ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

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漢方相談室

2016年03月23日

漢方は食べ物、西洋医学は覚せい剤!?

世の中の身体を良くする手段として病院の手術や薬、漢方薬、薬膳、サプリメントなどが代表的ですね。

これらの治療手段は、それぞれ、どう違うのか?
よく、うちの患者さんから質問されます。

これらの違いを化学的だったり、観念的だったりといろいろな方面の理屈をこねくりまわしてお話できるのですが、一般の人が治療として考える場合は、どういう属性のものかをスパッとわかるのがよいと思います。

そこで本当に簡単に説明すると西洋医学の薬は覚せい剤。
漢方薬は食べ物です。
そして、薬膳は当然、食べ物に入りますが、サプリメントは効果の考え方が西洋医学の劣化版といった感じです。

西洋医学の薬が覚せい剤?と疑問に思うかもしれませんが、治療の考え方が覚せい剤と同じなんです。
というか、病院の薬は治療の考え方も作り方も方向性は覚せい剤と同じです。

治療の考え方としては、覚せい剤は、実際はどんな感じになるのかやったことないからわかりませんが、薬学理論的に考えていくと、自分の意思とは無関係に気分が高揚したり、疲れを感じにくくなったりするわけです。

自分の意思とは関係なくというのがミソで薬自体が身体の働きを強制的に変えることができますので、いわゆるラリっている状態に変貌するわけですね。

これは、病院の薬も原点の考えは同じです。
西洋医学の薬は、基本的にその人の持っている体内の自然な働きを無視して、人工的に作り出した薬の力で身体の働きを変えてしまうわけですね。

だから、逆に言えば「どんな体質の人にでも、すぐに効く」わけです。

鎮痛剤は、薬の強制的な力で痛みを伝えようとする物質を働けなくして痛みを緩和します。
アレルギー剤は、薬の強制的な力で免疫反応を起こそうとする反応をカットして免疫反応が起こらないようにします。

覚せい剤と共通するキーワードは、どちらも人工的に個人差を考えずに無理やり身体の働きを変えるという点です。

そして、薬の材料は、人工的に精製したもの。
実は覚せい剤は、漢方薬の生薬である麻黄の中のメタンフェタミンという物質から抽出されたエフェドリンという物質をさらに化学合成したものです。

病院の薬も元は自然界の植物などから成分を抽出し、それを化学合成しています。
だから、考え方としては病院の薬も覚せい剤も同じなんですね。

サプリメントは食べ物を原料にしていますが、考えは覚せい剤や病院の薬とよく似ています。
食べ物の中の効果のある主成分だと思われるものを抽出しエキス化しています。

病院の薬もサプリメントも主成分だけを濃くしていけば、強くなって治してくれるという発想です。
それが本当なら、サプリメントだけで食生活が事足りすはずなのですが、サプリメントだけでは生きていけません(昔に1ヶ月間、サプリメントだけで生活した実験がありましたが、病気にはなりませんでしたが、衰弱していました。おそらく年単位では健康を保てないでしょう)

漢方薬と食べ物、薬膳は、覚せい剤の発想とは真逆です。
そもそも、麻黄を麻黄のままで使っている時点で真逆ですね。

漢方では、自然界のものには無駄がないと考えます。
ですので、食べ物も自然界から得たものをそのまま使います。

西洋医学で「主成分」と定義しているものは、あくまで現時点の分析技術で勝手に決めたもので、時代が進み、研究が進めば、あれは毒だったなんて話は、西洋医学の薬の世界ではめずらしくもありません。

だから漢方薬、食べ物、薬膳は真っ向勝負。
何千年と良いと確認されてきたものをそのまま使います。

どれが主成分でどれがいらないものなんて、そんな傲慢な考えで勝手に取捨選択しません。
全てが必要なもの。

その上で、どうやったら効果的に治せるかを考えられてきたのが、漢方薬です。
漢方薬は、強制的に変えることのできる強い効果で体内の働き自体を変えようとは考えていません。

その人の体内の働きのクセ(それが体質)を分析し、そのクセに沿って、その人の自然治癒力が働きやすいように調整、応援します。

それゆえに西洋医学の薬のように効果が明確ではありません。
体質を無視して効いたり、すぐに効かせるのも難しいです(急性病は体質と漢方薬が合えばすぐに効きますが)

それは当たり前なんです。
漢方は人工的な強い効果で体内の働きを無理やり変える気がないからです。

漢方薬で効果を見る場合は「効いたか?」「効かなかった?」ではなく、体質に沿って、良い方向性に進んでいるかどうかを身体の症状全体から判断していきます。

なので、病院がやってるような病名や特定の症状だけにスポットを合わせて漢方薬を処方している方法は本来の漢方から見たら間違いです。
そんな治療方法は漢方、東洋医学には存在しません。

考えが違いますので、漢方薬で治療する場合は、根元の考え方から変えていかないと漢方薬は、まともに扱えません。

食べ物は言うまでもなく生きていくために絶対に必要なもの。
薬膳は、食べ物と漢方薬の間のような感じですね。
それに薬効の強い生薬や食べ物で構成されているのが薬膳です。
治療の側面もありますが、食べ物と治療が半々な感じです。

なんか生薬が入ってたら薬膳ではなく、基本的には漢方薬と同じで薬膳も体質に合わせます。

漢方薬は薬効のある生薬だけで構成されたもので、積極的な治療が目的です。
体質を見誤ったり、漢方薬を合わせ損なったりすれば、副作用を起こしたり、悪い方向に体質を変えてしまうというリスクも出てきます。

だから、しつこいようですが、病名や症状だけで漢方薬を合わせてはいけません。

うちではこんな感じで患者さんに説明しています。


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2016年03月15日

捻挫や骨折の治療の役に立たない病院

お店で仕事をしていると嫁さんの方から焦った口調で電話がありました。
どうも、うちの息子がサッカーをやっている途中でくるぶし辺りを捻って捻挫をしたらしいです。

「整形外科に連れて行ったほうがいい?」という電話。

患部の腫れ具合もそれほどひどくなく、膝あたりに手で振動を与えた時にくるぶし周辺の骨に痛みが走るかどうかを確認したところ、ないとのこと。

だったらと即座に「病院は行く必要はない」と答えました。

このブログでも過去に書きましたが、去年に僕自身がスケートで事故に合い、左人差指の靭帯を断裂?しました(?なのは、6つ行った病院のどこもが曖昧な診断しかしなかったため)

最初は骨にヒビがいってるとか、いってないとか、靭帯が切れている、ただの突き指など3つの病院でどれも曖昧。

行った病院は近くの老人介護主体の腰掛け的な整形外科。
近所でリハビリに放り込んで儲けているというところから鶏小屋と呼ばれている町の整形外科。
元、大病院のリウマチ専門の権威の先生が個人開業した整形外科。
うちの周辺だと事故などの救急でも運ばれ手指の手術でも定評のある大病院。
由緒ある鍼の学校と併設されている整形外科(院長に診てらもいました)
もう一つはスポーツ専門外科をしている友人の整形外科。

おそらく同じ整形外科でも、あらゆる種類の整形外科に行ったと思います。

怪我をした当時は同時に複数の病院に行ったら実際はこんなことになるんだと勉強になりました(友人のところは親身に相談にはのってくれました)

あの時は、6つの病院に順に行ったので毎朝、仕事前にどこかの病院に行っているという状態。

しかもどれも初診で他の病院の情報は話していません。
なぜなら、どこもどんな治療能力をもっているのか見てみたかったから。

そこから学んだことは、病院は行っても、ほぼ無意味、治してくれないということ。

今回の場合、病院に行くかどうかのポイントは、骨が折れているかどうか?です。
さすがに骨が折れているかどうかは、最後はレントゲンで見ないとわからないからです。

ただし、病院に行けばわかるのではありません。
僕の経験からいくと、病院でもポッキリと素人でもわかりそうな骨折しかわからないようです。
しかも、骨折してても僕らがイメージするような治療ではありません。

整形外科の捻挫や骨折の治療は多分、全国同じです(たかだか6つで6種類のバリエーションの病院しか行ってませんが)

湿布、痛み止め、テーピングなどによる固定、それと安静。

多分、どこに行っても同じです。
僕も6つの病院ともこれでした。

残念ながら自然治癒力を研究している僕ら東洋医学の人間からすると、これらは治療ではありません。

看護師さんなど医者以外の補助の方がする応急処置です。
補助処置といってもいいでしょうか。
結局、その人の自然治癒力にまかせているだけで、医者自身から積極的に治療として働きかけているものはありません。

(湿布)怪我した直後に腫れたら医学のド素人の人でも冷やしたほうがいいと思います。
しかも、湿布をし続けたところで湿布の薬効が骨や靭帯を治してくれるわけじゃありません。

(痛み止め)医者、これ好きですよね。僕の時も痛みは耐えれると何度もいってるのにやたら処方してきました。鎮痛剤は痛みを緩和するだけで、これまた骨や靭帯を治してくれるわけじゃありません。

(テーピング)最初は動かさないほうがいいというには、これも医学のド素人の方でもそうしたほうがいいって思いますよね。
しかもテーピングするのは看護師さんかリハビリ師さん。僕の経験では医者は下手くそでした。
固定は実は諸刃の剣で怪我の度合いによって、動かす箇所と動かさない箇所を状態に応じて考える必要があります。またどれくらいの時期から動かすかは重要なのですが、僕の経験からすると4週間固定とか、マニュアルっぽかったです。

(安静)言うまでもなく自然治癒力。これも医学のド素人の方でも休んだほうがいいのはわかります。

そう、僕の経験では診断は曖昧。治療はただの補助的な措置。
どこに医者が必要なの?と思いました。

しかも僕の時は結局、有名な大病院で一生治りませんと言われただけ。
「いやいや、あなたの無能をカミングアウトされても・・・」と苦笑いしか出ませんでした。

でも、西洋医学には手術があるじゃないか。
そうです。僕の西洋医学の師匠は元細胞顕微外科医。
神経を1本、1本繋ぎあわせる手術をする先生。

もちろん、その先生にも当時、相談しました。
そうしたら、先生、曰く、
「手術は単純に治してくれると考えてはいけない。
生活できないほど、どうしようもない状態を生活できるようにするのが目的で、手術といえば聞こえがいいが、要は健康な組織をぶった切る傷害行為に違いはない。
基本的には人間の身体は一度、傷をつけると2度と本来の元の姿にはならないので、なるべくしないほうがいいし、もっとひどくなる失敗とも隣り合わせだ」
とおっしゃっておられました。

だから、怪我した状態を本当の意味で元の状態に戻したい。
と思ったら病院って役に立たないんじゃないかと思うのです。
少なくとも6つの病院に行ったって。

なので、うちの息子も病院には行かせず、一緒に治療コラボしている鍼の先生に電話。
すぐに診てくれて、見るなり「あーこれ鍼ささないとダメですよ」とのこと。

小3ですが、遠慮なくブスブス、鍼を15本ほど刺しましt。
そうしたら、翌日からほぼ、痛みなし。歩くのも少しの違和感だけ。
手前味噌ではありますが、東洋医学ってスゲーと改めて思いました。

で、鍼の先生と病院だったら、今頃、鍼の痛みに耐えられる子に痛み止めの薬、出して、次の日から歩いている子に2週間、固定して安静って全国共通商品券みたいな治療するんだろうな。と笑い話になってました。

2日目から走ろうとする息子に固定と安静は必要ないけど、もうちょっと怪我したことを自覚した動きをしなさいと注意するので大変です。


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2016年03月08日

漢方薬にはエビデンスがないのか!?

本当にごくたまに、このブログに「あなた、医学のことを何もわかってないよね」的なコメントが来ることがあります。

おそらく医者のコメントの感じですが、どうも大きな勘違いされているようなので、ちょっと説明しようと思います。

僕は別にこのブログで正しい医学についての論議がしたいと思っておりません。
そもそも、絶対的な正しいなんて誰が決めてるんだという話ですが。

自分の病気の治療や漢方に対する思いを綴って、それに共感してくれた人が、うちの相談に訪れてくれたら、嬉しいなと思って書いています。

そんな文句や揶揄っぽいものの中に「漢方ってやっぱ、怪しいよね。なんで効くのかよくわからないもん」みたいなのもよくあります。

これもコメント欄だけで説明しようと思っても物理や化学の観点からだけでは説明できないので、コメントでは僕は返信しません。
そもそも、ブログの目的からいけば説明する必要も感じていないのですが。

確かに漢方薬に西洋医学でいうところのエビデンスというものがありません。
漢方は何千年の結果論を体系化したものなので、化学的に成分的にどうたら、こうたらというものが治療上、必要ないからです。

人間の身体は人それぞれですが、それでも延々と皆、それぞれ体質が違うということはなく、いろいろな種類の体質はありますが、似た様な体質のグループというものは存在するわけですね。

それらを東洋医学理論的にまとめて、診断したり、処方したりしたのが、漢方です。

アメダスとか温度系とかで明日は雨です。と予報しているのは科学的な根拠です。
仮に過去4千年間の日本の天気の結果のデータがあり、そこから、今日の要素をインプット→その要素を考慮して経験値から明日の予報をするのが漢方みたいなものです。

みなさん、ご存知のようにアメダスなどの人工衛星とかの科学データとか引っ張り出しても結局、なんだかんだハズします。

お薬もそうですね。
添付文書には化学的臨床によって、理論的に証明が書かれています。
こんな効果がある!と断言されていて、化学的にはっきりしているから一見、間違いないように見えますが、結局、思ったような効果を感じない人もいますし、そんな風に治ってほしいんじゃない!と思っている人もいます。
真の結果は容赦なく残酷です。

何よりも副作用です。
エビデンスがしっかりしているとか言いながら、どんな人だったら副作用になるというのは推測できないのです。
推測できるのは素人でもわかりそうな肝臓の悪い人とか、他の大病を患っている人とか、
「そんなのおまえじゃなくてもなんとなくわかるわ!」みたいな感じ。

余談になりますが、お湯が沸いたらピーッ!ってなるケトル。
あの音がなるメカニズムって、この最近、科学的な理屈がわかったんですよ。
なんと100年以上も理屈を説明できなかったのです。
要するにエビデンスは、なかったけど「便利だから使ってた」のですね。

なんか漢方っぽい。
漢方は自然思想理論からの根拠は説明できますけどね。

病院はエビデンス、エビデンスと言いますが、皆さんが使用しているもので、一見、科学的に見えているものも「実は、なぜそうなるのか、かわからない」ってものは多いのです。

病院のお薬から1つ紹介しておこうと思います。

サラゾピリンというお薬です。
潰瘍性大腸炎なんかに使われるお薬です。

メーカーの添付文書はこちら。

このお薬のエビデンスは・・・
不明。効果不明。
潰瘍性大腸炎の原因も不明だし、効果も不明。
(これ、僕が言ってるのでなくて薬の添付文書です。
3Pに書いてあります)

でも、良い結果も得られるから使ってる。

潰瘍性大腸炎で最近、使われているのはペンタサです。
ペンタサは化学的メカニズムがはっきりしているのか?
していません。
簡単に言えば、サラゾピリンの副作用が少ない版です。

実は、このお薬だけが特別でなく、効果が化学的→生理学的にはっきりとわかっていない
薬は結構あります。
しかも、わかっていないけど、なんだか結果を得られるから使われています。

これもなんか漢方っぽいですね。
ただし、漢方は、そもそも西洋医学と効果の考え方が違うし、三陰三陽、気血水弁証、臓腑弁証、その他モロモロで、ちゃんと診断すれば、自然科学的理論的には説明がつきます。
東洋医学的な問診をとらないで、マニュアルだけで漢方薬を処方していたら説明できないと思いますが。
だって、誰かがデタラメに近いようなマニュアルを受け売りでやってるだけだから。


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2016年02月24日

増加!?しているインフルエンザ患者さん

今年のインフルエンザってキツいらしいですね。
こんな記事がありました。

インフルエンザ患者 過去10年で2番目に多い

職業柄、風邪やインフルエンザの方も相談に来られますが、体感的に確かに今年は多い感じだし、年々、増えているような気がします。

ちなみにうちは「インフルエンザ→麻黄湯」のようなベタな単純マニュアル処方ではありませんよ。

で、過去10年で2番目に多いという内容に少し違和感をおぼえました。
僕が子供の頃は学級閉鎖なんて、小学校6年間で何回もありませんでしたし、インフルエンザにかかること自体がちょっとめずらしい感じでした。

「3年前に1回、インフルエンザになったけどキツかったわ〜」みたいな会話をしていたように思います。

ところが、最近は、子供がかかったら家族全滅とか、学校の話を聞いていると冬の学級閉鎖や冬はクラスで複数の人が常に休んでるなんて半ば、当たり前な感じです。

何が違和感って、昔はインフルエンザの予防注射は、ほとんどやってなかったのに、今は誰もがインフルエンザの予防注射をする時代。
なのにインフルエンザになる人は増えている感じ。

誤解されるといけないので、僕は「予防注射は体に悪い」とか思っている派ではありません。
単純にインフルエンザの予防注射が当たり前になってきているのにインフルエンザの患者は増えているんだなと思った次第です。

もちろん、昔は病院を受診する人が少なかったから、表の数字として見えなかっただけかもしれないし、インフルエンザだと診断する技術も低かったからかもしれない。ただ単に見え方の問題だったのかも。

でも、予防注射が当たり前になって、インフルエンザになる人も当たり前になってるのもなんとも皮肉だなと思います。

予防注射もインフルエンザの型、全部に対応できるわけじゃないから、型を外せば、なるときはなるでしょうから、予防注射とインフルエンザ患者さんが増えている感じとは関係ないかもしれません。

まー実数を調べても今も昔も本当の患者さん達の実数は確認できないでしょうから、あくまで体感の感想です。

ちなみに僕は予防注射はしません。
なぜなら、ただ単に針が嫌いだから。

それに漢方薬でなんとでもできますので。
この6年か、もっと前からインフルエンザになった記憶がありません。
もしかしたらなった時もあるかもしれませんが、漢方薬を投入しまくるので、ただの風邪だと思っていたのがインフルエンザだったかもしれません。

しつこいようですが、麻黄湯だけで治しませんよ。

それで、うちによく「インフルエンザにならないようにするにはどうしたらいいですか?」という質問があるのですが、予防をしようと思ったら、実に地味で単純なことを忘れないように実行するしかありません。

感染症なので、とにかく「うつらないようにする」こと。

他人がいるところでは、マスクは、かならずすること。
それもドラッグの特売で売ってそうなハンカチのような薄っぺらいのではなく、しっかりしたもの。

ショッピングモールや電気屋さんなどは気をつけたほうがいいです。
なぜか、子供の持ってるウィルスは、なぜか強い感じがあるので、特に子供がたくさんいるモール系は気をつけたほうがいいですね。

手洗いとうがいも必須です。
手を洗った後は、できたら鼻の表面もさっと水で流したほうがいいです。
鼻うがいまでは必要ないです。
後、うがい薬は使わないほうがいいと思います。
日本の水は塩素がたくさん入っているので、出したばっかりの水なら、それで十分です。
うがい薬まで使うとかえって悪くなることもあります。

ここまでは普通に奨励されていることですが、この普通のことを徹底しないとつけこまれますよ。

漢方的には2つすることがあります。
1つは首にタオルをひっかける。
風門と言うツボを温めるのですね。
この時は夜遅くに外にいないようにすることも大事です。

もう1つは消化器を大事にしないと一気にやられます。
風邪やインフルエンザになる前って気づけないくらいの微妙なだるさや疲れがあるはずなのですが、その時点から気をつけて、油ものや味の濃いもの、生ものを食べないことです。

西洋医学では胃腸の不調って軽いレベルに捉えられていますが、漢方では消化器を脾とよんで、胃腸のダメージをかなり重要視します。

食欲があると回復できるチャンスはありますが、ここがやられると全部がガタガタになりますので「なんか、ちょっとしんどいかも・・・」という時から食べるものやアルコールなど、身体の負担になるものに気をつけましょう。

後、水分を普段よりも少し多めにとって、オシッコにいくようにしましょう。
漢方ではインフルエンザを治す方法として発汗によってウィルスを追い出しますが、体力がない場合は、利水としてオシッコを出させることによって治す方法をとることもあります。
そこは漢方なので「体質によって」ですね。

麻黄湯は発汗法を使うもので、体力のあるタイプに使いますが、麻黄湯で発汗法を使うとかえって悪くなる体力のないタイプないし体力のない時には利水方法でオシッコをたくさん出させる漢方薬を使います。

もうすぐ春ですが、最後に風邪をひかないように養生しましょう!


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2016年02月19日

鍼灸師の漢方薬のアドバイスはアテになるのか!?

最近、鍼灸師について奇妙な話を2件、聞きました。

1件は、電話でのお問い合わせで、その方は、ずっと前から鍼灸治療してもらっている先生に小柴胡湯を飲んだ方がいいと言われ「ドラッグなど方々を探し回ったが、どこも売ってなくて、漢方専門の先生のところだったら売ってますか」というもの。

もちろん、柴胡剤の基本剤である小柴胡湯は売ってますが、うちは基本、体質を総合的に判断して最適な漢方薬をお選びしています。
漢方薬名指定でもお売りはしますが、どうせ、買うのであれば、体質を専門的に見ないで買ってしまうのは、もったいないのでは・・・と話しましたが、鍼灸の先生には、小柴胡湯を飲めと指示されたとのことでした。

小柴胡湯ならツムラでもなんでもいいんですか?と聞いたら、鍼灸の先生からは特にどこのものの漢方薬でないとダメという指定はなかったようです。

小柴胡湯と指定した割には、良い品質のものを買ったほうがいいという指示はなし。
漢方薬は西洋医学のような人口化学物質ではないので、品質の差は、都会のスーパーの特売の魚とキレイな海辺でとれた魚ほどの差があります。

なので、漢方薬を処方する際は、名前さえあっていれば、どこの漢方薬でいいということはありえません。
東洋医学的な体質を分析し最適な漢方薬を選ぶことと同じくらい、どの品質の生薬や漢方薬を使うかも漢方治療に含まれる重要なポイントです。

もう1件の方は、鍼灸治療している先生から「補中益気湯をすすめられたけど、その方が、防已黄耆湯だとダメですか?」と聞いたら手の平返したように僕にはわからないので、漢方の専門の先生に相談してくれ」とのこと。

じゃあ、最初の補中益気湯なんなんだよ。って感じですね。

どちらも漢方に対してテキトーすぎますよね。

実は僕はずっと鍼灸治療は否定していました。
否定していたのは鍼灸治療自体がダメだというわけではなく、家族が家の周辺の鍼灸治療を実際に受けたり、うちの患者さん達の数々の鍼灸治療の経験、長年、鍼灸治療院の受付をしていた人がうちの患者さんだったりしていたので、そういった方々からいろいろ聞いて、東洋医学として、まともに治療してる人いないじゃん!というのが僕の結論でした。

しかし、以前に指を怪我し、有名な整形外科で一生治らないと言われたものを知り合いの鍼灸の先生に治してもらいました。

正直、鍼灸ってすごい!と思いました。
しかし、その先生に鍼灸業界のことをお聞きするとやっぱり前と同じ結果でした。

鍼灸治療はすごいけど、まともにできる人はほとんどいない。
僕らの漢方業界と同じで漢方薬局をしているお店、鍼灸治療をしているお店は一杯あるけど、東洋医学として本格的に治療できる人はほとんどいない・・・

実はその鍼灸の先生とは今、一緒にコラボして治療をしています。
その先生とは、東洋医学の専門用語そのままで、こちらから患者さんの体質を伝えても理解されるので連携治療がスムーズです。

悲しい現実ですが、何十年と漢方薬局をやってる先生でも証(東洋医学的体質)を専門用語で話すと理解できないのが現状です。

実は先生と僕が知り合ったのは、先生が漢方薬のことを知りたくて、うちに来たのがきっかけでした。
それから、鍼灸と漢方の勉強を互いに教えあっているのですが、お互いにわかったのは、基礎知識として把握はできるが、それぞれ、治療レベルでは到底理解に及ばないということ。

それで、鍼灸が必要な場合は先生のところで、漢方薬が必要な場合は僕のところで、それぞれの専門を生かしてコラボ治療をしましょうということになりました。

同じ東洋医学なので、ある程度、鍼灸にも漢方にも共通する証は分析できますが、実は微妙に違いがあります。

鍼灸だけの証(体質)の分析で漢方薬を処方するための証(体質)の分析はできないのです。逆もしかり。
だから、僕たちは、治療自体は別々にしています。
僕は鍼灸のことに口出ししないし、先生も漢方薬のことには口出ししない。

でも、冒頭のお問い合わせの方の鍼灸師達は、自分1人で漢方薬の処方も決めています。

そこで、その先生に鍼灸師が漢方薬のことをすすめているらしいんだけど、鍼灸師が漢方薬の事ってわかるの?とお聞きしました。
先生に聞いてみると、鍼灸学校の時にちょこっとだけ、漢方薬のことを学ぶらしいからです。

もちろん、治療レベルじゃないですよ。
本読みレベルらしいです。
先生曰くは、おぼえた知識だけで「適当に漢方薬のこと言ってんでしょ」との話。
日本人の好きな机上の理論、知識だけ。ですね。

でも、これ東洋医学だと非常に危険。
なぜなら、漢方薬は「○○の効果で治す」というものではありません。
実際に漢方薬を処方していると体質と漢方薬が合っていなくて副作用が出たり、いろいろな経験を経て体質と処方の経験値や勘どころを養って治療精度を上げていきます。

それは、同じ東洋医学の鍼灸だって同じ。
いろいろな体質の方の治療経験から治療精度を上げていくのです。

東洋医学というのは、どちらも経験を糧に腕をあげていくのですね。

なので、漢方薬と鍼灸のそれぞれの専門を尊重し、コラボしてやっている僕たちとしては漢方薬のための証(体質)を分析せず、自分自身で選んだ漢方薬も渡さずに漢方薬のこと指示している鍼灸師は、東洋医学の捉え方がお勉強スタイルなのかな?
そうなると漢方薬の方だけでなく鍼灸の方も危ういんじゃないかと思ったりします。

うちの患者さんでまともな鍼灸治療を受けたいという方は、ぜひ、お問い合わせください。
僕らは、よくある売り上げ的な業務提携ではなく治療提携でやっていますので。


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2016年02月10日

その人の体質に合わせた運動や漢方薬

なかなか痩せられない人にとっては身も蓋もない記事で、運動によるカロリー代謝は、やればやるほど消費するわけじゃない。というもの。

つまり、「運動すればするほど、痩せていくわけではなく、痩せるのは運動よりも食生活ですよ。食べなければいいんです」みたいなことが書いてあります。

この記事を読んで非常に人間の身体、そのものの性質のことを鋭く捉えている記事だなと思いました。

記事中では、
(記事から引用)
「運動レベルが中程度を超える人たちにおいては、運動量を増やしてもカロリー消費が増えにくくなる傾向が確認できたのです」
(引用ここまで)
とあります。

人間の身体って、やればやるほど変わっていくわけではないのです。
同じことを続けていても人間の身体は体内で自動でバランスをとっているので、だんだんと成果が出にくくなってきます。

実は漢方は、人間の身体のこんな性質を最初から理解している医学です。
漢方の治療は、体内のバランスをとることによって治します。

逆に見れば、いろいろな病気は東洋医学から考えると何か1つの原因でなっているわけではなく、いろいろな体内要素がギクシャクとバランスを崩している状態が症状となって現れているのです。

漢方の治療の目的は、そのギクシャクしたアンバランスな要素をパズルのように組み替えて、元の正しい位置や機能に戻す事です。

皮膚の炎症が湿疹の原因とか、ホルモン値が低いのが不妊症の原因とか、西洋医学で見てるような、そんな一部分の原因をなんとかしたら身体が治るほど、人間の身体は単純ではありません。

西洋医学のお薬は1つの原因に対して1つの効果を発揮することが多いので、全体のバランスを整えることができません。

だからといって、治らないから薬の種類をどんどん増やしていっても「体内のバランス」としては、ますます崩れていきます。

新薬は、元々、1つの部分を専門に治すようにつくられていますが、漢方薬は元々、複数の部分のバランスをとるように構成されています。

アトピーで皮膚の部分だけをステロイドで治療しても、ステロイドをやめれば、湿疹は復活します。

不妊治療でホルモン剤を使って妊娠する人もいれば、不正出血を起こしたり、無月経になる人もいます。
それは、体内のホルモンバランスをホルモン剤で崩しているからです。

漢方薬でも漢方をよくわかっていない先生は、この根本の東洋医学の理念をよくわかっていないので、複数の生薬と複数の役割の漢方薬を何種類も使って治そうとします。

これは、余計に体内のバランスを崩す結果となります。
なぜなら、原則、1種類の漢方薬で複数の部分を動かしてバランスを整えるように設計さrているからです。

根本的な治療というのは、総合的なバランスの問題なのです。

身体は常にそのレベルに応じた体内システムを構築します。
ずっと一定ではありません。
それが、さっきの「ある程度、運動ができる人は、それほど痩せない」のです。

そのレベルの時にはそのレベルの方法が必要です。
病気の治療も同じです。

体質は常に変化していきますので、その時のレベルに応じた漢方薬が必要になります。
フルマラソンを8時間で走りきる人は、毎日3km走ったって、代謝が高まったり筋力が上がったりはしないのです。
でも、運動がゼロの人は3kmを走り続ければ、最初の方は痩せます。
やがて記事にあるように効果がなくなります。

同じ治療をゴリ押しで長期間続けさせるのは、先生側からすると楽なのですが、治療でも運動と同じようにステージは変わっていくので、漢方の場合は、漢方薬をその時の体質のステージ合わせて変えていく必要があります。

以前、尋常性乾癬の方が医者から「これは大変な難病だから今の漢方薬を10年飲み続けなければ治りません」と言われたことがあるようですが、これは、とんでもないウソですね。

運動も治療も今の自分のステージを知って、それに適したプログラムや漢方薬が必要なのです。


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2016年02月05日

ひとりひとりに合わせた漢方薬と英語学習

「英語が苦手」は脳の部位同士のつながりのせいかも
http://www.gizmodo.jp/2016/01/post_663872.html

英語の上達はその人の脳のクセ(個人差)によって変わる。
英語習得には一人一人違う、自分にあった学習方法が必要かもといった内容ですが、
記事を見た時に英語を勉強している身としては一瞬「そうなんだッ!」と思いましたが、次の瞬間、考えてみたら当たり前といえば当たり前じゃん!と思いました。

日本の学歴社会って、なんか机の上でやる勉強だけは、みんな同じ方法で努力すれば、うまくいくみたいなイメージがありますよね。
だから「英語の上達度は脳の個人差だよ」みたいな記事が珍しいネタの記事として成立するのでしょうが、考えてみたスポーツや音楽なんて、最初から個人差ありきですよね。

プロ野球選手、プロのギタリスト、プロの料理人・・・
勉強はみんな同じような勉強をして、努力次第でいい大学にも行けるというイメージが定着していますが、プロ野球選手なんて、物心ついた歳なら、ほとんどんの人は最初からなれると思ってないと思いますよ。

それは、個人差を知ってるから。
選ばれた人間がなれるのです。
まーこれ認めちゃうと身も蓋もないですが。

だから英語の学習も一緒ですよね。
「その人の脳のクセで上達できる人が決まってる」と言われてもなんら不思議ではありません。

脳には個人差があって、脳も人間の体の中の臓器の一部です。
その臓器に個人差があるわけですから、当然、他の臓器にだって個人差があるわけです。
だから、治療にしたって、この英語学習と同じで、一人一人のその人にあった治療方法が必要なわけです。

この記事からいくと僕のイメージでは、西洋医学は学校の英語の授業です。
しかし、英語習得には脳の個人差があるわけですから、学校で平均的に教えてもダメなわけです。

学校の授業で習得できる人もいるし、習得できない人もいる。
現状の日本人の英語の実務能力からいくと、どうも学校の英語の授業は、ほとんどの人が学習方法と脳が合っていないようですね。

結局、勉強も治療も人間は、その人の独自に合わせたものでないと成果を得ることができないということですね。

では、なぜ、学校という形をとるのか?
当たり前ですが、一人一人の脳の状態に合わせたレッスンなんてやってる時間がないからです。
理想は一人一人に合わせること。
だから、僕は漢方治療は理想の治療じゃないかと思います。すみません。漢方オタクなもので。

だから、プライベートレッスンはどんな分野でも高額で価値あるものになります。

西洋医学の薬は個人の体質に合わせてるわけじゃありません。
学校と一緒で平均的に成果が上がるであろうと考えられる部分をとってるわけです。
学校の英語の授業。

そこから考えれば、漢方はいわば、プライベートレッスンです。
たまに西洋医学は人工化学薬で漢方は自然でやさしい薬とポワンとしたイメージを持っている方やひどいのになるとそう考えている先生がいますが、

漢方は脳の個人差じゃないですが、その人の体のクセ、その人だけの体質を見て、治療方法を決めるわけです。

だから漢方薬は体質に合わせて選びます。
また、根本的に治るためには日々の生活で気をつけることや逆に率先してやったほうがいいことなどもあります。

それも個人差。どこまでいっても個人差。
個人差に合わせて総合的に治るアドバイスをし薬を処方するのが漢方なので、正にプライベートレッスンですね。

なので、東洋医学の問診をとらないで漢方薬を処方するのは、個人差を一切、考えない英語学習と同じで、現実の結果を見ていると、あまり成果が上がりそうにありませんね。


posted by 華陀 at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月29日

東京漢方相談会を終えて。関東の漢方事情

先日の週末に東京の方で漢方相談会を行いました。

東京都内だけでなく、長野や茨城、岩手など、関東圏やそれより北のいろいろなところから来てもらえて、関東の地域の病院や今、通っている漢方薬局の現状をお聞かせいただきました。

去年1年間、東京で相談会をさせてもらい、
この間も関東の方の相談を受けていて、なんとなく思ったですが、
どうも、関東圏は漢方に限らず、病院の治療なども遅れているというか「ちょっと前で止まってる?」という感じがあります。

僕の店は大阪ですので、店頭では当然、関西圏の方がいらっしゃいますが、病院も漢方薬局も良いか悪いかを別として、どんどん新しいことに挑戦していってる感じがあるのですが、東京の方は何年か前で止まってる感じです。
止まっているというか、未だに商売的な感じが前面に出てると言えばいいのでしょうか。

別に大阪対東京といった感じで東京をdisるつもりではなく、大阪で漢方やってる人間が東京で相談をしてみたら、単純にそう思ったという感じです。

例えば不妊治療の病院なんかは、未だに妊娠するのに甲状腺が問題になるからとチーラジンを結構、処方していたり、サプリメントのAMHが未だに熱い感じだったり。

いや、もちろん、大阪でもやってるとこはやってるのですが、一応、こういった流行りは1年位前には終息した感じなので「まだ、そんなこと、やってるんだ」と印象でした。

漢方薬局の方は、大阪よりも中医学の先生が多い感じです。
漢方って実は複雑で、治療の考え方によって流派があって、一般的には今の漢方は中医学といって70年位前に再編された近代漢方なのです。

ちなみに大半の先生は、中医学とか日本漢方とか流派的なポリシーも持ってないと思います。週末に行ってる勉強会が中医学やってる。みたいなノリですね。
病院に至っては、漢方薬を処方していても流派の意味さえ知らないと思います。

そして、僕がやってるのは日本漢方。
日本漢方は中国古来の漢方を日本らしく細かなに繊細につくりかえた感じのもの。

中医学は当時、文化大革命で破壊された漢方を再興する目的があったので、効率よく学校で教えて広めることが目的であったため、一部では学校漢方とも言われています。

中国の中医学は、観念的な漢方理論を西洋医学理論とも融合させながら理論化して・・・といった感じなのですが、日本ではどこで間違ったのか、病名や症状ごとに漢方薬を複数処方していくといった感じが通例になっている感じがします。

中医学というよりは、簡易的なマニュアル中医学といった感じでしょうか。

関東の方の漢方薬局は数年前からの漢方薬3種類位と田七などの単生薬のサプリメントや腸内細菌を整えるサプリメントを抱き合わせで売っていく方法が未だ、されているようですね。

これらを飲まれて、何も変化がなければ、更に漢方薬かサプリメントか良くわからないものを次々足していくといった感じの売り方が多いようです。

この方法って、僕が昔、薬局さん相手に仕事をしていた頃と一緒なので、この数年間、全然、やり方が変わってないんだなと感じました。

漢方は、流行りでやっていくものではないので、同じやり方でもいいと思うのですが、僕は中医学から漢方の世界に入って中医学の漢方の先生であると認める国際中医師という認定もとりましたが、ぶっちゃけ、実際に自分で治療を始めた時に「僕は中医学では治せないわ」と思って、やめました。

数年間、変わっていないというのは良いとか悪いではなく、大阪人の気質かもしれないですね。
大阪人は飽き性で落ち着きがないみたいな。
僕もそうです。

僕は日本漢方一筋で古臭いやり方をやっていますが、年々、微妙にやり方が変わっていってます。
なんか「こうしてみたら、どうだろう?」って思うと変えずにはいられないのですね。

近代漢方の中医学をやってる先生があまりやり方を変えてなくて、古臭い日本漢方の僕がいろいろとやり方を変えていってると言うのがなんとも皮肉ですね。

何が言いたいんだと言われそうですが、要は最先端だと思っていた東京の病院や漢方薬局が、数年前でストップしている印象だったのが、去年1年間の印象だったので、なんとも不思議だなと思った次第です。

ちなみに次回は、4月に相談会行います。
2月に入ったら、とりあえず、新規の方の限定枠だけ募集いたしますので、ご予約いただければうれしいです!
posted by 華陀 at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月21日

1日で複数の漢方薬を飲むことはリスクも伴う

漢方薬は1種類でも、その中に何種類もの生薬が含まれています。
例えば、葛根湯なら麻黄、葛根、桂枝、芍薬、甘草、大喪、生姜と7つの生薬で耕政されています。
アトピーのマニュアル漢方でよく使う消風散なら、石膏、乾地黄、当帰、牛蒡子、蒼朮、防風、木通、知母、胡麻、苦参、蟬退、荊芥と12種類の生薬で耕政されていて、これで1つの漢方薬です。

漢方薬としての働きだけでなく、細かくみていくとそれぞれの生薬にも、それぞれの働きがあります。
いうなれば、ちゃんこ鍋とかキムチ鍋って鍋としてみると全然違う特徴の鍋で、それを細かくみていくと白菜やらキノコやらと、いろいろな味の違うものが入っています。
鍋全体でもっている味と食材個々の味があるのですね。
漢方薬で考えれば「味=効果」といった感じでしょうか。

漢方薬は「気管支を拡げる」とか「炎症を抑える」といったような西洋医学の効果ではなく、麻黄という生薬なら身体を温めて温熱と発散を行い、身体表面の水の巡りを動かし、体力があるか、ないし病気の勢いが強い状態で胃腸の問題ないものに使うなど、その生薬の働きと使える条件等が細かく設定されています。

病院の薬と決定的に違うところは、生薬は良い効果だけがあるわけではなく平等に「変化」を与えるものだということです。
だから、どんな状態の誰が飲んでも同じように効きません。

変化を与えるというのは「良い」も「悪い」も変化を与えることなので、麻黄が合う状態でない人は、胃がやられて風邪が余計にひどくなる「毒」となり、逆に胃に問題なく高熱がではじめ、普段、虚弱でない人であれば、汗やオシッコを活性化させて風邪から早く治るようにしてくれる「薬」となります。

麻黄が「毒」か「薬」になるかは、ラッキーとか病気によってではなく、現在のその人の体質や状態と麻黄の力が合っているかどうかです。

だから、インフルエンザに麻黄湯という処方の方法は漢方ではありえません。
なぜならインフルエンザは体質ではなく西洋医学のただの病名だからです。
麻黄湯が合うか合わないかは、インフルエンザかどうかではなく、麻黄湯が治療として適している症状や状態をあなたがもっているのかどうかだけです。

話がちょっと横道にそれましたが、そんな感じで漢方薬は1つ1つの細かな働きや条件をもっている生薬が何種類も集まって1つの漢方薬を形作っています。

たまに1日で何種類もの漢方薬を処方したり合わせたりしていることがあります。

何種類かの漢方薬を合わせるのを漢方では合方といいます。
これは漢方の治療理論にある方法なのですが、とても気をつけないといけない諸刃の剣となる方法です。

なんでもかんでも漢方薬同士を合わせれば良いというものではありません。
気軽になんでもかんでも合わせちゃいけないのは、漢方薬は症状ごとに合わせたりするものではないからです。

通常は、身体全身の症状や状態を総合的に判断して、できるだけ1種類の漢方薬が選ぶのが望ましいです。

先ほど、お話したように漢方薬は1種類でも何種類もの生薬で構成されていて、それが絶妙なバランスで合わさって、人それぞれの体質に合わせることができます。

1つの症状は、体質を分析していく際の1つの情報の断片でしかないので、断片の状態で漢方薬を合わせるのは、何も考えずに適当に処方しているのと同じになります。

漢方薬は先にお話したように「誰にでも共通する一定の効果」というものはありません。
その人の体質によって効果が決まります。
冷えている人に温める漢方薬は薬ですが、余分な熱のある人にとっては同じ漢方薬が毒になります。

漢方薬は一定の効果ではないので、漢方薬を飲まれた後に体質と漢方薬の相性を見て良い効果だったかどうかを検討しないといけないのですね。

漢方では飲まれた後の状態の分析と検討が必須の医学なのですが、この時に飲んでいる漢方薬が複数だと、どの漢方薬がどのように良い方向で効いているのか?または悪さをしているのか?がわからなくなります。

だから、僕がやっている日本漢方では、合方はしますが、原則は1種類の漢方薬を選び抜きます。体質を分析し考えぬいて最良の1種類の漢方薬を選ぶのですね。ベストセレクションです。

1日で複数の漢方薬を一度に処方しているところは中医学という流派でされているところが多いのですが、中医学は中西合体といって西洋医学と漢方の融合を目指していて、思想的に西洋医学ヨリな感じがありますので、症状ごとに漢方薬を合わせていく傾向が強いように思います。
なので、症状ごとに漢方薬を処方すると1日で飲む漢方薬の種類は増えてしまうのですね。

ひどいところになると「不妊症には・・・この漢方薬のセット」とか「アトピーには・・・この漢方薬おセット」など、その人の体質どころか症状すら関係なく、相談する前から病名に対してマニュアルで漢方薬の複数の組み合わせを決めているところもあります。

合方というのは、実は漢方の中では、かなりの高度な「技」なので、初回からやたら複数の漢方薬を一度に処方するところは、症状ごとに合わせているか、実は全く漢方の医学理論を知らないでやっているか、マニュアルでしかやっていないか、いずれにしても東洋医学で最も重要な「体質」をみることはできないような印象があります。
posted by 華陀 at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

風邪の漢方薬はマニュアルで選べない

風邪をひいた、うちの患者さんから電話がありました。
どうもご主人が風邪をひいたようで、漢方薬を飲ませたいとのこと。
たまたま、以前に奥様用に風邪の処方をお送りしていたので、その漢方薬で治せるかどうかの問い合わせでした。

症状をお聞きしていると、他の種類の漢方薬でないとダメな感じの可能性もあり、うちが休み前だったので、漢方薬をお渡しすることがでないので「申し訳ないけど、近くの薬局で今から言う種類の漢方薬を買って飲ませてほしい」とアドバイスしました。
(ちなみに現在、うちですでに完歩役を飲まれている患者さんには緊急の場合は、こういった感じで漢方薬のアドバイスをしますが、新規の方に、こういったアドバイスはしていません)

この時期になると東京や関西以外の地方の患者さんからも、こういった問い合わせがあり、風邪は1日単位とか下手したら何時間単位で漢方薬の種類を変更する必要があったりするので、お送りしていたら間に合わない場合は「これこれこういう漢方薬を買ってきて飲んでほしい」というアドバイスをします。

ところが、なぜか、この時に患者さんが、どこかの漢方薬局に銘柄指定で漢方薬を買いにいくと、高確率で変な漢方薬を勧めてきます。

それもなぜか、大阪と東京と離れているお店でも葛根湯と銀翹散(ぎんぎょうさん)が多い!
後、熱が高かったら板藍根(ばんらんこん)!

離れている場所の店でも同じ漢方薬を勧められるということは、よっぽどマニュアル化されているんだろうなと思いますね。

患者さんにしたら、別にその漢方薬局に相談にいったのではなく、うちで相談済みで、指定の漢方薬を買おうとしただけですが、なんか変な漢方薬を勧められて、買わざるえなくなり、困った事態になっていることがよくあります。

で、それで治ったら結果オーライで良いのですが、案の定、良くならなかったり、結局、その店の説明が怪しかったりして、再度、僕に、その変な漢方薬を飲んでもよいのかを相談してきてくれます。

それを聞くと「また、その処方かよ!」と思うのです。

風邪に葛根湯って四字熟語みたいに皆さんご存知ですが、うちでは、葛根湯なんて出しません。
(別に僕は変わった漢方薬を知っているアピールをしてやろうということではありません)
僕は葛根湯で風邪が治ったことなんて、10年で1,2回位のレベル。

確かに葛根湯って「え、風邪かな?いや違うかな?」的な、はっきりしない時期に飲めば、ピシャッと聞いて治りますが「喉痛い、咳が出てきた」なんて風邪の確定感と病状が進んでる感が出ていたら、もう葛根湯は効かないというのが僕の経験です。

それどころか葛根湯の中の麻黄というのが、合わない人は胃に悪かったりするのですが、僕は「葛根湯で胃がやられて、そのまま風邪がひどくなった」みたいなことに何度か陥ったので、風邪の時には飲まなくなりました。

葛根湯には麻黄という生薬が入っていて、その麻黄が主剤になっている漢方薬が、麻黄湯ですが、巷でインフルエンザに麻黄湯みたいな話が流れていますが、あれ、完全にウソですよ。

漢方は西洋医学と何の関係もないので「風邪にはこの漢方薬」「インルフエンザにはこの漢方薬」なんてマニュアルなんてありません。

あれは多分、西洋医学の病名でしか漢方薬を処方できない人が考えたデマ(漢方的には)だと思います。

漢方は「風邪だったら」とか「インフルエンザだったら」とか、病名ごとに分けて漢方薬を選びません。

インフルエンザだろうが、風邪だろうが、その時の鼻水や喉痛、咳などの状態に合わせて、何種類かの漢方薬を使いわけていきます。
腸炎なんかも風邪と同じように治療することが多いですね。

なんだったら、1日単位や時間単位で「朝、昼はA漢方薬で夜はB漢方薬、良くなってきたらC漢方薬」なんて感じで次々に種類を変えていくこともあります。

それくらい、風邪の影響による体質変化は早いのです。
風邪に漢方薬の処方を1週間分とか、ながーーーーい期間、処方している病院がありましたが、その処方をやっている時点で「漢方薬を使って風邪を治す方法を僕は知りません」って言いながら処方しているようなものですね。

ちなみに東洋医学には葛根湯医者という言葉がありますが、すぐに葛根湯を処方する医者のことを漢方ではヤブ医者のことを指します。

銀翹散も何度か飲みましたが、これもびっくりするほど効いたことがわからない処方ですね。

風邪って1包ずつの勝負ができるので、1包ずつ「あっ症状が悪くなったな、この漢方薬じゃないや」とか「おーこの漢方薬だな!ばっちり効いてる」とか、良いも悪いもわかりやすいのですが、銀翹散って特に変化を感じたことがないので苦手です。

僕が古方と日本漢方をやっていることもあるかもしれませんが、中医学の処方である銀翹散が苦手なのかもしれませんね。
ただし、僕は国際中医師なので、中医学の銀翹散をわけわからず飲んでいるわけではありません。

風邪の治療は漢方では別格です。
処方自体は6種類位で事足りるのですが、どの漢方薬をどのタイミングで何回飲んで、次の漢方薬に変更していくかが難しいので、6種類といっても、無限に組み合わせが生まれてきます。

多分、その難しさはマニュアルで風邪に葛根湯とかやってる先生自身よりも、風邪で元々持ってる持病がひどくなったりしている患者さんの方が、よくご存知ではないかと思います。

そんなわけで、この時期、風邪に葛根湯とかインフルンザに麻黄湯などのマニュアル処方にはお気をつけください。


posted by 華陀 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする