ようこそ漢方相談室にお越しいただきありがとうございます。
漢方薬の働きや病気・症状の原因を徹底解剖!
あなたの悩みにお答えします。

このブログではあらゆる流派の漢方医学を勉強しサプリメントや病院などの業界の裏側を見てきた経験や知識を活かし私の独断と偏見で思ったことを書いています。 漢方マニアの本音としてお読みください。

※専門家に対して漢方の情報提供をしているつもりはありませんので、漢方を処方する側の人(医師や薬剤師などで特に病名や症状だけで漢方薬を処方している人)は不快な気分になる可能性があるので、読まないでください。

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漢方相談室

2016年01月06日

慢性病では自分に100%合う漢方薬は存在しない

新年なので「お屠蘇は東洋医学では・・・」と書いてしまいたいところですが、そんな、どこにでもありそうなコピペを書いてもしょうがないので、平常通りでいきたいと思います。

今回は、うちの患者さんからよくある質問に対しての答えを書きたいと思います。

漢方薬は体質に合わせるものです。
このあたりは、一般的にもだんだん浸透していますね。

実はこの「漢方薬と体質合わせる」というものは、非常に深い意味があります。

大半の病院や漢方薬局の現状は、一般的には某漢方薬メーカーさんからもらったマニュアルに従って「病名(西洋医学)」に合わせて漢方薬を処方しています。

ちなみに本来、漢方薬と西洋医学の病名は何の関係もございません。
先生方が簡単に漢方薬を処方しやすいようにするため、西洋医学の病名と漢方薬を結びつけているだけです。

ちょっと漢方理論をかじっていたとしても「体質」の意味を取り違えているのか、「症状」をいくつかあてはめて「この漢方薬が合っているんじゃないか」と「漢方薬を合わせて?います」

症状は確かに、あなたの体質に、つながるものですが、症状はあなたの体質を形づくる情報の1つでしかないのですね。
全身のいろいろな症状や生活環境、ストレス、過去の既往歴、血縁の方の病気など、いろいろな、あなたの情報を教えていただいて、その情報を東洋医学理論で加工したのが、漢方で言うところの「体質」となります。

「風邪」に葛根湯とか、不妊症に「当帰芍薬散」などの単純な世界ではないのです。

病院ですら、体質のことを誤解しているようなので、世間ではもっと誤解されている感じがあります。

一般的には自分の体質に合う漢方薬がどこかに存在していて、それを見つければ後は、何ヶ月か続ければ症状がドンドン治っていく。
そんなイメージがあるようです。

しかし、これは間違いではないのですが、現実は少し違います。

ここで先ほどの病院などの漢方薬の選び方に戻りますが「風邪」とか「頭痛」とか単一の症状だと確かに、その状態にピッタリと合う漢方薬はあります。
基本的に単純な症状で急性病な感じですね。

ところが慢性病になってくると漢方では1つ、1つの病気や症状に漢方薬を1つずつあてはめていくものではなく、病気、症状、状況、状態をすべて総合的に考え体質を診断して、原則は1つの漢方薬を選びます。1つの漢方薬を合わせるといってもいいでしょうか。

この時に漢方の場合は、全身の症状をお聞きしていますので、すべての症状にあてはまる漢方薬なんてものは存在しません。
体質は個人の顔のように皆違うからです。
単一の1つの症状だと漢方薬を合わせやすいのは、1つの症状だけが治るかどうかを見ていればいいのですが慢性病はそうはいきません。

だから、漢方では転方というものがあります。
要するに漢方薬を一定期間で変更していくことです。

この時に僕なんかは最初から100%ピッタリの漢方薬が現実には、なかなか存在しないことを知っているので、どの部分から治していかないといけないかを考えます。
身体と病気のパズルみたいなものですね。

漢方薬は新薬と違って、1つの漢方薬がいろいろな方向性の効果を持っていますので、その方向性のうちのどれが特に有効に効いていくのかは結果が出るまで、わからないのです。
なぜなら、漢方薬の効果の方向性は、あなたの体質との相性で決定されるからです。
ですので、漢方薬を飲まれる前に体質を分析し、何から治すべきか、何から治していけば最短になるか、治療方針を考えます。

そして、実際に漢方薬を飲んでもらいます。
そして、その結果を細かく教えてもらいます。
「あの症状はこうなった」「この症状はああなった」と事細かに。

この時に現実では、アトピーの方が湿疹がましになってきて、食欲は増したけど頭痛が出てきたなど、良くなった部分と悪くなった部分が、ちぐはぐに出てくることが多いです。現実は。

くどいようですが、1つの症状だけに注目していれば、例えば頭痛なら、その頭痛がなくなったかどうか、0か1ですが、漢方は全身の症状をお聞きして診断しますので、皮肉な話ですが、詳しくお聞きして本格的に漢方理論で治療しようとすればするほど、漢方薬を飲んだ結果、矛盾した症状が現れてくるのですね。

普通の反応はこういう状態が多いのですが良くなった部分と悪くなった部分がいろいろあると、その漢方薬は果たして体質と合っているのでしょうか?合っていないのでしょうか?

長年の経験から僕が出した答えは、慢性病に関しては、元から100%ぴったりと体質に合う漢方薬なんて、まずないということです。
おそらく、そんなものを探していたら永遠に病気は治りません。

ですから、漢方薬と体質と合っているかどうかの条件は、一般の考えとは異なります。

漢方薬と体質が合っているかどうかの条件は、
@事前に体質を元に立てた治療方針の方向性に進んでいるかどうか。
A今の漢方薬で全身、全く変化がないか、どんどん悪くなっていないかどうか。

あなたが一番、悩んでいる症状が治るのは絶対条件ですが、漢方は新薬のように、その症状を一時的に緩和したり、なくしたりと一時的にしのぐことが目的ではありません。
その症状と繋がっている根本的な問題を引きずり出さないといけないのですね。
そのためには、その時、その時に悩んでいる症状がなくなったどうかだけでなく、他の全身の症状の変化とのバランスをみていく必要があります。

漢方治療の大原則は、一時的な症状の抑制ではなく、全身のバランスを整えて結果、細かな症状をなくしていくことですから。

自分が悩んでいる症状が治っているから、その漢方薬が自分に合っている場合もありますが、他の部分の他の症状が出てきていたらバランスを崩しているわけです。

ただし、急性の病気の場合は、症状が少なく体質も複雑になっていないので、体質と漢方薬をピッタリと合わせることができますよ。
病態によって、まちまちではありますが、僕の経験では2ヶ月位前から始まった病気や症状なら、状態も単純なので、漢方薬と体質がピッタリと合い、すぐに治ります。
これより前から病気が続いていると、そうはいかなくなりますね。

後、100%合っていないと治らないのではありません。
ある漢方薬で40%、次の漢方薬で20%と漢方薬を変更している途中も治療になっているのが漢方です。

ちゃんとした漢方の治療をしたい場合は、自分の気になる症状だけが消えるかどうかでは考えないほうが結果的には早く治ると思います。
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2015年12月22日

病気の原因は残念ながら1つではない!

