2016年01月13日

風邪の漢方薬はマニュアルで選べない

風邪をひいた、うちの患者さんから電話がありました。
どうもご主人が風邪をひいたようで、漢方薬を飲ませたいとのこと。
たまたま、以前に奥様用に風邪の処方をお送りしていたので、その漢方薬で治せるかどうかの問い合わせでした。

症状をお聞きしていると、他の種類の漢方薬でないとダメな感じの可能性もあり、うちが休み前だったので、漢方薬をお渡しすることがでないので「申し訳ないけど、近くの薬局で今から言う種類の漢方薬を買って飲ませてほしい」とアドバイスしました。
(ちなみに現在、うちですでに完歩役を飲まれている患者さんには緊急の場合は、こういった感じで漢方薬のアドバイスをしますが、新規の方に、こういったアドバイスはしていません)

この時期になると東京や関西以外の地方の患者さんからも、こういった問い合わせがあり、風邪は1日単位とか下手したら何時間単位で漢方薬の種類を変更する必要があったりするので、お送りしていたら間に合わない場合は「これこれこういう漢方薬を買ってきて飲んでほしい」というアドバイスをします。

ところが、なぜか、この時に患者さんが、どこかの漢方薬局に銘柄指定で漢方薬を買いにいくと、高確率で変な漢方薬を勧めてきます。

それもなぜか、大阪と東京と離れているお店でも葛根湯と銀翹散(ぎんぎょうさん)が多い!
後、熱が高かったら板藍根(ばんらんこん)!

離れている場所の店でも同じ漢方薬を勧められるということは、よっぽどマニュアル化されているんだろうなと思いますね。

患者さんにしたら、別にその漢方薬局に相談にいったのではなく、うちで相談済みで、指定の漢方薬を買おうとしただけですが、なんか変な漢方薬を勧められて、買わざるえなくなり、困った事態になっていることがよくあります。

で、それで治ったら結果オーライで良いのですが、案の定、良くならなかったり、結局、その店の説明が怪しかったりして、再度、僕に、その変な漢方薬を飲んでもよいのかを相談してきてくれます。

それを聞くと「また、その処方かよ!」と思うのです。

風邪に葛根湯って四字熟語みたいに皆さんご存知ですが、うちでは、葛根湯なんて出しません。
(別に僕は変わった漢方薬を知っているアピールをしてやろうということではありません)
僕は葛根湯で風邪が治ったことなんて、10年で1,2回位のレベル。

確かに葛根湯って「え、風邪かな?いや違うかな?」的な、はっきりしない時期に飲めば、ピシャッと聞いて治りますが「喉痛い、咳が出てきた」なんて風邪の確定感と病状が進んでる感が出ていたら、もう葛根湯は効かないというのが僕の経験です。

それどころか葛根湯の中の麻黄というのが、合わない人は胃に悪かったりするのですが、僕は「葛根湯で胃がやられて、そのまま風邪がひどくなった」みたいなことに何度か陥ったので、風邪の時には飲まなくなりました。

葛根湯には麻黄という生薬が入っていて、その麻黄が主剤になっている漢方薬が、麻黄湯ですが、巷でインフルエンザに麻黄湯みたいな話が流れていますが、あれ、完全にウソですよ。

漢方は西洋医学と何の関係もないので「風邪にはこの漢方薬」「インルフエンザにはこの漢方薬」なんてマニュアルなんてありません。

あれは多分、西洋医学の病名でしか漢方薬を処方できない人が考えたデマ(漢方的には)だと思います。

漢方は「風邪だったら」とか「インフルエンザだったら」とか、病名ごとに分けて漢方薬を選びません。

インフルエンザだろうが、風邪だろうが、その時の鼻水や喉痛、咳などの状態に合わせて、何種類かの漢方薬を使いわけていきます。
腸炎なんかも風邪と同じように治療することが多いですね。

なんだったら、1日単位や時間単位で「朝、昼はA漢方薬で夜はB漢方薬、良くなってきたらC漢方薬」なんて感じで次々に種類を変えていくこともあります。

それくらい、風邪の影響による体質変化は早いのです。
風邪に漢方薬の処方を1週間分とか、ながーーーーい期間、処方している病院がありましたが、その処方をやっている時点で「漢方薬を使って風邪を治す方法を僕は知りません」って言いながら処方しているようなものですね。

ちなみに東洋医学には葛根湯医者という言葉がありますが、すぐに葛根湯を処方する医者のことを漢方ではヤブ医者のことを指します。

銀翹散も何度か飲みましたが、これもびっくりするほど効いたことがわからない処方ですね。

風邪って1包ずつの勝負ができるので、1包ずつ「あっ症状が悪くなったな、この漢方薬じゃないや」とか「おーこの漢方薬だな!ばっちり効いてる」とか、良いも悪いもわかりやすいのですが、銀翹散って特に変化を感じたことがないので苦手です。

僕が古方と日本漢方をやっていることもあるかもしれませんが、中医学の処方である銀翹散が苦手なのかもしれませんね。
ただし、僕は国際中医師なので、中医学の銀翹散をわけわからず飲んでいるわけではありません。

風邪の治療は漢方では別格です。
処方自体は6種類位で事足りるのですが、どの漢方薬をどのタイミングで何回飲んで、次の漢方薬に変更していくかが難しいので、6種類といっても、無限に組み合わせが生まれてきます。

多分、その難しさはマニュアルで風邪に葛根湯とかやってる先生自身よりも、風邪で元々持ってる持病がひどくなったりしている患者さんの方が、よくご存知ではないかと思います。

そんなわけで、この時期、風邪に葛根湯とかインフルンザに麻黄湯などのマニュアル処方にはお気をつけください。


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2015年12月08日

病院の治療は根本的治療にはならない

よく病院で「このケガは全治3ヶ月」みたいな言い回しってありますよね。
僕は今まで、あれって完全に治るまでのことだと漠然と思っていたのですが、どうもそうじゃないらしく通説的には「日常生活に戻れるまでの治療を行う期間」のことを言うらしいです。

僕は8ヶ月前にとある事故で左手の人差指を怪我しました。
過去に骨折した時に元に近い状態に治ったのが1ヶ月位だったので、最初の病院の診察を受けた後は、今回は骨折もないし、なんとなく今回は1ヶ月も経たないで治るのかな。なんて、かるーい考えでいました。

そうしたら、合計6つのそれぞれ違う病院の診察を受けた結果、結局、医師から「その指は一生、ちゃんと曲がらない」というお墨付きをもらいました。(6つのバラバラの病院をあえて紹介状なしで診察を受けたのは、職業柄、病院の診察って実際のところどうなのかを検証したかったからです)

「全治1ヶ月」どころか「一生治らない」
一応、病気の相談を何年とやってきた僕ですが「えらく低く見積もったものだ」となんか苦笑いです。
「骨が折れるより靭帯の損傷は難儀」というのは本当なんだと実感しました。

この時のそれぞれの病院の治療の時に感じたのが「全治とは」の定義に書かれている「日常生活に戻れるまでの治療を行う期間」ということ。

そう、自分が怪我するまでは、なんとなく「病院の治療=元に戻してくれる」とか「完治」と思っていたのですが、そうじゃないのです。

「日常生活に戻れるまでの治療を行う期間」まさにこの「日常生活に戻れる」がポイントで、どの病院も最初から日常生活をなんとか送れたらいいんじゃないか的なところが最終目的のような感じでした。

だから、指が元のように曲がらなくたって「食事などは問題ないですよね?」って言われました。
僕はピアノとギターを結構、本格的にやってるので「ピアノやギターはできるようになりますか?」って医者に聞いたら「それが仕事じゃないでしょ?」だって。
さすが、元に戻す気も能力もないだけある人の意見です。

「内科、皮膚科、耳鼻科などに関しては根本的に治すのが目的ではなく、ただ対症療法の薬をバラまくだけ」ということは、この業界にいた経験から重々に理解していましたが、外科のことはあまり知らなかったので「怪我は治してくれるんじゃないか」とどこか甘い考えがあったのです。
これだけ病気の相談経験があって、まだ病院の治療というものを根本的に誤解していました。

自分自身の経験から病院は元のように戻る、いわゆる根本的治癒や完治は最初から目標にないようです。
「私ができる範囲はやってあげる。それで元には戻らないけど、生活位はなんとかできるんじゃない」というのが病院の全力の治療なのだと体感しました。

東洋医学は根本治療を目指すので、完治できるかどうは別として、どうやったら元に戻るのか、完治になるのかを、その都度、人それぞれの状態や状況に合わせて患者さんと一緒に考える治療です。

病院のような、できる範囲の治療だけならやりますよ。という姿勢は衝撃でした。
しかもその病院のできる範囲が、これまた狭く、僕の実際の治療ケースだと、

@骨折していないのがわかっててもバカの一つおぼえのように毎回撮るレントゲン。
A根本治療と何の関係もなく「痛みは耐えられる程度だ」と言ってるのに処方してくる痛み止めと湿布。
B「解剖学、ほんとに分かってやってるの?」と不思議に感じてしまうような技術で指をマッサージするだけのリハビリ。

治療範囲がとにかくせまいッ!!

僕の場合は「6つの病院、全てで打つ手なし!」
西洋医学の底の浅さにむしろ関心しました。

もともと、内科、皮膚科に関しては謎の高熱で文字通り死にかけた時に医者の方から正直に「原因も治療もわかりませんが点滴とステロイド出しときます」と言われて内科と皮膚科で治してもらう必要はないんだなと感じていたし、子供が鼻と喉を悪くした時は耳鼻科で薬をチョッチョッと塗って、後は薬の名前は違えど、要は抗生剤と抗ヒスタミン剤をバラまいているだけというのを経験、ここに外科はレントゲンと撮って痛み止めと湿布を出すだけということが加わりました。

今まで西洋医学は漢方と違って使用する薬が対症療法なので、根本治療にならないと考えていましたが、そんな問題ではなく、根本治療や完治以前に今回の6つの病院の態度をみていると「できる範囲のことをなんとなくこなすだけ」というのが西洋医学の特徴なんだと考えを改めざる得なかったです。

ちなみに「一生、曲がらない」と言われた指は機能的には完全回復しています。
先日はギターのライブもやりました。今月はピアノです。

「何で治ったか?」ですか。
もちろん、東洋医学!鍼と漢方薬です。
今回のことをきっかけにとても優秀な鍼の先生と出会いました。ラッキーでした。

でも「東洋医学」だから治ったのではありません。
東洋医学は基本理念が自然治癒力を応用する医学なので、自分の治癒力を十分に発揮できるようにリハビリやらも鍼の先生といろいろと考えて「自分自身の治り方」を研究した結果です。

東洋医学は人それぞれの体質に合わせた治療です。
その人に合わせるということは、言い方を変えれば「できる範囲の治療をする」のではなく、どうやったら根本治療になるかを治療者側の僕らだけでなく治療を受ける側の患者さんも一緒に考えるということなんですね。

できたら「生活できたらいいんじゃない」という頼りない治療でなく、あなたと一緒に完治を目標にしたいですね。


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2015年12月01日

自分の力だけで治すか?薬を使うか?

前回、こちらの漢方薬で治るのか?病院で治るのか? から西洋医学の病院の治療、漢方薬の治療、自分で養生して治してく治療の違いを理論的に説明してみました。

メールでの相談をお聞きしていると大体のこの3つの治療方法でどれが一番いいのかを悩んでおられる方が多いようです。

一般的には病院を選ばれます。
しかし、それぞれの治療に利点と欠点がありますので、漢方薬が一番得だとか損だとか、一言で説明するのは難しいです。

ではでは、実際に病気になったケースを元に病院、漢方、自分の養生の治療方法の違いを比べてみましょう。

僕自身の話なのですが以前にコンサートに行く前にお腹を壊しました。
いきなりの軟便からの下痢になりました。

この時にどの治療方法の選択肢を選ぶかです。

西洋医学の場合は選択するのは止瀉薬ですね。
この時は実際には西洋医学の薬は飲んでいませんが、止瀉薬ならすぐにでもピタッと便を止めてくれます。

とりあえず便は止まるので、安心してコンサートに集中できそうですね。
ただ、家からコンサート会場まで1時間、コンサートは2時間ほど、合計3時間なので、途中で薬の効果が切れると再び、下痢が襲ってくるかもしれません。

念のためにコンサート会場についてから、もう一度、薬を飲んだほうがいいかもしれません。

こういった急性の場合は、新薬は役立ちます。
薬が吸収されれば、すぐにでも効果が現れ、便を止めてくれるからです。
ただ、薬の効果の時間が切れれば、症状が元に戻ってくる可能性が高いので、その場合は、何回か飲んで対応する必要があるかもしれません。

それとこのケースのように急に襲ってきた病気で一時的にでも止まればいいという場合は、病院の薬は効果的ですが、これがかなり以前から悩んでいる病気の場合は、ずっと薬を飲み続ける必要があります。

なぜなら薬をやめたら症状が元に戻るからです。
何日か前やさっきなったような急性の病気の場合は、何回かで治るケースが多いですが、治らない場合は、薬を飲んで症状を抑えて、薬が切れて症状が元に戻って、薬を飲んで症状を抑えて・・・を繰り返します。

コンサートの帰りには、お腹のことなど特に気にせずにイタリアンを食べたのですが、病院の薬の場合は、一時的に表面上、症状を止めてくれているだけの可能性もあるので、病院の薬だけの場合は、消化のよい食べ物にしたほうが無難ですね。

