2014年03月25日

ナウシカと漢方治療の共通性

患者さんといろんな話しをしていて「ジブリの作品って漢方と考えが同じなんですよ」という話題になりました。

ジブリ作品と一緒?

自分でも昔からなんとなくそれは思っていました。

最近のジブリの作品って作品のテーマが変わってきたので、漢方と考えが一緒か?と言われるとそうとも言えませんが昔の作品は結構、漢方的テイストを含んでいると思います。

最近、病院で漢方が処方されるようになりましたが、ほとんどの病院は漢方薬の処方の方法というか、根本的な治療の考え方を理解せずに西洋医学の治療の考え方だけで最後に処方するのが新薬か漢方薬かの違い位しかありません。

そんなヘンテコな漢方治療の方法が一般的になっちゃってるのでそれを基準に考えると、この記事は「何言ってんだ?」的な感じになりますが、そもそも東洋医学と西洋医学は根本的な治療の思想からして違うということを念頭においていただいたら、なんとなーく漢方の考え方がお分かりいただけるのではないかと思います。

昔のジブリ作品は一貫したテーマがありました。

「自然を科学によってないがしろにするとロクなことにならない」
「自然に逆らってはいけない」

これが作品の底流に流れているテーマなんじゃないかと勝手に考えています。
コナン、ナウシカ、ラピュタ、宮崎駿作品の中では群を抜いて人気の作品です。

どれも近代的な発展やそこからの戦争によって文明が一旦滅びたという設定。

もののけ姫やトトロなんかも全く同じテーマではないですが「自然をないがしろにするとダメだよ」的なテーマがあると思います。

宮崎駿氏は、地球という大きな問題からこういったテーマにしていると思うのですが、これが漢方の考えと非常に似ていると思います。

医療の世界では近代文明や兵器、滅びた文明が西洋医学。

科学的で合理的な産物ですね。
現在もどんどん新しい薬の開発がすすんでいます。

西洋医学は自然の理とは逆行しています。
全面的に悪いものではありませんが身体の自然なメカニズムに沿って治療していこうとするものではありません。

どちらかというと科学(化学)の薬の力で強引に身体のメカニズムをねじ曲げて治療しようとします。
それが西洋医学も公言している対症療法の治療ですね。
(大半の西洋医学のお薬は対症療法とよばれる、その場の症状だけを取り除き根本的には治療できないものです)

大自然も人間の身体も自然に逆らった動きには反動があるのですね。
一旦、便利になった!よくなった!というものは自然の歪みに溜まったエネルギーで台無しにされます。

ジブリ作品なら科学的に強引に突っ走った結果、自然は失われ、当の科学文明自体が自分たちの行動によって滅びるのです。
で、結局「本当の救済は自然にあるじゃん!」みたいなメッセージを残して終わり。

科学的な産物は便利で合理的ですが、科学的に優秀であれば、あるほど自然には存在しない法則やモノになっていくのですね。

漢方治療の根本的な考えは、その人の自然治癒力を高めて治癒に向かわせること。
体質に合わせた漢方薬というのは、その人の身体の自然の営みを見つけて、それに漢方薬を沿わせるのですね。

決して「漢方薬を新薬の代わりに使う副作用のないもの」ではありません。

「その人の身体の自然の営み=体質」
東洋医学的に体質を判断しないで漢方薬を使用するのは一度も漢方治療がはじまっていないのです。
それは、あてずっぽうで新薬の代わりに漢方薬をただ、飲んでいるだけ。

ナウシカのトルメキア軍、ラピュタのムスカ大佐ですね。
結局、やっていることは同じ過ちの繰り返し。

漢方って言い換えれば自然治療そのものなのです。
そこには体質に合った漢方薬を飲む事だけでなく、自分の身体の自然の営みにあった生活をしないといけないことも含まれます。

ちょっと宗教じみていますが、漢方治療ってそういう側面もあるのですね。




posted by 華陀 at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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