2010年06月10日

パブロンの効果は・・・


この前、鼻炎のひどい男の子に漢方薬をだしました。
飲んで2日目位から、何年も詰まっていた鼻はみごとに通りました。

ところが!

寒いところから、温かくなると、一気に後戻り、鼻水は、ポタポタと垂れるほ
ど・・・

あんまり、ひどいので、「漢方薬を飲みながら、鼻水を止めるためにパブロン
を飲んでもいいですか?」と聞かれました。

「西洋医学のお薬は、早く対処するには、もってこいなので、まったくの同時
でなければ、一緒に飲んでもいいですよ。」と言いました。

パブロン鼻炎用は、鼻粘膜の充血を抑制するプソイドエフェドリン。
抗コリン作用により、鼻汁の分泌を抑制するベラドンナ総アルカロイド。
炎症の原因物質になるヒスタミンを抑制するマレイン酸カルビノキサミン。
炎症による腫れ、痛みを抑え、粘稠な分泌物や痰を溶かして排出しやすくする
作用があるリゾチーム塩酸塩。

4つの作用で鼻詰まりや鼻水を止めます。
この4つの効果をみていると効かないほうがおかしい感じがします。
そう思いません?

ところが、残念ながら、3日間飲んで、小指の先ほども効かなかったとのこと。

こんなとき、漢方家として知りたいのは、効く作用の理論より、

「なぜ、その人には効かなかったのか?」

成分が少なかったからなのか、パブロン鼻炎用が効かないことがわかっている
体質の人がいるのか? 鼻炎用と言いながら、全く効かない種類の鼻炎なんか
があるのか?

これは、漢方でも言えることです。
体質を判断するのが、とても難しいとき、本なんかに書いてある「こんな病気
にはこんな漢方を出したらいいよ」とマニュアルみたいに書いてあるのを読ん
でたら、このまま、体質なんか考えずに出せば、治るんじゃないかと錯覚する
ことがあります。

例えば花粉症に小青竜湯とか・・・

ところが、そんなに甘くない。

やっぱり花粉症でも、小青竜湯が効く人、桂麻各半湯が効く人
と明らかな違いが出るんですね。

理論上は・・・ 理論上は・・・

マニュアル的な考えは、西洋医学にしろ、東洋医学にしろ、結果を出してくれま
せん・・・

やっぱり日々、研究あるのみ。
生涯修行から逃げれそうにありません。


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posted by 華陀 at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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