ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

本ブログの目次はコチラから本

漢方相談室

2017年04月26日

東京漢方相談会のお知らせ

お店の宣伝になります。

まごころ漢方では3ヶ月に1度、定期的に東京で漢方相談会を行っています。
関東方面の方で漢方相談をご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
東北や関東甲信越方面からもお越しいただいています。

ご相談当日は漢方薬はお渡しできません。ご相談のみです。
漢方治療や漢方薬の事だけでなく現在の病院の治療のことや薬などの疑問。
飲まれている健康食品のことなど、
気になることは、なんでもご相談ください。
相談は無料です。事前の完全予約制です。

僕自身、元々、話好きなので、お気軽にお申し込みいただけたらと思います。

【日時】
・2017年 05/27(土) 11:10〜19:00(最終受付18:00)
・2017年 05/28(日) 10:00〜19:00(最終受付18:00)
・2017年 05/29(月) 14:30〜16:30(最終受付15:30) 
※いずれかのご希望の時間帯をお知らせください。相談時間は最長で50分位です。
場所:浜松町(詳しい場所は連絡をいただいた方にメールにてご連絡します)

これから、うちのネット漢方相談を検討されている方で、
なおかつ直接会っての相談希望の場合は、
別途、漢方相談会の予約をこちらからご連絡ください。

予約はコチラから。

ネットでのご相談はコチラから。


お待ちしております。
※予約は一杯になり次第締め切ります。連絡を頂いた際には、
すでに予約がとれない状況もありますがご了承ください。
posted by 華陀 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月19日

サプリメントと病院の薬の決定的な問題!

最近は「サプリメントも安易に飲むのは危険!」的な記事がチラホラと目立つようになりました。

実は僕は昔は、漢方薬局さんの店主さんや販売員さんに向けてのサプリメント講習の講師をしたり、サプリメントを製造するのに関わったこともあります。

うちの店も昔は漢方以外でも一部、サプリメントを置いていたのですが、今は置いてません。

最近でも時々、湿疹で悩んでいる患者さんから「青汁って飲んだほうがいいですか?」とか「マカって妊活してるなら飲んだほうがいいですか?」と聞かれます。
僕は必要ないとお答えしています。

実はサプリメントには決定的な問題が1つあります。
この問題は病院の薬も同じ問題を抱えています。

ほとんどのサプリメントは「体に必要で役にたつと言われている成分をたくさん補い元気になりましょう!」というのが目的です。

病院の薬は、症状を緩和したり無くしてくれる成分で不快症状を治したり、PMSや不妊症だったら、女性ホルモンを補ったりして、ホルモンを整えようするのが目的です。

どちらも共通した問題は、ここで「良い」とされている成分には、もう一つのとても、とても重要な条件が欠けています。

それは、体に良い成分があなたにどれくらい必要なのか?
また、どんな種類の組みあわせが必要なのか?

砂糖や果糖などの糖分は人間が生きて行く上で根本的に必要なエネルギー源になります。
しかし、糖分が良いものだからといって、どんどん食べていったらどうなるでしょうか?

そう、糖尿病です。
人間の体に必要なエネルギーを取りすぎることによって、病気になるのです。

サプリメントはどれも、エキスによってたくさんの成分が手軽にとれることをウリにしてます。
つまり、サプリだとあっという間に糖尿病になるかもしれないということ。

不妊治療で使用されている女性ホルモン剤は、量の問題を最も考えないといけないものです。
体内のホルモンは、そのほとんどが、量的に少なくなっているから体がおかしくなっているとは限りません。
体内のホルモンは複数の種類のホルモンをミックスさせて調整しています。
黄体ホルモンが増えたら、エストロゲンが減ったり、何かのホルモンが減ったら、何かのホルモンが増えたり減ったりと脳が微調整しています。

月経リズムだったら、同じホルモンでも低温期や排卵期、高温期と、いろいろな種類のホルモンの分泌量は異なり、またホルモンは、どれも微量に分泌されるので、体内で分量自体が不足しているなんてことは、まずないと思います。

分泌量が少ないのは体内のホルモン量が少ないのではなく、ホルモンとホルモンの組み合わせやバランスがとれていないという原因があるのです。

でも、不妊症、月経不順、子宮筋腫などのホルモン療法はホルモンの物量を足すだけ。
量を増やして強くするだけです。

西洋医学の薬やサプリメントの世界では「良い成分の量が多ければ良い!」みたいな子どものような発想ですが、漢方の世界では、治療で重要なのは「バランスと個人差を考える」です。

どれだけ良い成分でも、その人によって必要な量や組み合わせ、バランスがあります。
良いものだったら、なんでもかんでも、取ればいいなんて考えがありません。

ホルモン剤以外の病院の薬は、体内の働きを騙す成分を取り入れることによって、症状が起きないようにするものが多いです。
痛み止めなどは、痛みを発する物質に薬の成分が取りついて、痛みが出ないようにしますが、体内の痛みを発する物質は同時に胃粘膜を作り胃を保護しますので、薬の成分は、痛みを止めてはくれるでしょうが、胃の状態は悪くなります。だから鎮痛剤と胃腸薬を一緒に処方します。
本当に体にいれて良いものかどうかは、メカニズムから考えると疑問ですよね。

そもそも「痛み」という症状も体内の何かの危険を知らせる警告なので、車で言えば、オバーヒートのランプ(症状)の配線を切って(薬)、警告ランプが点灯しなかったことにしても、やがてエンジンが動かなくなることからは逃れられないのです。

病院の薬はドラッグで売っているものよりも、濃度が濃いものが多いです。
この発想は、まるっきりサプリメントですね。
量が多いと、よく治るという子どもじみた発想です。

これらは漢方の考えからいくとヘンテコです。
漢方が目指すのは、強くも弱くもない多くも少なくもない、今のあなたにとっての丁度の世界。

病院の「良い成分」というのは「一時的に一定の時間だけ症状をごまかす」場合には、良い成分ですが、「根本的に治りたい」場合には、バランスの悪い、ただの人工化合物です。

現在、新しい良い成分だと「なんとなく良さそう」的にサプリメントも病院の薬も手軽に使われますが、それが体内のバランスを崩すものだったら、全然、良いものではなく、かえって悪い成分をわざわざとっていることもあります。

バランスを整えることを考えた場合、良い成分とされているものも、その時のその人の体質では良いものかどうかわからないので、一人一人の体質もみていく必要があります。

運動でエネルギーを失っている人に砂糖たっぷりのジュースは良いエネルギーとなりますが、糖尿病の人にとっては、更に体を悪くする毒にしかなりません。

自分の体を根本的に治そうと思ったら、良いと思われる成分だけを追い求めても無駄です。
どんな成分が、「どれくらい必要なのか?」
「どんな組み合わせ」だとうまく働いてくれるのか?
「どれくらいの間」、その成分は役立ってくれるのか?
などなど、いろいろと考えないといけないのです。

良いと言われる成分だったら、誰が、どれだけとってもいいというノリは、まるでバクチです。
西洋医学やサプリメントはエビデンスを出して、しっかりしたデータに基づいたものですよとアピールしますが、治療の本質から考えると個人差も見ないので僕的にはバクチに近いような感じがします。

漢方治療で重要なのは、個人差、ひとりひとりの体質。
漢方薬は何百種類と、たくさんの種類がありますが、それぞれ、全く違う成分や効果ではなく、よく似た生薬の組み合わせや、ちょっとした効果の強さの違いなどで種類がわかれています。

それは、人ぞれぞれ、必要な量の違い、効果の強さの違いが微妙にあるから、漢方薬は2千年経った、今でもたくさんの種類があるのですね。
なので、その微妙な調整ができる漢方薬を一人一人の体質を見ないで病名だけでマニュアル処方している人は、そもそも漢方薬を使う必要があるのか?と思ったりします。


posted by 華陀 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

検査だけで病気の原因がわかるわけがない

今日、患者さんとお話しをしていて、病院って狂ってるよな〜なんて思うことがありました。

その患者さんは長年、不眠で悩んでこられた方で、うちで漢方治療する前は、数々の病院で治療されていました。
その中で何回か不眠に対する精密検査をされているのですが、その中のある検査は、何の意味があるのかわからないとおっしゃっておられました。

その検査は、睡眠薬を飲んで、脳波を測り、1日通してレムやノンレム睡眠の状態をみていくのですが、何がおかしいって、眠れない悩みの人が、誰でも強制的に無理やり眠れる睡眠薬を飲んで眠れているかどうか測るわけです。

もう一度、言っときましょう。
誰でも強制的に眠らされる睡眠薬を飲んで、眠れているかをみているのです。

それで、検査の結果は、非常に断続的で短い時間でバラバラに散らばっているけれど、「合計したら、それなりに眠れているので大丈夫です」とのことだったらしいです。

この話を聞いた時、本気で、それが謎の不眠症を解明するための検査だと考えているのかと思いました。
無理やりにでも眠れるように開発した薬を飲んでるんだから、眠れるに決まってんじゃん!

