基本処方だけでも何百種類もあると思います。
病院の薬もたくさんの種類がありますが、病院の薬の場合は全く同じ効果で販売する製薬会社によって名前が変わったり、効果は同じだけどジェネリックで名前が変わったりするので、同じ効果の薬なのに何種類もあるように見えるので、一見、たくさんあるように見えますが、効果の違いからみると、それほど種類がなかったりします。
病院の薬は効果の原則というものが、1つのターゲットに対して1つの効果のものを合わせます。
痛みがあるなら「痛み」という1つのターゲットに対して「鎮痛効果」という1つの効果のものを使います。
だから、痛み以外に胃もたれもあれば、それは違う種類の薬が必要になります。
病院の薬のほとんどは1つの薬で複数の効果を発揮することはありません。
しかし漢方薬は違います。
漢方薬はいろいろな症状、さっきので言えば、痛みも胃もたれも、プラス足の冷えも、憂鬱な気分も全身の気になる症状や状態、全部ひっくるめて、それを分析して1つの体質に診断し直して1つの体質に1つの漢方薬を合わせます。
ちなみに病院がやってる漢方処方は、全身の症状を聞き出す時間もないし、たくさんの症状を総合的に判断して1つの体質に分析する知恵も知識もないので、しかたがないので病院の薬と同じノリ(マニュアル思考)で、病名や2、3の症状だけをあてはめて漢方薬を処方します。
ちょっと、話しが飛びましたが要は偽物でない漢方医学では、
「この漢方薬は●●の効果がある」ではなく、
「この体質を調整するものが●●の漢方薬」です。
となります。
だから「あなたの体質=漢方薬」なのですね。
漢方では体質の分析が終わった瞬間に漢方薬も決まっているといった感じです。
逆に体質判断ができなければ、実は「あなたに合った漢方薬は永遠に決まらない」ということ。
当然、人間は顔や体格を見ればわかりますが、誰一人として同じ人はいません。
家族は似ていますが、それでも全く一緒ではありません。
外見は違うけれど、身体の中は一緒?
そんなわけありませんよね。
足が冷えやすい人、僕みたいに年中、足が温かい人。
少し食べたら胃もたれする人、ものすごく食べても胃もたれ1つしない人。
やっぱり、身体の中の状態も人それぞれ、みんな違います。
漢方薬が何百種類も必要なのは・・・
「もう言うまでもありませんね」
漢方薬は病名や症状に合わせるのではなく、病名や症状を漢方医学的に分析し診断した体質に合わせるのです。
体質はみんな違うので極端に言えば、人の数だけ必要なのですね。
だから何百種類と必要になります。
しかし、外見と少し違うところは、身体の不調になるパターンというのは、外見ほどの微妙な違いではないのですね。
それでも何百種類とありますが・・・。
今の漢方薬って何千年前に考えられたものなんです。
その何千年の歴史の中で消えていった漢方薬もたくさんあります。
たくさん、消えていったハズなのにそれでも、まだまだたくさんあるのです。
歴史の中で消えていった漢方薬はなぜ消えていったのでしょうか?
答えは簡単!
使われないから。使われない漢方薬は消えていく運命です。
そう、漢方薬の世界は厳しく、結果を残さなければ消されていくのです。
そんな歴史を踏まえて、まだ何百種類も残っています。
現代でも、それだけの体質の違いがあるのですね。
人間自体の構造は変わってないですから。
漢方はいかに体質を分析していかないといけない医学であるかということです。
現在医学もどきのマニュアルで漢方薬が処方できるほど漢方の歴史は浅くないし、漢方や簡単ではないですね。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