2014年07月30日

病院の薬の副作用を甘く見ないほうがいいですよ

薬の恐いところは副作用です。

だけど、この副作用、処方する先生も飲む側の患者さんもイマイチ、ピン!ときてない部分もあるんじゃないかと思い、今回は薬の副作用について考えてみたいと思います。

昔、友達のいわゆる超優秀なエリート薬剤師に「ステロイドの副作用ってなんだと思う?」って聞いたことがあるのですが、その時に「ステロイドの添付文書に書いてあるよ」と教科書まるおぼえな答えが帰ってきて、固まった記憶があります。

そんなことは聞いてないっ

僕が聞きたかったのは、製薬会社が定めた副作用の条件を聞いているのではなく、「生理学的に、この薬の薬理は身体にどんな影響をおよぼすと考えられる?」と聞いたつもりだったのですが、調べたら、素人でもわかるような答えを言われてしまいました。

病院の薬においての副作用は確かに添付文書に書いてあります。

大体、どの薬の副作用も同じで、なぜか「頭痛、吐き気、発疹」と書いてあります。

病院はよく「副作用なんて滅多に起こらないから」的な感じで、「そんなに心配することはない」的なことを言います。

あの感覚って、まさに製薬会社の添付文書に書いてある感じの「副作用なんて滅多に起こらないから」的な単純な部分だけで考えて言ってるように感じます。

それは患者さんも同じで「副作用なんて滅多におこらないもの」「たまにおこる嫌な症状」みたいに考えている人が多いのではないでしょうか。

しかし、僕が西洋医学の師匠から教えていただいた副作用は、考え方が全く違います。

ちなみに師匠は、元外科医のバリバリの西洋医でしたので、師匠に教わったのは、漢方的な考え方ではなく、西洋医学としての考え方です。

師匠から教わったのは副作用は「たまに起こる悪い作用」ではなく「副作用」なのです。

サブの作用ですね。

たまに起こるのではなく、メインの作用の裏側にあるれっきとした2つ目の作用です。

つまり、良い効果を感じているなら、裏で悪い効果もきっちりと効いているということです。

逆に副作用的な悪い作用をどうしても避けたいなら、良い作用があってはいけないのです。

僕が先程、友達になぜ副作用の考え方を聞いたかというと、僕ら、体質から治療をしているものは製薬会社が設定した副作用だけでなく、実際にその薬の「副」の作用は身体にどんな影響をおよぼすかをメカニズム的にみていかなければいけないからです。

ちなみにわかりやすくいえば、薬に2つの作用があるのですが、僕らから見た時に「都合の良い作用」通常の薬の効果「都合の悪い作用」副作用です。

例えば、鎮痛剤は胃腸薬と一緒に出されることが多いです。

また、鎮痛剤を飲むと、かならず胃が悪くなる方もいらっしゃいます。

僕がそうです。鎮痛剤は強いものだと大体、1日2回が限度で、その後、2日ほどおかないと胃がめちゃめちゃになります。

鎮痛剤の効果は痛みを止めることですが、もう1つの効果が、「胃粘膜を保護しない効果」です。

鎮痛剤はプロスタグランジンという痛みの元となる物質を働けなくして痛みを止めますが、この物質は、同時に胃粘膜の血流などをよくしている効果も、もっています。

この非ステロイド系の鎮痛剤とよばれているものは、このプロスタグランジンを阻害してしまうので、正確には「痛みを止める効果」「胃を悪くする効果」の2つが同時に起こります。

「胃を悪くする効果」は「運が悪ければそうなる」というものではなく、薬理学的にみれば、胃を悪くするのも、りっぱな効果です。

ひっくり返して、考えれば、鎮痛剤は「胃粘膜を荒らす薬」といってもいいのです。

この場合、副作用が「痛みを止める」ですね。

だから、鎮痛剤は胃腸薬とセットで出されるのですね。

この状況、冷静に考えてみましょう。

僕は「熱を下げたい。痛みをなくしてほしい。そこを治してください」といって病院に相談するわけですよ。

そうしたら、なぜか、頼みもしないのに胃を悪くされるわけですね。

つまり、病院に治療に行ったつもりなんですが、痛みという病気を1つ治してもらって、胃腸を悪くする病気を1つもらってくるのです。

「だから、胃腸薬を出してるじゃないか!」と言うかもしれません。

でも、それもよく考えてみましょう。

保険で僕ら自身が払う金額が安いから「なんか、つけてもらっちゃった」みたいに勘違いしがちですが、胃腸薬だって余分にお金がかかっているのです。

普通のお店で考えたら、わざわざ、体を悪くされた分のいらない薬を付け足して売られたのと一緒ですよ。

「いや、胃腸薬ほしいなんて一言も言ってないから。」

だって、こっちの相談は「痛みを止めてほしい」だけなんだから、素直に痛みだけ止めるお薬をくれたらいいのに「なんで胃腸薬も買わなくちゃいけないの?」状態ですよ。

しかし、西洋医学のお薬は大体、こういった副作用というか、裏作用があるのです。

西洋医学の治療の考え自体が、こういった状況をひきおこしています。

鎮痛剤だけでなく、排卵誘発剤のクロミッドやセキソビットも同じですね。

「まれに内膜が薄くなる副作用がある」ではなく「排卵を促す効果」「内膜を薄くする効果」の2つの効果がバッチリ身体に効くようになっているのです。

クロミッドは排卵させることができて、着床しない効果ですね。

これを本末転倒といいます。

メカニズムはここでは割愛しますが、薬理学と生理学からみれば、なぜそうなるのかがわかります。

その他にも菌にかかりやすくなるステロイドや眠くなる抗ヒスタミン剤など、薬はどれも良い「表の作用」と嫌な「裏の作用の」2つ作用があるのですね。

大きな病気を治すことだけに注目していると気づきませんが、漢方のように全身の症状を見回すと、何かしら悪いことも起こっているのがよくわかります。

でも、なぜか、医者は薬をこういう見方をしません。

れっきとした西洋医学のメカニズムなのに・・・

西洋医学は「身体全体のバランスをとる」とか、「人それぞれの体質ごとに調整する」という、とっても大事な2つの考え方が、完全に抜け落ちているのですね。

だから、医者は副作用をもう一つの効果として説明せずに、たまにしか起こらない、気にする必要のない作用として半分詐欺みたいに勝手に胃腸薬もセットにするわけです。

急性の一部分の治療には、この作用は効果を発揮しますが、慢性病でじっくり治していこうと思ったら、もう一つのダメな方の裏作用がどんどん身体を悪くしちゃって、全然治らなくなるのです。

ステロイド剤などが典型的ですね。

炎症は抑えますが、免疫も抑えられるので、菌の繁殖による湿疹が広がっていきます。

ギッコンバッタン、薬を使うたびにシーソーゲームです。

この「身体全体のバランスをとる」という感覚が、西洋医学にはないから、医者が漢方薬を処方する場合も全身の問診をとらないで、特定の病名や、ある症状だけを聞いて、マニュアルを見るだけの処方をしてしまうのだと思います。

漢方理論を全く知らないというのももう一つの理由でしょうが。


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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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