似たようなことを過去に書いているかもしれませんが、ずーーっとこの業界で仕事をしてきて、最近、また世間のサプリメントに対して「なんか違うんじゃない?」的な考えになったので、書かせてもらいます。
元々、僕はサプリメントは大好きでした。
漢方と出会うまではサプリメントを飲んでいれば、「病気にならないんじゃない?」なんて、痛いことを本気で思ってました。
サプリメントに不信感を持つようになった転機は、当時の彼女のニキビ。
厳選された質のの良いサプリメントを扱っている大阪でも指折りの相談薬局で相談ののってもらって、高額なサプリメントを飲んだにも関わらず、1mmもよくならなかったことです。
そして、結局、良くなったのは漢方薬。
その辺の事は、こちらに書いてありますので、ご興味あれば読んでみてください。
さてさて、本題ですが、サプリメントも漢方薬も、自然のもの、食べ物に近いものとして、同じような印象をもっている人が多いようです。
ですが両者は、まーーーーーーーったくの別物です。
その前にサプリメントと大きく、くくっていますが、サプリメントにもいくつかの種類というか、カテゴリーがありますので、まずは、その辺をお話します。
@ビタミンとかミネラル補給系。
アメリカから伝わったもの。食事文化が日本と著しく異なるアメリカならではのサプリメントです。高脂肪、高タンパクの食事が多くバランスが悪いため、ビタミン、ミネラルなどが不足しがちです。それを補う役割のサプリメントです。
Aなんか変わった食べ物などの由来のエキス系。
キャッツクロウとか、ノニとか、「どっかの原住民しか食べてなかったようなめずらしいものを調べたら、身体にいい成分があったよっ」てパターンのやつです。
B普段の食べ物の不足を補給する系
ゴマエキス、トマトエキス、ショウガエキスです。
食べ物でも摂ろうと思ったら摂れるけど、1日にドラム缶1本分は食べれないでしょ的なやつです。
C生薬由来系のサプリメント
生薬をメーカーが勝手にピックアップして、これをエキス化したもの。まともな方ですが、東洋医学理論を無視していることが多いので、なんかズレてます。わざわざ、サプリメントにしなくても漢方薬でいいじゃんって感じです。
僕がサプリメントってなんか違うだろって思ったのは3点です。
1点は、サプリメントに共通している「本来なら摂れないものや量が濃縮エキスにされてますので吸収効率よく摂る事ができます」というのです。
「あれって本当に身体にいいの?」
漢方医学は自然の理に沿って治療するという自然医学ですが、その自然医学の考えから見ると「1日でレモン30個分のビタミンCが摂れます!!」って言ってるけど、「そもそも、レモン30個分も毎日、食べて元気!元気!なんていた人、いたのかよ!」って話です。
仮にいたとしたら、確実に身体を壊してそう。
(そもそも、毎日、それだけ食べるのに精神的にやられそう)
研究でビタミンCが、「これくらいあればいい」みたいデータを元に説明していると思いますが、現実であり得ないことに対して「身体にいい」とか正に机上の空論だと思います。
2点目は、言われている通りの効果がなかったら、そこで終了ってやつです。
どういうことかというと、サプリメントは、こんな効果がありますとか、こんな作用がありますとか説明して売ってますよね。
不妊症の人がこれを飲んで妊娠したとか、腸がよくなって過敏性腸炎が治った人がいるとか。
その効果がまるっきり、ウソだとは思いません。
だけど、それを2、3ヶ月飲んでダメだったら。
ダメだったら、なぜダメだったか?そんな理屈はサプリメントにはありません。
「良いはずッ!!」これのみ。これのゴリ押し。
だから、2、3ヶ月飲んでもよくならなかったら、飲む量を増やすか、更にサプリメントを増やす。このパターンの繰り返しです。
漢方は違います。
漢方薬は500種類以上あります。
漢方は体質に合わせるものなので、見方を逆にすれば500種類の体質パターンに合わせることができるということです。
漢方で言われている「体質に合っているもの」というのは選んだ漢方薬を飲んで良くなれば結果的に体質に合っていたとわかります。
だから、逆によくならなかったからといって、その同じ漢方薬の飲む量を増やしたり、むやみに飲む漢方薬の種類を増やす必要はありません。
飲んだ結果(良い悪いではない変化)から再度、体質を考え直して、違う漢方薬に変更すればよいのです。
なにせ、500種類以上もあるのですから。きっとあなたに合う漢方薬はあります。
3点目は、効果とか作用とかを支えている根拠の理論が頼りないこと。
サプリメントの効果などは、新薬と同じような化学的臨床検査などで、調べて根拠とします。
問題はこの臨床検査が新薬に比べたら幼稚なこと。
新薬の研究はトップレベルの化学の専門家が何億もかけて、研究していますが、サプリメントなんて、外からそういう研究機関に頼んでいるような状況のものがほとんど。
研究にかえる予算も高くて何百万。
よくサプリメントを中心に治療相談している先生が、病院の薬に比べて副作用がないから安心とか言ってますが、逆に肝心の効果の研究がかなり低いレベルなので、同じような方向性のものなら、新薬のほうがいいんじゃないの?って思うこともあります。要するに副作用も少ないが効果も少ない。
以上、漢方と違うところは3点。
1点目。漢方は濃縮エキスで何かの成分を大量摂取するわけではない。
2点目。漢方は良くならなくても、良くならなかった理由や根拠を東洋医学理論に沿って探ることができるが、サプリメントは効果がないと感じたらその時点でアウト!漫然と飲み続けることはできるが、なぜ効果がなかったかの根拠や理由はわからない。
3点目。漢方はサプリメントのような西洋医学のできそこないのような理論で効果を証明しているわけではなく、東洋医学独特の理論で効果ではなく体質に合わせて処方する。そこには良い悪いではなく、どう治療するかの理論が存在する。
こういったようにサプリメントと漢方は全然、違うものですね。
ここまで言っといて、じゃあ、うちでは治療にサプリメントは一切、使わないかというとそうではありません。
要はサプリメントも使い方。それは今度にでも書いてみますね。
もし今、「サプリメント系のものをたくさん飲んでるけど、何も変わらない!」って方。
今後、どうするか、考え直してみてもいいかもしれません。
2013年07月03日
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