2015年08月07日

漢方を信じる?信じない?の話し

うちのお店で時々、ひょこっと聞かれるのですが「漢方ってなんか信じられないんですけど」みたいな話し。

なぜか100%男性です。
女性は感覚的に漢方をなんか良さそうと捉えることができるのかな?

昔は、あれやこれやと、そういう方に理解してもらえるよう、ご説明していましたが、調子乗ったことを申し上げると今は次々に患者さんが訪れてくれていて、なんだったら、ちょっと新規の患者さんに押され気味なので「信じられないんだったら、飲まなければいいんじゃないですか」の一言で済ませています。

誤解されるといけないので、僕は漢方のことを説明しないわけじゃないですよ。
現在の体質、これからの治療方針。
体質に合った生活養生。

質問があれば、時間がかかっても理解していただけるまで、ご説明しますが、漢方を信じる、信じない感覚で考える人には説明してません。

そもそも、漢方は「信じる?」とか「信じない?」次元の医学ではありません。
多分、この感覚を持ってる人は、要するに「科学的でないから西洋医学と違って怪しい」ということだと思うのですが、漢方は別に西洋医学的なエビデンスに照らし合わせて正しい医学かどうかなんてする言われもないし関係もありません。

この誤解って多分、病院も悪いと思います。
病院の漢方は、東洋医学の漢方薬をわざわざ、西洋医学的に無理やり変換して使おうとしています。
おそらく、漢方を東洋医学的に理解できないのと、東洋医学的に正当に体質診断をしていたら、一人一人じっくりと相談しないといけなくなります。
そうなると今のベルトコンベアーみたいな患者の流し方はできないですからね。
仕方ないかもしれません。

また、漢方をやってる先生の中にはOリングとか、気功とか、ヒドイ漢方医になるとカラーで漢方薬診断とか、少なくとも東洋医学理論と全く関係ないものと無理やり結びつけて妖しげな相談をしている人がいるのも事実です。
(Oリング、気功、カラーで漢方診断がダメだと否定しているのではありません。そんなものは東洋医学の理論には元々、全くナイということです)

一般には病院のような西洋医学もどきのニセ漢方やこういった類のものが横行していますので、患者さんは病院がやっているんだから。漢方相談専門店がやっているんだから。とそっちが間違いないって勘違いしてしまうのだと思います。

でもね。そもそも西洋医学と東洋医学は「医学」という共通の言葉が付いていますが、全くの別物なんですよ。

大昔のものだから科学的でなく眉唾臭いって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、信じる?信じない?の類のものだったら、多分、こんなにパブリックに使われていません。

それこそ、朝の占いと同じレベルだと思います。
漢方薬も一応、医薬品ですから。

だから、漢方は信じる?信じない?ではなく、治療理論が根本から違うのですよ。

僕は、東洋医学こそが真の治療だと考えていますが、かといって西洋医学がダメだとは思いません。
西洋医学の生理学、解剖学、病態生理学、薬理学も大好きです。
西洋医学の薬は治療には、ほとんど役立ちませんが、その他の知識は体質の分析に役立ちます。

西洋医学は、1つの原因を科学的に証明してそれに証明された1つの効果のあるものを治療薬として使ったりします。

なぜ悪くなったのか?それをどんな成分のものなら治すことができるのか?
それを徹底的に科学的に証明しています。でも1つだけね。

見方を変えれば1つの原因まで絞って1つの効果のあるものを使うので、誰でもわかりやすいのです。
多分、それを理論的だと感じるのでしょう。
でも、漢方が科学的でなく妖しいとか言ってる人に限って、科学や論理学は疎かったりするのですが・・・

漢方は人間の活動の営みを後方から支援するものです。
1つの原因を追求するものではないので、ある種、ざっくりと、どのバランスが崩れてどのバランスが崩れていないか、平行線でいろいろな原因を捉えていくのです。
原因が1つじゃないから、複雑すぎて科学的証明は難しいです。

体の問題に限らず、何かのトラブルというのは、1つの原因で起こりません。
細かくみていけば複数の些細な原因が積み重なって今の結果になっています。

言わばカオス理論、バタフライ効果みたいな感じですね。

摩訶不思議なことではなく、蝶が羽ばたいたことがきっかけでトルネードが発生する可能性がある。ほんの些細な事が、徐々にとんでもない大きな現象(病気)の引き金に繋がるという考えです。

大昔の中国人は考えたのです。(真意はわかりませんが)
「些細な複数の原因で今の結果(病気)に至ったものを単純な1つの原因に絞り込んで、それをどうにかしたってどうしようもない。
(実際、現在の西洋医学は対処療法という姑息療法でその場をしのぐ誤魔化し治療しかできていません)
だったら、今の複数のバランスが崩れた状態全部を受け入れて分析し、そのバランスを整えていけば、元の健康に戻るんじゃないのか」

だから「何が原因なんですか?科学的に説明してください」と言われても、多数の複数の原因が折重なり、またあらたな原因も生み出しているので、そんなものを1つ1つ分析できません。

漢方も理論的な医学なので、やろうと思えば何年もかけて複数の原因を1つ1つ出せるかもしれませんが「120の原因が見つかりました。今から1つ1つ説明するので聞いてください。そして、すべてを一切忘れずに記憶して最後に統合して理解してみてください」と言われたって誰も理解できないと思います。

それを何千年の経験論の中で「こんな感じの体質だったら、こんな漢方薬を使えば良くなることが多いよ」と教えてくれているのが漢方です。

漢方は細かく見れば実は理論的でややこしいのです。
だから、僕は西洋医学的なエビデンスがないから信じない的な人には「信じられないんだったら、飲まなければいいんじゃないですか」の一言で済ませています。めんどくさいから。

ちなみに西洋医学の根幹になっている科学的なエビデンス。
説明されると「ほうほう」となりますが、科学もほとんどは経験的な結果を重視しているのご存知でした。

実はちゃんと理論的に説明できないものばかりなんですよ。
人間誰もが毎日経験している「重力」すら未だに解明されていないのです。

ちなみにヤカンでピーって音がなるものあるじゃないですか、あれもつい最近、なぜピーって音が鳴るのか科学的にわかったらしいです。なんと100年間位わからなかったらしいです。でもみんな便利に使ってますけどね。

漢方も科学も不思議ですね。
posted by 華陀 at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月29日

一度飲んだ漢方薬を再び飲んで治ることもある

うちの相談で来られた方から、たまにこんな相談があります。

「私は過去に消風散、清上防風湯、荊芥連翹湯を飲んだことがあるので、それ以外の漢方薬で効くものはないですか?」

過去に3つの漢方薬を飲んでも良くならなかったから、他のものをためしたいとのこと。
その気持ちわかります。

確かに過去に飲んで効かなかったものを再び処方してもらってもしょうがないですよね。

しかし、うちでは、すでに飲まれた3つの漢方薬も僕が体質的に必要だと考えれば、再度、処方することもあります。

「同じ漢方薬だったら効かないだろうからいらないや」

まーそう言わずに、この後も読んでみてください。

漢方薬が新薬と同じような役割や効果なら、過去に飲んだものを再び飲んでも同じです。
効かないものは効かない。

しかし、漢方薬と新薬は同じ「薬」という名前はついていますが、治療の目標や働きは別物です。

大半の新薬は対症療法といって、ある成分がある特定の組織に効くようにつくられています。

例えばアトピーなら皮膚炎の原因になっている炎症をしずめます。
アトピーの人にステロイドを使えば、その人の体質は関係なく炎症を鎮めてくれるので、誰でも、かゆみは治まります。(効かない人もいるので効くのはあくまで理論上)

新薬の対症療法では、飲む人の体質も関係ありませんし効き方も同じです。
一応、「人間」であれば、いつでも、誰でも効くようにつくられているので、新薬で効かなければ、どんな工夫をしても効かないと思います。

確かに新薬の薬理から考えれば過去に効かなかった薬は再び、飲んだって効かないのです。

新薬と漢方薬を同じように考えれば、1度、効かなかった漢方薬は再び飲んでも効かないと思うのが道理。

でも、それが違うのですね。
なぜなら、漢方薬は効かせ方や治し方が全く違うから。

新薬は飲んで20分位経って消化吸収されれば効果を発揮します。
もしくはステロイドなど塗れば、何十分かで効いてきます。
また、効くターゲットは決まっています。

ステロイドなら、かゆみを止める。
鎮痛剤なら頭痛などの痛みを止める。

ところが、漢方薬は消化吸収されたからといって、すぐに効果を発揮するのかわからないし、また効果のターゲットも決まっていません。

例えば、アトピーの人はかゆみを止めたいですね。しかし漢方薬はかゆみ止めではないので、新薬のように飲んで20分位でかゆみが止まるかというと止まらないです。

病院の漢方は西洋医学の理屈で漢方薬を処方しますので、新薬と同じノリで漢方薬で、かゆみを止めようとしたり、頭痛を止めようと処方していますが、漢方薬の治療は体質を整えて湿疹が出ない方向の体質にもっていくのが本来の目的です。

だから、体質と漢方薬がピタッと合っていたからといって、最初に、すぐにかゆみが止まってくるとは限りません。

仮にそのアトピーの人の東洋医学的な原因が表の水毒といって体の表面の水の巡りが悪い状態であれば、1ヶ月位飲んだ後に湿疹があまり変わらないで、頭痛や耳鳴りの頻度が少なくなってきたり、少なかったオシッコの回数が増えたりなどの変化が治ってきていると判断する場合もあります。

また、漢方薬は、どれくらいの期間で効いてくるのかも決まっていません。
新薬は消化吸収されれば、効果を発揮するようにつくられていますが、漢方薬は個人差です。

1ヶ月分の漢方薬の処方は何も1ヶ月後に効果が現れるというものではありません。
便宜上、1ヶ月で区切ってるだけ。
先ほどのようにアトピーだからといって、1ヶ月後にかゆみがとれるとは限らないのです。

その人の体質によってどんな症状から変化するのかわからないのです。
少なくとも西洋医学の薬のように「アトピーならかゆみが止まる」という単純なものではないのですね。

僕はそんな、いろいろな体の変化を捉えて体質が、最終的にかゆみがなくなる方向へ進んでいるのかをみて、漢方薬を調整していきます。

なので、過去に飲んだ漢方薬で効かなかったと言われても、多分、「自分が気になっている湿疹に効かなかった」ということなので、本当にその処方が東洋医学的にダメだったのかどうかが僕にはわかりません。
病院で処方してもらっていたり、漢方専門の薬局であっても、東洋医学的な体質判断なしに処方されていたら、処方した先生自体が単純にかゆみが止まるかどうかしか見てない可能性がありますので。

漢方薬を飲んでも「かゆみが止まらなかった」
漢方は新薬と違って、そんな単純なものではないのですね。

それに加え、品質の問題もあります。
病院のお薬は化学合成品なので、同じ名前の薬で成分や効果が変わることはありませんが、漢方薬は自然のものです。
料理のように使う生薬や加工で効果が変わる可能性もあるのです。

カウンターで食べたら1人8000円位かかる寿司と回転寿司の寿司が同じ品質だと思う人はいないでしょう。

漢方の世界もこれに似たようなものです。
葛根湯とか小青竜湯とか漢方薬名は同じでも安価で売ってるものなんて、おそらく安い生薬を使ってると思いますので回転寿司で極上のトロを食べたいと言ってもそれは無理な話です。
安いものは単純にまずいのです。
そして漢方では「美味しさ→効果」ですね。

実際にうちでは以前にも飲まれてことがある漢方薬や以前に飲まれた漢方薬と新たな漢方薬を組み合わせたもので良くなったりしている人はたくさんいらっしゃいますので、以前の病院などで、どんな体質と診断されて、どれくらいの期間で、どんな変化(悪い変化も含めて)があったのか?が明確にわからなければ、一度効かなかったからといって、その漢方薬はもう無効とは考えません。

病院なんかで漢方としての問診もとらず東洋医学的な体質判断もせず、漢方薬を飲んだ後の細かな状態の変化も確認しないような飲み方は、例え長く飲んできたとしても最初から飲んでいないに等しいと思います。


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2015年07月24日

漢方薬が補助薬だと勘違いしている病院

未だに漢方薬が補助薬だと勘違いしている医者がいるようです。
このネット時代にすごい化石!貴重です!

「漢方薬でも飲んでみる?」って恐る恐る漢方薬をすすめている、あなたですよ。
新薬を順番に処方しまくって、どれもいまいち治らなかったから漢方薬!
挙句のはてに言うことが「漢方薬は補助薬だけど飲んでみる?」

漢方薬がなぜゆえに補助薬?