次に漢方薬です。
この時は漢方薬で治しました。

お腹が冷えていたので、温めてお腹の力を高めて軟便を治す漢方薬です。
結果からいうと、家から出る前に1包だけ飲んで、それで、すぐに治りました。
再発もなしで、2包目も飲んでいません。

その時の証(軟便になった体質)にピタッとハマったのでしょう。
漢方薬は薬の成分で便を止めるわけではないので、うまくいけば、何包かで完全に治ります。

慢性病で言えば根本的に治る状態です。
ただ、漢方薬はその時の証(体質)と漢方薬を合わせるのが大変です。
腹痛や軟便の症状だけで考えれば飲んだほうがよさそうな漢方薬は何十種類もあります。

今の軟便の体質がどんな証なのか?
その証に合う漢方薬は何なのか?
この2つをクリアしないと証と漢方薬が合っていない場合、漢方薬は、びっくりするほど効きません。

数十種類の下痢や軟便に使う漢方薬から適当に選んだ場合はまず外すと思うので、外した場合は、コンサート中、ずっとトイレと友達になる必要があります。

帰りのイタリアンは遠慮なしに食べています。
漢方薬で治った場合は、自分の力で治しているので、普段の状態に戻ったということなので、いつも通りの食事でいけます。

そして病院の薬にも漢方薬にも頼らないで自分の力だけで治す場合。
これは可能です。しかし先の2つの治療に比べたらかなり治すのが難しくはなります。

とりあえずできることと行ったら腹巻位でしょうか。
コンサート会場までの道中もいつトイレに行きたくなるのかわかりません。
もちろん、コンサート中も油断できません。
うまく行けば徐々には治ってくるかもしれませんが、病院の薬も漢方薬も使わないで治すなら、一番いいのは、コンサートに行くこと自体を中止して、家で寝ていることです。

食事も消化のよいもので暖かいものを少量とるようにするのが良いと思います。
じっと忍耐強くしていれば治ります。

今回は、一過性の下痢で例えましたが、慢性病だと、どの治療方法でも時間がかかるので薬は病院の薬も漢方薬も飲み続けていく必要があります。
病院の薬の場合は、漢方薬と違って化学人工物なので、長期間、飲み続けているとだんだんと体がおかしくなってくることもあります。

漢方薬の場合は、素人の方が選んでいたり、処方している先生がおまぬけな先生だったら、長く飲み続けても状態は悲しいほど一向に変わりません。
自分の証と漢方薬を見直していく必要があります。

自分の力だけで治す場合は、どれくらいかかるのかわかりませんが、かなり長期戦を覚悟して、コンサートを休むように体に良いこと以外は全て中止にして、体を治す生活だけに集中したほうがいいですね。
でないと、いつかは治るかもしれませんが、いつまですればいいのか検討がつきません。

以上、西洋医学と漢方と自分で治す場合のそれぞれの違いでした。


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2015年11月25日

漢方薬で治るのか?病院で治るのか?

厚生省は、医療費を下げるのに必死です。
なぜなら、国民健康保険は毎年、大赤字だから。

医療費って安いですが、あれ別に病院が安くしてくれているわけではなく、健康保険という皆さんの税金で病院に足らずの70%の料金を支払っているわけですよ。

ちなみに去年の税金から払った医療費は前年に比べて7000億円増の39兆9556億円。
国民1人当たりの医療費は31万4000円。老人になると1人当たり93万1000円です。
すごいですね。

あなたはこんなに使ってます?
若い人なんか使ってないでしょうね。誰かが誰かの医療費の肩代わりするのが利点でもあり欠点でもあるところですね。

高度医療や手術、救急、産科以外の病院は1人に対して何十万円もの価値のある医療を施しているとは思えません。
僕の周りの病院を見ていたら、ただマニュアル通りに薬をばら撒いているようにしか見えませんね。後、何もわからないくせに撮るレントゲン!レントゲン最強!

このままいくと医療費で国が潰れちゃうかもしれないので、厚生省もジェネリック使ってくれとか、いろいろと医療費を減らす工夫をしているのですが、僕は全く違った方法で医療費を減らせると考えています。

ブログの本題はここから。
「治療」や「病院」に対して見直すのです。

医学理論がしっかりとある治療方法は大きく2つあります。
西洋医学と東洋医学ですね。
それと医学ではないですが、自分で養生とかして、なんとかする!という方法があります。
他にもハーブや温泉の湯治やといろいろとあるかもしれませんが、とりあえずは大きく3つの治療方法を考えてみたいと思います。

実は今「治る」「治癒」ということに関して、社会的に1つの大きな間違いが常識になってしまっていると僕は考えています。

それは、西洋医学の薬で「根本的に治る」とか「病院の薬で予防できる」とか。
そもそも、病院の薬は対症療法といって、薬を飲んでいる間だけ症状を遮断したりして、薬の効果が切れるとまた元どおりに戻ります。
薬の化学的構造から考えれば、それ以上でもそれ以下でもない効果であることが証明されています。

なので、慢性病で悩んでいる人が何週間か病院の薬を飲んでやめた時に再発した場合は、病院の薬で根本治癒する道理はないわけです。(外科医の師匠にも生理学的、薬理的、理論的に道理がないことを確認しました)

ここのところを本来、医者が理解するべきですが、それは難しいようなので患者さん側が理解するしかありません。病院の薬の本来の価値観と使い方を変えないといけないと思うのです。

病院での治療は基本的には急性の治療なのですよ。
もしくは、慢性病でも何週間か薬を飲んで、治らなかったら後は病院の薬を何年飲んでも治らないと思います。飲み続けて根本的に治っていく道理はありませんから。

つまり、急性か慢性病の初期でちょこっと行くだけのところが病院だと思うので本来は、長い間通うところじゃないと思うのですよ。
ただ、急性の病気や症状には短時間で薬は効きますので、そこは病院の利点です。

欠点は待ち時間など時間がかかる。慢性病は初期で治せなかったら、後はグダグダ中途半端な治療がダラダラと続くだけ。中には、続けるべきでない対症療法の薬を続けて身体がおかしくなった人なんかも、うちに相談に来ています。
対症療法を使ってアレルギー科でアレルギー体質を治療するとか意味わかんないですね。

漢方薬は根本的に治療を考えるものです。
漢方は急性病でも慢性病でも対応できます。
ただし、欠点でもあるかもしれないですが、漢方は証という体質の要素を分析し、それにガッチリと漢方薬を合わさないと悲しいほど効きません。

一般的に病院や漢方薬局がやってるような病名や症状にマニュアル的にあてはめるような方法は治るかどうかはラッキーにすがるしかないです。
そこが漢方薬の難儀なところですね。
東洋医学理論にのとってやらないとウンともスンとも言わない。
その点、病院の薬は大体、見立てがあってれば誰でも効きます。

利点は、漢方薬は自然のもので病気を根本的に治療することができますが、(ただし養生も必要)分析した体質と漢方薬が合っていないと何年飲み続けても治らないので、そこが欠点ですね。
また、自分の体質に合わせた生活養生も必要です。
根本的に治るというのは薬の力だけではないからです。
だから、病院で根本的に治ることはないのですね。

一人一人の体質に合わせると言われているだけあって、毎回、毎回、その人の体質を分析しないといけないので、毎回、1回でバッチリはまる!というのが難しいのです。
また本当にちゃんと診断してもらえる漢方は保険と同じ料金というわけにはいきません。そこも欠点かも。

病院の薬も使わず漢方薬も使わず治したい。という場合・・・それは可能です。
しかし、それは、自分の都合のいい時に自分のできそうな養生をすることではありません。

生活の全てを病気を治すために変える必要があります。
「昨日はたまたま遅くて寝るのが遅くなって」とか、よくあるようにチョコチョコ、身体に悪い影響を与えていたら、常に一進一退です。
健康維持ならそれでいいですが、薬も使わないで自分で治すとなると少しの妥協が病気の悪化につながります。また自分の養生だけで治すのであれば、おそらく何年もかかりますので、ある種、病院や漢方薬の道よりもイバラの道です。

利点はお金がかからないことですが、欠点は鬼のような意思の強さを何年も持ち続けないといけないということ。

ということで長くなりましたが、日本の医療費の大赤字を減らそうと思ったら「西洋医学でなんでも治る」という幻想を捨てて、冷静に自分は何の治療を選ぶべきかを一人一人が考えていけば、病院にはそれほど行く必要がないことがわかるので、その結果、医療費は減るのではないかと思います。

次回、この3つの治療方法の違いを具体的に説明したいと思います。

続きの自分の力だけで治すか?薬を使うか?はこちらから。

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2015年10月22日

なぜ病院の薬を飲みたくないのか。その理由。

ある不妊治療系の病院でのひっどい話を聞きました。
その不妊治療病院で診察を受けていた時に、それまで穏やかに診察していた医師が患者さんが「薬は飲みたくありません」と言った途端に顔を真っ赤にし机をバン!バン!叩いて「なぜ、薬を飲みたくないの?それを説明しないさい」と詰め寄ったようです。

専門知識のない人にこういった質問すること自体、その医師の人間性を疑いますよね。
専門家でない患者さんは当然、何も答えられなかったわけです。
その後も何度も「薬を飲みたくない理由を説明しろ!」と詰め寄り、最後には「今の年齢で薬も飲まなかったらあなたは全体、妊娠できない」という捨てセリフまで吐く始末。

そしてこの手の話は、その医師だけがレアでぶっ壊れた人でなく、うちでは、これによく似た話は何人もから聞いてます。
こういうことはいろいろな病院でしょっちゅうあるみたいなので、僕が代わりになんで病院の薬を飲みたくないのかを説明したいと思います。

ちなみに「あなたの意見って漢方家だから新薬が悪いと思い込んでるのでしょ」と思われるのは心外なので、師匠の元外科医、調剤をしている薬剤師、新薬メーカーのMRなどにも生理学的、薬学的にも確認をとっています。

みなさんが最も飲みたくない理由。僕も同じだと思うのですが。

◯病院の薬は対症療法である。
◯病院の薬は結局は異物である。
◯個々の状態に合わせたものではない。

後は次点で副作用が怖いというのもあるでしょうか。

以上が理由ではないでしょうか。

対症療法とは姑息療法とも言われていて、要するに薬効成分が体内にある間は効果があり、薬効成分が一定時間経ち、なくなるとまた症状がぶり返すというものです。
ステロイドを長年使用している人は嫌というほど体験していると思います。
月経時に頭痛がある人の鎮痛剤も効果が切れて頭痛が再開することがわかりますね。

「病院の薬は根本治療にならない」
これが薬を飲みたくない理由ではないでしょうか。
誰でもバカみたいに同じことの繰り返しは嫌ですよね。

病院の薬は薬物動態という薬学の基本的な考えで成り立っています。
薬物動態とはADMEと呼ばれるもので薬物が体内で「吸収→分布→代謝→排泄」されるまでをワンセットとして考えます。

基本は薬物が血中の中に存在する血中濃度というものさしで考えます。
薬の成分が血液中に入って、対象の臓器や組織に到達し、効果を発揮して、人体にとって「異物」である薬の効果を代謝して不活性化させ腎臓から排泄します。

成分もさることながら「異物」である証拠に薬を作り出す際にはプロドラッグという考えがあります。
これは所詮、薬は「異物」なので、体内で毒だと思われて分解されて効果がなくなっちゃうのを防ぐ工夫です。
消化液に解けないようにしたり、代謝されないように代謝される盾で有効成分をくるんだりと、いろいろと身体を騙して「異物」を体内に入れる事ができるようにつくります。

薬の種類によりますが、ADMEはスパンが長くても短い期間で排泄されます。
留まるものもありますが、何ヶ月単位などで留まりません。

なぜ、排泄までを考えないといけないかというと本来の自然にはない「外的な異物」が強制的な作用によって体内の働きを変えて症状を緩和するからです。
そんなものがずっと体内に留まったら、身体のシステムは外的な強制的な働きで動いていくことになりますので、身体がおかしくなってしまいます。

血中濃度が高くなるにつれ効果を発揮し、やがて代謝されて排泄される。
この流れが化学的に証明されているのが病院のお薬です。

なので、薬の効果時間の間だけ効いて成分が排泄されると症状が再発するので対処療法になるのです。

病院のほとんどの薬は対症療法です。
日本では慢性病の人に対して、その場しのぎの薬を長期間使っています。
僕はそれが化学的な見地から考えてもどうにもおかしいと思っていたので、
「こういった性質の病院の薬がなぜ慢性病を治すと考えるのか?そのメカニズムがどうしてもわからない」と師匠に尋ねたところ「いや、全くその通りで対症療法の薬を長期間使ったら慢性病が治るなんて道理もエビデンスもどこにもないよ」とアッサリ言われました。

なぜ薬を飲みたくないのか?

