2013年05月09日

5歳の子供のアトピーに補中益気湯とか、おもしろい冗談

漢方の病院やお店にはいろいろなところがあります。
一般的に漢方というのは存在自体がミステリアスなので、誤解されていることが多いです。

漢方は、西洋医学と違って、どこの病院にかかっても同じ治療になることはありません。
逆に同じような治療になるのであれば、そこはメーカーから教えてもらったマニュアルでやってます。

西洋医学は、病名を診断したら処方するお薬はマニュアル的に一定しています。
その診断の方法も今はマニュアル化が進みすぎて、どこの病院も大差がないようです。

つまり、よほど名の知れた先生や高価な検査機械がある、最新の情報に基づく特別治療などでない限りは、どこの病院に行っても同じような診断方法で同じような治療をすると思います。

西洋医学には治療のガイドラインというものがあって、その基準からずれないように診察、治療することがスタンダードです。

漢方は、絶対的なガイドライン、基準的治療というものがありません。

漢方の先生がその場で患者さんの体質をみて体質を推測し、それを調整できる漢方薬を考えます。

診断の方法もマニュアルもないし、決まっていません。
「病名」とは西洋医学の概念のものなので漢方では参考にはしますが病名が漢方薬を選ぶ基準には絶対になりません。

あくまで、病気、病名がどうのこうのではなく
「その人の体質は何のか?」
この一言につきます。

なので漢方の場合は、病院で専門の東洋医学科があるとか、漢方専門の本格そうな薬局であるとかは、腕がよいことと関係ありません。

その病院や店ではなく、
「先生の腕がどうなのか」
これのみ!

そんなわけで、どの病院が正しい漢方とか、どの薬局が正しい漢方というのはなく、治れば結果的に正しかったとなります。

だから、どんな変な方法でやっていても、あそこの漢方のやり方はおかしいとか、言える立場ではないですが、いくら自由な治療だといっても、最低限守らないといけない東洋医学の原則やルールはあります。

で、ここからが本題なのですが、先日、友達の漢方の先生のところに北摂地域の漢方で有名な病院で治療していた子供さんが見えられたそうです。

なんで、その話を僕に話してくれたかというと、それが、とってもヒドイ話だったから。

5歳の子供さんのアトピーだったらしいのですが、元々、北摂のとある漢方の病院で治療していたらしいのですが、処方されたお薬が補中益気湯。

漢方はその先生の自由な発想で治療戦略を組みますからどんな方法でもあり得ます。
でもそこはには、最低限度のお約束があります。

東洋医学的な常識で考えて、補中益気湯なんて、まず5歳の子に処方することなんてあり得ません。
補中益気湯は、簡単にいうと大病で体力をなくし気が落ちてしまったおばあさんに使う処方です。

5歳でアトピーとなると僕らからみたら逆の処方なんですね。

これだけじゃなく、その補中益気湯を子供は小さいからと補中益気湯に含まれる各生薬の分量を減らしていたそうです。

各生薬の減量はわかります。子供ですから。

しかし、全種類を減量するのではなく、ある生薬は減らしたり、ある生薬は増やしたり、ある生薬は大人量のままだったりと、てんでデタラメな分量になってたらしいのです。

ちなみに漢方薬は、生薬の種類が合っていたら同じ効果を発揮するわけではなく、種類が同じでも中の1つの生薬の分量が変わるだけで、全く違う体質にあわせる処方に変わるものもあるのですね。

更にこの漢方薬が1週間で1万円位らしいです。
5歳の子で1週間、1万円!

更に更に、この漢方薬に「抗生物質」を付け加えてたみたい。
もう、もはや漢方薬で治療する気なしっ!

漢方薬って場合によっては飲まれた後の様子をみながら薬の種類を変更していかないといけないのですが、抗生物質なんか一緒に出したら、どっちが効いているかわからなくなるので、あまり余計なことしないほうがいいかと思うのですが・・・。

それを3ヶ月続けて、よりヒドくなったというオチつき。

12万円払わせて、よりヒドくする。なかなか、できるものじゃありません。
上から目線のお医者さんならでは、な感じです。

5歳で月4万円。それにその金額を3ヶ月間よくなっていないのに取り続ける。

大人だったら、料金やサービスを理解できる立場だし、よくならなかったら意見することもできるので料金はその先生の裁量でやればいいと思いますが、5歳の小さい子で1ヶ月目で良くもなっていないのに3ヶ月よくお金とれたなと思います。

なんか、漢方家としてのプライドを持ってほしいなーと思いました。

漢方は、その先生の個人の考えに基づいて治療戦略を練るものなので、まー、ある漢方家の勝手な戯言だと思ってください。


posted by 華陀 at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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