補助薬ということは、メインの治療が西洋医学のお薬ですよね。
メインの西洋医学のお薬があって、補助として漢方薬という存在がある。

いつから、西洋医学と東洋医学って同一の医学になったのでしょう。
新薬はエビデンスがあって科学的だからメインになって、漢方薬は自然のもので穏やかな効果だから補助みたいな稚拙な理論でしょうか。

サッカーやってる人が、野球って、サッカーの前のウォーミングアップの補助の運動だよね。って言ってるようなもの。

あのー、サッカーと野球って全く違うスポーツなんですよ。
球技って、くくりが一緒なだけで。

漢方薬も同じです。西洋医学と東洋医学は「医学」とか「薬」とか同じような用語を使ってますが、全くの別物。歴史や発祥の地の事など、ちょっと勉強すれば、わかります。

治療の考え方も診断の方法も何もかも別物。
あなたたちが西洋医学の理論で勝手なマニュアルつくってやってるだけです。
それ、漢方とか東洋医学じゃないですから。

西洋医学で考えて処方する薬が新薬でなくて漢方薬ってだけ。
だから、漢方薬は補助薬なんて発想が出てくるのかなと思います。
頭の中がゴッチャゴチャにこんがらがってるから、まず、ちゃんと分離したほうがいいですよ。

僕は西洋医学と東洋医学は治療の目的が違うと考えています。
別にどっちが上とか下ではありません。

西洋医学の治療方法のほとんどは、対症療法とよばれるものです。
姑息的療法とも呼ばれています。

僕、この言葉が好きですね。
この姑息は「一時的な」という意味で「ずるい」とか「卑怯な」という」意味に勘違いされる。と言ってますが、患者さんが治してほしいという願いには根治が含まれています。その思いを無視して、一時的に凌ぐ治療は結果的に「ずるい」とか「卑怯な」になるんじゃないかなと思うのですが。

対症療法とは、あるお薬の一文から引用すると、

「花粉症などによるアレルギー性鼻炎をはじめ、じんま疹や皮膚のかゆみ、気管支喘息などに有効です。ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものは治せません。」

原因そのものは治せません。
原因そのものは治せません。

要するに薬を飲んで、その薬の成分が効いている2、3時間は一時的にかゆみなどを抑えて治りますが、薬の成分が切れたら、はい元どおりという治療。

なんかこんな書き方すると、どうしようもなく役立たずに聞こえますが、原因を治せない代わりに、割合どんな人でも効いて、速攻で効いてくれるという利点もあります。

だから、何かの症状を感じた時の初期だけ対応したり、例えば、寝る時に無意識で掻きむしってしまうのなら、強制的に薬で、掻きむしらないように「一時的」に対応できます。

漢方薬は、根本的に治療するものです。
ただし、これも誤解があります。
実は漢方薬の成分が、根本的に治す成分があるわけではありません。
(これでは西洋医学と同じ発想です)

東洋医学の場合は、その治療の考え方の中に薬だけで治すという概念がありません。
確かに体質に合わせた漢方薬で調整しますが、体質に合わせた養生も必須です。

どちらもが揃って漢方薬での治療です。
なので、その人の体質も見ないし(見れない?)、その人の体質に合わせた養生のアドバイスもしない(できない?)漢方は漢方ではありません。
そんな治療は処方する薬が新薬を使うか漢方薬を使うかの違いだけで、治療の根本がおかしいのです。

なので、東洋医学の問診をとらず、東洋医学的な体質を診断できないところは、東洋医学の治療ではありません。
病院でただ単に漢方薬を販売してるだけ。

漢方薬は体質に合っていれば、実は急性の病気などにも速攻性を発揮します。
ただ、新薬は大体、どんな人でも「人間」であれば効くのに対して、漢方薬は体質と漢方薬をピッタリ合わせられなければ、ぜーんぜん、効いてくれません!びっくりするほどに。

なので、かなり経験積んでる僕も一応、初めての患者さんは、毎回、ちゃんと合わせられるかどうかの勝負なのです。

つまり、漢方薬が補助薬だと言ってる医者は「東洋医学の医学理論を理解できないし、あなたの体質を東洋医学的に診断できないので漢方薬を補助程度にしか使えません」という言い方に変えないといけないと思います。

漢方薬自体は、その効果は補助の存在ではありません。
使う側の問題です。自分の能力を棚に上げて漢方薬を貶めたらかわいそう・・・。

僕は、一時的な治療にしか使えない新薬こそ、全治療中の補助なんじゃないの?と思います。
だって、処方する人の能力いらないですよ。ネットで調べればいいのだから。
今の時代、調べれば誰だって、それなりの薬のいきつきます。

とりあえず、漢方薬が補助だとしても身体全体の状態を知るための何百項目単位の問診票は患者さんに書いてもらうようにしましょうよ。ルールを無視しすぎ。


posted by 華陀 at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

健康保険の是非!病院は本当に治しているのか!?

健康保険関連のお話です。

健康保険で「使わない人を優遇」するのは憲法25条違反ではないのか
という記事を読みました。

簡単に要約すれば、健康な人で健康保険を使わなかった人を優遇しようとする法案は憲法違反で憲法の平等性を欠くものじゃないかという内容。

要は、国は、ほとんど健康保険を使う機会がない人は優遇し、その結果、使う人の負担を増やしていけばいいじゃん!という図式にしたい。
しかし病気で健康保険を使う人側からしたらたまったものじゃない!
そして、人はいつ病気になるかわからないんだから、そんな民間保険のような制度はダメなんじゃないの。という内容です。

記事中では「今回の法律では、健康への責任を「自助努力」という言葉を使って、国民に転嫁しようとしているのだ」となっていますが、僕は、むしろ皆さんそれぞれが、自分の健康の責任に対する自助努力の意識が大切なのじゃないかと思っています。

そもそも、国はなぜ、こんな制度にしようとしているか?

それは、国民健康保険が赤字だらけで破綻しているから。
要は、健康保険の制度のあり方の論議以前に、やっていけないのです。

すでに倒産している会社の中で従業員が不平等をなくして賃上げしろ!とか言ってるのと同じノリです。
税金だからわかりにくいけど「いや賃上げもなにも倒産してますから」って話。

そりゃ医療の事なので、理想は皆さんが安心して治療できるようになるのが良いのですが要は本当に、やっていくお金がないのですよ。
国だからお金を用意できますが借金で用意しています。

根本的に話し合わないといけないのって、そこじゃないかなと思います。
「病気の人がかわいそう」とか「自分も病気になるかもしれないのに」以前に運営するお金をどうするのか?
そんなの未来の子供に押し付けりゃいいじゃん!っていうのは乱暴すぎやしませんか。ということです。

こういう記事を読んでいると、いつも気になるのが、病気がまるで運悪くなってしまうみたいな考え方。

もちろん、先天性の遺伝的な病気や突然、発症するものもありますが、僕は西洋医学を勉強し東洋医学を勉強し、実践で治療してきた経験上、慢性病のほとんどは、自分の責任です。

ただ、病気になった本人は悪い事をしている意識自体がないので、自分のせいじゃないと思ってるケースが殆どです。

特に糖尿病や高血圧などが、生活習慣病と特別に名前をつけられていますが、糖尿病や高血圧に限りません。
慢性病のほとんどは生活習慣病なのです。
加えて、病院に慢性病は治せません。

こういった議論って「病院にかかれなくなったらどうするんだ」って話になりますが、そもそも、病院に行ったって対症療法しかできないんですから、どうせ、病院は根本的には治せないと思います。

僕自身も今、事故で人差し指を怪我して治療(病院ではない)しています。
職業柄もあって病院の本質を調べてやろうと思い、7つの別々の病院を受診しました。

各病院の診断はバラバラ。
中には診断が「もう治りませんよ」っていうだけの病院もあったり。
治療はどこも、本質的な根本治療とは何の関係もない、その場をごまかすための痛み止めとシップのみ。

結構、有名な専門の病院で「もう一生治りません」という診断?をいただいたので、結局、餅は餅屋で自分の漢方、友人の鍼治療、按摩治療で今、9割方、完治に近づいています。
毎日、ストレッチやらなんやらして自助努力もしています。

もちろん、どれも保険は効きません。
病院だったら保険制度で安価で通えますが、7つも病院行って「もう一生治りません」って診断?されて、保険制度の病院で、この後、病院に通ったから何なの?って話です。

そんなところ、どれだけ通っても意味ないですよね。
ありもしない奇跡を信じて惰性で通うだけ。
そんな人、多いんじゃないですか?
僕は自分の子供の将来のために無駄な税金を使うのをやめました。

うちは、若い患者さんが多いですが、若い人はみんな同じような思いがあるようです。
「病院行ってもまたすぐに再発するじゃないですか。薬を飲み続けて治ってることにする。これもどうなのかなと思います」

病気や治療のことを深く考えない感じの人は惰性で病院に通ってますが、本当に治りたいと真剣に考えている人は、病院では病気が治らないことを知っているのです。

だから、これからは破綻している健康保険制度を惰性で使っていくよりも各自の健康に対する「自助努力」が必要だと思います。

結局、病院に頼ったって、その場しのぎの薬を続けさせようとするだけだから。
それは、治療ではないです。
結局、自分の自助努力でしか治らないのです。

先天性の難病や突発性の病気など以外は、ほぼ自分の責任が関わっています。
ほとんどの病気は突然、降りかかってくる不幸ではなく、例え無意識であろうと本人の行動の積み重ねで、なるべくしてなっていることが多いです。

「えっでも、病気にならないように努力していますよ」

ここが大きな間違い。
テレビの健康法を毎日実践!
お年寄りにはそんな方が多いですよね。

東洋医学的には、万人に良い健康法なんて存在しません。
健康を維持するためには、自分の体質にあった、その人のための健康法が必要です。

万人に良いとされる健康法自体が不健康にしているかもしれません。

根本的な原理原則としては、自分の責任じゃないと思ったとしても、とりあえず病気という不幸が運悪く降ってきたと考えないで、自分の何が悪いのか?から始めないと人任せ(病院)だと、いつまで経っても治りません。

昔は医療のような専門知識は病院に頼らざるえない状態だったのですが、今はネットで自分で調べることができますので、治せない病院に頼るのはやめたほうがいいと思います。

なんとなく、病院で治療を受けることができる。ので安心する。
なんとなく、病院に行ったら治るんじゃないか。と考える。

このなんとなくな思いはやめたほうがいいと今回の自分の経験から思いました。
結局、初期の対症療法や手術以外は、保険制度があろうが、なかろうが、自分の病気は自分で治さないと治らないのです。
例え、運悪く降りかかってきたような病気だったとしても、その方が治る確率が上がると思います。

うちにはそれを理解されている方が多く通っておられるように思います。
みんな、口を揃えて「私は漢方薬を飲む以外で何をしたらいいですか?」って質問されますから。

posted by 華陀 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月08日

漢方薬は新薬のような頓服で使えるのか?

漢方薬といえば根本治療なので、長く続けて少しずつ治していく性質です。
そして根本治療は時間がかかるものです。

かといって、そんな時間のかかる治療しかできないかというと、そうではありません。
病院の対症療法のように速攻で効かせることもできます。

漢方のバイブルの1つである傷寒論は2千年前の書物で、今の漢方の始まりの本とも言えますが、この本に書いている治療は感染病を克服するために書かれているのです。

それも1週間など、短い期間で死に至るような感染症です。
慢性病を少しずつ治していくと思われている漢方の治療の始まりは1週間以内に治さないと死んでしまう人の治療からなんですね。

実は病院の薬のように速攻で効かせることもできるし、長年悩んでいる慢性病を根本から治すこともできるのですね。

うちの家族は基本、医者が病気を治せると思っていないので、病院には検査などの必要性がない限りはいきません。

風邪、下痢、頭痛、じんましん、鼻炎、ヘルペス、ものもらい、胃痛などなど急性であっても自分のところの漢方で治します。

店から持って帰るだけだから、待ち時間ゼロ。医者と不毛な会話をする必要もないし、清算で待たされることもありません。

急性の場合は、1、2服で効いてくるし、そんなに長く続ける必要もありません。

いや〜病院のような急性にも対応できて漢方薬って便利ですね。

しかし、そこには落とし穴もあります。
それは、急性であっても、あくまで、その人の体質を見ないといけないということ。

うちの問診表は、たくさんの症状や状態についてお聞きしています。
160項目くらいだったかな。
その人の症状などの情報が多いほど、その人それぞれの体質に分けていくことができます。

ところが、急性の治療の場合は元の体質にプラス急性の原因が加わる感じです。
大もとの深い体質があって、そのベースの体質に急性の病気になる要素が関わって症状を引き起こしているのです。体質が2重のようなイメージですね。

この場合、元の体質の治療と急性の治療の速度や性質は違うわけです。

例えば急性の頭痛の場合、元の体質が水毒という水の巡りの悪い体質であれば、普段のじっくりと水の巡りを整えてくれるものから早急に水の巡りを変えてくれる性質の漢方薬に変更しないといけません。

もし元の体質がわかっていない場合、今回の急性の頭痛が水の巡りの悪さからなのか?熱がこもってなのか?気が緊張したからなのか?冷えが急に受けたからなのか?まだまだ、いろいろな要素が関わってくるので、外す可能性が高くなります。

急性の場合は、そのケースによって新薬の方が手堅い場合もあります。

こんな時は慢性病も急性病もどちらもマニュアルでしか処方しない病院の漢方はうらやましいです。

慢性病の場合は、深い体質を探っていけばいいのですが、急性になると、それにどんな影響が加わり、その影響が元の体質にどんな影響を与えたか2重に考えないといけません。

なので漢方の知識や知恵だけじゃなく経験や感覚的なものも必要になってきます。

病院のお薬が誰にでも効くのは、無理やり外的な効果で効かせるからです。
痛みの伝達物質を遮断する。炎症は免疫が反応しなくして炎症しなくする。

身体のいろいろな症状は、自分の身体が自分に嫌がらせでやっているのではなく「自分の身体のどこかに治さないといけないよ」というサインなのです。

新薬は最終的にサインを出す痛みや炎症などを薬の外部の力で治すというよりも、なかったことにします。
身体がなんらかの原因でおかしくなって、痛み物質君が痛みを緊急事態だと知らせようとするわけです。
そしてこの知らせを受け取ると「痛い!」「かゆい!」となるわけです。
新薬はこの最終の伝えようとする物質を叩き潰す役割です。
最終的な物質の伝達などは誰もが同じ条件なので、体質が関係なく理論上は誰でも効くわけです。

