「違うと思います。他の漢方のお店で、お血体質と言われました」
っていう話がよくあります。
これ多分、皆さん、体質は唯一、1つの体質があって、それを僕ら漢方医が分析していると考えていると思っているのではないかなと。
ちょっとわかりにくいかもしれないですが、西洋医学では、例えば不妊症と病院が判断したら、他の病院でも不妊症なんですね。
なぜなら、「不妊症の人とは」という設定が決まっていて、それにあてはまる人は不妊症と決めるからです。
<不妊症の人と判断される設定>
定期的な性生活を送り、とくに避妊などをしていないのに、2年以上妊娠しない場合。
年齢とか体質とか、状況とか関係なくこの設定にはまれば不妊症。
他の病気でも高血圧なら上140mmhg以上、下90mmhg以上とか。
これも体質とか関係ありません。
とにかく、調べてこの状態だったら、無条件に高血圧!
西洋医学では検査して、いくつかその病気の条件にあてはまれば、その病気決定!なんです。
検査の結果で決定する病気は、どの病院で診てもらっても変わりません。
ある病院では高血圧だったけど、違う病院では低血圧というのは検査数値が大幅に変わらない限りあり得ないのです。
多分、そういった感覚が、皆さんにあって、「前の漢方の先生と違う体質だと説明するのはおかしい」と思ってしまうのです。
ところが、漢方は、病気を診断しているのではありません。
体質がどんな具合にアンバランスになっているかをみます。
病院では検査が病気を決定します。
そして検査数値は客観的な情報です。
体質をみるのは、漢方の先生の主観ですので、絶対こうだ!というのは決まっていません。
いわば、漢方の先生の知識や経験で体質の見方は変わります。
言いかえれば、漢方では、よほど知識や経験、体質を考える思考が似ていない限りは、同じ体質になることがないのです。
ある意味、漢方医が好き放題に判断できます。
では、正解はなんなのか??
正解は、その判断した体質に対して選んだ漢方薬で治った時。
結果論的に治った後で、あの漢方薬が「あなたにあっていた」となります。
たまに、「私の選んだ漢方薬で間違いないはずなのに・・・」って上から目線で漢方薬を説明する漢方医がいますが、これは根本的に漢方をわかってません。
もしくは漢方に対しては無知でマニュアルを見て選んでいるだけ。
患者さんのからだに変化がなければ、選んだ漢方薬が間違っているのです。
つまり漢方医が悪い。
ただし、からだが変化してくる時期は体質によってそれぞれなので、よいかどうかを判断するのは漢方医としっかり相談しないといけません。
漢方は体質を分析して、体質を予測します。
あくまで予測なので、体質の説明は漢方の先生によって変わって当たり前なのです。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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命式から体質がわかりますか?
すみません、命式から体質はわかりません。
僕の場合、現時点の症状などから体質を見極める方法をとっております。「今の症状を来月にどうするか」みたいな実践漢方です。
残念ですが。回答ありがとうございました。