2014年10月28日

実は漢方薬のレシピは皆一緒だけど、そこには秘密が・・・

最近、病院と漢方専門店との違いみたいなネタの記事が続いていますが、今回もそんな感じです。

前は漢方専門店の漢方薬って、質がいい感じに思われているみたいなことを書きました。

その時に病院の漢方薬の品質は薬価との兼ね合いがあるので、病院の漢方薬はどうしても原料にいいものは使えないんじゃないかという話しをしました。

今回は、逆に病院も漢方専門店も一緒であると言う話しです。

何が一緒かというと漢方薬の種類です。

多分、漢方治療の経験がない一般の方って漢方専門店は、他の人が考えつかないオリジナルの処方ばかりで病院やドラッグなどは既存のものばかりみたいなイメージがあるようです。

あれは誤解です。

漢方薬って例えば、葛根湯とかって葛根、桂枝、麻黄、芍薬、大棗、甘草、生姜って7つの生薬の配合でできています。

病院の薬やサプリメントと違うところは、配合がポイントで、これらの生薬の成分さえ入っていたらいいというものではなく、構成や構成比率、構成量なども厳密に決められていて、レシピになっているのですね。

基本的には病院の葛根湯だろうが、ドラッグの葛根湯だろうが、漢方専門店の葛根湯だろうが、レシピは一緒です。

でも、この生薬の質は変わってきます。

質に関しては薬価の問題で、病院の漢方薬は多分、あまり良い物ではないと考えられます。

ドラッグも薄利多売で利益を上げる形態なので、高くて良いものは仕入れることができませんので、当然、質は落ちてくると考えられます。

だったら、質がよければ効果が高いのか?

これも厳密には違います。

漢方治療の基本は、体質に合わせる治療。

現在の体質とそれに見合った漢方薬を合わせるのです。

マッチングですね。

その種類は基本処方だけでも200種類以上です。

つまり、最低でも200パターンの体質と漢方薬があります。

つまり、質が世界最高品質でも、体質を分析できずに合わせる漢方薬を外してりゃ、全く効果ないわけです。悲しいくらいに。

だから漢方の場合は、モノの善し悪しよりも、まず大事なのは体質を分析する能力とその体質に漢方薬を合わせる能力です。

次に漢方薬の品質ですね、

僕は漢方を料理のように捉えることがあります。

例えば、カルボナーラというパスタのメニューがありますが、あれは大体、使う物も質を別としてレシピは大体一緒なわけですよ。

ところが、同じようなメニューだけど値段はピンからキリまで。

サイゼリアのカルボナーラと、夜のコースだと1万円はするイタリアン専門店のカルボナーラ。

どっちもレシピは似たようなものですが、一緒のものだと思います?

これは、まったく違います。

もちろん、使っている食材の違いはありますが、だったら、サイゼリアで良い食材を使わせたらイタリアン専門店と同じカルボナーラを作れるでしょうか。

そもそも、サイゼリアにはガスレンジも包丁もないらしいので、つくることができなさそうですね。

また、道具があったところで、そんな、おいしいものをつくれる人や技術がありません。

僕のイメージでは個人の体質の問診をとらないで漢方薬を処方している病院は簡単に言ったらサイゼリアですよ。「作り方とかよくわかんないけど、マニュアル通りになんとかやってる」みたいな。

僕ら漢方専門店がやっているのは、漢方薬をつくるわけではないですが、体質を分析して選ぶというのは、専門的な料理の腕みたいなものだと思っています。

同じ、カルボナーラでも食材だけでなく、作り方や美味しく作れる技術など、根本的に違うわけですよ。

それにサイゼリアにイタリアで修行した人なんか、働いていないでしょうが、イタリアン専門店にはイタリアで修行した人なんかがシェフだったりするわけですね。

僕も大阪から福岡まで漢方の修行に行きましたが、漢方もそんな感じです。

やはり漢方は誰かに修行をつけてもらうのがよいと思います。

漢方薬のレシピは同じ。

しかし漢方の知識が専門的に深いと合方といって、既存の漢方薬と漢方薬を合わせて、新しい処方をつくったり、加減といって生薬を2、3付け加えて新しい処方にしたり、複数の漢方薬を飲む時間を変えて新しい組み合わせにしたりと、専門店はオリジナルの治療のバリエーションが多いのも事実です。

それは、漢方薬の質の問題ではなく、先生自体の東洋医学の治療の腕が高い人が多いからです。

サイゼリアみたいに学生アルバイトがマニュアルだけで料理というか盛りつけするようなところにオリジナルの隠し味や料理方法があるわけがありません。

漢方薬もレシピは同じですが、漢方薬をどう使いこなすのかで治療効果が変わってくるのです。

プロの料理人のレシピ本を見ながら作っても、美味しく作れない・・・

漢方薬の質も大事。でも目に見えない技術がないと、何もかも台無しです。

漢方薬だって同じです。

東洋医学として理解して漢方薬を使いこなすのとメーカーのマニュアルをみて、漢方薬を処方する。

ここには大きな違いがありますよ。

はっきり言って2千年の歴史がある漢方はマニュアルでなんとかなるものではありません。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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