病名漢方なら、「アトピーなら消風散」とか、「関節リウマチなら麻杏薏甘湯」とか、本をみて、書いてある通りに出すだけなのでカンタンです!
簡単に言えば、アホでもできる漢方薬の選び方です。
ところが漢方はマニュアルをみてできるほど、甘くないのですね〜
漢方の勉強をしばらくして病名漢方を卒業し、初心者に毛が生えた状態の頃は、漢方理論と実際の治療とが、うまくつながらず、いくつかの症状をあてはめて漢方薬を選ぶといった「症状漢方」の方法に頼ってました。
初心者で無知な頃 → 病名だけをみてマニュアルで選ぶ「病名漢方」
無知からちょっと知ってる初心者第2形態 → 症状に合わせて選ぶ「症状漢方」。
といった感じ。
漢方の理論だけを説明しろといわれたら、ベラベラ、クドクドといくらでも、説明できたのですが、実際の患者さんの治療において、漢方理論はどう関係してくるのかを聞かれると、ほとんど説明できませんでした。
あるとき症状だけで、漢方薬を選ぶ方法は、今の自分の知識の範囲内でしか漢方薬を選ばないことに気づきました。
例えば、不妊症に対する漢方薬は現在40種類位を念頭において考えますが、昔は不妊症に使う漢方薬は4種類位しか知らず、症状をあてはめようとすると4種類の漢方薬どれにも「月経不順」「肩こり」「頭痛」「冷え」があるのです。
じゃあ、症状は同じようなものだから、4種類からはサイコロかなんかで適当に選べばいいのかといいますと、そうもいきません。
ちょっと体質が違うだけでも、そっぽをむく漢方薬。
つまり、体質と漢方薬を選び間違えると効果がありません。
それこそ、その頃は不妊症で使う可能性のある、漢方候補40種類、全部を症状だけで選ぼうとすると、もうパニックで、「どれでも好きなのもってって〜」といった感じになります。
これ、実際にツムラからもらったマニュアルを患者さんに見せて、「どの漢方薬がいいですか?」って聞く医者がいるんですよ。
そうなると、漢方の治療理論全体がわかっていないといけないことに気づきました。
そこで再度、勉強のやり直し
病名や症状だけで合わせないで、東洋医学理論からじっくりと原因を考え、その原因を具体的に治すことのできる漢方薬を選ぶ方法を勉強しました。
そして漢方理論が実践治療とつながると漢方治療の精度が飛躍的にあがりました。
もともとはどちらかというと、実践漢方!的な本を読むことが多かったのですが、これでますますおもしろくなって、今では、理論、実践、古典、中医、現代臨床からの漢方などなど、何かに、こだわらずにいろいろ読んで勉強しています。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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