一番の理由と問題は医者と患者さんの間の価値観の違いかもしれません。
医者の「治る」という価値観をどこにおいているのか理解不能ですが、

患者さんは、
「薬が切れたら途端に再発するような治療」は望んでいないのです。

「根本的に治る」ことが患者さんの「治る」の目的です。

かといって、厚生省でパクってきたようなありきたりで平均的な生活養生を付け焼刃で言われても、説得力も何もないのです。

今まで感じていなかった急性の症状に病院の薬は有効だと思いますが、慢性病や長期的なスパンで根本治療したいと願っている患者さんは対症療法を望んでいません。
それが薬を飲みたくない理由だと思います。

病院の薬は個人の体質にフォーカスしないで人間全般に対して効果を発揮するように化学的に考えられています。
それゆえに誰が飲んでも効くようにできていますが、その性質のせいで対症療法になります。

これからの治療は西洋医学の薬といえども、個人の体質に合わせたものが必要かもしれません。
ただ、それは1つの薬を作るのに何十億円もかかりますので、商業的なことも含めて考えると不可能ですが。

不妊治療や婦人科系のホルモン剤はまた問題が違うので、それは不妊治療ブログの方で書きたいと思います。


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2015年09月29日

季節に合わせて飲む漢方薬を考え直す重要性

秋ですね。本来ならすごしやすいはずの秋です。
でも今年は夏から続いて最悪ですね。

台風につぐ台風。
加えて、なんとなく風邪が流行っていたり、花粉症っぽいものがあるようなないようなで、鼻ズルズルだったり、喘息みたいな肺炎になった人が多かったりと。
東洋医学的にはこういった季節は湿熱という身体にとって体調を崩しやすい環境をつくりだします。

漢方薬が西洋医学と決定的に違うところは、漢方薬は体内の自然な働きに逆らわないようにしながら調整します。
本来の健康なバランスから乱れてしまった働きを元の正常なところに戻れるように促すのです。

西洋医学はその人の体内の自然な働きとは関係なく薬の強制的な力で体内の働きを変えます。
本来の流れを遮断したり、本来の働きを助けるというよりは、本来の働きを邪魔して痛みなどが伝われないようにして治療します。

なので、東洋医学と西洋医学は全く治療の方向性が違うのですね。
現状の漢方薬を扱っているほとんどの漢方の病院や漢方薬局は、この漢方の治療原則がわかっていないのか、わかっているうえでそうしないのか、その辺はわかりませんが、漢方薬をその人の体質合わせて処方しようとしません。
漢方薬も西洋医学の薬のように強引に痛み止めやホルモン活性、かゆみ止めなどの効果を目標して処方したりしていますが、これは本来の漢方治療ではありません。

本来の漢方治療は、その人の体質を本来の正しい働きに調整するのですが、この正しい働きというのは、いろいろな要因で悪くなります。

西洋医学ならウィルスとか病原菌が体内に入って悪さをするのが病気の原因になりますが、漢方では自分を取り巻く自然環境や生活リズムと自分の体質の調整能力がずれたりすると病気になると考えます。

漢方薬を選ぶ際に西洋医学の病名が関係がないのは、そういう治療原則からですね。

身体は夏は汗を多量にかきますが、あれは体内の熱の発散を行って体温を下げて外の環境と調整しています。
逆に冬は汗や熱がなどが漏れ出ないようにして身体を温めています。

こういった風に身体のあらゆる機能は外の環境や生活リズムに合わせて身体を最もよい状態になるよう調整を行っているのですが、外の環境が強すぎると体内の調整がうまくいかずに病気の状態になったりするのですね。

漢方の治療で良くなっていくキーポイントは現在の環境とも関わっているのです。

そして、話は戻りますが、今年はすごく変な気候です。
ものすごい猛暑かと思ったら、台風がきて梅雨みたいに雨続き。

こうなると外の環境のバランスが悪すぎて、身体の調節がうまくいかなくなります。

調節がうまくいかなくなった部分を探すのが漢方の体質判断です。
初回に相談を受けにこられた方は問題ないのですが、こういう乱れに乱れた季節の時に困るのは、すでに何ヶ月か漢方薬を飲んでいて、順調に治ってきた人。

こういった方々が今年は季節の乱れが大きいので、今まで治っていた漢方薬が急に効かなくなったり、悪い場合は、変な症状が出てきたり不調になったりしているのです。

前までよかった漢方薬で悪くなる感じ。

これは、季節の変動が激しすぎて、身体の調整と漢方薬が調整する効果の3者がズレることによって起こります。

通常の季節の移り変わりくらいなら全然、問題ないのですが、今年は最悪です。

夏から同じ種類の漢方薬を飲んでいて、順調に症状が治ってきていたのに、急に症状がぶり返したりと、このまま同じ漢方薬を飲んでいてもうまくいかない感じの方がたくさんいらっしゃいました。

こんなに漢方薬の調整に苦労した季節は初めてですね。

病院のように病名や症状だけで漢方薬を処方していたら、そもそも、こういった漢方の治療原則を知らないので、何か症状がひどくなったとしても、新たな病気になったみたいな捉え方をして、また新しい薬を処方したり「漢方薬は効くまでに時間がかかるから」といって同じ対応でほったらかされたりしますが、漢方治療は外界と体内環境を調和させていくのが本来の治療なので、こんな時は季節の乱れに応じて元の漢方薬の治療の方向性を考慮しつつ漢方薬の種類を微調整して対応していかないといけません。

なのでうちでは、順調に治っていた人からジャンジャン、電話がありました。
まだ、台風が来ていて、季節は落ち着かない感じなので、まだまだ油断できそうにありません。

外の環境(気候)が落ち着いてくれると漢方薬の調整もしやすくはなるのですが・・・。

サーフィンをやってるので趣味的には台風は嬉しいのですが、皆さんの身体の治療を考えると今年の台風はちょっと勘弁してほしいなと思います。


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2015年09月18日

健康セミナーって大丈夫?

うちの患者さんから「先日、食養生のセミナーに行ってきたのですが、これって私に合ってますか?」と質問がありました。

最近は、妊活の生活養生法とか、アトピーのための生活養生法とか、いろいろな健康セミナーがそこらかしこで開かれているみたいですね。

「元気になるためにはミトコンドリアを活性化させないといけない」とか「活性酸素を除去する食事を心がけましょう」とか。

このミトコンドリアとか活性酸素って何かっていうと、ミトコンドリアは各細胞の中にあるエネルギーをつくる器官です。各細胞に存在します。

そして、活性酸素は呼吸をした酸素の中に化学反応的に不安定な酸素があり、それが体内で老化やら不調を引き起こすと言われています。

そのセミナーではミトコンドリアを活性化させるのはコエンザイムQ10という物質を摂るようにすれば元気になる!みたいな理論でした。よくあるやつ。

間違ってはいないのですが、おかしい部分もあります。
そもそも細胞はコエンザイムQ10だけで活性化させていません。
他にもいろいろな酵素などが関わっています。
このあたりはネットで「クエン酸回路」などで検索してください。
複雑な化学式が出てきますので興味のある方はどうぞ。

細胞の活性にはコエンザイムQ10以外の酵素もたくさん関わっているし、分量だって人それぞれ、状況それぞれで違うわけです。

活性酸素に関してはSODと呼ばれる悪さをする活性酸素をなくしてくれる酵素があって、それを摂って身体に悪さをする活性酸素をなくしましょう的な感じです。

どちらも共通しているのは、身体にいい成分をとって身体を元気にしましょう。というもの。

これはサプリメントの理論です。
こういった理論の話の問題は、身体にいい成分はそれらだけじゃないということ。
そんな細かい成分を引き合いに出すと身体の中には他にも無数に身体に良い成分はあるわけです。

なのでコエンザイムQ10とかSODと言われても他の成分や他の成分とのバランス量なんかはどうなの?って話です。

もちろん、こういった成分の話だけでなく、他にも生活に役立つことも話されているのですが、ここにも問題があります。

講師の方が西洋医学の身体の生理学や病態生理学に対してあまりにも素人なのです。
体系的に、これらを理解せずに「細胞の働きだけ」とか、かなりの偏った知識なので、話していることがデタラメだったり、いいことだったりと良いも悪いも混ざっています。

こうなるとただの混乱したむちゃくちゃな話です。
こういったセミナー全般に言える特徴ですね。

セミナー自体が良いか?悪いか?ではなく、西洋医学も東洋医学もどちらも理論が無茶苦茶なので、僕なんかがそのセミナーの話を聞くとデタラメと良いことを選り分けるだけで時間がかかります。

だから、うちでは「その時に気になったことをメールか電話ください。僕がわからなかったら、僕の師匠の元外科医の先生にも確認とりますので」とお伝えしています。

こういった健康セミナーでは要は「食事や生活養生をがんばって病気も治しちゃいましょう!」ってことになっています。

しかし、養生だけで病気を治すことも可能は可能なのですが、東洋医学理論から考えると、かなり厳しいです。

養生自体は悪くないです。漢方で治療する場合も、うちでもその人の体質に合わせた生活養生をアドバイスします。養生を心がければ治りが早いからです。

しかし、養生だけで治すとなると話が違ってきます。
(うちが漢方薬をやってるからってことじゃないです。東洋医学の理論上です)

食養生などは言わゆる民間療法です。
民間療法はサプリメントのような感じで「便秘だったらオオバコがいいよ」とか「喉が痛かったら大根と蜂蜜がいいよ」みたいな。
その人ごとの体質は見ません。

これが次のレベルになると薬膳になります。
薬膳になると本来はその日の体質をみて、それに合わせて通常の食材だけでなく漢方薬で使用する生薬なども一部、使用して料理を作ります。

最近、薬膳というと「身体に良いもの入ってたら薬膳!」的なノリがありますが、本来の薬膳は季節や体質を考慮して考え料理を作ります。
だから、今、一般に知られているのは偽物のなんちゃって薬膳!ですね。

そして漢方薬は完全に薬です。
証(体質を構成する要素)から体質を分析し体質に合わせて漢方薬を選びます。
(病院などは体質判断せずにマニュアル処方してますけど)
漢方薬は本来、見立てた体質と漢方薬が一致しなければ副作用になります。
つまり、すべての漢方薬で副作用の可能性があります。

完全に治療の範囲です。
効果も高くなりますがリスクもあります。

食養生は漢方薬からみれば2段階下の身体を良くしてく方法です。
治療ではありません。
養生のみで病気を治すことはできますが、漢方薬の何倍も時間がかかるし、生活の中で妥協してはいけません。

食べ物、睡眠、運動、これらを統括した生活リズム。それらを徹底的に整え1日でも休まないように年単位で取り組む必要があります。
生活リズムのことを考えれば場合によったら友達付き合いなども断ったり仕事も考えないと自分のペースで養生できません。

つまり、現代の普通の生活リズムでは大半の人にとっては不可能に近いのです。
「だから漢方薬を飲みましょう!」
ってことでなく、もし養生だけで治そうとしているけど、イマイチ効果がわからないのであれば、毎日がんばるのがストレスになるくらいストイックに徹底しないとダメだということです。

養生がダメだということではありません。
漢方の治療でも養生は併用ですから。

養生、治療は分けて考えないといけないし、大半の健康セミナーは悪い事は言ってないけど、医学理論の軸がなくブレブレなのでお気をつけあれ。ということですね。


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2015年08月20日

病気が治るための養生を伝える必要性

「養生」とは普段の生活の中で病気を治すために「こうした方が良いとか」「ああした方が良いとか」
生活で気をつけたり、身体にとって良いことに取り組むことですね。

西洋医学では生活養生は治療とは別で、できればやったほうが良い的なオプションっぽい位置付けのような感じがありますが、漢方では完全に治療の一部です。
漢方薬での治療と養生は同等だと思っていただいていも差し支えありません。
病態によっては絶対に取り組まないといけないこともあります。

西洋医学の治療のほとんどは、本来、身体の中のシステムにはない外的かつ人工的な作用で痛みを止めたり、かゆみを止めたりします。
その場や一定の時間だけ、外的な力で症状を無理やり止めたり無くしたりするので、姑息療法と言われています。

西洋医学は、こういった性質なので、根本的に治療したり、根本的な原因を考える術がありません。
実は西洋医学が病気の根本的な原因のように説明しているのは、体内のメカニズムを細かく詳しく見た結果を説明しているのであって、病気になった根本的な原因がわかっているわけではありません。

例えば、アトピーは腸内免疫の免疫が関係しているとかいった話は腸内免疫の状態がアトピーの原因ではなく、アレルギー反応に関連する生理学的な説明を詳しく説明したにすぎません。
その人自身のアトピーになった原因ではありません。
現在の体の中のことを単に説明しただけ。

人によって若干、異なってきますが本質的なアトピーの原因は食事の時間や食事の質だったり寝不足だったりするわけです。

慢性病の原因は、皆さんの生活の中にあるのですね。

以前にアトピーの方の治療をしている際に夜勤がある方だったので「睡眠不足や睡眠リズムの乱れは湿疹が治らない決定的な原因にはなります」とお話しました。

もちろん、だから治らないという意味ではなく、漢方薬はステロイドのように湿疹を無理やり一定時間無くすものではないので「夜勤による睡眠リズムや睡眠不足の乱れをなるべく調整するようにしていかないと漢方薬の効果だけで治るわけではありませんよ」と言う意味でお話したのですが、どうも漢方薬を飲み続けていれば、生活は変えなくても、そのうち治ると思っておられたようです。

漢方薬は新薬と違って、長期間、副作用なく飲み続けることができる便利な薬みたいな位置づけに思われがちなんですが残念ながら漢方薬の役割は、乱れた体質を元の健康な状態に近づけるよう調整することです。

だから、かゆみを止めたり、漢方薬を飲んでるだけで治っていきません。
バックアップ的に体内のシステムの調整は行ってくれますが、悪い要因は取り除かない限り、良くて一進一退になります。

例えば、漢方薬で血を補い、血の巡りを促進することによって傷口の修復を促進させることはできますが、その漢方薬を飲みながら、その傷口を毎日、わざと叩いて再度、傷つけていたらどうなるでしょう。

漢方薬で体内から傷の修復を促進しながら、外部から自分で傷を叩いて傷をひどくするわけです。
これだったら、現状維持でも十分に良くなっていることになります。

傷口は見てわかるものなので「そんなの自分で傷口を叩いたら、治るわけないじゃん!」って誰もが思うでしょう。

でもアトピーの方の食事時間の乱れや甘いも、コンビニ弁当などの便利で簡単な添加物食品の摂りすぎ、不妊症の方のタバコやお酒(男性に多い)は傷口を叩くほどのわかりやすさがなく、なおかつ、便利であると余計に自分にとって良いことと都合よく思い込みたいので、実は悪いこと。を普通に毎日やってしまっているのです。

これでは養生になりません。
漢方治療は体質にあった漢方薬と体質にあった養生、2つで1つなので、普段の生活を病気の頃と変わらない状態ですごしていたら、半分良くなって、半分悪くなる。
つまり現状維持なら、めちゃくちゃ治っていると考えないといけないかもしれないのです。

養生においてのもう一つ、大きな問題があります。
病院では「1日1万歩、歩くのが健康に良い」とか「毎日、緑黄色野菜を満遍なく30品目摂りましょう!」とか一般平均の健康論を養生的にアドバイスしていますが、養生も体質別で考えないといけません。

誰もが同じ養生なんてありえません。
普通で考えれば何歳のどんな人だったら、どんな養生がいいのか?皆んなバラバラになって当然です。

でも病院で個人ごとに養生のアドバイスなんてできません。
なぜなら、元々、診察の際にその人の体質を見ないで画一的な平均化された病気の病名で人を見るからです。
この見方は菌などを特定できる感染症では通用しますが、その他の病気には一切通用しないと思います。

その他の病気は、すべて個人差、体質差がかならずあるからです。
なので、菌系の感染症以外で病院から「普段はこうした方がいいよ」というのは一般論すぎるので、信用しないほうがいいと思います。

子供の養生、大人の養生、普段からスポーツしている人の養生、虚弱な女性の養生、病気ごとにも違うし、体質だって全然違うわけですよ。

それが「”人間”だったらみんな同じ養生でいいですよ」は、あまりに粗く乱暴ですね。
そんなわけないです。
一人、一人の養生考えるの邪魔くさいから「人間」くくりで、こんなものを食べたらいいとか、こんな運動をしたらいいとか、テンプレの養生を誰にでも同じことを言ってるのですよ。

病気を根本的に治そうと思ったら、結局、西洋医学であろうと東洋医学であろうと、一人一人と向き合って、その方だけの体質を理解し、その方だけの薬や養生が必要だと思います。


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2015年08月07日

漢方を信じる?信じない?の話し

うちのお店で時々、ひょこっと聞かれるのですが「漢方ってなんか信じられないんですけど」みたいな話し。

なぜか100%男性です。
女性は感覚的に漢方をなんか良さそうと捉えることができるのかな?

昔は、あれやこれやと、そういう方に理解してもらえるよう、ご説明していましたが、調子乗ったことを申し上げると今は次々に患者さんが訪れてくれていて、なんだったら、ちょっと新規の患者さんに押され気味なので「信じられないんだったら、飲まなければいいんじゃないですか」の一言で済ませています。

誤解されるといけないので、僕は漢方のことを説明しないわけじゃないですよ。
現在の体質、これからの治療方針。
体質に合った生活養生。

質問があれば、時間がかかっても理解していただけるまで、ご説明しますが、漢方を信じる、信じない感覚で考える人には説明してません。

そもそも、漢方は「信じる?」とか「信じない?」次元の医学ではありません。
多分、この感覚を持ってる人は、要するに「科学的でないから西洋医学と違って怪しい」ということだと思うのですが、漢方は別に西洋医学的なエビデンスに照らし合わせて正しい医学かどうかなんてする言われもないし関係もありません。

この誤解って多分、病院も悪いと思います。
病院の漢方は、東洋医学の漢方薬をわざわざ、西洋医学的に無理やり変換して使おうとしています。
おそらく、漢方を東洋医学的に理解できないのと、東洋医学的に正当に体質診断をしていたら、一人一人じっくりと相談しないといけなくなります。
そうなると今のベルトコンベアーみたいな患者の流し方はできないですからね。
仕方ないかもしれません。

また、漢方をやってる先生の中にはOリングとか、気功とか、ヒドイ漢方医になるとカラーで漢方薬診断とか、少なくとも東洋医学理論と全く関係ないものと無理やり結びつけて妖しげな相談をしている人がいるのも事実です。
(Oリング、気功、カラーで漢方診断がダメだと否定しているのではありません。そんなものは東洋医学の理論には元々、全くナイということです)

一般には病院のような西洋医学もどきのニセ漢方やこういった類のものが横行していますので、患者さんは病院がやっているんだから。漢方相談専門店がやっているんだから。とそっちが間違いないって勘違いしてしまうのだと思います。

でもね。そもそも西洋医学と東洋医学は「医学」という共通の言葉が付いていますが、全くの別物なんですよ。

大昔のものだから科学的でなく眉唾臭いって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、信じる?信じない?の類のものだったら、多分、こんなにパブリックに使われていません。

それこそ、朝の占いと同じレベルだと思います。
漢方薬も一応、医薬品ですから。

だから、漢方は信じる?信じない?ではなく、治療理論が根本から違うのですよ。

僕は、東洋医学こそが真の治療だと考えていますが、かといって西洋医学がダメだとは思いません。
西洋医学の生理学、解剖学、病態生理学、薬理学も大好きです。
西洋医学の薬は治療には、ほとんど役立ちませんが、その他の知識は体質の分析に役立ちます。

西洋医学は、1つの原因を科学的に証明してそれに証明された1つの効果のあるものを治療薬として使ったりします。

なぜ悪くなったのか?それをどんな成分のものなら治すことができるのか?
それを徹底的に科学的に証明しています。でも1つだけね。

見方を変えれば1つの原因まで絞って1つの効果のあるものを使うので、誰でもわかりやすいのです。
多分、それを理論的だと感じるのでしょう。
でも、漢方が科学的でなく妖しいとか言ってる人に限って、科学や論理学は疎かったりするのですが・・・

漢方は人間の活動の営みを後方から支援するものです。
1つの原因を追求するものではないので、ある種、ざっくりと、どのバランスが崩れてどのバランスが崩れていないか、平行線でいろいろな原因を捉えていくのです。
原因が1つじゃないから、複雑すぎて科学的証明は難しいです。

体の問題に限らず、何かのトラブルというのは、1つの原因で起こりません。
細かくみていけば複数の些細な原因が積み重なって今の結果になっています。

言わばカオス理論、バタフライ効果みたいな感じですね。

摩訶不思議なことではなく、蝶が羽ばたいたことがきっかけでトルネードが発生する可能性がある。ほんの些細な事が、徐々にとんでもない大きな現象(病気)の引き金に繋がるという考えです。

大昔の中国人は考えたのです。(真意はわかりませんが)
「些細な複数の原因で今の結果(病気)に至ったものを単純な1つの原因に絞り込んで、それをどうにかしたってどうしようもない。
(実際、現在の西洋医学は対処療法という姑息療法でその場をしのぐ誤魔化し治療しかできていません)
だったら、今の複数のバランスが崩れた状態全部を受け入れて分析し、そのバランスを整えていけば、元の健康に戻るんじゃないのか」

だから「何が原因なんですか?科学的に説明してください」と言われても、多数の複数の原因が折重なり、またあらたな原因も生み出しているので、そんなものを1つ1つ分析できません。

漢方も理論的な医学なので、やろうと思えば何年もかけて複数の原因を1つ1つ出せるかもしれませんが「120の原因が見つかりました。今から1つ1つ説明するので聞いてください。そして、すべてを一切忘れずに記憶して最後に統合して理解してみてください」と言われたって誰も理解できないと思います。

それを何千年の経験論の中で「こんな感じの体質だったら、こんな漢方薬を使えば良くなることが多いよ」と教えてくれているのが漢方です。

漢方は細かく見れば実は理論的でややこしいのです。
だから、僕は西洋医学的なエビデンスがないから信じない的な人には「信じられないんだったら、飲まなければいいんじゃないですか」の一言で済ませています。めんどくさいから。

ちなみに西洋医学の根幹になっている科学的なエビデンス。
説明されると「ほうほう」となりますが、科学もほとんどは経験的な結果を重視しているのご存知でした。

実はちゃんと理論的に説明できないものばかりなんですよ。
人間誰もが毎日経験している「重力」すら未だに解明されていないのです。

ちなみにヤカンでピーって音がなるものあるじゃないですか、あれもつい最近、なぜピーって音が鳴るのか科学的にわかったらしいです。なんと100年間位わからなかったらしいです。でもみんな便利に使ってますけどね。

漢方も科学も不思議ですね。
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2015年07月29日

一度飲んだ漢方薬を再び飲んで治ることもある

うちの相談で来られた方から、たまにこんな相談があります。

「私は過去に消風散、清上防風湯、荊芥連翹湯を飲んだことがあるので、それ以外の漢方薬で効くものはないですか?」

過去に3つの漢方薬を飲んでも良くならなかったから、他のものをためしたいとのこと。
その気持ちわかります。

確かに過去に飲んで効かなかったものを再び処方してもらってもしょうがないですよね。

しかし、うちでは、すでに飲まれた3つの漢方薬も僕が体質的に必要だと考えれば、再度、処方することもあります。

「同じ漢方薬だったら効かないだろうからいらないや」

まーそう言わずに、この後も読んでみてください。

漢方薬が新薬と同じような役割や効果なら、過去に飲んだものを再び飲んでも同じです。
効かないものは効かない。

しかし、漢方薬と新薬は同じ「薬」という名前はついていますが、治療の目標や働きは別物です。

大半の新薬は対症療法といって、ある成分がある特定の組織に効くようにつくられています。

例えばアトピーなら皮膚炎の原因になっている炎症をしずめます。
アトピーの人にステロイドを使えば、その人の体質は関係なく炎症を鎮めてくれるので、誰でも、かゆみは治まります。(効かない人もいるので効くのはあくまで理論上)

新薬の対症療法では、飲む人の体質も関係ありませんし効き方も同じです。
一応、「人間」であれば、いつでも、誰でも効くようにつくられているので、新薬で効かなければ、どんな工夫をしても効かないと思います。

確かに新薬の薬理から考えれば過去に効かなかった薬は再び、飲んだって効かないのです。

新薬と漢方薬を同じように考えれば、1度、効かなかった漢方薬は再び飲んでも効かないと思うのが道理。

でも、それが違うのですね。
なぜなら、漢方薬は効かせ方や治し方が全く違うから。

新薬は飲んで20分位経って消化吸収されれば効果を発揮します。
もしくはステロイドなど塗れば、何十分かで効いてきます。
また、効くターゲットは決まっています。

ステロイドなら、かゆみを止める。
鎮痛剤なら頭痛などの痛みを止める。

ところが、漢方薬は消化吸収されたからといって、すぐに効果を発揮するのかわからないし、また効果のターゲットも決まっていません。

例えば、アトピーの人はかゆみを止めたいですね。しかし漢方薬はかゆみ止めではないので、新薬のように飲んで20分位でかゆみが止まるかというと止まらないです。

病院の漢方は西洋医学の理屈で漢方薬を処方しますので、新薬と同じノリで漢方薬で、かゆみを止めようとしたり、頭痛を止めようと処方していますが、漢方薬の治療は体質を整えて湿疹が出ない方向の体質にもっていくのが本来の目的です。

だから、体質と漢方薬がピタッと合っていたからといって、最初に、すぐにかゆみが止まってくるとは限りません。

仮にそのアトピーの人の東洋医学的な原因が表の水毒といって体の表面の水の巡りが悪い状態であれば、1ヶ月位飲んだ後に湿疹があまり変わらないで、頭痛や耳鳴りの頻度が少なくなってきたり、少なかったオシッコの回数が増えたりなどの変化が治ってきていると判断する場合もあります。

また、漢方薬は、どれくらいの期間で効いてくるのかも決まっていません。
新薬は消化吸収されれば、効果を発揮するようにつくられていますが、漢方薬は個人差です。

1ヶ月分の漢方薬の処方は何も1ヶ月後に効果が現れるというものではありません。
便宜上、1ヶ月で区切ってるだけ。
先ほどのようにアトピーだからといって、1ヶ月後にかゆみがとれるとは限らないのです。

その人の体質によってどんな症状から変化するのかわからないのです。
少なくとも西洋医学の薬のように「アトピーならかゆみが止まる」という単純なものではないのですね。

僕はそんな、いろいろな体の変化を捉えて体質が、最終的にかゆみがなくなる方向へ進んでいるのかをみて、漢方薬を調整していきます。

なので、過去に飲んだ漢方薬で効かなかったと言われても、多分、「自分が気になっている湿疹に効かなかった」ということなので、本当にその処方が東洋医学的にダメだったのかどうかが僕にはわかりません。
病院で処方してもらっていたり、漢方専門の薬局であっても、東洋医学的な体質判断なしに処方されていたら、処方した先生自体が単純にかゆみが止まるかどうかしか見てない可能性がありますので。

漢方薬を飲んでも「かゆみが止まらなかった」
漢方は新薬と違って、そんな単純なものではないのですね。

それに加え、品質の問題もあります。
病院のお薬は化学合成品なので、同じ名前の薬で成分や効果が変わることはありませんが、漢方薬は自然のものです。
料理のように使う生薬や加工で効果が変わる可能性もあるのです。

カウンターで食べたら1人8000円位かかる寿司と回転寿司の寿司が同じ品質だと思う人はいないでしょう。

漢方の世界もこれに似たようなものです。
葛根湯とか小青竜湯とか漢方薬名は同じでも安価で売ってるものなんて、おそらく安い生薬を使ってると思いますので回転寿司で極上のトロを食べたいと言ってもそれは無理な話です。
安いものは単純にまずいのです。
そして漢方では「美味しさ→効果」ですね。

実際にうちでは以前にも飲まれてことがある漢方薬や以前に飲まれた漢方薬と新たな漢方薬を組み合わせたもので良くなったりしている人はたくさんいらっしゃいますので、以前の病院などで、どんな体質と診断されて、どれくらいの期間で、どんな変化(悪い変化も含めて)があったのか?が明確にわからなければ、一度効かなかったからといって、その漢方薬はもう無効とは考えません。

病院なんかで漢方としての問診もとらず東洋医学的な体質判断もせず、漢方薬を飲んだ後の細かな状態の変化も確認しないような飲み方は、例え長く飲んできたとしても最初から飲んでいないに等しいと思います。


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2015年07月24日

漢方薬が補助薬だと勘違いしている病院

未だに漢方薬が補助薬だと勘違いしている医者がいるようです。
このネット時代にすごい化石!貴重です!

「漢方薬でも飲んでみる?」って恐る恐る漢方薬をすすめている、あなたですよ。
新薬を順番に処方しまくって、どれもいまいち治らなかったから漢方薬!
挙句のはてに言うことが「漢方薬は補助薬だけど飲んでみる?」

漢方薬がなぜゆえに補助薬?

補助薬ということは、メインの治療が西洋医学のお薬ですよね。
メインの西洋医学のお薬があって、補助として漢方薬という存在がある。

いつから、西洋医学と東洋医学って同一の医学になったのでしょう。
新薬はエビデンスがあって科学的だからメインになって、漢方薬は自然のもので穏やかな効果だから補助みたいな稚拙な理論でしょうか。

サッカーやってる人が、野球って、サッカーの前のウォーミングアップの補助の運動だよね。って言ってるようなもの。

あのー、サッカーと野球って全く違うスポーツなんですよ。
球技って、くくりが一緒なだけで。

漢方薬も同じです。西洋医学と東洋医学は「医学」とか「薬」とか同じような用語を使ってますが、全くの別物。歴史や発祥の地の事など、ちょっと勉強すれば、わかります。

治療の考え方も診断の方法も何もかも別物。
あなたたちが西洋医学の理論で勝手なマニュアルつくってやってるだけです。
それ、漢方とか東洋医学じゃないですから。

西洋医学で考えて処方する薬が新薬でなくて漢方薬ってだけ。
だから、漢方薬は補助薬なんて発想が出てくるのかなと思います。
頭の中がゴッチャゴチャにこんがらがってるから、まず、ちゃんと分離したほうがいいですよ。

僕は西洋医学と東洋医学は治療の目的が違うと考えています。
別にどっちが上とか下ではありません。

西洋医学の治療方法のほとんどは、対症療法とよばれるものです。
姑息的療法とも呼ばれています。

僕、この言葉が好きですね。
この姑息は「一時的な」という意味で「ずるい」とか「卑怯な」という」意味に勘違いされる。と言ってますが、患者さんが治してほしいという願いには根治が含まれています。その思いを無視して、一時的に凌ぐ治療は結果的に「ずるい」とか「卑怯な」になるんじゃないかなと思うのですが。

対症療法とは、あるお薬の一文から引用すると、

「花粉症などによるアレルギー性鼻炎をはじめ、じんま疹や皮膚のかゆみ、気管支喘息などに有効です。ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものは治せません。」

原因そのものは治せません。
原因そのものは治せません。

要するに薬を飲んで、その薬の成分が効いている2、3時間は一時的にかゆみなどを抑えて治りますが、薬の成分が切れたら、はい元どおりという治療。

なんかこんな書き方すると、どうしようもなく役立たずに聞こえますが、原因を治せない代わりに、割合どんな人でも効いて、速攻で効いてくれるという利点もあります。

だから、何かの症状を感じた時の初期だけ対応したり、例えば、寝る時に無意識で掻きむしってしまうのなら、強制的に薬で、掻きむしらないように「一時的」に対応できます。

漢方薬は、根本的に治療するものです。
ただし、これも誤解があります。
実は漢方薬の成分が、根本的に治す成分があるわけではありません。
(これでは西洋医学と同じ発想です)

東洋医学の場合は、その治療の考え方の中に薬だけで治すという概念がありません。
確かに体質に合わせた漢方薬で調整しますが、体質に合わせた養生も必須です。

どちらもが揃って漢方薬での治療です。
なので、その人の体質も見ないし(見れない?)、その人の体質に合わせた養生のアドバイスもしない(できない?)漢方は漢方ではありません。
そんな治療は処方する薬が新薬を使うか漢方薬を使うかの違いだけで、治療の根本がおかしいのです。

なので、東洋医学の問診をとらず、東洋医学的な体質を診断できないところは、東洋医学の治療ではありません。
病院でただ単に漢方薬を販売してるだけ。

漢方薬は体質に合っていれば、実は急性の病気などにも速攻性を発揮します。
ただ、新薬は大体、どんな人でも「人間」であれば効くのに対して、漢方薬は体質と漢方薬をピッタリ合わせられなければ、ぜーんぜん、効いてくれません!びっくりするほどに。

なので、かなり経験積んでる僕も一応、初めての患者さんは、毎回、ちゃんと合わせられるかどうかの勝負なのです。

つまり、漢方薬が補助薬だと言ってる医者は「東洋医学の医学理論を理解できないし、あなたの体質を東洋医学的に診断できないので漢方薬を補助程度にしか使えません」という言い方に変えないといけないと思います。

漢方薬自体は、その効果は補助の存在ではありません。
使う側の問題です。自分の能力を棚に上げて漢方薬を貶めたらかわいそう・・・。

僕は、一時的な治療にしか使えない新薬こそ、全治療中の補助なんじゃないの?と思います。
だって、処方する人の能力いらないですよ。ネットで調べればいいのだから。
今の時代、調べれば誰だって、それなりの薬のいきつきます。

とりあえず、漢方薬が補助だとしても身体全体の状態を知るための何百項目単位の問診票は患者さんに書いてもらうようにしましょうよ。ルールを無視しすぎ。


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2015年07月21日

健康保険の是非!病院は本当に治しているのか!?

健康保険関連のお話です。

健康保険で「使わない人を優遇」するのは憲法25条違反ではないのか
という記事を読みました。

簡単に要約すれば、健康な人で健康保険を使わなかった人を優遇しようとする法案は憲法違反で憲法の平等性を欠くものじゃないかという内容。

要は、国は、ほとんど健康保険を使う機会がない人は優遇し、その結果、使う人の負担を増やしていけばいいじゃん!という図式にしたい。
しかし病気で健康保険を使う人側からしたらたまったものじゃない!
そして、人はいつ病気になるかわからないんだから、そんな民間保険のような制度はダメなんじゃないの。という内容です。

記事中では「今回の法律では、健康への責任を「自助努力」という言葉を使って、国民に転嫁しようとしているのだ」となっていますが、僕は、むしろ皆さんそれぞれが、自分の健康の責任に対する自助努力の意識が大切なのじゃないかと思っています。

そもそも、国はなぜ、こんな制度にしようとしているか?

それは、国民健康保険が赤字だらけで破綻しているから。
要は、健康保険の制度のあり方の論議以前に、やっていけないのです。

すでに倒産している会社の中で従業員が不平等をなくして賃上げしろ!とか言ってるのと同じノリです。
税金だからわかりにくいけど「いや賃上げもなにも倒産してますから」って話。

そりゃ医療の事なので、理想は皆さんが安心して治療できるようになるのが良いのですが要は本当に、やっていくお金がないのですよ。
国だからお金を用意できますが借金で用意しています。

根本的に話し合わないといけないのって、そこじゃないかなと思います。
「病気の人がかわいそう」とか「自分も病気になるかもしれないのに」以前に運営するお金をどうするのか?
そんなの未来の子供に押し付けりゃいいじゃん!っていうのは乱暴すぎやしませんか。ということです。

こういう記事を読んでいると、いつも気になるのが、病気がまるで運悪くなってしまうみたいな考え方。

もちろん、先天性の遺伝的な病気や突然、発症するものもありますが、僕は西洋医学を勉強し東洋医学を勉強し、実践で治療してきた経験上、慢性病のほとんどは、自分の責任です。

ただ、病気になった本人は悪い事をしている意識自体がないので、自分のせいじゃないと思ってるケースが殆どです。

特に糖尿病や高血圧などが、生活習慣病と特別に名前をつけられていますが、糖尿病や高血圧に限りません。
慢性病のほとんどは生活習慣病なのです。
加えて、病院に慢性病は治せません。

こういった議論って「病院にかかれなくなったらどうするんだ」って話になりますが、そもそも、病院に行ったって対症療法しかできないんですから、どうせ、病院は根本的には治せないと思います。

僕自身も今、事故で人差し指を怪我して治療(病院ではない)しています。
職業柄もあって病院の本質を調べてやろうと思い、7つの別々の病院を受診しました。

各病院の診断はバラバラ。
中には診断が「もう治りませんよ」っていうだけの病院もあったり。
治療はどこも、本質的な根本治療とは何の関係もない、その場をごまかすための痛み止めとシップのみ。

結構、有名な専門の病院で「もう一生治りません」という診断?をいただいたので、結局、餅は餅屋で自分の漢方、友人の鍼治療、按摩治療で今、9割方、完治に近づいています。
毎日、ストレッチやらなんやらして自助努力もしています。

もちろん、どれも保険は効きません。
病院だったら保険制度で安価で通えますが、7つも病院行って「もう一生治りません」って診断?されて、保険制度の病院で、この後、病院に通ったから何なの?って話です。

そんなところ、どれだけ通っても意味ないですよね。
ありもしない奇跡を信じて惰性で通うだけ。
そんな人、多いんじゃないですか?
僕は自分の子供の将来のために無駄な税金を使うのをやめました。

うちは、若い患者さんが多いですが、若い人はみんな同じような思いがあるようです。
「病院行ってもまたすぐに再発するじゃないですか。薬を飲み続けて治ってることにする。これもどうなのかなと思います」

病気や治療のことを深く考えない感じの人は惰性で病院に通ってますが、本当に治りたいと真剣に考えている人は、病院では病気が治らないことを知っているのです。

だから、これからは破綻している健康保険制度を惰性で使っていくよりも各自の健康に対する「自助努力」が必要だと思います。

結局、病院に頼ったって、その場しのぎの薬を続けさせようとするだけだから。
それは、治療ではないです。
結局、自分の自助努力でしか治らないのです。

先天性の難病や突発性の病気など以外は、ほぼ自分の責任が関わっています。
ほとんどの病気は突然、降りかかってくる不幸ではなく、例え無意識であろうと本人の行動の積み重ねで、なるべくしてなっていることが多いです。

「えっでも、病気にならないように努力していますよ」

ここが大きな間違い。
テレビの健康法を毎日実践!
お年寄りにはそんな方が多いですよね。

東洋医学的には、万人に良い健康法なんて存在しません。
健康を維持するためには、自分の体質にあった、その人のための健康法が必要です。

万人に良いとされる健康法自体が不健康にしているかもしれません。

根本的な原理原則としては、自分の責任じゃないと思ったとしても、とりあえず病気という不幸が運悪く降ってきたと考えないで、自分の何が悪いのか?から始めないと人任せ(病院)だと、いつまで経っても治りません。

昔は医療のような専門知識は病院に頼らざるえない状態だったのですが、今はネットで自分で調べることができますので、治せない病院に頼るのはやめたほうがいいと思います。

なんとなく、病院で治療を受けることができる。ので安心する。
なんとなく、病院に行ったら治るんじゃないか。と考える。

このなんとなくな思いはやめたほうがいいと今回の自分の経験から思いました。
結局、初期の対症療法や手術以外は、保険制度があろうが、なかろうが、自分の病気は自分で治さないと治らないのです。
例え、運悪く降りかかってきたような病気だったとしても、その方が治る確率が上がると思います。

うちにはそれを理解されている方が多く通っておられるように思います。
みんな、口を揃えて「私は漢方薬を飲む以外で何をしたらいいですか?」って質問されますから。

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2015年07月08日

漢方薬は新薬のような頓服で使えるのか?

漢方薬といえば根本治療なので、長く続けて少しずつ治していく性質です。
そして根本治療は時間がかかるものです。

かといって、そんな時間のかかる治療しかできないかというと、そうではありません。
病院の対症療法のように速攻で効かせることもできます。

漢方のバイブルの1つである傷寒論は2千年前の書物で、今の漢方の始まりの本とも言えますが、この本に書いている治療は感染病を克服するために書かれているのです。

それも1週間など、短い期間で死に至るような感染症です。
慢性病を少しずつ治していくと思われている漢方の治療の始まりは1週間以内に治さないと死んでしまう人の治療からなんですね。

実は病院の薬のように速攻で効かせることもできるし、長年悩んでいる慢性病を根本から治すこともできるのですね。

うちの家族は基本、医者が病気を治せると思っていないので、病院には検査などの必要性がない限りはいきません。

風邪、下痢、頭痛、じんましん、鼻炎、ヘルペス、ものもらい、胃痛などなど急性であっても自分のところの漢方で治します。

店から持って帰るだけだから、待ち時間ゼロ。医者と不毛な会話をする必要もないし、清算で待たされることもありません。

急性の場合は、1、2服で効いてくるし、そんなに長く続ける必要もありません。

いや〜病院のような急性にも対応できて漢方薬って便利ですね。

しかし、そこには落とし穴もあります。
それは、急性であっても、あくまで、その人の体質を見ないといけないということ。

うちの問診表は、たくさんの症状や状態についてお聞きしています。
160項目くらいだったかな。
その人の症状などの情報が多いほど、その人それぞれの体質に分けていくことができます。

ところが、急性の治療の場合は元の体質にプラス急性の原因が加わる感じです。
大もとの深い体質があって、そのベースの体質に急性の病気になる要素が関わって症状を引き起こしているのです。体質が2重のようなイメージですね。

この場合、元の体質の治療と急性の治療の速度や性質は違うわけです。

例えば急性の頭痛の場合、元の体質が水毒という水の巡りの悪い体質であれば、普段のじっくりと水の巡りを整えてくれるものから早急に水の巡りを変えてくれる性質の漢方薬に変更しないといけません。

もし元の体質がわかっていない場合、今回の急性の頭痛が水の巡りの悪さからなのか?熱がこもってなのか?気が緊張したからなのか?冷えが急に受けたからなのか?まだまだ、いろいろな要素が関わってくるので、外す可能性が高くなります。

急性の場合は、そのケースによって新薬の方が手堅い場合もあります。

こんな時は慢性病も急性病もどちらもマニュアルでしか処方しない病院の漢方はうらやましいです。

慢性病の場合は、深い体質を探っていけばいいのですが、急性になると、それにどんな影響が加わり、その影響が元の体質にどんな影響を与えたか2重に考えないといけません。

なので漢方の知識や知恵だけじゃなく経験や感覚的なものも必要になってきます。

病院のお薬が誰にでも効くのは、無理やり外的な効果で効かせるからです。
痛みの伝達物質を遮断する。炎症は免疫が反応しなくして炎症しなくする。

身体のいろいろな症状は、自分の身体が自分に嫌がらせでやっているのではなく「自分の身体のどこかに治さないといけないよ」というサインなのです。

新薬は最終的にサインを出す痛みや炎症などを薬の外部の力で治すというよりも、なかったことにします。
身体がなんらかの原因でおかしくなって、痛み物質君が痛みを緊急事態だと知らせようとするわけです。
そしてこの知らせを受け取ると「痛い!」「かゆい!」となるわけです。
新薬はこの最終の伝えようとする物質を叩き潰す役割です。
最終的な物質の伝達などは誰もが同じ条件なので、体質が関係なく理論上は誰でも効くわけです。

急性の症状をしのぎたい場合は、一時的ではありますが、新薬の方が体質を選ばずに漢方薬よりも効く可能性が高いです。

漢方薬は急性の治療であっても、あくまでその人の体質から起こっている問題が起因しますので元の体質を見誤っていれば、外す可能性が高いです。

なので、急性でパッとその場だけ凌ぐ場合は、新薬のほうが良い場合もあります。
ただし、新薬の場合は、あくまで理論上的な傾向がありますので、思ったよりも効かないこともあります。

漢方薬は急性では外して効かせられないというリスクがありますが、その急性症状が元の体質の影響でたびたび起こっていたり、新薬が飲みたくない人は、急性症状を漢方薬で治療するのも1つの方法です。

ただし、僕がこんなことを言うのもなんですが、大半の病院などは通常の慢性病の治療すら東洋医学的な体質を分析して治療することができません。
急性病は長々と問診をとれませんが、その分、経験と直感、センスが慢性病の根本治療よりも必要となりますので慢性病で、まともに体質を判断できないところは、まず不可能だと思います。

つまり、病院の風邪に対しての漢方薬の処方は適当の証かもしれませんよ。


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2015年07月03日

病院の新薬に対する誤解

病院の薬である新薬のネタって、このブログで何度も何度も書いていますが患者さんが誤解されていたり、処方している当の医者もなんか勘違いしている感じがあるので、また書いてみたいと思います。

その前にいくつかの実例をお読みください。

まずは僕。
以前のブログでも書いていますが、事故で右人差し指を怪我して関節が曲がらなくなりました。
2ヶ月でわざと6つの病院に行きましたが診断は全てバラバラ。(友人の医師はしっかりアドバイスしてくれていたので、この話とは関係ありません)

診断は各病院でバラバラでしたが、共通してたのは、なぜか「靭帯の損傷」というざっくりした診断は同じでした。
不思議ですよね。レントゲンでわかりやすい骨に関しては「折れてる」とか「折れてない」とか、自信を持って言うクセに靭帯の問題になったら、どこの靭帯や腱が、具体的にどうなっているのか、全然説明なし。「靭帯の損傷」→「怪我してるよ」的なあやふやな説明です。

そして、どこの病院でも処方してたのが、痛み止め。
ちなみに僕と鍼の先生で今回の原因を分析しましたが、おそらく左中指外側束と中心束という腱がやられ、第2関節胞がつぶれ側副靭帯が部分断裂を起こしていたという見解です。

そして、病院で処方された痛み止めは治療の役に立つのか?

次に足の捻挫がひどくなって、痛みがひどく、歩くのが困難になっている方。
足の甲から上あたりのくるぶし辺りが、ボコボコになってしまっています。
病院から何年も同じ痛み止めが処方されています。

さてさて、これも病院で処方された痛み止めは治療の役に立つのでしょうか?

アトピーの方は悩まれている方はみなさん、同じだと思います。
ステロイドを塗っては湿疹が消え、しばらく期間が経つと、また湿疹は元どおり。

これもステロイドは治療の役に立ってるのでしょうか?
病院が脱ステロイドってやってるくらいだから・・・

次が慢性頭痛の方。
次から次へと痛み止めを処方し、効かないから、種類をどんどん増やし、ついにはてんかんの薬まで。
よくある話です。

僕は病院のお薬はすぐにやめましたが、患者さんのみなさんは、病院の薬を何年も続けられていたりします。

ここが問題です。
みなさん、イメージ的にお偉いお医者さまに出していただいた薬なので一生懸命続けていたら「いつか治るんじゃないか」そんな風に考え、続けていらっしゃると思うのですが、はい、これは誤解です。

新薬は対処療法というお薬です。
対症療法って何?

Wikiに的確な説明があります。
以下引用。
「表面的な症状の消失あるいは緩和を主目的とする治療法。姑息的療法とも呼ばれる」
引用終わり。

Wikiにも姑息的療法と書かれているので、簡単に説明すると「ごまかし」「その場しのぎ」「臭いものにフタをする」です。「見なかったことにできる療法」でもいいと思います。

これでおぼえておいて問題ないです。

要するに薬を飲んでいる間だけ、表面の痛みやかゆみを抑えるだけ。
根本的には、なんら治療と関係しません。

そして、悲しいことに病院が治療といってる大半はこの姑息的療法。
「その場しのぎ」です。

東洋医学から見たら、治療の範疇にも入らないような治療。
だって、どうせ、その場しのぎなんだから、もう全部ドラッグで自由に売ればいいじゃないですか。
どうせ、長期的視野に立った根本治療じゃないんだから。
試してみてダメだったら次!今の病院だって、そんな感じですよね。

こんな治療が大手を振って公共で「治療」とよばれているので、僕は不思議に思いました。ひょっとしたら、僕の知ってる生理と薬理とは違う何かがあるのか?と。

その疑問を師匠の細胞顕微外科医にぶつけてみました。

僕「日本の病院って、慢性病に新薬を処方し続けるのですが、新薬を飲み続けたら、だんだんと治癒してくものですか?」

そうしたら先生「そんな科学的根拠なんか何もないよ。薬物動態は薬の成分が一定時間、体内にある間はなんらかの効果をおよぼして、その後は元どおり。慢性病が根本から治る科学的根拠なんかないよ」とのこと。

中国では新薬の「ごまかし治療」で治らなかったら、さっさと漢方治療院行きらしいです。それがスタンダード。

ちなみに先生は中国の先生ですが、日本人が中国に描くイメージと違って、かなりハイレベルです。上下派閥のある日本の医者だと口答えできないレベルです。
奥さんは薬剤師で、中国の薬剤師さんって日本の薬剤師と違って、医者と渡りあえるほど薬理学も生理学も詳しいんですよ。

ということで確認してみたら、やっぱり病院で処方する新薬は「その場しのぎ」で根本的治療に役に立たないようです(一部、抗菌薬などは一定期間飲み続けないといけないものもあります。一部ですが)

飲んだ一定時間は、表面的な症状は治まる。
新薬の効果時間が切れると元どおり。後はこの繰り返し。

だから、飲み続けたって状況は変わりません。

僕の感覚的には長くとも1、2週間飲んで、その薬を中止した後に、症状が再発すれば、後はその薬を何年続けようが治りません。
エンドレスにループするだけ。

だから、病院って、実は通って治すようなところではないんじゃないかというのが僕の最近の考えです。病気の初期に3日間とか1週間の薬を処方してもらって、それで終わり。
治らなかったら、うちみたいな漢方とか考えていかないと根本的な治療は無理だと思います。

これからは、病院で1週間以上の治療になるなら治療の目処を聞いてみてください。
治るか治らないかを聞くと「そんなのわかんない」と言いますので、「どの症状や、どの状態が、どれくらいの期間でどんな風に変化していくとお考えか?今、診断された先生自身の考えをお聞かせください」と問い詰めてあげてくださいね。


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2015年06月19日

身体が治る邪魔をする病院のお薬

今、僕は事故で人差し指を怪我していて指の第2関節が思うように曲がりません。
曲げようとすると痛みが走ります。

最初の2件の病院はあまりのヤブだったので、その後も何件か病院に行ったのですが、どの病院も共通しているのは、最後に痛み止めの薬を処方すること。

もともと、薬理はわかっているので「痛み止めが治療の何の役に立つんだよ」と思って、処方箋はほったらかしていました。

最後の5件目の病院で痛み止めを処方する時に医者が「痛みを止めてリハビリもしてみますか。僕は痛みを止めるお薬を処方してバックアップしますね」みたいなことを言ってたのですが、その時にすごい矛盾を感じました。

リハビリの先生は、痛いと思うところまで指を曲げると組織が壊れるからいけないと言っていました。

つまり、自分が痛いと思う手前で指の曲げ伸ばしのリハビリをやめないと治りづらいとおっしゃいます。

でも、痛み止めを飲んだら、自分自身の身体の機能とは別に無理やりに痛みを止めますよね。
どこまで曲げたら痛いのかわからなくなります。

仮に薬を飲んでいない普通の状態で指を90℃まで曲げると痛いとすれば、痛み止めを飲んでいると90℃よりもう少し曲げても痛みが薬で止められているので痛くないかもしれません。
そうしたら、もうちょっと曲げても大丈夫かなという状態になります。
現にリハビリの時は「これは痛みますか?」って確認しながらやります。

じゃあ、リハビリする時は、痛み止めを飲まないほうがいいのか?
でも薬は毎日、飲むように指示されているので、逆にリハビリをしないほうがいいのか?
わけがわかりません。

自分の怪我を観察してきて思ったのは、指のリハビリの状態によって痛みや腫れが変わることがわかりました。

こういう風にリハビリした時はココが、こう痛む。
ああいう風にリハビリした時はアソコが、ああ痛む。

リハビリでの指の曲げ方を変えると痛み方が違うのです。
そして、その痛み方で僕はその関節部の組織がどうなっているのかを想像してみました。

そうして得た答えは、多分、リハビリの先生も医者の見立ても検討違いじゃないかということ。
まだ完治していないので、なんともいえませんがリハビリの先生の言ってた通りやってたら、やりすぎてなくてもリハビリの後、すごく痛み、腫れます。
痛みを感じない程度でやってもです。

その「痛み」から今まで病院やリハビリで言われていたことと違う部分が見えてきました。

それで今はその考えを元に漢方薬を選んで飲んで、リハビリも自分でやっています。
自分でやっているといったって、リハビリは筋肉や腱や骨の構造を考えながら、師匠の外科医にも確認しながらです。

で、結局、医者が唯一治療として処方した痛み止めって結局なんなんだろうと思いました。

痛みを薬で止められていたら、指がどんな動きをした時にどんな風に痛むかがわからなくなります。自分の状態を知る術がなくなります。
何もかも誤魔化して終わり。

そして、指を曲げなければ全く痛まないので、指を曲げない場合は、胃腸薬まで合わせて痛み止めを飲まなくちゃいけない理由がない。

どっちにしたっていらない。

あえて役立つとすれば、寝る時に痛くて眠れないのを薬でごまかすとか、何か作業をする時に痛みが気にならないようにすること位。

あッ!でも、何か作業の必要性があって痛み止めを飲むのはまずいですね。
痛みが止まっていて、曲げすぎて余計に組織が傷つく恐れがあるので作業の時は痛み止めなしで痛みを感じる位がいいですね。

だって、痛みは自分の身体を困らせてやろうと嫌味でやっているのではなく、治癒を促すために、そこをかばってもらったりと自分の身体にピンチを知らしめるために存在している自然治癒の能力の1つなのですから。

となると、指を曲げなければ一切痛みがない僕は痛み止めの薬がなくても、ぐっすりと眠れるわけですから、今回の痛み止めの薬は一体、どの場面にも役に立たない。

役に立たないどころか、治そうとする自然治癒力に反して邪魔をしている。
こういう場合は、根治できない病院の薬って何の役に立つのかな?と非常に疑問です。

ちなみにこの痛み止めの薬2種類を何回か飲みましたが全く効かなかったというオチつきです。薬を飲んだ後もしっかり、かわらず痛かったです。

病院は、よい検査の機械が置いてあるのはいいことだと思いますが、果たして「治療」はしているのでしょうか?
あの痛み止めの薬を処方することが「治療」なら、一般的な医者のイメージからすると、あまりにもお粗末な「治療」ではないかと思います。

病院の薬はどうせ、ほとんど根治につながらない対処療法のその場のごまかしなんだから、医者が大層に処方箋書いたり、調剤薬局が大層に処方したりする必要ないように思います。

調剤薬局の「処方」なんて本当、大層です。薬を棚から取ってくるだけの小さい子のお手伝いみたいな仕事が「処方」ですからね。

詳しい薬の情報をネットでとれる現代は対処療法の処方なんて「治療」の範疇から外して、薬の自動販売機にすればいいんじゃないかと思います。

どうせ、整形外科なら痛み止めと湿布、皮膚科ならステロイドと抗ヒスと出すものがマニュアル的に決まってますから。

そして、今、処方されているお薬はどうせ根治につながらないんだから、その場の症状に合わせて自動販売機で売ればいいと思います。

再診の時なんて、どうせ同じ薬出すか、対処療法の似たような薬、付け足すだけなんだから、いちいち、診察なんて、めんどくさいですよ。

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2015年06月09日

脱ステロイドって治療なの?

ひどいアトピー状態の方が「先生、脱ステロイドの講演に行こうと思っているんですけど、どう思います?」って相談されました。

脱ステロイド。なんかこの関連の本も出ているみたいですね。

脱ステロイドって書くと、なんか治療っぽく聞こえますが、要するに「ストロイドやめたら」ってことですよね。

始めて聞いた時は、そんなのみんな勝手にやめてるんじゃないの?と思ったのですが、それが病院の治療としてあるみたいです。びっくり!

ステロイドを単にやめるってこと以外にどんな治療をするのだろう???

まごころ漢方もアトピーの治療をしているので、ものすごく興味がわきました。
しかし、残念ながらアホらしすぎて講演に行くほど興味はないです。
だって、所詮「ステロイドをただやめる」ってことなんだから、いちいちそんなことで講演に行くのものなぁ〜と思ってたら、講演に行った人から講演の内容のレジュメ一式全部いただき、講演内容もお聞きしました。

そうしたら、スゴイことが・・・書いてありませんでした。

ただ「ステロイドをやめる」
それだけ。

その他の治療として病院に良くある杓子定規的に「バランスの良い食事」をとるとか、「規則正しい生活」とかモヤ〜〜〜としたことは書いてあります。

でもやることはとにかく「ステロイドやめる」
「保湿をやめる」
「水分制限」

医者って素直にすごいなと思いました。
「やめたら」って言うだけで本書いて、有名になったりするんだから。

うちでは実際にこの「ステロイドやめたら」て治療?を受けた人のお話をお聞きしていると、本当に「やめたら」って言うだけ。えっ本当にそれだけ!

かゆくなったら?
掻くか我慢する。

とにかくやめる。
なんか、子供との会話みたいな文になっちゃった。

高度な医学知識持ってる医者なら、患者さんにただ「やめたら」って言うんじゃなく、むしろ、アカデミックにステロイドの製薬会社の方を攻めたらどうなんだろうと思うのですが、その辺は医師会やら、製薬会社とのアレコレなど大人の事情でダメなんでしょうか?
ステロイドを売るな!ってね。

講演の前半なんかは「いかにステロイドがダメか」みたいなことを論文などを交えながら科学的且つ理論的に語っていらっしゃいますので、それをそのままステロイドの製薬会社に持っていってほしいものです。
そうしたら、ステロイドを使う病院がなくなりますよね。

うちはアトピーを治療する際は漢方薬を使った自然治療ですが、うちでもステロイドをやめてもらう方向にもっていきます。

しかし、脱ステロイドの治療?と違って、いきなりやめてもらって、後はがんばって耐えようみたいな根性論はとりません。

いきなりステロイドをやめてしまうのは問題があります。
だって、かゆいから。

脱ステロイドを提唱している方々は「バランスの良い食事」とか「規則正しい生活」とかモヤ〜っとしたファンタジーな感じの治療をしていけば治ると考えるのでしょうが、「バランスの良い食事」とか「規則正しい生活」というのをいきなりピシッと行うのって現実は難しいですよね。

そもそも、それができなかったから、アトピーになったとも言えるかもしれないし。
建前っぽいファンタジーな治療だと、いつ、かゆみがなくなるのかもわかりませんよね。

だから、ステロイドをやめるのであれば、かゆみが襲ってくるわけですから、こいつをなんとかしなくちゃいけません。

漢方治療では漢方薬を使って体質を調整します。
湿疹やかゆみがなるべく出ないよう(注:ステロイドのようにかゆみを止めるわけではありません)漢方薬で弱めます。

具体的な方法で湿疹やかゆみをなくしてく方法がなかったら、ただやめるったって怖い!

そして、漢方でアトピーの治療をしていく時の問題は搔き壊し後の皮膚の炎症。
ステロイドをやめて、かゆくてかいちゃうと皮膚がボロボロになります。
そうしたら、その部分はまた炎症やら、化膿で治療がやり直しになるわけです。

僕はステロイドは対症療法(薬を使っている間のその場しのぎ)と思っていますが、あれにも利点はあります。

根本的治療には、なんら役に立ちませんが、逆にその場、その時のかゆみを止めてくれます。
だから、搔き壊しそうだったら、少量でも塗ったほうがいいと思うのです。
例えば、無意識に掻いちゃう夜中に備えて寝る前とか。
もちろん、先行き的には使う量を少なくして最後にはなくしてしまう前提で。

なのでうちでも脱ステロイドをしますが、折衷案です。
漢方薬で湿疹やかゆみの状態を弱めて、その弱まってかゆみに耐えていける様子をみながらステロイドを減らしていく。

漢方を使った湿疹かゆみ体質の改善具合とステロイドの使用量を相対的にみていくのです。

ステロイドをやめていくことは大切だと思いますが、かゆみを肩代わりすることが「バランスの良い食事」「規則正しい生活」みたいな建前治療で言われても不安ですよね。具体性がないので。

「やめれば」て言うだけのことが医者が言えば「治療」みたいになるんだから、日本での医者の地位って本当にうらやましいです。
ステロイドの使いすぎを心配している友達じゃないんだから。


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2015年06月02日

肋骨が骨折したような痛みの正体

友達の奥さんが急遽、お店に来られました。
どうも、肋骨辺りに痛みがあり、咳払いをしたり、笑ったりするだけで痛みが走るとのこと。

折しもその時、僕は指の怪我で何件かの病院に行っていたので、整形でいいところがないか、聞きたいといった相談でした。

僕は整形外科医ではありませんが、とりあえず、一応、問診をとってみました。

そうして、いろいろお聞きしていると、どうも痛みが骨ではない感じ。
痛みの位置は肋骨辺りなのですが、肋骨よりも、もう少し下で、身体の奥側が痛いとのことなのです。

痛みの感じだけをお聞きしていると肋骨なのですが、どうもおかしい。

で、いつからなったのかをお聞きしました。

そうしたら2日前に急に痛くなったとのこと。

最初はベタですが、肋骨周辺をどこかにぶつけたか?
無理にひねったりしたか?
重いものを変な姿勢で持ち上げたか?
などなど、いろいろと状況を把握するために聞いていくと、外科的傷害の要素は全くありません。

疲労骨折はあるかもしれませんが、普段からある程度、体質を知っている方なので、それもなさそう。

漢方的に体の中の状態を調べていくと不正出血が止まらないとのこと。
それも結構な出血。めまいなどの症状も出ています。

いろいろ聞いているうちに普段と違うことと言えば、休みの日にヨモギ蒸しを受けたとのことです。
女性は冷え性が多いからジャンジャン温めて治しましょう!的なアレ。

あっこれだ!と思いました。
この時に不正出血もめまいもつながりました。

奥さんの普段の体質は瘀血とよばれる血の巡りが悪い状態です。
瘀血の中でも下焦の瘀血。

下焦の瘀血とは下半身の血の巡りが悪くなりやすい状態です。
この瘀血は月経やホルモンとも関わってきますので不正出血にもつながります。

ヨモギ蒸しは体を温めてくれるものですが、漢方的に見れば、強い熱を入れることになります。

「温める」といっても漢方では何段階もあるのですね。
一般では「女性は冷え性」と一言で片付けますが、体質によって冷える場所や冷えている度合いが違います。

漢方ではその冷えている場所や冷えの度合い、その他の症状との組み合わせで、それぞれ治療方法が変わってくるのです。

今回の場合は、血熱といって温めすぎて血の巡りが滞ったのだと思います。
そして滞ったのが子宮、卵巣付近(漢方は解剖学的に治療しませんので)

ここでごく単純に考えれば、漢方で駆瘀血とよばれる血の巡りを整える漢方薬を使用しますが、不正出血とめまいを忘れてはいけません。

単純に血の巡りだけを整えると不正出血がひどくなる可能性があり、そうなると、めまいもひどくなるかもしれません。

そこで、主軸を血を補う補血とそれに血の巡りを促す駆瘀血が混ざったものを選び、そこに少しだけ補助的に全身の血と気の巡りを整える部分を強化します。
これによって不正出血しないように全身の巡りを活性化させます。

結果、漢方薬2服目から肋骨周辺の痛みはどんどん取れていきました。

3日目位には痛みもかなりマシになり、不正出血も止まってきました。
7日目位にはめまいもなくなってきました。

あっと言う間に肋骨周辺の痛みはとれて、笑ってもなんともなくなったのですね。

ちなみに初期に一応、がんや血液の検査をされたのですが異常ナシでした。

結果的に肋骨の問題でもなかったので病院に頼っていたら、病院お得意の検査で異常のない謎の痛みで済まされ、病院の伝家の宝刀、「心療内科行き」だったかもしれません。

以前にも冷え性を治す酵素風呂でベーチェットの人がひどくなったことがあります。
ヨモギ蒸しや酵素風呂自体が悪いわけではないですが「体質」を考えないでするのはおすすめできません。

また、これらをしているお店は西洋医学の基礎生理も知らないし、当然、東洋医学的に体質を見ることもできませんので、僕は行かないほうが無難ではないかなと思います。


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2015年05月20日

無駄な病院多すぎ!選び方がわからない

先日、
セカンドオピニンオンって半人前の仕事のことを言うの!?とう記事を書き病院をいろいろと行ってみて、その続きを書くことを話していました。
そのまとめです。

前月の4/12にスケートパークで事故してしまって左指先を剥離骨折?をしました。
「?」がついているのは、合計で5件の病院に行き、5人の医者と話して、診断は二転三転したので、剥離骨折(仮)なのです。

今回の自分の怪我では、いろいろなことが勉強になりました。
僕のこの話しは整形外科的なことだけでなく不妊症やアトピーなどの病院に通う際にも役立つと思いますのでぜひ、参考にしてみてください。

治療の流れを説明します。

@4/13に近くの老人ホームの収容みたいなことをメインにし、外来を片手間でやってる病院でレントゲンを撮ってもらう。
骨にヒビが入っている可能性があるので「骨が折れているか1週間後にもう一度見てみましょう」とのこと。

A1週間後に同じ病院に行ったが、なぜかレントゲンも撮らず「骨が折れているかも・・・」といった話しはなかったかのように診察。
レントゲンを確認のために撮ってほしいと言ったが「必要ない」と言われた。この病院は信用できないので、他の病院へ。結局、この時点では医者が勝手に診察を変えたので何なのか不明。骨のヒビかも?

B友人の医師がメールなどで個人的に相談にのってくれた。
友人は直接、患部を見ていないが、この時点で2〜3週間したら固定具を外して動かしていったほうがいいというアドバイスをもらった。

C2週間経過しているので、早速、関節を動かしていこうと思い、いつもお世話になっている整体へ。しかし整体の先生はもし、骨折の可能性があるのであれば、一応、病院で診てもらったほうがいいとのこと。

B4/27に近くの整形外科へ。そうしたら、今度は剥離骨折とのこと。
今から骨が吸収するまで3週間かかるといって、さらに強い固定具で固定。
この時に母親が母子CM関節症の亜脱臼的な感じだったので、母親にも同じ病院に行くように勧めた。

C母親の診断は「歳で軟骨がすり減ってる」という杓子定規の診断。
この整形外科はうちの店の近くなのだけど、うちに来る患者さんに聞いていると「老人に痛み止めを打つだけの先生」で有名らしい。
母親の診断を聞いて、ここは危ないと思い違う病院に行くことに。

D5/12にリウマチの手術なども手掛ける病院へ。
そこでは指の捻挫とのこと。ただこの時点で受傷より4週間経過しているので、ヒビや剥離骨折は治ったのかもしれないが、前の病院の診断だと、骨を吸収するまでにまだ1週間必要なはず。

Eすぐに固定具を外したが拘縮が残り、人差し指が曲がらずグーができない状態に。

F相談にのってくれていた友人の医師に診てもらった。この時点では剥離骨折や骨片が残っているなどの問題はなし。初めてエコーまで見てくれた。
そして、近くの手指の専門の病院を紹介してくれた。

G手指の専門の先生から開口一番「拘縮は治らないと言われる」一応、リハビリを始める。
今はココ。

今回、自分の職業上の勉強にもなると思い、あえて短期間で複数の病院に行ってみました。
最初2つの病院は、簡単に言えば超低レベルな病院。
後は、すでに剥離骨折?から拘縮という状態に変わっていたので、良い病院かどうかはわかりません。