急性の症状をしのぎたい場合は、一時的ではありますが、新薬の方が体質を選ばずに漢方薬よりも効く可能性が高いです。

漢方薬は急性の治療であっても、あくまでその人の体質から起こっている問題が起因しますので元の体質を見誤っていれば、外す可能性が高いです。

なので、急性でパッとその場だけ凌ぐ場合は、新薬のほうが良い場合もあります。
ただし、新薬の場合は、あくまで理論上的な傾向がありますので、思ったよりも効かないこともあります。

漢方薬は急性では外して効かせられないというリスクがありますが、その急性症状が元の体質の影響でたびたび起こっていたり、新薬が飲みたくない人は、急性症状を漢方薬で治療するのも1つの方法です。

ただし、僕がこんなことを言うのもなんですが、大半の病院などは通常の慢性病の治療すら東洋医学的な体質を分析して治療することができません。
急性病は長々と問診をとれませんが、その分、経験と直感、センスが慢性病の根本治療よりも必要となりますので慢性病で、まともに体質を判断できないところは、まず不可能だと思います。

つまり、病院の風邪に対しての漢方薬の処方は適当の証かもしれませんよ。


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2015年07月03日

病院の新薬に対する誤解

病院の薬である新薬のネタって、このブログで何度も何度も書いていますが患者さんが誤解されていたり、処方している当の医者もなんか勘違いしている感じがあるので、また書いてみたいと思います。

その前にいくつかの実例をお読みください。

まずは僕。
以前のブログでも書いていますが、事故で右人差し指を怪我して関節が曲がらなくなりました。
2ヶ月でわざと6つの病院に行きましたが診断は全てバラバラ。(友人の医師はしっかりアドバイスしてくれていたので、この話とは関係ありません)

診断は各病院でバラバラでしたが、共通してたのは、なぜか「靭帯の損傷」というざっくりした診断は同じでした。
不思議ですよね。レントゲンでわかりやすい骨に関しては「折れてる」とか「折れてない」とか、自信を持って言うクセに靭帯の問題になったら、どこの靭帯や腱が、具体的にどうなっているのか、全然説明なし。「靭帯の損傷」→「怪我してるよ」的なあやふやな説明です。

そして、どこの病院でも処方してたのが、痛み止め。
ちなみに僕と鍼の先生で今回の原因を分析しましたが、おそらく左中指外側束と中心束という腱がやられ、第2関節胞がつぶれ側副靭帯が部分断裂を起こしていたという見解です。

そして、病院で処方された痛み止めは治療の役に立つのか?

次に足の捻挫がひどくなって、痛みがひどく、歩くのが困難になっている方。
足の甲から上あたりのくるぶし辺りが、ボコボコになってしまっています。
病院から何年も同じ痛み止めが処方されています。

さてさて、これも病院で処方された痛み止めは治療の役に立つのでしょうか?

アトピーの方は悩まれている方はみなさん、同じだと思います。
ステロイドを塗っては湿疹が消え、しばらく期間が経つと、また湿疹は元どおり。

これもステロイドは治療の役に立ってるのでしょうか?
病院が脱ステロイドってやってるくらいだから・・・

次が慢性頭痛の方。
次から次へと痛み止めを処方し、効かないから、種類をどんどん増やし、ついにはてんかんの薬まで。
よくある話です。

僕は病院のお薬はすぐにやめましたが、患者さんのみなさんは、病院の薬を何年も続けられていたりします。

ここが問題です。
みなさん、イメージ的にお偉いお医者さまに出していただいた薬なので一生懸命続けていたら「いつか治るんじゃないか」そんな風に考え、続けていらっしゃると思うのですが、はい、これは誤解です。

新薬は対処療法というお薬です。
対症療法って何?

Wikiに的確な説明があります。
以下引用。
「表面的な症状の消失あるいは緩和を主目的とする治療法。姑息的療法とも呼ばれる」
引用終わり。

Wikiにも姑息的療法と書かれているので、簡単に説明すると「ごまかし」「その場しのぎ」「臭いものにフタをする」です。「見なかったことにできる療法」でもいいと思います。

これでおぼえておいて問題ないです。

要するに薬を飲んでいる間だけ、表面の痛みやかゆみを抑えるだけ。
根本的には、なんら治療と関係しません。

そして、悲しいことに病院が治療といってる大半はこの姑息的療法。
「その場しのぎ」です。

東洋医学から見たら、治療の範疇にも入らないような治療。
だって、どうせ、その場しのぎなんだから、もう全部ドラッグで自由に売ればいいじゃないですか。
どうせ、長期的視野に立った根本治療じゃないんだから。
試してみてダメだったら次!今の病院だって、そんな感じですよね。

こんな治療が大手を振って公共で「治療」とよばれているので、僕は不思議に思いました。ひょっとしたら、僕の知ってる生理と薬理とは違う何かがあるのか?と。

その疑問を師匠の細胞顕微外科医にぶつけてみました。

僕「日本の病院って、慢性病に新薬を処方し続けるのですが、新薬を飲み続けたら、だんだんと治癒してくものですか?」

そうしたら先生「そんな科学的根拠なんか何もないよ。薬物動態は薬の成分が一定時間、体内にある間はなんらかの効果をおよぼして、その後は元どおり。慢性病が根本から治る科学的根拠なんかないよ」とのこと。

中国では新薬の「ごまかし治療」で治らなかったら、さっさと漢方治療院行きらしいです。それがスタンダード。

ちなみに先生は中国の先生ですが、日本人が中国に描くイメージと違って、かなりハイレベルです。上下派閥のある日本の医者だと口答えできないレベルです。
奥さんは薬剤師で、中国の薬剤師さんって日本の薬剤師と違って、医者と渡りあえるほど薬理学も生理学も詳しいんですよ。

ということで確認してみたら、やっぱり病院で処方する新薬は「その場しのぎ」で根本的治療に役に立たないようです(一部、抗菌薬などは一定期間飲み続けないといけないものもあります。一部ですが)

飲んだ一定時間は、表面的な症状は治まる。
新薬の効果時間が切れると元どおり。後はこの繰り返し。

だから、飲み続けたって状況は変わりません。

僕の感覚的には長くとも1、2週間飲んで、その薬を中止した後に、症状が再発すれば、後はその薬を何年続けようが治りません。
エンドレスにループするだけ。

だから、病院って、実は通って治すようなところではないんじゃないかというのが僕の最近の考えです。病気の初期に3日間とか1週間の薬を処方してもらって、それで終わり。
治らなかったら、うちみたいな漢方とか考えていかないと根本的な治療は無理だと思います。

これからは、病院で1週間以上の治療になるなら治療の目処を聞いてみてください。
治るか治らないかを聞くと「そんなのわかんない」と言いますので、「どの症状や、どの状態が、どれくらいの期間でどんな風に変化していくとお考えか?今、診断された先生自身の考えをお聞かせください」と問い詰めてあげてくださいね。


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2015年06月19日

身体が治る邪魔をする病院のお薬

今、僕は事故で人差し指を怪我していて指の第2関節が思うように曲がりません。
曲げようとすると痛みが走ります。

最初の2件の病院はあまりのヤブだったので、その後も何件か病院に行ったのですが、どの病院も共通しているのは、最後に痛み止めの薬を処方すること。

もともと、薬理はわかっているので「痛み止めが治療の何の役に立つんだよ」と思って、処方箋はほったらかしていました。

最後の5件目の病院で痛み止めを処方する時に医者が「痛みを止めてリハビリもしてみますか。僕は痛みを止めるお薬を処方してバックアップしますね」みたいなことを言ってたのですが、その時にすごい矛盾を感じました。

リハビリの先生は、痛いと思うところまで指を曲げると組織が壊れるからいけないと言っていました。

つまり、自分が痛いと思う手前で指の曲げ伸ばしのリハビリをやめないと治りづらいとおっしゃいます。

でも、痛み止めを飲んだら、自分自身の身体の機能とは別に無理やりに痛みを止めますよね。
どこまで曲げたら痛いのかわからなくなります。

仮に薬を飲んでいない普通の状態で指を90℃まで曲げると痛いとすれば、痛み止めを飲んでいると90℃よりもう少し曲げても痛みが薬で止められているので痛くないかもしれません。
そうしたら、もうちょっと曲げても大丈夫かなという状態になります。
現にリハビリの時は「これは痛みますか?」って確認しながらやります。

じゃあ、リハビリする時は、痛み止めを飲まないほうがいいのか?
でも薬は毎日、飲むように指示されているので、逆にリハビリをしないほうがいいのか?
わけがわかりません。

自分の怪我を観察してきて思ったのは、指のリハビリの状態によって痛みや腫れが変わることがわかりました。

こういう風にリハビリした時はココが、こう痛む。
ああいう風にリハビリした時はアソコが、ああ痛む。

リハビリでの指の曲げ方を変えると痛み方が違うのです。
そして、その痛み方で僕はその関節部の組織がどうなっているのかを想像してみました。

そうして得た答えは、多分、リハビリの先生も医者の見立ても検討違いじゃないかということ。
まだ完治していないので、なんともいえませんがリハビリの先生の言ってた通りやってたら、やりすぎてなくてもリハビリの後、すごく痛み、腫れます。
痛みを感じない程度でやってもです。

その「痛み」から今まで病院やリハビリで言われていたことと違う部分が見えてきました。

それで今はその考えを元に漢方薬を選んで飲んで、リハビリも自分でやっています。
自分でやっているといったって、リハビリは筋肉や腱や骨の構造を考えながら、師匠の外科医にも確認しながらです。

で、結局、医者が唯一治療として処方した痛み止めって結局なんなんだろうと思いました。

痛みを薬で止められていたら、指がどんな動きをした時にどんな風に痛むかがわからなくなります。自分の状態を知る術がなくなります。
何もかも誤魔化して終わり。

そして、指を曲げなければ全く痛まないので、指を曲げない場合は、胃腸薬まで合わせて痛み止めを飲まなくちゃいけない理由がない。

どっちにしたっていらない。

あえて役立つとすれば、寝る時に痛くて眠れないのを薬でごまかすとか、何か作業をする時に痛みが気にならないようにすること位。

あッ!でも、何か作業の必要性があって痛み止めを飲むのはまずいですね。
痛みが止まっていて、曲げすぎて余計に組織が傷つく恐れがあるので作業の時は痛み止めなしで痛みを感じる位がいいですね。

だって、痛みは自分の身体を困らせてやろうと嫌味でやっているのではなく、治癒を促すために、そこをかばってもらったりと自分の身体にピンチを知らしめるために存在している自然治癒の能力の1つなのですから。

となると、指を曲げなければ一切痛みがない僕は痛み止めの薬がなくても、ぐっすりと眠れるわけですから、今回の痛み止めの薬は一体、どの場面にも役に立たない。

役に立たないどころか、治そうとする自然治癒力に反して邪魔をしている。
こういう場合は、根治できない病院の薬って何の役に立つのかな?と非常に疑問です。

ちなみにこの痛み止めの薬2種類を何回か飲みましたが全く効かなかったというオチつきです。薬を飲んだ後もしっかり、かわらず痛かったです。

病院は、よい検査の機械が置いてあるのはいいことだと思いますが、果たして「治療」はしているのでしょうか?
あの痛み止めの薬を処方することが「治療」なら、一般的な医者のイメージからすると、あまりにもお粗末な「治療」ではないかと思います。

病院の薬はどうせ、ほとんど根治につながらない対処療法のその場のごまかしなんだから、医者が大層に処方箋書いたり、調剤薬局が大層に処方したりする必要ないように思います。

調剤薬局の「処方」なんて本当、大層です。薬を棚から取ってくるだけの小さい子のお手伝いみたいな仕事が「処方」ですからね。

詳しい薬の情報をネットでとれる現代は対処療法の処方なんて「治療」の範疇から外して、薬の自動販売機にすればいいんじゃないかと思います。

どうせ、整形外科なら痛み止めと湿布、皮膚科ならステロイドと抗ヒスと出すものがマニュアル的に決まってますから。

そして、今、処方されているお薬はどうせ根治につながらないんだから、その場の症状に合わせて自動販売機で売ればいいと思います。

再診の時なんて、どうせ同じ薬出すか、対処療法の似たような薬、付け足すだけなんだから、いちいち、診察なんて、めんどくさいですよ。

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2015年06月09日

脱ステロイドって治療なの?

ひどいアトピー状態の方が「先生、脱ステロイドの講演に行こうと思っているんですけど、どう思います?」って相談されました。

脱ステロイド。なんかこの関連の本も出ているみたいですね。

脱ステロイドって書くと、なんか治療っぽく聞こえますが、要するに「ストロイドやめたら」ってことですよね。

始めて聞いた時は、そんなのみんな勝手にやめてるんじゃないの?と思ったのですが、それが病院の治療としてあるみたいです。びっくり!

ステロイドを単にやめるってこと以外にどんな治療をするのだろう???

