2014年06月17日

漢方薬が効かない体質の正体

何度か漢方薬を試されてきて、どれもことごとくうまくいかなかった方から、よくこんな質問があります。

「わたしは漢方薬が効かない体質でしょうか?」

何度も漢方薬を飲んで効かなければ、誰だってそう思いますよね。

でも、漢方薬が効かない体質なんて人はいません!

「漢方薬が一切効かない」なんて人はいないですが「漢方治療に向いていないタイプ」はあると思います。

でも、いろいろな漢方薬を飲んでも効かない人は、なぜか不思議ですよね。

実際に効いてないんだから。

その正体をお話する前に「漢方薬の効く、効かない」を理解ておかなくてはいけないので、そのことをお話をしておきたいと思います。

漢方薬は体質に合わせて処方します。

その体質は西洋医学の病名とは、一切、関係ありません。

体質は東洋医学の法則に基づいて診断、分析します。

西洋医学のお薬の場合は、薬自体の効果があらかじめ決まっていますが、漢方薬は漢方薬ごとに基本的な効果はありますが、処方する体質によって、同じ種類の漢方薬でも効果が変わるようなイメージをもってください。

つまり、漢方薬の基本的効果は、体質と合っていなければ発揮されないです。

病院の薬は、体質など関係なく効果を発揮しますが、漢方薬の場合は、体質と漢方薬は合っていない場合は、効果を発揮しません。

それどころか体質と合っていない漢方薬は、その基本的効果が副作用のような効果となり、飲まないほうがマシ!なんてことにもなりかねません。

漢方では「体質分析」が「効果」を考えることよりも大事ということですね。

漢方では体質分析などの診断結果は、先生によって変わります。

みられた先生が「その人の体質をどういうタイプとみたか?」です。

だから、2人の漢方の先生に体質分析をお願いしたら、2人とも違う診断になることが多いと思います。

むしろ一致することはめずらしいです。

この時点では、体質の分析が合っているのかは神のみぞ知る状態です。

体質診断といっても、その先生の「予測」なんですね。

その予測の状態に合わせて漢方薬を選びます。

全部が予測なので、合っているかどうかわからないですね。

どうやって体質の診断やその状態に合わせた漢方薬が合っていたとわかるのでしょうか?

それは事前の予測通りに、体の状態が、よくなった時です。

漢方薬は、なにがしかの効果で体質のアンバランスを見つけ出して、それを調整します。

だから体質を分析診断し、漢方薬を選んだ時点で、自動的にどんな症状がどう変わるのかを予測できるのです。

漢方薬の効果がわかるのではないですよ。

その人の体質の「何がよくなってくるのか」が予測できるのです。

だから同じ種類の漢方薬でも飲む人の体質によって、効果が変わってくるのですね。

飲む前の体質も、その体質に合わせる漢方薬も全て先生の予測です。

その先生が「あなたはこの漢方薬が合っています!」なんてことを言い切っても、それは漢方では通用しません。

先生の予測が間違っていたら、合ってないので、よくなりません。

答えは、飲んだ後の結果論でしか確認できません。

ちょっと本題から、かなり外れてしまいましたが、漢方薬が合わないんじゃないかと感じている人は、漢方薬が効かない身体ではなくて、処方した先生の漢方の腕が悪いのです。

最初の体質の分析、診断が悪かったのかもしれないし、体質診断が合っていても、合わせる漢方薬が間違っているのかもしれない。

その両方で体質の診断も選ぶ漢方薬も間違っていたのかもしれない。

漢方薬が合うかどうかまでに、いろいろな障害が待ち受けているのですね。

先生が勝手にえらそうに「あなただったら、この漢方薬で治りますよ」なんて言えば済むような、簡単な世界ではないのです。

漢方治療は、こういったように薬の効果が決まっているわけではなく漢方薬の効果は、体質をどれだけ精度高く診断できるかにかかっています。

だから、ことごとく腕の悪い先生に処方してもらっていたら「ずっと漢方薬が効かない」なんて事態が普通になります。

そうなると「自分は漢方薬が効かないんじゃないか?」ってなりますよね。

また、大半の病院は体質を分析、診断するための問診すらとっていません。

東洋医学的な体質診断すらしていませんので、東洋医学のルールからみれば、体質診断していないので、それに合わせた漢方薬は処方できないはずなんです。

でも、処方している。

それはメーカーからもらった資料やマニュアルで自動的に処方しているからです。

当然、こんな方法の処方は漢方的には治療すらなっていません。

東洋医学的に見たら「あてずっぽう」といってもいいくらいなので、病院で専門的にみてもらっていない人は、漢方薬が効かない身体ではなく、「まともな治療すらやったことない状態」なので、効かない身体かどうかもわからないのですね。

病院の保険適用の漢方薬を飲んでる人は、漢方薬をいろいろと飲んでいても、一度も「漢方治療」が始まっていないのと一緒です。

東洋医学的な体質も説明されず、飲んだ後の調整されるであろう症状などの状態も説明されない漢方薬は先生も患者さんも、単にラッキーを期待するしかありませんね。

それは、漢方薬を合わせているとか、漢方薬で治療しているというレベルの話ではありません。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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