僕は、この副作用で白い斑になった写真を見た時に「えっこれ副作用なの?ちゃんと白くなってるじゃん」って思いました。
もちろん、白斑だけでなく、水疱などの症状もあるようなので、副作用の問題の真相は、これからの推移をみていかないとわかりませんが、白く斑になった副作用にスポットをあてて問題の分析をしてみたいと思います。
この化粧品は、何が美白にしてくれるかというと詳しくみてみるとロドデノールという成分がシミの原因になるメラニン生成を抑えて白くしてくれるらしいです。
シミやくすみなど、肌の色が黒くなったりするのは、メラニンというものの影響です。
ちなみにメラニンは別に身体に不要なものではありません。
メラニンは紫外線の毒性を皮膚で食い止めてくれています。
その結果、紫外線の毒が身体の中に侵入しないようにしてくれています。
昔から僕は不思議だったのですが、美白、美白っていうけど、メラニンは身体の中でいらないものじゃないのにそれを単純になくしたってダメだろうと思ってました。
美白っていうと皆さん、全身が白いきめ細やかな肌みたいなのを想像しているのではないでしょうか?
美白化粧品を手にとった時「あーこれで色の白い肌になれる」と。
宣伝文句から言えば「美白で白いキレイな肌になれる」ということになりますが、これを現実的かつ医学的にみると「ロドデノール成分がメラニン色素生成を阻害する」なんですね。
だから、白斑になったということは、よく効いているってことになるんじゃないの?って思った次第です。
問題は、自分のイメージと違っただけ。
[美]白ではなかったけど白くはなってるのです。
ここから更に医学的に深く考えてみましょう。
そもそも、シミやくすみ、その大きさや範囲、年齢、肌の代謝の状態、肌のアレルギー反応などは、人それぞれ違うはずです。
それを一律、同じ量の成分のものを自分で塗込むわけです。
厳密に考えたら効く成分のものほど、一人一人、必要な量や塗る頻度などが変わってくるはず。
しかもガラスにコットンで塗ったりや手塗りをしてみたらわかりますが、均一にキレイになんて塗れません。
クリームがムラッムラッ!
平面上のガラスでさえ、この状況なのに、凹凸の激しい肌なんて均一にキレイに塗れるわけがない。
だから、[美]白じゃなかったかもしれませんが、白くなったということは、後は、今書いたような肌の個人差や塗る技術や成分の量、塗る頻度を自分にあったものを計算すれば、今度こそ美白になれるのです。
要するに現時点では個人では不可能ということですね。
それに「メラニンは必要なのものなのに、なくすような行為が後々、何か身体の他の部分のバランスを崩すことにはならないの?」という問題が残っています。
これからも研究が進んで「白く」はできるでしょうが、結局、一人一人の体質に合わせて考えないと「美白」にはならないんだろうなと思いました。
今回のこういった問題は、西洋医学の治療薬にもいえます。
何か1つの「成分が効く」というやつ。
何かの1つの成分は他の何かの働きを変えてしまうのです。
今回で言えば「ロドデノールはメラニン生成阻害をしてシミをつくらなくしますが、紫外線の毒は身体に入る」とか「ステロイド剤は炎症を抑えて、かゆみをなくしますが免疫を弱める」とか。
自分が良いと思っている反対の効果を副作用といっていますが、これは絶対についてくるものです。
漢方で言えば、冷えている人に、めっちゃ合ってる温める漢方薬は反対の身体に熱がこもっている人には副作用になる。
何か1つの成分の効果で何かのバランスを崩しても、反対のものも生み出されます。
漢方薬が「何かの成分が効く」という理屈で処方しないのはこういう害をわかっているからです。
常に全体をみて身体のバランスをとっていく。
1つの成分で痛みを抑えたり、痛みの神経を遮断したり、ホルモンを無理矢理働かせるのではなく、身体全体のバランスをとりながら痛みをとったり、ホルモンがちゃんと働くようにするのです。
皆さん、ご存知でしょうが肌は内側から新しくなっていきます。
だから、外側から何かやったって所詮、小細工にしかならないのです。
漢方薬でシミを消す事ができますが、それは漢方薬の中の何かの成分がシミを消すわけではありません。身体の中、全体を整えて、その人の一番キレイな肌をつくろうとした結果です。
外部のモノから恒久的にキレイになるのは幻想なんですね。
色々漢方試してますが何が自分に合うのかがもう分らなくなってしまいました。
どうぞ宜しくお願い致します。
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