらその都度対応しても治療が終わりません。

でも、葉っぱだって元は根や幹から生えているのです。
だから元の根や幹を治すのです。

根や幹は1本ですが、葉っぱは無数。
でもその1本を正していけば、そこから生えている葉っぱは自然に治っていきます。

西洋医学でずぅ〜っと治療しているけど、治らない人は、永遠と枯れていく葉っぱを治療して、それが生えてくる根元の幹や根に対しては何の治療もしていません。
だから、永遠と治療が終わらないのです。
薬も増えるばっかり!

また、悲しい事に病院の漢方は漢方薬を扱っていますが、この超基本的な漢方の概念を理解していませんので、漢方薬を葉っぱの治療に使っています。
1つ1つの病気や症状にあてはめて処方しているのです。

なんで、そんな変な使い方をするのか?
それは先程の身体の幹や根などにあたる体質を知ろうとしないからです。

体質は症状や症状を組み合わせたり、他のいろいろな状態を考えて「証」という形で診断します。
メインの訴えておられる症状に全身の症状を調べて、いろいろと組み合わせて体質を考えていきます。

だから、問診に時間がかかるし、当然、こんなのマニュアルでは不可能。
だって「手足の冷え」と1つの症状だけ見れば同じ感じの人がいても、それにプラスある人は頭痛があるとか、ある人は手がほてるとか、全身の症状を付け加えていったら一緒の人なんていなくなります。
その都度、その人のために考えるしかないのです。

病院で漢方医学的に治療しようとしないのは、そういった分析に時間がかかるからなのか、あるいは東洋医学の体質論を理解できないのか。
どちらかは知りませんが、どちらにしろ、2、3の症状だけとか西洋医学の病名だけで漢方薬を選ぶ事はできません。
2千年間も消えてこなかった医学はマニュアルでチャッチャとできるほど甘くはないのではないか僕は思うのですが。


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2014年10月14日

「病院の漢方と漢方専門店の漢方との違い」に対する誤解

「病院のツムラの漢方薬と先生のところの漢方薬ってどう違うのですか?」
という質問。

うちに度々ある質問です。病院の漢方と漢方専門店との違いをうちのWebサイトや過去記事にも書いてありますが、この問題で一般の方には大きな誤解がありますので、今回はこんな複雑なタイトルになっております。

質問の前から皆さんがイメージしている答えは、品質や成分が違うんじゃないか。ということ。
なんとなく、漢方薬専門店の方がイイものを扱っているとか、成分が強くて良い。みたいなイメージがあるみたいですね。

これは、あながち間違いではないですが、正解ではありません。

本当かどうかはわかりませんが、漢方業界では、まことしやかに「ツムラの漢方薬は3倍量飲まないと効かない」なんて言われています。
なんせ、そのツムラの漢方薬を扱っている当の病院の先生が講演で言ってたこともある位なので、信憑性は高いのかもしれません。

保険適応で扱える漢方薬には薬価という問題があります。
(薬価とは国が保険適応になっている薬の値段を決めます。メーカーなどが勝手に定価を決めることができません)
自然の作物を使う漢方薬で利益を出そうと思っても薬価上、漢方薬の定価を上げることができないので、コストカットしか方法がありません。

漢方薬のコストカットとは、ようするに漢方薬の構成している生薬で安いものを使う事です。
現に昔は複数の漢方薬メーカーが保険適応の漢方薬を提供していましたが、今は病院相手では利益が出ないため、ほとんどが撤退しています。

そういったことで、確かに皆さんがイメージしているような、病院の漢方薬は粗悪で漢方薬専門店の漢方薬は上質のものっぽい。ということはあるかもしれません。

しかし、漢方治療においては、それよりも重要なことがあります。
それは漢方治療は漢方薬の成分よりもなによりも、その人の体質に合わせなければ効かないということです。
漢方は西洋医学とは理屈が違います。

僕は修行時代に一時期、ツムラの一般用漢方薬で治療していたことがありますが、確かに効きは弱い感じはありましたが、それなりに治していました。
効果が弱いものであっても、体質にちゃんと合わせてやれば、それなりに効くものです。

