ネットってわからないことがあれば、パッと検索して、答えを教えてくれたりするので、すごく便利ですね。
一昔前まではネットって、どんなことでも載ってるし、どんな事でも調べることができていました。
もちろん、今もネットが便利であることに変わりないのですが、以前と違う点があります。
それは、その答えが本当に正しいのかどうかがわからないこと。
現在のネットは情報が多過ぎて、どれが本当の情報でどれが本当の情報でないかがわかりません。
何かを調べて、答えが出てきたら、それが本当の事なのかをまた調べる・・・
だんだんと終わりがない感じになってきています。
特に漢方に関するネット情報はヒドイです。
このブログもネットの情報なので「これも偽物じゃないの?」って言われてもしかたないですが・・・。
なぜなら、漢方って「絶対コレじゃないと間違っている!」という理屈ってないのです。
また、漢方薬自体は皆さん、なんとなく知っているのですが、漢方治療や漢方医学の事自体は全くのブラックボックスだと思います。
「体質に合わせるって何をどう合わせるのか?」
「漢方ではどんなふうに検査したり診断したりするのか?」
何もかもが闇なんですね。
正直、この業界の大半の先生はこの漢方のブラックボックスにつけ込んで、バレないと思って自分勝手に都合よく相談しているのが現状のように思います。
漢方薬は処方しているけど、「実は漢方の医学理論は知らない」というのが悲しいかな現実なんですね。
「エラソーに、だったらお前はわかんのか?」って言われそうなんで先に言っておくと、もちろん、僕も全てを知っているわけじゃありません。
しかし、少なくとも漢方薬をマニュアル的には処方していません。
漢方の治療理念から八綱弁証などの診断方法、治療法則の八法や方剤の法則などは基礎から勉強しています。
そして、今も古典など深い部分に突っ込んでいきながら、日々勉強はしていますので、基礎医学を勉強する気もなく、ツムラなどのメーカー主導の勉強会やメーカーの資料をサッと読んで済ませている人達よりは、よほどマシかなと勝手に思っています。
また、漢方って「このやり方が正しい!!」というものもありません。
ある種、その先生の創造的治療方法そのものが漢方だったりするのです。
しかし、そんな自由な医学でも、最低限、知っておかなくちゃいけない理論はあるのです。
「医学」ですから。
西洋医学では身体の中がどうなっているのかといった知識である解剖学や身体の中の臓器がどんな風に働ているのかといった知識である生理学、身体の中がどんな風になったら病気になるのかといった知識である病態生理学。
それ以外に検査数値の知識や薬理学。
これらは診察、診断、治療するのに、最低限度、必須だと思います。
漢方だって医学ですから同じです。
治療の方法(処方の構成や組み方など)というのは自由な発想がある程度許されていますが、東洋医学的な解剖学や生理学、どんな風になったら病気的な体質になるのかといった知識である東洋医学的な病態生理学。
漢方に化学検査はないですが、体質を知るための漢方の診察方法などは、最低限、必須です。
こういう医学理論があるにも関わらず、現状は漢方薬はなんとなく知ってて漢方の医学理論をチョロっとかじった程度でガンガン処方していたり、漢方とは何の関係もない、ただのサプリメントを「漢方薬ですよ」みたいに説明してたり。と現状の漢方って無法地帯なんです。
正にブラックボックスの悪用です。
東洋医学的な問診をとらないで漢方薬を処方している病院なんて典型的な、漢方の無法地帯を作り出している張本人じゃないかと思います。
漢方には、ちゃんと西洋医学とは全く違う、漢方の解剖学(経絡理論がこれに当たるかな?)や漢方の生理学、漢方の病態生理学、漢方の検査方法があります。
漢方薬って効き目がわかりにくいと思われているのは、漢方薬が悪いのではなく、漢方薬を処方する先生がまじめに勉強せずにやっているから、ダメなんじゃないかと思う次第です。
僕は今ままで勉強してきて、漢方ってかなり高度な医学だと感じています。
だから、どこかの先生に処方してもらう場合も、自分でネットを見ながら選ぶ場合も、まずは漢方の解剖学と漢方の生理学、漢方の病態生理、そして漢方の検査方法の基本だけでも勉強して使ったほうがいいんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうか。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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2014年05月22日
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