2014年06月20日

漢方薬は常に「今」の体質に対応しなければいけない

体質というとなんとなく血液型や性格みたいな生まれつきのもの。

という感じがありませんか?

確かに持って生まれた体質というものはありますが、漢方では2つの体質の考え方があります。

そう、もう一つの体質があるのですね。

1つ目の「体質」のイメージは、皆さんが持っているような、持って生まれた「体質」です。

これは、血液型や性格みたいなものですね。

遺伝とも言えるかもしれません。

100%健康という人は漢方では存在しません。

身体が冷えやすい人がいれば、身体に熱がこもりやすい人がいます。

身体が冷えやすい人から見れば、身体が温かい人は手足なんかは冷えませんが、すぐに体の中に熱がこもりやすい状態があったりします。

身体がやたら暑く、冷え知らずの人がより健康ではなく、暑ければ身体を冷やし、冷えていれば身体を温める。

どっちかが「健康」とうわけではなく、即座に柔軟に対応できる調整力の高い人が健康だと言えます。

でも、この調整力も遺伝などの影響でクセがあって、どちらかというと冷えやすいとか、どちらかというと熱がこもりやすいという、偏りがあります。

身体が冷えたり、熱がこもったりだけでなく、胃がどちらかというと弱い方とか、腎臓がちょっと悪くなりがちなど、身体全体にクセがあったりするのですね。

皆さんが「体質」でよくイメージするのは、この潜在的な「生まれつきの体質」です。

そして、今、悩んでいる症状や病気は、潜在的な「生まれつきの体質」を踏まえつつ、今、現在の環境によって「今の体質」が日々、つくられています。

漢方薬は体質を分析し、その体質に合わせて選びますが、この2つの体質をどちらも見ながら考えていかないといけません

遺伝的な持って生まれた体質の弱点は、若い時には出てきません。

健康の力とは環境に合わせる調整力なので、若い時は調整がうまいので、表には症状などが出にくいのです。

皆さん、気づいていました?

葬式って、急激に暑くなったり、寒くなったりすると多くなるのって。

あれって、歳をとると調整力がなくなってくるので、急激な環境変化についていけないのですね。

もう一つの体質は、環境変化によって起こる症状や病気の体質です。

これは、遺伝的な体質と関係なく、いろいろと起こる可能性があります。

しかし、いろいろな病気や症状になる可能性があるといっても、ベースは持って生まれた体質の弱点を踏まえていることが多いです。

遺伝的な持って生まれた体質は漢方では身体の中の深い体質だとみます。

深い体質からの病気は、深い部分にあるので、文字通り、治るのに時間がかかります。

対して、もう一つの環境変化によって起こる体質は、浅い部分に起こるので、深い部分の体質よりも早く治せます。

だから、通常の漢方治療は、その人独自の深い体質を見つつ、今の2つ目の体質(病位や不快な症状)の治療を同時に考えていかなければいけません。

環境変化によって、なってしまった浅い体質を優先的に考えて治療しなければ、効率のよい治療とは言えないのです。

この環境変化とは、季節による寒暖差だけでなく「仕事の時間が長くなった」「ストレスを常に受ける生活になった」なども含まれます。

こういった環境は、常々、変わっていきますので、持って生まれた体質でない、今の体質って、どんどん変化していくのです。

例えば、生まれつき胃腸の弱い人がアトピーになった場合、胃腸の弱さからきています。

2つの体質を考えない漢方治療の場合、胃腸だけを治す漢方薬を選ぼうとします。

しかし、アトピー自体は、胃腸が悪いから起こったわけではなく、胃腸がの調子が慢性的に悪く、水の吸収が悪くなり、皮膚表面の水の巡りが悪くなり、それが湿疹の炎症につながり、炎症が皮膚の熱感を生み出し、かゆさがひどくなって・・・

と、現在の体質で優先的に治療しないといけないのは、胃腸ではなく「皮膚の熱感をとる」ということが始めに取り掛かる治療となります。

これを「胃腸が悪いから胃腸を治す漢方薬を選ぶ」なんて、やってたら、治療の方向性や順序が、ズレているので、いつまで経っても治りません。

ちなみに、こういった治療方針の流れからいけば、医者のアトピーだから十味敗毒湯とか消風散というのは、なんの根拠もない適当で低レベルな漢方薬の処方の方法です。

その時々の状況に合わせた結果の体質(病気や不快な症状)を分析する必要があるのですね。

だから「私は、昔から●●体質だから」といって、ずっと同じ漢方薬を飲み続けることなんてあり得ません。

自分の元の体質を踏まえつつ、今なっている2つ目の体質に常に対応した漢方薬が必要なんですね。

だから、うちでは3ヶ月とか半年間、同じ種類の漢方薬を飲み続けるなんて、あり得ません。

そんな長期で同じ種類の漢方薬を飲むのは本当に弱った体力のない方か、高齢の方だけ。

でも、実際は漢方薬って結構、同じものを処方され続けてますよね。

なぜか?

それは、処方する人が体質に合わせて漢方薬を変更したくても、体質をみる能力がない人が処方しているからできないんですね。

漢方薬の変更をやらないのじゃなく、できない!

漢方薬を選ぶ時は、まず「今」の自分の体質を考えないと、なかなか効果を感じないし、治りませんよ。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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