逆にものすごく品質の良い効果の高い漢方薬であっても、体質に合っていなければ漢方薬は効きません。
東洋医学の難しいところはココですね。

漢方薬の最も重要なポイントを優先度で並べると、
@その人の東洋医学的な体質を診断しているか。
A診断した体質に最適な漢方薬を選ぶ事ができているか。
B品質の良い漢方薬を使用しているか。

この3つが揃っているかどうかです。
先程もお話したように重要なのは@とAで、これがクリアできていたらBは大きな問題ではありません。品質が良いに越したことはないですが。

現状は悲しいことですが大半の病院と漢方専門と銘打っている店が@とAを実践できていません。
メーカーからもらったマニュアルで合わせているだけです。
それは実際に処方してもらっている感じから、患者さん自身が感じていると思います。

なので、病院と漢方専門店との比較というのは、ちょっとズレがあるかもしれません。
病院でも保険適応でなく実費でちゃんと漢方的な体質判断をして、それに適した漢方薬を処方しているところもあります。
逆に漢方薬専門店でも、専門店っぽくは見せていても、実際は漢方医学理論の五行論を一方的に説明するだけで、東洋医学的な問診もとれないし体質も診断できない店なんてゴロゴロあります。

厳密にみたら、病院と漢方専門店の違いを比較するのではなく、病院も専門店もひっくるめて治療医学としてやっているところなのか?
販売として適当にやっているところなのか?の違いをみることが重要です。
そういう意味では漢方薬は容易に治療から販売に変身します。

違いをみるポイントは、
@西洋医学の検査や診断でなく西洋医学とは別で東洋医学的な体質を診断するためにわざわざ問診をとっているか。
A西洋医学の診断の病名でなく東洋医学的な体質を診断しているか。

チェックするのは、この2点です。
これがなければ漢方薬を処方していても、そこはただの「漢方薬の販売」をしているだけで、例え病院であろうが東洋医学の治療ではありません。
西洋医学的な漢方薬の販売という複雑な新たなジャンルです。

あなたが西洋医学とは違う東洋医学の治療を求めているなら、これからは「病院か漢方専門のお店のどちらがいいのか?」ではなく、@とAをちゃんとまじめにやっているところか、どうかをみていったほうが、よいかと思います。



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2014年10月07日

ユダヤ教の健康法と漢方

ユダヤの健康法という、変わったコラムを読みました。
実はうちで不妊治療の指導をしている方法は、元々、自分たちが不妊で悩んでいて、その時に漢方薬以外で他に妊娠を成功させる方法がないかを研究した結果、いきついたのがユダヤのニッダーの中にある妊娠法でした。

もちろん、その方法だけでなく漢方薬やら他の漢方養生もして赤ちゃんを授かったのですが、そんな訳で自分自身にゆかりのある感じの記事だったので気になって読みました。

そのコラムによるとユダヤ教の中には健康と医療、それに食べ物にまつわる情報が非常に多いらしいです。

書いてあるのは戒律という厳しいルール的な形で書いてあるらしいのですが、目的は病気を避けて健やかにすごす方法です。

どんなものは食べてもよいのか?
どんなものは食べてはいけないのか?
仕事と休息をコントロールする方法や親子や友人との関係性など。

生きていく全てにおいて事細かな指示が戒律という形で記されているとのこと。

これを読んで「これって漢方とそっくりだな」と感じました。

このユダヤ教が記されたのは4千年前らしいです。
漢方も4千年前。

漢方は宗教ではないので、守るべき戒律という形で記されていませんが、書かれていることは同じ感じのように思いました。
結局、古代に書かれた原点的なものって、どの国でも変わらないのですね。
文明的にも複雑でない分、原点的で最も真を突いているのかもしれません。

どちらも非常にいいものだと思います。

しかし、残念ながら現在の日本では漢方はこういった本質を理解されずに大きく誤解?されて理解されています。

漢方薬のイメージって新薬の化学合成物に対して自然のやさしいお薬ってイメージがありませんか?
こういうイメージがあるから、漢方薬はジワジワ効くとか、効くのに半年かかるといった、全くのデタラメが横行していると思うのですが、漢方の真髄は漢方薬治療ではありません。