このブログでも何度か触れていますが、患者さんからよく「私の病気の原因は何ですか?」と聞かれます。

この時、質問されている患者さんはどうも「病気になるのは何か1つの決定的な原因がある」と考えておられるようです。

ところが、さっきなったばかりの急性の病気や怪我じゃない限り、まず、その病気の原因が1つなんてことはありえません。残念ながら慢性病は何十も何百も細かな原因が過去から積み重なって今の病的状態があるわけです。

西洋医学は病気の原因を突き止めて、その原因を取り除くことが基本的な治療の考え方にあります。
もともと、怪我に対する外科手術的治療や菌が原因の病気の治療から発展しているので、レントゲンで怪我の状態を確かめて手術したり菌を殺してしまえば、どちらも原因が1つとはっきりとしているので、1つの原因を取り除けば、その他、いろいろな症状は全て治る可能性があります。

病気の原因が1つだけと思い込んでしまうのは、多分、西洋医学のこういった感覚を自分の慢性病などにもあてはめてしまうのだと思います。

「病気の原因が1つ」なんて怪我や菌くらいなので、逆に言えば、病気のほとんどの原因は何十も何百もあると考えたほうが可能性が高いわけです。

病院で治らないのは、何十も何百もある原因を追求しないで、1つの症状とか原因を追いかけるトンチンカンなことになってるから、治らないわけです。

結局、やってることは原因から派生した結果である、いろいろな症状に対してその時だけ対応しているだけですね。

漢方は1つの原因を追求するのかというと漢方は治療の基本として1つの原因を追求しません。
漢方では「どこの臓器が悪いのか?」などの体の中の1つの原因を探そうとはしないのです。

漢方の場合は、さいしょっから原因ではなく体質を見ますので、身体の問題、全部を聞き出していきます。
「原因は無数にたくさんある」という前提から治療にはいっていくのですね。

漢方の場合は「原因→治療方法を探す」という流れになりません。
今、現在の状態を素直に見ます。

説明のためにごく単純な例にしてしまえば、
「下半身が特に冷えている」という現状の体質を分析し、単純に「下半身を温める漢方薬」を合わせるわけです。
「冷えていたものを温めれば治る」
実に単純な分析と治療方法です。

この時に「下半身が特に冷えている」原因を探します。
探すのはたった1つの原因じゃないですよ。

西洋医学なら「末梢血管の流れが悪いから」と身体の中の1つの原因にしようとしますが、漢方の場合は、考えられるだけ原因を探します。

その時に漢方は身体の中の要素のアンバランスを原因として探します。
「どこの要素とどこの要素とどこの要素の連携が悪いのか?」
1つの原因に絞りこもうとするわけではないので、医者は多分、漢方は非常にやりにくいと思います。

医者が病名や症状だけをあてはめてマニュアルだけで漢方薬を処方しているのは、漢方のこういった全身から見たアンバランス感を探すという感覚が西洋医学と正反対だからじゃないかと思います。

気・血・水のバランス。
肝の臓、心の臓、脾の臓、肺の臓、腎の臓のバランス。
体内のバランスだけでなく、最近の天候が原因の1つなのか?
最近の食事や睡眠、ストレスなどの生活環境が影響したのか?
本当に慢性的なものなのか?
ある症状は今だけの症状なのか?

西洋医学はその人の体内だけを見ますが、漢方の場合は、身体だけでなく、その人まるごとを見て、なぜその病気になっているのかを「考える」のですね。

漢方は「体質に合わせる」と言ってる位ですから、マニュアルなんて通じないのです。
毎回、その人に対して、その人の治療方法を考える必要があります。

不妊治療の病院で不妊には当帰芍薬散がいいとか、ネットで子宮筋腫には桂枝茯苓丸がいいとか、アトピーには消風散がいいとか。

不妊症とか、子宮筋腫、アトピーというのはあなたの体質ではなく、ただのその他大勢の似た感じの状態の人をひとくくりにした病名なのです。

そんな漢方薬の使い方は要するにあてずっぽうです。
もちろん、漢方薬自体は効果がありますので、たまたま治ることもありますが、漢方薬は変化を与える薬なので、逆に身体が悪くなることもあります。

あなたは、東洋医学的にどんな体質なのか?
適当に「病名という誰でもない体質」で漢方薬を選んでもそれは漢方ではないです。
治ったのはラッキーだっただけ。
漢方の治療を最大限、使うのであれば、身体の複数の原因、生活環境の複数の原因、あなたの食事や睡眠、ストレスなどの複数の原因。

これらを全て抜き出して総合的に考えれば、漢方は最大の効果を発揮してくれますよ。


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2015年12月08日

病院の治療は根本的治療にはならない

よく病院で「このケガは全治3ヶ月」みたいな言い回しってありますよね。
僕は今まで、あれって完全に治るまでのことだと漠然と思っていたのですが、どうもそうじゃないらしく通説的には「日常生活に戻れるまでの治療を行う期間」のことを言うらしいです。

僕は8ヶ月前にとある事故で左手の人差指を怪我しました。
過去に骨折した時に元に近い状態に治ったのが1ヶ月位だったので、最初の病院の診察を受けた後は、今回は骨折もないし、なんとなく今回は1ヶ月も経たないで治るのかな。なんて、かるーい考えでいました。

そうしたら、合計6つのそれぞれ違う病院の診察を受けた結果、結局、医師から「その指は一生、ちゃんと曲がらない」というお墨付きをもらいました。(6つのバラバラの病院をあえて紹介状なしで診察を受けたのは、職業柄、病院の診察って実際のところどうなのかを検証したかったからです)

「全治1ヶ月」どころか「一生治らない」
一応、病気の相談を何年とやってきた僕ですが「えらく低く見積もったものだ」となんか苦笑いです。
「骨が折れるより靭帯の損傷は難儀」というのは本当なんだと実感しました。

この時のそれぞれの病院の治療の時に感じたのが「全治とは」の定義に書かれている「日常生活に戻れるまでの治療を行う期間」ということ。

そう、自分が怪我するまでは、なんとなく「病院の治療=元に戻してくれる」とか「完治」と思っていたのですが、そうじゃないのです。

「日常生活に戻れるまでの治療を行う期間」まさにこの「日常生活に戻れる」がポイントで、どの病院も最初から日常生活をなんとか送れたらいいんじゃないか的なところが最終目的のような感じでした。

だから、指が元のように曲がらなくたって「食事などは問題ないですよね?」って言われました。
僕はピアノとギターを結構、本格的にやってるので「ピアノやギターはできるようになりますか?」って医者に聞いたら「それが仕事じゃないでしょ?」だって。
さすが、元に戻す気も能力もないだけある人の意見です。

「内科、皮膚科、耳鼻科などに関しては根本的に治すのが目的ではなく、ただ対症療法の薬をバラまくだけ」ということは、この業界にいた経験から重々に理解していましたが、外科のことはあまり知らなかったので「怪我は治してくれるんじゃないか」とどこか甘い考えがあったのです。
これだけ病気の相談経験があって、まだ病院の治療というものを根本的に誤解していました。

自分自身の経験から病院は元のように戻る、いわゆる根本的治癒や完治は最初から目標にないようです。
「私ができる範囲はやってあげる。それで元には戻らないけど、生活位はなんとかできるんじゃない」というのが病院の全力の治療なのだと体感しました。

東洋医学は根本治療を目指すので、完治できるかどうは別として、どうやったら元に戻るのか、完治になるのかを、その都度、人それぞれの状態や状況に合わせて患者さんと一緒に考える治療です。

病院のような、できる範囲の治療だけならやりますよ。という姿勢は衝撃でした。
しかもその病院のできる範囲が、これまた狭く、僕の実際の治療ケースだと、

@骨折していないのがわかっててもバカの一つおぼえのように毎回撮るレントゲン。
A根本治療と何の関係もなく「痛みは耐えられる程度だ」と言ってるのに処方してくる痛み止めと湿布。
B「解剖学、ほんとに分かってやってるの?」と不思議に感じてしまうような技術で指をマッサージするだけのリハビリ。

治療範囲がとにかくせまいッ!!

僕の場合は「6つの病院、全てで打つ手なし!」
西洋医学の底の浅さにむしろ関心しました。

もともと、内科、皮膚科に関しては謎の高熱で文字通り死にかけた時に医者の方から正直に「原因も治療もわかりませんが点滴とステロイド出しときます」と言われて内科と皮膚科で治してもらう必要はないんだなと感じていたし、子供が鼻と喉を悪くした時は耳鼻科で薬をチョッチョッと塗って、後は薬の名前は違えど、要は抗生剤と抗ヒスタミン剤をバラまいているだけというのを経験、ここに外科はレントゲンと撮って痛み止めと湿布を出すだけということが加わりました。

今まで西洋医学は漢方と違って使用する薬が対症療法なので、根本治療にならないと考えていましたが、そんな問題ではなく、根本治療や完治以前に今回の6つの病院の態度をみていると「できる範囲のことをなんとなくこなすだけ」というのが西洋医学の特徴なんだと考えを改めざる得なかったです。

ちなみに「一生、曲がらない」と言われた指は機能的には完全回復しています。
先日はギターのライブもやりました。今月はピアノです。

「何で治ったか?」ですか。
もちろん、東洋医学!鍼と漢方薬です。
今回のことをきっかけにとても優秀な鍼の先生と出会いました。ラッキーでした。

でも「東洋医学」だから治ったのではありません。
東洋医学は基本理念が自然治癒力を応用する医学なので、自分の治癒力を十分に発揮できるようにリハビリやらも鍼の先生といろいろと考えて「自分自身の治り方」を研究した結果です。

東洋医学は人それぞれの体質に合わせた治療です。
その人に合わせるということは、言い方を変えれば「できる範囲の治療をする」のではなく、どうやったら根本治療になるかを治療者側の僕らだけでなく治療を受ける側の患者さんも一緒に考えるということなんですね。

できたら「生活できたらいいんじゃない」という頼りない治療でなく、あなたと一緒に完治を目標にしたいですね。


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2015年12月01日

自分の力だけで治すか?薬を使うか?

前回、こちらの漢方薬で治るのか?病院で治るのか? から西洋医学の病院の治療、漢方薬の治療、自分で養生して治してく治療の違いを理論的に説明してみました。

メールでの相談をお聞きしていると大体のこの3つの治療方法でどれが一番いいのかを悩んでおられる方が多いようです。

一般的には病院を選ばれます。
しかし、それぞれの治療に利点と欠点がありますので、漢方薬が一番得だとか損だとか、一言で説明するのは難しいです。

ではでは、実際に病気になったケースを元に病院、漢方、自分の養生の治療方法の違いを比べてみましょう。

僕自身の話なのですが以前にコンサートに行く前にお腹を壊しました。
いきなりの軟便からの下痢になりました。

この時にどの治療方法の選択肢を選ぶかです。

西洋医学の場合は選択するのは止瀉薬ですね。
この時は実際には西洋医学の薬は飲んでいませんが、止瀉薬ならすぐにでもピタッと便を止めてくれます。

とりあえず便は止まるので、安心してコンサートに集中できそうですね。
ただ、家からコンサート会場まで1時間、コンサートは2時間ほど、合計3時間なので、途中で薬の効果が切れると再び、下痢が襲ってくるかもしれません。

念のためにコンサート会場についてから、もう一度、薬を飲んだほうがいいかもしれません。

こういった急性の場合は、新薬は役立ちます。
薬が吸収されれば、すぐにでも効果が現れ、便を止めてくれるからです。
ただ、薬の効果の時間が切れれば、症状が元に戻ってくる可能性が高いので、その場合は、何回か飲んで対応する必要があるかもしれません。

それとこのケースのように急に襲ってきた病気で一時的にでも止まればいいという場合は、病院の薬は効果的ですが、これがかなり以前から悩んでいる病気の場合は、ずっと薬を飲み続ける必要があります。

なぜなら薬をやめたら症状が元に戻るからです。
何日か前やさっきなったような急性の病気の場合は、何回かで治るケースが多いですが、治らない場合は、薬を飲んで症状を抑えて、薬が切れて症状が元に戻って、薬を飲んで症状を抑えて・・・を繰り返します。

コンサートの帰りには、お腹のことなど特に気にせずにイタリアンを食べたのですが、病院の薬の場合は、一時的に表面上、症状を止めてくれているだけの可能性もあるので、病院の薬だけの場合は、消化のよい食べ物にしたほうが無難ですね。

次に漢方薬です。
この時は漢方薬で治しました。

お腹が冷えていたので、温めてお腹の力を高めて軟便を治す漢方薬です。
結果からいうと、家から出る前に1包だけ飲んで、それで、すぐに治りました。
再発もなしで、2包目も飲んでいません。

その時の証(軟便になった体質)にピタッとハマったのでしょう。
漢方薬は薬の成分で便を止めるわけではないので、うまくいけば、何包かで完全に治ります。

慢性病で言えば根本的に治る状態です。
ただ、漢方薬はその時の証(体質)と漢方薬を合わせるのが大変です。
腹痛や軟便の症状だけで考えれば飲んだほうがよさそうな漢方薬は何十種類もあります。

今の軟便の体質がどんな証なのか?
その証に合う漢方薬は何なのか?
この2つをクリアしないと証と漢方薬が合っていない場合、漢方薬は、びっくりするほど効きません。

数十種類の下痢や軟便に使う漢方薬から適当に選んだ場合はまず外すと思うので、外した場合は、コンサート中、ずっとトイレと友達になる必要があります。

帰りのイタリアンは遠慮なしに食べています。
漢方薬で治った場合は、自分の力で治しているので、普段の状態に戻ったということなので、いつも通りの食事でいけます。

そして病院の薬にも漢方薬にも頼らないで自分の力だけで治す場合。
これは可能です。しかし先の2つの治療に比べたらかなり治すのが難しくはなります。

とりあえずできることと行ったら腹巻位でしょうか。
コンサート会場までの道中もいつトイレに行きたくなるのかわかりません。
もちろん、コンサート中も油断できません。
うまく行けば徐々には治ってくるかもしれませんが、病院の薬も漢方薬も使わないで治すなら、一番いいのは、コンサートに行くこと自体を中止して、家で寝ていることです。

食事も消化のよいもので暖かいものを少量とるようにするのが良いと思います。
じっと忍耐強くしていれば治ります。

今回は、一過性の下痢で例えましたが、慢性病だと、どの治療方法でも時間がかかるので薬は病院の薬も漢方薬も飲み続けていく必要があります。
病院の薬の場合は、漢方薬と違って化学人工物なので、長期間、飲み続けているとだんだんと体がおかしくなってくることもあります。

漢方薬の場合は、素人の方が選んでいたり、処方している先生がおまぬけな先生だったら、長く飲み続けても状態は悲しいほど一向に変わりません。
自分の証と漢方薬を見直していく必要があります。

自分の力だけで治す場合は、どれくらいかかるのかわかりませんが、かなり長期戦を覚悟して、コンサートを休むように体に良いこと以外は全て中止にして、体を治す生活だけに集中したほうがいいですね。
でないと、いつかは治るかもしれませんが、いつまですればいいのか検討がつきません。

以上、西洋医学と漢方と自分で治す場合のそれぞれの違いでした。


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2015年11月25日

漢方薬で治るのか?病院で治るのか?

厚生省は、医療費を下げるのに必死です。
なぜなら、国民健康保険は毎年、大赤字だから。

医療費って安いですが、あれ別に病院が安くしてくれているわけではなく、健康保険という皆さんの税金で病院に足らずの70%の料金を支払っているわけですよ。

ちなみに去年の税金から払った医療費は前年に比べて7000億円増の39兆9556億円。
国民1人当たりの医療費は31万4000円。老人になると1人当たり93万1000円です。
すごいですね。

あなたはこんなに使ってます?
若い人なんか使ってないでしょうね。誰かが誰かの医療費の肩代わりするのが利点でもあり欠点でもあるところですね。

高度医療や手術、救急、産科以外の病院は1人に対して何十万円もの価値のある医療を施しているとは思えません。
僕の周りの病院を見ていたら、ただマニュアル通りに薬をばら撒いているようにしか見えませんね。後、何もわからないくせに撮るレントゲン!レントゲン最強!

このままいくと医療費で国が潰れちゃうかもしれないので、厚生省もジェネリック使ってくれとか、いろいろと医療費を減らす工夫をしているのですが、僕は全く違った方法で医療費を減らせると考えています。

ブログの本題はここから。
「治療」や「病院」に対して見直すのです。

医学理論がしっかりとある治療方法は大きく2つあります。
西洋医学と東洋医学ですね。
それと医学ではないですが、自分で養生とかして、なんとかする!という方法があります。
他にもハーブや温泉の湯治やといろいろとあるかもしれませんが、とりあえずは大きく3つの治療方法を考えてみたいと思います。

実は今「治る」「治癒」ということに関して、社会的に1つの大きな間違いが常識になってしまっていると僕は考えています。

それは、西洋医学の薬で「根本的に治る」とか「病院の薬で予防できる」とか。
そもそも、病院の薬は対症療法といって、薬を飲んでいる間だけ症状を遮断したりして、薬の効果が切れるとまた元どおりに戻ります。
薬の化学的構造から考えれば、それ以上でもそれ以下でもない効果であることが証明されています。

なので、慢性病で悩んでいる人が何週間か病院の薬を飲んでやめた時に再発した場合は、病院の薬で根本治癒する道理はないわけです。(外科医の師匠にも生理学的、薬理的、理論的に道理がないことを確認しました)

ここのところを本来、医者が理解するべきですが、それは難しいようなので患者さん側が理解するしかありません。病院の薬の本来の価値観と使い方を変えないといけないと思うのです。

病院での治療は基本的には急性の治療なのですよ。
もしくは、慢性病でも何週間か薬を飲んで、治らなかったら後は病院の薬を何年飲んでも治らないと思います。飲み続けて根本的に治っていく道理はありませんから。

つまり、急性か慢性病の初期でちょこっと行くだけのところが病院だと思うので本来は、長い間通うところじゃないと思うのですよ。
ただ、急性の病気や症状には短時間で薬は効きますので、そこは病院の利点です。

欠点は待ち時間など時間がかかる。慢性病は初期で治せなかったら、後はグダグダ中途半端な治療がダラダラと続くだけ。中には、続けるべきでない対症療法の薬を続けて身体がおかしくなった人なんかも、うちに相談に来ています。
対症療法を使ってアレルギー科でアレルギー体質を治療するとか意味わかんないですね。

漢方薬は根本的に治療を考えるものです。
漢方は急性病でも慢性病でも対応できます。
ただし、欠点でもあるかもしれないですが、漢方は証という体質の要素を分析し、それにガッチリと漢方薬を合わさないと悲しいほど効きません。

一般的に病院や漢方薬局がやってるような病名や症状にマニュアル的にあてはめるような方法は治るかどうかはラッキーにすがるしかないです。
そこが漢方薬の難儀なところですね。
東洋医学理論にのとってやらないとウンともスンとも言わない。
その点、病院の薬は大体、見立てがあってれば誰でも効きます。

利点は、漢方薬は自然のもので病気を根本的に治療することができますが、(ただし養生も必要)分析した体質と漢方薬が合っていないと何年飲み続けても治らないので、そこが欠点ですね。
また、自分の体質に合わせた生活養生も必要です。
根本的に治るというのは薬の力だけではないからです。
だから、病院で根本的に治ることはないのですね。

一人一人の体質に合わせると言われているだけあって、毎回、毎回、その人の体質を分析しないといけないので、毎回、1回でバッチリはまる!というのが難しいのです。
また本当にちゃんと診断してもらえる漢方は保険と同じ料金というわけにはいきません。そこも欠点かも。

病院の薬も使わず漢方薬も使わず治したい。という場合・・・それは可能です。
しかし、それは、自分の都合のいい時に自分のできそうな養生をすることではありません。

生活の全てを病気を治すために変える必要があります。
「昨日はたまたま遅くて寝るのが遅くなって」とか、よくあるようにチョコチョコ、身体に悪い影響を与えていたら、常に一進一退です。
健康維持ならそれでいいですが、薬も使わないで自分で治すとなると少しの妥協が病気の悪化につながります。また自分の養生だけで治すのであれば、おそらく何年もかかりますので、ある種、病院や漢方薬の道よりもイバラの道です。

利点はお金がかからないことですが、欠点は鬼のような意思の強さを何年も持ち続けないといけないということ。

ということで長くなりましたが、日本の医療費の大赤字を減らそうと思ったら「西洋医学でなんでも治る」という幻想を捨てて、冷静に自分は何の治療を選ぶべきかを一人一人が考えていけば、病院にはそれほど行く必要がないことがわかるので、その結果、医療費は減るのではないかと思います。

次回、この3つの治療方法の違いを具体的に説明したいと思います。

続きの自分の力だけで治すか?薬を使うか?はこちらから。

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2015年11月18日

漢方薬の効き具合は漢方医の腕にかかっている

東京での漢方相談会、終了しました。次回は1月の予定です。
毎回、たくさんの方にお越しいただき、ありがたい限りです。

以前から都内だけでなく千葉県や神奈川県からお越しいただいていたのですが、最近は岩手や盛岡、長野からもお越しいただいていて本当にありがたいです。

さて、うちに漢方相談に来られる方には「以前に何度か漢方薬を飲んだことがある」という方が多いです。
多い方だと何年間かで10種類以上の漢方薬を歴代飲まれている方もいらっしゃいます。

いろいろと漢方薬を飲んでみたけど、ダメだったのでうちに来ていただいたりして、非常にありがたいのですが僕的には1つ不思議なことがあったんです。

それは今まで漢方薬でうまくいかなかったのに、なんでまたうちみたいな漢方一筋みたいなところに来ようと思ったのか?

最初はみなさん、病院のお薬が嫌で漢方に治療を求められます。
これはわかる。

薬を飲んだら症状が治まって薬の効果が切れたら症状が再発して・・・
と繰り返す対症療法なんて普通は誰でも嫌ですよね。おまけに添加物なんて目じゃない人工化合物だし。
病院の薬がおかしくないと思ってるのって、ひょっとしたら当の医者だけかもしれないですね。

だったら、根本的に治りそうな漢方薬に。
そうなりますね。

そして、一般的なパターンだと病院で漢方薬を処方してもらいます。
でも、病院の漢方薬の処方は本来の漢方治療の方法とは全く違って、ただマニュアル的に漢方薬を処方しているだけ。いくら医学的に素人の方だって「漢方って体質に合わせて治療するんじゃないの?」と不思議に思いますよね。

病院の漢方薬だったら、処方してもらっても実質、治療すら始まっていないような感じなので、もっとちゃんとしたところを探そうと思いますよね。

「病院の漢方はどうもおかしい」と感じたので今度は専門っぽい漢方薬局に行きます。
そうしたら、病院では「東洋医学の問診はとらないわ」「話すら聞かないわ」だったのが、東洋医学っぽい問診票もあり、話もじっくり聞いてくれます。
でも、ここでも落とし穴。

説明が気・血・水がどうたらこうたらとか、五行論がどうたらこうたらとか。
一方的な説明はガンガンしてくるんだけど、肝心の「私の体質は?」という問いに対しはザックリと「瘀血タイプですよ」と朝の占いレベル。
そして出されるのは漢方薬だけでなくサプリメントっぽい商品いくつか。

一般的には漢方と言っても、こんな感じの病院や漢方薬局が多いので「もっとちゃんとした漢方の治療をしているところを探そう!」ってなるのはわかります。

しかし、うちに来る何人かの方は、過去の漢方治療した経緯をお聞きしていると「東洋医学的な体質判断をしてちゃんと処方してるじゃん!」ってところで飲まれていたりするのですよ。

そんな状況で何年か、何種類かの漢方薬を飲んできて、よくならなかったら、僕なんかは「なんだ漢方薬ってダメじゃん!」って漢方自体に裏切られた気分になると思うのです。
でも、またまた漢方治療としてうちに相談に来られるのですね。

当初は不思議だったのですが、そんな経験をされている方々のお話をお聞きするうちにあることがわかりました。

それは、きちんと漢方理論と手順にのっとって、ちゃんとしているところも1つ大問題があるようです。

それは初回はどこの先生も「あなたの証(体質)はこうでああで」と自信たっぷりに説明してくれるそうなのですが、問題は2回目。
2回目の相談時に、より悪くなっていたり、なーんにも変化がなかった時に結局、「なんとなく今の処方を続けるか」「漢方薬を変更しても、なぜそれに変更したいと考えたか?」という説明がなかったりと2回目の相談で途端に「実は自信がなかった」ということが露呈するようなんです。

その時に患者さんたちは「漢方って先生によって腕の差が相当あるんだ」となんとなく直感的に感じとれるのかな。
「だったら、腕のありそうな漢方の先生を探そう」ってことで再び漢方にトライ!ということになるようです。

これはもっともなことです。
医学となると、おぼえることが多く医者や薬剤師で勘違いしている人がいますが、漢方治療は「人よりも漢方の知識があれば→腕がいい」とはなりません。
「ものすごい本をたくさん読んで知ってる」「古典の難しいことも知ってる」これらが、漢方の腕があることにはなりません。

ものすごく勉強しようがしまいがどっちでもいいのです。
なぜなら、いろいろ知ってるから治せるわけじゃないので。

漢方は一人一人の体質や状況に合わせて治療しますので、杓子定規の知識なんて大して役に立ちません。
必要なのは、その都度、その人のために考える問題解決の知恵。
もちろん、漢方の場合は、最低限度知っておかないといけない知識は膨大ですが、残念ながら漢方の場合、知識が腕にはつながらないのです。

そういう意味では音楽やスポーツに似ています。
世界一、楽譜を知っていても、結局、感動させるような演奏ができなかったら、ただの音楽をよく知ってるだけの人。
スポーツも一緒ですね。そのスポーツの知識をどれだけ知っていてもパフォーマンスを発揮できなければ、結果が伴いません。スポーツを知ってる鈍臭い人なのです。

通常の勉強と違って漢方はまずは結果。知識は二の次。
極端に言えばビートルズのように楽譜の知識がなくたって人を感動させられればそれでいいのです。

「僕は腕がある」なんて傲慢なことを思っているのではありません。僕はそう思って日々、漢方に取り組んでいます。それだけ。


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2015年11月10日

5分診療では漢方治療が不可能な理由

漢方治療の歴史は剥き出しの表現をすれば、人体実験の歴史です。
そして、現実の漢方治療も人体実験の繰り返し。とも言えます。
僕はマッドじゃないですよ。人体実験というと拷問的なイメージをしてしまいがちですがそういったものではありません。

漢方薬は様々な生薬で構成されています。
生薬の中には様々なものがあり、中には石なんかも生薬としてあります。
ちなみに石の生薬としての役割は清熱といって体の中の余分な熱をしずめてくれます。

食べ物や生薬などは最初に神農さんという漢方の神様みたいな人が、自然界にあるあらゆるものを食べて、時には1日に何度も毒にあたりながら解明してきたとされています。
実際は一人の人間ではなく、何人もの人間がなが〜い年月をかけて「この葉っぱは体が冷える」とか「この根は体が温まる」とか組織だってそんなことをやってきたのでしょう。
どちらにせよ人体実験が漢方の始まりでもあり、治療の原則とも言えるのですね。

人体実験が治療原則?
なんか嫌な感じですよね。
でも、とても理にかなっているのです。

漢方薬はその人、個人の現在の体質に合わせて選びます。
体質は個人個人、違います。またその体質も普遍ではありません。

一般的には「最初に自分の体質を知って、後は、その体質に合った漢方薬をずっと飲み続ける」といったイメージがあるようですが、これは誤解です。

ある程度、その家系の持っている体質の傾向というものはありますが、その体質も季節や生活環境の変化によって、どんどんと変わっていきます。

一人一人の体質も違うし、その時々でも体質は変化していきます。
非常に流動的なのですね。
だから「同じような症状なのに前に治った漢方薬で治らない」なんてことも漢方では不思議ではありません。

人の体質というのはこんな具合なので漢方薬は「こんな病気だったら、この漢方薬で決まり!」ということができないのです。

毎回、毎回、体質をチェックして漢方薬を検討していく必要があります。

西洋医学は漢方とは全くの逆です。
たまに西洋医学は化学の強い薬を使うもので漢方薬は自然の穏やかな薬を使うみたいなザーッとした分け方をしている方がいらっしゃいますが、治療の根本的な考え、概念が違います。

漢方と西洋医学は互いに異質な医学なのです。
(発祥した場所も年代も違うので当たり前ですが)

西洋医学は、体質をみません。体質ごとに治療する考え自体が存在しません。
実際は顔や体格、性格のように皆それぞれ、体質も違いますが、西洋医学は体の働きは皆一緒!のはず。と見て、一律、「人間」に効く薬を開発しそれを治療に使います。

病院のお薬は「人間」を研究し「人間」に効果のある薬を開発します。
なので、あらかじめ、どんな病気や症状に使う薬かが決まっています。薬の効果も決まっています。
そういう効果を発揮するようにあらかじめ研究し開発しているので。

だから病院のお薬は、どんな人にでも効くようにできています。
そして、副作用も事前にわかっています。

一方、漢方は、現在の体質がどんななのか?
それは誰にもわからないのです。
それを僕は東洋医学理論でもって推測します。
そして現在の体質を割り出し、最適であろう漢方薬を合わせるわけです。

体質も漢方薬の効果もあらかじめ決まっているわけではないので、時には体質の推測がズレていたり、選んだ漢方薬がズレていたりすると全然、治らなかったり、逆に症状がひどくなることもあります。

漢方医の仕事は、どっかのメーカーのマニュアルや漢方の本を見ながら、病名や症状で漢方薬を選ぶことではなく、体質とそれに合わせる漢方薬をズレないように調整することが仕事です。

漢方のすごいところは、ズレるかもしれないことが折り込み済みなことで、ズレた場合は、漢方薬を飲んでからの変化をみて、漢方薬を変更しながら調整できることです。

「流動的な一人一人違う体質に初めから合わせることができるマニュアルなんかない」ということが前提になっているのです。
体質が決まっていないゆえにマニュアル的に合わせることができないのです。

病院の薬の利点は、体質を考えなくても誰でも効くことが事前にわかっていることです。
欠点は、個人の体質に合わせていないゆえの強制的な効果でその場だけの治療になってしまうこと。ステロイドやホルモン剤のように元の体の機能がおかしくなることもあります。
そして、あらかじめ理論的に効くことが前提になっているので、薬の説明通りに効かなかったら、もうどうしようもないです。
「効くはず」のゴリ押しで通すしかありません。
薬は理論的に「絶対に効くはず」という独特な傲慢ルールで成り立っているので、その薬が効かなかったら「ストレス、気のせい」などで心療内科行きです。

一方、漢方薬は元々「体質は未知である」という前提になっているので、効かなかったり、悪くなったりしたら、その結果をふまえて次の治療を考えていくことができること。
おまけに病院のお薬と違って、自然のものなので病院の薬ほどの強制的な効果でないので失敗しても取り返しのつかない状態になりません。
まさに良い意味で人体実験なのです。

病院のお薬は人工化学合成物で作用も強いので、取り返しのつかないことになることもあるので「病院の薬でいろいろと試していく」なんてことはできません。
それこそ、マッドサイエンティストの狂気の人体実験です。

漢方薬を病院のお薬のように病名や症状だけで選んではいけないのはこういった理由です。

うちの患者さんはこういった概念を理解されていますので、ごくたまに「先生、今回の漢方薬はダメっぽいかも」なんて報告してもらいながら、患者さんと毎回話し合いながら治療をすすめます。だから5分診療では漢方治療は不可能なのです。


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2015年11月05日

未だに横行している症状漢方

「元々、とある京都の漢方薬局で漢方薬を飲んできたけど、なかなか良くならないので」ということで、うちに相談に来られました。

うちでは「今まで、どんな漢方薬を飲んできて、どんな変化があったのか?」をお聞きするのですが、その漢方薬局で大量に漢方薬を飲んでおられたので、最早、何が効いていて何が効いていないのかがわからない状態でした。ご本人も、途中で飲まなくなったものもあり、むちゃくちゃになっていて収集がつかないと困っている状態。

一番、最近での飲まれているのが、漢方薬10種類、サプリメント7種類、生薬系サプリメントが4種類。
これがなんと1日分。
1ヶ月で何十万円にもなります。

このケースはかなり高額ですが、実はこういう風な方法を漢方治療だといって漢方薬やサプリメントを抱き合わせで販売している漢方薬局は結構あります。
残念なことに、こういう薬局って人気があったりするのですね。

相談時のことをお聞きすると詳しく聞くまでもなく症状漢方というもの。

漢方薬がまともに扱えない人用の方法に病名漢方、症状漢方というものがあります。

漢方は東洋医学の理論を元に体質を分析し、その体質に合わせて漢方薬を選びます。
初学の頃はいきなり東洋医学的な体質診断なんてできないので、どうしても、ある病名の時によく使う漢方薬をマニュアルを見て選んだり、漢方薬の適応症状として書いてある症状を勝手にあてはめて症状ごとに漢方薬を選んだりとするしかありません。

僕も漢方の修行し始めの、どシロウトの頃は恥ずかしながら病名漢方や症状漢方の方法で、病名=ある漢方薬(例えばアトピーに消風散や不妊症に当帰芍薬散など)で漢方薬を選んだり、その方法からちょっと毛が生えてきた頃に症状ごとに漢方薬をあわせる症状=ある漢方薬(むくみに五苓散や胃痛、胃もたれに六君子湯など)で漢方薬を選んだりしていました。

今回のこの漢方薬局の選び方は、患者さんの話をお聞きしているとモロ、症状漢方。
頭痛には香蘇散、イライラには黄連解毒湯、むくみに五苓散などなど。
こんな漢方薬の選び方で治るわけがないと思います。

順をおって説明したいと思いますが、この漢方薬局のケースではないですが、病院のやっている病名で漢方薬を選ぶ病名漢方も本来の漢方治療の方法ではありません。

僕も素人同然の頃はやっていたので、言い訳がましくなるかもしれませんが、まず、西洋医学の病名と漢方薬は何の関係もありません。
西洋医学は新薬を使用して治療する医学で、診断も血液検査など化学的な検査を行って病名を診断します。
漢方は2千年前に確立された医学で、西洋医学は200年ほど前、両者には1800年以上の開きと中国とヨーロッパという地政学的な違いがあります。

では、なぜ、病名漢方があるかというと、東洋医学は難解なので、漢方を知らない人間が、いきなり東洋医学的な体質を診断するのは不可能なのです。
ちなみに大学で教えている漢方は素人に毛が生えた程度で、診断方法などは何も教えていないので、医者も薬剤師も一般の方もスタートは何ら変わりません。
みんな平等に「漢方は理論的に知らない」というところから始まります。

そんな状況で、なんとか漢方薬を処方しようと思ったら「ある病名でよく使われる漢方薬」というマニュアルでもないとスタートすることもできないのです。
だから、最初の素人同然の頃は、本来は東洋医学的な体質である証に合わせて漢方薬を選ぶ必要がありますが、アトピーに消風散や不妊症に当帰芍薬散ってなっちゃうのですね。

そういったマニュアル処方を経験していると「同じ病気でも、みんな体質が違うんだな」ということに気づきます。
ただ、この時も「同じ病気でも体質が違う」ということには気づくのですが、かといって、その体質ってどんなのか?は、まだ分析できないのです。

だから、今度は、症状で漢方薬を選んでいこうとします。
ど素人からちょっと毛が生えましたね。

漢方は「漢方薬=体質」という考え方です。
西洋医学は、いろいろな検査で原因を追求してその原因を治すべく薬を選びますが、漢方薬は体質にあわせるので、漢方薬自体がその体質を表しているし、体質はある漢方薬を示しているのです。
ややこしくなってきました。

漢方薬には適応症状といって、その漢方薬を使ってもよい条件的な症状が設定されています。
清上防風湯にはニキビという症状が条件であったり、人参湯だったら下痢という症状が条件であったり。

ここで絶対に勘違いしてはいけないのは、その症状にあてはまったら、その漢方薬というわけではありません。
漢方薬に設定されている「症状」は体質を示すごく一部の条件であって、それがあてはまったらその漢方薬が合っているというわけではないのです。

それによく考えてみてください。
症状なんて、そんなバリエーション豊かにありません。
頭痛や冷えなど、人間の症状なんて、そこそこしかないのです。
でも漢方薬は何百種類とあります。

症状漢方の間違いは、症状をあてはめて漢方薬を選ぶということ。
漢方薬を選ぶ際には、体質を診断する必要があります。
体質は症状だけでなく病位や虚実など他のいろいろな条件を考えあわせて分析した上で導き出すのです。

ギャル向けの軽いノリの占いや血液型診断じゃないんだから、冷えと月経不順があったら当帰芍薬散なんて、そんな軽いバカな世界ではありません。

説明が長くなりましたが、1つの漢方薬にはいろいろな症状が設定されています。
なので、症状ごとに漢方薬をあてはめている今回のケースは、体質を分析できていない証拠ともいえます。

サプリメントを一緒に販売しているのも意味不明です。
漢方薬は何種類かの生薬で構成されています。
1つの漢方薬で8種類等のサプリメントがバランス良く詰まっているようなものなのです。

漢方薬やサプリメントを何種類も出すということは効果のある生薬や食べ物だらけになって、何が効いていて、何が悪さをしているのかわかるわけがないですよね。

ということで、こんな方法は僕は漢方ではないと思います。
多分、儲けで大量に漢方薬を売ってるだけですね。

ちなみにうちでは、なるべく1種類の漢方薬を考えぬきます。
自分の出した漢方薬がどんな方向にいくのかを見極めないといけないので、他の漢方薬やサプリメントは全部やめてもらいます。
つまり1種類の漢方薬だけで、あらゆる症状を治療しようとします。
今のところは、うまくいっていると思います。

病名漢方や症状漢方は合っているとか間違っているではなく「素人臭すぎる」この一言ですね。


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2015年10月28日

漢方薬は早く効くものか?ゆっくり効くものなのか?

漢方薬はゆっくりと何ヶ月もかけて効いてくるのか?

ブログの中では漢方薬の効果は遅いのでも早いのでもないと説明してきましたが、なんか自分自身でもしっくりこない感じでした。

病院が言い始めたのか?
某漢方薬メーカーが言い始めたのか?

「漢方薬を飲んでいたら、どれくらいで良くなるのか」というテーマに対して、はっきりと言い切れることは、一般に思われているような、「漢方薬の効果が現れるのに3ヶ月ほどかかる」というのは全くのデタラメです。

そんな理屈は、どの漢方薬の本にも書いていません。
素人向けの漢方の本は知りませんが、僕らが治療のために勉強する専門書には、どの専門書にもそんなことは一言も書いていません。

それどころか、昭和の初期のバリバリの日本漢方の達人が残した書には「10日間で◯◯の症状は良くなったけど◯◯の症状は逆に悪くなったので、違う漢方薬に変更した」というようなことが普通に書いてあります。
この頃、真剣に漢方治療をしていた先生方は、10日間という短い期間の中で治療勝負していたのですね、

それが「効くのに3ヶ月かかる」とか、もしこれを医者や薬剤師などの治療のプロ側の人間が説明しているのなら恥ずかしすぎます。

で、結局、早く効くのか?ゆっくり効くのか?

答えはどっちもなんですよ。
漢方薬は早く効く場合もあるし、ゆっくりと効いてくるときもあります。
はい、おしまい。

これだったら、いつもと同じようなざっくりととした説明ですね、
この部分を理論的に説明します。

漢方薬の効果の期間は「治療目標」「その人の体質」「選択する漢方薬」の3つの掛け合わせで決まります。

基本的には漢方薬は早く効くものからゆっくり効くものまでバリエーション豊かにあります。

漢方薬はいくつかの生薬というものから構成されていますが、例えば半夏厚朴湯に使用されている半夏という生薬は飲んでしばらくしたら、喉が首を絞められたように苦しくなります。
この締めつけ感も生姜を飲めば、しばらくすればなくなります。
ほんの10分ほどの間に副作用のような変化を起こさせて、その後、それを消しさることができます。

たとえば、フリスクなどのスーッとする効果はハッカなどの効果ですね。
ハッカも漢方薬を構成する生薬の1つですが、ハッカなんて、食べてる時から効きますよね。
どれくらいで効くの?と聞かれたら「瞬間」ですよ。

「漢方薬は効くのに3ヶ月もかかる」と説明している人は漢方の勉強を一からやり直したほうが良さそうです。

とまぁ、かなり早く効くものもあるのですが、早く効けばいいというものではありません。
早く効かせないといけない病態とゆっくりと効かせないといけない病態があるのですね。
これが「治療目標」です。

例えば「風邪」の治療に何週間もかけていてはいけません。当たり前!
何週間もかかるのなら、もはや、漢方薬で治ったのか?自然に治ったのか?がわかりませんよね。

風邪の「治療目標」は1日単位で考えます。
できれば1袋単位です。風邪は次々に体質を変えていきます。
漢方薬は体質に合わせないといけないので、それに合わせて漢方薬も変更しないといけないのです。

たまに病院で風邪のための漢方薬で1週間分とか処方しているのを耳にしますが、意味がわからない!
「本当に漢方薬で治療する気ある?」と聞きたいです。

慢性病は細かく紐解いていけば、いろいろな体の細かい不具合が時間が経って重なって、複雑な感じの病態にしているものです。
ですから、慢性病を治療する場合は、1つ1つこんがらがった紐を解くように元に戻していくような治療をします。

絡まった糸くずを早くほどかなくちゃいけないとばかりにぐちゃぐちゃと急いでやっても余計に絡まるだけなのです。

慢性病の場合は、その人の回復力に合わせて慎重に時間をかけて治さないといけないのです。物の修復のようにそれぞれの体質によって修復できる時間が違うのですね。

次に「体質」です。
漢方薬は強く効かせるものもありますが「強く効くもの=良い効果」ではありません。
強い効果は強い変化を体に与えるので、体質に合っていけなければ強い変化が悪くて強い変化になることもあるのです。

強い効果の漢方薬はそれなりに体力のある体質でないと活かせないのです。
元の体質が弱ければ残念ながら穏やかな漢方薬を選ぶありません。
体質に合っていない漢方薬は毒になりますから。

最後に「選択する漢方薬」
これはある種、さっきの体質と同じともいえます。
体質に合った漢方薬を選ぶのが漢方なので。
しかし、あえて早く治すために体質より高レベルのものを選んだり、逆に体質よりもゆっくりしたペースで効かせるために体質よりも下のレベルのものを選ぶこともあります。
これで効いてくる期間も変わってくるのですね。

こういった具合で、漢方薬が効いてくる速度というか期間は「治療目標」「その人の体質」「選択する漢方薬」の3つの要素を掛け合わせ考えた上ではじき出されるのですね。

ちなみに東洋医学的な体質を診断せずに体質と合っていない漢方薬を飲んでいる場合・・・永遠に効きません。
体質判断せずに処方してもらった漢方薬が効いているのは、ただのラッキーです。処方した人間もなぜ効いているのか東洋医学的理屈がわかっていないと思います。


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2015年10月22日

なぜ病院の薬を飲みたくないのか。その理由。

ある不妊治療系の病院でのひっどい話を聞きました。
その不妊治療病院で診察を受けていた時に、それまで穏やかに診察していた医師が患者さんが「薬は飲みたくありません」と言った途端に顔を真っ赤にし机をバン!バン!叩いて「なぜ、薬を飲みたくないの?それを説明しないさい」と詰め寄ったようです。

専門知識のない人にこういった質問すること自体、その医師の人間性を疑いますよね。
専門家でない患者さんは当然、何も答えられなかったわけです。
その後も何度も「薬を飲みたくない理由を説明しろ!」と詰め寄り、最後には「今の年齢で薬も飲まなかったらあなたは全体、妊娠できない」という捨てセリフまで吐く始末。

そしてこの手の話は、その医師だけがレアでぶっ壊れた人でなく、うちでは、これによく似た話は何人もから聞いてます。
こういうことはいろいろな病院でしょっちゅうあるみたいなので、僕が代わりになんで病院の薬を飲みたくないのかを説明したいと思います。

ちなみに「あなたの意見って漢方家だから新薬が悪いと思い込んでるのでしょ」と思われるのは心外なので、師匠の元外科医、調剤をしている薬剤師、新薬メーカーのMRなどにも生理学的、薬学的にも確認をとっています。

みなさんが最も飲みたくない理由。僕も同じだと思うのですが。

◯病院の薬は対症療法である。
◯病院の薬は結局は異物である。
◯個々の状態に合わせたものではない。

後は次点で副作用が怖いというのもあるでしょうか。

以上が理由ではないでしょうか。

対症療法とは姑息療法とも言われていて、要するに薬効成分が体内にある間は効果があり、薬効成分が一定時間経ち、なくなるとまた症状がぶり返すというものです。
ステロイドを長年使用している人は嫌というほど体験していると思います。
月経時に頭痛がある人の鎮痛剤も効果が切れて頭痛が再開することがわかりますね。

「病院の薬は根本治療にならない」
これが薬を飲みたくない理由ではないでしょうか。
誰でもバカみたいに同じことの繰り返しは嫌ですよね。

病院の薬は薬物動態という薬学の基本的な考えで成り立っています。
薬物動態とはADMEと呼ばれるもので薬物が体内で「吸収→分布→代謝→排泄」されるまでをワンセットとして考えます。

基本は薬物が血中の中に存在する血中濃度というものさしで考えます。
薬の成分が血液中に入って、対象の臓器や組織に到達し、効果を発揮して、人体にとって「異物」である薬の効果を代謝して不活性化させ腎臓から排泄します。

成分もさることながら「異物」である証拠に薬を作り出す際にはプロドラッグという考えがあります。
これは所詮、薬は「異物」なので、体内で毒だと思われて分解されて効果がなくなっちゃうのを防ぐ工夫です。
消化液に解けないようにしたり、代謝されないように代謝される盾で有効成分をくるんだりと、いろいろと身体を騙して「異物」を体内に入れる事ができるようにつくります。

薬の種類によりますが、ADMEはスパンが長くても短い期間で排泄されます。
留まるものもありますが、何ヶ月単位などで留まりません。

なぜ、排泄までを考えないといけないかというと本来の自然にはない「外的な異物」が強制的な作用によって体内の働きを変えて症状を緩和するからです。
そんなものがずっと体内に留まったら、身体のシステムは外的な強制的な働きで動いていくことになりますので、身体がおかしくなってしまいます。

血中濃度が高くなるにつれ効果を発揮し、やがて代謝されて排泄される。
この流れが化学的に証明されているのが病院のお薬です。

なので、薬の効果時間の間だけ効いて成分が排泄されると症状が再発するので対処療法になるのです。

病院のほとんどの薬は対症療法です。
日本では慢性病の人に対して、その場しのぎの薬を長期間使っています。
僕はそれが化学的な見地から考えてもどうにもおかしいと思っていたので、
「こういった性質の病院の薬がなぜ慢性病を治すと考えるのか?そのメカニズムがどうしてもわからない」と師匠に尋ねたところ「いや、全くその通りで対症療法の薬を長期間使ったら慢性病が治るなんて道理もエビデンスもどこにもないよ」とアッサリ言われました。

なぜ薬を飲みたくないのか?

一番の理由と問題は医者と患者さんの間の価値観の違いかもしれません。
医者の「治る」という価値観をどこにおいているのか理解不能ですが、

患者さんは、
「薬が切れたら途端に再発するような治療」は望んでいないのです。

「根本的に治る」ことが患者さんの「治る」の目的です。

かといって、厚生省でパクってきたようなありきたりで平均的な生活養生を付け焼刃で言われても、説得力も何もないのです。

今まで感じていなかった急性の症状に病院の薬は有効だと思いますが、慢性病や長期的なスパンで根本治療したいと願っている患者さんは対症療法を望んでいません。
それが薬を飲みたくない理由だと思います。

病院の薬は個人の体質にフォーカスしないで人間全般に対して効果を発揮するように化学的に考えられています。
それゆえに誰が飲んでも効くようにできていますが、その性質のせいで対症療法になります。

これからの治療は西洋医学の薬といえども、個人の体質に合わせたものが必要かもしれません。
ただ、それは1つの薬を作るのに何十億円もかかりますので、商業的なことも含めて考えると不可能ですが。

不妊治療や婦人科系のホルモン剤はまた問題が違うので、それは不妊治療ブログの方で書きたいと思います。


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