2014年03月19日

ステロイドと皮膚科の勘違い

最近、生後何ヶ月とかのレベルの乳児でも一番弱いランクではなく4番目に強いランクのステロイドを出すようです。

ちなみにステロイドのランクは1〜5段階あります。

ここで書いているランクは4番目に弱い薬。5番目が一番弱いです。

先月は何人か、生後6ヶ月位の赤ちゃんがステロイドを塗っていて、よりこじれたのでうちに相談にきていました。

どちらも漢方薬すら使わず(もちろん何も薬は使っていません)3週間ほどでキレイに治しています。

うち、すごいでしょ!ってことを言いたいのではなく、むしろ、病院大丈夫か?という話し。

ちょっと、ステロイドの力や患者さんの思いを誤解しているのではないでしょうか。

子供や自分がアトピーみたいな湿疹になったときに今はかならずといっていいほどステロイド剤が処方されます。

みなさん、最近は、ステロイド剤は良くないということがイメージにあるのか「できるだけ塗りたくない」という思いがあります。

特に乳児なんかは、生まれたばかりで人工物に晒されていない状態。

人工物どころか、化学化合物のステロイドなんて「もっての他!」なんて普通に思いますよね。

しかも、その「もっての他!」と考える人達はステロイドが湿疹を消してくれることを知ってはいます。

それを十分に理解した上で医者に「なるべくステロイド剤は使いたくないのです」と訴えると、医者は「ステロイドは昔ほど怖くないですよ。使っても大丈夫です」って言うようです。

ちがーーーうッ!

完全に誤解している。

もちろん、湿疹が1日で消えるステロイド自体も気持ち悪いと思っているでしょうが、本当に訴えたいのはやみくもにステロイドが怖いのではなく、

「ステロイドを使ってキレイになるのはわかってるけど、やめたら再発してるじゃん!その後、どうするの?」ってこと。

その後に「復活しないように【ステロイド】を塗り続ける」とか「また新しい【ステロイド】にする」とか「【ステロイド】の種類を増やすとか」その場しのぎの対症療法だけで治療が一つも進んでいないことに恐怖しているのです。

治す方法が【ステロイド】ばっかり。

実はステロイド剤ではなく、それしか使えない医者に不安をおぼえているのです。

「なんで乳児に1ヶ月ステロイドを塗り続けて、やめたら再発してるの?まさか、乳児から死ぬまで一生塗り続けろと・・・。」

という風に思っちゃうわけですね。

僕も息子を病院に連れていったときにそれを感じましたが、うちに来られているアトピーの方は、乳児から大人のアトピーの方まで皆、同じ意見です。

だから、この意見って僕と同時に患者さんの生の意見でもあります。

製薬会社が設定した効果でステロイドが湿疹をたちどころに消し去ることは、医者じゃなくても知ってるんですよ。

だからステロイドで湿疹が消えることは、今や医者の治療の範疇に入らないと思います。

ランクを選んでる?どうせ効かなかったら強くするか、弱くするかどっちかでしょ。アホでもできます。

これからは患者さんが感じている「ステロイドが怖い=あなた(医者)の治療が怖い」という不安を取り除かないといけないんじゃないかと思います。

多分、患者さんと盛大にズレてますよ。

ステロイドを「いつまで」それを「どのよう」に使っていけば「何も使わないでも湿疹にならない身体」になるのか。

そのトータルケアの治療方針を西洋医学と言えども考える時代になってるんじゃないでしょうか。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
posted by 華陀 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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