2013年09月17日

漢方薬の値段と治療効果

漢方で治療するにしろ、なんにしろ、値段が安いことは嬉しいことです。
ですが、金額の比較だけで考えると逆にとても損をしていることもあります。

日本人は経済的な観点から見るとサービスの値段や価値などを含めて考えることが苦手だと言われています。

どういうことかというと、何かを買う時にモノなどの自分の推し量りやすい見えているモノの値段だけで比較するクセがついている人が多いのです。

最近、ネットが普及するにつれ、その傾向はますます強くなっています。

例えば、食べるもの。
イタリアンなどの店を探す時にまず、どの店が安いかを探しますよね。

誰でも安くおいしいものを食べたいです。

ここで問題は、ただ、ただ値段が安いところを探すのか、違う要素も含めて値段という価値を考えるのかが問題です。

とにかく、安ければいいということで、値段の安いところは、当然、味なんて期待しちゃいけません。
店内も汚いかもしれません。
料理が盛りつけられているお皿だってどこにでもありそうなセンスの悪いものを使っている可能性もあります。
店員の態度だって洗練されていないこともあるでしょう。

でも、値段は安いです。

この時に考えなければいけないのは、自分の目的と払ってもいいお金とのバランスです。

とにかくイタリアンっぽいものをできるだけ安く食べたいのか?
おいしいイタリアンを食べたいのか?
大事な人を誘っていくので、料理の味、店内の雰囲気、食器、店員の態度などトータルで良いところを探しているのか?

自分の目的で選ぶ店も変わってきます。

その時に考えてしまうのが、安いのに料理の味、店内の雰囲気、食器、店員の態度などトータルで良いところを探すこと。

ちょっとキツイ言い方かもしれませんが、相場に対してかなり安いところに全ての要素が揃っている店なんて存在しません。
あるとしたら、それは宣伝でそう思わせているだけ。

経営は所詮、売上げがちゃんと上がらなければ潰れます。

この事は目に見えないサービスの度合いが大きくなるほど強まります。

漢方など治療でも一緒です。
漢方薬というモノが高いか安いかではありません。

漢方治療は漢方薬自体の効果ではなく、体質と合わせることによって初めて効果を発揮するので、その価値はほとんどがカウンセリングです。

漢方は4タイプのお店があると考えていただいたらいいと思います。

@ 漢方専門の病院
病院ですが、一般の西洋医学の診察などは行っていません。
漢方薬のみの治療が基本です。

保険適応で処方することができますが、保険適応にすると法律上の制約などで、自分の能力をフルに発揮できないのであえて保険適応をやめて実費で治療しています。

当たり前の話ですが、東洋医学的な診察に基づいて診断、処方します。
難点は漢方治療1本でやっている病院はほとんどありません。
見つけることが大変です。

A 漢方薬も処方する一般の病院
一般の西洋医学の診察を行いながら、漢方薬も処方してくれます。
よくある病院です。
治療の中心は西洋医学です。
漢方は西洋医学の補助的なものだと勘違いしている先生が多いです。

おかしな話ですが、東洋医学的な診察をしないで漢方薬を処方します。
要するに東洋医学的な問診などをとりません。
メーカーの資料や勉強会で得たマニュアルを元に漢方薬を処方します。

B 漢方専門の薬局などのお店
@と同じです。漢方専門のお店です。
基本はサプリメントなども治療の邪魔になるのでそれほど多くは扱っていません。
漢方薬1本で勝負です。

言うまでもないですが、東洋医学的な診察に基づいて診断、処方します。
個人店などは手取り足取り、一緒に治療していく感じです。

C 漢方薬も処方する薬局などのお店
漢方薬は処方しますが、サプリメントも加えようとします。
漢方薬のみで治療をやっていくほど東洋医学に精通していません。

先生は上辺の漢方の知識があるので、一般の方には本当に詳しいのか、知らないのかが判断しずらいです。
特徴的にはサプリメントも漢方薬と同じようにメイン治療で、すすめてくるといった感じです。

ここで誤解してはいけないのは、高い値段だから効果が高いとは限りません。
安いものにいいモノたサービスはありませんが、同じように高いモノやサービスがいいとも限りません。

先程のイタリアンではないですが、あなたの目的がどこにあるかで、どのタイプを選ぶかが変わってきます。

治るために選ぶのであれば@とBです。
相談に時間がかかり、養生などでやっていった方がいいこともアドバイスされます。
もちろん、お一人、お一人にじっくり時間をかけて相談するこのタイプのところで金額が安いところはないと思います。
ただし値段が安くないというのは、保険適応などの一番安いモノと比べての値段です。
値段の価値観に関しては先生とじっくり話して、自分の目的と値段が見合っているかを考える必要があります。

Aは治りたいけど、ギャンブルでもいいという人向けです。
このタイプの病院は先生自身が体質や漢方薬のことを理解していません。

しかし漢方薬はあてずっぽうで出していっても、中にはその体質に当たることもあります。
保険適応で値段が安いので、あてずっぽうでもいいから漢方薬をためしてみたいという目的ならばこのタイプの病院です。
ただし3ヶ月とか半年飲んでも、よくわからないからといって、不満を言ってはいけません。

初めから、あてずっぽうというサービスであることを理解して、当たるまでじっと待ちましょう。

Cのタイプはなんとなく何かに頼りたいという目的の人向けです。
高いお金を払ったり、いろいろなバリエーションのモノを飲んでいると安心するという人の目的にかなっています。

このタイプの店の先生は治療理論は怪しいですが、良くなるための説明は抜群にうまいです。
行く度になんか励まされた感じになり、モチベーションが上がることが多いです。
結果は先生が説明しているほど、ついてきません。

本格的な漢方治療の場合は、自分の体質を観察しながら先生と一緒に進めないといけない部分があります。
全面的に何かに頼りたくて、能動的に治療しようと思わない人は漢方治療には向いていません。

そういう人は、このCのタイプのお店が合います。

どちらにしても誰もが高いとか安いと感じる絶対的な値段があるわけではありません。

保険適応の漢方薬は支払う値段は安いです。
しかし、漢方のルールを無視して漢方薬を処方し治療が順調に進んでいることを確認もせずに、ただ漫然と同じ漢方薬を処方し続ける病院の値段は僕の価値観からすると、とても高いです。

だって、要は診察ではなく病院で漢方薬を販売しているだけなんだから、それだったら高いです。見えないサービスはゼロですから。

ネットで値段比較が簡単になったからこそ、見えないサービスに対してどうなのか、本来の価値観を考えてみてはいかがでしょうか。




posted by 華陀 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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