自分の飲んでる漢方薬って合っているのだろうか?
漢方薬を飲み始めた人は誰しもが思うことです。
実は自分の飲んでいる漢方薬が合っているかどうかという、この問題。
とっても誤解されています。
もしかしたら、処方している先生すら誤解している、もしくは、ちゃんと分かっていないことがあります。
漢方薬は現在の体質を判断し、その体質のバランスの調整ができるように漢方薬を合わせます。
わかりやすく理解してもらうために、かなり簡易的な例になりますが、身体が冷えている体質だと判断したら、温める漢方薬を選ぶのですね。(実際はこんな単純ではありません)
なので、病院などがやってる病名だけで処方したり、なんらかの西洋医学的な効果(かゆみ自体を止める効果とか、黄体ホルモンを高めるなど)だけで処方している場合は、合ってるも、何もあったもんじゃありませんので、これは論外です。
漢方は西洋医学とはなんの関係もなく、病名で漢方薬を処方している理由は、マニュアルみるだけで処方できて「簡単だから」って理由だけです。多分・・・。
とっても論外ですが、大半の病院や薬局がこういった方法で処方していて、
根元の選び方からして間違っていますが、悲しいことに最も多い、選び方なので、このケースで考えてみましょう。
病名で処方するということは、アトピーだったら消風散みたいな処方ですね。
病名は、その人、個人の体質を現していません。
「アトピー」って「体質」なんかないです。
アトピーっていうのは「よくわからない湿疹が続く」っていう西洋医学の診断状態のことです。(この状態も曖昧すぎて、よくわかりませんが)
で、この本来の漢方的体質と全く関係なく「よくわからない湿疹が続く」という状態に漢方薬を処方した場合、どうなったら、その漢方薬が合っていたと判断できるのでしょう。
その漢方薬が合っていたかどうかを知るためには、
「どんな症状が、その漢方薬を飲んで、どう変わったか?」
これで確認できますね。
更に具体的に確認するためには、3つの条件が必要です。
@漢方薬を飲む前の現在の症状はどんな症状があるのか?
Aその漢方薬で、どの症状が、どう変わるのか?
Bその変化はいつ起こるのか?
この3つが確認されることによって合っているかどうかがわかりますね。
そしたら、病名で処方した場合を考えましょう。
@症状はアトピーってだけですね。「湿疹がある」とか「かゆい」以上、それだけです。
Aどの症状が、どう変わるか?「どう変わるか?」って言われても湿疹とかゆみしか情報がありません。どう変わるのかは、選ぶ漢方薬で変わってきますが、マニュアル的に選んでいるため、どう変わるのかは処方した人自身が予測できていないと思います。
あえて言うんなら「もしかしたら、漢方で治るかも!?」みたいな。
B変化がいつ起こるのか?については、勝手に3〜6ヶ月で効くとか、じょじょに効くとか適当に説明されてますが、これはウソ。体質によって違います。本来の体質をみる漢方だと、同じアトピーという状態でも、判断する体質は個人個人変わるし選ぶ漢方薬も変わるので、「これくらいでよくなる」という基準はありません。
こればっかりは、先生の経験、腕としかいいようがないですね。
では情報が揃ったところで、合っているかどうか検証しましょう・・・東洋医学的な体質判断をせずに病名だけでで処方した場合
「かゆみと湿疹がなくなれば、合っていた」ということですね。
でも、これにはBの「いつから変化する」の要素を含めないといけないので、1ヶ月で変化なくても、いつか「かゆみと湿疹がなくなるかも」という状態になります。
そうなると永遠、飲み続ける可能性もあるので、合っているかどうかを判断するのは不可能ですね。
変化する期間を勝手に1ヶ月としたとしても、合っているかどうかの判断は、「かゆみ、湿疹」がなくなったかどうか。
つまり、
湿疹が治ったか、治らないかだけです。
しかも、このかゆみや湿疹も「全部がなくなるのか?」「どうなくなるのか?」も本当は推測しておかないといけませんが。
黄体ホルモンを当帰芍薬散で活性化するとか説明しているような処方の場合も同じ。
黄体ホルモンが活性化するかどうかが、その漢方薬が合ってるかどうかのポイントですね。
もちろん、これにも「B」のいつ変化が起こるのか?を無視した場合です。
1ヶ月、飲み終わった頃にこっちの都合で変化してくれる保証などありません。
そもそも、西洋医学的に黄体ホルモンが活性化するとかで当帰芍薬散や温経湯を処方するのであれば「プラノバールやルトラールで確実に妊娠するって思ってること?」ってことになります。
それだったら「はじめからホルモン剤でいいじゃない」と思うのですが、体質みないで漢方薬を処方している先生は、そこんとこどう考えているのでしょうか?知りたいです。
付け加えると不妊症で漢方薬を飲んでいた場合は、黄体ホルモンの弱いことが決定的な不妊症の原因かどうかがわかりません。だから、例え、漢方薬で黄体ホルモンの数値がよくなったとしても、不妊の改善につながっているかどうはわかりませんね。
着床障害のために当帰芍薬散を処方しているケースも同様ですね。
よく「アトピーで消風散を処方されました」とか「不妊症で当帰芍薬散を処方されました」っ人から「合ってますか?」という質問がありますが、以上の理由で合っているかどうかは確かめようがないです。
うちでは、飲む前と飲んだ後の変化をみるために初めの問診で42項目の症状や状態を聞きます。
人によっては、1つの項目で3つ位、該当する症状があったりするので、120以上の症状や状態の変化をみていくことになりますね。
それだけの数の症状などが、漢方薬を飲んだ後、どうなったのか?をみています。
だから「アトピーで処方されました」言い方を変えれば「かゆみと湿疹の2つの症状を理由に処方されました」というたった2つの症状だけで合っているかどうかは、答えようがないです。
こういった本来の東洋医学的な体質判断をしないで、病名や特定の効果だけを期待して処方された場合は、合っているかどうかを知るには「治るまで待つしかない」ですね。
ちなみに下記がうちで体質判断している項目です。
ステマするつもりはないので、あくまで参考にみていただければと思います。
体質判断表
で、いい加減流漢方の批判だけしていてもしょうがいないので、次回は、じゃあ、本来の漢方では、自分の漢方薬とあっているかどうかをどうみていくのかを書いてみたいと思います。
2013年05月16日
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