2013年06月11日

漢方の治す方法には何種類かの考え方がある。

漢方とひと口に呼ばれていますが、漢方には治療の考え方の違いで派閥があります。

漢方の「派閥って何?」

漢方は身体の治し方や薬の考え方の違いで日本においては3つの大きな派閥があります。
西洋医学では考えられないですね。

西洋医学では、病院によって治し方の考え方が違うなんてことはありません。

A病院で検査してもらったけど、B病院では、そんな検査数値を見て治療する考え方がない。とか、
A病院で処方された薬がB病院で見てもらったら、そんな処方薬は存在しないと言われたり。

西洋医学では、そんな事態にはなりません。

西洋医学は、どこでみてもらっても同じ考え方で診断し、同じ考え方で薬が処方されます。

ところが、漢方はそうではありません。

日本では大きく3つの流派に別れています。

1つは中医学派。
2つ目は古方派。
3つ目は日本漢方派。

えーっそんなの聞いた事、ないよ。ほんとなの?って思われる人が多いと思います。
それはしょうがないことなんです。

日本では大きな3つの流派がありますが、実は、漢方相談している大半の先生が自分が何派かすらわかっていません。

ひどい先生になると流派があることすら知りません。
一般素人の方とレベルが同じで「漢方」は「漢方」だけだと思っています。

よくあるパターンは中医学の勉強をチョコッとだけして、後はマニュアルで漢方処方しているという先生が最も多いです。

治療の考え方の違いってなんでしょうか?
漢方では、体質を分析し、それに漢方薬を合わせますが、その体質判断の方法が違ってくるのです。

体質判断は東洋医学理論を元に考えていますので、体質判断だけでなく、治療の元の考え方が違ってきます。

元の東洋医学理論の考えが違っていて、そこから考える体質判断の方法も変わるので、当然、それに合わせる漢方薬も変わってきます。

漢方の流派というのは、古代から、いろいろとありました。

例を出すと、かつて脾胃論派というのがあり、この派閥は消化器は、血や肉となるものをつくっている。だから、消化器を強くすれば、病は治りやすいと考える流派がありました。

漢方薬は、いろいろな病気や状態に合わせて何百種類もありますが、この流派は特に、消化器系にあわせる漢方薬を重要としていました。

極端すぎる言い方かもしれませんが、「病気は大体、胃腸薬で胃腸よくすれば治るよ」って考えですね。

万病一毒説派というものもありました。
これは、全ての病は毒からきているので身体の中の毒をなくせば、どんな病も治るという考え方。

さっき、みたいに簡単に言うと「デトックスでどんな病気でも治るよ」って考え方ですね。

漢方は絶対にこういう治療方法が間違いないというものがありません。
また、この病気になら、この漢方薬っていうマニュアルもありません。

どんな考え方だろうと、治れば、その方法が合っていたということ。

勝てば官軍ですね。

基本的に生活に根ざした実践的治療なので、理屈がどうのこうのは二の次です。

治った後に理屈をどうのこうのと検証するのはよいですが、西洋医学によくあるような、
「この薬の理論なら、あなたの症状はとれるはずなのに・・・」

という状況は漢方ではありません。

治らなければ、それを考えた先生が全面的に悪いのですね。よーするに腕がない。
この理論がかならずしも、通らないところが漢方のおもしろいところですね。

話が横道にそれましたが、どの流派だったら、正しいということではないです。

ちなみに、僕は日本漢方という流派の考えで治療しています。

日本3大派閥の中医学と古方もある程度、勉強しましたが、最終的には、日本漢方に落ち着きました。

自分の肌に合っていたんでしょうね。

ちょっと長くなったので、各流派の詳細はまた今度にでも書きますね。

posted by 華陀 at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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