2006年08月07日

柴胡(さいこ)

柴胡は、主に肝の臓のお薬として使います。

柴胡自体の役割は

@急性の発熱に対して使用します。
 柴胡は主に朝方は平熱で夕方にかけて熱が高くなる往来寒熱に用います。
 熱の中でもウィルスやバクテリアなどの影響による発熱には弱く、ストレス
 やアレルギーからくる熱に特によいです。
 
A肝機能のアンバランスを調整します。
 
B胸協苦満を楽にする。
胸協苦満とは肋骨弓下の下がつかえている感じで押さえられると苦しい状態
 のことをいいます。

以上の3つの役割があります。

柴胡は鎌倉の三島で育てられるものが最高級品です。
質のよい柴胡と悪い柴胡では、柴胡の成分であるサポニンの量が全然違います。

柴胡は三島柴胡以外に南柴胡と呼ばれるものもありますがこちらは品質はあま
り良くないようです。

身体の状態によって柴胡を使ってはいけないときがあります。

@陰病(太陰病、少陰病、厥陰病)のときには使ってはいけません。

A胃がアトニーの状態のときには使ってはいけません。

B肝臓機能のアンバランスに使いますが肝機能が亢進しすぎて炎症や胆汁の分泌
 過多を起こしているときは使ってはいけません。


柴胡を使った漢方薬には・・・

小柴胡湯・柴胡桂枝乾姜湯・四逆散などがあります。
 

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posted by 華陀 at 22:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 漢方薬の中味について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柴胡はよく耳にしますが、急性の熱に効くのですね。いろいろ効き目があるようで、面白いです。

品質の見分け方などあったら教えてください。見た目で分かるのでしょうか?
Posted by おさたん at 2006年08月08日 14:33
返事遅くなりました。
見た目では良品を選別するのは難しいかもしれません。

柴胡はサポニンという成分が主成分なので、サポニンが多いと良品になると思います。

外からサポニンの質をみきわめるのは難しいと思いますが・・・

使ってみた感覚でしょうか。
Posted by 華陀 at 2006年08月18日 00:17
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