ある日の記事で、京大の研究で天気が悪くなると、リウマチの人の関節が痛むことを科学的研究から突き止めたとありました。
記事によると、京大の研究チームはリウマチの患者さんが痛みを感じる日と気象庁の気圧との関係を調べていくとある重大なことに気づきましたーーーー!
なんと!
気圧が低くなるほどリウマチの人が痛みが強くなったと感じることがわかったと発表していました!
昔から知ってた。それも僕だけじゃなくて、みんな。
多分、リウマチの人じゃなくても。
専門の研究者じゃなくても。
みんな、なんとなく知ってたと思います。
「雨の日は痛むのよねぇ〜」
「私は雨の降る日が痛みでわかるのよ」
周りの人から1回は聞いたことがあるセリフ。
そう、誰もが知ってたのですね。
だから、まさか京大の研究チームともあろう、お人達がこれだけで終わるわけがないと思い、期待に胸を膨らませながら読み進めました。→→→
結局、締めの言葉は、なぜそうなるのかわからないが、要するに統計的には関係あるらしいよ。で終わり。
もっかい言っとこう。「なぜそうなるのかわからないが」
メカニズムはこれからだそうです。
ちょっと以外だったのは西洋医学って、こういった結果って、ショぼすぎて、科学的に何もわかってないから、発表しないんじゃないかと思っていました。
西洋医学なら、ここから更に研究に研究を重ね、気圧が低くなると、体内のなんちゃらが、どうたらこうたらとなって、痛みの神経のどうのこうのがこうなのである。
ってとこまでやってやっと発表だと思っていましたので。
なんか西洋医学も変わってきたのかなと。
漢方治療は昔から、こういった統計処理による経験値を積み重ね、それを理論的に整理して、体質と漢方薬の使い方のルールができあがってきました。
今までの西洋医学だったら多分「なんとなく関係あるらしい」みたいなショボい結果では発表しなかったように思います。
西洋医学は、何がどう影響しているのか?ここから細かく、細かく分析していって、原因と結果を導き出して初めてわかった!というのだと思っていました。
病気の時に、病院でいろいろな化学的検査をするのはそのためですね。
何の病気なのか、何が原因なのかがわからないと西洋医学では対症療法となって「ただ単に今の症状を止めるだけ」になってしまいます。
漢方は今の状態が「何の病気なのか?」とか「何が原因なのか?」ということはわからなくても治療できます。
というか、そんな考えはいりません。
漢方は今の症状や状態、そのものを見て現在の体質を分析し、それに見合う漢方薬を処方するのです。
今の症状に合わせているからといって病院のような、その場しのぎの対症療法ではありません。
症状だけを止めたり、抑制したりするのが目的ではなく、症状を元に全体の体質を分析します。
その導き出された体質から治療やお薬を考えるのですね。
症状1個1個を直接、漢方薬で止めていくわけではありません。
この記事の考え方は、西洋医学というよりは、漢方っぽい考え方だと思いました。
雨の日などに関節が、より痛む。という状態は何かある。という考え方。
西洋医学の場合は、ここから細かく原因を追求しますが、漢方は湿度や水に関係するのじゃないかと考え、水毒の傾向があるかどうかを調べていきます。
水毒とは体内の水の巡りのバランスが崩れた状態の体質。
他にも水毒の傾向がみられれば、細かな原因やメカニズムはわかっていませんが、漢方薬としては水を巡らせ排出するものを選びます。
そして、それを飲んでもらった後にメインの関節の痛みや汗、オシッコなどの変化を教えてもらって、良い方向に向かっていればそのまま続けてもらいます。
悪い方向や症状が治らずに変わりなければ「雨の日に関節が痛くなるのは水毒だけではない」と再度考え直し、数百種類ある漢方薬の中から、また新たなものを選び合わせていくのですね。
今回の記事、気象庁の気圧のデータとリウマチの痛みの相関関係などのグラフなども作成していて、一見、すごく科学的な感じですが、とっても漢方的だと思いました。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
2014年01月28日
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