むしろ、その不眠を治療するとして処方している薬を飲んでも眠りの深さが断続的なのであれば、自分たちがいつも使っている治療薬としての睡眠薬が、いまいち、効いてないんだから、睡眠薬を再度、何十億円、何十年かけて再検討したほうがいいでしょ!と思います。
ある意味、この検査で睡眠薬も対して効かないというエビデンスを発揮したのに、自分達の治療が頼りないということは気にならないのですね。

僕の息子も検査で摩訶不思議な経験をしたことがあります。
乳児の頃に授乳後、5回に1回位、30秒ほど手足の痙攣が起こるのです。
僕も職業柄、常に観察、問診、分析をしていますので「もしかして、てんかんか?」と思いました。

ところが、2週間ほど観察しましたが、授乳後の30秒しか起こらないのです。
それも毎回ではない。

一応、心配なので、堺市で乳児などの専門治療として有名な病院に連れていきました。
そうしたら、最初に言った言葉が、「今は、発作がないみたいですね。今度、一度、発作の起こっている時に来てもらえませんか?」

「あのー先生、日本語わかります?」って言いそうになりました。
もちろん、医者は日本人ですが。

「授乳後の30秒しか起こらない。それも5回に1回位しか起こらない」ということを僕はすでに説明しています。

その病院までは車で30分。しかも病院ですから、着いてから何分も、長い時は1時間以上待っての診察です。
それで、どうやって「授乳後の30秒しか起こらない。それも5回に1回位しか起こらない」発作を見ることができるのでしょう。

その病院に住み込みで、毎日、診察予約しておいて、病院で授乳しろとでも?
まーでも原因解明のための検査というのであれば、それが一番、ベストかもしれませんが、そんな指示はないどころか、検査をしましょうということで息子の頭にいろいろ線をつけて、音鳴らしたり、光を点滅させたり、していました。
てんかんかどうかを検査して消去法で消しておく。
ここまでは、検査としてはありでしょう。

その後、診察室に入ったら、机の上に「てんかんの治療指針」みないな本が開けてありました。
「今から勉強かよ!」しかも、患者に見えないように隠すくらいのプライドがないのにも、あきれました。
「俺、てんかんに関して素人だぜ!」って患者にアピールしてどうするの?
で、検査の結果、異常なく、それで終わり。
「異常ありません」だって、
「おいおい、1つの検査しかしてないし、自分たちの検査をあまりに過信しすぎでしょ?」
こっちは、てっきり、その検査で急激にひどくなる、てんかんではなさそうという消去法として、検査をし、ここから原因究明をするのだと思っていたのですが、1つの検査だけして「異常ありません」だって。

そこは「異常ありません」じゃなく「なんだかよくわからなかったのですが、こんな頼りないもので申し訳ないですが診察代は、いただいてもよろしいですか?」でしょ。

本質的な検査は症状の再現だと思います。
つまり、患者さんがしてくれるかどうかは、難しいですが、一度だけでも、診察中に授乳し発作が起こるかどうか?それが、まだ的を得た検査だと思います。

病院の検査って、自分たちの持ってる数少ない答えに無理やり、あてはまるように持って行こうとしてるだけじゃないのかと思います。イレギュラーは認めないし存在しないはず!!みたいな。

血圧などもしかりですよね。
本来は、なぜ、血圧が上がったのか?を調べないといけないのに、検査してみたら血圧が高いから血圧下げる薬飲め!って、問題のすり替えです。

高血圧には、腎臓などの何かはっきりした問題のあるものもありますが、大半の人の高血圧は本態性高血圧といって、要は「原因が複雑でいろいろありすぎて、何で血圧が上がるのかわかんない」というものなのです。

だから、治療しようと思ったら、いろいろ検査して、全身の症状、生活環境、生活リズム、精神状態など、ありとあらゆることを聞き出して、患者さんと一緒に高血圧の原因を考えていく必要があります。

それを、検査したら血圧高いから血圧を下げる薬飲めって、機械で検査してサプリメントを売りつける怪しいサプリメント屋ですか。

いつのまにか、病院の検査って、薬を売りつけるためか、異常がなかったという誤魔化しを通すための機械に成り下がっているように思います。

検査というのは、本来、その検査で答えが出るかどうかなんてわかりません。

昔、外科医の師匠に検査数値それぞれの相互関係の分析方法を教わりましたが、その時に「例えば、血液検査なんて、肝臓の細胞の死骸など細胞の死骸や燃えかすのゴミをみて、あーだこーだと言ってるだけだから、検査も所詮、人間の体のごくごく一部分の情報でしかないから、検査だけでわかった気になっちゃダメだよ」と教えていただきました。

なのに、現実は「検査で異常がなかったから大丈夫」
そんなわけないじゃん!
人間の体はそんな甘くないですよ。

病気なんて、ウィルスや菌などのよほどわかりやすいのでないかぎり、基本的には、なぜ、その病気になったのかわからないものですよ。
そして、一人一人違ってます。
病名って、なんとなく、ざっくりとジャンルでくくっているだけで、病名が一緒の人が体内の働きが全く同じなわけがないのですよ。

検査は、そんな一人ずつ、何が原因かわからない原因不明の病気をその時々で解明するための補助としてのごく一部分の情報でしかないです。

検査だけでは、その病気を治すのに全然、全然、情報が足りないはずです。
足りていると思っているなら、傲慢もいいとこ。
なので、病院はこれから、「検査で異常がなかったので大丈夫ですよ」というセリフは「検査して異常がなかったけど、これ以上は、僕にはわかりません」と言ったほうが、患者さんとの誤解もなくなると思います。


posted by 華陀 at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月31日

自分の風邪治療から治療の応用性を練習してみた

自分の治療シリーズです。
自分の治療は、ほんとたまにしかないので、前回、このタイトルだったのかも定かではありません。

今回は風邪。
去年は一度もひきませんでした。

開業当時はひどかったです。
何せ、病気の相談の店ですから、冬になると「今、ちょっと風邪ひいてます」みたいな方しか来ません。
相談する度にいろいろな風邪をもらうみたいな感じでした。

漢方薬は、毎日、自分の体質をチェックして、何がしか飲んでいるので、おかげさまで今では、風邪をひかなくなり、去年は一度もひかなかったのですが、今年は2回ひきました。
1回は1日の相談で9人全員、今、風邪か昨日まで風邪、2人はインフルエンザだったので、さすがに負けました。

ちょっと余談になりますが、風邪と言えば葛根湯ですが、漢方には昔から葛根湯医者といって、何かにつけ、すぐに葛根湯を処方する医者はヤブの証拠というような話があります。
この話、続きの詳しい意味もあって、葛根湯って風邪だけでなく、副鼻腔炎、中耳炎、高血圧、五十肩、破傷風、蕁麻疹、リウマチ、喘息、乳腺炎、大腸炎や僕の治療経験では、蜂窩織炎を葛根湯で治したこともあるので、葛根湯って応用範囲が非常に広いので、万能薬的な側面があります。

それで、うまく使える人は、葛根湯で自在に治せるので葛根湯をよく使っていました。
ここで「葛根湯をうまく使える」というのは、東洋医学的な病的体質である「証」を分析し、その上で証に合わせた漢方薬を選ぶことができるという意味で、上記の病名に単純に葛根湯を使えばよいという意味ではないのですが、これを小耳に挟んだ体質をみれないバカ医者が優秀な医者の真似をして何かにつけ葛根湯を処方し治療を失敗するので「葛根湯医者→ヤブ医者」の証拠というように言われるようになりました。

話の脱線がものすごく長くなりましたが、僕は経験上、風邪に葛根湯を飲むことはありません。
自分の飲んだ後の経過の分析から判断すると、葛根湯って、本当に初期の風邪かどうかも怪しいという時には抜群に効くのですが、鼻水や喉痛が、現れてきて「これ、もしかして風邪?」と思った時は手遅れだったりするなーというのが僕の実感です。

実は漢方治療において、風邪の治療などの3日以内でカタをつけないといけない治療になるほど、治療レベルは上級レベルになります。
つまり、風邪で漢方薬を処方できるということは、少なくとも慢性病は、普通に根本治療できるので、慢性病の方が風邪の治療に比べて簡単!ということになります。

なので、自分や家族が風邪をひいた時は、漢方の治療レベルを上げる絶好のチャンスです。
漢方の治療レベルを上げようと思ったら、結局、RPGのようにどれだけのモンスター(病気)を倒したかにかかっています。そして、風邪などは、メタルスライムみたいなもので、すぐに逃げられますが、倒すと経験値が高いのです。メタルスライムと違うところは、力押しでは倒せないというところですが・・・。

今回の風邪は、喉痛から始まりました。
咳、鼻水、発熱はなし。関節は若干痛みます。脱力感と頭がぼーっとします。
オシッコは茶色に近い感じで少量。

いつもは、全身の症状や、どの症状から始まり、それぞれ発現した症状が、どれくらい悪くなっていくかで、証を分析し、1日4回ほど飲む漢方薬を決定していました。

まかりまちがっても、風邪なら葛根湯とか、インフルエンザは麻黄湯みたいな、低レベルな病名漢方では漢方薬は選びません。そんなことしたら、せっかくの機会なのに勉強もクソもないので、経験値は1ポイントも上がりません。

今までは、そんな感じで、とりあえず、第一日目の漢方薬を決定していたのですが、以前の自分の目の湿疹の治療から「1日の中で何種類かの漢方薬を飲み分けることも治療戦略としては、有効かもしれない」と思い、今回は治療方針に、この方法を取り入れ、基本の3回は、体表面の水を巡らせ、気管など上焦部とよばれる肩から上の熱をさまし、同時に気を下ろし、胃腸を強化する2剤を合わせて1処方となる処方にしました。

補助は、生薬数の少ない構成の殺菌と気管の熱を取りさるものを間に2回飲むことにしました。
基本処方と補助の処方は、それぞれ2時間以上は、空ける感じです。

(漢方薬は、病名→漢方薬で合わせても効きません。今回の処方はあくまで今回の僕の体質の僕の風邪に効いたものなので、処方名は他人には役立ちませんので、あえて明かしません)

そして、最も重要なのは食べることと、睡眠。
幸い、ものすごくしんどいのに食欲は旺盛。寝る気満々。
なので、よく食べて、いつもの筋トレはお休みして、21:30には寝ました。

つぎの日、喉痛、関節の痛みはなくなり、ぼーっとした感じはなくなりました。
残ったのは、脱力感と体力がない感じ。そして、鼻水。
オシッコは茶色から黄色になり量も多くなりました。

おぉー、1日で複数の漢方薬を飲み変え作戦で、かなり治りました。
しかし、脱力感と体力がない感じは治らず、鼻水は新たに参戦状態。
ただ、鼻水に関しては起き抜け、緑に近い黄色のネバネバ鼻水で、その後は、ひたすら水鼻。
水鼻は、冷え症状が伴うと状態が悪いことを示しますが、冷え症状はないので、これは、漢方薬の影響でウィルスを外に出している良い方の水鼻と判断。

良いとはいえ、どんどん垂れてくるので、2日目は基本処方を昨日の処方構成から、体表面の水の巡りをより、巡らせられるように強いものに変更。
それに昨日の補助を同時に服用としました。

そして、脱力感を取り除くために、ここで調子をこいて、「単純発想」に走り、体を温めて、気を補うという「単純に体力に良いもの補充する」発想で選んだ漢方薬を夕方に1回飲んでしまいました。

そうしたら、見事にハズレ。
30分ほどすると、みぞおちのあたりから吐き気。そして、頭はのぼせて、ぼーっとする状態。
内熱が溜まった悪い証に変化。

次の基本処方で熱を散らして、ことなきを得ましたが、危なかったです。
漢方では簡単に「元気が出ないからエネルギーを補充したら元気になるよ」というような単純思考に陥ると、思わぬシッペ返しがあることを改めて思い知らされました。

で、気を取り直して、基本処方は同じにして、次の日は、エネルギー補充ではなく、気と血をぐるぐる巡らせてくれる漢方ドリンクを間に飲むようにしたら、ほぼ治りました。
今日は筋トレもしております。

結局、いつも風邪は、3,4日で治すので、1日の中で複数の漢方薬を入れ替えて飲む方法は、よかったのか、ただの自己満足だったのか、不明です。
自分的には、都度、症状が沈静化していたので、よかった感じはあります。

それよりも、漢方って、体質で考えないで、効果だけの単純なノリでは、かえって体が悪くなることを今後の戒めとして思い出させてくれたことはよかったです。

風邪の漢方薬として、同じ種類の漢方薬を3,4日以上処方するところは、ものすごく漢方の腕があるか、ものすごくバカか、のどちらかだと僕自身の経験では思うので、気をつけられたほうがいいと思いますよー


posted by 華陀 at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

花粉症で病院に行く意味がイマイチわからない!?

この時期になると耳鼻咽喉科の前に自転車がズラーッと並んだりします。
花粉の飛散時期が、ひどい日は途端に自転車の列が多くなるので、うちでは天気予報などの花粉の飛散情報を見なくても「花粉屋(うちで、耳鼻咽喉科を勝手にそう呼んでる)に一杯、自転車が止まってるから、今日は花粉が多いよ」なんて話をしています。

この行列を見るといつも不思議に思います。
花粉症で病院に行く人は、一体、何のために行くのだろう?

もちろん、本人たちは「花粉症を治すため」だと答えると思います。
ただ、薬理なども知ってる僕からしたら、どうせ、医者に診てもらっても、最終的には、処方箋でザイザルやジルテック、アレジオンを出すだけ、それだったら、アマゾンでも買えるのだから、病院なんか行かずにアマゾンで家にいながら、薬を届けてもらえばいいじゃんと思います。

病院で何時間も待って、ほぼ相談もせず、大した相談もしていないのに診察料など余計なお金をとられる。
保険で安いからと思うかもしれませんが、時間はお金では買えません。

そして、健康保険で安いたって、その当の健康保険は大赤字で、それを賄っているのは、その病院に通っている人たちの税金です。
皮肉なことに、子供さんをよく連れて行ってるけど、アマゾンでも代わりが務まるようなレベルの低いサービスに払っているお金は、当の子供の未来をより借金づけにしているという皮肉な状態です。

西洋医学の知識が医大を出た専門家しか知らず、処方箋薬と同じ成分が手に入らなかった大昔ならいざ知らず、調べる気になれば、専門的な医学知識も得ることができるし、医者が使っている治療マニュアルも簡単に手に入り、しかも外科は別だと思いますが、内科や皮膚科なんて、ガイドライン遵守なんて、かっこいい言いかたして、おもしろいほど、そのマニュアル通りに検査、診断、処方をしています。

処方箋薬と同じ成分の薬がアマゾンが自宅に送ってくれる時代に、なんで時間と労力をかけて病院に行くのか不思議でなりません。

ひょっとして、通販で買える薬をわざわざ、時間と労力を払って病院に行くのは、対症療法の薬でも飲み続ければ根本的に治るとでも考えているのかな・・・

残念ながら、通販だろうが、病院でもらおうが、対症療法の薬は鼻水や目のかゆみを薬が効いている規定の何時間か抑えるだけで、何年、まじめに続けようが根本的に治ることはエビデンスとしてありえません。

ただ「そんなことは知ってるけど症状が辛いから」というのであれば、だったら通販でいいじゃん!って思います。

そもそも、花粉症に限らず、病院の薬は、ほぼ、一時しのぎの対症療法で、僕自身は西洋医学の薬は「どうしても症状を止めないとしょうがない」時に「化学合成品で気持ち悪いけど、しょうがないから使う」時だけ使うものだと考えています。

そのしょうがないというのは、数時間で死んじゃうかも。とか、痛すぎて眠れないとか。花粉症であれば、鼻水がポタポタ落ち続けて何もできないなど、我慢を遥かに超えて、仕事や生活が手につかない状態ではないかと思います。

症状が嫌だからだけで、この時期に薬を飲み続けるのはどうなの?って感じです
病院の薬は確かに飲み続けても命に別状はないですが、自分の肝臓に負担をかけているのは事実ですし、自然のものでない化学合成品であることに変わりありません。

僕は凝り固まったナチュラリストではないですが、それでも、わざわざ、化学合成品を飲み続けようとは思いません。
昨今は食べ物や添加物のことは、みんな気にするのに純粋な人工化学品である薬は気にしないのがどうなのかと思います。

実際に、うちに来られる患者さんたちは、純粋な人工化学品は嫌だという以外に病院の薬の鼻水を栓でフタして効果時間が切れたら、鼻水を出してやるぞ!というような利き方が、理屈でなく単純に気持ち悪いという方が多いです。

結構、こんな感じで人工化学品の薬は気持ち悪いと言われるようになってきたので、病院も病院で、漢方薬という医者本人は、よくわかってないけど「自然のもので良さそう」的な素人と同じノリで漢方薬の取り扱いを始めたりします。
ある耳鼻咽喉科も、この何年かは見なくなりましたが、昔はツムラの営業が小青龍湯の箱を山のように抱えて、病院に入っている場面を見ることがありました。

これは僕からすると非常に迷惑な漢方薬の使い方です。
漢方は東洋医学的な体質を分析し、その病的体質に対して、調整できる漢方薬を選びます。
実はツムラの漢方薬のマニュアルにも「使用目標=証」「患者の証を考慮してすすめること」と書いてあります。
※「証」とは東洋医学的に分析した病的体質のことです。東洋医学的に分析するので、西洋医学の病名は直接は関係がありません。

ところが、病院は、花粉症→小青龍湯のような病名マニュアルで漢方薬を処方したり、症状をいくつかあてはめて、自分の思い込みで漢方薬を処方しています。(処方された患者さんから聞きました)

実は昔からある漢方の専門書にそんな方法は存在しません。
あるとすれば、漢方薬を勉強したての素人の頃は、漢方の医学理論が難しすぎるので、せめて、西洋医学の病名だったら、どんな漢方薬を出すのか的な、特別措置みたいに、初心限定で、そういった勉強もしますが、当たり前ですが、お金をもらうプロとしてやっていくのに、そんな素人時代の方法のままというわけにはいきませんので、その方法はあくまで修行時代のごく初心者限定の方法です。

病院は漢方薬ですら、そんな無駄でもったいない使い方ですから、僕は余計に、みんなは何しに病院に行くのか不思議に思います。

ちなみに、うちでは漢方薬を使って、難病なども治療しますが、うちのように専門的にやっていても、花粉症に関しては対症療法になります。
小青龍湯でも2,3時間で効果が切れます。しかも漢方薬の場合は、花粉症といえども体質と漢方薬の相性はありますので、体質と小青龍湯が合っていなければ、2,3時間どころか、1mmも効きません。花粉症でも体質に合わせて何種類かの漢方薬を使い分けますので、小青龍湯で効かなければ、「証」に基づいて漢方薬を変更していもらいましょう。

体質と合わなければ効かないのは漢方では当然ですので、小青龍湯が1mmも効かないからといって、漢方薬が効かないとは思わないでね。

専門的にみても花粉症を漢方薬で根本的に治そうと思ったら年単位かかり、かなり根気がいります。
時間がかかるのは、花粉症を治すのではなくアレルギー体質を根本から治さないといけないからです。

花粉症は漢方薬だけに限らず生活養生で症状を緩和する方法もあります。
そのあたりは、また今度、書いてみたいと思います。

ついでなんで、通販で買うための薬の知識を仕入れるのに役立つURLを書いておきます。
ここで少し勉強して、自宅に送ってもらえば、病院に行く無駄な時間と労力は、ほかの楽しいことに時間が割けると思いますよ。

アレロックに似た市販薬6選!飲む回数や価格を比較!
※別に、ここの回しものではありません。
適当に検索しただけですので「花粉症の薬 スイッチOTC」で検索してみてもいいと思います。


posted by 華陀 at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

自分の湿疹(アトピー?)の具体的な治療方法

自分の治療シリーズです。
シリーズといっても、滅多に病気にならないので、シリーズっていうほど、記事の数をかけないのですが・・・

僕は大の医者嫌いなので、病気になっても病院には行きません。
自分自身の経験ですが過去に髄膜炎のような病態で死にかけた時は、担当の医者から「原因はわからないし、治療方法もわからない」となぜか自信満々に断言され、人差指の靭帯を断裂した時は、指が60℃以上曲がらなくなったのですが、それも6つの病院で、それぞれ「一生、治らない」お墨付きをいただきました。

いずれも結局、漢方薬と鍼で根治させましたが、医者自身に「治せない」と断言され、それは自分自身で診断したわけでもないので、今のところ、実体験から「西洋医学は治療としては非常に頼りない」という結果しか知らず、僕の中では病院は治すところではなく、検査するところ。もしくは、一時的に症状を誤魔化して、しのぐ。位にしか思わざる得ない経験しかしていません。

一時しのぎの誤魔化しの姑息療法ではなく、根治させてやるぜ!と自信のある病院があるのであれば、県外であったとしても、ぜひ、行かせていただきたいです。
うちのブログで素晴らしい治療を実況させてもらいます。

そんなわけで、自分や自分の家族は、治療といえば、病院ではなく、漢方薬と鍼灸。と昔の人みたいなノリです。

今回は、右まぶたの上がアトピーみたいな湿疹になりました。
原因は何かと思い返してみましたが、1つ位しか思い浮かびません。

お風呂で目を休めるために、タオルをやや熱めの湯で温めて、それを目の上にかけていたこと。
タオルは載せているとすぐに冷めちゃうので、だんだんと熱いお湯でタオルを温めるようになっていったのですが、とは言っても、ヤケドするくらいのものではありませんが、多分、ごく小さなヤケドみたいな傷ができて、そこを無意識に掻いたのでしょう。

こんなことでアトピーみたいになるものなのか・・・と自分でも不思議ですが、どう考えても、それ以外の原因が思い浮かびません。アトピーの始まりって、案外、そんな小さなものなのかもしれません。

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こういう状態になると、僕にとったら、貴重な状態なので、つい、いろいろと治療実験を試してみようという気になります。これは一大、チャンスなのです。

で、まず、外用治療の真実を検証してみようと思い、うちでもスキンケアでおすすめしているリスブランというメーカーの皮膚ベースの肌環境を整える特別な水であるジネンミストとノンEローションを使ってみました。

これは、実際にうちの治療でも使っていて、赤ちゃんの湿疹は、これだけで、すぐに治ります。

右まぶただけなので「これはリスブランだけで、サッと治っちゃうんじゃないの〜」なんて、ノンキに治療を始めました。

結果、次の日に、まぶたはカッピカピになり、右目だけ半分しか開けられない状態。
かゆみもジネンのスプレーとノンEローションを使った後は、しばらく治るのですが、その後は2倍位、かゆくなります。

2倍位、かゆくなって、掻きすぎたのか、2日後は、薄黄色の汁が出現。
かゆさも更に倍!といった感じ。

その後も、いきなり悪くなったからといって、やめるのは、漢方家としてダメだと思い、何日か、この外用を実施、同時に漢方薬は、肝の臓の熱を冷まし、和解といって、体内のアレルギー物質を分解する的な役割を持った処方としました。