まごころ漢方もアトピーの治療をしているので、ものすごく興味がわきました。
しかし、残念ながらアホらしすぎて講演に行くほど興味はないです。
だって、所詮「ステロイドをただやめる」ってことなんだから、いちいちそんなことで講演に行くのものなぁ〜と思ってたら、講演に行った人から講演の内容のレジュメ一式全部いただき、講演内容もお聞きしました。

そうしたら、スゴイことが・・・書いてありませんでした。

ただ「ステロイドをやめる」
それだけ。

その他の治療として病院に良くある杓子定規的に「バランスの良い食事」をとるとか、「規則正しい生活」とかモヤ〜〜〜としたことは書いてあります。

でもやることはとにかく「ステロイドやめる」
「保湿をやめる」
「水分制限」

医者って素直にすごいなと思いました。
「やめたら」って言うだけで本書いて、有名になったりするんだから。

うちでは実際にこの「ステロイドやめたら」て治療?を受けた人のお話をお聞きしていると、本当に「やめたら」って言うだけ。えっ本当にそれだけ!

かゆくなったら?
掻くか我慢する。

とにかくやめる。
なんか、子供との会話みたいな文になっちゃった。

高度な医学知識持ってる医者なら、患者さんにただ「やめたら」って言うんじゃなく、むしろ、アカデミックにステロイドの製薬会社の方を攻めたらどうなんだろうと思うのですが、その辺は医師会やら、製薬会社とのアレコレなど大人の事情でダメなんでしょうか?
ステロイドを売るな!ってね。

講演の前半なんかは「いかにステロイドがダメか」みたいなことを論文などを交えながら科学的且つ理論的に語っていらっしゃいますので、それをそのままステロイドの製薬会社に持っていってほしいものです。
そうしたら、ステロイドを使う病院がなくなりますよね。

うちはアトピーを治療する際は漢方薬を使った自然治療ですが、うちでもステロイドをやめてもらう方向にもっていきます。

しかし、脱ステロイドの治療?と違って、いきなりやめてもらって、後はがんばって耐えようみたいな根性論はとりません。

いきなりステロイドをやめてしまうのは問題があります。
だって、かゆいから。

脱ステロイドを提唱している方々は「バランスの良い食事」とか「規則正しい生活」とかモヤ〜っとしたファンタジーな感じの治療をしていけば治ると考えるのでしょうが、「バランスの良い食事」とか「規則正しい生活」というのをいきなりピシッと行うのって現実は難しいですよね。

そもそも、それができなかったから、アトピーになったとも言えるかもしれないし。
建前っぽいファンタジーな治療だと、いつ、かゆみがなくなるのかもわかりませんよね。

だから、ステロイドをやめるのであれば、かゆみが襲ってくるわけですから、こいつをなんとかしなくちゃいけません。

漢方治療では漢方薬を使って体質を調整します。
湿疹やかゆみがなるべく出ないよう(注:ステロイドのようにかゆみを止めるわけではありません)漢方薬で弱めます。

具体的な方法で湿疹やかゆみをなくしてく方法がなかったら、ただやめるったって怖い!

そして、漢方でアトピーの治療をしていく時の問題は搔き壊し後の皮膚の炎症。
ステロイドをやめて、かゆくてかいちゃうと皮膚がボロボロになります。
そうしたら、その部分はまた炎症やら、化膿で治療がやり直しになるわけです。

僕はステロイドは対症療法(薬を使っている間のその場しのぎ)と思っていますが、あれにも利点はあります。

根本的治療には、なんら役に立ちませんが、逆にその場、その時のかゆみを止めてくれます。
だから、搔き壊しそうだったら、少量でも塗ったほうがいいと思うのです。
例えば、無意識に掻いちゃう夜中に備えて寝る前とか。
もちろん、先行き的には使う量を少なくして最後にはなくしてしまう前提で。

なのでうちでも脱ステロイドをしますが、折衷案です。
漢方薬で湿疹やかゆみの状態を弱めて、その弱まってかゆみに耐えていける様子をみながらステロイドを減らしていく。

漢方を使った湿疹かゆみ体質の改善具合とステロイドの使用量を相対的にみていくのです。

ステロイドをやめていくことは大切だと思いますが、かゆみを肩代わりすることが「バランスの良い食事」「規則正しい生活」みたいな建前治療で言われても不安ですよね。具体性がないので。

「やめれば」て言うだけのことが医者が言えば「治療」みたいになるんだから、日本での医者の地位って本当にうらやましいです。
ステロイドの使いすぎを心配している友達じゃないんだから。


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2015年06月02日

肋骨が骨折したような痛みの正体

友達の奥さんが急遽、お店に来られました。
どうも、肋骨辺りに痛みがあり、咳払いをしたり、笑ったりするだけで痛みが走るとのこと。

折しもその時、僕は指の怪我で何件かの病院に行っていたので、整形でいいところがないか、聞きたいといった相談でした。

僕は整形外科医ではありませんが、とりあえず、一応、問診をとってみました。

そうして、いろいろお聞きしていると、どうも痛みが骨ではない感じ。
痛みの位置は肋骨辺りなのですが、肋骨よりも、もう少し下で、身体の奥側が痛いとのことなのです。

痛みの感じだけをお聞きしていると肋骨なのですが、どうもおかしい。

で、いつからなったのかをお聞きしました。

そうしたら2日前に急に痛くなったとのこと。

最初はベタですが、肋骨周辺をどこかにぶつけたか?
無理にひねったりしたか?
重いものを変な姿勢で持ち上げたか?
などなど、いろいろと状況を把握するために聞いていくと、外科的傷害の要素は全くありません。

疲労骨折はあるかもしれませんが、普段からある程度、体質を知っている方なので、それもなさそう。

漢方的に体の中の状態を調べていくと不正出血が止まらないとのこと。
それも結構な出血。めまいなどの症状も出ています。

いろいろ聞いているうちに普段と違うことと言えば、休みの日にヨモギ蒸しを受けたとのことです。
女性は冷え性が多いからジャンジャン温めて治しましょう!的なアレ。

あっこれだ!と思いました。
この時に不正出血もめまいもつながりました。

奥さんの普段の体質は瘀血とよばれる血の巡りが悪い状態です。
瘀血の中でも下焦の瘀血。

下焦の瘀血とは下半身の血の巡りが悪くなりやすい状態です。
この瘀血は月経やホルモンとも関わってきますので不正出血にもつながります。

ヨモギ蒸しは体を温めてくれるものですが、漢方的に見れば、強い熱を入れることになります。

「温める」といっても漢方では何段階もあるのですね。
一般では「女性は冷え性」と一言で片付けますが、体質によって冷える場所や冷えている度合いが違います。

漢方ではその冷えている場所や冷えの度合い、その他の症状との組み合わせで、それぞれ治療方法が変わってくるのです。

今回の場合は、血熱といって温めすぎて血の巡りが滞ったのだと思います。
そして滞ったのが子宮、卵巣付近(漢方は解剖学的に治療しませんので)

ここでごく単純に考えれば、漢方で駆瘀血とよばれる血の巡りを整える漢方薬を使用しますが、不正出血とめまいを忘れてはいけません。

単純に血の巡りだけを整えると不正出血がひどくなる可能性があり、そうなると、めまいもひどくなるかもしれません。

そこで、主軸を血を補う補血とそれに血の巡りを促す駆瘀血が混ざったものを選び、そこに少しだけ補助的に全身の血と気の巡りを整える部分を強化します。
これによって不正出血しないように全身の巡りを活性化させます。

結果、漢方薬2服目から肋骨周辺の痛みはどんどん取れていきました。

3日目位には痛みもかなりマシになり、不正出血も止まってきました。
7日目位にはめまいもなくなってきました。

あっと言う間に肋骨周辺の痛みはとれて、笑ってもなんともなくなったのですね。

ちなみに初期に一応、がんや血液の検査をされたのですが異常ナシでした。

結果的に肋骨の問題でもなかったので病院に頼っていたら、病院お得意の検査で異常のない謎の痛みで済まされ、病院の伝家の宝刀、「心療内科行き」だったかもしれません。

以前にも冷え性を治す酵素風呂でベーチェットの人がひどくなったことがあります。
ヨモギ蒸しや酵素風呂自体が悪いわけではないですが「体質」を考えないでするのはおすすめできません。

また、これらをしているお店は西洋医学の基礎生理も知らないし、当然、東洋医学的に体質を見ることもできませんので、僕は行かないほうが無難ではないかなと思います。


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2015年05月20日

無駄な病院多すぎ!選び方がわからない

先日、
セカンドオピニンオンって半人前の仕事のことを言うの!?とう記事を書き病院をいろいろと行ってみて、その続きを書くことを話していました。
そのまとめです。

前月の4/12にスケートパークで事故してしまって左指先を剥離骨折?をしました。
「?」がついているのは、合計で5件の病院に行き、5人の医者と話して、診断は二転三転したので、剥離骨折(仮)なのです。

今回の自分の怪我では、いろいろなことが勉強になりました。
僕のこの話しは整形外科的なことだけでなく不妊症やアトピーなどの病院に通う際にも役立つと思いますのでぜひ、参考にしてみてください。

治療の流れを説明します。

@4/13に近くの老人ホームの収容みたいなことをメインにし、外来を片手間でやってる病院でレントゲンを撮ってもらう。
骨にヒビが入っている可能性があるので「骨が折れているか1週間後にもう一度見てみましょう」とのこと。

A1週間後に同じ病院に行ったが、なぜかレントゲンも撮らず「骨が折れているかも・・・」といった話しはなかったかのように診察。
レントゲンを確認のために撮ってほしいと言ったが「必要ない」と言われた。この病院は信用できないので、他の病院へ。結局、この時点では医者が勝手に診察を変えたので何なのか不明。骨のヒビかも?

B友人の医師がメールなどで個人的に相談にのってくれた。
友人は直接、患部を見ていないが、この時点で2〜3週間したら固定具を外して動かしていったほうがいいというアドバイスをもらった。

C2週間経過しているので、早速、関節を動かしていこうと思い、いつもお世話になっている整体へ。しかし整体の先生はもし、骨折の可能性があるのであれば、一応、病院で診てもらったほうがいいとのこと。

B4/27に近くの整形外科へ。そうしたら、今度は剥離骨折とのこと。
今から骨が吸収するまで3週間かかるといって、さらに強い固定具で固定。
この時に母親が母子CM関節症の亜脱臼的な感じだったので、母親にも同じ病院に行くように勧めた。

C母親の診断は「歳で軟骨がすり減ってる」という杓子定規の診断。
この整形外科はうちの店の近くなのだけど、うちに来る患者さんに聞いていると「老人に痛み止めを打つだけの先生」で有名らしい。
母親の診断を聞いて、ここは危ないと思い違う病院に行くことに。

D5/12にリウマチの手術なども手掛ける病院へ。
そこでは指の捻挫とのこと。ただこの時点で受傷より4週間経過しているので、ヒビや剥離骨折は治ったのかもしれないが、前の病院の診断だと、骨を吸収するまでにまだ1週間必要なはず。

Eすぐに固定具を外したが拘縮が残り、人差し指が曲がらずグーができない状態に。

F相談にのってくれていた友人の医師に診てもらった。この時点では剥離骨折や骨片が残っているなどの問題はなし。初めてエコーまで見てくれた。
そして、近くの手指の専門の病院を紹介してくれた。

G手指の専門の先生から開口一番「拘縮は治らないと言われる」一応、リハビリを始める。
今はココ。

今回、自分の職業上の勉強にもなると思い、あえて短期間で複数の病院に行ってみました。
最初2つの病院は、簡単に言えば超低レベルな病院。
後は、すでに剥離骨折?から拘縮という状態に変わっていたので、良い病院かどうかはわかりません。

友人は最初から2、3週間から指を動かすべきとアドバイスしてくれていたので、皮肉な話しですが、最後の方まで実際に見ていなかった友人の方針が間違っていなかったのです。
まーまさか、友人以外の医師の線半に行った病院の医師が、たかだか指の怪我でこんなにグダグダになるとは思っていなかったので、タイミングの問題もあり、すぐに友人のところに行かなかったのですね(言い訳じみてますが)

いろいろな教訓を学んだのですが、1つは病院を選ぶ際は、老人の医者はやめたほうがいいです。
治療方法の知識も古臭く、やってる治療はルーティンワークです。
年寄りで溢れかえっている病院では、まず治してもらえるとは思わないほうがいいです。
行くだけ無駄です。

病院は皮膚科とか内科とか分かれていますがその中でも更に細かい専門の先生を目指して診てもらったほうがいいです。
今回の僕の場合だったら「手指専門」
その専門もスポーツ医学を専門としているとなお良いと思います。
なぜなら、以前に小指を骨折した時もそうだったのですが、普通の病院は多分「元に戻す」ことは考えていません。

それどころか、病院なんか行っても行かなくても、治る結果が一緒です。
どういうことかというと、今回の指の怪我も若干の時間差はあっても、結局、病院に行かずに放っておいても治ります。自然治癒力がありますから。

今回も固定して自前の自然治癒力で治ったわけです。
そして、関節が曲がらなくなった。

前半の病院は治療に何の役にも立っていません。
ここで病院が治療に役立つとしたら、2件目の病院が、そろそろ関節を動かす必要があるかもしれないという計画を僕に伝えることです。
患部の状態から、今後の治療をどうコーディネートするか。

関節を動かしはじめることを計画するためには、エコーもMRIなど複合的にみて、動かしたほうがいいか、もうちょっと安静にしたほうがいいのかを考えなければいけなかったのです。

しかし、前半の病院は、ただ固定しただけ。
これは治療じゃありません。
患部の状態に対処するだけなら、それはただのやさしいお母さん。
医者でも専門家でもないです。

僕なりに調べた治療方法は、最初の診断の時点で、レントゲン、MRI、エコーと複合的に本当にどうなっているのかを精査すること。

そして、その時の状態の中で一番最短で関節を動かせる期間を割り出し、どう動かせばいいのかを考えること。
この2点です。

でも、前半の一番重要なステージでの2件の病院は、言わば、ただ見ただけ。
患部の固定なんて誰でも知ってますから。

そして、今回の中で一番、意味がなかったのは、調剤薬局から貰った薬。
肝心の痛みにも効いているのかよくわからないし、患部の治療には本質的には何の役にも経っていません。
なので、外科や整形外科以外は、検査機関としては必要でしょうが、治療期間としては必要ないです。

そして、最終的に専門の医者には「治らない」宣言されているので今、友人の鍼灸師に治療をお願いしています。

実は僕、漢方家のクセに今まで鍼灸に懐疑的でしたが、
まだ1回の治療で病院リハビリなんか目じゃないくらい効果が出てます。

拘縮という普通じゃな治らないと言われている治療は、何で治るのか?
後日に、このあたりのお話をしたいと思います。

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2015年04月28日

病気を本当に治すための「治療」の本質を考えてみた。

病気や症状に対して「治療」という捉え方は大きく2種類あると思います。

1つは西洋医学に代表される対症療法。
ある特定の症状をパッ!と治す。
例えば急に起こった頭痛とか腹痛とか。

こういう症状は、新薬を使ってパッ!と治すのに適しています。
欠点は、薬を飲んでいる間だけ治り、薬の効果が切れたらまた元どおりの病気状態に戻るので急性の症状などの場合は、数回、「薬を飲んで治して」→「薬の効果が切れて」→「薬を飲んで治して」とすると短期で程度の軽い症状なら再発しませんが根本的な治療になりません。

慢性的な症状や病気の場合、新薬の対症療法では治りません。
「薬を飲んで治して」→「薬の効果が切れて再発」→「薬を飲んで治して」と何度やっても薬の効果が切れれば再発します。

長年のアトピーの人などが代表的ですね。
普段、皮膚トラブルが一切ない人がたまたま、何かの拍子に湿疹ができた場合、数回のステロイドの塗布で治ります。再発もしません。
しかし長い間アトピーが続いている慢性状態の人は「ステロイドを塗って治して」→「ステロイドの効果が切れて再発・・・」コレを延々と繰り返します。
延々と繰り返している間に、いつまで経っても根治されていないので、他の身体の部分も悪くなってきます。

なぜ西洋医学の薬は慢性病を治せないかというと慢性病の本当の原因はその人の生活の中に必ずあるからです。
西洋医学の薬がパッ!と効くのは、その人独自の体質などを無視し、身体本来の働きを無視して強制的に効かせるからです。逆にそういう効果だから慢性病が治せないのです。

人間本来の持っている自然治癒力は、そんな数時間で変われるようなものではないのですね。だからパッ!と効かせようと思ったら人間本来の自然治癒力を無視する必要があるのです。
それが副作用となります。

もう一つの「治療」は東洋医学(漢方)に代表される根本治療。
厳密には漢方も西洋医学のようにパッ!と対症療法的に治せますが、処方する先生の腕が相当高くないと効かせられないのと、新薬ほど確実に効かせられません。

漢方は主には慢性病に対する根本治療ですね。

漢方薬は新薬とは治し方が根本から違います。
西洋医学の新薬は身体本来の働きを無視して強制的に効かせますが、漢方薬はその人の体質のアンバランスを見つけ出し、そのアンバランスがバランスをとれるように調整します。
あくまで強制的な効果ではなくその人の中の自然治癒力を利用しての治療。

例えばアトピーであれば体質によって熱がこもりすぎているタイプの人、消化器が弱っているタイプの人など人によってタイプが変わります。
熱がこもって湿疹が出ている人は熱を冷やす治療で消化器が弱っている人は消化器の気を補い強めて調整し治します。

これを続けることによって、徐々に根本的に治っていきます。
根本治療で時間がかかるのは、大きな切り傷をつくったときに観察すればわかりますね。
1回、薬を飲んだところでなんともなりません。
少しずつカサブタができて何日もかけて少しずつ傷がふさがっていきます。

慢性病の原因は急性病と違って、かならず生活の中にあります。
だから漢方薬だけでなく症状や病気の原因となっている生活も改善しないと根本的には治りません。

世の中に存在する治療方法はこの2つのどちらか。
他の方法もあるかもしれませんが医薬業界に18年いて、細胞顕微外科医に生理学、解剖学、薬理学を教えてもらい、自然治療の漢方も学んだ僕はこの2つの方法しか知りません。

でも、いろいろな方の相談をお受けしていると中には身体を治すのに、この2つのどちらでもない世の中に存在しない方法を取ろうとする人がいます。

その幻の治療方法とはパッ!とすぐに効いて、なおかつ生活改善せずに再発せず、強烈に効くくせに副作用がない!!

「病院の薬でなんとか凌いでいるが長期間飲みすぎていて副作用が怖いので漢方薬のような自然のもので身体に優しく治したい。でもすぐに効いてほしい!」

とか、

「ステロイドを塗り続けるのは怖いから身体に優しい漢方薬で根本から治したい。でも生活のリズムは仕事やらなんやらで変えれないし、早く治って欲しい!」

こんな治り方があると思っている人。

こんな治療、この世にありえません。
もちろん、僕はそんなイリュージョンはできませんので、事前にそんな考えであることがわかれば治療をお断りさせてもらっています。

こういう人達は僕の知っている知識や経験で現時点で取れる方法は1つです。
「我慢して西洋医学の薬をダラダラ続ける」しかありません。
根本から治るのもサッサと諦めたほうがいいです。医学理論的に無理なんだから。

根本的に治るという本質的な真理は「病気にならない生活をおくる」ということです。
そして、うちでは現時点の治療もしますが同時に体質に合わせて、病気にならない生活の方法や病気にならない考え方をアドバイスさせてもらっています。

だから、パッ!と治して欲しくて生活も改善できない人間は僕には絶対に治せません。
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2015年03月31日

花粉症の薬から考える漢方の考え方

花粉症薬、危険で医師も飲まない?脳出血、不整脈、内臓機能抑制、感染症の恐れ

こんな記事がありました。

「病院の薬は結構、危ないよ!」的に煽る記事ですね。
ネットが普及するようになって、こういった考え方って、一般の方の間でも、ますます強くなっているような気がします。

こんな時、よく誤解されるのが「先生は漢方の自然治療だから同じように考えてますよね?」というような期待。

確かに実際、漢方相談やサプリメントを強く推している店って、新薬は化学物だから毒物。漢方薬は自然のものだから良い薬みたいな考えの人って多いです。

実際、「人工物・化学品 対 自然物」という見方をすれば、おっしゃっていることは、もっともなのですが、人間の身体の治療って、それだけで見るんじゃないと思うのですよ。

僕はちょっと考えが違います。
化学物は毒で悪者。自然物は自然にあるものだから良い者。
というどっちが良いか?悪いか?という2つに1つみたいな見方ではなく、どちらも使い方次第じゃないかと考えてます。

特に花粉症の薬は。

新薬にもいいところがあります。
それは、自然体としての身体には作用が強すぎるけど、逆に強い作用だからこそ短時間で身体の働きを変えることができることです。
更に体質を選びません。漢方だとその方の体質によって合う。あわない。という条件が厳しいですが、新薬は人間だったら効きます。あと、ネズミもね。

新薬には目的の作用に対して、その目的でない作用も存在します。
これが副作用ですね。
新薬の副作用って「運が悪ければ出る人もいる」的に捉えられているように思いますが、抗ヒスタミン剤などの眠気は、たまたま運の悪い人に起こる作用ではなく、花粉症の症状を止めると同時にもう一つ存在する、りっぱな効果です。

新薬の難儀なところの1つはこの副作用と呼ばれる、もう一つの作用です。
これがリンクの記事にあるように、肉体的に良い作用ではないので、注意したほうがいいとなるわけですね。

次に自然治療の漢方薬を見てみましょう。
漢方を医学として理解できてなさそうな医者は、花粉症には小青竜湯というマニュアル処方が好きですが、小青竜湯は別に漢方薬においての花粉症の薬ではありません。

本来の漢方では病名や症状で漢方薬を選ぶことはありませんので、小青竜湯は、日本漢方的には太陽病、または太陰病の虚実間から虚証に適応し、表の寒証、肺の水毒の証、表の水毒の証。太陰病と捉える場合はこれに脾胃の水毒の証と虚証が加わった体質を持った人に合う処方です。

小青竜湯の合う体質というのは本来はこんな感じです。
ざっくりとみれば風邪などに使いますので、風邪の時の鼻水を応用して安易に小青竜湯と考えたのが多分、今のマニュアル処方です。

マニュアルでやってる先生、すみません。
「花粉症の鼻水=小青竜湯」なんて漢方ってそんな素人臭い誰でもできる低レベルなものではないと思うんです。

漢方薬では花粉症に対して、目のかゆみを止める効果とか、鼻水を止める効果なんてありません。

体質とし見ると水の巡りが悪い水毒の証とよばれる状態で、慢性鼻炎が花粉症に関わる病態です。

この鼻炎体質が実は非常に深くて重い体質です。
症状自体は命に関わるものではないですが、その分、体質的に治そうとと思ったら、かなり時間がかかります。

根本的に花粉に耐える体質はつくれるのですが、この治療は非常に時間がかかります。
今現在の鼻水、目のかゆみをとろうと思ったら体質的に治す目的の漢方薬と今の症状に対して効かせる漢方薬は分けて考えないといけないのです。

ただし今の鼻水や目のかゆみを早く止める漢方薬も、やはりそれなりに体質をごとに選ばないといけません。
さっきの小青竜湯じゃないですが、漢方の現実は「花粉症に小青竜湯出しときゃ、誰にでも効く」というものではないのです。

対処的に効かせいようと思っても、漢方薬はどこまでいっても体質別の「鼻水」「目のかゆみ」に合わせないと効きません。

ここが漢方薬の問題。
短期間の間、飲むもので短期間で効かなくちゃいけないのに体質と漢方薬が合ってなければ効かないのです。
かといって、慢性病治すように様子をみて調整していたら、花粉症の時期はすぎちゃいます。

僕もどれほど、本当に「小青竜湯が誰の花粉症にでも聞いてくれたらなぁ〜」と思ったことか。
小青竜湯は水鼻系の鼻水なら割合、誰にでも効くのですが、とにかく効果の時間が短すぎるのです。

こんな時は僕は新薬の方がいいと思うのです。
理由は効かせるまでの時間や体質を選ばないこと、お金などのコストを考えると短期間なら新薬の方が治療として合っているからです。

逆に新薬をダラダラ飲んで花粉症の体質を治そうと思うのもおかしいと思います。
なぜなら新薬はその時に一定時間、効くだけだから。
飲み続けたって徐々に治るわけではありません。
そういった目的や研究でつくられた薬ではないからです。

ついでに小青竜湯も誰の花粉症体質も治すものではないですよ。
体質的に花粉症を脱出したければ、ちゃんと「証」を分析してもらって漢方薬を選んでもらいましょう。

なので、新薬と漢方薬がどっちが良いとか悪いではないと思います。
要は使い方。

即効でその場だけしのぐなら新薬ほど向いているものはありません。
漢方薬も即効でその場をしのぐような使い方はできますが、体質と合っていなければ合っていなかった人は一切、効かないのです。

新薬と漢方薬はうまく使い分けるのが良いかと思います。


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2015年03月17日

葛根湯で治らない風邪

うちの患者さんの中にずっと診させていただいているプロのオペラの歌姫さんがいらっしゃいます。

その方からガラガラの声で電話がありました。
なんでも家族が風邪をひいたみたいで、それがうつったとのこと。

ここまでなら、今の時期なら誰にでもある話ですよね。
大問題は公演の2日前だということ。

プロのオペラの歌手さんなので、喉は特殊な楽器そのものなのです。
それが風邪で傷ついていて、しかも公演が迫っている。

僕もしょぼいですが、ギターやピアノで弾き語りをしたりするので、しょぼいながら、これはマズイなと感じました。

2日間しか治療期間が残されていない。

こんな時によく登場するのが葛根湯。
病院が「風邪に葛根湯」ってヤブ漢方医の代表みたいな処方を定着させているので一般的には”葛根湯は風邪を治すことができる薬”みたいに思われがちですが、別に葛根湯は風邪を治す効果があるわけではありません。

風邪の治療も、やはりその時の一人一人のそれぞれの体質を見なくてはいけません。
しかも風邪の時に判断する体質って、情報が少ないので、経験によるところが大きく慢性病よりも体質に合わせる精度も難しくなるのです。

幸か不幸か、この方、もともと、病気の治療ではありませんが身体のケアで葛根湯を飲んでいました。

これは逆に役に立ちました。
つまり、葛根湯証(葛根湯が合う体質)ではないということ。
もしくは「葛根湯は今回の風邪の治療では使えない」ということです。

風邪の処方たって病院では葛根湯か麻黄湯か麦門冬湯の3種類だけ考えてマニュアルで出してりゃいいでしょうが、本来は、絞りに絞ったって候補は10種類も考えられます。
(こういう時は病院のマニュアル処方は何も考えなくていいから、ある種うらやましいですね。)

消去法で候補が1つでも減らせたらその分、選びやすくはなります。

この時に「普段、葛根湯を飲んでいたのに風邪になったの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

そう、これこそ、葛根湯は風邪を治す薬ではないということです。
2通りの可能性があるのですが、1つはベタに今回の風邪は葛根湯で治せる風邪じゃなかったってことです。
(今回の風邪体質は葛根湯が合う体質ではなかった)

もう一つは、漢方薬はその人の体質に合わせて、その体質を調整するものです。
葛根湯は咳止めや喉痛止めや解熱の効果ではないのです。

普段から葛根湯を飲んでいるということは、葛根湯で調整されている体質ということなのですが、その葛根湯で調整されていた体質の人が風邪になった。という可能性もあります。

この場合は突発的に急激に調整しないといけない風邪の治療に対して葛根湯は、普段から飲んでいるから急激に体質調整できないのです。

また、風邪はウィルスが侵入して炎症を起こす病気なので、普段から葛根湯を飲んでいたって予防にはなりません。
葛根湯にウィルスをやっつける効果があるわけではないからです。

漢方薬の風邪治療は、ウィルスをどう追い出すか?またはウィルスの力にどう打ち克つかを考えます。
風邪ウィルスをどう攻撃するかではなく、自分の身体を風邪ウィルスに対して対応させるか?ですね。西洋医学と発想が正反対です。

その勝ち方というか治療経路が人それぞれの体質で違うのですね。
風邪治療の候補になる漢方薬を絞りに絞ってもまだ10種類あるのはそのためです。

この場合は、単純にみれば葛根湯以外の変化を与えないと治せないということですね。
しかも早急に。

二次的な感染も防ぎたいので今回は病院の薬(新薬)も飲んだほうがいいとお話しました。
そしたら、でましたね。麦門冬湯。
さすが病院の異次元処方。
おじいさん、おばあさん、もしくはそれに相当する体力のない人の乾咳に処方するという麦門冬湯。
若い人には、ほぼ処方することのない麦門冬湯。
ちなみに僕は麦門冬湯を滅多に選びませんが、お年寄りのひどい肺炎を麦門冬湯で治したことがありますので、麦門冬湯を使わないわけではありません。

僕らからするとほとんど選ぶことのない幻の処方。
病院のいつもながらの安定感に2人して苦笑いです。

結局、いろいろ考えて、ある漢方薬を処方しました。
処方は内緒。
結果的に1日でほぼ改善。
公演も問題なく終えられたようです。
1袋で良くなっていくのがわかったとのことでした。
いやーよかったです。僕も勝手にライブ関係者のつもりになって焦っていました。

後日譚があるのですが、ご自身がすごくよく効いたので、同じ風邪であろうご家族に同じ処方を飲ませてみたようですが、効かなかったようです。
なぜなら、普段の体質が全然、違うから。

今回のこの治療って漢方の法則というか西洋医学と漢方は全然別物という教訓がいろいろありますね。

・葛根湯だけが風邪の処方ではない。
・葛根湯は風邪やその症状を治す薬ではないので、普段から葛根湯を飲んでいる場合は、葛根湯以外の効果や変化を与える必要がある。
・同時期にうつった同じ風邪でも体質が違えば同じ漢方薬は通用しない。
・病院の喉や咳に処方する麦門冬湯はマニュアル処方のせいか全国どこも同じ(あっこれは漢方の教訓ではないですね。このご相談は関東とうちの関西の店でのやり取りです)

確かに風邪の初期に葛根湯は誰もが合いやすい確率が高い処方であるのは事実です。
しかし風邪の治療の場合、漢方薬は「徐々に効いてくる」というルールではなくなるので、1日3回飲んでみて、治らなかったから、葛根湯を飲み続けても治りません。

その時は違う種類の漢方薬に変えていきましょう。
漢方薬の風邪の治療効果は咳止めでも鼻水止めでも解熱剤でもないので。


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2015年02月17日

抗ヒスタミンなどの対症療法の治せる範囲

久々に師匠の勉強会に参加しました。

僕は西洋医学と東洋医学の師匠が別々に2人いるのですが、今回は西洋医学の師匠の勉強会。
西洋医学の師匠という呼び方をしていますが、西洋医学だけにとどまらず、キレっ!キレっ!の頭の賢い使い方を僕に教えてくれた先生です。

先生曰く、
「生理学やら薬理学などの西洋医学の「知識」はネットでも本でも今は誰でも勝手に勉強できるから、それは適当に勝ってにやってくれ、大事なのは西洋医学の論理的思考法や
身体の捉え方や原理原則だよ」とのことです。

実は僕は薬業界の勉強会が大っ嫌いなんですが、師匠の勉強会だけは別です。
その他の勉強会がなぜ、嫌いかというと単純に時間の無駄だから。

漢方相談や健康相談を主体としているお店を対象にした勉強会のほとんどは「どうやって説明すれば売れるか」的なものが多く、まじめに勉強しているものはそれはそれで「自分で本読めばいいやん!」ってものを無駄にやってる感じで全く時間の無駄なのです。

まーそれはおいといて、一応、1年に1回は師匠とは会うようにしています。
会った時は、自分の相談の中で疑問に思った西洋医学のことなどを僕が相談します。

最近は患者さんから聞かれた西洋医学的な難しいことや現場の先生じゃないとわからないことは、即、師匠に電話して教えてもらっているので、まとめて聞くってことはないので、今回、質問したのは患者さんの事と関係のないお話し。

去年は、師匠に「西洋医学のお薬は対症療法の薬なのに、それを長期間、続けたら慢性病が治るとする理論的かつ科学的根拠はなにか?」と問うたところ、逆に「なんで対症療法の薬を続けたら慢性病が治ると思ったのかわからない???」と言われました。

対症療法の薬を続けたら慢性病が治るというのは、僕が思ったことではなく「日本の医療の現状がそうなっている」と説明すると「意味不明」だと言われました。

師匠は日本人ではないので、日本で対症療法の新薬だけをダラダラと長期間、処方している意味がわからないと言っておられました。

西洋医学の治療薬である薬は薬理的に細かく紐解いていけば、身体の中の酵素やホルモン、内臓機能等を化学薬の力で無理やり遮断したり、抑えたりするわけです。

症状などを無理やり抑え込むみたいな感じですね。
それを全体的にファンタジーで捉えたら「治療」となります。

師匠が言っておられるのは「薬理的に考えて対症療法の薬を飲み続けて慢性病が治るわけないやん!」というわけです。
その根拠がありません。

なぜなら慢性病の原因は1つの問題だけで引き起こされていないからです。
例えば、花粉症によく使う抗ヒスタミン剤(アレロック、ザイザル、ザジテンなど)は鼻水や涙の原因になるヒスタミンを抑えるものですが、薬理的には、鼻水や涙の原因になるヒスタミンを持っている肥満細胞の反応を抑えてしまいます。
鼻水や涙の原因になる細胞の働きを抑えてしまうので、症状は出ないわけです。

ここでちょっと考えてみましょう。
なぜ、肥満細胞は鼻水や涙を出させようとしたのか?
身体が嫌がらせをした?そんなわけありません。
身体に無駄な働きはないのです。

体内にたくさん入ってきた邪魔者である花粉を取り除くために鼻水や涙で追い出そうとした結果、肥満細胞が反応したのです。
鼻水や涙は実はよい働きだったのですね。
ただ、それが強すぎるだけ。

なので花粉症の原因は、鼻水や涙が出ることが真の原因ではなく「反応が強すぎること」が真の原因なのです。
それに対して西洋医学がとる治療?が花粉を追い出そうとちょっとがんばっている肥満細胞を弱らせること。これは反応が強すぎた「結果」にしか対応できていません。

解決策が表面的で付け焼刃的なのです。
抗ヒスタミン剤が悪いという話ではありません。
これは身体に元から備わっている反応の一部なのです。

抗ヒスタミン剤は構造的に「その場をしのぐ薬理しか持っていない」ということです。
花粉に対して反応が強すぎる原因はもっと深い部分にあるのです。
しかも1つではなく、複数のいろいろな要因が絡み合ってる。

師匠が病院の薬で慢性病が治る根拠が不明というのがここですね。

鼻水や涙が出て、眠れなかったり、まともな生活ができなければ、新薬でしのぐのは悪いことではありません。
しかし、対症療法の薬を飲み続けても元より慢性病を治す道理がないということですね。

最近は、その言い訳に漢方薬を使っているところも多いです。
病院はそもそも東洋医学的な体質をみれないので西洋医学の理屈だけで漢方薬を使おうとするものだから、意味不明な漢方薬の使い方がされていますが。

これを踏まえて、今度は「逆にそうは言っても、病院の薬を1週間ほど飲んだだけで、ずっと治っている人もいる。あれはなぜか?」と問いました。

漢方家の僕と外科医の先生が逆転したような質問です。

そうしたら師匠は、2つのタイプにわかれると。
1つは、症状がごく初期で、それほどひどくない。だから、新薬は無理やりな作用かもしれないが、その刺激ときっかけで後は身体の恒常性と自然治癒力(結局、自然治癒力なのね)が治してくれる。というタイプ。

もうひとつは、治ったように見えるが、一時期、治ったように見えるだけ。
治っている期間が長いから一見、治ったように見えるが、長期間、観察すると、結局、同じ症状が発現している。

つまり「その場しのぎ」の「その場」が、ちょっと長いだけ。

やはり、慢性病は、基本は、体質や生活との掛け合わせで作られているから、真の原因をなんとかしない限り、終わらないとのことです。

僕が常々、新薬は急性にしか使えない。しかし急性では威力を発揮する。という考えが合っているようですね。
日本人の医者に聞いても、こんな冷静には答えてくれなかったと思います。


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2014年12月02日

病院の風邪治療は無意味かも!?

さてさて、寒くなると風邪やらインフルエンザが流行ってきます。
風邪になると皆さん、病院に行きますが、アレ僕ら日々、現場で病気を治療している人間からみると無意味です。

実際に僕の意見だけでなく、今、制度的にも風邪の治療の保険適応はやめようという動きになっています。
「風邪薬は無意味」は医療界の常識?保険適用除外の動き 医療費削減議論が本格化

そもそも、西洋医学で風邪を治療する薬や治療方法は存在しません。
「でも、この時期に病院に行ったら治療してくれるよ」

はい、これ治療の内容をよーく見てみましょう。抗菌剤が中心になっていて、後は、咳止め、喉の炎症止め、痰を出すものなどです。
病院では抗菌剤が処方される事が多いですが、抗菌剤に至っては、「風邪で弱って二次的に菌が強くなって、症状が悪化しないよう」にと、ややこしい処方になっています。

要するに病院で風邪を治してもらいに行ったけど、風邪ウィルスそのものを治す治療薬や方法はないので、病院が勝手におせっかいに、次になるかもしれない菌による炎症に対して薬を処方しているという図です。

「でも、体力が弱って風邪のせいで菌が繁殖して炎症も起こしちゃうんじゃない?」

はい、その可能性はあります。
しかし、抗菌剤は効果だけでノーリスクとうものではありません。
西洋医学は人工化合物ゆえに常に効果とリスクが、つきまといます。
抗菌剤は、喉や鼻そのものに効くのではなく、全身に効きます。
喉や鼻が菌による炎症を起こしていれば確かに炎症は治りますが、腸の良い菌もやられて下痢になったり、胃もやたれたりします。

僕はだいたい、どっちもやられますので、風邪では、まず飲まないです。
そもそも、忘れてはいけないのは、抗菌剤は風邪を根本的に治すために処方されたものではありません。

あくまで二次的な菌による炎症に対しての治療です。
肝心の風邪に対しては治療薬も治療方法も何もないのです。無力!

風邪で病院に行く利点があるとすれば、体力がなく食欲もなくなり、胃腸もダメになっちゃった場合の点滴ですね。

これも風邪には効きませんが、自分の体力はカバーできます。
消極的な治療ではありますが、これだったら、100歩譲って、風邪で病院に行く意味があるかもしれません。

それでもリスクはあります。
それは病院に行くことによって、より風邪がひどくなる可能性。

風邪は感染症です。
風邪って、ここからは「風邪って病気ですよ」なんて境界線はありません。
身体の中を見てみると風邪ウィルスと自分の免疫が戦っています。

自分の免疫が勝てば、風邪にならないし、自分の免疫が風邪ウィルスに負ければ、いろいろな症状がジャンジャン、出てきます。

つまり、風邪は自分の免疫軍と風邪ウィルス軍の戦いです。
単純にどちらが多いかという数からも強さをみることができます。

風邪の時期に病院に行ったら、風邪ウィルスを持った人が集まっています。
そんなところに滞在していたらどうなるでしょうか?

風邪は非常に感染力の高い病気です。
もし、実は、それほど風邪ウィルスが体内にいなかったのに、病院に治療に行ったら・・・
治療に行ったのにわざわざ、風邪ウィルス軍団の応援をしに行くようなものです。

点滴は、体力をなくしてしまいがちの人には、有効ですが、風邪ウィルスを強くしてしまうことと、天秤にかけないと、より悪くなることもあります。
ただし「自分が行く病院は、めずらしく自分しか風邪の患者がいない!」なんてところだったら、治療に行くのも1つの方法ですね。

では、抗菌剤以外の治療薬はどうか?
これはケースバイケースです。

西洋医学でも漢方でも、風邪を治すのは自分の自然治癒力です。
なので、風邪を治療する時ってのは、自分の自然治癒力の使い方で決まります。
漢方薬は、この自然治癒力を効率よく発揮できるように体質に合わせて処方します。

そして、病院で抗菌剤と点滴以外の風邪の治療といえば、咳止めや鼻水を止めるもの、去痰薬ですね。
これらは不快な症状を止めるもの。

「不快な症状を止めてくれるから、この薬は悪くないんじゃないの?」って思います?

そう、悪くはないです。
しかし使い方を誤ると、さっきの抗菌剤のように悪者に早変わりします。

風邪をひくと発熱や咳や鼻水が出るのは、不快な思いをさせてやろうとしてやってるのではありません。
体内に入ったウィルスを体外に追い出そうとして、咳や鼻水が出るのですね。
つまり、これらを薬で強制的に止めてしまうと、ウィルスは体内に残ることになります。
解熱は、安易にやっちゃいけないのは、今は病院でもわかるようになってきたようですが、咳や鼻水は、まだ単純に止めればいいと考えているようですね。

それでは、止めないで放っておくのがいいのか?
それもダメ!なぜなら、体力が奪われて、風邪ウィルスが強くなるから。
ここで、漢方得意のバランスをとるという考えが出てきます。

答えは症状は止めてもダメだし、放っておいてもダメ。
適度にウィルスを追い出すようにしむけながら、体力を奪われないように症状を止めるのです。
漢方薬は体質を見ながらするので、これが可能ですが、

西洋医学はオンオフの融通の効かない治療なので、症状は止めるか、放っておくかの2択しかありません。
症状を一切止めていまったらどうなるか?
自分的には楽ですが、要するに体内が風邪ウィルスと戦うのをやめさせますから、結果、風邪をダラダラを長引かせます。

病院での風邪治療、政策的にも無駄だと考えられつつありますので、病院に行く前にちょっと考えてみましょう。ちなみに病院のマニュアル漢方治療だと風邪に通用しないと思いますが、体質からみてしっかりと治療すれば、漢方は風邪治療に最適です。


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2014年11月18日

漢方的に考える冷えの原因

今年はなんか、急激に寒くなりましたね。
僕はサーフィンが趣味なので、楽しい半分、辛い半分の時期でもあります。
お〜さむッ!

さて、この時期になると冷えを解消する食べ物とか、冷えを克服するライフハック系の記事などが、ちらほらと目立ちます。

冷えを解消するための食べ物や料理、克服の方法は、記事ごとにそれぞれの事が書かれているのですが、どの記事にも共通していることがあります。

それは「冷えの原因」です。
どの記事も冷えの原因が「末端の血の巡りが悪いから冷える」という感じ。
更に「血の巡りが悪くなると代謝も落ちて熱がつくれなくなるから」といった感じ。

対策はどの記事でも、それぞれですが、原因はどの記事も同じです。
なので、一般的にも「冷え=末端の血の巡りが悪い」が常識化しているようです。

漢方で冷えを考える場合、漢方は東洋医学なので、末端の血流うんぬんは関係ありません。
もし、漢方相談しているのに「あなたの冷えの原因は末端の血流がどうたらこうたら」と説明しだしたら「あっこの人、漢方の医学理論の事、知らないな」って思ってもらって差し支えないです。

「末端の血流が悪い」は、西洋医学的に考える「冷えの原因」であって、漢方が考える「冷えの原因」ではありません。

ちなみに西洋医学では「冷え=血流悪い」みたいに考えるので、血流を良くする薬だとか、血流を邪魔しているコレステロールや血糖を下げるみたいな治療になりますが、血流を良くする薬なんて、薬理的なカラクリをみれば「血の中の出血を防ぐ血小板などを少なくして血流を良くしよう!」みたいな「それ、なんか違うだろ!」みたいな治療です。

コレステロールや血糖を下げるのも、血に混ざっているものを下げるだけで、甘い物や油もの食べて、即効に冷えてくるわけではないので、その治療って、いつまでかかるんだよって感じです。

西洋医学やサプリメントだと「冷えの原因=血流悪い」になりますが、漢方では違います。

漢方が考える冷えの原因は1つではありません。
だって、漢方って体質に合わせて治療しますから。
当然、「冷え」だって1つの原因ではないのです。

漢方では、冷えの原因は何パターンもあります。
一般的になじみ深い「血流が悪いから冷える」という原因も漢方にはあります。

漢方では「お血証」と言います。
でも、こっからが漢方らしいのですが「お血」というのは「血がドロドロ、だから血流悪い」といったものではありません。

「お血証」もおおまかに2種類に別れます。
陽のお血と陰のお血です。
※〜証の「証」とは体質の構成要素を現すものです。

陽のお血とは「肝熱+お血証」というもの。
肝臓の機能がうまくいっていなくてお血になるタイプ。
このタイプは、足はすごく冷えますが、手はそれほどだったり、全身の寒さを感じる感覚は周りの人とそれほど変わらなかったりします。

陰のお血とは「血虚+お血証」というもの。
血虚とは、血が不足している状態。これも貧血と同じではありません。
血虚の事はまたの機会に詳しく説明するとして、血が足りていないのとお血が関わります。
漢方では血はエネルギーそのものとしても捉えるので、血が不足すると巡っていく力も衰えます。
これが寒証につながっていきます。

お血だけでも、どんどん記事が長くなってしまいそうです。
漢方では冷えの原因は「お血証」だけではないので、次にいきますね。

次の冷えの原因は虚証です。
体力や抵抗力が全体的に落ちている状態です。
漢方では肉体と精神を分離して考えないので、気疲れなどもここに含まれます。
とにかく身体全体が疲れているので、熱を作り出す力が弱く冷えを受けやすいです。

次の冷えの原因は水毒水証。
身体に余分な水がたまっている状態です。
衣服でイメージしてもらえばわかりますが、濡れている服を着ているとすごく冷えますよね。
体内であの状態。
いらない余分な水がたまっているので身体が冷えます。

次の冷えの原因は気証。
漢方では気は血を巡らせることと関わっています。
いわゆる漢方での推動作用というものです。

原因はまだまだあります。裏の寒証というものです。
わかりやすく言うと腸が冷えている状態ですね。

そして、脾虚証。
脾とは漢方で消化器の事です。
さっきの裏の寒証の腸と胃も含まれます。
食べたものからエネルギーがとれずに熱を思うように作り出すことができません。
脾虚証は血虚証や虚証などとも結びつきます。

後、腎の虚証です。
老人など腎の臓が衰えた状態。腎は火と水を司る臓器なので、腎が衰えると体温の調整が難しくなります。

よく漢方の事を書いてあるサイトで「冷えの原因→お血証パターン」などがあります。
今回も冷えの体質をパターン的に紹介しましたが、これは教科書上の理論で、実際は「お血証+水毒証+気虚証」など、それぞれのパターンが複雑に絡みあっていることが多いですよ。
一般の方は、なかなか難しいかもしれませんが、冷え対策は自分の体質に合った対策が良いです。


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2014年10月21日

病院に聞かれる「他で何の漢方薬を飲んでいますか?」は意味不明

最近、よく患者さんが「病院の方からどんな漢方薬を飲んでいますか?って聞かれたのですが、何と説明すればいいですか?」という質問があります。

これ、僕は意味がわかんないのです。
病院が他で飲んでいる新薬を気にかけるのはわかります。
飲み合わせとかがありますからね。

「漢方薬だって、それで聞いているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、どう考えても漢方治療や漢方薬の事を本当の意味で理解していない病院が聞いているのですよ。
そんなところが聞いてどうすんの?と。

この前も堺市で人気のあるとある不妊治療病院で、うちの患者さんが「当院で治療されるのなら、他で漢方薬などを飲まれていると困ります」と言われました。
そして「一応、どんな漢方薬を飲まれているのか教えてください」と言われたので「どうしましょう?」と僕に相談がありました。

もちろん、いつでも説明は、させていただくので漢方薬の説明書というのか処方箋というのでしょうか・・・を書きました。
僕は、医者があまり好きでないので、ちょっと意地悪してやろうと思い、ほぼ「ひらがな」がない位、漢字だけで説明を埋め尽くしました。

おそらく、10年位やってる漢方専門の先生でなんとか理解できるくらい。
ほぼ漢方の専門用語。
タテマエ的に「医療の専門家として尊重して専門家向けに書きました!」みたいな一切、手加減なしの説明文。

患者さんは、そのままそれを向こうの不妊治療の先生にお渡ししたそうです。
そして、結果・・・
「スルー」
それがどうだという反応は一切なし。なかったかのように次の話しに移ったそうです(笑)

患者さんにしたら「???」
「他での漢方薬を飲まれていたら当院では困る」とかまで言いながら、超漢方医療的な説明書を渡したらオールスルー。
患者さんからしたら「なんだったの?」って感じですよね。

これが僕は意味がわかんないのです。
病院は漢方薬の名前や「ただのマニュアル的な効果」はツムラなどから資料をもらっていたり、勉強会に出ているから知っています。

しかし、漢方治療としての漢方の医学理論や漢方治療としての漢方薬の事はわかっていないはずです。
八綱弁証とか三陰三陽とかで診断しませんよね。
要するにマニュアルを見ながら「漢方薬の販売」はできますが漢方薬を使って治療はできないと思うのです。

そんな状態で他で飲んでいる漢方薬の名前を聞いてどうすんの?って思うのです。
さっきの病院みたいに、わざわざ恥をかくために聞くのでしょうか?
それだったら、かなりのマゾっぷりですね。

大体、西洋医学の新薬同士でも、最近は1つの病院でたくさん薬を処方するので、複数、通っている人なんて、いろいろと飲んでいます。
それらの飲み合わせの身体への害はありますが、はっきりいって、多数の新薬を長期連用した場合の害なんて西洋医学的にも、ほとんど把握できていません。

おまけに厳密に調べようと思っても、当の本人が他の病院での処方薬を忘れていたりするので、自己申告性なんて意味ないと思う次第ですよ。

それに新薬と新薬、新薬と漢方薬だけでなく、新薬とグレープフルーツを始めとした様々な食べ物との飲み合わせの害もいろいろと出てきています。
こんな要素もいれたら、聞いたって意味がないんじゃないのと思うのです。

それに病院に勤めている薬剤師さんが言ってましたが医者は個々の薬の詳しい薬理を理解していないことが多いと言っていました。
薬理を理解していなかったら、自分で組み合わせの害を考えることができませんので、更に聞いても意味がないように思うのです。

新薬と新薬、新薬と食べ物でもこの有様です。
漢方薬の場合は、これより更に厄介です。

なぜなら、漢方薬はツムラなどのマニュアルに書いてある効果がそのまま効果になっているわけではありません。

漢方薬は西洋医学のように特定の決まった効果を目標にして処方するのではなく、その人それぞれの体質を見極めて、その体質を調整するように漢方薬を合わせます。

病院はマニュアル漢方しか知らないから、マニュアルの書いてある通りの副作用など参照するつもりかもしれませんが、あれは漢方薬は法令上、医薬品になっているので、その法令上、西洋医学のルールにのっとって表記している副作用などです。

要するに漢方的に言えば、タテマエ上だけの副作用等となり、本来の漢方は体質に合わせて処方し体質に合わなければ全部の漢方薬が副作用を起こしますので、メーカーのタテマエ副作用は現場では通用しないのです。

また、漢方薬は同じものでも、体質によって「方意・方格」といって治療効果の捉え方を変えて考えるのが常識です。
例えば、加味逍遙散はある体質の人(ある病気じゃないでよ)には清熱効果として処方し、ある体質の人は同じ加味逍遙散を発散効果として処方するのです。
どっちが正しいではなく、どちらも体質に合っていれば治るし、治れば正しいのです。

いわば、1つの漢方薬に異なる方向性の効果がいくつもあるのです。
そして、その効果の方向性を決めるのは処方する先生です。
西洋医学とは根本的に世界が違います。

だから、自分の処方する新薬と他で飲んでいる漢方薬の兼ね合いを知りたかったら「漢方薬の名前」を聞くのではなく、漢方薬を処方した先生自身に、その患者さんの体質をどのように判断し、どういう方針で治療しようと思っているのか「治療の方針」を聞かないと意味がないのです。

と言っても、さっきの話しじゃないですが、漢方薬の販売知識しか持っていないから、「治療の方針」を聞いたところで「???」となって「飲まない方がいい」という一択しか言えないと思うのですが・・・

だから、いつも「何のために聞くんだよ?」と思うわけです。


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2014年09月16日

治すための養生は厳しくアドバイスするべきか?

