2012年12月18日

漢方薬を選ぶことは難しいことではない。

漢方薬は「体質にあわせて選ぶこと」が難しいです。
でも初回に飲む漢方薬を選ぶだけだったら、それほど難しくありません。

病院などでは漢方薬を病名で選びます。
不妊症なら当帰芍薬散か温経湯といった感じ。

病院などが、この2つから1つを選ぶための基準は「前の漢方の勉強会で当帰芍薬散はホルモンを活性化させるって言ってた」からとか「最近は不妊症には温経湯の方がいいらしい」とか、漢方の医学理論とは関係ない曖昧な理由が多いです。

僕は体質を分析するためにたくさんの細かな症状などの様子を詳しく聞いて、そこから体質を分析し、それに合った漢方薬を選びます。

うちでは不妊症の体質が主であれば、漢方薬の候補として当帰芍薬散と温経湯の2種類ではなく不妊症治療の候補薬として大体18種類の中から選びます。

この18種類って「不妊症に効く漢方薬」ではなく「不妊症を主とした体質」によく使われる漢方薬が18種類です。

漢方薬を選ぶのは初回に関しては誰にでもできます。

●病院なら体質を考えないので「不妊症ならこれ!」とマニュアルで選べます。

●うちのように体質を分析して「多分これだろう」と考えて選べます。

●医学知識のない一般の人がネットや本を見ながら自分で「これだろう」と思って選ぶこともできます。

治るか治らないかは別として、誰でも選ぼうと思ったら、どの漢方薬を飲むかは選べます。

漢方薬は西洋医学のような、この病気ならこの漢方薬を使いなさいという決まりはありません。
この病気だったら、この中のグループから選びなさいというものもありません。

自分もしくは漢方医が考えて500種類から選ぶだけなんです。

不妊症の場合、病院は2種類、僕は18種類から選びますが、別にその数に限定しなくても、漢方薬はどんな病気だろうと500種類以上あるものの中から、どれを選んでもいいのです。

選ぶことは簡単にできる。

問題は治るか治らないかは別問題だということ。

漢方は結果論です。
ものすごい漢方の腕をもっている先生だからって事前に選んだ漢方薬で治ることがわかっているわけではなく、1ヶ月なら1ヶ月と一定期間、飲んだ結果、治っていれば選んだ漢方薬が合っていたと初めてわかるのですね。(これは漢方医も一般の方も条件は一緒)

だから初回の選ぶ段階では、誰にも答えはわからない。
だから誰でも選ぶことはできるのです。(ただし専門になるほど治る確率は高くなります)

選ぶことは誰にでもできますが、問題はここから。

初めの1ヶ月が終わって何も変わっていない場合、病院なら2種類のうちの次の漢方薬をためすことになりますね。

当帰芍薬散でダメだったら次は温経湯です。もしくは、いつになるかわからないけど、当帰芍薬散を「よくなるまで飲み続けて」っていうパターン(よくなるまでって、いつなんだよ!って話ですが)

僕は初回に選ぶ際にいろいろな体質のパターンを考え、1種類の漢方薬だけでなく、何種類かを候補として考えています。

1ヶ月後に・・・
●ピッタリと合っていて、いろいろな症状がよくなっているケース。
●何も変わっていないケース。
●ある症状が悪い方に変わったケース。
●ある症状だけが良い方に変わったケース。
●ある症状は良くなったけど、ある症状は悪くなったケース。

これら、様子の変化をお聞きして、次の漢方薬を調整していくのです。
もちろん、初回に選んだものがピッタリと合っていれば、そのまま続けてもらいます。

漢方薬は初回に合っていると思うものを良くなるまでしつこく飲むものではありません。
結果が重要。

1ヶ月や2週間、10日間と一定期間を区切りながら、身体の様子を観察して、微調整を加えていくのですね。

だから漢方薬を選ぶための問診(体質判断)が必要です。
患者さんが気になっている症状が「治ったか?治らないか?」だけを判断基準にすると「飲むのをやめるか」「ダラダラそれを続けるか」になってしまいます。

細かな症状を事前にたくさん聞いておいて、それらを1つずつ観察していくのです。

病院がよくやってる病名だけで選ぶ漢方薬だと「効果がよくわからないのにダラダラ続けないといけない」のはこのためです。

変化を観察し、微調整をしていくことが漢方の真髄ですね。





posted by 華陀 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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