2006年02月04日

体質の判断 微熱や熱 その2

西洋医学では、”熱がある”とは、体温が高いということですが漢方では、少
し違います。

漢方では、熱はその性質によって何種類からにわかれます。
単純に 体温が高い⇒熱がある ではありません。ダッシュ(走り出すさま)

漢方での”発熱”は、身体の表面に実際に熱感があり、熱っぽい感じのあるも
のをいいます。

”微熱”とは、熱が身体の中のほうに隠れていて身体の表面には目立って症状が少ないことをいいます。

微熱の微とは、幽微という意味で微熱は裏証といって病が身体の奥へ中へ進んだことを示します。

朝方は、平熱なのに日中からだんだんと熱が上がってくるパターンがあります。漢方では、こういった熱を”往来寒熱”と呼びます。

悪寒を伴わず、全身から熱が出ているような感じがあり、頭から手足まで汗が出ているような体質の熱を”潮熱”と呼びます。
こういったパターンの場合、胆のうの調子が悪かったり、肝臓の調子が悪いことが多いです。がく〜(落胆した顔)

その他、焼けるような、いきおいのある熱を”身熱”
手や足だけがほてって熱い”手足煩熱”

オシッコの量が減って熱が出る”オ熱”があります。

また漢方では、オ血(ごく単純にいうと血行不良)による原因不明の微熱が続くこともあり、この場合、熱をとるために熱のクスリを使わないでオ血をとっていくような漢方薬を用いると思ったよりすごい効果を示すこともあります。

微熱の場合は先ほど書いたように裏証です。
漢方の場合、「症状は激しくないがずっと続いている」というような裏証の体質の方が治るのにお時間がかかります。

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posted by 華陀 at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方的 体質チェック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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