西洋医学では病気の原因を1つに絞ろうとしますが、急性病、感染症、外科的治療以外の慢性病はその病気の原因が1つではないと思います。

感染症は、いろいろな症状を引きおこしますが、原因は全てウィルスや菌に集約されます。
菌やウィルスがなくなれば、頭痛や発熱、下痢などは、全てなくなります。

外科的なものも、症状の発端となった身体の器質的な原因があります。
骨折や腫瘍ができているなどです。
症状と原因の関係ははっきりとしていて、その原因を手術なりで取り除けば治ります。

急性的な症状は原因がわからなくても、病院の薬の強い作用で一時的にでも変えてあげれば、すぐに治ります。
急激になったものは、急激に治せるのですね。
これも症状の起こる原因は単純だったりするからです。

問題は慢性病です。
どれくらいから慢性かというのは病態別に変わってくると思いますが、病院の治療から逆算して考えてみましょう。

病院の新薬は対症療法といって、飲んだその場、その場で効いて、何時間かして薬効成分が身体からなくなれば、再び病気の状態に戻るので、飲み続けたからといって、だんだんと治っていくものではありません。

なので、そういった新薬独特の性質から2週間も飲んだり塗ったりを続けても、やめた時に2週間前に戻っていれば、後はいくら飲んだり塗ったりしても、同じことの繰り返しだと思います。
これは、よくアトピーの方の治療の話しでさせてもらっています。
ステロイドは炎症を強力に止めるものですが、薬効時間が切れれば、元の状態に戻ります。
塗れば、炎症がなくなって、薬効が切れれば、また元の状態に戻って・・・

理屈からみれば、長期使うことによって、だんだんと治っていく道理はありません。
(最近、ステロイドの長期連用でよくなる臨床例などが紹介されていますが、生理学、薬理学的に長期連用で何がどう変わって慢性湿疹が治るのかは一切解明されていません)
毎度、同じことを繰り返していくだけです。

つまり、症状や病気が慢性状態に突入すると、その場の薬効で治療しようとする対症療法の薬は適正な治療ではなくなってくるのではないかと考えられます。

だったら、慢性病の原因はなんでしょうか?
出だしは1つの原因だったかもしれません。
でも、症状が治らずに続くうちに他の身体の部分なども病的状態に陥っていきます。

慢性病になると原因1つでは語れません。
いろいろな要素が全部、原因として存在しているのです。
西洋医学の治療の基本は因果関係のない1つの病的状態に対して1つの治療なので、複数の病的状態になると実質、治療できないと思います。

そのいろいろな病気の原因は何かというと、あなたを取り巻く全てです。

住んでいる環境や食事、睡眠、運動、ストレスなど、その人を取り巻く全ての要素の中に病気になってしまう原因があるのです。

だから、元の健康な状態に戻そうと思ったら、生活習慣なども変えていく必要があります。
「生活を変えたほうがいいかも」ではなく、
漢方では生活を変えていくことも治療の1つになるのですね。

漢方薬が得意なのは、慢性病の治療です。
なぜなら、漢方薬は身体全体を整えて体全体のバランスを整えるからです。

慢性病は病的な状態が身体全体に散らばっているので、1つ1つの症状に薬を対応させても治せません。全体でバランスをとっていかないといけないのです。

それにプラス、もう一つの治療「養生」ですね。

生活習慣を病気にならない状態に整えていくことです。
この時に難しいのが、習慣を変えて行く事。
今のある習慣が身体にとってダメなことは皆さん、十分に分かっているのでね。
だから習慣なんです。

でも、その習慣をやめないと治療は片手落ちです。
根本的に治ろうと思ったら、身体のバランスを整える漢方薬と原因になっている生活習慣を整える養生の2つの治療を揃えることが必要ですから。

でも、習慣なんてなかなか変えられません。
僕の立場上、理想論を理論的にぶちかまして「生活をちゃんとしなくちゃ治らないよ」と言うのは簡単。それで変われば誰も苦労しませんよね。

しかし、自分もそうですが、言われて簡単に「ハイハイ」と変えられるものではありません。
漢方治療の難しさはここにあるのかもしれません。

厳しく指導するべきか、嫌なら「今までの感じで良いよ」と流すべきか・・・

僕自身もあんまりルールに縛られるのは嫌いなので、これは漢方治療の永遠のテーマですね。
今、うちで実践しているのは、どちらでもありません。

要は養生という治療も、どう取り組んで行くのか、話し合うといった感じ。
だから人によって、取り組み方がみんな違います。
漢方は人それぞれの体質に合わせるものだから、養生もそんな感じでいいんじゃないかと思います。


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2014年08月05日

漢方治療の真髄は体質診断にある(夏の養生編)

一般的に漢方治療は病院の補助的な治療とか、病院で処方される人工化学薬に対して、自然の穏やかな、ゆっくり効くやさしい薬というようなイメージがあるようです。

このイメージは漢方治療の本質からかなり、ズレているように思います。

漢方治療は西洋医学の補助的治療どころか、一部の急性病は西洋医学のお薬より早くよく効くことがあります。
現にうちでは、近所に耳鼻咽喉科がありますが、そこで副鼻腔炎の治療を受けていた人が3週間、全然、よくならなかった人もうちの漢方薬で1週間で鼻詰まりとれたりしています。ちなみにその耳鼻咽喉科、新薬と一緒に漢方薬も処方していましたが、僕からみたらまるで的ハズレでした。

慢性病の治療に関しては遥かに西洋医学を凌いでいると思いますよ。

漢方治療って皆さんが思っているよりも積極的な治療なんですね。
そして、漢方治療は実は漢方薬が凄いというわけではないのです。

漢方治療ってまず、その人の体質を判断してから、その体質に合わせて漢方薬を選びます。
だから、漢方薬って頭痛を止める効果とか、湿疹のかゆみを止める効果ではないのですね。

体質のアンバランスを調整した結果、頭痛がとれたり、湿疹のかゆみがとれるのです。

自分に合った漢方薬を選ぶためには東洋医学的な自分の体質を知る事から始めなければいけないのです。

そして、この体質は漢方薬を選ぶだけのデータではありません。

自分固有の体質がわかれば、どんなものを食べて、どんな生活を送ればいいのかが、自ずとわかるのですね。

漢方治療は漢方薬の処方よりもこちらの方がよほど重要です。

なぜなら、自分の体質がわかって、その体質がおかしくならないように気をつけていれば、病気になりずらいからです。

体質は、生まれつき持っている体質もありますし周りの環境の変化でつくられる体質もあります。

例えば、ここのところ猛暑が続いていますね。
外にいるだけで汗がダラダラ。

汗は元々、身体表面を濡らすことによって体表の温度を下げようとしますが、今のような高温が続くと、最早、汗は体表の温度を下げることができません。

そうなると身体の中に発生した熱が発散できないのです。
熱は身体の中でどんどん溜まっていきます。

一般的にはこれを熱中症と呼びますが、漢方では身体の中に余分な熱が溜まって発散できない状態を熱証といいます。

熱証の症状はそれこそ、その人の体質によって様々です。
また、熱が身体のどこの部分に滞るかで症状も変わってきます。

よくあるのは、熱証が首から上に溜まってしまう上焦の熱証というもの。
症状は頭痛や口内炎、吐き気などが起こります。
顔の湿疹なども熱証で起こることもありますし、乾いた咳が止まらなくなることもあります。

胸の辺りに熱が滞ると胸脇の熱証です。
不眠気味になったり、気の巡りも邪魔されるので、悩みから抜けづらくなったり、急激にイライラ感に襲われたりします。

心下の熱証は動悸が激しくなったり、みぞおちの痛みや詰まり感なども起こったりします。

これらの症状は熱証になったら、全部起こるわけではなく、元の持っている体質や他にもってる証(体質的要素)によって、人それぞれ、いろいろな症状が出たりるすのですね。

他にも表熱の証や肺の熱証、下焦の熱証など、熱証にもいろいろとありますが、夏に起こりやすいのは先程の上焦の熱証や心下の熱証、胸脇熱です。

漢方薬では肝の臓の熱をしずめるものや熱そのものをしずめるを使用します。

養生的にはお風呂で全身を温めないことです。
上半身に熱が溜まっているので、下半身をちょこっと温めるのがよいです。

熱を循環させてやるのですね。

激し過ぎたらよりひどくなりますが、運動も良い熱の発散となります。

またピーマンやセロリは身体の中の内熱をとりさってくれますよ。

冷たい水分は身体を冷やしてくれますが、急激に冷やし過ぎると身体中の熱の巡りがおかしくなります。

また水分はとれば、とるほど、胃腸に負担がかかるので、冷たい飲み物は一気にとらずにチョコチョコと少ない量を回数に分けて飲むようにしましょう。


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2014年07月30日

病院の薬の副作用を甘く見ないほうがいいですよ。

薬の恐いところは副作用です。
だけど、この副作用。

処方する先生も飲む側の患者さんもイマイチ、ぴんときてない部分もあるんじゃないかと思い、今回は薬の副作用について考えてみたいと思います。

昔、友達のいわゆる超優秀なエリート薬剤師にステロイドの副作用ってなんだと思う?って聞いたことがあるのですが、その時に「ステロイドの添付文書に書いてあるよ」と教科書まるおぼえな答えが帰ってきて固まった記憶があります。

僕が聞きたかったのは、製薬会社が定めた副作用の条件を聞いているのではなく、生理学的にこの薬の薬理は身体にどんな影響をおよぼすと考える?と聞いたつもりだったのですが、調べたら素人でもわかるような答えを言われてしまいました。

新薬においての副作用は確かに添付文書に書いてあります。
大体、どの薬の副作用も、なぜか頭痛、吐き気、発疹と書いてあります。

病院はよく「副作用なんて滅多に起こらないから」的な感じで、どんどん飲んでも大丈夫と言います。
あの感覚って、まさに製薬会社の添付文書に書いてある感じの「副作用なんて滅多に起こらないから」的な単純な部分だけで考えて言ってるように感じます。

それは患者さんも同じで「副作用なんて滅多におこらないもの」「たまにおこる嫌な症状」みたいに考えている人が多いのではないでしょうか。

しかし、僕が師匠から教えていただいた副作用は考え方が全く違います。
ちなみに師匠は元外科医のバリバリの西洋医でしたので、師匠に教わったのは、漢方的な考え方ではなく、西洋医学としての考え方です。

師匠から教わったのは副作用は「たまに起こる悪作用」ではなく「副作用」なのです。
サブ作用ですね。

たまに起こるのではなく、メインの作用の裏側にあるれっきとした2つ目の作用です。

僕が先程、友達になぜ副作用の考え方を聞いたかというと、僕ら、体質から治療をしているものは製薬会社が設定した副作用だけでなく、実際にその薬の「副」の作用は身体にどんな影響をおよぼすかをメカニズム的にみていかなければいけないからです。

例えば、鎮痛剤は胃腸薬と一緒に出されることが多いです。
また、鎮痛剤を飲むとかならず胃が悪くなる方もいらっしゃいます。
僕がそうです。鎮痛剤は強いものだと大体、1日2回が限度で、その後、2日ほどおかないと胃がめちゃめちゃになります。

鎮痛剤の効果は痛みを止めることですが、もう1つのサブ効果が、胃粘膜に対する効果です。

鎮痛剤はプロスタグランジンという痛みの元となる物質ですが、この物質は、同時に胃粘膜の血流などをよくしている効果ももっています。

で、非ステロイド系の鎮痛剤とよばれているものは、このプロスタグランジンを阻害してしまうので正確には「痛みと止める効果」と「胃を悪くする効果」の2つが同時に起こります。

「胃を悪くする効果」は「運が悪ければそうなる」というものではなく、薬理学的にみれば、胃を悪くするのもりっぱな効果です。

だから、鎮痛剤は胃腸薬とセットで出されるのですね。

この状況、冷静に考えてみましょう。
僕は「熱を下げたい。痛みをなくしてほしい。そこを治してください」といって病院に相談するわけですよ。

そうしたら、なぜか、頼みもしないのに胃を悪くされるわけですね。
つまり、病院に治療に行ったつもりなんですが、痛みという病行きを1つ治してもらって胃腸を悪くする病気を1つもらってくるのですね。

「だから、胃腸薬を出してるじゃないか!」と言うかもしれません。
でも、それもよく考えてみましょう。

保険で僕ら自身が払う金額が安いから「なんか、つけてもらっちゃった」みたいに勘違いしがちですが、胃腸薬だって余分にお金がかかっているのです。
普通のお店で考えたら、いらないものを付け足して売られたのと一緒ですよ。
「いや、胃腸薬ほしいなんて一言も言ってないから。」

だって、こっちの相談は「痛みを止めてほしい」だけなんだから、素直に痛みだけ止めるお薬をくれたらいいのに「なんで胃腸薬も買わなくちゃいけないの?」状態ですよ。

しかし、西洋医学のお薬は大体、こういった副作用というか、裏作用があるのです。
西洋医学の治療の考え自体がこういった状況をひきおこしています。

鎮痛剤だけでなく排卵誘発剤のクロミッドやセキソビットも同じですね。
「まれに内膜が薄くなる副作用がある」ではなく「排卵を促す効果」と「内膜を薄くする効果」2つの効果がバッチリ、身体に効くようになっているのです。

メカニズムはここでは割愛しますが、薬理学と生理学からみれば、なぜそうなるのかがわかります。
その他にも菌にかかりやすくなるステロイドや眠くなる抗ヒスタミン剤など、薬はどれも良い表の作用と嫌な裏作用の2つがあるのですね。

大きな病気を治すことだけに注目していると気づきませんが、漢方のように全身の症状を見回すと何かしら悪いことも起こっているのがよくわかります。

でも、なぜか、医者は薬をこういう見方をしません。
西洋医学のメカニズムなのに・・・

西洋医学は身体全体のバランスをとるとか、個人の体質ごとに調整するという2つの考え方が完全に抜け落ちているのですね。

だから、医者は副作用をもう一つの効果として説明せずに、たまにしか起こらない、気にする必要のない作用として半分詐欺みたいに勝手に胃腸薬もセットにするわけです。

急性のある一部分の治療にはこの作用は効果を発揮しますが、慢性病でじっくり治していこうと思ったら、もう一つのダメな方の裏作用がどんどん身体を悪くしちゃって、全然治らなくなるのです。
ステロイド剤などが典型的ですね。

僕の勝手な予想ではこの「身体全体のバランスをとる」という感覚が西洋医学にはないから漢方薬を処方する場合も全身の問診をとらないで病名やある症状だけを聞いて処方してしまうのだと思います。


posted by 華陀 at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする