ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

本ブログの目次はコチラから本

漢方相談室

2016年05月18日

漢方は教科書的なガイドラインは一切通用しない世界

いつも、最低限、いろいろなジャンルのニュースやコラムを読むようにしていて、その中で興味深い記事がありました。

「同率勝算の規則」に学ぶ。多作が才能に勝つ理由 | http://bit.ly/1NxVgxF

小難しいタイトルになっていますが、要は「仕事や人生や芸術で確実に成功する方法は絶対になく、その中で成功するためには、とにかくたくさんやること」とありました。
ハーバードの心理学者もこう言っているようです。

僕は常々、漢方は医学というよりも、音楽などの芸術や料理をつくる分野の方だと考えているので、この記事の「芸術で成功するためには・・・」の一節に惹かれたわけです。(医学は医学ですが)

この成功法則は、何も芸術や仕事だけでなく「根本的に治る」という「成功」も含まれると思います。
どんな事も「困難な問題」があり、それを「克服」し「成功」へと至るわけです。
「困難な問題」はアトピーや不妊症だったりするわけです。
「克服」は漢方薬による治療や治るための養生ですね。
「成功」は言うまでもなく「根本的に治った」ということです。

西洋医学は化学的に分析され、臨床データもあり、理論的にもしっかりしているように聞こえるので、病院の薬の説明などを聞いていると、いかにも治りそうな気がしてきます。

でも、実際は、薬の効果は1つの症状だけに限定されていたり、その効果も薬を飲んでいる間だけだったり。
また、実際の病気は、複合的に病気や多数の症状が重なっているので、単体の症状や病気にしか対応できていない病院の薬は一時しのぎにしかならなかったりします。

現実は、そんなもので、単純な構造の機械の故障すら、簡単には治せません。
僕はパソコンを一からつくったり、簡単な機械だったら修理しますが、結局、修理といっても大概が、部品の交換だったりします。

ところが人間の体は交換ができないのです。
交換せずして治さなければいけません。
単純な構造の機械でも、交換なしでは治せないのに、もっと複雑な構造の人間の体を部品交換なしで治すなんて、本当はかなり難しいことなのです。

西洋医学は、最初から「この薬はこんな効果があるから治るはず」という前提から治療にはいります。
そんな甘くないはずなのに。

漢方の場合は、最初から「この漢方薬はこんな効果があります」という設定はありません。
病院は漢方薬の処方をマニュアルでやってるので、新薬と同じように考えていますが大きな勘違いです。

「漢方薬が効いた!」と確認できるのは、相談に来られた時に、その人の体質を分析し、その体質を元に最適な漢方薬を選び、更にそれを飲まれた患者さんが良くなった時にはじめて「処方した漢方薬が合っていた。効果があった」と言えます。

つまり、漢方治療は「この漢方薬ならどんな体質の人の頭痛でも消えますよ」という概念自体がないので、未来の治療が成功するかどうかは常に未知なのです。

だから、漢方薬の参考情報にある「こんな病気に使うリスト」みたいなものをおりこうさんにおぼえても、何の役にも立たないこともあります。
何せ体質はその都度、未知ですから。

この辺が医学というよりも、音楽、芸術に近いと思うところですね。

西洋医学に慣れている人や西洋医学が病気を治してくれると信じている人は「私の病気はどんな漢方薬で治りますか?」と質問されますが、伝統的な本来の漢方治療では、全体の体質を見る前や病名や2、3の症状だけでは、どんな漢方薬が合うのかは皆目わからないわけです。

そんな風に漢方薬を処方している病院がほとんどですが、よくあんな少ない情報で漢方薬が処方できるなと思います。「本や勉強会でおぼえたことをマニュアル的にやってるだけだから」と言われたら、それまでですが・・・

漢方は様々な情報から、なるべく、その人の体質に合っているものを考え出しますが、結局、成功(根本的な治癒)させるためには、いろいろなことをチャレンジしたほうが、より成功に近づくわけです。

なので、うちでは、根本的治療というものを舐めていません。
教科書で勉強して物知りだったら治るとは思っていません。

患者さんごとに最初から、どうトライしていくかを毎回、毎回、考えていかないといけません。
「この病気だったら、この漢方薬」「この症状だったら、この漢方薬」というノリは本来の漢方治療には通じませんので、なるべくたくさんチャレンジできる治療方針のアイディアを考えなくてはいけません。

この法則からいくと「漢方薬は徐々に効いてくるもの」なんてデタラメを信じて治療なんてやってられません。
漢方薬は何百種類とありますので。

漢方は病名や症状をあてはめて漢方薬を選んでも治せないのです。
成功の鍵は未知の体質をピタッと当てることができるか。

もちろん、やみくもに数ある漢方薬を片っ端からためしていくことが「たくさんトライしていくこと」ではありません。
治療のアプローチを「たくさん考えること」これが、いろいろとチャレンジすることにつながります。

東洋医学の分析理論を駆使しますが、どんどんトライしていく、「とにかくたくさんやること」も大切なのです。

それが、成功(赤ちゃんを授かる、湿疹のないキレイな肌になる、痛みのない体)を手に入れる近道ではないかと思うのです。

なので、この記事に書いてあることは、非常に漢方治療に通じるなと思いました。


posted by 華陀 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月12日

病院の漢方薬に対する、おーーーきな勘違い

先日、わざわざ、うちのメールに「あなたのブログは不快だ」というクレームメールが医者からあったので、一つ、注意喚起をしておきたいと思うのですが、このブログは、漢方薬を処方する側の人(医者や薬剤師など)に向けて書いてません。
えらそうに情報提供しているつもりもありません。

僕が考える伝統的な漢方のこと、僕が本質的だと考える漢方のことをただ自分勝手に書いています。
共鳴してくれる病気で悩んでいる人に読んでもらいたいと思っています。
はっきりいって、漢方薬を処方する側の人で伝統的、本質的な漢方を目指していない人や病院で病気を根本的に治してもらえると思っている人が読んだら不快なだけなので、漢方薬を処方する側の人(医者や薬剤師など)やビョウイン信者さんは【絶対に読まないでください】

さて、その医者からのクレームメールを読んでいて、その医者がどうこうというよりも、医者の考える治療や漢方に対する姿勢がよく表れているなと思ったので、その点を書いてみたいと思います。
患者さんには知っておいてもらいたいことです。

その医者曰く、漢方と西洋医学が診断方法や治療の視点が違うことは、どの医師も分かっているとのこと。だけど、漢方薬のほうが人工化学合成物である新薬よりも患者さんの身体的負担も少なくて、なおかつ効果のある症例がある。
だから、自分たちの知識が乏しいことは、よくわかっているけど、少しでも患者さんの改善につながればと思い、皆セミナーや勉強会で勉強している。とのこと。

これは、多分、僕が普段から、このブログで病院の漢方は、西洋医学の病名や症状だけでマニュアル的にあてはめて漢方薬を選んでいる。と口を酸っぱくして言ってるので、それに対する感想だと思いますが、

この中の「漢方薬のほうが人工化学合成物である新薬よりも患者さんの身体的負担も少なくて、なおかつ効果のある症例がある」という考えは、他の漢方をやってる病院紹介の雑誌のコメント欄などでもよく見かけます。

これは、大きな勘違いだと僕は思います。

おそらく「病院の薬は人工化学合成物で体の負担が強く、漢方薬は自然のものだから体にやさしい。だから漢方薬はいい!」みたいに考えているのでしょうが、漢方薬は穏やかで、やさしい薬じゃないですから。
八味丸なんて、一般的にも有名な毒が入ってますからね。そもそも自然にも致死性の毒はたくさんあります。
新薬のはじまりも麻痺性の毒を持った葉じゃなかったっけ。

確かに体の弱った患者さんの体質に合わせた穏やかな漢方薬は存在しますが、漢方薬というジャンル全体が穏やかな薬ではなく、漢方薬は、穏やかなものから、キツイのまで、いろいろ揃っているというだけです。

漢方薬がキツイ薬になるのも、穏やかな薬になるのも、それは患者さんの体質とその体質を分析し、その体質に合わせて選ぶ、漢方医の腕しだい。

漢方薬はどこまでいっても、病名や症状に合わせるのではなく「体質」に合わせるのです。

体が弱っている患者さんには、穏やかな薬を合わせ、病気の反応性が強い人には、キツイ漢方薬を合わせます。

だから、漢方薬全般的に「身体的負担が少ない」ことはないです。
体質と合っていない漢方薬を飲めば、例え穏やかな分類の漢方薬でも、その人にとっては、キツイのです。

漢方の医学理論には「誤治」「壊病」という言葉があります。
「誤治」は誤った治療。「壊病」は誤った治療で新たな病気になること。
そして、漢方では誤治、壊病を起こした場合に、どういった治療でフォローすれば良いのかのノウハウまであります。

漢方薬が、その人にとって、穏やかなものになるか、キツイものになるかは「処方する先生の腕に左右される」ということです。
漢方薬自体ではありません。
ここが大きな勘違い。

病院の新薬は、個々の「体質」ではなく人間としての一般的機能に対して変化を与え、効果を現します。
個人差は全く考慮されていません。
その薬を臨床で、たくさんの人に使用してもらい、多数の人が良ければ薬として認められます。

ごく簡単に言ってしまえば、多数の人からの平均をとって、良かったものを薬にしている感じですね。

漢方薬は、これと全く逆で、多数の人に共通して効くものなんてありません。
どんな時も、その人独自の体質を分析し、その人にとって今、必要な漢方薬を選びます。

ところが、医者は漢方薬を選ぶ時に「多数の人に使ったら、効果があった」という、新薬と同じノリで漢方薬を使います。例えば、イレウスの人に大建中湯とか。

ちなみに「イレウス」なんて「体質」はないですから。
イレウスは西洋医学の病名であって東洋医学の「体質」ではありません。
漢方薬を選ぶ場合は、イレウス→大建中湯ではなく、イレウスAさんは、どんな体質なのか?
当然、イレウスBさんは、体質的には全く違う可能性があるので、選ぶ漢方薬も変わるはずです。

漢方の診断は、イレウスで終わりではありません。
イレウスは1つの情報として、そこから、その方の「体質」を分析します。ここから漢方のはじまり。

ただ、漢方薬のモノ自体は悪いモノじゃないので、イレウスの人の体質をロクに見ないでも多数の人に使い続ければ、中には、たまたま体質とあって、良くなる人も出てきます。
でも、これは、ただのラッキーであって、医学に基づいた治療ではありません。
新薬の場合は、薬理を分析してあるので、OKですが、薬理が不明の漢方薬でこれをやっちゃいけません。
医学は、一か八かではなく、治療方針の理論的根拠が必要なのです。
漢方は多数決でも占いでもないですから。

そういえば、何かで「多数決は真実の答えを隠す最も醜い方法」とか言ってるのあったな。

漢方は多数の臨床結果(たくさんの人に良い結果が出た)を元に選びません。
その選び方は、漢方とは真逆の選び方になってしまいます。
漢方は、同じ病名の人でも毎回、毎回、一人、一人、新たに分析していかなくちゃいけない、非常に手間のかかる医学なのですね。

漢方は西洋医学お得意のガイドラインが全く役に立たない医学です。

わざわざ「自分たちは漢方をよくわかってません。でも良さそうだから使ってるんです。そして、わかってないことをわかってますが、勉強してます」

って、うちの小学生のチビの勉強じゃないんだから「よくわかってないけど、がんばってるから!」って言われて、なおかつクレームつけられても・・・と思いました。

だから「漢方薬が良さそうだから、よくわかってないけど、勉強しながら使ってます」って言うんなら、お金を貰ってるプロなんだから、自分の中で確実に「わかった!」という自信がついてから漢方をやれば。と返事しました。いろんなセミナーに出席して勉強!勉強!じゃなくて、そこは講師レベルになれたら治療で使えばいいでしょ。

「勉強、がんばってるからっ!」て言われても、知識が乏しいという自覚があるのであれば、それは患者さんにとっては大迷惑ですよ。その場合は、趣味の研究として、やったほうがいいかも・・・


posted by 華陀 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月06日

漢方の核心である証はいつも誤魔化される

休みの日に体調を崩して、何かをできる状態じゃなかったので、おとなしく本でも読んでようと思い、久しぶりに近所の図書館に行ってきました。

そこで漢方のことを書いた子供向けのマンガを見つけました。
マンガといっても「本当のことをマンガを通して勉強する」みたいなの。

昔は、漢方の本といったら、ほぼプロ向けの手加減なしの専門用語で構成される専門書しかなかったのですが、今は、こども向けに漢方を教える漫画まであるのですね。

漢方という文化が徐々に廃れていくことが日々、気になっている僕としては、子供向けにこんな本があるのは、非常にいいことだと思いました。

ただ、漢方の本って大きく2つに分かれていまして、1つは「この病気なら、この漢方薬を使います」という典型的なマニュアル系の本と、漢方では病気をどう考え、体質をどう分析し、治るということをどう考え、そこに漢方薬はどんな位置付けで存在しているかという、まさに僕からすると「これぞ医学書」というパターンの本と2パターンあります。

いうまでもなく本格的で専門的なのは、後者の本です。
当たり前ですよね。
漢方も薬だけの話ではなく、いろいろな医学理論がありますので。

一般的なのは、前者のマニュアル系漢方薬の本です。
ネットの情報でもよくあるのは「風邪に葛根湯」みたいな、東洋医学理論もあったものじゃないマニュアル系の情報です。

子供向けなので、本格的!まではいかなくても、せめてマニュアル系漢方の本じゃなければいいなと思いながら、読んでみました。

本のストーリーは、よくある、子供が「漢方ってなんだろう?」というのを周りの大人や専門家に聞いて学んでいくという形式のものです。

本の冒頭も、誰に聞いても「漢方って何かつかめない・・・」みたいな疑問から始まっています。
この辺は確信をついているなと思います。
実際も漢方そのものが「誰にもよくわからない」みたいな状態になっていて、結構、嘘の理屈や説明が当たり前のように出回っていて、なんだったら、それが常識になっていたりします。

いろいろな業界がありますが、漢方ほど、嘘の理論の方が常識になっているジャンルもめずらしいと思います。

で、その後、本の流れはダメな方向になっていきます。
本の最初にツムラらしき漢方薬の袋のイラストが出てくるシーンがあるので「あちゃーこりゃダメだ!」と思ったのですが、案の定、本は最初の方からダメダメ。

「薬のことは薬の専門の人に聞いてみよう!」ということとなり、調剤薬局の薬剤師に漢方薬のことを聞きにいくのですが、現実は調剤薬局の薬剤師は、ほぼ漢方を知らないと考えて間違いないです。

ちなみに漢方専門薬局と看板を立てていても、ほとんどの薬局の先生は漢方の医学理論を知りません。
なので、薬局に漢方のことを聞きにいっても、まず無駄足になる可能性が高いです。
一応、勉強するためのマンガですが、いきなりフィクションのマンガになりそうです。

ただ、そこからの漢方に対する説明は、結構、ちゃんとしていました。
特に「漢方と西洋医学が決定的に違うところは、病気に対する考え方が違う」というところは、ちゃんと描かれていると思いました。

ところが、西洋医学とは考え方が違うといっておいて、いきなり「慢性胃炎には安中散」「こむらがえりには芍薬甘草湯」と、よくあるマニュアル系漢方の話。

この後、病院の先生にも聞いてみよう!とう展開で、病院の先生は、西洋医学は検査で病気の原因を調べ、その原因を取り除こうとすることだけど、漢方の場合は、人それぞれ違う、症状を見たり、漢方の診察は体質や症状を見極めて、その人の自然治癒力を高めていく方法で治していく。説明され、更に漢方は証という独自の体質感を見極めるために漢方独自の四診で診察していくと説明されています。

おー本格的じゃん!

と思ったのですが、話はここで終わっていて、本来は、その「証」(体質)を診断し、その証に合わせた漢方薬を選ぶのですが、その事には一切触れられず、そのまま、その部分はスルー。

この話で終わっちゃうと「体質に合わせる」とか言っておきながら、結局、肝心の治療では、「慢性胃炎には安中散」のように「西洋医学みたいに症状や病名だけで漢方薬を選んでんじゃん!」となっちゃいます。

漢方の問題っていつもココです。

漢方の歴史、漢方の病気や治療に対する概念、漢方の診断方法などは、どの本もうまく書かれているのですが、肝心の「証(体質)」の話になると、もやもや〜としています。

でも、実は漢方で最も重要なのは「証をどう見立てるか?」
言い換えれば漢方独自の理論で患者さんの体質をどう見立てるか?

これが重要なのです。
でも、これが医療現場で説明されてなかったり、伝えられていないのです。

結局、どこの病院も頭痛に五苓散とか、冷えに当帰芍薬散とか、病名や症状からのマニュアルでしか選んでいない感じです。

「あなたの証は○○で、この証を治療するには、○○の調整力をもった漢方薬が必要です」
という説明を聞いたことがあります?

もちろん、証は「病名や症状」ではないですよ。
漢方薬は病名や症状で選ぶものではないのです。
ちゃんとツムラの漢方薬のマニュアルにも冒頭に「患者の証を考慮して投与すること」と書かれています。

「証」は、今の病気や過去の病気、体全体の症状や生活環境からの状態などを「総合的に分析し判断した体質」の事です。

漢方薬の調整力も「効果」ではありません。
「証」を調整する役割です。

結局、その後の展開は、ツムラの漢方薬工場であろう工場のことばっかりで、最後まで、証(体質)のことに関しては出てきません。

なので、僕の印象では、この本は勉強するというよりもツムラの会社案内か何かに思いました。

ちゃんと「証」(体質)のことを一般の方に伝えられたらな〜と切実に願います。
漢方の正しい発展のためにも、ごまかしのような病名や症状で選ぶ漢方薬はやめて、証をきっちりと説明し証で漢方薬を選ぶようになれば、漢方はもっと効果を上げると僕は思います。


posted by 華陀 at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月19日

ウソだらけ!?の漢方に騙されないためには

東京相談会、終わりました。
毎回、たくさんの方に来ていただいて感謝感激です。

折角、ご予約いただいたいのに予約がいっぱいでとれなかった方、すみません。
次回は7月にやります。

で、相談会を終わるといつも思うことがあります。

それは、病院の漢方に対するネガキャンがすごいなと。

当の病院は、全くそんなつもりなく全力でやってるのかもしれないのですが、古法、日本漢方と伝統的な漢方を実践している僕としては、一般の人に誤解を与えるような漢方治療をするのはやめてほしいなと切に思います。
実際、僕が漢方相談していると、病院のやり方や説明と全く違うので、こっちのほうがウソの漢方をやっているように思われるんじゃないかとヒヤヒヤです。

思いっきりネガキャンです。
それも町医者とかでなく、東京の人が聞けば、誰でも知っていたり、全国的にも有名な〇〇医大みたいなところで、「それ漢方の理論に全然のっとってないよ」っていう治療を平気でやってます。

誤解されないように言っておくと「僕の方が漢方を知っている」とか「僕の方が治せる」とかじゃありませんよ。

漢方は東洋医学ですが、東洋医学の法則にまるで則っていない治療を当たり前にやっているので、ネガティブキャンペーンに見えます。
病院は一般の人に影響力があるわけだから「治る」とか「治らない」以前に、東洋医学としての漢方をちゃんと広めてもらいたいなと思うのです。

そんなわけで東京の方々から、正しい漢方治療とはなんなの?という質問がよくありますので、
僕なりに、おかしいと思う点を具体的に説明したいと思います。

患者さんから、お聞きした話は、東京のどこどこ医大でのお話ですが、あまりに有名で名前出しちゃうとまずいので、名前は出しません。
ただ、これらの病院は、漢方外来を紹介する雑誌のページなんかにのっていて、そこのページを読んでたら、まともに漢方しているかのような印象は受けます。

他の病院での漢方相談の様子を聞いた時に一番、びっくりしたのが、一度、漢方薬を処方した患者さんが再来院されて、何も体調が変わっていなかった時に医者が「おかしいな、治るはずなのに・・・」というセリフを言ったいう話。

これ、漢方ではありえません。
西洋医学のお薬は、あらかじめ効果が決まっていて、その人の体質によって効果が変わることがないので、例えば頭痛を緩和する鎮痛剤は、事前にほぼ効くということがわかっています。

だから「頭が痛い」という状態を根本的に治るかどうかを別として、痛み自体は誰が飲んでも、かなりの高い確率で緩和されるはずなのです。

これは、今の時代だったら別に医者の薬を選ぶ力量でもなんでもなく、単純な1つの症状に対して、1つの効果が対応しているようなものなので、なんでも検索ができる現在は誰だって、薬を選ぶことができます。

ところが、漢方薬は、あらかじめ効果が決まっている薬があって、その症状がある人にその効果の漢方薬を処方するのではありません。ここが大きく西洋医学と違います。

漢方治療は、最初に、その人の体質どう見立てるか?というところから始めます。
これは絶対です。そして「体質」は「病名や症状」のことではありません。

わかりやすく、ごくごく単純に説明すれば、
漢方は冷えている人には温める漢方薬を余分な熱がある人には冷やす漢方薬を処方すれば、体質と合っていたこととなり、この時に始めて効いたことになります。

西洋医学のように単純な1つずつの症状なら、まず最初の見立ても、ほぼ必要ありません。
頭痛は頭痛だし、アトピーはアトピーです。
頭痛には鎮痛剤をアトピーにはステロイドをとアホでも処方できそうな感じです。

しかし漢方は、症状1つごとに漢方薬を対応させて処方したり、病名に対応させて処方したりしません。

漢方は冷えている体質だったら実体温が低いとか、手足の冷え性があるとか、そんな単純な分析もしません。
冷え1つとっても、体が弱っていて、冷えているタイプとか、頭痛も冷えが原因の頭痛、熱が原因の頭痛、水が原因の頭痛など、いろいろとあります。これらがマーブルのように混ざっていることもあります。

そして、これを一番、勘違い?しているんじゃないかと思うのが、人の体質って冷えなら冷えだけとか、熱なら熱だけなんてまずありえないのです。

上半身は熱がこもって下半身は冷えて、気が滞っていて、水の巡りはちょっぴり悪いみたいな状態が当たり前です。

大概の人が悩みの症状が頭痛だけであっても、頭痛だけでは体質を分析したことにならないのです。
病院の漢方を聞いていると、とにかく単純に見ようとする傾向があるようです。

体のいろいろな部分のいろいろな状態のことを漢方では「証」とよびます。
これは医者が使うツムラのマニュアルの52ページにも書いてあります(今はページ数が違うかも)

証は一人の人の体に対して複数あります。
体が全体的に弱っている証である虚証、手は冷えないが足は冷える下焦の証、消化器機能が弱っている脾虚の証、月経前や月経中にいろいろな症状に悩まされる瘀血の証。

一人の人に3つ、4つの証が存在し、これら、全部を合わせて1つの体質になります。
そして、漢方薬はこの体質に対して、その体質の各証を調整する漢方薬を1つだけ厳選して選びます。

なぜ、体質を形作る体質の各要素のことを証と言うのか?
この証は証明の証なのです。

だから、漢方薬は、体質を分析し、体質を診断し、調整目標が決まり、その調整目標通りに治った時に証が証明されたことになり、その時に初めて、「その漢方薬が効いた」ことになります。

だから「おかしいな、治るはずなのに・・・」というセリフが出るはずがないのです。
もちろん、僕も治すつもりで体質を分析し、その体質を調整し、病気や症状を治してくれる漢方薬を全力で選びますが、漢方薬は方針通りに良くなって初めて「治った」と証明されるので、実際に飲んでみて治らないこともあります。

その時は「治るはずなのにおかしい」のではなく、漢方薬を処方する側の先生の最初の体質分析自体が間違っていたか、それに対して選んだ漢方薬が間違っていたか、その両方か、患者さんの急激な環境変化があったのか、治っているんだけど、その調整過程で悪いように見えるのか。

漢方薬が効かない理由なんていくらでもあるので、処方した後に治らなかったら「おかしいな、治るはずなのに・・・」なんてセリフどころか考えすら思い浮かばないはずです。

全然、治っていないなら、いろいろと見直さないといけないのです。
下手したら、最初の体質の見立てから。

東京で相談会に来られる方からは、漢方の病院でそう言われたということをよく聞きます。

「おかしいな、治るはずなのに・・・」
こういう発想が出ること自体、治療の方法が西洋医学の発想と一緒で、漢方薬も新薬のように製薬会社が事前に証明した、誰にでも効く決まった固有の効果があると勘違いしているのではないかと思います。

でも、現在は症状、病名に漢方薬を対応させたメーカーのマニャルやネットの漢方情報があるので、何千年も前から良いとされている医学が、そんなアホで単純なわけないと思うのですが。

理論の本だけでも膨大にあるんですよ。
体質を診断していくために勉強する本だけでも何年でも勉強できます。

そもそも最初の体質の分析だって、飲み終わるまで先生も患者さんも、わからないわけだから「おかしいな、治るはずなのに・・・」ってセリフは絶対に出てこないのです。

病名や症状に合わせて処方する漢方薬とか、症状や病名だけ見て、証を判断しないで処方する漢方薬とか、ひどいのは漢方薬を選ぶための問診すら特別にとらない漢方とか、こういう明らかに東洋医学にないウソの漢方治療でウソの漢方の常識を広めるのは、やめてほしいと願います。

特に東京で名前の通った大学病院なんだから、腕のあるなしでなく普通の東洋医学をしましょうよ。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月06日

良い漢方相談の条件を考えてみた。

「漢方相談してみたい!」と思っても、どこに相談すればいいのか迷いますよね。

漢方相談というと街の薬局さんという感じがしますね。

漢方相談とう看板自体は、調剤専門かドラッグでない場合は、大概の薬局さんが揚げていたりしますので、何も考えなければ、そこらで漢方相談を受けようと思ったら可能なわけです。

ところが、ところがですよ。

現実は、どこの薬局も「薬局=漢方相談可能」みたいに見えますが、実はほとんどの薬局さんは、漢方相談ではなく漢方薬を医薬品として取り扱っているだけで東洋医学としての相談はできないというのが悲しい現状です。

薬局以外で漢方相談となれば、次に思い浮かぶのは病院ですが、正直、記事に書くまでもなく論外です。

病院は東洋医学の問診もとらないし、相談の時間も取らないし、漢方相談の根本的な基本もやってないので、良いとか悪いとかの判断のしようがないというのが僕の見解。
良いか悪いか以前に漢方として始まってもいない感じ。

例え、病院で漢方治療の才能がある医師がいたとしても、あの時間のとれない環境じゃ、能力が全然、発揮できないでしょうね。
結局、本気で漢方をしている医者は保険適応でないのが、それを現しているように思います。

といった具合に、実は漢方の治療を受けてみようと思っても、初歩的な東洋医学としての漢方をやっているところすら、ほぼないのが現実です。

相談の実際の中身は素人の方にはわからないので、店が朝鮮人参の瓶がおいてあるいかにもなところや、認定漢方医や国際中医師みたいな、どうでもいいような飾りっぽいバッジを指標にして選ぶしかなくなります。

今は、僕のようなブログを書く人もいますのでブログの記事が良い店か、悪い店かの判断材料になるかと思いますが、それもこの業界では大半の人は、人のよさげな記事を平気でパクったり、漢方の専門書をほぼ丸写しみたいなことをやってます。

要するに言ったもん勝ちみたいなダメな業界なのです。
そういう僕も、言ったもん勝ちみたいな記事になっちゃってますが、自分自身では、伝統的な手法を踏襲して、体質を判断し、漢方薬を合わせているつもりです。
病名や症状に合わせて漢方薬を処方するような詐欺占い師みたいなことはしてません。

現実はそんな状況で、漢方や東洋医学の治療ってわかりやすく説明するとなんだろうと考えたのです・・・

いろいろな漢方薬を知ってること。
いろいろな病院の薬を知ってること。
いろいろな病気や検査のことを知ってること。

どれも必要だと思うし、どれも治療者としては必須ですが、漢方医に最も必要なことではないような・・・

僕は漢方医に最も必要なのは、情報整理能力だと気づきました。

漢方は化学的な検査をしません。
漢方薬を選ぶ際には、体質を判断しますが、その体質は、患者さんの自覚症状という情報を材料にして分析します。

この唯一の情報である自覚症状という情報が間違っていたら・・・実はちゃんとした漢方薬は、選べないわけです。

もし足が冷えている。というのが嘘だったら・・・

漢方薬はざっくりと説明すると冷えている人には温める薬でプラマイゼロにして治療するわけです。

冷えているというのが嘘だったら、冷えてない人に温める薬を体内に入れるわけですから、余計な熱のせいで、のぼせたり頭痛が発生したりと副作用が起こります。
漢方薬の副作用は、体質と合っていないと起こるのです。

病院の薬みたいに、たまたま起こる人もいる。みたいな感じではありません。

「でも、治してほしい患者さんが自分の症状について嘘をつくはずないじゃない!」

そりゃそうです。嘘はつきません。
でも、以外とみんな自分の症状には曖昧なんです。
それほど、細かく認識してないし覚えてません。

今朝、すごく冷えこみが強かったら、その晩に足が冷えてますか?と聞かれると、しょっちゅう冷えていますと答えちゃうのです。
嘘をつくつもりはないのですが、性格によって、他のマイナスイメージに引きづられて症状を言ってみたり、ほぼ意識していないけど、質問されたから答えてみたりと、結構、曖昧な部分も多かったりするのです。

でも、漢方薬は、冷えるのなら、この漢方薬。熱があるなら、この漢方薬。みたいな、わかりやすい二択ではありません。

冷えでも「足も手も冷えて、身体全体も寒気を感じやすい」とか「足しか冷えない」とか「足は冷えるけど、ある条件で回復する」とか、冷えや痛みなども何段階も何種類もあり、漢方は素晴らしいことに、何段階もある冷え、何種類もある冷えごとに対応しています。

逆に言えば、冷え一つとっても細かく調べる必要があります。

だから、自覚症状はなるべく正確に細かくとる必要があるのです。
冷えも、今の時期は寒暖の差があるので「前の冷えこんだ寒かった時はどうだった?」「温くなり始めた今はどう?」など、その変化と詳細を分析する必要があるのです。

そこから僕が考える漢方相談に必要な最初の第一の重要な能力は患者さんと一緒に自覚症状を整理する能力が重要だと考えます。

自覚症状を正確に把握し、その情報を元に漢方の知識や経験で体質を判断していけばよいのですが、漢方薬を選ぶための正確な問診がとれなかったら、漢方相談は始まりもしないのです。
それができないと漢方医の治ると思い込んでる処方を押し付けることになります。

posted by 華陀 at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月30日

花粉症に対しての小青龍湯の間違った使い方!?

花粉症のいや〜〜〜な季節ですね。

あいかわらず病院の漢方はマニュアル大好き漢方なので、花粉症と言えば、小青龍湯を何も考えずに処方しているようですね。

うちの近くの耳鼻咽喉科も以前までは、この時期になるとツムラの営業さんが小青龍湯(ツムラ19番)のみを山のように抱えて、その病院に納品していました。
その様は、まるでスーパーの特売品!
あそこまで割り切って漢方薬をマニュアル特売してたら、逆に清々しいですね。
病院だけど安売りのドラッグのようです(遠い目・・・)

そういえば、その特売品も最近は見なくなりました。
よく、そこの病院で漢方薬を処方された人が、うちにその漢方薬の事を聞きに来るので、マニュアル漢方がやりにくくなったのかな・・・。
真相はわかりませんが。

それはさておき、どこの病院も得意の全国共通商品券のように花粉症と言えば小青龍湯を処方していますね。

アレグラなんかと同じだと思っているのでしょうか。
あんな発想だけで漢方薬を処方できる厚顔さが羨ましい限りです。
僕は漢方は複雑で難解な医学だと思っているのですが。

と言いながら、小青龍湯は花粉症によく効きます。
でも、その効き方が問題。
うちでは、その効き方のことを詳しく説明しています。

小青龍湯は効くのですが、効き方が新薬みたいな感じです。
いわゆる、皆さんが漢方薬で想像するような、根本的な治療効果ではない感じ。

小青龍湯は漢方的には「上焦の水毒と熱」という体質に合わせるとよく効きます。
よく効くと言っても、そこは漢方薬なので、誰にでも効くわけじゃありません。

花粉症だと言っても、人それぞれ、体質がありますので基本的にはその人独自の体質に合わせます。
あくまで漢方なので「小青龍湯の合う体質であれば効く」ですね。
小青龍湯が合わない花粉症だったらウンともスンとも効きません。

漢方では、病位という、どんなレベルの状態かを判断する属性レベルを判断する基準があるのですが、小青龍湯は太陽病と太陰病という2つのレベルを持っている変わった漢方薬です。

この病位というもの、詳しく説明するとブログ記事でvol.10位まで書かないと理解が難しい理論なので、簡単に説明するとレギュラーの4段階の上から4、3、2、1と弱くなり、レベルが高いほど、急性で使用し薬性も強く、レベルが低くなると慢性病で使用し薬性も穏やかになります。
(漢方薬性は強い=効果が強いではなく、体質と合わせるレベルと指します)
他にイレギュラーレベルが2つあります。

つまり、小青龍湯は、急性で薬性も強い状態のものです。
もうひとつ、裏属性で穏やかな薬性レベル2も持っていますが、これはイレギュラーな特殊なものなので説明すると、かなり長くなるので、今回は割愛。

要するに小青龍湯は早く強く効くのです。
その代り、漢方は自然界の陰陽の法則で動いているので、早く効くということは、じっくりと効かせて、根本的に治す治療に使うのは難しいということ。
治療の世界でも一夜づけは、すぐに忘れちゃうんですね。

経験上、効果の持続時間は大体、2〜3時間位。
飲んで40分しないうちに鼻水なんかが止まってきますが、3時間もすれば、ドバーと鼻水が再開です。

病院の薬、お得意の「薬を飲むと症状が止まる → 時間が経ったら症状が再開」のループが小青龍湯でも始まります。

効き方が新薬的なんですね。
その上、病院では誰でも効くと勘違いしているかもしれませんが、そこは漢方薬なので、体質が合ってなければ小青龍湯も全く効かない人もいます。

基本的には小青龍湯のみで花粉症を治せないことはないかもしれないですが何年もかかると思います。
ちなみに僕は小青龍湯で花粉症を根本治療できると考えていませんので、花粉症の時期でない時も飲んでても意味がないと思っているので、うちでは「新薬で眠気や頭がボーッとするなどの副作用がなければ、花粉症の時期が短ければ新薬を飲んだほうがいいよ」と新薬の方を勧めています。

その新薬も病院は保険で若干、安いですが、ドラッグでも病院が処方するものと同じ成分のものが売ってますので、病院に行く時間や待ち時間を短縮できる方が大事だと思う人は、ドラッグで買ってください。
ドラッグでもそんなに高くありません。

まとめると、新薬の副作用が困るなら、小青龍湯が治療薬になりますが、レベル4の漢方薬なので、飲み続けていたら、だんだん効いて根本治療してくれるということは稀です。

小青龍湯も体質を選ぶので最初の何包かで、症状が緩和されなかったら、飲み続けても効いてきません。
小青龍湯とあなたの体質が合ってません。
小青龍湯はあきらめましょう。他に花粉症に使用する漢方薬はいくらでもあります。

小青龍湯が、その時に効いたとしても、新薬的なので花粉症の時期を過ぎて飲み続けても根本的には治らないと思います。
長くても1ヶ月飲み続けて、やめた時に症状が再開していたら、さっさと違う漢方薬にしたほうがいいです。

一応、花粉症からガンまでの漢方相談を専門にやってきた僕の見解です。


posted by 華陀 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

漢方は食べ物、西洋医学は覚せい剤!?

世の中の身体を良くする手段として病院の手術や薬、漢方薬、薬膳、サプリメントなどが代表的ですね。

これらの治療手段は、それぞれ、どう違うのか?
よく、うちの患者さんから質問されます。

これらの違いを化学的だったり、観念的だったりといろいろな方面の理屈をこねくりまわしてお話できるのですが、一般の人が治療として考える場合は、どういう属性のものかをスパッとわかるのがよいと思います。

そこで本当に簡単に説明すると西洋医学の薬は覚せい剤。
漢方薬は食べ物です。
そして、薬膳は当然、食べ物に入りますが、サプリメントは効果の考え方が西洋医学の劣化版といった感じです。

西洋医学の薬が覚せい剤?と疑問に思うかもしれませんが、治療の考え方が覚せい剤と同じなんです。
というか、病院の薬は治療の考え方も作り方も方向性は覚せい剤と同じです。

治療の考え方としては、覚せい剤は、実際はどんな感じになるのかやったことないからわかりませんが、薬学理論的に考えていくと、自分の意思とは無関係に気分が高揚したり、疲れを感じにくくなったりするわけです。

自分の意思とは関係なくというのがミソで薬自体が身体の働きを強制的に変えることができますので、いわゆるラリっている状態に変貌するわけですね。

これは、病院の薬も原点の考えは同じです。
西洋医学の薬は、基本的にその人の持っている体内の自然な働きを無視して、人工的に作り出した薬の力で身体の働きを変えてしまうわけですね。

だから、逆に言えば「どんな体質の人にでも、すぐに効く」わけです。

鎮痛剤は、薬の強制的な力で痛みを伝えようとする物質を働けなくして痛みを緩和します。
アレルギー剤は、薬の強制的な力で免疫反応を起こそうとする反応をカットして免疫反応が起こらないようにします。

覚せい剤と共通するキーワードは、どちらも人工的に個人差を考えずに無理やり身体の働きを変えるという点です。

そして、薬の材料は、人工的に精製したもの。
実は覚せい剤は、漢方薬の生薬である麻黄の中のメタンフェタミンという物質から抽出されたエフェドリンという物質をさらに化学合成したものです。

病院の薬も元は自然界の植物などから成分を抽出し、それを化学合成しています。
だから、考え方としては病院の薬も覚せい剤も同じなんですね。

サプリメントは食べ物を原料にしていますが、考えは覚せい剤や病院の薬とよく似ています。
食べ物の中の効果のある主成分だと思われるものを抽出しエキス化しています。

病院の薬もサプリメントも主成分だけを濃くしていけば、強くなって治してくれるという発想です。
それが本当なら、サプリメントだけで食生活が事足りすはずなのですが、サプリメントだけでは生きていけません(昔に1ヶ月間、サプリメントだけで生活した実験がありましたが、病気にはなりませんでしたが、衰弱していました。おそらく年単位では健康を保てないでしょう)

漢方薬と食べ物、薬膳は、覚せい剤の発想とは真逆です。
そもそも、麻黄を麻黄のままで使っている時点で真逆ですね。

漢方では、自然界のものには無駄がないと考えます。
ですので、食べ物も自然界から得たものをそのまま使います。

西洋医学で「主成分」と定義しているものは、あくまで現時点の分析技術で勝手に決めたもので、時代が進み、研究が進めば、あれは毒だったなんて話は、西洋医学の薬の世界ではめずらしくもありません。

だから漢方薬、食べ物、薬膳は真っ向勝負。
何千年と良いと確認されてきたものをそのまま使います。

どれが主成分でどれがいらないものなんて、そんな傲慢な考えで勝手に取捨選択しません。
全てが必要なもの。

その上で、どうやったら効果的に治せるかを考えられてきたのが、漢方薬です。
漢方薬は、強制的に変えることのできる強い効果で体内の働き自体を変えようとは考えていません。

その人の体内の働きのクセ(それが体質)を分析し、そのクセに沿って、その人の自然治癒力が働きやすいように調整、応援します。

それゆえに西洋医学の薬のように効果が明確ではありません。
体質を無視して効いたり、すぐに効かせるのも難しいです(急性病は体質と漢方薬が合えばすぐに効きますが)

それは当たり前なんです。
漢方は人工的な強い効果で体内の働きを無理やり変える気がないからです。

漢方薬で効果を見る場合は「効いたか?」「効かなかった?」ではなく、体質に沿って、良い方向性に進んでいるかどうかを身体の症状全体から判断していきます。

なので、病院がやってるような病名や特定の症状だけにスポットを合わせて漢方薬を処方している方法は本来の漢方から見たら間違いです。
そんな治療方法は漢方、東洋医学には存在しません。

考えが違いますので、漢方薬で治療する場合は、根元の考え方から変えていかないと漢方薬は、まともに扱えません。

食べ物は言うまでもなく生きていくために絶対に必要なもの。
薬膳は、食べ物と漢方薬の間のような感じですね。
それに薬効の強い生薬や食べ物で構成されているのが薬膳です。
治療の側面もありますが、食べ物と治療が半々な感じです。

なんか生薬が入ってたら薬膳ではなく、基本的には漢方薬と同じで薬膳も体質に合わせます。

漢方薬は薬効のある生薬だけで構成されたもので、積極的な治療が目的です。
体質を見誤ったり、漢方薬を合わせ損なったりすれば、副作用を起こしたり、悪い方向に体質を変えてしまうというリスクも出てきます。

だから、しつこいようですが、病名や症状だけで漢方薬を合わせてはいけません。

うちではこんな感じで患者さんに説明しています。


posted by 華陀 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月15日

捻挫や骨折の治療の役に立たない病院

お店で仕事をしていると嫁さんの方から焦った口調で電話がありました。
どうも、うちの息子がサッカーをやっている途中でくるぶし辺りを捻って捻挫をしたらしいです。

「整形外科に連れて行ったほうがいい?」という電話。

患部の腫れ具合もそれほどひどくなく、膝あたりに手で振動を与えた時にくるぶし周辺の骨に痛みが走るかどうかを確認したところ、ないとのこと。

だったらと即座に「病院は行く必要はない」と答えました。

このブログでも過去に書きましたが、去年に僕自身がスケートで事故に合い、左人差指の靭帯を断裂?しました(?なのは、6つ行った病院のどこもが曖昧な診断しかしなかったため)

最初は骨にヒビがいってるとか、いってないとか、靭帯が切れている、ただの突き指など3つの病院でどれも曖昧。

行った病院は近くの老人介護主体の腰掛け的な整形外科。
近所でリハビリに放り込んで儲けているというところから鶏小屋と呼ばれている町の整形外科。
元、大病院のリウマチ専門の権威の先生が個人開業した整形外科。
うちの周辺だと事故などの救急でも運ばれ手指の手術でも定評のある大病院。
由緒ある鍼の学校と併設されている整形外科(院長に診てらもいました)
もう一つはスポーツ専門外科をしている友人の整形外科。

おそらく同じ整形外科でも、あらゆる種類の整形外科に行ったと思います。

怪我をした当時は同時に複数の病院に行ったら実際はこんなことになるんだと勉強になりました(友人のところは親身に相談にはのってくれました)

あの時は、6つの病院に順に行ったので毎朝、仕事前にどこかの病院に行っているという状態。

しかもどれも初診で他の病院の情報は話していません。
なぜなら、どこもどんな治療能力をもっているのか見てみたかったから。

そこから学んだことは、病院は行っても、ほぼ無意味、治してくれないということ。

今回の場合、病院に行くかどうかのポイントは、骨が折れているかどうか?です。
さすがに骨が折れているかどうかは、最後はレントゲンで見ないとわからないからです。

ただし、病院に行けばわかるのではありません。
僕の経験からいくと、病院でもポッキリと素人でもわかりそうな骨折しかわからないようです。
しかも、骨折してても僕らがイメージするような治療ではありません。

整形外科の捻挫や骨折の治療は多分、全国同じです(たかだか6つで6種類のバリエーションの病院しか行ってませんが)

湿布、痛み止め、テーピングなどによる固定、それと安静。

多分、どこに行っても同じです。
僕も6つの病院ともこれでした。

残念ながら自然治癒力を研究している僕ら東洋医学の人間からすると、これらは治療ではありません。

看護師さんなど医者以外の補助の方がする応急処置です。
補助処置といってもいいでしょうか。
結局、その人の自然治癒力にまかせているだけで、医者自身から積極的に治療として働きかけているものはありません。

(湿布)怪我した直後に腫れたら医学のド素人の人でも冷やしたほうがいいと思います。
しかも、湿布をし続けたところで湿布の薬効が骨や靭帯を治してくれるわけじゃありません。

(痛み止め)医者、これ好きですよね。僕の時も痛みは耐えれると何度もいってるのにやたら処方してきました。鎮痛剤は痛みを緩和するだけで、これまた骨や靭帯を治してくれるわけじゃありません。

(テーピング)最初は動かさないほうがいいというには、これも医学のド素人の方でもそうしたほうがいいって思いますよね。
しかもテーピングするのは看護師さんかリハビリ師さん。僕の経験では医者は下手くそでした。
固定は実は諸刃の剣で怪我の度合いによって、動かす箇所と動かさない箇所を状態に応じて考える必要があります。またどれくらいの時期から動かすかは重要なのですが、僕の経験からすると4週間固定とか、マニュアルっぽかったです。

(安静)言うまでもなく自然治癒力。これも医学のド素人の方でも休んだほうがいいのはわかります。

そう、僕の経験では診断は曖昧。治療はただの補助的な措置。
どこに医者が必要なの?と思いました。

しかも僕の時は結局、有名な大病院で一生治りませんと言われただけ。
「いやいや、あなたの無能をカミングアウトされても・・・」と苦笑いしか出ませんでした。

でも、西洋医学には手術があるじゃないか。
そうです。僕の西洋医学の師匠は元細胞顕微外科医。
神経を1本、1本繋ぎあわせる手術をする先生。

もちろん、その先生にも当時、相談しました。
そうしたら、先生、曰く、
「手術は単純に治してくれると考えてはいけない。
生活できないほど、どうしようもない状態を生活できるようにするのが目的で、手術といえば聞こえがいいが、要は健康な組織をぶった切る傷害行為に違いはない。
基本的には人間の身体は一度、傷をつけると2度と本来の元の姿にはならないので、なるべくしないほうがいいし、もっとひどくなる失敗とも隣り合わせだ」
とおっしゃっておられました。

だから、怪我した状態を本当の意味で元の状態に戻したい。
と思ったら病院って役に立たないんじゃないかと思うのです。
少なくとも6つの病院に行ったって。

なので、うちの息子も病院には行かせず、一緒に治療コラボしている鍼の先生に電話。
すぐに診てくれて、見るなり「あーこれ鍼ささないとダメですよ」とのこと。

小3ですが、遠慮なくブスブス、鍼を15本ほど刺しましt。
そうしたら、翌日からほぼ、痛みなし。歩くのも少しの違和感だけ。
手前味噌ではありますが、東洋医学ってスゲーと改めて思いました。

で、鍼の先生と病院だったら、今頃、鍼の痛みに耐えられる子に痛み止めの薬、出して、次の日から歩いている子に2週間、固定して安静って全国共通商品券みたいな治療するんだろうな。と笑い話になってました。

2日目から走ろうとする息子に固定と安静は必要ないけど、もうちょっと怪我したことを自覚した動きをしなさいと注意するので大変です。


posted by 華陀 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月08日

漢方薬にはエビデンスがないのか!?

本当にごくたまに、このブログに「あなた、医学のことを何もわかってないよね」的なコメントが来ることがあります。

おそらく医者のコメントの感じですが、どうも大きな勘違いされているようなので、ちょっと説明しようと思います。

僕は別にこのブログで正しい医学についての論議がしたいと思っておりません。
そもそも、絶対的な正しいなんて誰が決めてるんだという話ですが。

自分の病気の治療や漢方に対する思いを綴って、それに共感してくれた人が、うちの相談に訪れてくれたら、嬉しいなと思って書いています。

そんな文句や揶揄っぽいものの中に「漢方ってやっぱ、怪しいよね。なんで効くのかよくわからないもん」みたいなのもよくあります。

これもコメント欄だけで説明しようと思っても物理や化学の観点からだけでは説明できないので、コメントでは僕は返信しません。
そもそも、ブログの目的からいけば説明する必要も感じていないのですが。

確かに漢方薬に西洋医学でいうところのエビデンスというものがありません。
漢方は何千年の結果論を体系化したものなので、化学的に成分的にどうたら、こうたらというものが治療上、必要ないからです。

人間の身体は人それぞれですが、それでも延々と皆、それぞれ体質が違うということはなく、いろいろな種類の体質はありますが、似た様な体質のグループというものは存在するわけですね。

それらを東洋医学理論的にまとめて、診断したり、処方したりしたのが、漢方です。

アメダスとか温度系とかで明日は雨です。と予報しているのは科学的な根拠です。
仮に過去4千年間の日本の天気の結果のデータがあり、そこから、今日の要素をインプット→その要素を考慮して経験値から明日の予報をするのが漢方みたいなものです。

みなさん、ご存知のようにアメダスなどの人工衛星とかの科学データとか引っ張り出しても結局、なんだかんだハズします。

お薬もそうですね。
添付文書には化学的臨床によって、理論的に証明が書かれています。
こんな効果がある!と断言されていて、化学的にはっきりしているから一見、間違いないように見えますが、結局、思ったような効果を感じない人もいますし、そんな風に治ってほしいんじゃない!と思っている人もいます。
真の結果は容赦なく残酷です。

何よりも副作用です。
エビデンスがしっかりしているとか言いながら、どんな人だったら副作用になるというのは推測できないのです。
推測できるのは素人でもわかりそうな肝臓の悪い人とか、他の大病を患っている人とか、
「そんなのおまえじゃなくてもなんとなくわかるわ!」みたいな感じ。

余談になりますが、お湯が沸いたらピーッ!ってなるケトル。
あの音がなるメカニズムって、この最近、科学的な理屈がわかったんですよ。
なんと100年以上も理屈を説明できなかったのです。
要するにエビデンスは、なかったけど「便利だから使ってた」のですね。

なんか漢方っぽい。
漢方は自然思想理論からの根拠は説明できますけどね。

病院はエビデンス、エビデンスと言いますが、皆さんが使用しているもので、一見、科学的に見えているものも「実は、なぜそうなるのか、かわからない」ってものは多いのです。

病院のお薬から1つ紹介しておこうと思います。

サラゾピリンというお薬です。
潰瘍性大腸炎なんかに使われるお薬です。

メーカーの添付文書はこちら。

このお薬のエビデンスは・・・
不明。効果不明。
潰瘍性大腸炎の原因も不明だし、効果も不明。
(これ、僕が言ってるのでなくて薬の添付文書です。
3Pに書いてあります)

でも、良い結果も得られるから使ってる。

潰瘍性大腸炎で最近、使われているのはペンタサです。
ペンタサは化学的メカニズムがはっきりしているのか?
していません。
簡単に言えば、サラゾピリンの副作用が少ない版です。

実は、このお薬だけが特別でなく、効果が化学的→生理学的にはっきりとわかっていない
薬は結構あります。
しかも、わかっていないけど、なんだか結果を得られるから使われています。

これもなんか漢方っぽいですね。
ただし、漢方は、そもそも西洋医学と効果の考え方が違うし、三陰三陽、気血水弁証、臓腑弁証、その他モロモロで、ちゃんと診断すれば、自然科学的理論的には説明がつきます。
東洋医学的な問診をとらないで、マニュアルだけで漢方薬を処方していたら説明できないと思いますが。
だって、誰かがデタラメに近いようなマニュアルを受け売りでやってるだけだから。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月24日

増加!?しているインフルエンザ患者さん

今年のインフルエンザってキツいらしいですね。
こんな記事がありました。

インフルエンザ患者 過去10年で2番目に多い

職業柄、風邪やインフルエンザの方も相談に来られますが、体感的に確かに今年は多い感じだし、年々、増えているような気がします。

ちなみにうちは「インフルエンザ→麻黄湯」のようなベタな単純マニュアル処方ではありませんよ。

で、過去10年で2番目に多いという内容に少し違和感をおぼえました。
僕が子供の頃は学級閉鎖なんて、小学校6年間で何回もありませんでしたし、インフルエンザにかかること自体がちょっとめずらしい感じでした。

「3年前に1回、インフルエンザになったけどキツかったわ〜」みたいな会話をしていたように思います。

ところが、最近は、子供がかかったら家族全滅とか、学校の話を聞いていると冬の学級閉鎖や冬はクラスで複数の人が常に休んでるなんて半ば、当たり前な感じです。

何が違和感って、昔はインフルエンザの予防注射は、ほとんどやってなかったのに、今は誰もがインフルエンザの予防注射をする時代。
なのにインフルエンザになる人は増えている感じ。

誤解されるといけないので、僕は「予防注射は体に悪い」とか思っている派ではありません。
単純にインフルエンザの予防注射が当たり前になってきているのにインフルエンザの患者は増えているんだなと思った次第です。

もちろん、昔は病院を受診する人が少なかったから、表の数字として見えなかっただけかもしれないし、インフルエンザだと診断する技術も低かったからかもしれない。ただ単に見え方の問題だったのかも。

でも、予防注射が当たり前になって、インフルエンザになる人も当たり前になってるのもなんとも皮肉だなと思います。

予防注射もインフルエンザの型、全部に対応できるわけじゃないから、型を外せば、なるときはなるでしょうから、予防注射とインフルエンザ患者さんが増えている感じとは関係ないかもしれません。

まー実数を調べても今も昔も本当の患者さん達の実数は確認できないでしょうから、あくまで体感の感想です。

ちなみに僕は予防注射はしません。
なぜなら、ただ単に針が嫌いだから。

それに漢方薬でなんとでもできますので。
この6年か、もっと前からインフルエンザになった記憶がありません。
もしかしたらなった時もあるかもしれませんが、漢方薬を投入しまくるので、ただの風邪だと思っていたのがインフルエンザだったかもしれません。

しつこいようですが、麻黄湯だけで治しませんよ。

それで、うちによく「インフルエンザにならないようにするにはどうしたらいいですか?」という質問があるのですが、予防をしようと思ったら、実に地味で単純なことを忘れないように実行するしかありません。

感染症なので、とにかく「うつらないようにする」こと。

他人がいるところでは、マスクは、かならずすること。
それもドラッグの特売で売ってそうなハンカチのような薄っぺらいのではなく、しっかりしたもの。

ショッピングモールや電気屋さんなどは気をつけたほうがいいです。
なぜか、子供の持ってるウィルスは、なぜか強い感じがあるので、特に子供がたくさんいるモール系は気をつけたほうがいいですね。

手洗いとうがいも必須です。
手を洗った後は、できたら鼻の表面もさっと水で流したほうがいいです。
鼻うがいまでは必要ないです。
後、うがい薬は使わないほうがいいと思います。
日本の水は塩素がたくさん入っているので、出したばっかりの水なら、それで十分です。
うがい薬まで使うとかえって悪くなることもあります。

ここまでは普通に奨励されていることですが、この普通のことを徹底しないとつけこまれますよ。

漢方的には2つすることがあります。
1つは首にタオルをひっかける。
風門と言うツボを温めるのですね。
この時は夜遅くに外にいないようにすることも大事です。

もう1つは消化器を大事にしないと一気にやられます。
風邪やインフルエンザになる前って気づけないくらいの微妙なだるさや疲れがあるはずなのですが、その時点から気をつけて、油ものや味の濃いもの、生ものを食べないことです。

西洋医学では胃腸の不調って軽いレベルに捉えられていますが、漢方では消化器を脾とよんで、胃腸のダメージをかなり重要視します。

食欲があると回復できるチャンスはありますが、ここがやられると全部がガタガタになりますので「なんか、ちょっとしんどいかも・・・」という時から食べるものやアルコールなど、身体の負担になるものに気をつけましょう。

後、水分を普段よりも少し多めにとって、オシッコにいくようにしましょう。
漢方ではインフルエンザを治す方法として発汗によってウィルスを追い出しますが、体力がない場合は、利水としてオシッコを出させることによって治す方法をとることもあります。
そこは漢方なので「体質によって」ですね。

麻黄湯は発汗法を使うもので、体力のあるタイプに使いますが、麻黄湯で発汗法を使うとかえって悪くなる体力のないタイプないし体力のない時には利水方法でオシッコをたくさん出させる漢方薬を使います。

もうすぐ春ですが、最後に風邪をひかないように養生しましょう!


posted by 華陀 at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする