2013年08月14日

何ヶ月も同じ漢方薬を飲んでいる人は危険かも・・・

漢方治療には、大きな誤解があります。

それは、初めに漢方の先生に選んでもらった漢方薬を3〜6ヶ月飲めば、ジワジワと効いてくるということ。

漢方治療は体質に合わせて漢方薬を選びます。
なので手順としては、症状やら、過去の病気、現在の仕事や生活の環境、家族の病気などをお聞きして、その情報を元に東洋医学的な体質を診断。

そして、体質にあった漢方薬を選びます。

ここでまた一つ、皆さんの無意識化で大きな誤解が生まれています。

それは漢方薬を扱っている先生が処方したものは体質に合っていると思ってしまっていること。

漢方薬を3〜6ヶ月飲めばジワジワと効いてくるということを事実とするならば、実は最も重要な大前提が必要なのです。

それは「先生が選んだ漢方薬が絶対に体質にあっている」ということが必要です。
でないと初回で体質と合っていない漢方薬を処方してしまっていたら、3ヶ月も3年も関係ありません。永遠に効いてきません!

漢方薬が体質に合っていたというのは、ご本人が飲んだ結果からわかります。
病気や体質によりますが、その結果がわかるのは短ければ1週間ほど、長くても1〜2ヶ月。
だから、そもそも3ヶ月位かけてゆっくりと効いてくるわけじゃないのですね。

漢方は無慈悲です。
体質と合っていない漢方薬はみごとに効いてくれません。

そういった事情から漢方には転方とか変方とかよばれているものがあります。
それは体質に合わせて漢方薬の種類を変更していくことですね。

・1ヶ月飲んで症状にあまり変化がない。
・漢方薬を飲み始めて、むしろ症状がきつくなった。
・胃腸の調子や便がおかしくなった。
・すごくよくなってきた。

体質は常に変化していきますので、その時点の体質にあわせて漢方薬も変更してきます。
なんせ、体質にあわせて500種類以上あるので、体質に合っているか合っていないか、わからないようなものを3ヶ月も飲んでいたら、治療に何年かかかるか、わかりません。

病名漢方や症状だけあてはめてやってる、なんちゃってマニュアル漢方の先生は、体質をみれない人が多いので、当然、漢方薬の種類を変更したくても変更することができません。

中にはそんな問診をとらない病名だけのマニュアルで選んでいる、なんちゃって先生も漢方薬を3ヶ月位たったら変更します。

でも、それは本来の変更ではありません。

病名漢方のマニュアルには、あらかじめいくつかの候補の漢方薬が書いてあります。
そして、3ヶ月位たつと、患者さんから「先生、何も変わらないんですけど」って言われるんじゃないかと恐れるわけです。もしくは「変わらんから、なんとかしてくれ」と言われます。

そして、どういう考えで次の違う種類の漢方薬を選べばいいのかわからないので、マニュアルの中にあるいくつかの候補の漢方薬を順番に試していくように変えていくのです。

もちろん、漢方ではこんな実験的な、あてずっぽうで漢方薬を変更していくわけではありません。

初回に東洋医学的な体質を診断していれば、使える傾向の漢方薬のグループというものが候補として出てきます。3,4種類位でしょうか。

そして、初回は最も治る可能性の高いものから飲んでもらいます。
漢方は「誰も答えがわからない結果だけが答えの医学」なので、
1ヶ月位飲んだ結果を患者さんからお聞きします。

飲まれてからの変化をお聞きし、そこから次の一手をどうすれば治るかを考え、
そのままの漢方薬を続ける場合もあるし、
どんどん、変更していくこともあります。

あてずっぽうで変更じゃありません。
変更するには変更するだけの「東洋医学的な理由」が必要です。
その「東洋医学的な理由」にしたがって変更します。

この時に注意しなければいけないのは、漢方薬は良い効果を与えるのではなく、変化を与えて、調整した結果、治るのです。

したがって、身体が良い状態になっていっても漢方薬を変更することがあります。
悪い状態だけじゃなく、良い状態も状態は変わっていますので、その変わった体質なりにあわせるのですね。

3ヶ月以上、同じ漢方薬を飲んでいて、何も変わらない人は「そろそろ、東洋医学理論的に漢方薬を変更してください」とお願いしてみてもいいかもしれません。




posted by 華陀 at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方薬の選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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