今の日本では大半の医者が「漢方」を勘違いしているので、漢方には新薬(人工化合物)にはない新たな成分や効果があるんじゃないかと考えているようです。
だから、漢方薬を化学的に調べるという意味不明な研究者のオナニーのようなことをやっているのですが、漢方の真髄は先程のユダヤの戒律と同じです。

いかに自然に逆らわずに健康であり続けるか?
その健康を保つ途中で病気になった時に使うのが漢方薬であり、日々の食生活を正しくするためのものが薬膳です。他にも漢方の養生方法はたくさんあります。

漢方は薬の効果がどうたらこうたらで治すだけが目的ではないのです。

漢方のスゴイ!ところは一般的な「人間」に対しての健康法ではなく、一人一人の体質を分析し「その人の体質別」に漢方薬を処方したり、食べるものを選んだり、精神の在り方を指導するのです。

日本の漢方薬を扱っている大半の医者が勘違いしているのはココですね。

一人一人の体質を分析するための問診もとらないで漢方薬を処方するのは、漢方薬自体に何か新薬にはない成分や効果を期待しているという証拠です。発想自体が西洋医学から全く抜けていません。

漢方薬は別に新薬に変わるような画期的な成分や効果があるわけではありません。

元々の治す方法や考えが違うのです。
新たな成分で治すのではなく、体質のバランスをとることによって、自然治癒力をひきだすのです。

だから、漢方薬よりも、その人に眠っていた自然治癒力がすごいのです。
漢方薬でちょっと整えてあげれば、その人は、ものすごい治癒力を発揮するのです。

考えてみたら、自分の自然治癒力が一番、自分の身体のことをわかっています。
それを手助けするのが漢方薬。

でもその漢方薬はあくまで、その人の体質に合わせて処方できた時に発揮する力。
だから、漢方治療で重要なのは、いろいろな種類の漢方薬を処方することではなく、

「その人の現在の体質を東洋医学的に見極める!!」

これが漢方治療の7割、8割を担っているわけです。
とにかく徹底的に「その人独自の体質」を分析することにエネルギーを使います。
なので漢方薬を選ぶための問診をとらないで、西洋医学の病名だけで処方するのは、治療すら初めていない状態ですね。ラッキーで治ることはありますが、それは、その先生が治しているとは言えません。
飲んだ漢方薬が、たまたま当たっただけ。競馬などの賭け事レベル。

なんだったら、そういう処方の方法って漢方を医学的にバカにしているともいえます。
漢方薬を処方している先生が漢方医学理論をバカにしている。
なんとも皮肉な話しですね。

ちなみに漢方は漢方薬での治療の問題だけでなく食事や運動、精神の在り方なども、その人の現在の体質に合わせて指導します。
これも西洋医学とも違うところですね。
西洋医学は「1日1万歩歩きましょう」とか、人間全体に対する健康法を言ってるだけで、その人それぞれの体質に合わせて指導するわけではありません。

だれでも1万歩あるけるとは限らないのですよ。
漢方は漢方薬だけではありません。

その真髄は「現在のあなたの東洋医学的体質」を見極めることです。
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2014年10月01日

漢方薬の治療と西洋医学の治療は大きく違う

日本というか、先進国は西洋医学こそが病気を治す唯一の方法だと本能にすりこまれてる部分があると思います。

かくいう僕もこれだけ漢方治療をしていても、最後は病院に行けば治るか!なんて反射的に思ってしまいます。実際に病院に行ってもどうにもこうにも治らないんですけどね。

というような感じで西洋医学こそが医療の基準!という概念が僕も皆さんも頭から離すことができないわけですよ。

なので、漢方のことも自然に西洋医学をベースに考えてしまいます。
「西洋医学をベースに考える」とはどういうことかと言うと、漢方薬を西洋医学的な生理学など西洋医学が考える病気や治療の考えでもって、漢方も考えてしまうということです。

これって、おかしいのですね。
漢方薬は古くからある医学なので、中には近代の西洋医学よりも、漢方は何もわかっていなかった時代の医学。と漢方と西洋医学を同じライン上で考えてしまう人がいますが(残念なことに医者にいます)そもそも、古臭い漢方が発展していって西洋医学になったわけではないのですね。