まー平たく言うと、外用のリズブランで完全にこじれて、めっちゃひどくなりました。
熱感、腫れ、赤み、かさぶた、オールレッド。
かゆみは仕事に集中できない位のひどさ。
漢方薬は、多分、1mmも効いてない感じ。体質と合ってないのでしょうね。

アトピーの患者さんには、湿疹は絶対、掻いちゃダメと言いますが、「掻かずにいられるかー!」って感じ。
なんとか掻くのを耐えますが、それでも起きてる間は1日5回位は根負けして、掻くというか、湿疹を抑えてしまいます。

問題は寝た後、明らかに無意識世界で掻いてる!
なんか夢の中で掻いてて、それが現実に反映している感じです。

掻いた後をよく見ると、皮膚が破れて微小な裂け目ができていて、そこが特にかゆい感じ。

僕のアトピー治療の自論で、そもそも、アトピーって、内面からの湿疹や蕁麻疹、外面の菌の影響による湿疹の要素がごちゃ混ぜに混ざっていると考えているので、よし!うちで菌系の湿疹を治す時のある塩水を希釈して、スプレーしてみようと考えました。
この方法、うちの店では数々の手荒れの人を根治させてきました。

結果、惨敗。かなり希釈しましたが、熱感、腫れ、赤みが爆発。
次の日は、目が開かない状態に。
ほとんど、水のような塩水なのに「ある意味、ここまで悪くできるのってすごいな」と妙に感心しました。

そして、いつもなら、漢方薬は種類をどんどん、変更していきますが、外用としての効果を見たかったので、漢方薬は変更せず。相変わらず、何も効いてない感じ。
飲んでも飲まなくても一緒だよ!と思いますが、もうしばらく我慢。
病院の漢方薬を飲むってこんな感じなのかなとも思いました。

これは、ダメだと思い、リスブランのノンEローションだけとか、ジネンミストのスプレーだけとか、を何日間かずつやってみたら、どうもジネンミストのスプレーだけだと、かゆみが治り、寝た後のかゆみが治まる感じです。
掻かないので「掻いて傷ができる→かゆくなるからまた掻く」の地獄のスパイラルからは、逃れられそうです。

そして、ここから、漢方薬は変更。
表の利水といって、皮膚表面の水の巡りを巡らせる基本処方に補助処方として、強力な殺菌を行う漢方薬にしました。ここまでが1ヶ月。

ジネンミストだけにして前のひっどい状態よりはマシになったのですが、ただ、単純に、まだ湿疹としてはひどく、全然、治っていません。なので、患者さんには「先生、目、大丈夫?」と心配される始末。

IMG_2218.JPG

たまにアトピーの皮膚科の医者とか、アトピーの漢方相談をしている先生とかで、ひっどいアトピーの人がいますが、まさか「それどんなボケネタだよ。ツッコミ待ち?」みたいなことは、うちではできませんので、そろそろ、いろいろ実験はやめて、本気で治すモードに切り替え。

まず、外用は、無用なアレルギー反応を誘っていると考え、リスブランのものは、全部中止。
つまり、なにも塗らないということ。
そして、漢方薬は、殺菌系の補助処方の方が強すぎるのか、すぐに軟便になっていたので、一段階、殺菌力を落としたものに変更しました。

普段からお菓子は、ほぼ食べませんが、一切、口にしなくしました。

そして、地味そうですが、実は重要な「掻き方」を変えてみました。
掻き方というか、湿疹の患部の抑え方というのでしょうか、
日中に意識して、抑え方を変えたら、なぜか、寝た後も同じ掻き方(抑え方)になり、傷にならなくなりました。

そうしたら、見る見る、かゆみが治まってきました。
ただし、見た目は、前よりも最悪。
前は赤みと腫れ、皮膚が硬くなってシワがよっていた感じですが、皮膚の硬さがなくなってきたのですが、かさぶた感がひどく、病院に言ってたら「余計ひどくなったー」なんて騒いでいたかもしれません。(病院には行きませんが)

その後、漢方薬の飲み方を変えてみようと思い、朝、昼、寝る前は表の利水と殺菌の処方で夜に一度、表の利水で不要で汚い水を流した後に、熱を冷やして、肝の臓の解毒能力を上げてアレルギー反応を抑えるもの加えました。

1日のうちの1回だけ、方向性の違う漢方薬をあえて、放り込む感じですね。
そうしたら、それがよかった。
そこから、治療レベルアップ!
だんだんと良くなっていきました。

途中、「熱感」「腫れ」「赤み」「かさぶた」状態をみて、常に漢方薬を変更するべきかどうかのチェックも行い、変更すべきかどうかを監視していましたが、結局は変えずに治りました。

いろいろと外用で遊んでひどくなって1ヶ月経過し、こりゃ本気で治さないと漢方家のプライドに関わると思い、実験なしで治療を初めて1ヶ月です。
全部で2ヶ月。僕的には「本気で治そうと思ってからは1ヶ月で治したんだからね!」って感じ。

IMG_2249.JPG
言い訳じみているかもしれませんが、肉眼では赤みがないです。かゆみはゼロ。
ただ、時々、疲れるとカサカサはするので、完全な根治までは、まだかかりそう。

最後のまとめ。
治るのが早かった答えははっきりしてます。
それは、ステロイドを使用していないから。ステロイドに限らず、肌に塗る系のものは、大体、害にしかならない。
ぶっちゃけ、医者が処方しようが、どっかのド素人が処方しようが、一時的にかゆみを止めて、その後、再発することがわかりきっているステロイドで、どうやって根治させるのか、不思議でしょうがないです。

後、漢方薬は「アトピーに効く漢方薬」をマニュアルで探して、思い込みで「この症状あてはまるじゃん!」って選んだ消風散や柴胡清肝湯、越婢加朮湯では、やっぱり一生治らないんだろうなと思いました。


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2017年02月17日

漢方薬の選び方の問題

昔、僕らの中で漢方ジプシーと呼ぶ類の人たちがいました。
ひょっとして、漢方ジプシーと呼んでいるのは僕らの内輪だけだったかもしれないですが・・・

どんな人かというと、1つは数々の漢方内科や漢方薬局を転々とする人。
もう一つは、ネットなどで漢方の情報を調べて、自分で漢方薬を購入して飲む人。
自分でいろいろと試している人です。

前者は、病院の漢方科、漢方薬局でまともに漢方治療ができるところは、ほとんどないと言っていいくらいなので、運が悪ければ、ちゃんとした漢方家に出会えることはありませんのでジプシーになってもしょうがない部分もあります。

ちなみに僕は真剣に漢方が勉強したいと思い、当時、仕事上で漢方相談などをしている漢方薬局を500店ほど店の深い内情も含めて知っていたところから探しましたが、修行させてもらいたいと思ったのは九州のたった1店のみで、他にまともな漢方相談をしているところがないのは分かっていましたので、新婚で新築の家を買ったばかりにも関わらず、迷わず、大阪から九州へ修行へ行きました。

当時の経験から残念ながら一都道府県に1件もない可能性もありますよ。
漢方薬局の大半は、漢方と説明しながら、複数のサプリメントの抱き合わせを売っているところばかりでしたので。

最近、2つ目の漢方ジプシーさん(自分で調べて自分で漢方薬を試す)が増えてきたように思います。
正直、この手の漢方ジプシーさん、昔からやっかいですが、今は昔よりも困り果てております。

別に何がなんでもうちで買ってほしいという意味で言うわけではありません。自分だけの判断で漢方薬を飲みたいという人はこれ以上、読まないほうがいいと思います。そう思うならそれも良しです。

多分、この手の人って漢方自体をものすごく誤解しているんだなと思います。

この手の人って、単純に漢方薬って「自然のもので副作用がなく安全で根本的に治るもの」と「漠然」と考えているだと思います。

これは2つのポイントがずれています。
@残念ながら漢方薬は副作用があります。
病院の薬の副作用は、まれに副作用が出る的な感じですが、漢方薬の副作用は実に単純で「体質と合っていないと副作用」です。(病院の薬の副作用も薬理的に見れば、まれに出るものではなく鎮痛剤は痛みを止めて、胃を荒らすという2つの働きが存在するので、実はまれに起こるといったものではない)

ここでももう一つ誤解されていることがあります。
これは、病院や大手漢方薬メーカー、現状の漢方薬局の責任もあると思います。
病名や症状が「体質」ではありません。
サイトや漢方薬のマニュアルに適応症状と書いてあるので、医者まで素人と一緒になって、西洋医学の病名や症状をあてはめて漢方薬を選んでいますが、症状は東洋医学的な体質を診断していく上での1パーツにしかすぎません。血液型診断みたいに症状をあてはめるわけじゃありません。

病名で漢方薬を選ぶ方法に至っては、最早、論外で西洋医学の病理は体質を分析していく1つの情報として手助けにはなりますが、モロ、病名で漢方薬を選ぶ道理はありません。

なぜなら、漢方薬を選ぶ方法論は2千年前の中国ですでに確立されていて、今、病気、病名だとよんでいるものは、150年位前に西洋で発展したもので、歴史も場所も何の共通もなく、他ジャンルといってもいいくらいです。

逆にして見てみれば、2千年前の中国で確立された診断方法で体質を判断し、薬は西洋医学の現代の薬を選ぶようなものです。現代の薬を選ぶのに東洋医学の体質なんて何の関係もないです。
なので、西洋医学の病名は漢方とは何の関係もありません。
こんな歪はことはないでしょ?

漢方は体質と合っていなければ副作用になります。
ということは前提に「体質」の診断が必要です。
そして「体質」は「病名や症状」のことを指しているのではありません。

なので、体質と合わない可能性が高いわけですから、自分で漢方薬を選ぶ場合は、
@何も効果がない。 A効果があった。 B余計に悪くなった。
のどれかになるのを運にまかせるしかありません。

そうなると、詳しい専門家に聞けばいいんじゃないの?となって、うちに相談がありますが、これも自分で飲んでいくなら無意味。

そもそも、うちの相談では、購入前に具体的な漢方薬名は伝えませんが、仮にこれを事前に聞いたって、同じです。
「専門家なら治せる漢方薬を知ってる」と思ってるでしょ?
違います。確かに素人の方よりも知識や経験があるので、治る確率の高い漢方薬を知っていますが、
A漢方と体質が合っているというのは、そもそも、飲んだ後の結果からわかる。
のです。

そして、その「結果」って「あなたが気にしてる症状が消えたかどうか?」ではありません。

漢方薬って、あなたの気になる症状を抑制したり、緩和する目的ではありません。それだったら病院の対症療法と同じですよね。
漢方薬が「自然の物」って言うだけで、根本治療になると思います?
そんな甘くないですよ。

根本的に治るのは表に出てる症状を、ちまちま一時的に消したりするものではなく、体全体のバランスを整えるから根本治療になるのです。
体全体のバランスを整えるわけだから、飲んだ後の結果から検討し、当然、「体全体の状態」が根本治療の方向に向かっているか?を考え、他の漢方薬への変更も検討します。

つまり、漢方医の仕事って、治りそうな確率の高い漢方薬を選ぶのはもちろんですが、それよりも「根本的に治る方向に向かっているか」を常に確認し、他の漢方薬への変更などの調整をかけていくことです。

更にあなたの体質に合わせた、あなたの体にやさしい生活に調整していくことも大切です。
睡眠時間3時間の人が、睡眠薬を飲んで3時間、寝たからって、睡眠不足が解消すると思います?
漢方薬が根本的に治すというのは、病院の薬と違う特殊効果があるわけではなく、病気にならないように生活と体の両面を調整していくからです。

ということなので、1つ1つの症状を消して回っていたら、それは結局、病院の薬とやってることは同じなんですね。
それに僕には不思議なのですが、よく占いみたいな感覚で副作用もあるものを飲むなと感心します。
うちに明らかに漢方薬名だけ知りたいっていう人が相談してくることがありますが、あの感覚も不思議。
そもそも、うちでは購入前に漢方薬名自体をお伝えしませんが、会ったこともない人が「無料で本当のことを教えてもらえる」って自信や保証がどこから来るのかな?と思います。
無料ってことは、こっちは治療に一切、責任もつ必要ないですからね。

ほいほい、無料で教えてくれるとこがあるなら、逆にそこで相談するのやめたほうがいいですよ。
漢方の治療原則から考えておかしいし、無責任すぎます。


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2017年02月08日

瞑眩や漢方薬の副作用。

瞑眩って聞いたことがあるかと思います。
漢方の先生がよく「乱用」しているようび思います。

瞑眩とは、ある漢方薬を飲んで2日以内に不快な症状がドッと出て、その後にスーッと治っていくことを言います。

漢方薬は病名や症状に合わせてマニュアル的に選ぶものではなく、体質に合わせて選ぶものです。
体質はみなさん、違いますので、同じ病名の人でも身長、体重、全体の体の状態なんかを細かくみていくと全然、違う「病気(体質)」だったりするわけです。

なので、以前にアトピーの人に対して劇的に聞いた漢方薬も、次のアトピーの人に効くとは限りません。
なぜなら、病名は体質ではないからです。

漢方薬は体質に合わせるものですが、その体質を漢方薬が合っているというのは、一定期間、飲み終えて、いろいろと良くなっていれば、その時に初めて「その漢方薬は、その人の体質に合っていた」と判断できます。

あくまで飲んだ後の結果論なのです。
いくらアトピーの人を1000人、治しても、次の人は新たに「体質」を考え、一定期間、飲んでもらって
漢方薬と体質が合っているかどうかを答え合わせしていかなっければいけません。

そんなわけで、漢方薬は処方した時に合っているかどうかは、処方した先生も患者さんもわからないわけです。

漢方の先生も患者さんも「治る」と思って飲み始めた漢方薬。 
思いには反して漢方薬を2,3回飲み始めると湿疹がひどくなったり、下痢したり・・・
いろいろな悪い症状が出てくることがあります。

これを瞑眩とよんで「良くなる前の悪い症状」と説明する先生がいらっしゃいますが、実は瞑眩なんてものは滅多に出てきません。

僕は10年の漢方人生の中で2,3人。それも急性病の方のみ。
慢性病に至っては記憶にありません。
漢方のいろいろな名著を残された日本漢方の大家の先生の言葉では「40年の治療経験の中で数例にもみたない」と書いておられました。

そんなすごい先生でも、ほぼ、瞑眩というものは存在しないのです。

なのに、患者さんからは前の漢方の先生から「瞑眩反応」だと言われたという話を良く聞きます。
それはあまりに瞑眩という不渡り手形を乱発しすぎです。

それって、体質と漢方薬が合っていないから、ただ単に副作用なんじゃないの?
と思います。
漢方薬の副作用は「体質と漢方薬が合っていない」場合は全て副作用につながるからです。

瞑眩って説明してしまうと聞こえはいいですが、瞑眩だろうが、副作用だろうが、その時は「漢方薬を飲み始めて悪い症状が出てきた」という状態です。

この時に瞑眩だから「もうちょっと飲んだら良くなるから飲んでみて」と、言うのは簡単ですが、漢方の大家の先生の経験や僕の見解では瞑眩は「ほぼない反応」なのです。
つまり、その時は「体質と漢方薬が合っていないための副作用」と考えるか「調整途中で体が大きく動きはじめた結果の悪い反応」の2つを同時に考えます。

瞑眩の考え方と似ていますが、瞑眩は僕のイメージでは予期せぬ感じで悪い症状がドバーと出てきてスーッと劇的に良くなっていく感じ。

一方、僕が考える「調整途中で体が大きく動いた結果の悪い反応」というものは、バランスの崩れた体質が治っていこうとする時に起こりうる悪く見える症状です。

僕は漢方薬を選ぶ際に体質を分析し、漢方薬の調整がどんな風に進んでいくのかの予測を立てますが、その予測の範囲内で起こる副作用的な「悪い」症状を想定しています。

そして、漢方薬を飲み始めて「先生、なんか悪くなってきているので漢方薬を変えてもらったほうがいいでしょうか?」という相談がよくありますが、その際は、悪くなるかもしれない想定をしているとはいえ、常に「ただ単に体質を漢方薬が合っていないか?」「良くなるための調整か?」の正反対の2つに1つの決断を強いられます。
2つに1つといっても正反対の現象です。

