2013年05月28日

ツムラが効かないからやめる!それもちがうだろ!

昔にツムラの漢方薬は効果が薄いから効かない。

そんな噂が業界で、まことしやかにあるという記事を書きました。

ツムラの漢方薬は、なぜ効かないと言われるのか? その1」はコチラ

ツムラの漢方薬が効きにくいというのは、噂だけでなく、僕自身もツムラの漢方薬を飲んでいた何人かの人にツツムラとは違うメーカーの同じ種類の漢方薬を飲んでもらって、効き方が全然違ったと言う経験があります。

後、自分なりの分析として、厚労相が決めた薬価と経営上のコストの問題、ツムラの勉強会で、ツムラを使っている医者が3倍は使ったほうがいいと公言していたこと。
なぜか、全国の離れたところの諸先生方の噂が共通してツムラは3倍量飲んだ方がいいとなっていること、その他、諸々と効果が薄いというような噂があります。

誤解されるといけないので、言っておくと、これらは漢方相談を実践でされている先生方の業界内のあくまで噂であって、真意はツムラの社長か役員クラスしか知らないと思いますよ。

それを踏まえて、今回は、それはそれで違うだろっと言う話を聞きました。
今回の主旨に似ている記事は過去にも書いているのですが、今回は、ほんと病院の漢方の捉え方ってずれてるなって話です。

ある不妊治療をしている病院ですが、患者さんは、そこで漢方薬を希望されました。

そしたら、その先生、昔はツムラの漢方薬をやってたけど、処方しても処方しても効かないから、やめたとのこと。

ここで大きな勘違いがあります。「それは違うだろっ!」

おそらく、この病院、いわゆる病名漢方というマニュアル的に処方しているところじゃないかと思います。
患者さん自身も東洋医学的な問診や説明は一切、なかったと言われているので。

何の勘違いがあるかここで考えてみましょう。
西洋医学のお薬の効果は、ある1つの症状などに対して、何かの効果があり、それが効くようになっています。

鎮痛剤なら痛みを止める。
咳止めなら咳を止める。

1つの症状が薬を飲めば良くなる。
効果が非常にわかりやすいですね。単純とも言えます。
(効果が1つとは限らない薬もありますが、おおむね単純です)

そしてこの効果は体質によって変わることはありません。
特殊な遺伝的な問題がない限り、一般的な人なら、効果は皆、同じです。
また、誰でも同じような効果が得られるようにつくられています。

ところが、漢方薬は違います。
まず、誰にでも共通した決まった効果がありません。

例えば、漢方薬で「行気」という効果がありますが、これは、気を巡らせる働きです。
この働きは、気滞といって気が滞っている人であれば、気が巡るので、良い効果となって現れますが、逆に気が漏れていたり、気が不足している人は、行気で気が巡ることによって、余計に疲れたり、ひどい症状が出てきたりします。

単純な例にしていますが、体質と漢方薬を合わせるとは、こういうことですね。

気滞の人には、行気の作用。
気が滞ってなければ行気の作用は必要ないのです。
余計なだけ。

こういった作用が1つの漢方薬で4つとか、5とか複数あります。
だから、新薬のように1つの症状に1つの作用を考えればいいのではないので、実際はもっと複雑です。

漢方薬はこのようにあらかじめ誰にでも共通して作用するものがないです。
だから、漢方薬が体質に合っていたとか、効果があったというのは、治ってから初めて確認できるのです。

初めに体質を分析して、それに漢方薬を合わせる。

初めの体質の分析もそれに合わせる漢方薬も飲む前は推測でしかないのです。

漢方処方の過程で先生が犯す間違いは2つあります。
1つは、体質の分析が間違っている。
すると、自動的にその間違った体質に合わせた漢方薬は自動的に間違っているので、効かないのです。

かしこい、あなたなら、気づきました。

そうなんです。
漢方の場合は、新薬と違って、効かない結果が出た場合、悪いのは漢方薬ではなく、それを選んだ先生の「腕」

漢方薬の場合は、誰にでも共通する効果がないから。
だから、病名だけで漢方薬を処方していたら、まず、効いたか効いていないかの判別すらできません。

それは、ラッキーに頼っているだけ。
だって、うちでも不妊症で23歳〜47歳の方が来ていますが、漢方の理論を知らないあなたでも23歳と47歳の人が同じ体質だと思います?

だからツムラの漢方薬は決して悪くないのです。
(上げたり下げたり、大変だなと思われてるかな)

もちろん、漢方薬自体の効果がもし薄ければ、効いているか?効いていないか?の判別がしずらいので、やりにくいですが・・・

でも、それより最も重要なのは、体質の診断力。
次にその体質に最適な漢方薬を合わせる能力。
そして、漢方薬が合っているかどうかを見極める能力。

そういった理由から「漢方薬」が効かないということはあり得ない。

ツムラだって業界の噂的に言えば、効果は薄いんでしょうが、ないわけじゃない。

仮にその先生が、漢方の事に詳しくて、ちゃんと腕があって、それで漢方薬を扱っているのであれば、効果の高い漢方薬を探せばいいだけのこと。

漢方薬が効かなければ、まず疑うのは自分の漢方の「腕」

どのメーカーさんの漢方薬であれ、漢方薬全般を指して効かないという人は、自ら「私は漢方の事を知りません」と言ってるようなものですよ。

「漢方薬」をバカにしたら漢方治療は始まりません。
まず、バカにするのは自分の漢方の腕!
それを何度も乗り越えて漢方の腕が上がっていくのだと思います。



posted by 華陀 at 20:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イスクラの漢方薬を30代から不調の時服用してきましたが、ずっと続けるにはコストの問題が。
ドラッグストアでクラシエに替えて数年服用しましたが効いているのか実感はほとんどなく(プラセボ程度?)止めました。
更年期に入りまた漢方が良いのではと思い漢方扱っている内科に行ったらやっぱりツムラです。
23番→25番、梅雨になり勝湿顆粒のようなものと頼んだら17番。
どれも飲み始めて半月くらいは効果があるようだったのに続けていたら効かなくなってしまいました。
やっぱり噂通りツムラは薄い?(エキスだし)と思いこちらに辿り着きました。
虚証で脾胃の働き弱く体力がありません。

23番が精神安定にはやや効いているようですが
それもイスクラの逍遥丸に比べたら明らかに薄いですね。

星火健胃錠も効くので、やはりイスクラの方がツムラより(ましてやクラシエなどより)ずっと効くと思います。
お金はかかりますが具合悪い時は仕方ないですね。
Posted by みみママ at 2013年07月15日 13:54
>>みみママさん

僕ら、業界の人間はツムラの漢方薬飲むなら3倍量という常識?が、なぜかあります。(ツムラの講演会で医者が言ってるのも聞いた事がありますが)みんな経験的に3倍なんでしょうか?
でも3倍は3倍で量的に多くなって単純に飲むのを嫌になってしまうので、結局、そこまでして飲む必要ナシッ!ってなるのですが。
他でいいものがあれば、それを飲むのがいいかもしれません。いくら保険適応で安くても効かなければ、全くの無駄ですから。
Posted by 華陀 at 2013年07月16日 18:09
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