漢方は東洋医学として、アジアで発展し、西洋医学は西洋諸国で発展していて、どちらの医学も交わることはありませんでした。

だから、古い医学が漢方で新しい医学が西洋医学ではないのです。
どちらも同じ位に存在しています。

医者でたまに漢方は化学的でないという方がいらっしゃいますが、これも大きな誤解で漢方は化学を元としていないのです。

例えになってるかわかりませんが、人が人を「好きになる」感情を「好き」は化学的に解明できないから「好きになる」感情は「ウソだ!」って言ってるようなもので化学的に解明できなくても、この世の中に存在し、これほど確かなものはなかたっりするのですね。
こう言ってる医者だって、誰かを「好き」になってたりしますからね。

だから、漢方においては、化学で解明できるかどうか、なんて何の関係もないのです。
だから、これは僕の勝手な解釈ですが、おそらく西洋医学で優秀な先生ほど漢方の腕は反比例するのではないかと考えています。

そんなわけでは漢方は西洋医学の補助的な治療ではありません。
西洋医学は西洋医学。漢方の東洋医学は東洋医学なのです。

ちなみにわかりやすくするために漢方は古臭い医学として書いていますが、漢方は今も発展しています。
漢方は常に臨床の繰り返しなので、昔の知恵を活かしながら常に発展している新しい医学なのです。

漢方と西洋医学の治療の違いをもう少しわかりやすく例えてみましょう。
わかりやすくないかもしれませんが。

ある犯罪者チームが巣くう治安の悪い町があります。
その町自体が僕たちの身体だと思ってください。
犯罪者が病気の原因や症状だとお考えください。

西洋医学の考えは犯罪者一人、一人をしらみつぶしに探して、一人一人をやっつけていきます。
その間に犯罪者はチームなので、一人捕まったら、逃げ果せた誰かがまた犯罪を犯してとそれを繰り返します。治安の悪い町って得てしてそんな感じですね。
警察と犯罪者のイタチごっこです。その都度、細かな犯罪はなくなりますが、複数の犯罪者のチームがいるので、どこかのチームの親分が捕まったら、他の犯罪者のチームが相対的に強くなるということの繰り返しです。
犯罪者と警察が派手な撃ち合いなどしようものなら関係ない市民まで死んでしまったりします(薬の副作用)

身体の中(町)の病気や症状の細かな原因(犯罪者)を探して、その原因や症状1つ1つを治療(捕まえる)していく感じですね。
ある治療をしている間に薬の副作用で次の病気が増えたり、薬の種類がどんどんと増えていったり・・・

漢方の場合は、町全体の治安について考えます。
犯罪者を捕まえることも大切ですが、漢方の場合は、犯罪者が、のさばれない町を作ることを目的とします。
そのために根本的な原因を考えます。
なぜ、犯罪者が多いのか?
仕事のない人が多いからか、町に暗い部分が多いから、誰も他人を気にもとめていないから、住んでいる人が不用心だからか。

そして、これら原因を1つずつ選んで治していきません。
漢方の治療の場合は、できるだけ、これら全てに対処します。
できるだけ仕事につけるようにし、街頭を増やし夜でも明るくし、人と人が声を掛け合うようにします。戸締まりをきちんとするように奨励し、パトカーの巡回の数と頻度を増やします。
時間はかかりますが、やがて犯罪者が犯罪を働きにくくなる下地ができます。

そうなると犯罪者は自然にどこかに出て行きます。
結果、治安はよくなるのです。

この場合、すぐに病気や症状(犯罪)はとれないこともあります。
でも最終目的は症状(犯罪)と治療(捕まえる)のイタチごっこが目的ではありません。
最終的に薬や治療(警察)に頼らなくても症状や病気(犯罪者)に打ち克つ方法なのです。

漢方はそういった意味では症状の改善がはっきりとわからない場合もあるのですね。

でも、いきなり矛盾しますが、漢方の場合は外科的なことは無理ですが内科的ことなら西洋医学と同じことができます。
それは、根本的な治療を目指しているにも関わらずその都度、症状を取り去っていくこともできる便利なものなのです。

ただし、漢方の場合、その都度、すばやく症状をとっていこうとすると漢方薬の力ではなく、その都度、最適な漢方薬を選ぶ「漢方の腕」が全てになってきます。
ここも西洋医学と全く違うところ、同じ種類の漢方薬を持っていても、選び間違えたら、全く効かせることができないのです。

