2013年06月25日

体質を説明しない(できない!?)偽漢方医

前のブログで漢方の名医かどうかを調べるには、処方した先生が、

「体質をどう捉えているのか?」
「それがどう変わると推測しているのか?」
「今後、どういう方針をたてているのか?」

これらのことを漢方薬を処方した先生は説明できるはずである。
ということを書きました。

そしたら、最近、おかしな話を聞きました。

病院で漢方を処方してもらったけれど、体質や漢方薬のことを説明してもらえなかったと。

病院で漢方の説明をしないという話は、以前からよく聞きます。

なぜ漢方の説明をしてくれなかったのかと聞いてみたら、ただ上から目線で「あなたが知る必要はない」と言われたそうです。

漢方の場合は、患者さんが知っておく必要があります。

最近は、情報開示が当たり前になってきたので、西洋医学は説明されるようになってきましたが、西洋医学の場合は特に説明を受けなくても治療に問題はないのではないかと僕は思います。

もちろん、自分が納得したり、把握しておくという意味では必要だとは思いますが、漢方での説明の必要性はそんな問題ではなく、患者さんに説明して理解しておいてもらわないと治療自体に支障が出ます。

漢方では体質のことや漢方薬がどんな影響をおよぼすかは患者さん自身が知っておかなくてはいけないのです。

では、なぜ、西洋医学よりも漢方の方が患者さん自身が体質や漢方薬のことをよく理解しておかないといけないのかを順をおって解明していきますね。

西洋医学は、どちらかというと他覚的な客観性を重視します。
どういうことかというと、本人の主観で主張していることよりも、検査での結果や医者自身の冷静な目から見た状態の方を重視します。

だから、本人が「痛い、痛い」と主張していても、検査やら診察やらで何の問題もなければ「特に原因はありまんよ」って言われます。

こんなケース、よく思い当たりませんか?

検査などで何も異常がないのに、自分だけがいろいろと主張していると、いった感じにとられて、しまいには、精神的な問題などに結びつけられたりします。

西洋医学ではこのように、本人が主張していることよりも、本人の意思が及ばない他覚的で客観的な検査などの診断が重要になります。

一方、漢方には、血液検査をしたり、レントゲンをとったりという客観的な検査は一切ありません。人間対人間。

漢方医が直接、見て患者さん自身に自分の感覚の自覚症状を話してもらって、それを漢方医が分析し、まとめて、体質を判断。治療方針を決めます。

この時に体質の事や漢方薬のことを患者さん自身にも理解してもらっていないと問題が起こります。

漢方は「この病気ならこの漢方薬」といったようなマニュアルで処方しません。
(そういった間違ったやり方が正しいと思ってやってる先生もいますが・・・)

漢方薬が体質に合っていたと確認できるのは、飲んだ結果で初めてわかります。
また、漢方は西洋薬と違って、何か1つの症状だけを狙って治療するわけではありません。

西洋薬は、鎮痛剤は痛みがとれるだけ。解熱剤は熱を下げるだけ。
と何か1つの効果です。

しかし漢方薬は総合的に身体や症状をみて、全体的に変化させていきます。
また、西洋薬のように何か1つの症状がとれれば良いというものではありません。

胃腸の調子や汗のかき方、便やオシッコ、睡眠の状態など、いろいろとお聞きし、例えそれらに大きな問題はなくとも、それらが、漢方薬を飲む事によってどう変わってくるのか。

全体的に観察し、自分の分析した漢方薬が合っているのか?
その体質に合わせた漢方薬が合っているのか?

この2点を飲み終わるたびに確認しないといけないのです。

マニュアルや本を見ながら選んだ漢方薬を2,3ヶ月飲んでたら、だんだん治っていくというわけではありません。

次回は同じ漢方薬を続けるか?
違う漢方薬に切り替えていくか?

この検討を一定期間で繰り返していかないといけないのですが、その切り替えの際に必要なのが、漢方薬を飲んで身体がどう変わったか?

気になる症状が一発でよくなるわけではないので事前にお聞きしている身体全体の状態の変化が良い方向に向かっているのかどうかの確認が必要です。

その確認は患者さん自身しかできないのです。

そして、その症状の変化を感じとるためには、事前に自分の体質と漢方薬の役割がわかっていないといけません。

だから、漢方治療において「あなたは体質や漢方薬のことなんて知らなくていい」なんてことはあり得ないのです。

自覚症状の変化が聞けなくなったら、それで治療は終わり。
もしくはマニュアル治療。

だから漢方薬を処方して体質とその体質に対しての漢方薬の役割の説明をできない先生は、実はマニュアルで漢方薬を選んでるから「体質」もそれに対する「漢方薬の役割」の説明も、しないのではなく「できない」のじゃないかなと思います。

だから、これからは「あなたが自分の体質や漢方薬の役割なんて知る必要がない」と言われたら「それじゃ、先生と一緒に治療できませんよ」って思っていただいていいと思います。

漢方治療は患者さんが主役。
患者さんんがどれだけ、自分の身体を観察できるか。

だから、先生側が体質やそれに合わせる漢方薬の説明を患者さんに、しなくていいなんてことはあり得ません。西洋医学で言えば検査一切なしで治療と同じことですね。
そんな医者はいい加減すぎて怖いです。




posted by 華陀 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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