2013年04月11日

漢方薬の効果をもう少しわかりやすく説明してみる。

前回の漢方薬の効果が後で自分で読み返してみて、結構、意味不明なので、もうちょっとわかりやすく書いてみようと思います。

「結局、わからんわっ!」ってなるかもしれませんが、漢方って基本的には東洋医学の基礎知識がないと理解不能だということをご了承ください。

自分の飲んでる漢方薬はどんな効果なのか?
気になるところですね。

病院のお薬の効果は複雑ではないです。

例えば鎮痛剤は痛みを認識させる発痛物質というものを薬の効果で作られないようにします。抗生物質は、細菌を殺す。排卵誘発剤は、性腺刺激ホルモンを刺激してホルモン分泌を促進します。

基本的には1つのお薬は1つの効果。
また、体質の違いで薬の効果は変わりません。

実に単純、専門用語がなければ、小学生でもわかるメカニズムです。

一方、漢方薬はというと、効果に4種類のカテゴリーがあります。
漢方薬は、いくつかの生薬からつくられています。

例えば「当帰芍薬散」という処方は「当帰」「芍薬」「川芎」「白朮」「茯苓」「澤瀉」という6種類の生薬から成り立っています。

カテゴリー1の効果は、生薬を組み合わせた漢方薬全体としての効果。
当帰芍薬散の効果には「補血」「駆お血」「利水」「補虚」「血証の精神症状の調整」があります

「なんだこれ、聞いた事ないし、わかわからんわっ」ってなるかもしれませんが、漢方薬は東洋医学理論をもとにつくられているお薬なので、西洋医学は一切関係ありません。

漢方理論を知らない病院で説明している当帰芍薬散が黄体ホルモンを活性かするとかいうのは、当帰芍薬散の効果ではなく「漢方薬を勝手に西洋医学的に見たらこんな効果だと思います」ってことを正に勝手に言ってるだけ。

なので、効果は全て東洋医学理論に基づいたものになります。

この記事では、漢方薬の効果は西洋医学的な考えは関係ないということを伝えたいので、1つずつの効果がどんなものなのかは、ここでは割愛します。

次にカテゴリー2の効果は、生薬1つずつの効果。
「当帰」の効果は「温中」「補血」「行血」「潤腸」「生肌肉」があります。
「芍薬」の効果は「緩和」「利水」「行血」があります。
「川芎」の効果は「温中」「止痛」「行気」「行血」があります。
「白朮」の効果は「利水」「除熱」「除湿」「補脾」があります。
「茯苓」の効果は「利水」「除湿」「補脾」「補気」があります。
「澤瀉」の効果は「利水」「除湿」「清熱」があります。

ここでちょっと、ややこしくなりそうですが、「利水」とか「除湿」とか、生薬どうしで効果が被ってますね。

これは、厳密には、同じ効果ではなく、効果の強さや効く場所が変わってきます。
「利水」は身体の余分な水を出していく効果ですが、ある生薬は特に胃内の水を出したり、ある生薬は身体の表面の水を出したりします。
また、体力が強い人ならほどよく水を出すけど体力がない人だと脱水になるとか、体質とのマッチングの違いなどもあります。

効果だけで見ると「利水」ですが、利水の中にも、いろいろな効果にわかれます。
これを言い出すとかなり長くなるというか本になっちゃうので、ここではザックリと「利水」としときます。

効果のカテゴリー3は、生薬と生薬の組み合わせの効果。

当帰と芍薬は合わさることで芍薬が当帰の「温中」と「補血」の効果を高めます。
白朮と茯苓は合わさることでより胃腸系の水の「利水」の効果となります。
澤瀉はやや強めの利水剤なので、白朮+茯苓の「利水」の効果を高めます。

効果のカテゴリー4は方意としての効果。
当帰芍薬散、全体の効果としてと似ていますが、その漢方薬がフォローしているおおまかな方向性の効果です。

当帰芍薬散は、身体の余分な水を排出する「利水」系の生薬が半分で、もう半分は四物湯という血を補う原方(原典的原始処方)が元になっています。

だから、体質に合わせることを考える時に四物湯の効果としても必要かどうかを考える場合もあるのですね。

当帰芍薬散の効果は、この4つカテゴリー、全てです。
「当帰芍薬散の効果を教えてください」って質問には、この効果全部が答えです。

ただ、漢方薬は、この効果全部で治しますというわけではありません。

当帰芍薬散は、これだけの効果を秘めています。
それに対して、患者さんの体質を分析し、この効果が一番最適なのか、どうかを考えて、選んでいくのですね。

体質によっては「花粉症などで余分な水が溢れてて、身体は冷えというよりも、のぼせや上半身の熱感があって」となってくれば、これだけの効果でもどれもあてはまらなくなってきます。

当帰芍薬散の効果は、4つのカテゴリー全部を利用するのではなく、体質によって、利用する効果を選ぶともいえます。

ちょっとややこしいかな。

ま、強引にまとめると西洋医学のような感覚の効果はないし、同じ漢方薬が人によって効果が変わってしまうということです。

だから「当帰芍薬散はホルモンを活性化する〜」とかは、たまたま、その人の体質にあった結果論でしかないということです。
当帰芍薬散の効果じゃないよ、先生!

あっ、後、どんな体質だったらどんな副作用が出るかみたいなのもわかるようになっているのですが、それ書き出したら終わらないのでやめときます。

ちなみに当帰芍薬散で胃もたれなどが出たら、身体に合ってませんよーーーー。




posted by 華陀 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。