しかし、アトピー肌を治療をすることも美肌になることも実は方向性は同じです。
後、漢方ではアトピーもニキビ(思春期のアクネ菌などが影響するニキビ以外)も蕁麻疹も治療する対象としては同じカテゴリーです。
世間では、あれがいい、これがいいといろいろな食べ物が肌によいと言われていますが、本当の正解はなんでしょうか?
今回は「正しい」とか「正しくない」ではなく、超ヘビーなアトピーの方の相談を通して、得た経験からの美肌によい食べ物の話をします。
化粧品なども含めて、美肌によいとされるもにビタミンCとEがあります。
ビタミンCは紫外線によるメラニンの異常生成を抑制したり、活性酸素を除去し、肌が傷つけられるのを防いだりしてくれます。
ビタミンEも活性酸素を除去する抗酸化剤となります。
ビタミンCの多い食べものは、ピーマン(赤黄含む)、パセリ、ししとう、ブロッコリー、ゆず、レモン、キウイ、イチゴなどです。
ビタミンEの多い食べ物は、いわし、モロヘイヤ、大根、かぼちゃ、赤ピーマン、はまち、しそなどです。
最近はビタミンCやEがたくさん摂るといいからと合成ビタミンのサプリメントなどが流行っています。
ところが、サプリメントの本場、アメリカでは、近年では、天然のビタミンと合成のビタミンはあくまで似ているというだけで同じものではなく、たくさんの量をとることで、かえって健康を害しているという研究結果も出ています。
また、もう一つの問題は、「ビタミンは単体で効果があるわけではない」ということ。
ビタミンは単体で効果があるわけではなく、他のビタミンとの組み合わせやミネラル群と連携して働いているため、ビタミンCやEだけが突出して多い、サプリメントは気安めか、もしくは却って悪影響だと考えたほうがいいです。
ビタミンやミネラル系のサプリメントはアメリカでは問題視されています。
アメリカでは、特にガン患者さんには、高濃度のビタミンなどのサプリメントに注意するように促しています。
高濃度のビタミンなどは、他の薬の作用を弱めたり、白血球の能力を低下させたりするので、化学治療を受けている場合は、制限されることもあります。
そもそも、量をたくさん摂ったからといって、それが全部、活かされているかは、わかりません。
国で1日必要摂取量といった基準は出してますが、それが全員にあてはまるのかも疑問です。
本当に健康的な基準なのかどうかもあやしいです。
だって、みんな体格も消化吸収の能力も摂っている食事も違いますからね。
必要量なんて、人によってだけでなく、自分の身体だけでも毎日必要量が違うかもしれません。
今、医学の最先端のガンのアメリカの研究所では、和食が注目されています。
ビタミンもミネラルも自然に摂る事のできる和食がサプリメントの代わりになろうとしています。
サプリメントの発祥のアメリカが現在は和食に取り組み、昔は和食中心だった日本がサプリメントを一生懸命飲んでいるのは皮肉な話です。
皮膚のトラブルには、他にも砂糖や油、添加物などが関わっています。
美肌になるために必要な食べ物は、まず何かいい食べ物を探すのではなく、よくないものを食べないようにする。
身体から毒物になるものを抜く事です。
「食べない」ことが最も、美肌に近づく方法です。
そして、何かの特定の食べ物をたくさん食べるのではなく、和食中止にすれば、自ずと美肌につながっていくということです。
なので、サプリメントをとる必要はありません。
余計なお金もかからず、尚かつ、美肌。
今までの食「欲」を抑えるのは大変ですが、一番の近道ですよ。