これが医者などに敬遠されるゆえんです。
再現性がどこまでいってもないのです。
スポーツや音楽や絵と似ています。その人の才能でしか効果を発揮できないのが漢方なんですね。
西洋医学は誰が処方しても同じ効果を期待できますが、本質的な漢方は病気や症状に対応したマニュアルが通用しませんので、先生自身が考えて処方しなければいけません。
だから体質の判断を間違えたり、漢方薬を選び間違えたら全く効かないどころか有害になることすらあるのですね。不思議な医学です。


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2014年08月26日

難病(後縦靭帯骨化症など)にも対応できる漢方薬

「漢方では、どんな病気が治せるのか?」こういった質問をよくされますが、病気(病名)というのは実は西洋医学特有のもので厳密には漢方とは関係ありません。

漢方では体質をみて身体全体を整えることが目的です。
なので本来の伝統的な漢方では、病名で漢方治療はしません。
というか、病名だけでは治療できません。
だから、漢方は病名でいろいろな判断はしません。

本来の漢方治療をやっていたら、病名ではなく、あなたの今の体質を診断します。
この現在の体質が西洋医学での病名のようなものですね。
西洋医学で、あなたは「アトピー性湿疹という病気です」というのは漢方では「●●の証です」という具合になります。

現在では、まず西洋医学の病院に行ってから病気の診断なりをされて、それから漢方の相談に・・・という形が多いので漢方でも病名を参考にしますが、あくまで西洋医学の病名を「参考」にするだけです。

参考にするというは、特にその西洋医学的な病名でなりやすい、いくつかの体質の傾向があり、その傾向にしたがって漢方薬を選ぶのに参考にするというもので「アトピー性湿疹なら●●漢方薬」とかといったマニュアル的な選び方は本来の漢方治療では存在しません。

ただ、病院では漢方の基礎的な医学理論を治療レベルに達するまで理解できていない人が多いので、漢方薬のメーカーなどから貰った「病名に対応した漢方薬」のマニュアルをみて、それを順にためしていくといった感じで処方していることが多いようです。

でもこれは、全くの間違い。
西洋医学の検査や診断、投薬で忙しい医者にとってはマニュアル的に簡単に漢方薬を処方できるので、医者にとっては良いでしょうが、西洋医学的な病名と直接的には一切、関係のない漢方治療では役に立ちませんので患者さんにとっては、良いことではありませんね。

で、なぜ、こんな話しを長々としたかというと漢方では病名と関係がなく、その人の今の体質自体の調整を目指しますので「どんな病気でも治せる」というようになります。

ただし、外科的な処置が必要な病気や心臓発作などの時間単位で病態が進む急性病などは、漢方では治せません。
これらは、西洋医学を治療を受けたほうがいいです。

また、漢方では治せるけど、病院に行ったほうがよい治療もあります。
それは、さっきなったばかりの急性病です。
頭痛とか、どこかに打った後の痛みとか、高熱とか、今、対処したら後は治りそうなもの。
慢性化しなさそうなものですね。
これは、西洋医学の本来の目的のその場しのぎの治療(対症療法)と合致します。
この場合は、漢方でも治せないことはないですが、漢方では急性病に合わせていくほど、体質の分析が難しくなりますので、その場をしのいでいけそうなら、新薬を飲んだほうが早いです。

その後になぜか症状が続いて慢性化してしまったら、その場しのぎの治療(対症療法)では難しくなってくるので、その時は漢方で考えればいいのじゃないかと思います。

うちでは実際に後縦靭帯骨化症の方やリベド血管炎の方、または病院で全くの原因不明の症状の方なども治療させてもらっています。

西洋医学で全くの原因不明なのになぜ治すことができるのか?
それは「西洋医学よりすごい!」とかそんなことではなく、治療の考え方が違うからです。

西洋医学ではいろいろな検査で原因を調べて、その原因に対して治療します。
こういった治療までの流れがあるので、西洋医学では、原因がわからない場合は、原因不明になってしまいます。

実は西洋医学では、病気の原因なんてほぼわかっていません。
例えば、高血圧に本態性高血圧というものがありますが、これって、言い方を変えれば、原因がはっきりしない高血圧です。あれだけ薬を出していても原因がわかっていないし、どうやったら根本的に治るのかも皆目、わかっていません。
ただ、その場しのぎに血圧を下げる薬を出しているだけです。

他にもアトピーも原因がわかっていませんし、慢性蕁麻疹や不妊症なんて、部分、部分、不妊になるかもしれない原因はわかっていますが、その人自身の何が原因で不妊なのかは「素人でもわかるわ!」っていうくらいのレベル(両方の卵管が閉塞など)でない限りは、ほとんどが原因が特定できません。

ちなみに風邪は原因が「風邪のウィルス」とハッキリとわかっていますが、治療する薬がありません。今、病院で風邪で処方しているのは、全ての薬が肝心の原因とは何の関係もないものばかりです。

ようするに慢性病は全部、「原因がわからない」というよりも、全身のいろいろな部分の原因が複雑に絡み合って、その病気をつくりだしているので、1つの原因に絞って治療しようとする事自体が無駄な行為なのです。

漢方でも病因といって原因を考えますが、西洋医学のように何が何でも原因を追求しません。
逆に原因なんか、わからなくってもいいくらいです。

ではどうするのかというと、漢方では現在の体質のアンバランスを身体全体から見て、元のバランスのとれた状態に戻すのです。
この表現は比喩ではなく本当にアンバランスを見つけて戻すだけ。
実に単純です。

だから、西洋医学的にどんな病気(病名)だろうが、今の体質が漢方的にどんな体質なのかを見さえすればいいのです。
今の体質をみれば、どの漢方薬で治療すれば元のバランスに戻るかがわかるから。

これが本来の漢方治療ですね。
だから、西洋医学の病名で漢方薬を選ぶのは、西洋医学側で勝手に設定したことなので、漢方治療とは何の関係もありません。
逆に正当に「東洋医学的な体質をみれない人」の誤摩化しですね。

漢方はありのままの身体の状態をみるだけなので、ちょっとした頭痛でも難病でも関係ないのですね。


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2014年08月21日

漢方は師弟関係から学ぶのが望ましい。

日本にはいろいろな専門学校があります。
また、一流の企業に入社したければ、実質は高学歴でないと入れません。
ところが世界的机上のGoogleなどは、入社基準に学歴を考慮しなくしていくようです。
その理由が学歴と仕事の能力の高さに相関関係がないからだそうです。
世界レベルのデータを整理している企業の考えですから、信憑性が高いですね。

世界ではこんな状態になってきていますが、日本ではタテマエでは能力主義と言いながら、実際は学歴が高いかどうかが能力が高いかどうかと混同して考えてしまっています。

僕は、Webのデザインもやったりします。
お店自体のデザインも全て自分でしました。
お店のホームーページをだしているとよくホームページをつくる営業がうちにくるのですが、自分のところのホームページを自分でつくっていると言うと「かならず、漢方もされているのにIT系の専門学校にもいかれたのですね」と言われます。

Webのデザインも店舗のデザインも学校なんかに行ったことはありません。
全て独学と人脈を辿って、数人のその道のプロにその都度、実践で教えてもらいました。

本業の漢方でもよく聞かれます。
「漢方ってどこかの学校で教えてもらえるのですか?」

どこの大学も専門学校でも教えてもらえません。
薬学では、漢方というか生薬を学ぶ機会はありますが、その生薬も成分がどうとか、西洋医学的な方向性から見た漢方であって、東洋医学の漢方ではありません。

処方のことも学びますがそれも西洋医学的な方向性からみた効果であったりといった調子です。

医大では、漢方を教えてもらう時間はほぼないようです。
知り合いの医学生に聞いたところ、漢方をちゃんと勉強したいと教授に相談したら「勝手に自分でやりなさい」と言われたそうです。

僕が持ってる国際中医師になるためには、ある種、学校のような感じで漢方の講義を受けますが、あくまで試験に受かるための基礎的な知識で、国際中医師をもってる僕が言うのもなんですが、漢方をそれっぽく語るのには役立ちますが、その知識は実際の治療には1mmも役立ちません。
僕はないよりはあったほうがいいかなと言う程度で、国際中医師はもってようがもっていまいが、治療には良いも悪いも何の影響もありません。

僕はさっきのデザイン以外にもパソコンやギターやピアノ、スノーボードやサーフィン、料理、投資などをしますが、投資以外は学校に行った事がありません。

投資の学校もいわゆる専門学校ではなく、個人の会社がやっているような特殊な感じの学校でした。

インターネットなどでどんな情報にでもアクセスできる時代になんで、わざわざ、出来ない人も出来る人も押し並べて教える学校にいかなくちゃいけないのか、それが理解できません。

参考書に答えが載っているようなものは学校にいく方がいいのかもしれませんが、それ以外は、僕は人生経験上、師弟関係で学ぶのが一番良いのではないかと思います。

特に漢方は西洋医学みたいな体質を考えずに誰にでも同じような効果を求められる治療ではありません。

一人、一人の体質に対して、その都度、治療の方針をつくっていかなくちゃいけないのです。
漢方にだって、基礎的なことはありますが、本で学べるようなことをわざわざ、学校に行って教えてもらったってしょうがいないのです。

本で学べるような漢方治療のテクニカルな部分も大切ですが、それよりも東洋医学のマインドが重要だと思います。

師弟関係だと、このマインドが学べます。
師匠がその弟子との相性で独特の教え方をしてくれるのです。

学校だと全員を平等のカリキュラムの中で教育していきますので、基本的に個人差は生まれません。

でも漢方はその先生の独自の考えが確立されないと、いつまでも教科書に書いてあることをやっていたって、様々な体質の人は治せないのです。

マニュアルで治せるのは、マニュアル的で平均的な人だけです。
ちょっと変わった体質にあると、たちまち治せなくなるのが漢方です。

うちでは薬学生さんなんかに「漢方という医学をどう学べばいいですか?」と聞かれることがありますが、「誰か師匠を見つければいい」とアドバイスしています。

医者なんかに多いですが、漢方をやってる先生の講義にちょろっと顔を出したり、その先生の医院に数日行って、漢方を教えてもらったことを「漢方を叩き込まれた」みたいに言ってますが、本当に漢方で治療していこうと考えるのなら、自分の仕事を一旦棄てて、師弟の関係になるべきだと思います。

師匠である先生とプライベートもともにすごして、そのマインドも含めて学ぶべきです。
漢方治療にはそれが必要です。
教科書を記憶したって、それはGoogleのデータを変わりません。

そのデータを自分の思想と経験で加工して治療に役立てるべきだと思います。
だから僕は漢方に限らず、ギターもピアノもパソコンも師匠がいます。

師匠からマインドを学んで後は学校みたいに教えてもらうんではなく自分で調べてできることは、自分で調べればいいのです。

漢方のどんな修行をしたかも漢方治療の腕を知る指標になるかもしれませんね。
「漢方の●●先生に師事」と書いてあるのは、ただ単に数回、講義を聞いただけかもしれませのでそういう先生は要注意です。
posted by 華陀 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月16日

漢方薬が効かない!効かせられない!人の法則

前にこどもと大人の治癒率の異常な差から、漢方薬が効く人と効かない人が出てくる可能性があるという記事を書きました。

効かない。効かせられない奥底には漢方治療が化学的で客観的な検査を元に治療するものではなく、患者さんの主観的な自覚症状と処方する先生の主観的な治療方法で進めるものである以上、コミュニケーションをうまくとれない関係の先生から処方された漢方薬は効かないという問題があると思います。

それ以外に一定の思考の持ち主は先生も患者さんも漢方薬が効かせられない、効かない。という事態も起こります。

ちなみに大半の病院の漢方薬を処方する方法はコミュニケーションを主体とする漢方の治療方法を一切無視して「西洋医学の病名」だけでマニュアル的にやってます。
こういった方法って残念ながら漢方治療の入り口にも立っていません。素人同然ですからね。

どんな思考だと漢方治療自体がうまく働かないかどうかの話しをすすめる前に漢方治療の絶対的な原則をお話しておきたいと思いますが、漢方の治療は基本的に効かせられないのは処方した人間の責任です。

処方した先生なら先生。自分で選んだのであれば自分。

西洋医学的な発想からいくと「漢方薬を飲んでみたけど漢方薬が効かない!これは漢方薬の質が悪いから効果が薄い!」などと考えられがちですけど漢方薬は効果が強いとか弱いとかの次元で考えません。

あくまでその人の今の状態(体質)に合っているのかどうか。
漢方薬にも強い効果のものもありますが【強い効果=治す力が強い】という法則は成り立ちません。

強い効果のものは、それなりの体力や症状も強い状態でないと「合いません」
体力なく、症状が強くないものに強い効果の漢方薬はかえって毒なのです。
漢方薬においての「治す力の強さ」は「漢方薬との相性の良さ」なのですね。
つまり、どれだけ体質分析を見誤らずになおかつ体質にあった漢方薬を選べるか。

しつこいようですがこういった法則から病院の病名で選ぶ漢方薬がどれだけ愚かな行為かがわかります。

それはおいといて、どんな思考であると漢方薬が効かない身体になるのでしょうか?
本題、おそッ!

これは患者さんだけでなく処方する側の先生にも言えることですが、簡単に言えば、西洋医学的な発想や考えが強い先生や患者さんほど漢方薬が効果的に働いてくれません。

西洋医学においての身体を治す考え方というのは、直接的な考え方です。
例えば、頭痛なら痛みの物質を止めれば痛みはなくなるはず。という考え方。
不妊症なら、ホルモンをたくさん足せばホルモンが活性化するという考え方。

直線的で直接的な考え方ですね。
わかりやすくいえば単純な発想。

ところが漢方治療は頭痛の痛みの物質を止める効果で頭痛をなくすわけじゃないのです。
頭痛でも人によって、水の巡りの悪さであったり、血の巡りの悪さであったり、気の巡りの悪さであったり(実際はもっと複雑にいろいろな要因が考えられます)があり頭痛に対して直接期に痛みを止めるわけじゃありません。

水毒という水の巡りが問題の頭痛であれば、頭痛から治らずにオシッコの回数や汗のかきかたなどから良くなった後、頭痛も良くなってくるなんてことは、漢方治療では、めずらいいことじゃありません。

これを「漢方薬も新薬と同じで頭痛の痛みを直接的に止めるもの」と単純に考えてしまうと「他に良くなったところがあるけど、頭痛は良くならない」と考えてしまい→「この漢方薬は効かない」と考えてしまうこともあるのです。

昨日や今日、発生した頭痛で無い限り、漢方治療は中長期で捉えて先を見据えた投資のように治療していかなければいけません。
ただし、なんでもかんでも少し長めに見た方がいいとは限りません。
直接的に良くならないいけない体質もあるし、逆に漢方薬を飲んで体調が悪くなったのであれば、すぐに変更を検討したほうがよい場合もあり個人の体質によってケースバイケースですね。
「どっちか」という狭いデジタル思考は漢方では危険です。

先を見据えた中長期な投資となると「いつ治るかわかんないのは嫌」だとなるかもしれませんが、皮肉なことに現場の傾向をみていると中長期的に先を見据えている人ほど、治るのが早かったりします。

また、思考的には中長期と言ってますが、実際の身体の変化は、そんなに時間はかかりませんし、時間がかかる場合は、処方した先生は漢方薬を見直したほうがいいと思います。
僕もそうしています。

だから漢方薬の場合は単純に自分の気になってる症状がどうなるか?だけを気にするのでなく身体全体の状態が「治る方向に向かっているのかどうか?」を常に考えていく必要があるのですね。

漢方の問診でたくさんの症状をお聞きするのは、そういった意味があるのです。

漢方治療を効果的にするためには処方する先生も処方される患者さんも西洋医学的な発想を棄てること。
(ただし、西洋医学の生理学や病態生理、検査、薬理は体質判断の参考にはなります)
そして漢方薬の効果を直接的、単純に考えない事。
飲んだらすぐに、わかりやすい部分がどうにかなる。と考えずに中長期的な少し先をみておくこと。

これが双方にとっての治療のコツだと漢方人生の中で思いました。
僕も治療する側として、いつもこの事を肝に命じています。

僕の勝手な考えではありますが、この考えからいくと西洋医学でバリバリやってる先生ほど【漢方治療をうまくできない】じゃないかなと思いますよ。


posted by 華陀 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする