2013年01月29日

漢方薬の効能効果はネットで調べても意味がない(うちに関しては)

うちの患者さんで、よく質問してくださる方がいます。
僕が書いている最近のブログは結構、その方に答えたものや、そこからヒントを得たものを元に書いていることが多いです。

僕自身が漢方でわからないことに答えようとすると、嫁さんから「それって学術的すぎて誰もそこまで小難しいの求めてないで!」って言われちゃいます。

なので、その方からの質問は「なるほど、そういった点が疑問なんだな」と逆に勉強になったりしてます。

いつもありがとうございます。

他の方も「漢方ってなんなの?」って素朴な疑問から、
「病院でこんな漢方薬飲んでるけど、全然よくならないのどうして?」っていう具体的なのまで、なんでもご質問くださいね。

わからないことは、友人の外科医やサプリのメーカー、医薬品のメーカーの人などにも聞いたりして調べて、できるだけお答えします。

さて、さて、前置きだけで長くなりました。
「えっ今からなの!?」って言わないで読んでね。

うちで漢方薬をお渡ししたときに皆さんよく、その漢方薬はどんな働きなのかを調べるようです。

何を飲んでいるのか?
どんな効果があるのか?

それを知る事は安心にもつながるだろうし理解も深まると思います。

しかし、それでも言わせていただきますと、

うちで治療されている方は「漢方薬の効能効果は調べても意味がない」です。

なぜなら漢方薬は、効能効果で選んだり、飲んだりするものではないから。

大半の漢方を処方している病院や薬局は体質(日本漢方では証、中医学なら弁証論治)を分析できません。

なので、どうしても西洋医学と一緒の発想で漢方薬を考えて処方します。

「この漢方薬は何の成分がどの臓器に効くのか?」

病院の先生ですら一般素人の方と一緒の発想なんですね。
当帰芍薬散が【ホルモン】を活性化するといったような漢方理論とは全く関係ない意味不明な説明とかがそうですね。

そして、大半の先生が、そんなですから、ネットで出回ってる情報も検索しやすく調べやすいものは、どうしてもそんな西洋医学チックな、わかりやすい漢方薬の説明が多いです。

本来なら、体質を分析してから、その体質を整えるものが、あなたにあった漢方薬なので、効果なんてないのです。

また漢方薬は症状を当てはめて選ぶものだと思われている方やそんな病院の先生もいます。

この方法は、どこから出てきたのか知りませんが、漢方薬は症状を合てはめていくものではありません。(と言いながら僕も初心者の頃はそんなやり方でした)

例えば婦人科でよく使う処方のグループ
当帰芍薬散、温経湯、桂枝茯苓丸、人参湯、六君子湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、呉茱萸湯、桃核承気湯、加味逍遙散、四物湯、柴胡桂枝乾姜湯などですが、

これらには全て月経が不順、手足が冷える、肩こり、頭痛がする、疲れやすいなどの症状が共通してます。
細かくみていけばもっと共通している症状があると思います。

しかも、現実で考えれば女性に冷えのことや肩こりのことなんて聞けば十中八九、ありますとお答えになります。

症状だけをあてはめて選べるのは、実はいろいろな種類の漢方薬のことを知らないからできるのです。

漢方を東洋医学理論的にあまり知らない一般の方や理論を理解できない病院や薬局は、元々、深く理解している漢方薬のレパートリーが少ないです。(一般の方は知る必要がないですね)

レパートリーが少なければ迷うことがないですから、症状を当てはめることは簡単です。
だって、3種類から当てはめて考えるのと11種類から当てはめていって考えるのでは難易度が全然違いますね。
その少ないレパートリーから、あたかもピッタリのを見つけたように思うのです。(少ないパイの中からなのに)

僕が漢方の修行をし始めた頃も当然、それほど漢方薬のこともわかっていなかったので、症状をあてはめていって選び、「やったー!ピッタリのを見つけたッ!」って勘違いをしていました。

そこから、師匠に本物の漢方家になるのなら、とにかくいろいろな種類の漢方薬を深く知りなさいと言われ、いろいろな漢方薬を知っていくと、ある壁にぶつかりました。

今考えたら初級を抜ける壁ですね。

たくさんの漢方薬を深く知った場合、症状だけをあてはめると、どの漢方薬も合っているような気がする・・・。

結構、この初級の壁はきつかったですね。
なんせ体質を判断しようと思ったら、漢方薬の事だけでなく東洋医学理論がわからないといけないので。

なので、ネットなどにあるものや、なんちゃって漢方をやってる病院の説明は、あなたも漢方薬を体験してみようって感じで初心者、初回限定です。

だから、うちの治療に関しては調べても意味ないです。
調べるなら、うちの店にある本のような、読んでもチンプンカンプンなもので調べないといけません。

時々、見せると「何が書いてあるのかサッパリわかりません。とりあえず全部、漢字ですね」って言われます。

それと、うちで体質によっては桂枝茯苓丸と八味丸の2種類を飲んでもらったり、何かの処方プラスいくつかの生薬を組み合わせたりしますが、これも単純に2つ、3つが合わさった効果ではないです。

その時の体質や状況によって東洋医学的に判断して、その人独自の処方を考えています。

そんな訳でネットなどで調べて「えー合ってなさそう」「なんか違うやん」って思ったときはうちでは当たり前なので僕に直接聞いてくださいね。


posted by 華陀 at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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