2014年10月01日

漢方薬の治療と西洋医学の治療は全く違う治療方法

日本というか、先進国は西洋医学こそが病気を治す唯一の方法だと、本能にすりこまれてる部分があると思います。

かくいう僕もこれだけ漢方治療をしていても、最後は病院に行けば治るか!なんて反射的に思ってしまいます。

実際に病院に行っても結局、治らないんですけどね。

というような感じで西洋医学こそが医療の基準!という概念が僕も皆さんも頭から離すことができないわけですよ。

なので、漢方のことも自然に西洋医学をベースに考えてしまいます。

「西洋医学をベースに考える」とはどういうことかと言うと、漢方薬を西洋医学が考える病気や治療の考え方で捉えて、有効成分やどこにどう効くのかという西洋医学の薬の効果と同じように漢方も考えてしまうということです。

これって、おかしいのですね。

漢方に対して誤解している人の中には「漢方薬は古くさい医学なので、科学的でない医学」と漢方と西洋医学を同じライン上で考えてしまう人がいますが(残念なことに医者にも多い)そもそも、「古臭い漢方が発展していって西洋医学になったわけではない」のですね。

漢方は東洋医学として、アジアで発展し、西洋医学は西洋諸国で発展していて、どちらの医学も交わることはありませんでした。

だから、古い医学が漢方で、新しい医学が西洋医学ではないのです。

ここを勘違いしてしまうと、漢方薬で治すことはできません。

漢方は西洋医学ではないので、化学的な必要がなく、漢方は化学を「基礎的な考え」としていないのです。

例えになってるかわかりませんが、人が人を好きになる感情である「好き」は化学的に解明できないから「好きになる感情は存在しない」って言ってるようなもので、化学的に解明できなくても、この世の中に存在し、これほど確かなものはなかたっりするのですね。

そう言ってる医者だって、誰かを「好き」になってたりしますからね。

だから、漢方においては、化学で解明できるかどうか、なんて何の関係もないのです。

だから、これは僕の勝手な解釈ですが、おそらく西洋医学で優秀な先生ほど、漢方の腕は反比例するのではないかと考えています。

そんなわけでは漢方は西洋医学の補助的な治療ではありません。

西洋医学は西洋医学。

漢方の東洋医学は東洋医学なのです。

ちなみにわかりやすくするために漢方は古臭い医学として書いていますが、漢方は今も発展しています。

漢方は常に臨床の繰り返しなので、昔の知恵を活かしながら常に発展している新しい医学なのです。

漢方と西洋医学の治療の違いをもう少しわかりやすく例えてみましょう。

わかりやすくないかもしれませんが。

ある犯罪者チームが巣くう治安の悪い町があります。

その町自体が僕たちの身体だと思ってください。

犯罪者が病気の原因や症状だとお考えください。

西洋医学の考えは犯罪者一人、一人をしらみつぶしに探して、一人一人をやっつけていきます。

その間に犯罪者はチームなので、一人捕まったら、逃げ果せた誰かがまた犯罪を犯して、とそれを繰り返します。

犯罪者を1人1人捕まえたところで街全体が持っている治安の悪い環境は変わらないので、イタチごっこです。

治安の悪い町って得てしてそんな感じですね。

その都度、細かな犯罪はなくなりますが、複数の犯罪者のチームがいるので、どこかのチームの親分が捕まったら、他の犯罪者のチームが相対的に強くなるということの繰り返しです。

犯罪者と警察が派手な撃ち合いなどしようものなら関係ない市民まで死んでしまったりします(薬の副作用)

身体の中(町)の細かな病気や症状(犯罪者)を探して、その症状1つ1つを治療(捕まえる)していく感じですね。

ある治療をしている間に、薬の副作用で次の病気が増えたり、薬の種類がどんどんと増えていったり・・・シーソーゲームです。

漢方の場合は、町全体の治安について考えます。

犯罪者を捕まえることも大切ですが、漢方の場合は、犯罪者が、のさばれない環境を作ることを目的とします。

そのために根本的な原因を考えます。

なぜ、犯罪者が多いのか?

仕事のない人が多く収入が少ないからなのか?

町に暗い部分が多いからなのか?

監視や規制がなさすぎて、好き放題でできる下地があるからなのか?

そして、これらの環境的原因を1つずつ選んで治すわけではありません。

漢方の治療の場合は、できるだけ、これら全てに同時に対処します。

1つずつに対応するとシーソーゲームになりかねませんので。

できるだけ仕事につけるようにし、街頭を増やし夜でも明るくし、人と人が声を掛け合うようにします。

戸締まりをきちんとするように奨励し、パトカーの巡回の数と頻度を増やします。

新たなルールを設け、それを遵守するための方法も作り出します。

すぐに効果は出ませんが、やがて犯罪者が犯罪を働きにくくなる下地ができます。

そうなると犯罪者は自然にどこかに出て行きます。

その都度、1人ずつ捕まえなくても、街全体(体全体)の治安(症状や病気)は根本から良くなるのです。

この場合、すぐに病気や症状(犯罪)はとれないこともあります。

でも最終目的は症状(犯罪)と治療(捕まえる)のイタチごっこの状況を作り出すことが目的ではありません。

最終的に薬や治療(警察)に頼らなくても症状や病気(犯罪者)に打ち克つ方法なのです。

漢方はそういった意味では症状の改善がはっきりとわからない場合もあるのですね。

でも、いきなり矛盾しますが、漢方の場合は外科的なことは無理ですが内科的ことなら西洋医学と同じことができます。

それは、根本的な治療を目指しているにも関わらずその都度、症状を取り去っていくこともできる便利なものなのです。

ただし、漢方の場合、その都度、すばやく症状をとっていこうとすると漢方薬の力ではなく、その都度、最適な漢方薬を選ぶ「漢方薬を選ぶ腕」が全てになってきます。

ここも西洋医学と全く違うところ、同じ種類の漢方薬を持っていても、選び間違えたら、全く効かせることができないのです。

これが医者などに敬遠されるゆえんです。

マニュアルをいくら暗記しても再現性がどこまでいってもないのです。

なぜなら、一見、同じ病気や症状に見えても、よくみたら、全然、違う体質だったりするのです。

漢方はスポーツや音楽や絵と似ています。

これらは座学的なものを暗記しても、実践で能力を発揮するのは、センスや才能だったりします。

その人の才能でしか効果を発揮できないのが漢方なんですね。

西洋医学は誰が処方しても同じ効果を期待できますが、本質的な漢方は病気や症状に対応したマニュアルが通用しませんので、先生自身が考えて処方しなければいけません。

だから体質の判断を間違えたり、漢方薬を選び間違えたら全く効かないどころか有害になることすらあるのですね。

不思議な医学です。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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