経験上は、どちらもあるのですが、単純には決められないので、詳しくいろいろとお聞きして「良くなるための調整途中」だと判断した場合は、「耐えられない症状でなければ、もう少し続けてほしい」とお願いします。漢方薬を飲み始めて悪くなっているのに、更に僕が決めた一定期間(それほど長くない)を続けてもらうわけです。

そうすると、悪い症状が出ていたのに、何日かすると、その症状もなくなって、だんだんと良い感じになってきます。

患者さんには後から「実は続けてと言われた時は大丈夫なのか?と思いました」と言われることもあります。

再度、言いますが、これは瞑眩ではないように思います。なぜなら、僕は東洋医学理論に基づいて、理論的に分析して、続ければ治るという予測がある上で「続けてください」と決断しているから。
未来からみれば、ただの治る時の変化です。
もちろん、一定期間、続けてもらった後「漢方薬が合っていなかった」なんてこともあります。

最近、ご自身で漢方薬を選ばれる人がいますが、漢方治療にはこういったことも治療の中に含まれます。
飲んでみたけど「悪くなってきた」ことを理由にすぐに「漢方薬が合っていない」と判断しないほうがいいです。
全身の状態の変化を分析して、一定の期間で止めるべきか、また続けるべきかを検討しないと、基本的に、飲み始めて悪い症状が起こり、その薬を止めてしまうと、その薬を2度飲むことはなくなるので、下手すると一生、治せる漢方薬に出会えない可能性があります。
だって、その止めようとしている漢方薬こそが最高に合っている薬かもしれないですから。


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2017年02月02日

漢方薬はマニュアルで選んでも治らない

みんなの家庭の医学というテレビ番組で漢方の事をやっていたらしいですね。
(僕はテレビを見ませんので僕は番組を見ていません)
治療提携している鍼灸の先生から、先生にブログのネタを提供しますよ。と話を聞きました。

なんでも冷えの女性が出てきて、千葉大学の漢方の先生が、いろいろと診察して、その冷えの原因を「ストレス!」と言ったらしいです。

正直、この話を聞いた時、少し悲しかったです。
千葉大学といえば、日本漢方の大先生の母校です。
バリバリの超優秀な日本漢方医がいた大学の漢方の先生の見立てが「ストレス」って、そこらのサプリを売ってる怪しい販売員じゃないんだから、嘘でも、もうちょっと漢方医らしく「証」(東洋医学的な病的体質の要素)を診断して「証」とは何かをズバッ!と説明してほしかったですね。

更におかしな話を聞いたのが、その先生、漢方のガイドラインをつくっている先生とのこと。
???
漢方のガイドライン・・・漢方は個人、個人のその時の「証」を診断して、その証と治療戦略に基づいて漢方薬を選びます。
先生ごとに分析方法や証も治療戦略も変わるので、ガイドラインで漢方なんかできません。
もし、なんらかのガイドラインがないと漢方ができないというのであれば、それは、ただの勉強不足の人です。

厚生省の役所仕事で、ガイドラインやマニュアルをつくって、どの医者も漢方ができるようになる基準を作りたい気持ちはわからないでもないですが、漢方は個人の体質を調整する治療方法なので、ガイドラインを決めること自体、漢方薬を漢方らしく使えなくしているのと同じことです。

このガイドライン、どういう意味合いでのガイドラインか詳しくは知りませんが、おそらく、西洋医学の病名や症状をあてはめて、マニュアル的に漢方薬を選んでいくような今の病院がやってるファンタジーな方法を突き詰めていく感じなんじゃないかと勝手に推測します。

例えば、漢方では、治療の考え方の違いで中医学、古方、日本漢方と大きく3種類の方法があります。
この方法論は、どれが良いとかどれが優れているというような優劣などは、誰も決める事ができません。
どれも体質の診断の理屈や診断方法、漢方薬の選び方などが違い「それぞれの治療の考えがある」といった感じ。

この方法論。漢方では派閥と言いますが、この派閥のどれかを基準にするというのなら、まだわからなくもないです。
例えば「病院は中医学を漢方の基準医療の方法とする」などです。
ただ、中医学をガイドラインにしたところで、自分の考え方で、体質を分析し、漢方薬を選び、治療戦略を策定するというのは、変わりません。

やっぱり、西洋医学の病名や症状からあてはめて、漢方薬を選ぶという本来の漢方には一切ないファンタジー理論をガイドラインにするのは東洋医学的に異常なので、そんなガイドラインをつくったところで、診察する先生自身が一人一人、治療方針をつくらないといけないことに変わりないわけです。

西洋医学は、平均の医学で、個人の体質などは考えません。
小さな子供も、体格の良いアスリートも病弱で年老いているおばあちゃんも「頭痛」を治すのは、みんな同じ鎮痛剤を使います。
個人差を一切、考えないで、「頭痛」という症状だけに対して、一時的に治る薬を処方します。
時には効かないタイプもいますが、個人差を考えず「人間」だったら「効くはず」という前提で話がすすんでいきますので、効かなかった人は「なぜ効かなかったか?」の理由はわかりません。
「おかしいな・・・効くはずなんだけど・・・」で終わり。

漢方は西洋医学とは全くの逆で、一人一人、体質が違うと考えます。
顔や体つきと同じです。全く同じ人なんていませんよね。
小さな子供、体格の良いアスリート、病弱で年老いたおばあちゃんの「頭痛」を治すのは、全部、違う漢方薬になる可能性が高いです。

頭痛だったら呉茱萸湯とか、五苓散というのは、呉茱萸や五苓散が直接、痛みをとる働きなら、効くのですが、呉茱萸や五苓散もそういった効果ではないし、漢方は直接的に症状をとるために飲むものではないからです。

漢方は、頭痛そのものを直接的に治すものではありません。
漢方において「症状」とは体の健康を保つ要素のバランスが崩れた結果、出てくる警告音のようなものだとみます。
症状はあくまで警告音なので、警告音を直接切って、音をなくしても(症状をなくす)根本的な問題は何も解決しないのです。

体の中のいろいろな要素のバランスが崩れて症状が出ているので、全身の状態をみて、なぜ、頭痛という症状が出てきたのかを分析します。
それは、気の滞りと上焦部位(肩から上の部位)の水の滞り、それに寒証(冷え)という病的な体質(証)から出てきた症状かもしれません。
証を分析をする際は、全身の症状や生活状態などを調べていきます。
例え、不快な症状が「頭痛」だけであっても、食欲、胃腸の状態、睡眠に関すること、オシッコや便など、全身の状態をかならず調べる必要があります。

この場合、頭痛は、気滞の証、上焦の水毒の証、寒証という3つの証の組み合わせによって、現れていると考え、これらの3つの証を全部調整できる漢方薬を選びます。
ちなみに、これは僕がやってる日本漢方の分析です。

頭痛に効きそうな漢方薬を順に試していくのではありません。
漢方の初心者の頃は、どうしてもレベルが低いので、病名や症状にあてはめるところから、始めますが、あくまで初心者の頃の方法なので、そんな方法でやってていいのは、せいぜい6ヶ月位じゃないでしょうか。どんなものでもそうですが、いつまでも初心者レベルでやってちゃダメですから。

そして、肝心なのはここから。
本格的な漢方のマニュアルでも頭痛によく使われる漢方薬というものはあります。
ツムラのマニュアルを見ても7つ以上の候補があります。

今のガイドラインがどんなものか知りませんが、普段は、この候補から、いくらか書いてある頭痛以外の症状があてはまるかどうかを探していくのでしょうが、ここに書いてある症状は、あくまで例です。

その証拠に他の漢方薬の本を何冊も見比べてみてください。
漢方薬に適応症と書いてある症状は、本によって微妙に違うものが書いてあるはずです。
そうなったら、どの本をマニュアルにしますか?
ひょっとしたら、この「病名・症状=漢方薬」というマニュアルを標準化して、ガイドラインにするのでしょうか?

そもそも、現実には適応症状の全部の症状が一致することなんて、ありません。
「この症状はあるけど、この症状はないな・・・」
悲しいかな、詳しく見ていけば、見ていくほど一致しません。

そうしたら、どうするか?
「多分、大体合ってるから、これでいいか!」って急にテキトーになります。
でも、それっておかしいですよね。
症状を合わせるのであれば、全一致じゃないと「どれでもいい」になってしまいます。
これが、実は、漢方の勉強を始めて、本格的に勉強しようとした時に出会う大きな壁です。

最初は病名や代表的な症状だけをマニュアル的にあてはめて、処方しているのですが、その方法は、あくまで初心者用の方法で、当然、何ヶ月か経ったら、そのド素人の方法から抜け出さなきゃいけません。

そして、その次に、漢方薬の適応症状も見て、この適応症状が、あてはまるものを選べば、効く可能性が高いんじゃないかと思いはじめるのですが、皮肉な話、勉強すればするほど、その漢方薬に合う適応症状が増えて「あてはまる症状だったり、あてはまらない症状だったりが、ごちゃごちゃになって、どれがどれだかわかんない→どれでもいいや」状態になり、そのまま、レベルの低い占いのような病名・症状漢方を続けるか、漢方をやめるかという岐路に立たされた人は大勢います。

どんなガイドラインをつくっているのか知りませんが、ガイドラインをつくるのであれば、処方マニュアルではなく、中医学、古方、日本漢方の派閥をいずれかに設定し、どの診断基準を使うのか?で設定すればいいのではないかと思います。

ちなみに「漢方は気・血・水で診る!」みたいな、これまたファンタジーな話が一般的ですが、例えば日本漢方なら「気・血・水」「八綱弁証」「五臓六腑」「五行」「六経」「病因(外因・内因)」「八法」「治法」などの分析ツールを使って証(体質)を分析します。

「気・血・水」は体質分析ツールの1つにすぎませんので、もし体質分析を「気・血・水」だけでやってるなら、そういう先生は大丈夫かな?という感じです。


posted by 華陀 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

良い漢方の先生を選ぶのがカオスすぎるワケ

「同じ病気や症状を伝えているのに、次の漢方のお店では前に処方してもらった漢方薬とは違うものが処方されました。なぜ一緒じゃないのですか?」

これは、うちによくある質問です。

答えは簡単です。
漢方薬は西洋医学と違うから!

すみません。これじゃあ、答えになっていませんね。
ちゃんと説明すると西洋医学には、治療のガイドラインというものがあります。
簡単に言えばマニュアルです。

西洋医学では、感じている症状が同じであれば、大体、どこの病院にいっても同じような薬が処方されます。

アトピーの人がそうですよね。
アトピーの人の薬って?
医者じゃなくても即座に「ステロイド!」って答えられますね。
むしろ、最近の皮膚科は「これしか治療方法知らないんじゃないか?」と疑うほど、ステロイドです。
たまに抗アレルギー剤、抗菌剤。

「えっでも、行く病院によって、いろいろな名前の薬を処方されますよ」

それは製薬メーカーさんの違いで名前が違うか作用の強弱位、それに抗菌の作用が加わる位。
基本的に「ステロイドで無理やり炎症抑える」という治療の考え方は1パターンです。
いろいろなな名前の薬がありますが、やってることは、大して変わらないということです。

西洋医学の治療のガイドラインには、
「この病気にはこんな薬を使います」「その時に最初に処方するのはこの薬。2番目に処方する場合は、この薬」というマニュアルみたいなものがあります。

病気に対する考え方も、「検査がこうだったら、この病気」と、これも流れ作業のように決まっています。
常にすでにうまくいったことが証明されたものをマニュアル的になぞって治療するようになっています。

何年か前に指の怪我で7つの別々の病院で治療を受けましたが、どこもやることは判を押したように同じでした。

@レントゲンを撮る。
Aレントゲンを撮りながら「骨折じゃないけど、捻挫かな?」と話す。
Bなんとなく鎮痛剤を処方する。

どの病院でも痛みは耐えられるし、鎮痛剤は1mmも根本治療に役立たないと思っているので、全部の病院で「鎮痛剤はいりません」と話しますが、そこは華麗にスルーして、治療した気になってる感じでした。
このケースでも治療?パターンは「鎮痛剤で一時的に痛みを止める」これだけですね。

7つの病院とも全部一緒。
この実体験から僕は、よほどの専門の病院でない限りは、病院はチェーン店の餃子の王将みたいなものだと思いました。

たまに患者さんから「どこか良い病院ないですか?」と聞かれますが、僕からしたら、堺市内の王将も大阪市内の王将もほぼ、メニューは同じ。
ほんのちょびっと、地域性のメニューの違いがあるくらい。

なので、こっちの王将(病院)だろうが、あっちの王将(病院)だろうが、どっちに行っても同じでしょ!と思うわけです。どうせ、処方する薬は同じです。

対して、漢方は西洋医学とは全く異なるものです。
漢方には西洋医学とは全く異なる点が2つあります。

@漢方は病気を診断するのではなく体質を診断する。
病院では、アトピーの人は、3歳の子のアトピーだろうが、40歳の大人のアトピーだろうが、アトピーはアトピーとしてひとくくり。どちらも治療方法はバカの1つおぼえではなく・・・得意のステロイド!

東洋医学には基本、病名診断がありません。
病名診断がないというか、病名に対して漢方薬を選んでいく考え自体がありません。

病院で病名や症状だけで漢方薬を合わせている先生がいますが、東洋医学には、そんな方法は一切書いていません。
そもそも、2千年前から中国で独自の診断方法や治療方法を持っていた漢方と200年位前からヨーロッパ周辺で発展した西洋医学との間に何の接点もないわけで、西洋医学の病名(病院で診断された病名)で漢方薬を合わせるなんてルールが存在するわけありません。

A漢方は治療のガイドラインがない。
「検査でここが異常だったら○○病」「アトピーにはステロイド」
漢方には決まったガイドラインはありません。
それどころか、治療の考え方の違いで「古法派」「日本漢方派」「中医学派」などにわかれます。

ガイドラインどころじゃないですね。
派閥が変わると体質の診断方法も使用する漢方薬の種類なども微妙に変わってきますので。
ちなみに僕は日本漢方派で、世間一般の先生方は中医学派が漢方の全てだと勘違いし、派閥の違いで診断方法や使用する漢方薬が変わることも知らない人が多いです。

漢方の診断は、血液検査などの客観的な化学的検査はありません。
患者さんの体質は先生自身がその場で考え出します。

一般の人で、自分のいろいろな症状を順に占いみたいに当てはめて、当てはまる項目が多いものが、自分に合った漢方薬だと思っている人がいますが、漢方は症状を当てはめるのではなく、ちゃんと症状から東洋医学的体質を診断します。

その診断に基づいて、最適な漢方薬を選びます。

なので、病院で診断された病名や自分の症状を同じように伝えても、漢方の先生によって体質の診断も、選ぶ漢方薬も変わってしまうわけです。

その漢方の先生の派閥、診断基準、使用する漢方薬に対する捉え方。
いろいろな条件でそれぞれの治療方針が考えだされます。
いわば、その人だけにコンサルティングするような感じです。

では、どの先生を選べばいいのか?
それは、徹底的に東洋医学的体質のことや選んだ漢方薬だと、その体質がどう調整されて、良くなっていくのかを聞くことです。
まともな漢方の先生は体質を判断し、それに最適な漢方薬を選んでいるので、スッと淀みなく説明できるはずです。

説明が五行論を持ち出してきて煙に巻こうとしたり、私が選んだのだから飲みなさいと説明がなかったり、なんか納得いかず、通ってないな〜と感覚的に感じた先生はやめたほうがいいです。

また、それ以前に病名にあてはめる、症状があてはまるからなどで漢方薬を選んでいる先生は、もう言うまでもなく・・・論外です。東洋医学としては、あまりにレベルが低すぎるので先生も患者さんも治ったらラッキー位に思っておいたほうがいいかもしれません。


posted by 華陀 at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする