2014年10月21日

医者がよく聞く「他で何の漢方薬を飲んでいますか?」は意味不明!

よく患者さんから「病院の方からどんな漢方薬を飲んでいますか?って聞かれたのですが、どんな名前ですか?」という質問があります。

これ、僕は意味がわかんないのです。

病院が他で飲んでいる病院の薬を気にかけるのはわかります。

副作用とか、飲み合わせとかがありますからね。

「漢方薬だって、それで聞いているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、何がおかしいって、漢方治療や漢方薬の事を本当の意味で理解していない医者が聞いているのですよ。

漢方のことをよくわかっていない医者が、漢方薬名を聞いたからなんなの?と。

この前も堺市で人気のある、とある不妊治療病院で、うちの患者さんが「当院で治療されるのなら、他で漢方薬などを飲まれていると困ります」と言われました。

そして「一応、どんな漢方薬を飲まれているのか教えてください」と言われたので「どうしましょう?」と僕に相談がありました。

もちろん、いつでも説明は、させていただくので漢方薬の説明書というのか処方箋というのでしょうか・・・を書きました。

僕は、医者があまり好きでないので、ちょっと意地悪してやろうと思い、ほぼ「ひらがな」がない位、漢字だけで説明を埋め尽くしました。

おそらく、10年位やってる漢方専門の先生でなんとか理解できるくらい。

ほぼ漢方の専門用語。

タテマエ的に「医療の専門家として尊重して専門家向けに書きました!」みたいな一切、手加減なしの説明文。

患者さんは、そのままそれを向こうの不妊治療の先生にお渡ししたそうです。

そして、結果・・・

「スルー」

それがどうだという反応は一切なし。

なかったかのように次の話しに移ったそうです(笑)

患者さんにしたら「???」

「他での漢方薬を飲まれていたら当院では困る」とかまで言いながら、超漢方医療的な説明書を渡したらオールスルー。

患者さんからしたら「なんだったの?」って感じですよね。

これが僕は意味がわかんないのです。

病院は漢方薬の名前や「ただのマニュアル的な効果」はツムラなどから資料をもらっていたり、勉強会に出ているから、表向きのことくらいはギリギリ知っています。

しかし、漢方治療としての漢方の医学理論や漢方治療としての漢方薬の事はわかっていないはずです。

八綱弁証とか三陰三陽とかで診断しませんよね。

要するに医者は、マニュアルを見ながら「漢方薬の販売」はできますが、漢方薬を使って治療はできないと思うのです。

そんな状態で他で飲んでいる漢方薬の名前を聞いてどうすんの?って思うのです。

さっきの病院みたいに、わざわざ恥をかくために聞くのでしょうか?

それだったら、かなりのマゾっぷりですね。

大体、病院の薬同士でも、最近は1つの病院でたくさん薬を処方するので、複数、病院に通っている人なんて、いろいろと飲んでいます。

それらの飲み合わせの身体への害はありますが、はっきりいって、多数の病院の薬を長期連用した場合の害なんて、病院も医者も、把握できていません。

おまけに厳密に調べようと思っても、当の本人が、他の病院で貰った処方薬を忘れていたり、よくわからなかったりするので、自己申告性なんて意味ないと思う次第ですよ。

それに病院の薬と病院の薬、病院の薬と漢方薬だけでなく、病院の薬とグレープフルーツを始めとした様々な食べ物との飲み合わせの害もいろいろと出てきています。

こんな要素もいれたら、聞いたって意味がないんじゃないのと思うのです。

自分も実は意味がわかってないのに専門家ぶりたいの?

それに病院に勤めている薬剤師さんが言ってましたが、医者は個々の薬の詳しい薬理を理解していないことが多いと言っていました。

薬理を理解していなかったら、自分で組み合わせの害を考えることができませんので、更に聞いても意味がないように思うのです。

病院の薬と病院の薬や病院の薬と食べ物でもこの有様です。

漢方薬の場合は、これより更に厄介です。

なぜなら、漢方薬はツムラなどのマニュアルに書いてある効果が、そのまま効果になっているわけではありません。

漢方薬は西洋医学のように特定の決まった効果を目標にして処方するのではなく、その人それぞれの体質を見極めて、その体質を調整するように漢方薬を合わせます。

病院はマニュアル漢方しか知らないから、マニュアルの書いてある通りの副作用など参照するつもりかもしれませんが、あれは漢方薬は法令上、医薬品になっているので、その法令上、西洋医学のルールにのっとって表記しているタテマエの副作用です。

タテマエ上の副作用を参照したって何の意味もないのです。

本来の漢方は体質に合わせて処方し、体質と漢方薬が合わなければ、どの漢方薬でも副作用を起こしますので、メーカーのタテマエ副作用は現場では通用しません。

また、漢方薬は同じものでも、体質によって「方意・方格」といって治療効果の捉え方を変えて考えるのが常識です。

例えば、加味逍遙散はある体質の人(ある病気じゃないでよ)には清熱効果として処方し、ある体質の人は同じ加味逍遙散を発散効果として処方するのです。

どっちが正しいではなく、どちらも体質に合っていれば治るし、治れば正しいのです。

いわば、1つの漢方薬に異なる方向性の効果がいくつもあるのです。

そして、その効果の方向性を決めて、効果を確認するのは処方する先生です。

西洋医学とは根本的に世界が違います。

だから、自分の処方する病院の薬と他で飲んでいる漢方薬の兼ね合いを知りたかったら「漢方薬の名前」を聞くのではなく、漢方薬を処方した先生自身に、その患者さんの体質をどのように判断し、どういう方針で治療しようと思っているのか「治療の方針」を聞かないと意味がないのです。

と言っても、医者は漢方薬の「販売知識」しか持っていないから、「治療の方針」を聞いたところで「???」となって「飲まない方がいい」という一択しか言えません。

だから、いつも「何のために聞くんだよ?ただのポーズ?」と思うわけです。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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