2013年02月05日

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)とうちの漢方の違い

ネットで婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)を買おうか考えてみたけど、一応、専門家に相談してからにしてみようと思った。

「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)とまごころ漢方さんの漢方はどう違うのですか?」

この質問、めっちゃ多いです。
なので今回は、このご質問にお答えします。

まず、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)とはなんぞや?
という方のためにちょっと説明すると、

イスクラ産業というメーカーが出してる女性の更年期障害や頭痛、腰痛、月経トラブルに良いとされているものです。

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は、どちらかというと「生薬を組み合わせた医薬品」です。
よく似たもので不妊症に良いとされているタンポポ茶などは生薬のサプリメントです。

漢方薬は1種類〜複数の生薬で構成されたものです。

「それだったら、さっきの婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)も複数の生薬で構成されているのではないの?」と思いますよね。

はい、一緒です。
でも違うんです。漢方薬とは全く。

何が違うかというと、東洋医学の裏付けがあるかどうか。
そして、この裏付けがあるかどうかが漢方治療にとって最も重要。

漢方薬というのは、体質を分析し体質を診断してから漢方薬を選ぶのです。
漢方薬の効果から勝手に選びません。

例えば、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は四物湯という漢方薬にオウギ、トウジン、ブクリョウ、カンゾウ、アキョウという生薬が混ぜてあります。

これは本来の昔からの漢方理論にない処方です。

要するにメーカーさんが考えたオリジナル構成なんでしょう。

メインになっている四物湯は血を補い、皮膚などが乾燥しやすい燥証があり、血虚による精神的な症状も含まれる体質です。

これに滋養強壮と皮膚利水の黄耆、潤し滋養強壮するトウジン、水を巡らせるブクリョウ、止血のアキョウ、それにいろいろな生薬のバランスをとるカンゾウ。

婦人系トラブルならこれくらい入ってたらいいでしょ的な感じ。

「えーなんかいろいろやってくれて、よさそうですね」
って思っちゃいますね。

でも根本的にダメなんです。
漢方薬は効果のあるものが、たくさん入っているから効くのではないのです。
そんな単純ではありません。
それが効くんだったら、生薬全部いれたものが良いはずですから。

体質にあっているものだからこそ、体内バランスが調整されて効くのです。

わかりやすく単純に説明すると、漢方薬は熱がたまっている人には熱を冷ます薬をあわせて、熱がなく冷えている人には、温める漢方薬を合わせるのです。
だから、効果がよいものだったら、なんでも入れちゃうは逆に誰にも効かないものになってしまいます。

個人的にこの婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は温める、留める生薬系が中心なので、熱症状中心の体質に人にとったら逆効果ですね。

要するに生薬を適当に組み合わせれば漢方薬になるのではなく、体質の分析方法や、その体質にあう漢方薬を選ぶ根拠など東洋医学ルールのことを「漢方」というのですね。

だから、生薬をいくら組み合わせても、そこに東洋医学的ルールがなければ漢方ではないのです。
ただの医薬品、ただのサプリメント。

で、うちの漢方と婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)の違いはどこで出てくるか?

それは、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)で1ヶ月飲んで治らなかった時。

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は当帰には●●な働きがあって、こんな症状の人が改善されますとか説明されていますが、これは体質を分析しているわけではありません。

生薬の効果の説明をしてるだけ。
誰にでもあてはまる症状を並べているだけなんですね。

あなただけの症状ではありません。
他のサプリメントも一緒です。
「●●な成分が●●な効果がある。だから治る」みたいな説明。

でも、これってどれも体質分析してません。
だから、説明されてるのを信じて飲んでみても、治らなかったらそれでアウト。

売ってる人に治らないんですけどって相談しても「じゃあ2倍飲んでくれ、効くから」って言われるだけ。

でもちゃんとした漢方薬(うちの漢方と言っときます)の場合は違います。
ひとりひとりの体質を分析します。そのひとりひとりに合った漢方薬を選びます。

漢方薬は事前に絶対効くとわかっているものではありません(漢方薬に限らず実際に事前に絶対に効くものなんて存在しませんよね。病院の薬だって効かないときは効かない)

漢方ってのは、結果論なのですね。
「治れば体質に合っていた」と後からわかるのです。

だから1ヶ月後に効果が感じられなくても心配ありません。
なんらかの変化はあるのですね。(全てがよいとは限らない)
その変化の結果から、より合っていると考えられる漢方薬に微調整していくのです。

これを変方といいます。
漢方薬は500種類以上あるので、微妙な変化を観察すれば、より合っているものにルールにのっとって変更できるのです。

なので、うちでは、はじめに患者さんの気になっている症状だけでなく、客観的な今後の体質の観察に必要なたくさんの問診をとるのですね。

そこから、何が良くなって、何が変わらなくて、何が悪くなったかなどをみていきます。

ところが、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)の場合は、更年期によい、頭痛によいだけで体質分析されてませんので、自分が勝手に良くなると思った症状が良くならなかったらそれでアウト。

何がよくて何が変わらなくて、何が悪くなったか、などわかりません。
良くなったかどうかのみ。(しかも客観的な症状全体ではなく自己判断の症状のみ)

ダメだったら終了。
いちかばちかの賭けですね。

サプリメントは全て、この感じです。
タンポポ茶も同様。ダメだったらアウト。
なぜ、タンポポ茶だったらダメなのかの理由なんて、飲んだ後も何もわかりません。

理由がわからないので、次をどうすれば良いのか?
ルールがありませんので次につながりません。

うちの漢方は、初めに体質と治療方針、治療戦略をだして、それにのっとって治療します。
ダメだったら、治療方針と戦略をどう変えていくべきかを検討し、漢方薬を変更していきます。
これだったら次につながります。

飲む期間が長くなるほど、いろいろな情報がわかってくるのですね。

だから漢方(東洋医学理論)の治療方針や治療戦略のない「ただ効果がありますよ」というものは漢方薬ではなく漢方的サプリです。

お試しと割り切るならいいかもですね。
もしくは、しっかり相談するのが煩わしいという方。




posted by 華陀 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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