2014年01月16日

近藤医師vs長尾医師のがんの治療法で感じた違和感

最近、近藤誠医師のがんの”放置療法”に対して反論されている医者が登場して、なにやら物議を醸しだしています。

近藤誠さんは医師でありながら「がんもどき理論」を提唱し簡単にがんの手術をすることに対して警鐘を鳴らし、がんは「放置」することを勧められている。

がんもどき理論というのは、がんには本物と偽物があるという考えで「がんが検査で発見されたからといってすぐに簡単には手術しないほうが良い」というもの。

先に言っておくと僕は近藤誠医師の考え方に同調するわけでもないし、その反対でもありません。

近藤医師のこの考え方は医療界で結構な物議を起こしていて近藤医師の「がんは手術しないほうがよい」という証明のために見せている統計グラフは「捏造だ」と言われていたり、その捏造がどのようにうまく捏造されているかを説明しているものがあったりします。

また最近では長尾和宏医師が「近藤医師の主張による影響で検査を拒否する人を増やし、助かったかもしれない人も亡くなっている。あなたのせいで犠牲者が出ている」と反論されています。

うちでもがん相談をやっています。
その経験からこの両者の主張を聞いていてすごく違和感を感じました。

がんは未だ謎の病気です。
がん細胞自体の構造などはある程度、わかっていますが治すために必要な肝心な「何の原因でがんが発生するのか?」「がんが転移する時、転移しない時の違いのメカニズムは?」「がんの進行速度の違いは何からくるのか?」などは何もわかっていないし、がんは全世界レベルで克服できていません。

治療も抗ガン治療は簡単にいうと「がん細胞と正常細胞をもるごとやっつける」というものです。
放射線治療も方向性は抗がん治療と同じで抗ガン剤は薬の成分で細胞を殺しますが、放射線治療は放射線で細胞全体を殺します。

外科的手術はがん細胞を取り除くものですが、がん細胞が体内でイボみたいに都合良くできているとは限りません。
血管やら他の組織とくっついて成長していることもあるので、全部をきれいに取りきったとは常に言えないです。

治療のために薬を飲んだら毛が抜けるとか爪がはがれるとか、それって薬とは言えないのですよね。
頭痛を治すために薬を飲んだらかならず、ひどい下痢になるとか、鼻炎を抑えたら手足が麻痺するとかいう薬だったら皆さん、飲みます?
命がかかっているから麻痺しているけど、抗がん剤って普通の薬から見たら、研究レベルでとてもじゃないけど外に出せるレベルじゃないですよね。

出したらダメってことじゃなくて、通常の西洋医学の薬に比べたら、そんな危なくて頼りない薬を現場では使わざるえないくらい、がんは謎だということですね。

転移の問題もあります。
そもそも、どうなったら転移するということがはっきりとわかっていません。

近藤医師が主張するように手術によって悪化し転移するのかもしれないし、手術しなくても転移するときは転移するのかもしれない。

とにかくわかっていません。

長々と書いちゃいましたが、ようするに誰も何もわかっていない病気ということです。

感じた違和感は近藤医師に反論する長尾医師の書いた文。
まるで早期なら病院でちゃんと処置すれば治るかのような書き方。
病院も目隠し手探り状態のはずです。
全世界レベルで原因がわからず有効な治療方法も確立されていません。

なのになぜ、病院でちゃんと処置を受けていれば治るかもしれないと言えるのかがよくわかりません。

僕が今までがんを見てきた経験では、早期でがんが発見されてあれよあれよと半年位で亡くなった身内が3人います。

余命半年と言われて何もせずに6年生きている人。
余命半年と言われて手術や抗ガン治療をして副作用に散々苦しんで7ヶ月後に亡くなるという微妙な経過だった人。
また手術や抗ガン治療を行って今はほとんど、がんの心配のなくなった人。

本当にいろいろ。

全体の統計データで見れば早期発見は確かに治癒率が上がっているかもしれませんが、実際の現場で「私は早期だからかならず助かりますか?」って聞いたら、どうせ「がんはどうなるか、わかりません」って言いそう。
実際にうちに相談に来られた方はそう言われているんですけどね。

現場の声を聞いていると「病院でちゃんと処置すれば治る」という考えはどこからくるのかと思います。

そう考えると医師だって「がんって謎すぎてどっちが正しいのかわからないんですよ」というべきではないかと思うのですが・・・。

ここでは長尾医師の意見を取り上げていますが、長尾医師個人の意見からというより西洋医学全体のこの傲慢な考え方に違和感をおぼえます。

こういうコラム的な文になると「早期であれば、ちゃんと病院で治療すれば治る」的な意見がまことしやかに語られますが、そのくせ、がんどころか、即死亡につながらないアトピーですら治すどころか、年々、患者数は増えています。
アトピーだけに限らず、その他の慢性的な病気という病気は対症療法の薬を飲んでいる間だけ症状を抑えているだけで薬をやめたら元通り再発。

同じノリで言ったら、そのうち「抗がん剤を飲み続けている限りはがんは治っています!」って大マジメに言うのだろうか。(正常細胞がもちませんが)

急性がんなんて、ほぼないだろうからがんは慢性病の王様といえます。
がんの事でああだ、こうだと言う前に西洋医学に直接的には死亡につながらないアトピーなどの慢性病はどうにかできないのか?と思います。



posted by 華陀 at 18:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かださん。「がんは未だ謎の病気です」「がんは全世界レベルで克服できていません」は全くその通りです。但し治すために必要な肝心な「何の原因でがんが発生するのか?」「がん転移する時転移しない時の違いのメカニズムは?」「がんの進行速度の違いは何からくるのか?」は完全に解明済みです。しかし発表されていません。発表されない理由はかださんの想像が的中していると思います。お会できたらお知らせいたします。
Posted by 工藤憲雄(日本分子腫瘍マーカー研究会会員) at 2015年09月10日 13:52
>>工藤さん コメントありがとうございます。機会があれば、ぜひ、知りたいです。謎が多い病なので勉強させてもらいたいです。
Posted by かだ at 2015年09月15日 17:42
「ガンの再発はがん転移遺伝子産物が陽性の患者に起こっている」。顕微鏡検査(組織診)で鑑別できない小さなガン転移細胞から分泌されているがん転移遺伝子産物が血中(血清)から検出されている。1)がん転移遺伝子産物検出抗体(特許番号3920556号) 2)がん転移遺伝子多型変異検出(特許番号4300002号)。これらは保健適用申請をしていないので検査は全額実費負担になる。
Posted by at 2015年09月25日 11:05
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