友人は最初から2、3週間から指を動かすべきとアドバイスしてくれていたので、皮肉な話しですが、最後の方まで実際に見ていなかった友人の方針が間違っていなかったのです。
まーまさか、友人以外の医師の線半に行った病院の医師が、たかだか指の怪我でこんなにグダグダになるとは思っていなかったので、タイミングの問題もあり、すぐに友人のところに行かなかったのですね(言い訳じみてますが)

いろいろな教訓を学んだのですが、1つは病院を選ぶ際は、老人の医者はやめたほうがいいです。
治療方法の知識も古臭く、やってる治療はルーティンワークです。
年寄りで溢れかえっている病院では、まず治してもらえるとは思わないほうがいいです。
行くだけ無駄です。

病院は皮膚科とか内科とか分かれていますがその中でも更に細かい専門の先生を目指して診てもらったほうがいいです。
今回の僕の場合だったら「手指専門」
その専門もスポーツ医学を専門としているとなお良いと思います。
なぜなら、以前に小指を骨折した時もそうだったのですが、普通の病院は多分「元に戻す」ことは考えていません。

それどころか、病院なんか行っても行かなくても、治る結果が一緒です。
どういうことかというと、今回の指の怪我も若干の時間差はあっても、結局、病院に行かずに放っておいても治ります。自然治癒力がありますから。

今回も固定して自前の自然治癒力で治ったわけです。
そして、関節が曲がらなくなった。

前半の病院は治療に何の役にも立っていません。
ここで病院が治療に役立つとしたら、2件目の病院が、そろそろ関節を動かす必要があるかもしれないという計画を僕に伝えることです。
患部の状態から、今後の治療をどうコーディネートするか。

関節を動かしはじめることを計画するためには、エコーもMRIなど複合的にみて、動かしたほうがいいか、もうちょっと安静にしたほうがいいのかを考えなければいけなかったのです。

しかし、前半の病院は、ただ固定しただけ。
これは治療じゃありません。
患部の状態に対処するだけなら、それはただのやさしいお母さん。
医者でも専門家でもないです。

僕なりに調べた治療方法は、最初の診断の時点で、レントゲン、MRI、エコーと複合的に本当にどうなっているのかを精査すること。

そして、その時の状態の中で一番最短で関節を動かせる期間を割り出し、どう動かせばいいのかを考えること。
この2点です。

でも、前半の一番重要なステージでの2件の病院は、言わば、ただ見ただけ。
患部の固定なんて誰でも知ってますから。

そして、今回の中で一番、意味がなかったのは、調剤薬局から貰った薬。
肝心の痛みにも効いているのかよくわからないし、患部の治療には本質的には何の役にも経っていません。
なので、外科や整形外科以外は、検査機関としては必要でしょうが、治療期間としては必要ないです。

そして、最終的に専門の医者には「治らない」宣言されているので今、友人の鍼灸師に治療をお願いしています。

実は僕、漢方家のクセに今まで鍼灸に懐疑的でしたが、
まだ1回の治療で病院リハビリなんか目じゃないくらい効果が出てます。

拘縮という普通じゃな治らないと言われている治療は、何で治るのか?
後日に、このあたりのお話をしたいと思います。

posted by 華陀 at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

病気を本当に治すための「治療」の本質を考えてみた。

病気や症状に対して「治療」という捉え方は大きく2種類あると思います。

1つは西洋医学に代表される対症療法。
ある特定の症状をパッ!と治す。
例えば急に起こった頭痛とか腹痛とか。

こういう症状は、新薬を使ってパッ!と治すのに適しています。
欠点は、薬を飲んでいる間だけ治り、薬の効果が切れたらまた元どおりの病気状態に戻るので急性の症状などの場合は、数回、「薬を飲んで治して」→「薬の効果が切れて」→「薬を飲んで治して」とすると短期で程度の軽い症状なら再発しませんが根本的な治療になりません。

慢性的な症状や病気の場合、新薬の対症療法では治りません。
「薬を飲んで治して」→「薬の効果が切れて再発」→「薬を飲んで治して」と何度やっても薬の効果が切れれば再発します。

長年のアトピーの人などが代表的ですね。
普段、皮膚トラブルが一切ない人がたまたま、何かの拍子に湿疹ができた場合、数回のステロイドの塗布で治ります。再発もしません。
しかし長い間アトピーが続いている慢性状態の人は「ステロイドを塗って治して」→「ステロイドの効果が切れて再発・・・」コレを延々と繰り返します。
延々と繰り返している間に、いつまで経っても根治されていないので、他の身体の部分も悪くなってきます。

なぜ西洋医学の薬は慢性病を治せないかというと慢性病の本当の原因はその人の生活の中に必ずあるからです。
西洋医学の薬がパッ!と効くのは、その人独自の体質などを無視し、身体本来の働きを無視して強制的に効かせるからです。逆にそういう効果だから慢性病が治せないのです。

人間本来の持っている自然治癒力は、そんな数時間で変われるようなものではないのですね。だからパッ!と効かせようと思ったら人間本来の自然治癒力を無視する必要があるのです。
それが副作用となります。

もう一つの「治療」は東洋医学(漢方)に代表される根本治療。
厳密には漢方も西洋医学のようにパッ!と対症療法的に治せますが、処方する先生の腕が相当高くないと効かせられないのと、新薬ほど確実に効かせられません。

漢方は主には慢性病に対する根本治療ですね。

漢方薬は新薬とは治し方が根本から違います。
西洋医学の新薬は身体本来の働きを無視して強制的に効かせますが、漢方薬はその人の体質のアンバランスを見つけ出し、そのアンバランスがバランスをとれるように調整します。
あくまで強制的な効果ではなくその人の中の自然治癒力を利用しての治療。

例えばアトピーであれば体質によって熱がこもりすぎているタイプの人、消化器が弱っているタイプの人など人によってタイプが変わります。
熱がこもって湿疹が出ている人は熱を冷やす治療で消化器が弱っている人は消化器の気を補い強めて調整し治します。

これを続けることによって、徐々に根本的に治っていきます。
根本治療で時間がかかるのは、大きな切り傷をつくったときに観察すればわかりますね。
1回、薬を飲んだところでなんともなりません。
少しずつカサブタができて何日もかけて少しずつ傷がふさがっていきます。

慢性病の原因は急性病と違って、かならず生活の中にあります。
だから漢方薬だけでなく症状や病気の原因となっている生活も改善しないと根本的には治りません。

世の中に存在する治療方法はこの2つのどちらか。
他の方法もあるかもしれませんが医薬業界に18年いて、細胞顕微外科医に生理学、解剖学、薬理学を教えてもらい、自然治療の漢方も学んだ僕はこの2つの方法しか知りません。

でも、いろいろな方の相談をお受けしていると中には身体を治すのに、この2つのどちらでもない世の中に存在しない方法を取ろうとする人がいます。

その幻の治療方法とはパッ!とすぐに効いて、なおかつ生活改善せずに再発せず、強烈に効くくせに副作用がない!!

「病院の薬でなんとか凌いでいるが長期間飲みすぎていて副作用が怖いので漢方薬のような自然のもので身体に優しく治したい。でもすぐに効いてほしい!」

とか、

「ステロイドを塗り続けるのは怖いから身体に優しい漢方薬で根本から治したい。でも生活のリズムは仕事やらなんやらで変えれないし、早く治って欲しい!」

こんな治り方があると思っている人。

こんな治療、この世にありえません。
もちろん、僕はそんなイリュージョンはできませんので、事前にそんな考えであることがわかれば治療をお断りさせてもらっています。

こういう人達は僕の知っている知識や経験で現時点で取れる方法は1つです。
「我慢して西洋医学の薬をダラダラ続ける」しかありません。
根本から治るのもサッサと諦めたほうがいいです。医学理論的に無理なんだから。

根本的に治るという本質的な真理は「病気にならない生活をおくる」ということです。
そして、うちでは現時点の治療もしますが同時に体質に合わせて、病気にならない生活の方法や病気にならない考え方をアドバイスさせてもらっています。

だから、パッ!と治して欲しくて生活も改善できない人間は僕には絶対に治せません。
posted by 華陀 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月31日

花粉症の薬から考える漢方の考え方

花粉症薬、危険で医師も飲まない?脳出血、不整脈、内臓機能抑制、感染症の恐れ

こんな記事がありました。

「病院の薬は結構、危ないよ!」的に煽る記事ですね。
ネットが普及するようになって、こういった考え方って、一般の方の間でも、ますます強くなっているような気がします。

こんな時、よく誤解されるのが「先生は漢方の自然治療だから同じように考えてますよね?」というような期待。

確かに実際、漢方相談やサプリメントを強く推している店って、新薬は化学物だから毒物。漢方薬は自然のものだから良い薬みたいな考えの人って多いです。

実際、「人工物・化学品 対 自然物」という見方をすれば、おっしゃっていることは、もっともなのですが、人間の身体の治療って、それだけで見るんじゃないと思うのですよ。

僕はちょっと考えが違います。
化学物は毒で悪者。自然物は自然にあるものだから良い者。
というどっちが良いか?悪いか?という2つに1つみたいな見方ではなく、どちらも使い方次第じゃないかと考えてます。

特に花粉症の薬は。

新薬にもいいところがあります。
それは、自然体としての身体には作用が強すぎるけど、逆に強い作用だからこそ短時間で身体の働きを変えることができることです。
更に体質を選びません。漢方だとその方の体質によって合う。あわない。という条件が厳しいですが、新薬は人間だったら効きます。あと、ネズミもね。

新薬には目的の作用に対して、その目的でない作用も存在します。
これが副作用ですね。
新薬の副作用って「運が悪ければ出る人もいる」的に捉えられているように思いますが、抗ヒスタミン剤などの眠気は、たまたま運の悪い人に起こる作用ではなく、花粉症の症状を止めると同時にもう一つ存在する、りっぱな効果です。

新薬の難儀なところの1つはこの副作用と呼ばれる、もう一つの作用です。
これがリンクの記事にあるように、肉体的に良い作用ではないので、注意したほうがいいとなるわけですね。

次に自然治療の漢方薬を見てみましょう。
漢方を医学として理解できてなさそうな医者は、花粉症には小青竜湯というマニュアル処方が好きですが、小青竜湯は別に漢方薬においての花粉症の薬ではありません。

本来の漢方では病名や症状で漢方薬を選ぶことはありませんので、小青竜湯は、日本漢方的には太陽病、または太陰病の虚実間から虚証に適応し、表の寒証、肺の水毒の証、表の水毒の証。太陰病と捉える場合はこれに脾胃の水毒の証と虚証が加わった体質を持った人に合う処方です。

小青竜湯の合う体質というのは本来はこんな感じです。
ざっくりとみれば風邪などに使いますので、風邪の時の鼻水を応用して安易に小青竜湯と考えたのが多分、今のマニュアル処方です。

マニュアルでやってる先生、すみません。
「花粉症の鼻水=小青竜湯」なんて漢方ってそんな素人臭い誰でもできる低レベルなものではないと思うんです。

漢方薬では花粉症に対して、目のかゆみを止める効果とか、鼻水を止める効果なんてありません。

体質とし見ると水の巡りが悪い水毒の証とよばれる状態で、慢性鼻炎が花粉症に関わる病態です。

この鼻炎体質が実は非常に深くて重い体質です。
症状自体は命に関わるものではないですが、その分、体質的に治そうとと思ったら、かなり時間がかかります。

根本的に花粉に耐える体質はつくれるのですが、この治療は非常に時間がかかります。
今現在の鼻水、目のかゆみをとろうと思ったら体質的に治す目的の漢方薬と今の症状に対して効かせる漢方薬は分けて考えないといけないのです。

ただし今の鼻水や目のかゆみを早く止める漢方薬も、やはりそれなりに体質をごとに選ばないといけません。
さっきの小青竜湯じゃないですが、漢方の現実は「花粉症に小青竜湯出しときゃ、誰にでも効く」というものではないのです。

対処的に効かせいようと思っても、漢方薬はどこまでいっても体質別の「鼻水」「目のかゆみ」に合わせないと効きません。

ここが漢方薬の問題。
短期間の間、飲むもので短期間で効かなくちゃいけないのに体質と漢方薬が合ってなければ効かないのです。
かといって、慢性病治すように様子をみて調整していたら、花粉症の時期はすぎちゃいます。

僕もどれほど、本当に「小青竜湯が誰の花粉症にでも聞いてくれたらなぁ〜」と思ったことか。
小青竜湯は水鼻系の鼻水なら割合、誰にでも効くのですが、とにかく効果の時間が短すぎるのです。

こんな時は僕は新薬の方がいいと思うのです。
理由は効かせるまでの時間や体質を選ばないこと、お金などのコストを考えると短期間なら新薬の方が治療として合っているからです。

逆に新薬をダラダラ飲んで花粉症の体質を治そうと思うのもおかしいと思います。
なぜなら新薬はその時に一定時間、効くだけだから。
飲み続けたって徐々に治るわけではありません。
そういった目的や研究でつくられた薬ではないからです。

ついでに小青竜湯も誰の花粉症体質も治すものではないですよ。
体質的に花粉症を脱出したければ、ちゃんと「証」を分析してもらって漢方薬を選んでもらいましょう。

なので、新薬と漢方薬がどっちが良いとか悪いではないと思います。
要は使い方。

即効でその場だけしのぐなら新薬ほど向いているものはありません。
漢方薬も即効でその場をしのぐような使い方はできますが、体質と合っていなければ合っていなかった人は一切、効かないのです。

新薬と漢方薬はうまく使い分けるのが良いかと思います。


posted by 華陀 at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする