ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

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漢方相談室

2016年08月13日

まごころ漢方薬店のお盆休みのお知らせ

まごころ漢方薬店からのお知らせです。

まごころ漢方薬店のお盆休みは【8/23(火)】のみです。
本日、【8/13(土)】、【8/16(火)〜20(土)】は通常通り営業しております。


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2016年08月10日

漢方薬を効きやすくする考え方!?

世間では、なんとなく西洋医学と東洋医学が分けられていて、漢方は「ゆっくりと効いてくる」とか「自然の食べ物に近い生薬なので体にやさしい」とか「根本的に病気を治してくれる」などのイメージがあると思います。

こういったイメージはありますが、例えば「なぜ、ゆっくりと効くのか?」「実際に体に優しいのか?」「本当に根本的に病気が治るのか?」と具体的に質問されると、おそらく、漢方薬を飲みたいと思っている患者さんだけでなく、大半の漢方薬を処方している医者や薬剤師も説明できないのが漢方業界の現実です。

つまり、漢方って実は「どんな医学なのか?どんな治療なのか?」具体的には、ほとんどの人が知らないけど「なんとなく困ったら漢方薬で治してみたい」とイメージする曖昧で不思議な医学になっちゃっています。

しかし、漢方は曖昧で不思議な医学ではありません。

ちなみに皆さんがイメージとして持っている「漢方薬はゆっくりじっくり効いてくる」は嘘っぱちです。
「漢方薬で病気を根本的に治る」というイメージも厳密には間違っています。
漢方薬という薬のみで根本的に病気は治りません。

西洋医学と東洋医学は、医学という名前はついていますが、似て非なるものです。
スポーツでいったら医学にあたる言葉は球技みたいなもので、サッカーと野球はボールを使う球技ですが、ルールや使用するものが全く違います。

漢方も西洋医学とは全く違うルールの医学です。
最も大きな違いは、病院の薬は「人工化学物で体に悪い」漢方薬は「自然で体にやさしい」そんなことではないのです。

本質的な大きな違いは人間の体を治していこうとする根元の考えが違います。

西洋医学は、外から薬(人工化合物)を取り入れて、本来の体にない。もしくは不足していた働きを強制的に起こし、症状をなくします。
いわば、化学の力で体を騙したり誤魔化したりするのです。

頭痛薬なら痛みを発する物質を薬の成分によって遮断して、その人の体本来のシステムとは別の働きで無理やり痛みを止めます。

薬を飲んでいるいる間は効いて、しばらくして薬の効果がなくなったら症状がぶり返す姑息療法とよばれるゆえんですね。

漢方の場合は、外部から強制的に力を変えてやろうとするわけではありません。
体内のもともとある働きが、何らかの影響でゆがんでしまっていると考え、元に戻すための治療を行います。なので、漢方では人間の体は元のニュートラルな状態に戻せば、あとは結果的に勝手に良くなっている。と考えます。

無理やり外部から手を加えようとする西洋医学と元の形に戻そうとする漢方。
全然、考え方が違います。

どちらも「薬」を使いますが、薬の使い方が根元から全く違うのです。
僕がこのブログで医者が西洋医学の病名を元に漢方薬を処方している「病名漢方」は、漢方じゃない!と言ってるのはこういう理由です。
そこには「漢方の治療理念」がありません。

治療の方向性は精神的な部分にも大きな違いがあり、西洋医学は自分自身がある種、参加しない医学です。
外部から見てもらって、外部からの強制的な働きで治していきます。
方向性としては病院や医者に頼る感じですね。
だから、医者は上から目線でやらないといけない部分があるのかもしれません。
見方を変えれば、押し付ける医療でもあるわけですから。
なので、傾向的に誰かになんとかしてもらいたいと思う人間と親和性が高い治療です。

漢方の場合は、違います。
治療の目的は、元の状態に戻すことなので、漢方医と一緒に体のどの部分が元と違うのかを探していかなければいけません。
病気の原因を探すというよりは、何のバランスが崩れているのか?

1つの原因を探すわけじゃないので、症状を調べる場合は、全身の状態、その他にも生活環境、食事や睡眠、ストレスなど、あらゆる場面でのアンバランスを探っていく必要があり、また治療の場合も「まかせていたらいいや」では治りません。

自分自身のアンバランスを見つけたら、体内の調整は漢方薬が受け持ってくれますが、その他は自分で調整していかないといけないのです、

ただし、その方法は、体質を分析すれば、おのずと自分がどうすれば良いのかが見えてきますので、あとはその調整を頑張れば、その時に初めて根本的に治ります。

漢方での根本的に治る。とは漢方薬のみで根本的に治るのではなく、漢方薬を選び出す時点で体質を分析しますので、その体質を元の良い状態に戻す養生も合わせれば根本的に治るということなのです。

漢方はこういった考え方なので、先生側も「治してあげる」のではなく、「一緒に治そう」といった感じですね。
僕と患者さんでどうやったら治るかを考えていく治療です。
なので、自分自身で変えていきたい!自分も参加したい!という方にはぴったりの医学です。

処方する先生側としては「僕が専門家だから治してやる。だまって治療を受けなさい」的な上から目線の場合は、漢方薬を扱うのに向いてないように思います。
漢方薬も漢方としての治療の力を発揮しないでしょう。

「漢方薬だけに頼る」治療は急性病ならOKですが、慢性病は根本的に治すことはできないと思います。
「何かに頼る」だけで治したいなら、漢方でなく病院の薬でなんとかしたほうがいいです。漢方治療との相性が悪すぎます。

こんな感じで、西洋医学と漢方は、使う薬の違いではなく、「体を治す考え」が違うのです。

あなたはどっちの治療と相性が良さそうですか?


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2016年08月03日

アトピーは脱ステもステロイドを使うのも間違い

アトピーでも冬に悪くなる乾燥型の人がいたり、夏に悪化する人がいたり、はたまた、年中、ずっと悪い人がいたり・・・。

症状が強くなる時期だけでなく、湿疹の形も質も、人それぞれだったりします。
まだ、僕地震、治療に慣れていない初学の頃は、肘裏や膝裏、首辺りに湿疹ができるのがアトピーなんて、幼稚くさいことを考えていたこともありましたが、何年も何人もアトピーの人を治療していて、わかったことは、体内の原因で湿疹が出ている人、アトピー系湿疹に菌系の湿疹が混ざっている人、蕁麻疹的な湿疹が混ざっている人、薬剤性の特異な、ゆがんだ新種の湿疹みたいになっている人、乾癬になっている人、それらが、複数混ざっている人など、いろいろなタイプがあることがわかってきました。

アトピー自体が「奇妙な」とか「特定されていない」などの意味なんだから、いろいろな皮膚病の総称だといってもいいかもしれません。

病院ではあたかも、アトピーという特定の湿疹があるかのような診断をするから、ややこしいんですよね。
最初から「あなたはよくわかんない皮膚病ですね」と診断?していれば、ややこしくないのですが。
ただ、これ、医者が正直に表現したら「だったら診察代とらないでくださいね」って言われますね。

話が飛びますが、病院に行って、医者が診察した時に「よくわからない」っていう場面が多いのですが、なんで、その後の支払いで診察代が含まれているのか不思議です。
はっきり「わからない」って言ってんだから「診察代」はとれないような気がするのですが・・・
あれ、場所代?

まー、そんな感じで、僕も初学の頃は、さすがにアトピーに消風散、十味敗毒湯みたいな幼稚なマニュアル処方はしてませんでしたが、それでも「アトピーという体質に対して、どんな漢方薬が良いのだろう?」と今考えたら、よくわからない病気を目標にして体質を考えていました。

それから、もうすぐ10年になろうとし、いろいろなアトピーの方の治療をしている間に、アトピーがある体質を見るのではなく、冒頭にも書いたような多様なアレルギー反応の集合体としての体質を考えなくてはいけないという結論に至りました。

うちでは、アトピーが治りやすい人と治りにくい人の差が明確に現れていて、その違いも最近、はっきりとわかりました。

これも多様なアレルギー反応の集合体を発見するに至ったきっかけなのですが、女性は比較的に早く治るが、男性は結構、苦労するという治療経験です。

女性は、早い、遅いはありますが、確実に1歩、1歩、治癒改善していく感じです。
男性の場合は、良くなって1歩進んだかと思うと、次には斜め後ろに1歩下がるという感じ。

この治療の経過を最初は、ただ単に自分の腕が悪いと思っていましたが、女性側で治った人は、30年来のアトピーが完治している人だったりするのに男性側の場合は、それよりも、もっとキャリアの少ない10年位のアトピーの男性の方が苦労する。という事態になってきました。
なので、ここは治療研究として、うちで完治した人にインタビューしてみようと思い、治った後で今は治療していない人の何人かにインタビューしました。

そうすると、1つのおもしろい事実が浮かび上がってきました。
どんなにひどい状態でもうちの治療でアトピーが完治した人は、ステロイドの使用期間が短く、かなり昔に一切、やめていたのに対し、男性はほぼ、100%ステロイド使用は今も現役で、それも、使い方も結構ハデな使い方です。

ステロイドの薬理も副腎の働きも西洋医学の生理、薬理で理解していますが、なぜ、ステロイドを使っていると治りが遅いのかよくわかりません。

ただ、ここから更に突っ込んで考えていくと、ストロイドを使用していない人とステロイドを使用している人の漢方薬に体質差が見えてきました。

漢方治療って、体質のいろいろな東洋医学的要素が湿疹にどう関係しているのかを分析し、それを調整する漢方薬を選びます。

熱の巡りの悪さからきている湿疹なのか?
水の巡りの悪さからきている湿疹なのか?
肝の臓の機能が関係している湿疹なのか?
それらが全部絡んでいるのか?など。

「かゆみを止めるとか、湿疹の炎症を抑える」みたいな、そんなストレートで単細胞的なわかりやすい治療ではありません。
それだったら楽なんですけどね〜

その人の体質を推測し、その体質が調整されるであろう漢方薬を選び、飲まれる前に治療方針として「たぶん、こんな感じ体質が変わっていくはず」という推測を元に漢方薬を選ぶわけですが、女性というかステロイドを使用していない人の場合は、割合、推測通りの体内変化を辿るのですが、過去も今も絶賛ステロイド使用中の人の場合、予期せぬ体内変化を辿ったりします。

それで、治療が1歩、1歩進まなくなっちゃったりするんですよね。

手放しにステロイドが悪い!とは言いませんが、あれ、たぶん、長期間、強いものを使っていると体の働きを何か違うものに変えていってると思います。

そんな体内を魔改造してるであろうステロイドですが、魔改造するからといって、ピタッと止めても、これはこれで難儀です。

脱ステロイドで治すとかいう病院も増えてきていますが、うちに来られるアトピーの患者さんはキャリアが長いので、そのキャリアの中で脱ステロイドで治った(?)こともあるみたいですが、とりあえず地獄だし、結局、再発するみたいです。

ということなので、実際に悩んでいる人の現実をお聞きしていると、ステロイドを塗り続けたら、漢方薬がまともに効かない体になるし、脱ステは地獄で再発するしで、病院のステロイドは結局は、その場しのぎでしかないし、完治させたいなら、その場しのぎ位にしておいたほうが無難だと思います。

どうせ、最近の皮膚科ってストロングかベリーストロングのステロイドをただ、塗らせるだけだし、ステロイドの副作用的な2次的な湿疹になっている人もいるので、最早、皮膚科は医者なしのステロイドの自動販売機でいいんじゃないかと結構、本気で思ってます。
ちなみに、これはヘビーなアトピー患者さんも同じ意見でした。

うちでの治療は折衷案です。
いきなり何の代替えも補助もなく根性で脱ステするのは、無謀というか、よろしくない行為なので、漢方薬でかゆみの元を断ちながら、調子をみて、ステロイドのレベルを順に落として、なるべく早く、ステロイドをやめて漢方薬が素直に効く体にしていくといった感じですね。


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2016年07月21日

失敗しない良い漢方薬局を選ぶチェックポイント

うちは、店頭でもネットでも相談をさせてもらっていますが、最近、ネット相談で、「何日か前に、とある漢方薬局(もしくは東洋医学内科)で漢方薬を購入したのですが・・・でも私の体質って、どんなものでしょうか?」的な感じでのネット相談が増えています。

漢方は、処方する先生ごとに治療方針や選ぶ漢方薬が変わるものなので、別にさっきどこかで漢方薬を買ったばかりで、そこからうちに相談に来られても全然、かまわないのですが、どこかの漢方薬局、病院で漢方薬を処方したもらったばかりで、うちのネット相談を希望するということは、つまりは「処方してもらったものの、本当に大丈夫なのかな?」と思っている部分があるのではないかと勝手に推察します。

そこで、漢方薬を購入する前、病院で処方される前に「実は漢方をよくわかっていない先生」にひっかからないように僕が「漢方ってこんなだよ」というものを自分勝手に説明したいと思います。

ちなみに僕は、今の仕事の前は病気の相談を受けつける相談薬局さんを相手に営業をしていまして、山梨と沖縄以外の都道府県に出張もしていましたので、全国の薬局さんの内情をそれこそ、店によれば、そこの家族構成レベルまで知っていました。
要は裏のことを知ってるということです。

父親も相談薬局をやっていまして、そういった病気の相談を受け付ける専門薬局の方向けの勉強会合などで講師をしていましたので、相談の受け方や売り方なんかの裏も知ってます。

何が言いたいかというと、他のお店のことを勝手な想像で言ってるのではないということですね。

まず、近くで探す必要はないです。
というか、近くの漢方薬局が本格的とは限らないです。

うちが全国向けにネット相談をしていますので「自分とこに来て欲しいからじゃないの〜」と思われるかもしれませんが、以前の仕事で全国400店以上の薬局を知っていますが、漢方治療レベルで漢方の医学理論を理解している人は、全相談薬局の数パーセントしかいませんでした。

僕が大阪からわざわざ福岡まで漢方修行に行ったのはそのためです。

友達の鍼灸の先生も以前に漢方薬局さん向けの営業をされていたことがありますが、その先生も何百件と営業周りされていましたが、漢方を東洋医学の治療レベルで理解している先生はゼロだったそうです。

残念ながら9割以上の店が、五行論などの治療には直接役に立たない(僕はそう考えてる)東洋医学イメージ的なものを不可思議にうまく説明できる程度で、実際は西洋医学の病名や症状に当てはめてマニュアル的に処方するだけです。

病院は直接、裏を知りませんが、うちに来られる患者さんが病院で漢方を処方された経緯や説明を聞いていると漢方薬局よりも、はるかにひどいです。
病名と症状にあてはめるマニュアルをおぼえているだけで、良くても、それにプラス、漢方治療にとっては何の関係もない病院における西洋医学的な漢方治療の臨床を人よりも知ってるくらい。
病院なんかは、まともに東洋医学レベルで考えられる人なんて1%もいないんじゃないのか?という印象です。

医学なので、机でお勉強して、ものおぼえのいい人が良い先生みたいに思いがちですが、漢方の場合は、感覚やセンスの方が重要だと思いますので、すぐれた音楽家や絵を書く人を探すような感じです。

そんな人、大都会ならまだしも、自分で歩ける範囲なんかにそう都合良くいません。

なので、通って治療するのがベストですが、自分の近くにいるとは考えないほうがいいです。

次にお店の見た目。
古臭い、瓶詰めの高麗人参とか蛇がおいてあると本格的に見えますが、治療の腕とは何の関係もないです。
厳密には60歳以上の先生の店だったら、当時はそんな作りが当たり前でしたが、先生が60歳以下で新しい店なのに、いかにも漢方っぽい店にしているところは、大概、腕がない人が多かったです。

外観がどうであれ、相談のためのプライベートスペースをとっていないところもアウトだと思います。
サプリメントが山積みになってる横に、ついでのように椅子と机がおいてあるようなところですね。
やはり、オープンスペースの片隅で相談をしているところは、看板に専門って書いてても本格的ではない店が多かったです。

本格的なところは、他の患者さんが一切見えない基本1:1的スペースをとれているところですね。

つぎに問診。
これだけで、そこの漢方が本物か偽物かがわかります。
漢方は東洋医学的な体質を分析して、その体質(証)に合わせて漢方薬を選びます。
病名や症状をチョコチョコと聞いて選びません。

ちなみにうちの問診は、全身150項目をお聞きします。

問診の項目が多ければいいというものではないですが、うちは、何年も検証して、それをシステム化して、お聞きしている項目に無駄がないようにしてきた結果です。
これだけ、絞ってきても結構な項目です。

漢方は病気や症状にマニュアル的に合わせるわけじゃないので、例えお聞きする項目が少なくても東洋医学的体質を判断するための問診は必要です。
そういう意味では、この時点でほとんどの病院はアウトかなと思います。

問診からは体質(証)がわかります。
証から治療方針が考えられます。

つまり、漢方薬を選ぶ前に証と治療方針があるはずです。
なので、この2つを聞くようにしてください。
「私の体質(証)はどんな証ですか?」「今後はどういう治療方針ですか?」

治療方針を考えていない先生は「今後はどういう治療方針ですか?」って聞かれても「いや、マニュアル(本)に、これがいいって書いてあるから」というのが本音なので、今後どうなるか?なんて推測はたっていません。
これも一発で偽物かどうかわかると思います。

まとめると、

@いい腕の漢方薬局や病院が自分の家の近くにあるとは限らない。
まず、遠方にいかないといけないかもと考えたほうが良い出会いがある。と思う。

A店の見た目は治療の腕と何の関係もない。ついでに病院の肩書き(漢方的な肩書き含む)も漢方治療の腕とは何の関係もない。

B問診は絶対に必要。東洋医学的な問診をとらないのは論外。
問診が重要なので、コミュ障っぽい先生もアウト!「いや、そうじゃないんだけどな」と思うのであれば、治療は運だめしになります。

C体質(証)と治療方針は絶対に説明できます。

この4つのポイントを購入する前に確認してみてください。
そして、最初に「相談だけでもいいですか?」と言ってください。
大体、この時点でダメな先生はチラッと嫌な顔をします。

ネット時代ですから、ネットできない人はしょうがいないですが、ネットができるなら、すぐに購入しないで、うちみたいなところを2,3件、相談してみてください。
そこから考えてもいいと思います。

ご参考になればと思います。


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2016年07月13日

冷やすと温める漢方薬のいろいろな使い分け

今時は、かなりレベルの低い漢方の考え方だと思いますが、それでも、未だに「温めれば病気は治る」「女性は冷えているので温めないといけない」などが漢方の考えであるかのように主張しているものがあります。

でも、今の時期なんかは、皆さん、いかがですか?
冬は寒くて仕方がなかった人も今は、それほど、冷えで悩んでないんじゃないでしょうか?

漢方治療では冷えと温めるは、実は複雑な使い分けがあります。

確かに特に女性は、冷えを感じることが多いですが漢方では「冷え」というのは、医者などが「冷えますか?」と聞いた時に「冷えます」と答えたら、イコール「体が冷えている」というような、そんな単純な考え方はしません。

東洋医学は、やや摩訶不思議なところがあるかのような説明をする人がいますが、あれは、おそらく東洋医学を理論的に理解できない人が、ごく少ない、わかった部分だけで漢方を説明しようとするので、その人のよくわからない部分が怪しげな感じになってしまっているのだと思います。

確かに漢方は科学的ではないですが、かといって、理屈のない、いい加減なものではなく、非常に理論的な医学です。

ちょっと例えが違うかもしれませんが、西洋医学が物質的な科学だとすれば、漢方は天気や感情などの自然科学みたいな感じです。

それは、さておき「冷えているから温めればよい」のような本当にいい加減なざっくりしすぎている考えの先生がいますが、漢方では冷えにも何種類かの体質があると考えます。

一般的によくある考え方である「冷えていたら温めればよい」という体質は、陰証の虚寒証とよばれる体質で、華奢で体力がなく、手足が冷え、体感的にも寒がりで、内も冷えやすいので、冷たいものなどを飲むと、すぐに下痢をしたりします。

こういった方は、冬の方がより冷えますが、夏も冷えやすく、エアコンなどで、すぐに冷えます。
冬などは眠る時に体が冷たくで寝つけないこともあります。

こういった方は、一般的なイメージ通りに体全体を温める力が強い漢方薬を使用します。
体全体を温めるといっても、なんとなくボワーンと体全体を温めますよ〜みたいな詐欺っぽいモヤモヤしたものではなく、体全体が冷えていても、熱とよばれる強さの働きと体力と気を補って、3つの働きで強く温めたり、血や気の通り道を押し開き、その巡りを活性化することによって、体のすみずみまで血と気を行きわたらせて温めたりと、強く温める場合も、その人の体質によって、微妙に治療の方法が分かれてきます。

実は、このような一般的に「冷えている」と思われているタイプは少なく、女性で多い冷えは、上熱下寒とよばれる部分的冷えや血虚系の冷えです。

上熱下寒とは体の上半身は暑かったりするけど、膝からしたなどは、すごく冷えるといった感じの体質です。

こういった方は、手は冷えません。
なので、漢方治療で問診をとる時に「冷えますか?」とざっくり聞くのではなく「手は冷えますか?」「足は冷えますか?」と別々に聞くことは重要です。

こういった証の方は、上半身の気と熱は降ろして、下半身に熱を促すようなイメージの治療になり、そういった役割の漢方薬を使用します。

血虚系の冷えというのは体で使用する血と体で消費する血のバランスが取れずに血が不足している方が血の不足から冷えを起こしている状態を指します。

漢方では、血は肉体的な活動だけでなく、思考など、体のあらゆる活動で使用すると考えられています。

ですから、西洋医学にあるような、成人の人なら「これくらいの血液量が入りますよ」というような液体の容積と平均値を比べるだけのものではありません。
西洋医学の検査で見ているのは、平均値と比べて、あるか、ないかだけですね。

漢方の場合は、悩んだり、激しく疲れたりすると血を消耗し、なくなった分を製造できなければ、不足するので、その状態を血虚とよびます。

熱を巡らせる血が不足している状態なので、冷えになってくるのですね。
この場合は、一般的にあるような温めることが治療のメインではありませんね、
血を増やすことがメインになります。
血を増やし、それから温めることによって、血の活動を活発にして、冷えを取り除きます。

その他にも、「気」の乱れ、現代の医学でいえば、ストレスなどで自律神経の調整がうまくいかなくて、一定の条件で手足だけが異常に冷えるなどの冷えがあり、この場合は、気の調整をすることによって冷えを取り除きます。
温めるわけではありませんね。

あと、体に余分な水がたまっていて、それが濡れた衣服のように体を冷やすという体質など、いろいろな体質があるので、漢方ではそれらのバランスをとるようにして温めます。

漢方で「温める」というのは、暖房にように、ただ単に「温める」というわけではないのです。

その人の体質に合わせて結果的に温まるようにもっていくということですね。

漢方は「陰陽」の法則が大原則になっています。
なので、どんな体質の人にでも良い薬というものはありません。
温める力を強い熱の漢方薬は、熱証とよばれる熱の調整がうまくいなかにタイプには毒になります。
なぜなら、そんな人を温めると熱が体の中にこもって悪さをするからです。
ちなみに僕はこの熱がこもりやすいタイプです。

体質に合わせる漢方薬というのは、こういうことですね。
誰でも温めれば、治るというものではないし、温め方にもいろいろとあるということですね。

特にこの時期は要注意です。
冬に冷えで悩んでいた人だって、今は暑くてしょうがいないのです。
でも、詳しく聞いていくと「足先は冷える」「お腹は冷える」「手はほてる」「首から上は暑くて汗ダラダラ」のように冷えと熱が混在しています。

そんな時は、足先が冷えているからといって、ただ単に温める漢方薬を使うべきじゃないですね。

温めるとか冷やすとか、そんな単純なものではなく、どう冷えと熱のコントロールをするか。
それが漢方治療です。


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2016年07月04日

東京漢方相談会のお知らせ

まごころ漢方の東京相談会のお知らせです。(お店の宣伝です)

まごころ漢方では、定期的に関東方面の方向けに東京で漢方相談会を行っています。
今回で7回目です。

漢方薬の事だけでなく現在の病院の治療のことや処方されている薬などの疑問。
飲まれているサプリメントのことなど、
身体や薬のことで気になることは、なんでもご相談ください。
どんな相談であっても相談は無料です。
小さなお子様の相談も受け付けています。
漢方薬は1歳から飲めます。
事前の完全予約制です。

僕自身、元々、話好きなので、お気軽にお申し込みいただけたらと思います。

相談場所は浜松町です。

(日時)
・07/09(土) 
10:30〜19:00(12:00〜13:00除く)
※19:00〜20:00が最終枠です。

・07/10(日) 
10:00〜19:00(12:00〜13:00除く)
※19:00〜20:00が最終枠です。

・07/11(月) 
15:00〜17:00
※16:00〜17:00が最終枠です。

・相談時間は50分です。

漢方相談会の予約は、こちらからご連絡ください。
若干名、予約に空きがあります。

(予約)
http://www.magocoro-kanpou.com/contact/index.html

ネットでのご相談はコチラから。
(ネット漢方相談)
http://www.magocoro-kanpou.com/counsel/index.html

ぜひ、ご参加をお待ちしております。
※予約は一杯になり次第締め切ります。連絡を頂いた際には、
すでに予約がとれない状況もありますがご了承ください。


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2016年06月29日

漢方薬と病院の薬は全く違う世界のものです

病院の薬と漢方薬は実は全然違うものです。世界そのものが違います。

病院の薬は人工化学合成物で漢方薬は食べ物のような自然のもの。というようなありきたりの違いを話してもしょうがないので、治療目的の違いを話してみたいと思います。

病院のお薬には有効成分というものがあります。
鎮痛剤だったら、痛みは最初は体内の痛みを発する物質が痛みを発する指令書となって脳に向かうのですが、痛みを発する物質は痛みを発する指令書になるまでに何回か、レセプターという物質とくっついたり変化して、痛みを発する指令書に変わっていきます。

鎮痛剤は、この痛みを発する物質の手前の状態のものに偽物のレセプター的成分をかまして、痛みの指令書になる前に潰してしまいます。

簡単に言えば、体内の働きを薬の成分そのもので無理やり変えて体の働きを騙すのです。
もちろん、薬によって有効成分の働きは違いますが、根本的な考えとしては人工化合物を体内にいれて、体内の正常な働きを騙すというものです。

痛みや発熱、血圧が高くなるなど、病気や不快な症状とよばれているものの正体は、何も体が嫌がらせでやっているわけではなく、体内のどこかの組織や機能がうまくいってないので、そのうまくいってない状態を「痛み」や「かゆみ」「吐き気」などで知らせているのです。
ただ、この体内の不調のお知らせは非常に不快で何がどう悪いのかが、僕たちにはよくわからないのです。

痛みなどはわかりやすいですね。
骨を折った時に「痛み」という不快な症状が全くなかったら、折れたまま、無茶しますので、下手したら一生、治らない傷になったりします。
「痛い」からジッとする。安静にするから治癒を促すことができるのです。

西洋医学の薬の役割は、こういった不快な症状を一時的にせよ、なくしてごまかすことです。
病院の薬が対症療法や姑息療法と呼ばれているのは、こういった一時的な措置だからです。

よく考えてみたら「病院の薬を飲んでこなかったから病気になった」わけじゃないですね。
だから、あなたの病気の原因は「病院の薬を飲んで来なかったこと」ではないのです。

そこから考えれば、根本的な病気の原因は他にあるわけです。
他にあるけれども、今、この瞬間の症状を無くしたい場合は、病院の薬は即効性もあり、個人の体質は関係なく平均的に効きますので「とりあえず症状を止めておく」場合は非常に有効的です。

逆にダメな使い方は、根本的に治そうとして長期間、飲み続けたり、説明されているほど効いてないの、しつこく飲み続けたり・・・(いくら、平均的に効くとはいえ、100%誰にでも効くものではありません)こういった飲み方は無駄ですね。
老人はこういう飲み方をよくしていますが、これは健康保険が毎年大赤字のことを考えると税金の無駄使いだと思います。

病院の薬は、基本的には1つの薬に1つの有効成分があり、その1つの有効成分が1つの効果を表します。
鎮痛剤だと痛みを止める効果です。

漢方薬は1種類の漢方薬の中に複数の生薬とよばれる食べ物に近いけれども薬のような強い効果を発するものが含まれています。

例えば、葛根湯なら7つの生薬が含まれています。
7つの生薬はそれぞれ独自の効果を持っています。

医者は病院の薬と同じ発想で1つの漢方薬は1つの働きみたいに考えて処方したりしていますが、漢方薬には2つの効果の考え方があって、生薬それぞれの効果と、それらが合わさった時の漢方薬としての効果という大小2つの効果を考えなくてはいけません。

葛根湯は風邪薬とか、五苓散は頭痛薬とか、そんな単純なものではないのですね。

病院の薬で例えれば、葛根湯には7種類の薬を一辺に処方したような感じです。
でも、ここでも大きな違いがあります。

病院の総合感冒薬は、解熱効果の成分、咳止めの成分、痰を出しやすくする成分と、それぞれ効果が決まっている成分が単純に足し算的に混ぜられているだけですが、漢方薬の場合は、そもそもが生薬自体が「鎮痛」とか「咳止め」といった直接的にわかりやすい効果ではないのです。

漢方薬を構成している生薬は、それぞれ、
・どこの内臓(西洋医学の内臓とは異なる)に有効か?
・その人の体に対してどれくらいの負担を与えるか?
・冷やすのか?温めるのか?
・気や血、水を巡らせるのか?

など、基本的な効果は、西洋医学には存在すらしない効果となっています。
1つずつの生薬にこういった細かな設定があって、それらが合わさって1つの大きな治療の方向性を生み出します。

なので、西洋医学は「頭痛=痛みを発する物質を邪魔する成分の薬を使う」と非常に直線的で単純ですが、東洋医学はその反対になります。
なんだか、よくわからない温めるとか、冷やすとか、巡らせるといった、ちょっとモヤモヤした効果を組み合わせて治します。

なぜ、東洋医学はそんな、わかりやすい単純な思考じゃないかというと「東洋医学は全身のバランスをとらないと治らない」と考えるからです。

病気は1つの原因だけで成り立っていることはありません。
1つの原因のみで成り立っているのは、急性の時だけだったりします。
慢性化している場合は、大概、無数の要素が絡み合って、体内のいろいろな箇所を邪魔しているのです。

その場合も無数にある全部の要素を究明していけば、治せるかもしれませんが、今の科学力では、無数にある原因を全部、解明することができません。

漢方は、最初から無数にある原因を事細かに調べても調べられないことがわかっていたので、全身をみて、どのバランスが崩れているかをみるようにしたのです。
だから、どんな病気だろうが「頭痛」とか一部分の症状だけをみないで全身の状態をみて体質を判断するようになっているのです。

漢方薬が複数のそれぞれのバラバラの効果のある生薬で構成されているのも、複数の要素に一度に働きかけないと「あっちを押せばこっちがひっこむ」で永遠に病気が治らないからです。

ざっくり、モヤモヤな感じに見える東洋医学ですが、実は、非常に理論的なのです。
ただ、使う人間が西洋医学と同じように単純で直線的な方法で処方するから、疑わしい感じになってしまっているのです。

漢方薬が治るか治らないか怪しいものではなく、体質をみないで処方している人が漢方薬をまともに使えてないから「怪しい」のですね。

その怪しい使い方というのは西洋医学と同じ発想で「病名」と「症状」だけで漢方薬を処方する人ですね。

漢方薬は、成分が直接的に働くわけではなく、体の大きな流れを変えていくので、根本的な治療になります。
でも、漢方でも漢方薬という薬のみで根本治療になるとは考えていません。

そもそも、漢方というのは「漢方薬を使用する」ことではなく、漢方の考えでもって、漢方薬を使用することです。
漢方の考えとは、体質に合わせて、病気にならない生活を送ること。
これをアドバイスするのも漢方薬を処方するのと同等です。
病気の始まりは生まれつきの持ってるクセとその後の生活のクセの積み重ねでなることが多いので、そのクセを体質に合わせた方法で正しい道に戻してやれば、健康になっていくのですね。


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2016年06月22日

漢方薬を3年飲み続ければ根本的に治るというデタラメ

病院の漢方薬を飲まれている人が、時々、医者から説明されていることで「それ、ちょっと違うんじゃないの?」と思うことがあります。

病院でツムラなどの漢方薬をある程度の期間、飲まれている人がよく説明されるようで、漢方薬を飲んでいるけど、症状が一進一退な状態の時に「体質から変えようと思ったら3年位は飲み続けないと体質は変わらない」と言われたそうです。
ひどい人になると10年はかかると言われていました。

確かに体質を変えようと思ったら一朝一夕で変わることはありません。
時間のかかるものです。
だから、一見、まともなことを言ってるように聞こえますが、僕からすると全くのデタラメです。

デタラメは2つあります。

病院の薬は、効果時間が決まっていて、効果時間が切れれば、慢性病の場合は、大体、元通りに症状は再発します。
これはお薬自体の成分が体の働きを強制的に変えているので、その成分が体内にとどまっている間は、体の働きが変わり、症状を感じなくなったりします。
でも、その成分もやがては代謝されていくので、薬効成分が体内からなくなると、効果もなくなるからです。それゆえに、その場しのぎの対症療法とよばれているのですね。

対して、漢方薬は、人工合成物ではなく食べ物と同じように自然の生薬でつくられた薬で、その効果は体の働きを強制的に変えることではなく、それとなくバックアップ的に体の複数のいろいろな働きをバランスもとりながら調整していくことです。

それゆえに漢方薬の効果が切れても病院の薬のような自然界にない人工的で強制的な働きでないので、自分で体内のバランスのくずれた機能を調整していってくれます。
確かにこういった漢方薬の治療の方向性からすると、長く飲めば、飲むほど、体内の働きを調整してくれるので、体質から根本的に変わっていくことができます。

でも、これには落とし穴があります。

漢方は、不快な症状を遮断して感じなくしたり、オシッコを無理やり出るようにするものでもありません。
「治療」というよりは「調整」
西洋医学は健康な状態と病気の状態のどっちか?みたいな極論な考え方ですが、漢方では厳密には病気か?健康か?どちらかにわける考え方はありません。

便宜上、漢方でも治療と説明しますが、漢方は調整をするものです。
病名がつかなくても、日々のだるさや昨日は頭痛があったけど、今日は頭痛がない。でも体がだるい。など、体は良い部分があったり、悪い部分があったりで、バランスがとれていて健康な時もあれば、バランスがとれずに悪い時もあるわけです。

漢方では、ここからが病気で、ここからは健康という明確な線はありません。
漢方は「病気」を「体質」で考えます。

そして、体質には2種類の考え方があります。
1つは血縁から受け継いだ、うまれつきの体質。
多分、医者も含めてほとんどの人が認識している「体質」です。
母親が筋腫だと娘さんも筋腫になりやすかったり、父親が胃痛、胃もたれで胃が弱いと息子さんも弱かったり。
血縁の中の病気って、潜在的に持っている感じは誰しもが思い当たるところではないでしょうか。

「漢方薬を長いこと飲んでいれば治る」と言っているのは、この部分のことを言ってるのだと思います。
確かに体質がこれしかなければ、最初の体質分析がちゃんとされていて、処方した漢方薬が当たっていれば長く飲みつづければ治ります。しかし体質にはもう一つやっかいなのがあります。

そのやっかいな体質が後天的な体質です。
これは季節や環境でどんどん変わります。
雪の降ってる時期の手足の冷え、梅雨の時期の湿疹、夏の汗、秋の胃の不調。
体質的に言えば別人になります。

漢方は体質を見る際にうまれつきの体質と現在の体質を合わせて考えます。
生まれつきの体質だけにスポットを当てても治すことはできません。

現実の治療の際は現在の体質の方がウェイトが高いです。
今の季節の今の環境の体質ですね。
環境は例えば、北海道から沖縄に引っ越したり、昼に働いていた人が夜勤になったり、管理職になって、悩みが倍増したりなどなどです。

現実は、日々、外からの影響で体質も変わるので、これを調整していかなければいけません。
ほとんど体質が動かない人でも、さすがに真夏と真冬は変わったりします。
当たり前ですね。正反対なんですから。

となると、そもそも「3年間、同じ漢方薬を飲み続ける」なんてことはありえないのです。
毎回、体質判断して、結果的にそうなることはあっても、最初から決めつけて「飲み続けたら・・・」なんてことはありえません、
それは逆に「季節の変動やあなたの今の環境なんて、全く考慮にいれて漢方薬を考えません」と高らかに宣言しているのと同じ。
それは最早「漢方薬を使用している」だけで「漢方治療」ではないですね。
誰が医者の役割をやってもいいんじゃないですか。

もう一つのデタラメは病気の捉え方の問題。
漢方薬は陰陽の法則で体の不調をみます。
西洋医学だと「病気=悪い」みたいな概念でみますが、漢方では冒頭でも話しましたが、病気か健康かではみません。

漢方は冷えもなく、さりとて余分な熱もこもっていない真ん中のみが健康だとみます。
なので、例えば、始めにものすごく体が冷えている人が温める漢方薬を飲んで何ヶ月かで治ってきたら、冷えがなくなるわけです。
西洋医学の発想では、治療に成功した漢方薬なので飲み続ければ・・・と思うかもしれませんが、東洋医学では、ただ単に冷えた人を温めたら治っただけです。

そして、冷えがなくなった人が、そこから更に同じ体を温める漢方薬を飲み続けたらどうなるでしょうか?
そう、体に余分な熱がこもって、冷えから熱の体質に変わってしまうのです。
これを誤治、壊病といいます。
だから、3年間飲み続けて体質を変えるなんてありえないのです。

えっ、「それだけ治療に時間がかかるかもしれないじゃないか」って、それはありませんよ。
10年間、漢方治療している経験や過去の数々の書物から、全く同じ漢方薬でそれだけの時間がかかるとは思いえないし、もっと早くに治せる漢方薬が別に存在するはずです。
何せ、バリエーションを含めれば漢方薬は500種類以上あるんですから。

多分、東洋医学的な体質を一切みないで漢方薬を使おうとするから、そんなデタラメくさい発想になるんじゃないかと勝手に思う次第です。


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2016年06月15日

漢方のネット情報は要注意!

うちではネット相談が多く、ネット相談のみで会ったことがないけれど、妊娠されたり、アトピーが治ったりした患者さんがたくさんいる中で、こんな話をするのも変な話ですが、ネットは高度な扱う能力がなければ、同時に危険なものでもあると思います。

最近は、最早、ネットやPCが苦手な人にとって有益な情報なのか?と感じることが多いです。

ちょっとネットの歴史をサラッとお浚いし、インターネットとはどういうものか、把握していただけたら、本当に良いサイトに辿りつけるのではないかと思いますので、ちょっと聞いてください。

ネットの黎明期は、Yahoo!に稚拙な情報が載り始めたり、反対に本当に専門家しか理解できない超専門的なものがGoogleの検索でひっかかってきたり、もしくは、対して良い情報でもないのに目端のきく人が先に書いたものが、まるで正しいかのように誤解された情報が載っていました。

それが、だんだんと情報が増え、結構、専門家の人がわかりやすく書いてくれている無料で有益な情報なども増えるようになってきました。

そのうち、インターネットの情報が商売に使えるようになるとわかると、まがいものの情報は一気に増えました。
それは企業がお金をかけて参入してきたからです。
企業の第一の目的は本当にいい情報を提供することが目的ではなく、自分達の商品を売りさばくための情報を提供すること。

企業の情報は巧妙でモロに売り込みにすると余計に嫌われることをよくわかっているので、あの手この手で、無料で有益な情報のようなフリをしてバラまくようになりました。

その後、ブログなどが登場し、素人の人もネットに積極的に参加してくるようになりました。
僕もその1人ですね。
ブログも最初は、本人が書いた本物の経験が載っていたのですが、それも商売に利用出来るとわかると、企業系はブログをモロに商売に利用するにようになりました。

「素人のフリをして、体験談などを書く」といったものですね。
もちろん、今も僕のブログのように本人が書いているというものもありますが、ブログの世界もお金を出して代行で書いてもらうというシステムが完全に出来上がっています。

うちでもたまに患者さんから誰かの不妊症の体験談ブログで「こうこう、こういう風に書いておられましたよ」って話される方がいらっしゃいますが、そもそも、それが、本当にその人の体験談なのか、どこかの企業が商売で素人演出のブログを書かせているのか、それを調べたほうがいいと思うことがあります。
こういう系のブログはサプリメントの会社がよくやってます。

「ブログ 代行」で検索してみてください。
「ブログ 代行 求人」など、宣伝のための素人のフリをしたブログを書くことは今やお仕事の1ジャンルです。

出会い系サイトのサクラの仕事が一つの仕事として成り立っているのと同じです。

僕は医療ジャンルなら、専門なので、そのブログが本当に素人の方の情報なのか、商売で書いているのかは大体、判別がつきます。
たくさんの病気で悩んでいる人の相談を受けてきた経験で、その方々が使わないであろう文脈や単語を使っているから、すぐにわかるのです。
でも、ネットに慣れてなかったり医学系の知識が苦手だと見抜けないかもしれません。

話が飛びましたが、要はインターネットは昔は専門的な知識がなくても、専門的なことを知ることができる便利なツールだったのですが、今は専門的な知識のフリをした、まがいものの情報を知ることができるツールになりつつあります。

現在のネット情報は真実の情報に触れようと思ったら、真実かどうかを見極めるための基礎知識がないと真偽の判断ができないのです。

医療系だとせめて基礎生理学や薬理、臨床データの読み方などが、わかっていないと、そのサイトで言ってることが本当なのかどうかが判断つかないんじゃないかな・・・

特に漢方系は、医者や薬剤師の医療系の専門家の中でもネットがなかった昔から超高度で全然、理解されてこなかったジャンルです。

高額な漢方の講演会に通っていても、ちんぷんかんぷんというのが当たり前だったので、漢方系のネットの情報は今も教科書の丸パクリか、漢方薬メーカーに言われたことそのまま書いている。という、先程の商売的な宣伝に近いような情報が圧倒的に多いように思います。

教科書といっても、漢方はその先生の思考と経験で治療方法が生み出されていくものなので、漢方の場合は教科書というよりも本当に参考にする程度の「参考書」なので、それが合っているとは限りません。

もちろん、僕のこのブログで話していることも正しいとか、そういうことではなく、漢方自体が、ある程度の基礎的な東洋医学の基礎的考えがあって、それを先生自身がどう捉えて、どう考え、どう処方し、治ったとか、悪くなったとか、どんな経験を積んできたかが、漢方であって「参考書となっている知識を知っている」ことが正しいわけでもなく、そこに答えもありません。

東洋医学の基礎理論自体も複数の考え方と流派があり、何種類かの考え方や解釈の仕方があったりします。
そこも、どれが正解ではなく、その漢方の先生がどの解釈を選択し、どの考えで治療するかです。
ちなみに僕は、日本漢方と古方を支持し、折衷派という流派を支持し、その理論に基づいてい体質を診断し、漢方薬を選びます。

一般的には中医学という考えが主流ですが、これは僕の考えでは「学校漢方」で学んだり、理解はしやすいとは思いますが、治せない。と思いましたので昔に勉強してやめました。
ただ、学校漢方だけあって、漢方という情報がキレイにまとめられているので、この理論では僕は治せないですが、患者さんに対する説明はしやすいので便利です。

ところで、病院は医療のトップなので、漢方もトップのように勘違いされますが、多分、医療業界で一番、漢方をわかってないし、西洋医学の思考方法は漢方から一番、遠い思考方法ではないかと僕は考えています。

病院や漢方薬局、漢方崩れのサプリメントを売りたい会社などが漢方のことをネットに書いていますが、ほとんどが教科書丸パクリの実践的でないものが多いと僕は感じています。

また、素人の漢方体験なども、
「東洋医学的な体質を見てもらって→治療方針を立て→その治療方針に沿って、漢方薬を選び→飲んだ後の検証をする」という東洋医学の基本ステップを踏まず、ただ病名や症状だけをあてはめて考えられたものを飲まされているケースが多いようなので、素人の方の漢方薬体験記も役に立つものが少ないように思います。

またネット上の漢方薬の話って「漢方薬のモノがいいかどうか」ということが、良く書かれていますが、実践で漢方治療している僕としては、漢方薬のモノがいいかどうかよりも、自分の体質をちゃんと分析してもらっているかどうか、その体質に合わせた漢方薬を選んでもらっているどうか。を気にしたほうがいいと思います。

@ 東洋医学的な体質は分析しないけど、漢方薬の品質は世界一。
(一般的によくある病名や症状だけあてはめて漢方薬を選ぶ方法で漢方薬のモノがいい場合)

A 東洋医学的な体質をみて、そこそこの品質の漢方薬を選びだす。

だったら、絶対に治療したいならAです。

理想は「東洋医学的な体質に合わせて品質の良い漢方薬を選ぶ」ですけどね。


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2016年05月31日

薬を薬でかぶせて治そうするのは愚策じゃない!?(肝炎)

もともと、昔に、うちの患者さんだった人が、新たな相談で久しぶりに来られました。

以前に来られた時とは違う症状で、突然、肝臓の数値がものすごく上がったとのこと。

GOT、GPTが通常の8倍〜9倍に跳ね上がり、異様なだるさ、食欲不振、吐き気、ゲップ、胸の熱感や上半身ののぼせ感など。黄疸はありませんでしたが、かつてないほどの最悪状態。

年齢は30代前半の女性で、アルコールは一切飲まず、昔からの持病も一切なし。

普通で考えたら急性肝炎ですが、病院のエコーの診断結果を見たら「急性肝炎らしくない」との診断。
かといって「何」ということもなく、得意の不明という診断。

病院の治療はおきまりの「なんとなくウルソの投薬」
この辺のマニュアル治療はさすがですね。
勉強のエリートは絶対に一般的なマニュアルを外しません。

ウルソを飲み始めてから肝数値は、ほんの気持ち程度、下がったが、とにかく、異様なだるさ、吐き気、ゲップ、熱感などの自覚症状は1mmも変わらず。

検査数値も重要だとは思いますが、患者さんは「とにかく症状をとっておくれ」といった感じだったそうです。

その後、病院の「検査→ウルソ→検査」の繰り返しで「病院は詰んでるみたい・・・」と感じられたようで、一旦は近くの漢方薬局に相談に行かれたようです。

そこで処方されたのは「牛黄清心丸」
出たー!といった感じ。

漢方薬局と言いながら、牛黄清心丸と鹿茸でなんでも治ると思っているサプリメントノリの店ってあるんですね。

こういう店って、大体この2つにプラス田七などの血をサラサラにするものしか処方しません。
最近は更に腸をキレイにするものプラス!

どんな病気でも血をサラサラにする田七と牛黄清心丸みたいな。

漢方ってサプリじゃないですからー

牛黄清心丸といえば、思い出しますが、僕の西洋医学の師匠は上海人で、西洋医学はもちろんのこと、漢方のことも、よくご存知で、日本に来られた時に驚いたのが「なんで日本の薬局はどこも牛黄清心丸が山積みなの?」と言っておられました。

なぜ、そんな質問をされるかというと、牛黄清心丸って漢方の理論から言ったら、譫言、痙攣、高熱、病気で行ったら脳梗塞の直後みたいな時に使うものなのです。

その滅多に使わなさそうな処方が店に山積み!
師匠からしたら、日本はそんなヤバイ人があちこちに一杯いるのか?という素朴な疑問です。

でも、師匠、違うのです。
日本では勝手に「体力がつく」とか「元気になる」とかひどいのになったら「風邪がすぐに治る」みたいな漢方理論そっちのけで売ってるのです。

なので、今回の症状に効くはずもなく。
患者さん自身もその漢方薬局の説明に怪しさを感じたらしく、ほぼ飲まない状態で、うちに相談に来られました。

うちでは病院と関わり出してからの経緯を順に詳細に全部、聞きました。
そうすると、ある事情で一時期だけ、降圧剤をのみ、その後、ステロイド、不安感があるので、心療内科系の薬。その後も、やれ、吐き気にこの薬だ。食欲不振にこの薬だと。

薬のオンパレード。
時間経過と検査数値を並行してみていくと、どんどん、どんどん、肝臓が壊れている感じ。
そりゃ、肝数値も悪くなります。

一応、師匠に相談したら「薬は全部肝臓で処理するんだから、次々、薬を使ったら、肝臓がへばるに決まってるでしょ!生理学と薬理学の基本だよ!」

「はい、それはちゃんと理解し、おぼえています。師匠」
僕は漢方専門なので、一応、西洋医学の専門の師匠に確認しました。

で、トドメに牛黄清心丸。
漢方薬って、その人のその時の体質にも合わせる必要があるのですが、牛黄清心丸って、かなり強い負担を与える薬なんです。
その方は、虚証とよばれる体質なので、当然、そんなもの弱ってるところに放りこまれたらよけいに疲れます。

病名漢方のマニュアルからいくと、肝炎ってインチンコウ湯とか、大柴胡湯を使います。
肝臓に強く効かせる生薬が含まれる漢方薬を使用するのですね。

うちは、病名や症状ではなく、証(体全体の状態)をみて、漢方薬を選びますので、インチンコウ湯とか、大柴胡湯なんて選択肢は、弱っている虚証の患者さんに使うなんてありえません。
この辺の漢方薬を使ったら、更に悪化するのは目に見えています。
それは「証」が教えてくれています。

次に治療の方向性を考えていく上で、肝臓系のトラブルは柴胡剤とよばれるものを使うのがセオリーなのですが、治療の1段階としてやらないといけないのは「肝炎」を治すかどうかではなく「食事がまともに食べられるようにすること」

肝炎という「病気だけ」で見ると大柴胡湯とか患者さんの体力とか状況を一切無視したような処方をしかねません。
とにかく今は食べて、体力をつけるためには上焦(肩から上の部分)に熱がたまりすぎているので、それを降ろす必要があるため、上焦の熱をコントロールする漢方薬を選びました。

漢方薬名はあえて言いませんよ。
だって、この業界って、こういったブログを読むと「肝炎には○○の漢方薬がいいんだ!」とすぐに単純なマニュアルにしようとする人が多いので。(ちなみに同業や専門家は読まないでと注意していますが)

漢方薬を選ぶ時は「肝炎に○○の漢方薬」と直結で稚拙な選び方ではなく、「肝炎の□△の体質の人に○◇の漢方薬」を選ぶのです。漢方では肝炎の次に「□△な体質」という診断が必須なのです。

病名が同じ肝炎でも○○の体質だと選ぶ漢方薬も□△の体質の人の漢方薬とは種類が変わってくるのですね。
□とか△とか訳がわからなくなってきましたが。

その後、狙い通りに熱がひいて食欲が戻り、ゲップが少なくなり・・・と次々に落ち着いてきました。
もちろん、この時も漢方薬を渡すだけでなく、その人の体質に合わせた食事の摂り方をアドバイスしました。一般健康論でないやつね。

まとめ的には、具合が悪くなった時に体に負担を与える病院の薬を次々にかぶせて治そうとするのは、愚策ではないかと思う次第です。


posted by 華陀 at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする